JPH0685398B2 - リフトオフ法 - Google Patents
リフトオフ法Info
- Publication number
- JPH0685398B2 JPH0685398B2 JP14536585A JP14536585A JPH0685398B2 JP H0685398 B2 JPH0685398 B2 JP H0685398B2 JP 14536585 A JP14536585 A JP 14536585A JP 14536585 A JP14536585 A JP 14536585A JP H0685398 B2 JPH0685398 B2 JP H0685398B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- substrate
- lift
- polyimide
- overhang structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明はリフトオフ法に関する。
(ロ)従来の技術 現在の半導体プロセスでは、フォトエッチング法でのバ
ターニングが困難な物質は、リフトオフ法を用いてバタ
ーニングを行う事が多い。
ターニングが困難な物質は、リフトオフ法を用いてバタ
ーニングを行う事が多い。
リフトオフ法を用いる場合、通常フォトレジス等をリフ
トオフ材に用いるが、レジストでは、高温の熱処理によ
って変質するため、熱処理前にリフトオフを行わなけれ
ばならない。ところが、電極のアロイ後、ボンダビリテ
ィーの改善のためAu等を再度蒸着する場合には、熱処理
後にリフトオフを行う必要がある。
トオフ材に用いるが、レジストでは、高温の熱処理によ
って変質するため、熱処理前にリフトオフを行わなけれ
ばならない。ところが、電極のアロイ後、ボンダビリテ
ィーの改善のためAu等を再度蒸着する場合には、熱処理
後にリフトオフを行う必要がある。
リフトオフ材として金属やSiO2などのオキサイド膜を用
いた場合は、熱処理後のリフトオフが可能であるが、金
属を用いた場合、下地と熱処理時にアロイする危険があ
り、またSiO2などのオキサイド膜はリフトオフ材以外の
場所に用いられている場合使用できない。
いた場合は、熱処理後のリフトオフが可能であるが、金
属を用いた場合、下地と熱処理時にアロイする危険があ
り、またSiO2などのオキサイド膜はリフトオフ材以外の
場所に用いられている場合使用できない。
ポリイミドは、400℃程度の熱処理後もエッチングが可
能で、化学的に安定であるため、熱処理後のリフトオフ
が可能な材料である。
能で、化学的に安定であるため、熱処理後のリフトオフ
が可能な材料である。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 然るにジャーナルエレクトロケミカルソサイアティ:ソ
リッド−ステイトサイエンスアンドテクノロジー(Jour
nal Electrochemical Society:SOLID−STATE SCIENCE A
ND TECHNOLOGY),Jaunary1983,Vol.130,No.1,P129-P134
に記載されているようにポリイミドは化学エッチングす
るとその断面形状は台形となり(第2図)、リフトオフ
に理想的なオーバーハング構造(断面逆台形)(第3
図)とならない。尚、第2図及び第3図中(11)(12)
は夫々基板及びリフトオフ材を示す。
リッド−ステイトサイエンスアンドテクノロジー(Jour
nal Electrochemical Society:SOLID−STATE SCIENCE A
ND TECHNOLOGY),Jaunary1983,Vol.130,No.1,P129-P134
に記載されているようにポリイミドは化学エッチングす
るとその断面形状は台形となり(第2図)、リフトオフ
に理想的なオーバーハング構造(断面逆台形)(第3
図)とならない。尚、第2図及び第3図中(11)(12)
は夫々基板及びリフトオフ材を示す。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は斯る点に鑑みてなされたもので、その構成的特
徴は基板上にポリイミドからなる第1層を形成する第1
工程、該第1層を所望形状にパターンニングする第2工
程、該第2工程においてパターンニングされた上記第1
層を被覆するように上記第1層に較べて基板との固着力
が小なるポリイミドからなる第2層を上記基板上に形成
する第3工程、該第3工程の後有機処理を行なう事によ
り上記第2層を上記基板に対してオーバハング構造とす
る第4工程を備えたことにある。
徴は基板上にポリイミドからなる第1層を形成する第1
工程、該第1層を所望形状にパターンニングする第2工
程、該第2工程においてパターンニングされた上記第1
層を被覆するように上記第1層に較べて基板との固着力
が小なるポリイミドからなる第2層を上記基板上に形成
する第3工程、該第3工程の後有機処理を行なう事によ
り上記第2層を上記基板に対してオーバハング構造とす
る第4工程を備えたことにある。
(ホ)作用 このような方法によりポリイミドからなる層をオーバー
ハング構造とすることが可能である。
ハング構造とすることが可能である。
(ヘ)実施例 第1図は本発明の実施例を示す工程別断面図である。
第1図(a)は第1工程を示し、例えばGaAs単結晶から
なる基板(1)上に例えば東レ株式会社製のSP-510から
なるポリイミドの第1層(2)を形成する。具体的に
は、まず基板(1)上にアミノシランからなるシラン系
カップリング材をスピナー塗布(5000〜6000ppm,30秒)
し、続いてSP-510をスピナー塗布(4000〜5000ppm,30
秒)する。その後170〜180℃,20〜30分の条件でベーキ
ング処理することにより、層厚約1μmの第1層(2)
が形成できる。
なる基板(1)上に例えば東レ株式会社製のSP-510から
なるポリイミドの第1層(2)を形成する。具体的に
は、まず基板(1)上にアミノシランからなるシラン系
カップリング材をスピナー塗布(5000〜6000ppm,30秒)
し、続いてSP-510をスピナー塗布(4000〜5000ppm,30
秒)する。その後170〜180℃,20〜30分の条件でベーキ
ング処理することにより、層厚約1μmの第1層(2)
が形成できる。
第1図(b)は第2工程を示し、第1層(2)上にフォ
トリソグラフィ技術を用いて選択的にレジスト膜(3)
を積層する。その後無水ヒドラジン:エチレンジアミン
=7:3のエッチング液を用いて1分間エッチングする
(第3工程)ことにより第1図(c)に示す如くレジス
ト膜(3)直下の断面台形状の第1層(2)を残して他
の第1層(2)はエッチング除去される。
トリソグラフィ技術を用いて選択的にレジスト膜(3)
を積層する。その後無水ヒドラジン:エチレンジアミン
=7:3のエッチング液を用いて1分間エッチングする
(第3工程)ことにより第1図(c)に示す如くレジス
ト膜(3)直下の断面台形状の第1層(2)を残して他
の第1層(2)はエッチング除去される。
第1図(d)は第4工程を示し、第1層(2)上のレジ
スト膜(3)を除去した後基板(1)上にポリイミドか
らなる第2層(4)及び第2のレジスト膜(5)を形成
する。具体的にはまず基板(1)上にSP-510をスピナー
塗布(4000〜5000ppm,30秒)し、次いで170〜180℃,20
〜30分の条件でベーキング処理することにより層厚約1
μmの第2層(4)を形成し、その後フォトリソグラフ
ィ技術を用いて第1層(2)直上の第2層(4)表面に
第2のレジスト膜(5)を選択的に形成する。
スト膜(3)を除去した後基板(1)上にポリイミドか
らなる第2層(4)及び第2のレジスト膜(5)を形成
する。具体的にはまず基板(1)上にSP-510をスピナー
塗布(4000〜5000ppm,30秒)し、次いで170〜180℃,20
〜30分の条件でベーキング処理することにより層厚約1
μmの第2層(4)を形成し、その後フォトリソグラフ
ィ技術を用いて第1層(2)直上の第2層(4)表面に
第2のレジスト膜(5)を選択的に形成する。
尚、第2層(4)はカップリング材を介さず基板(1)
上に形成されているため、第1層(2)に較べてエッチ
ング剤等の侵透に対する抵抗性(固着力)が弱い。
上に形成されているため、第1層(2)に較べてエッチ
ング剤等の侵透に対する抵抗性(固着力)が弱い。
第1図(e)は第5工程を示し、上記第2のレジスト膜
(5)をマスクとしてエッチングを行ないレジスト膜
(5)直下以外の第2層(4)を除去し、その後第2の
レジスト膜(5)を除去する。尚、上記エッチングは第
3工程と同一のエッチング液を用いて用なう。
(5)をマスクとしてエッチングを行ないレジスト膜
(5)直下以外の第2層(4)を除去し、その後第2の
レジスト膜(5)を除去する。尚、上記エッチングは第
3工程と同一のエッチング液を用いて用なう。
第1図(f)は第6工程を示し、有機処理を施すことに
より、基板(1)と固着した第2層(4)の端部(4a)
(4a)を基板(1)から剥がし基板(1)に対してオー
バーハング構造となす。具体的には、まずアセトンで3
分間超音波洗浄を行ない基板(1)上の水分を除去す
る。次いで煮沸されたトリクレンで3分間超音波洗浄を
行なうことにより基板(1)と第2層(4)との固着力
が弱まり上記オーバーハング構造が得られる。その後、
アセトン3分間超音波洗浄、メタノール3分間超音波洗
浄、5分間流水洗浄、イソプロピルアルコール洗浄、乾
燥の各工程を経て基板(1)上のトリクレンを完全に除
去する。
より、基板(1)と固着した第2層(4)の端部(4a)
(4a)を基板(1)から剥がし基板(1)に対してオー
バーハング構造となす。具体的には、まずアセトンで3
分間超音波洗浄を行ない基板(1)上の水分を除去す
る。次いで煮沸されたトリクレンで3分間超音波洗浄を
行なうことにより基板(1)と第2層(4)との固着力
が弱まり上記オーバーハング構造が得られる。その後、
アセトン3分間超音波洗浄、メタノール3分間超音波洗
浄、5分間流水洗浄、イソプロピルアルコール洗浄、乾
燥の各工程を経て基板(1)上のトリクレンを完全に除
去する。
第1図(g)は第7工程を示し、基板(1)上面に金等
の蒸着物(6)を蒸着する。斯る蒸着においては、上記
オーバーハング構造を有する第2層(4)の端部(4a)
(4a)が基板(1)の1部に対して廂として作用するた
め斯る端部(4a)(4a)直下の基板(1)上には蒸着物
(6)は堆積しない。また、第2層(4)上の蒸着物
(6)と基板(1)上の蒸着物(6)との間に段差がで
き、第2層(4)の端部(4a)直下は開孔(7)とな
る。
の蒸着物(6)を蒸着する。斯る蒸着においては、上記
オーバーハング構造を有する第2層(4)の端部(4a)
(4a)が基板(1)の1部に対して廂として作用するた
め斯る端部(4a)(4a)直下の基板(1)上には蒸着物
(6)は堆積しない。また、第2層(4)上の蒸着物
(6)と基板(1)上の蒸着物(6)との間に段差がで
き、第2層(4)の端部(4a)直下は開孔(7)とな
る。
第1図(h)は最終工程を示し、第3工程で用いたエッ
チング液を用いてポリイミドからなる第1、第2層
(2)(4)を除去し第2層(4)上の蒸着物(6)を
選択的にリフトオフする。斯るエッチングにおいては上
記開孔(7)を介してエッチング液が第2層(4)に達
するので効率良くリフトオフが行なえる。
チング液を用いてポリイミドからなる第1、第2層
(2)(4)を除去し第2層(4)上の蒸着物(6)を
選択的にリフトオフする。斯るエッチングにおいては上
記開孔(7)を介してエッチング液が第2層(4)に達
するので効率良くリフトオフが行なえる。
尚、本実施例では第1層(2)として東レ株式会社製の
SP-510をカップリング材を用いて基板(1)上に形成し
たが、例えば東レ株式会社製のSP-710,810等のポリイミ
ドのように高接着材料であればカップリング材は不要で
ある。また、このような高接着性のポリイミドを第1層
(2)の材料として用いる際には第2層(4)の材料と
しては低接着性のポリイミドを用いる必要がある。
SP-510をカップリング材を用いて基板(1)上に形成し
たが、例えば東レ株式会社製のSP-710,810等のポリイミ
ドのように高接着材料であればカップリング材は不要で
ある。また、このような高接着性のポリイミドを第1層
(2)の材料として用いる際には第2層(4)の材料と
しては低接着性のポリイミドを用いる必要がある。
(ト)発明の効果 本発明によれば、リフトオフ材としてポリイミドを用い
た際にもリフトオフに最適なオーバーハング構造とする
ことが可能である。
た際にもリフトオフに最適なオーバーハング構造とする
ことが可能である。
第1図(a)〜(h)は本発明の実施例を示す工程別断
面図、第2図及び第3図はリフトオフ材の形状を示す断
面図である。 (1)…基板、(2)…第1層、(4)…第2層
面図、第2図及び第3図はリフトオフ材の形状を示す断
面図である。 (1)…基板、(2)…第1層、(4)…第2層
Claims (1)
- 【請求項1】基板上にポリイミドからなる第1層を形成
する第1工程、該第1層を所望形状にパターンニングす
る第2工程、該第2工程においてパターンニングされた
上記第1層を被覆するように上記第1層に較べて基板と
の固着力が小なるポリイミドからなる第2層を上記基板
上に形成する第3工程、該第3工程の後有機処理を行な
う事により上記第2層を上記基板に対してオーバハング
構造とする第4工程を備えたことを特徴とするリフトオ
フ法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14536585A JPH0685398B2 (ja) | 1985-07-02 | 1985-07-02 | リフトオフ法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14536585A JPH0685398B2 (ja) | 1985-07-02 | 1985-07-02 | リフトオフ法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS625639A JPS625639A (ja) | 1987-01-12 |
JPH0685398B2 true JPH0685398B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=15383522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14536585A Expired - Lifetime JPH0685398B2 (ja) | 1985-07-02 | 1985-07-02 | リフトオフ法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0685398B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015182706A1 (ja) | 2014-05-29 | 2015-12-03 | 次世代化学材料評価技術研究組合 | 水蒸気透過度測定装置の校正用標準フィルム及びその製造方法、並びに校正用標準フィルムセット及びそれを利用した校正方法 |
-
1985
- 1985-07-02 JP JP14536585A patent/JPH0685398B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS625639A (ja) | 1987-01-12 |
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