JPH0685692B2 - 口臭除去チユ−インガム - Google Patents

口臭除去チユ−インガム

Info

Publication number
JPH0685692B2
JPH0685692B2 JP61180072A JP18007286A JPH0685692B2 JP H0685692 B2 JPH0685692 B2 JP H0685692B2 JP 61180072 A JP61180072 A JP 61180072A JP 18007286 A JP18007286 A JP 18007286A JP H0685692 B2 JPH0685692 B2 JP H0685692B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chewing gum
leaves
extract
plant
camellia
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61180072A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6336747A (ja
Inventor
吉永 佐藤
照夫 松本
義久 鈴木
Original Assignee
株式会社ロツテ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ロツテ filed Critical 株式会社ロツテ
Priority to JP61180072A priority Critical patent/JPH0685692B2/ja
Publication of JPS6336747A publication Critical patent/JPS6336747A/ja
Publication of JPH0685692B2 publication Critical patent/JPH0685692B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は口臭除去チューインガムに関し、さらに詳細に
はツバキ科植物葉中抽出物を含有してなる口臭除去チュ
ーインガムに関するものである。
〔従来の技術〕
ツバキ科植物葉の抽出物を有効成分とする消臭、脱臭剤
は各種知られており(たとえば特公昭58−18098号,特
開昭56−100060号など)、またこの種の抽出物を菓子中
に配合してなる口臭除去菓子も本出願人より出願されて
いる(特開昭59-66839号)。さらに、発酵処理されたツ
バキ科植物葉中抽出物、たとえば紅茶やウーロン茶など
の抽出物が緑茶の抽出物とは異なるスペクトルの口臭除
去作用を示すことも本出願人により見出され、特願昭59
−6292号として出願されており、その開示を参考のため
ここに引用する。
此の度、本発明者等は、口臭除去に関する研究の過程
で、悪臭除去機能を有する物質の挙動が極めて特異的で
あり、最も効力のある条件や対象となる悪臭の種類など
が種々異なってくることを突き止めた。さらに、口中唾
液のpHは安静時においては酸性側にあるが、ガムの咀嚼
などにより分泌される刺戟唾液pHは中性からアルカリ性
側に傾くことも見出された。たとえば、酸類を含有しな
いチューインガムを咀嚼すると、口中pHが噛み始めから
半永続的に中性乃至アルカリ性側に維持されることを実
験により確認した。これらの知見に基づき、ガム咀嚼中
のアルカリ性側にて特に悪臭除去効果を発揮しうる成分
につき検討、研究を重ねた結果、非酸性カルシウム化合
物の併用がこの目的に合致し、口中のアルカリ条件の安
定化および悪臭除去機能の向上に顕著に関与することを
突き止めた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明の目的は、特にアルカリ性側にて著効を
奏し、しかも広範囲の口臭スペクトルに対し除臭作用を
示す。機能強化された効能ガムを提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、本発明によれば、有効成分としてツバキ科
植物葉中抽出物と発酵処理されたツバキ科植物葉中抽出
物との両者を、チューインガム組成物重量に対し合計で
少なくとも0.005重量%の量で含有させると共に、非酸
性カルシウム化合物をも共存させることにより達成され
る。
本発明に使用するツバキ科植物葉はツバキ、サザンカ、
茶等の生葉およびその乾燥物を包含するが、特に好まし
くは緑茶である。その抽出については前記従来技術を参
照することができ、抽出溶剤として水、脂肪族低級アル
コール化合物(特にメタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール)および多価アルコール類(特
にグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール)或いは脂肪族低級ケトン化合物(たとえばアセト
ン、メチルエチルケトン)のどの極性溶剤並びにこれら
の2種以上の混合物を選択することができる。これによ
り抽出されたツバキ科植物葉中抽出物の消臭機能は、抽
出物中に含有されるフラバノール類、フラボノール類な
どの有機化合物の包接作用、付加反応、中和反応などの
複合作用によるものと推定され、この消臭作用はたとえ
ばタバコ臭を構成するピラジン、ニコチンなど或いは腐
敗魚臭を構成するトリメチルアミンなどの含窒素化合物
に起因する悪臭に対し顕著であるが、この機能はpH依存
性が低い。
本発明に使用する他方の発酵処理されたツバキ科植物葉
としては、特に限定はしないが紅茶もしくはウーロン茶
を使用するのが入手性、経済性などの点で有利である。
その抽出については本出願人に係る特開昭60-153778号
公報の記載を参照することができ、抽出溶剤としては緑
茶などのツバキ科植物葉の抽出につき上記したものを挙
げることができる。これにより抽出された発酵処理のツ
バキ科植物葉中抽出物は、発酵過程における酵素の作用
で酸化縮合して生成したテアフラビン、イソテアフラビ
ンまたはその没食子酸エステルなど巨大フェノール性化
合物の包接作用、付加作用による消臭機能を有すると推
定され、硫化水素、メチル、メチルカプタン、ジメチル
サルファイドなどの含硫化合物に起因する悪臭に対して
特に効果的であり、その機能はpH依存性が強く、酸性側
では効果が低下する。
上記の観点から、一般的口臭の二大要因である含窒素化
合物と含硫黄化合物との双方に対し効力を発揮させるに
は、ツバキ科植物葉中抽出物と発酵処理されたツバキ科
食物葉中抽出物との両者を組合せることが望ましい。し
かしながら、前記した通り発酵処理のツバキ科植物葉中
抽出物は、酸性側にてその効力が低下するという難点を
有する。そこで、本発明において口中での咀嚼に際し唾
液pHが半永続的にアルカリ性側に傾くことに着目し、こ
のアルカリ性を安定に維持してツバキ科植物葉中抽出物
の消臭作用のみならず、発酵処理されたツバキ科植物葉
中抽出物の消臭作用をも発揮させるため、キャリヤとし
ては咀嚼に好適なチューインガムを選択し、これに非酸
性カルシウム化合物を存在させることにより、広範囲の
種類の悪臭に対し効果的な口臭除去作用を得ることに成
功した。
このような本発明の口臭除去チューインガムの構成にお
いて、ツバキ科植物葉中抽出物と発酵処理されたツバキ
科植物葉中抽出物の併用比率は重量非で90:10乃至30:70
の範囲であることが、消臭効果およびチューインガム自
身の味覚など全ゆる点で好適である。両抽出物を併用す
るには、両原料葉を混合した後、混合葉を上記溶剤で抽
出しても、或いは各原料葉をそれぞれ別途に溶剤抽出し
た後、両者を混合してもよい。両抽出成分の使用量は、
チューインガム組成物の重量に対し合計で少なくとも0.
005重量%である。
アルカリ性側での消臭効果を高めかつ口中pHをアルカリ
性に安定化させるため、本発明の口臭除去チューインガ
ムに混入する非酸性カルシウム化合物は、上記作用を果
す限り任意の非酸性カルシウム化合物でよいが、特に炭
酸カルシウムもしくは第三リン酸カルシウムが入手性、
取扱性などの観点から好適である。この非酸性カルシウ
ム化合物成分をチューインガム中に混入するには、これ
をガムベースの一成分(充填剤)として配合しても、或
いはその代りにまたはそれに加えてガムベース以外の添
加物として使用してもよい。非酸性カルシウム化合物の
使用量は、その機能を充分発揮するにはチューインガム
組成物重量に対し0.1〜12重量%を必要とするが、好適
には0.5〜5重量%とすることができる。
本発明においては、上記したように、非酸性カルシウム
化合物の存在により口中pHの咀嚼時にアルカリ性側に安
定維持して消臭効果を高めるが、たとえばクエン酸など
有機酸呈味成分がチューインガム中に含有されると咀嚼
初期のpHが酸性側となり、消臭効果を低下させるので望
ましくない。なお、非酸性カルシウム化合物は上記作用
効果を示す他、それ自身で含硫化合物の消臭作用をも示
す。
上記3種の成分、すなわちツバキ科植物葉中抽出物と発
酵処理されたツバキ科植物葉中抽出物と非酸性カルシウ
ム化合物とは、上記の開示に基づき、任意慣用の方法で
チューインガム組成物中に配合しうることが当業者には
了解されよう。
〔作用効果〕
本発明によれば、非酸性カルシウム化合物の存在によ
り、咀嚼中の口中pHを安定にアルカリ性側に維持するこ
とができ、かくして特にアルカリ性側で消臭効果の高い
発酵処理されたツバキ科植物葉中抽出物たとえば紅茶の
消臭作用を充分発揮させることができ、その作用とツバ
キ科植物葉中抽出物(たとえば緑茶)の消臭作用との連
携により極めて広範なスペクトルの悪臭に対し口臭除去
効果をもたらす。かくして、本発明はいわゆる効能ガム
の機能強化を達成する意味で極めて有用であり、新たな
効能ガムの開発における技術の豊富化をもたらすもので
ある。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により比較例と対比しながら説明
する。
実施例1、2及び比較例1、2: (チューインガム組成物の作成) A.抽出物の調製。
市販の緑茶(玉露)および紅茶(ダージリン茶)をそれ
ぞれ5倍量の抽出溶剤(水:グリセリン、1:1)に常温
で48時間浸漬した後、濾別しかつ得られた濾液を水で濃
度調整してそれぞれ1%抽出液を得た。玉露の抽出液を
ツバキ科植物葉中抽出物とし、紅茶の抽出液を発酵ツバ
キ科植物葉中抽出物として使用する。
B.チューインガム組成物の調製。
下記第1表の処方に従って常法によりチューインガム組
成物を作成した: 実施例3〜6および比較例3〜8: (口臭除去チューインガムの作成) 上記Aで調製した各抽出物と上記Bで調製したチューイ
ンガム組成物とを、下記第2表に示す割合でそれぞれ使
用して口臭除去チューインガムを作成した。
上記第2表に示したようにそれぞれ作成した実施例3〜
6および比較例3〜8の各口臭除去チューインガムにつ
き、以下の評価試験により口臭除去効果を評価した。
評価試験:(口臭除去効果) A.口臭の調製 3種の口臭モデルを次のように作成した。
(1) 人工口臭:硫化水素ガスを飽和させた硫化水素
溶液100mlに1.5%メチルメルカプタンナノリウム水溶液
14ml、とジメチルサルファイド200mgとを加えて人工口
臭液とし、これを水で100倍に希釈したもの10mlを1分
間口中に含んで人工口臭発生状態を作った。
(2) にんにく臭:にんにくミンス(乾燥スライスに
んにくの粉砕品)50gを乳鉢に入れ、温盪200mlを加えて
磨砕した後、ガーゼで濾過して得た抽出液を水で20倍に
希釈し、その10mlを1分間口中に含んでにんにく臭発生
状態を作った。
(3) タバコ臭:3分間でハイライト3本を約2/3の長
さまで同時に喫煙してタバコ臭発生状態を作った。
B.試験方法 被験者としては病的な口臭および未処置虫歯などの口内
疾患のない人を選定し、テスト24時間前から一切の飲食
を禁止しかつテスト前に充分なうがいを行わせて口腔内
の残渣を排除した後、上記の口臭発生状態を設定した。
先ずその直後の呼気3を臭袋(近江オートエアサービ
ス社製)に採取し、次いで実施例3〜6および比較例3
〜8の口臭除去チューインガム3.2gをそれぞれ被験者に
5分間咀嚼させた後、呼気3を臭袋に採取して試料と
する。これを下記Cに示す評価基準に基づいて専門パネ
ル5名により評価させた。
C.評価基準 強烈な臭いがする 0 強い臭いがする 1 楽に判断できる臭いがする 2 一応判断できる程度の臭いがする 3 臭いが軽微で判断し難い 4 無臭 5 上記の試験手順および評価基準に従って行った評価試験
の結果を第3表に示す。
上記第3表の結果から判るように、本発明による口臭除
去チューインガムは、ツバキ科植物葉中抽出物、発酵処
理されたツバキ科植物葉中抽出物および非酸性カルシウ
ム化合物のいずれか1種,2種もしくは全部を含有しない
か或いは所定量より少量しか含有しない比較例によるチ
ューインガムに比べて口臭除去効果が高いことに加え、
全ゆる種類の口臭に対して幅広く作用するという顕著な
効果を奏する。
以上、本発明を好適実施例につき説明したが、本発明は
これらのみに限定されず、たとえばツバキ科植物葉、発
酵ツバキ科植物葉および非酸性カルシウム化合物の種
類、組合せおよびその使用量を変化させたり、或いはチ
ューインガムのみならず口中pHをアルカリ性側にするの
に適した他の咀嚼キャリアを用いるなど、本発明の思想
および範囲を逸脱することなく種々の変更をなしうるこ
とが当業者には了解されよう。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効成分としてツバキ科植物葉中抽出物と
    発酵処理されたツバキ科植物葉中抽出物との両者をチュ
    ーインガム組成物重量に対し合計で少なくとも0.005重
    量%の量で含有し、さらに非酸性カルシウム化合物を含
    有することを特徴とする広範囲の種類の口臭に対し口臭
    除去作用を示すチューインガム。
  2. 【請求項2】ツバキ科植物葉中抽出物と発酵処理された
    ツバキ科植物葉中抽出物の併用比率が重量比で90:10乃
    至30:70の範囲である特許請求の範囲第1項記載のチュ
    ーインガム。
  3. 【請求項3】非酸性カルシウム化合物の含有量がチュー
    インガム組成物重量に対し0.1〜12重量%である特許請
    求の範囲第1項記載のチューインガム。
  4. 【請求項4】非酸性カルシウム化合物が炭酸カルシウ
    ム、第三リン酸カルシウムまたはその組合せからなる特
    許請求の範囲第1項記載のチューインガム。
  5. 【請求項5】ツバキ科植物葉が緑茶でありかつ発酵処理
    されたツバキ科植物葉が紅茶もしくはウーロン茶である
    特許請求の範囲第1項記載のチューインガム。
  6. 【請求項6】ツバキ科植物葉および発酵処理されたツバ
    キ科植物葉の抽出溶剤が水、メタノール、エタノール、
    プロパノール、イソプロパノール、グリセリン、エチレ
    ングリコールおよびプロピレングリコールよりなる群か
    ら選択される極性溶剤またはこれら極性溶剤の2種もし
    くはそれ以上の混合物からなる特許請求の範囲第1項記
    載のチューインガム。
  7. 【請求項7】チューインガム組成中に有機酸呈味成分を
    含有しない特許請求の範囲第1項記載のチューインガ
    ム。
JP61180072A 1986-08-01 1986-08-01 口臭除去チユ−インガム Expired - Lifetime JPH0685692B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61180072A JPH0685692B2 (ja) 1986-08-01 1986-08-01 口臭除去チユ−インガム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61180072A JPH0685692B2 (ja) 1986-08-01 1986-08-01 口臭除去チユ−インガム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6336747A JPS6336747A (ja) 1988-02-17
JPH0685692B2 true JPH0685692B2 (ja) 1994-11-02

Family

ID=16076968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61180072A Expired - Lifetime JPH0685692B2 (ja) 1986-08-01 1986-08-01 口臭除去チユ−インガム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0685692B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060141039A1 (en) 2004-12-23 2006-06-29 Colgate-Palmolive Company Oral compositions containing oxidized camellia
CN110742170A (zh) * 2019-12-06 2020-02-04 曾越 一种口香糖

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6336747A (ja) 1988-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007029077A (ja) 緑茶を主成分とする煙草代替品およびその製造方法
US20030200976A1 (en) Tobacco substitute composition
KR101195618B1 (ko) 파래가 함유된 금연 보조형 치약 조성물 및 그 제조방법
UA107679C2 (uk) Спосіб виготовлення тютюнового виробу для перорального застосування, вкритого сіткоподібною гелевою оболонкою
US4167559A (en) Deodorizing breath composition
EP2832244B1 (en) Method for producing tobacco material, tobacco material for oral use, and tobacco product for oral use
JP2008110944A (ja) 消臭剤組成物
JP3511057B2 (ja) 消臭剤
JPH0685692B2 (ja) 口臭除去チユ−インガム
JPS641145B2 (ja)
JP3501815B2 (ja) 口臭除去用組成物及びこれを含有する口臭除去食品
JPH0441026B2 (ja)
JP4520449B2 (ja) 消臭剤組成物
JPH0816048B2 (ja) 口腔用組成物
KR0158756B1 (ko) 츄잉껌 조성물과 그 제조방법
JP4097228B2 (ja) 新規なチューインガム
JPH0521087B2 (ja)
JP4097229B2 (ja) チューインガム及びその製造方法
JPH11246361A (ja) 養毛剤
JP2002224203A (ja) 植物抽出物を有効成分とする消臭剤
JP2551012B2 (ja) 口腔用組成物
KR100450388B1 (ko) 구취제거용치약조성물
KR20140065220A (ko) 구취 억제용 감귤 액기스 및 이를 포함하는 조성물
JPH03219842A (ja) 食品の消臭剤及び食品の消臭方法
KR101287800B1 (ko) 구강 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term