JPH068574B2 - 打放しコンクリート面の補修方法 - Google Patents

打放しコンクリート面の補修方法

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JPH068574B2
JPH068574B2 JP27872488A JP27872488A JPH068574B2 JP H068574 B2 JPH068574 B2 JP H068574B2 JP 27872488 A JP27872488 A JP 27872488A JP 27872488 A JP27872488 A JP 27872488A JP H068574 B2 JPH068574 B2 JP H068574B2
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JP
Japan
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mortar
concrete
exposed
exposed concrete
concrete surface
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JP27872488A
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JPH02125070A (ja
Inventor
伸彦 若野
一哉 河野
勇 溝渕
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Shinwa Chemical Industries Ltd
Chugai Shoko Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Chemical Industries Ltd
Chugai Shoko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は補修面が周辺面と外観を違和感なく一体とす
る、打放しコンクリート面の補修方法に関する。
従来の技術 打放しコンクリートの表面は、コンクリートパネルとコ
ンクリートの界面に生じる自然の現象を、建築壁面仕上
げの一種として意匠化されたものである。近来、大気環
境の悪化によって窒素酸化物や炭酸ガスなどによるコン
クリートの中性化が進行しつつある。タイヤや有機質外
装材等によって保護されている壁面は比較的被害の程度
は少ないが、セメント質が露出状態となっている打放し
コンクリート壁面は、炭酸ガス、酸性雨その他各種の要
因によってセメントが中性化して結合力が低下し、表面
の滑材が剥落する劣化状態を呈することがしばしば発生
するようになった。
このような打放しコンクリート面を補修するについて
は、全面を別の仕上げ方法や外装材によって改修する場
合と、あくまでも打放しコンクリート面としての意匠を
継続する場合があり、また後者は全面改修と、劣化部分
のみを部分的に補修するケースがある。別種の外装を行
なう場合は何ら問題はないが、打放し状意匠を再現する
ことは極めて困難である。その理由は、新設時にはコン
クリートパネルによる枠組みの中にコンクリートを打設
し、コンクリートのフロー、圧力などのレオロジー特性
がパネル表面状態、気孔の自然分布などとあいまって、
打放しコンクリート面特有の意匠を表現するのに対し、
改修、補修に於ては、コンクリートの表層を薄層のモル
タルを塗り付け、打放しコンクリートの外観に相似する
ように、何らかの人工的な加工を施さざるを得ないので
ある。
発明が解決しようとする問題点 従来、コンクリート打放し状とする改修方法は普通モル
タル、またはポリマーセメントモルタルを金ごて押えと
する方法があるが、これはこて押えのわずかな起伏が明
らかに打放しらしからぬ違和感を与えるため、ポリスチ
レンなどの発泡プラスチック板などで金ごて押えを施し
たモルタル面を平坦にならしたり、あるいは刷毛や筆を
用いてあたかも工芸品のようにパネル様の意匠を模造す
るなどの方法が行なわれている。しかし、一種の「型ぬ
き」意匠である打放し面とハンドワークによる前述左官
的意匠とは視覚的にも明らかに違和感があり、とりわけ
部分補修の場合は周囲の打放しコンクリート面と接して
比較されるのでとりわけ差異が明瞭に感じられる。差異
のポイントとしては、第1にモルタルが硬化に至るまで
の時間を、コンクリートパネルと同じように何らかの面
に密接していること、またコンクリート打込みに際して
生じる気泡によって生じる小気孔などの自然現象が存在
することが指摘できるが、これらが総合して生じる「打
放しコンクリートらしさ」が、前述左官的方法によって
は表現しにくく、また極めて手間のかかる作業となるの
である。
すでに述べたように、打放しコンクリート「らしさ」を
備えた、モルタルによる補修方法を得るポイントは、い
かにして薄塗りしたモルタルの表面をコンクリートパネ
ルで行なうのと同様の型ぬき面状にするかということ
と、自然発生状に散在する外気孔を作り出すかにかかっ
ている。本発明者らはこの問題に焦点をしぼって研究を
進めた結果、次のような解決の手段を得た。
問題点を解決するための手段 本発明による解決手段は、打放しコンクリート面の補修
において、補修すべき面にモルタルを塗布し、該塗布面
に水密性シートを、自然に気泡が介在するままの状態
で、密着せしめ、当該モルタルの硬化後に上記水密性シ
ートを除去することを特徴とする。
すなわち、打放しコンクリートを劣化部分にモルタル、
好ましくはポリマーセメントモルタルをコンクリート面
水準まで充填し、該モルタル面上にポリエチレンシート
などのプラスチックシートを平坦に押しあて、硬化する
まで放置する。ここで特筆すべきことは、上記シートを
モルタル面に押しあてる際、若干の気泡がモルタルとシ
ートの間に介在するが、これを排出せずこの気泡が硬化
後のモルタル面に自然の小気孔を散在させることで、こ
の処理によって、従来の方法に欠けていた打放しコンク
リート「らしさ」があざやかに再現されるのである。
作 用 コンクリートやモルタルはセメント、骨材、水、それに
混和剤をミキサーで混合する際、いくらかの空気が巻き
込まれる。また、コンクリートパネルで囲われた枠内に
打設されたり、水密性のシートをモルタル塗面上に押当
てる場合、パネルやシートとコンクリートやモルタルの
間に空気のたまりが生じる。一般にコンクリートの打設
時にはバイブレーションなどでこれらの空気を排出する
が、残存した空気はパネル面付近に介存して硬化したコ
ンクリート面にわずかながら気孔を形成する。本発明で
はこの現象を補修に用いられる薄層モルタル面上に、コ
ンクリートパネルの役割りをプラスチックシートで行な
わせ、且つ残存空気による気孔を意識的に発生せしめ、
プラスチックシートに密接しながら硬化したモルタル面
の型ぬき面状意匠とあわせて、打放しコンクリート面と
の調和一体とした相似作用硬化を得ることができる。
実施例1 中性化によって劣化した打放しコンクリート面を高圧洗
滌によって劣化部分を除去し、PAE(ポリアクリル酸
エステル)系セメント混和剤〔商品名AD−51、日本
触媒化学工業(株)製〕をセメントに対し固形分比10%
に配合し、セメント砂比1:2のモルタルを厚さ平均8
mmに塗布した。塗布直後に幅1mのポリエチレンシート
を該モルタル面に密接させ、平坦な板材で押えた。ポリ
エチレンシートを密接する際、通常はこのような場合に
は介在する空気を排出するか、今回は意識的に若干の空
気を介在するにまかせた。翌日モルタルが硬化した状態
でポリエチレンシートを除去し、表面を観察したとこ
ろ、若干の気孔が随所に散在し、一見コンクリートが再
打設されたかと見まがうばかりに補修することができ
た。特に補修材質がポリマーセメントモルタルであるゆ
えに従来の打放し表面よりも対中性化性能が格段に向上
したこともあわせて特筆すべき効果であった。
実施例2 部分的に中性化した打放しコンクリート外壁の劣化部分
を斫りとり、水洗いして実施例1に述べたセメント砂比
1:2のモルタルをコンクリート面水準まで充填した。
ポリエチレンシートを、モルタル面との間に若干の気泡
が介在するようにして密着させ、モルタルの硬化後シー
トを除去したところ実施例1と同様に気孔の自然な散在
によって隣接する打放しコンクリート面と相似一体化
し、満足すべき部分補修の仕上りを得た。
発明の効果 打放しコンクリート面の意匠は、木材を無塗装で用いる
日本人の感覚に適合した建築仕上げ様式であるが残念な
ことに適切な補修方法がなく、メンテナンスに際しては
他の仕上げ方式に変更される傾向が多い。本発明は打放
し面の雅味を損なうことなく補修できるので、補修が困
難なゆえに減少しつつある打放しコンクリート仕上げと
いう建築仕上げ工法の一部門を確保する効果を提供し得
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】打放しコンクリート面の補修において、補
    修すべき面にモルタルを塗布し、該塗布面に水密性シー
    トを、自然に気泡が介在するままの状態で、密着せし
    め、当該モルタルの硬化後に上記水密性シートを除去す
    ることを特徴とする打放しコンクリート面の補修方法。
JP27872488A 1988-11-04 1988-11-04 打放しコンクリート面の補修方法 Expired - Lifetime JPH068574B2 (ja)

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JPH02125070A JPH02125070A (ja) 1990-05-14
JPH068574B2 true JPH068574B2 (ja) 1994-02-02

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