JPH0686140U - 透明タッチシートの位置決め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示器の液晶パネルの組み付けに当たって、
その液晶パネルと、この液晶パネルに重ねられる透明タ
ッチシートとの位置決めを容易に、かつ正確に行う。 【構成】 矩形の表示窓３を設けた板状の取付け枠２
と、この取付け枠２にその内側から重ねられ、表示窓３
を覆う液晶パネル６を備えたものにおいて、この液晶パ
ネル６に重ねられる透明タッチシート８に、表示窓３の
対角線上の角部と一致する位置決めマーク１１を設け
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は液晶表示器において、液晶パネルを透明タッチシ−トとともに取付 け枠に取り付ける位置決め装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２は従来の透明タッチシ−トの位置決め装置の分解斜視図である。 図において、透明タッチシ−ト８は透明な樹脂性のシ−トにより形成され、液 晶パネル６の一方の面上に密着するように設けられる。透明タッチシ−ト８の透 明電極部９は、その透明タッチシ−ト８すなわち透明な樹脂性のシ−ト上にイオ ン蒸着あるいは印刷によって形成されている。しかもその透明電極部９は透明タ ッチシ−ト８上に精密に形成される。 一方、液晶パネル６は、表示素子である液晶をガラスに封入したもので、一般 に金属製の取付け枠２と液晶を駆動させるプリント回路基板１で挟むように固定 されている。液晶パネル６は、液晶素子に電圧を駆動することによって液晶表示 される有効表示エリア７と、それ以外の部分からなっている。またその液晶パネ ル６は、その他方の面において、ガラス板上に、イオン上着により透明電極部９ が設けられる。この透明電極部９はプリント回路基盤１と電気的に接続され、液 晶素子に電圧を選択的に印加する。 また、液晶パネル６と金属製の取付け枠２との位置決め歯、通常この取り付け 枠２の四隅に設けた位置制度の高い４つの孔４に４本のガイドピンを隙間なく嵌 挿し、この４本のガイドピンに内接するように、液晶パネル６の周縁部を衝合さ せ、これによって液晶パネル６を取り付け枠２に対して位置決めしている。 従って、液晶パネル６は、取付け枠２に対し、その有効表示エリア７が位置的 に正確になるように組み付けつけられる。 また液晶パネル６上面に設けられる透明タッチシ−ト８の透明電極部９と、液 晶パネル６の有効表示エリア７との位置決めは、透明タッチシ−ト８の外周縁を 取付け枠２の四隅において、その縦横の最低一ケ所の部分を合わせることにより 行っている。

【０００３】 このため透明タッチシ−ト８の外周縁と取付け枠２の四隅の最低一ケ所の縦、 横の位置を合わせることができない場合は、液晶パネル６を点灯表示させて透明 タッチシ−ト８の透明電極部９を目視で位置決めしなければならなかった。この 方法では、位置決め、貼り合わせあるいは組み付け工程内で液晶パネル６を点灯 表示させるための専門の設備が必須となり、また位置決め精度作業が難しい。 また設計時点においても、透明タッチシ−ト８の透明電極部９と液晶パネル６ 有効表示エリアの位置確認、検図が煩雑であり、設計不良を誘発する怖れがある 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の透明タッチシ−トの位置決め装置は以上のように構成されているので、 特に液晶パネル６と透明タッチパネル８との位置決め、貼り合わせ、ならびに組 みつけ工程において、液晶パネル６を点灯表示させるための専用の設備が必須と なり、また位置決め作業が精度的にも難しく、設計時点においても、透明タッチ シ−ト８の透明電極部９と、液晶パネル６の有効表示エリア７に対する位置確認 ならびに検図が煩雑であり、設計不良を誘発するなどの問題点があった。

【０００５】 この考案は表示器の液晶パネルの組み付けに当たって、その液晶パネルと、こ の液晶パネルに重ねられる透明タッチシートとの位置決めを容易に、かつ正確に 行うことを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、このような従来の問題点を解消するために、矩形の表示窓を設け た板状の取付け枠と、この取付け枠にその内側から重ねられ、表示窓を覆う液晶 パネルを備えたものにおいて、この液晶パネルに重ねられる透明タッチシートに 、表示窓の対角線上の角部と一致する位置決めマークを設けたものである。

【０００７】

【作用】

この考案における透明タッチシートの位置決め装置は、透明タッチシートを液 晶パネルに取付ける際、透明タッチシートの周縁部に設けた位置決めマークを取 付け枠の表示窓の隅部に合致させることにより、透明タッチシートは液晶パネル に対して位置決めされる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図について説明する。 図１はこの考案による透明タッチシートの位置決め装置の分解斜視図である。 図において、１はプリント回路基板、２はこのプリント回路基板１の一方の面に 取付けられる取付け枠で、この取付け枠２は金属板を折り曲げることにより箱状 に形成されている。取付け枠２には矩形の表示窓３が設けてある。また取付け枠 ２の周辺部、より具体的には表示窓３の周辺部には位置決め用の孔４が４個設け られている。この孔は図２に示すガイドピン５を嵌挿するためのものである。６ は液晶パネルで、取付け枠２にその内側から重ねられる。この状態において液晶 パネル６は表示窓３を覆うとともに、その有効表示エリア７が表示窓３から露出 する。８は透明タッチシートで、液晶パネル６の有効表示エリア７に相当する部 分に、透明電極部９が形成されている。１０はこの透明電極部９に電気的に接続 されるリード用の導体で、透明タッチシート８の周辺に引き出されている。さら に透明タッチシート８上において、表示窓３の対角線上の隅部に相当する部分に は十字状の位置決めマーク１１が設けられている。この位置決めマーク１１は透 明タッチシート８の透明電極部９が液晶パネル６の有効表示エリア７内に正確に 位置するように位置決めするものである。

【０００９】 上記構成において、取付け枠２の孔４，４に図２に示すガイドピン５，５を嵌 挿し、この状態で、液晶パネル６の周縁部をガイドピン５，５の内側において、 このガイドピン５，５に衝合して位置決めし、取付け枠２に取付ける。液晶パネ ル６は取付け枠２に嵌合された状態で、表示窓３を覆うとともに、その有効表示 エリア７が表示窓３から露出する。その際、透明タッチシート８を液晶パネル６ と取付け枠２との間に置き、十字状の位置決めマーク１１を表示窓の対角線上の 隅部に合致させる。これによって透明タッチシート８の透明電極部９が液晶パネ ル６の有効表示エリア７内に位置する。なお液晶パネル６はプリント回路基板１ に電気的に接続された状態で、このプリント回路基板１と取付け枠２との間に保 持される。

【００１０】

【考案の効果】

以上のようにこの考案の透明タッチシートの位置決め装置によれば、矩形の表 示窓を設けた板状の取付け枠と、この取付け枠にその内側から重ねられ、表示窓 を覆う透明タッチパネルに、表示窓の対角線上の隅部と一致する位置決めマーク を設けているので、透明タッチシートの外形と液晶パネルの外形に無関係に透明 タッチシートの透明電極部と液晶パネルの有効表示エリアとの位置決めを容易に することができ、かつその位置精度をだすことができる。また透明タッチシート の透明電極部と液晶パネルの有効表示エリアとを位置決めする際、液晶パネルを 点灯表示させる特別な設備が不要になる。さらに設計時の構造検討、図面の検討 が容易になり、設計不良を低減することができるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の透明タッチシートの位置決め装置の
一実施例を示す分解斜視図である。

【図２】従来の透明タッチシートの位置決め装置を示す
分解斜視図である。

【符号の説明】

１ プリント回路基板 ２ 取付け枠 ３ 表示窓 ４ 孔 ５ ガイドピン ６ 液晶パネル ７ 有効表示エリア ８ 透明タッチシート ９ 透明電極部 １１ 位置決めマーク

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 矩形の表示窓３を設けた板状の取付け枠
   ２と、この取付け枠２にその内側から重ねられ、上記表
   示窓 3を覆う液晶パネル６とを備え、上記取付け枠２の
   周辺部に上記液晶パネル６の位置決め用のガイドピン５
   を嵌合する孔４を設けたものにおいて、上記液晶パネル
   ６上に重ねられ、透明電極部９を有する透明タッチシ−
   ト８の、上記表示窓３の対角線上の各部と一致する部分
   に、位置決めマ−ク１１を設けたことを特徴とする透明
   タッチシ−トの位置決め装置。