JPH068569B2 - 鉄筋コンクリ−ト壁構築工法 - Google Patents

鉄筋コンクリ−ト壁構築工法

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JPH068569B2
JPH068569B2 JP60165503A JP16550385A JPH068569B2 JP H068569 B2 JPH068569 B2 JP H068569B2 JP 60165503 A JP60165503 A JP 60165503A JP 16550385 A JP16550385 A JP 16550385A JP H068569 B2 JPH068569 B2 JP H068569B2
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concrete
spray nozzle
panel
panels
reinforced concrete
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潤朗 合田
光一 星加
幸荘 古川
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、鉄筋コンクリート造(以下RC造と略す)
建物などを建設する分野において、特にRC造壁の構築
に実施される鉄筋コンクリート壁構築工法に係り、さら
にいえば、可動パネルとコンクリート吹付ノズルとによ
るRC造壁の無型枠構築工法に関する。
(従来の技術) 従来、RC造のみならず鉄骨造(以下S造と略す)ある
いは鉄骨鉄筋コンクリート造(以下SRC造と略す)に
おいても、現場打ちRC造壁を構築する場合は、組立て
た鉄筋をはさんでその両側に型枠を堅固に組立て、コン
クリートを流し込み、その硬化を待って型枠を解体し脱
型する手順による所謂型枠工法が一般的に実施された。
その他の特殊な施工法としては、コンクリートの打設と
強度発現に合せて型枠を少しずつ上方にスライドさせて
コンクリート壁を造るスライディングフオーム工法、あ
るいは鉄筋の片面にのみ固定型枠を組立てるか、又は鉄
筋に目の細かい金網を取り付け、これら型枠又は金網を
目がけてコンクリート(ショットクリートと呼ぶ場合も
ある)を吹き付けてコンクリート壁を造るショットクリ
ート工法もケースバイケースで実施された。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来の型枠工法の場合は、型枠工事に多大の手
間と時間、コストを要した。通常、型枠工事費は、RC
造壁全体コストの約6割を占めている程である。その
上、型枠工法の場合は型枠の組立てに始まり、これを解
体し脱型することによって終る手順を毎度くり返すの
で、いわば大いなる工程のくり返しがあり、そのくり返
しの度に型枠の何割かが消耗され廃棄されるという不経
済さが問題点となっている。
スライディングフオーム工法の場合は、上記型枠工
法に比すれば組立てる型枠の数量が著るしく少ない。し
かも解体、脱型はコンクリート壁を全部打ち上げた最後
の段階で1回だけ行なえば良いので、型枠工事に要する
手間と時間、コストは大幅に節減できる。しかし、スラ
イディングフォーム工法は建物の躯体構造の如何によっ
て実施できる場合と実施不可の場合がある。また、少な
いとはいえスライド型枠はコンクリート壁の全幅にわた
り、一定の高さまで組立てておかねばならず、しかもそ
の型枠の揚重装置の設置と複雑なレベル制御を必要とす
るので、施工の軽便さ及びコストダウンの面でいまだ不
十分という問題点があった。
ショットクリート工法の場合も、型枠は片面だけで
はあるがコンクリート壁の全面に組立てねばならない。
従って、上記型枠工法よりは型枠工事が幾分省力化され
るけれども、まだまだ型枠工事費の占める割合が大きい
という問題点があった。
ところで、型枠は、コンクリートを流し込むためのいわ
ば鋳型にすぎず、コンクリートの硬化後は解体撤去され
る仮設物であるから、省略できるならば無いに越したこ
とはない。
そこで、この発明の目的は、型枠の組立て解体という型
枠工事が一切必要でなく、その分の工期短縮とコストダ
ウンが図れるRC造壁の無型枠構築工法を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための手段として、この発明の鉄
筋コンクリート壁構築工法は、図面に好適な実施例を示
しているとおり、 適度な広さのコンクリート打設面をもつ一対のパネル
2,2’を移動支持装置により鉄筋コンクリート壁の両
側面に沿って略平行に相対峙させ、且つ同調して移動可
能に支持せしめ、前記一対のパネル2,2’の上部に吹
付ノズル7を当該一対のパネル2,2’の間にコンクリ
ートを吹込む向きに設置すると共に、該吹付ノズル7は
コンクリートポンプ9と高圧ホース10で接続し、前記
コンクリートポンプ9を運転し、同コンクリートの吹付
度に応じて前記一対のパネル2,2’を鉄筋コンクリー
ト壁1の構築進行方向に移動させ、且つ前記吹付ノズル
7も前記パネル2と同調して同方向に移動させて吹付コ
ンクリートのこぼれを防止しつつ連続的にコンクリート
を打設することを特徴とする。
本発明はまた、パネル2又は2’及び吹付ノズル7を支
持する移動支持装置は、走行台車4又は35に搭載され
た旋回及び俯仰動作が自在な支持アーム装置5、又はガ
イド36に沿ってウインチ39等で駆動されるスライド
装置32として構成し、吹付ノズル7はショットクリー
ト用ポンプ9と接続されていることも特徴とする。
(作用) 本発明工法の場合、鉄筋11の組立後は、パネル2と吹付
ノズル7とを設けるだけでコンクリート打設の準備は終
る。そして、ショットクリート用ポンプ9で圧送された
コンクリート8を吹付ノズル7を通じて吹付け、その吹
付量に同調させてパネル2及び吹付ノズル7を上下左右
にスライドさせることにより、連続的に壁のコンクリー
ト打設を行なう。
従って、RC造建物に限らず、SRC造及びS造建物に
ついても、その現場打ちRC壁の構築に応用実施するこ
とが可能である。即ち、RC及びSRC造建物の場合
は、ラーメンとスラブのみ先に施工し、その後本発明
工法により壁を構築する手順、又は本発明工法により
先に壁のみ構築し、後でラーメンとスラブを施工する手
順のいずれかを実施可能である。また、S造建物の場合
は、ラーメンのみ先に施工し、その後本発明工法により
壁を構築する手順によって実施可能である。
パネル2及び吹付ノズル7は、移動自在な走行台車に搭
載された旋回及び俯仰動作が自在な支持アーム装置5、
又はガイド36に沿ってウインチ39等で駆動されるスライ
ド装置32により壁の全面にわたりコンクリートの吹付け
度に応じて上下左右にスライドさせる。
パネル2は、コンクリート壁1の片面に沿ってスライド
する1枚の構成の場合、出来上ったコンクリート壁の吹
付側の面にはかなりの凹凸を生ずるけれども、通常コン
クリート壁はモルタル塗りとペンキ仕上げ又は乾式ボー
ド等の仕上げ材で別途仕上げられるので、前記凹凸は別
段支障ない。
もっとも、コンクリート壁の両側面に沿ってスライド可
能に対峙する一対のパネル2、2′を使用して施工する
実施態様の場合はパネル2′でコンクリートのこぼれを
防止しつつ連続的なコンクリート打設が出来るし、壁の
両側面がきれいに仕上る。
(実施例) 次に、図面に示したこの発明の好適な実施例を説明す
る。
まず第1図は、鉄筋コンクリート壁1の両側面に沿って
平行に対峙する一対のパネル2、2′が、走行台車4に
搭載された旋回及び俯仰動作が自在な2台の支持アーム
装置5、5によりそれぞれ同調して上下、左右方向への
スライドが自在に設けられた場合の施工全体図を示して
いる。
図中右側のパネル2′の上部に、支持具6を介して吹付
ノズル7が左側のパネル2と対峙する関係に設けられ、
コンクリート(ショットクリート)8を両パネル2、
2′間に吹付ける構成とされている。従って、吹付ノズ
ル7はパネル2′及びパネル2とも同調して移動され
る。
パネル2、2′は金属板又は合成樹脂板、木板又はこれ
らの複合材として構成される。その大きさは通常一辺が
1m〜2mの正方形又は同程度の大きさの長方形に形成
されている。
吹付ノズル7は、ショットクリート工法に使用されて周
知のショットクリート用ポンプ9と高圧ホース10で接続
されている。
第1図中11は壁鉄筋である。
第2図A、Bは、支持アーム装置5の構造詳細を示して
いる。即ち、走行台車4はレベル調整可能で、かつ前後
左右自在に動き、走行駆動装置も付いたキャスター付車
輪12、12を具備している。この走行台車4上に旋回
用油圧モータ13で旋回される垂直なポスト14及び油圧
ユニット15、制御盤16、レベル感知器17がそれぞれ搭載
されている。
支持アーム装置5としては、まずポスト14の上端に伸縮
アーム18をピン20で取り付け、該伸縮アーム18は油圧
シリンダー19で俯仰動作するものとされている。前記伸
縮アーム18の先端部に水平方向油圧シリンダー21、及び
傾斜油圧シリンダー22を設け、これらとパネル側の自在
連結具24、25とを連結してパネル2は姿勢制御が可能に
支持されている。パネル2の背面に垂直感知器23が設置
されている。
つまり、水平方向油圧シリンダー21及び傾斜油圧シリン
ダー22の伸縮制御により、パネル2の垂直度の姿勢制御
が可能であり、その垂直度は垂直感知器23により読む取
ることができる。
また、支持アーム装置5が旋回等することに対しパネル
2と壁1との平行度を保持するためには、第2図Bに示
した如く、パネル2の略中央部を伸縮アーム18先端の球
面座18aに当接させると共に前記水平方向油圧シリンダ
21を一定角度傾けて設置した構成とする。
従って、吹付ノズル7を通じて行なうコンクリートの吹
付け度に応じて、上記2台の支持アーム装置5、5によ
りコンクリート壁1の両側面に沿う2枚のパネル2、
2′をそれぞれ個別に、かつ同調して上下、左右方向に
スライドさせることができ、かくすることにより鉄筋コ
ンクリート壁1のコンクリート打設を連続的に行なうこ
とができる。よって、型枠の組立て、解体の工程を一切
必要とせずに鉄筋コンクリート壁1を構築することがで
きるのである。
(第2の実施例) 第3図Aはスラブ30及び梁31が先行して構築された建物
の鉄筋コンクリート壁1を、2台のスライド装置32でそ
れぞれ支持されたパネル2、2′を利用して構築する場
合を示している。
スライド装置32は、スラブ30上に敷設した走行レール33
上を走行自在な車輪34、34をもつ走行台車35上の前縁側
に垂直なガイド枠36を設け、このガイド枠36に沿って昇
降自在なスライダ37にパネル2又は2′を取り付けてい
る。スライダ37はガイド枠36の上端に設けた天端シーブ
38に巻掛けたワイヤ等を介して電動ウインチ39にて昇降
される。吹付ノズル7はパネル2の上部に取り付けてい
る。従って、走行台車35の走行と、スライダ37の昇降と
により、パネル2、2′及び吹付ノズル7は鉄筋コンク
リート壁1の構築に必要な範囲を上下左右方向にスライ
ドし連続的なコンクリート打設を可能ならしめる。
(第3の実施例) 第3図Bは、左側のパネル2及び吹付ノズル7を支持ア
ーム装置5で支持させた構成の施工例である。
(第4の実施例) 第3図Cは、吹付ノズル7を支持アーム装置5で支持さ
せ、該吹付ノズル7と対峙するパネル2′はスライド装
置32で支持させ、図中左側のこぼれ防止用パネルを省
いた施工図を示している。
(第5図の実施例) 第4図は、1台の支持アーム装置40によりコンクリート
壁1を構築し、スラブを後施工する場合の施工図を示し
ている。
キャスター付車輪41,41をもつ走行台車42上には旋回モ
ータ43により駆動される旋回装置44が搭載され、該旋回
装置44上にヨーク45が旋回可能に設置されている。当該
旋回装置44上にヨーク45の水平腕部45a上には、コン
クリート壁及びその鉄筋11を間において対峙する配置で
2本の昇降マスト46、46′が垂直に、かつ昇降自在に設
置されている。マスト46、46′にはラックギヤ46a、46
a′を付設し、このラックギヤ46a、46a′と噛合うピ
ニオン47、47が、ヨーク45の水平腕部45a上に設置した
モータ48で共通に同一方向へ同一速度で回転される。従
って、2本のマスト46、46′は同調して昇降される。
左側の昇降マスト46の下端部には、吹付ノズル49及びこ
ぼれ防止用パネル50が各々姿勢制御可能に取り付けられ
ている。
即ち、マスト46の下端にヒンジブラケット52を介して
支持板51を略水平に取り付け、その水平度は油圧シリン
ダ53により調整可能とされている。支持板51の下面に旋
回用モータ54を設置し、これにより旋回される支持板55
上に吹付ノズル49及びパネル50が設置されている。
他方、右側の昇降マスト46′の下端部にはスライド軸受
56により支持軸57が水平方向にスライド自在に設置さ
れ、この支持軸57の一端にヒンジブラケット59を介して
パネル59取り付け、前記吹付ノズル49と相対峙せしめ
ている。
従って、この支持アーム装置40によれば、たった1台で
1対のパネル50、59及び吹付ノズル49を支持し、かつそ
の同調制御ができる。よって、第1図の例に比して狭い
作業場を広く有効に使用できるし、同調制御もすこぶる
単純なものとなるのである。
(第6の実施例) 第5図は、対をなすパネル60、61をヨーク型構造に一体
化してしまい、同ヨークの頂部に吹付ノズル62を設置
し、これらは1台の走行台車63及びその旋回伸縮アーム
64にて支持せしめた施工図を示している。
特に、本実施例の場合は、コンクリートにファイバーを
混入したファイバー補強コンクリートを使用して鉄筋の
無いコンクリート壁1を構築することを特徴とするもの
である。即ち、無筋であるが故に、前記ヨーク型パネル
60、61を使用可能である。
(発明が奏する効果) 以上に実施例と併せて詳細に説明したとおりであって、
この発明の鉄筋コンクリート壁構築工法は、型枠の組
立、解体の工程を一切必要としない無型枠工法である。
従って型枠工事が完全に削減され、その分の大幅な工期
短縮が図れる。即ち、鉄筋11の組立後直ちにコンクリー
ト打設ができるし、また、型枠解体の工程が不要のため
壁コンクリート直押えの可能性もあり、コンクリート打
設後直ちに仕上げ工事に着手できる等々の利点がある。
また、RC壁のコストの約6割を占る型枠工事を不要と
し、さらには仮設資材類の運搬、保管等の手数も大きく
省かれるし、さらに前記工期短縮に伴なう経費減も相乗
されるので、これらにより大幅なコストダウンが図れ
る。
例えば施行能率が30m2/日の場合、機械損料と人件費
及びシヨットクリート材料の合計は壁見付m2当りにして
およそ7000円/m2ぐらいとなる。従来の型枠工法の
場合、型枠組立解体費と在来コンクリート材料の合計が
壁見付m2当りおよそ8250円ぐらいとなるから、およ
そ15%ぐらいのコストダウンが見込まれる。
また、工期比較では、13〜20%短縮が見込まれてい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明工法の第1実施例たる施工要領図、第
2図と第3図はパネルを支持する支持アーム装置、スラ
イド装置の詳細図、第3図A、B、C、及び第4図と第
5図は本発明工法の異なる実施例の施工要領図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】適度な広さのコンクリート打設面をもつ一
    対のパネル(2)(2′)を移動支持装置により鉄筋コンク
    リート壁(1)の内外の両側面に沿って略平行に相対峙さ
    せ、且つ同調して移動可能に支持せしめ、前記一対のパ
    ネル(2)(2′)の上部に吹付ノズル(7)を当該一対のパ
    ネル(2)(2′)の間にコンクリートを吹込む向きに設置
    すると共に該吹付ノズル(7)はコンクリートポンプ(9)
    と高圧ホース(10)で接続し、前記コンクリートポンプ
    (9)を運転し前記吹付ノズル(7)を通じてコンクリート
    の吹付けを行ない、同コンクリートの吹付け度に応じて
    前記一対のパネル(2)(2′)を鉄筋コンクリート壁(1)
    の構築進行方向に同調して移動させ、且つ前記吹付ノズ
    ル(7)も前記パネル(2)と同調して同方向に移動させて
    吹付コンクリートのこぼれを防止しつつ連続的にコンク
    リートを打設することを特徴とする、鉄筋コンクリート
    壁構築工法。
  2. 【請求項2】パネル(2)又は(2′)及び吹付ノズル(7)
    を支持する移動支持装置は、走行台車(4)又は(35)に搭
    載された旋回及び俯仰動作が自在な支持アーム装置
    (5)、又はガイド(36)に沿ってウインチ(39)等で駆動さ
    れるスライド装置(32)として構成されており、吹付ノズ
    ル(7)はショットクリート用ポンプ(9)と接続されてい
    ることを特徴する、特許請求の範囲第1項に記載した鉄
    筋コンクリート壁構築工法。
JP60165503A 1985-07-26 1985-07-26 鉄筋コンクリ−ト壁構築工法 Expired - Lifetime JPH068569B2 (ja)

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JPS6225669A JPS6225669A (ja) 1987-02-03
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS602447B2 (ja) * 1981-04-10 1985-01-22 日立造船株式会社 コンクリ−ト打設法
GB2182966B (en) * 1984-03-13 1988-06-08 Technology Foundation Pty Casting of structural walls

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