JP3132194B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3132194B2 JP04285008A JP28500892A JP3132194B2 JP 3132194 B2 JP3132194 B2 JP 3132194B2 JP 04285008 A JP04285008 A JP 04285008A JP 28500892 A JP28500892 A JP 28500892A JP 3132194 B2 JP3132194 B2 JP 3132194B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及びその製
造方法に関するものである
【0002】
【従来の技術】金配線を積層した半導体装置において、
層間膜としては、無機膜(P−SiO又はP−SiON
等)や有機膜(ポリイミド等)が用いられる。このう
ち、無機膜を使用した層間膜の場合、図4(a)〜
(e)に示すような方法にてスルーホールを開口する。
まず、金配線2が形成されたSi基板1全体にプラズマ
CVD法により酸化膜3を5000Å成長する。次に、
その上面全体にポジ型のフォトレジスト4を塗布し、熱
処理,露光,現像を行い所望の箇所にスルーホール5の
パターンを形成する。
【0003】このフォトレジスト4をマスクとして異方
性のドライエッチングでスルーホール部の酸化膜3を除
去し、スルーホール5を形成する。その後、フォトレジ
スト4をプラズマアッシングにより除去する。または、
プラズマアッシング後、フォトレジストのハクリ液に浸
し、フォトレジストを除去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】金配線と無機膜や有機
膜は、もともと密着性がよくない。前述した方法にてス
ルーホールを形成した場合、フォトレジスト4を除去す
るため、ハクリ液に浸さなければならないが、この時、
ハクリ液がスルーホール開口部の金と層間膜の界面から
しみ込み、金と層間膜の密着力を低下させてしまう。
【0005】その後に熱処理等を行なうと、密着力の低
下したスルーホール部より金配線と層間膜のハガレが発
生してしまうという問題点があった。
【0006】本発明の目的は、金配線と無機膜の密着性
の低下を防止した半導体装置及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、積層した配
線構造を有する半導体装置の製造方法において、相互に
積層された配線用の層間膜にスルーホールを開口すると
ともに、スルーホール底部の配線の一部をエッチング
し、その後、フォトレジストを除去する前に金属薄膜
をスルーホール内に形成することにより配線と層間膜の
開口内側面に現れる界面を前記金属薄膜で覆うものであ
る。
【0008】
【作用】フォトレジストを除去する前に金属薄膜をスル
ーホール内部に形成するため、スルーホール内部の金配
線と層間膜の界面が金属薄膜により覆われることとな
り、密着力の低下が防止される。
【0009】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0010】(実施例1)図1は、本発明の実施例1を
工程順に示す断面図である。図1(a),(b),
(c)に示すようにSi基板1上に金配線2をメッキに
より形成し、その上面にプラズマCVD法により酸化膜
3を5000Å程度成長させる。次に、フォトレジスト
4を塗布し、露光,現像を行ない、スルーホールパター
ン5を形成する。その後、CF4 などのガスによりドラ
イエッチングにて、スルーホール5を開口する。
【0011】次に図1(d)に示すように、この状態の
ままスパッタ法によりチタン−タングステン6(以下、
TiWと略す)を500Å程度、ウェハー全面に形成す
る。この時、TiW6はスルーホール5の内部も全て覆
われる。
【0012】その後図1(e)に示すように、フォトリ
ソグラフィによりスルーホール5以外の部分に開口部を
つくり、ウェットエッチング又はドライエッチングによ
りTiW6をエッチングし、フォトレジストのハクリ液
にウェハーを浸す。フォトレジスト4は、開口部より入
り込んだハクリ液により除去される。その後、粘着力を
持ったシートをウェハーにかぶせ、TiW6をシートに
密着させ、シートを剥がすことによりTiW6を除去す
る。この時、スルーホール5の部分のTiW6は、Ti
W6の膜厚が薄いためスルーホール5の開口部のところ
で切れる。
【0013】(実施例2)図2は、本発明の実施例2を
工程順に示す断面図である。実施例1では、スルーホー
ル工程のフォトレジスト4の除去には、全てリフトオフ
法を使うことになり、工程が非常に煩雑となる。そこで
図2(b),(c)のように、まず等方性のエッチング
(ウェットエッチング又はドライエッチング)により、
スルーホール5の開口部のフォトレジスト4の下部の酸
化膜3がなくなるように、かつ、酸化膜3の途中でエッ
チングが止まるようにする。
【0014】その後、異方性ドライエッチングにより、
フォトレジスト5のパターン通りに酸化膜3をエッチン
グする(図2(c))。このような形状になった後に、
TiW6をスパッタすると、TiW6は等方性エッチン
グでエッチングした部分には付着せず、段切れを起こ
す。このようにして、フォトレジストのハクリ液に入れ
れば、フォトレジスト4の露出した部分よりハクリ液が
入り込むので、リフトオフ法なしでフォトレジスト4の
除去ができる。
【0015】また、実施例1と同様にスルーホール5底
部の金配線2と酸化膜3の界面はTiW6により覆われ
ているため、酸化膜3のハガレの発生は防げる。
【0016】(実施例3)図3は、本発明の実施例3を
工程順に示す断面図である。実施例2で述べた方法で
は、フォトレジスト4を除去した時に、ハクリ液中にT
iW6が浮いてしまい、フォトレジスト4の除去中にT
iW6が再付着してしまう可能性がある。そこで、図3
に示すように酸化膜2の異方性ドライエッチングの時
に、金配線2を500Å程度エッチングし、金配線2を
凹型にする。
【0017】その後、TiW6をスパッタ法により形成
し、異方性ドライエッチングでTiW6をエッチングす
る。こうすることにより、フォトレジスト4上のTiW
6と、金配線2上のTiW6だけが除去され、側壁のT
iW6は残るため、金配線2と酸化膜3の界面は、Ti
W6で覆われる。この後、従来技術と同様の方法でフォ
トレジスト4を除去する。
【0018】以上のような製法をとることで、金配線2
と酸化膜3の界面へのハクリ液の侵入をなくすことがで
きる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、スルーホ
ール開口後、フォトレジストがついたままスルーホール
内部に金属薄膜を形成することにより、スルーホール内
部の金配線と層間膜の界面が金属薄膜により覆われるこ
ととなり、フォトレジストを除去するのにハクリ液へ入
れる場合や、ウェットエッチ等を行なった場合でも、水
分が金配線と層間膜の界面へ入りこまず、金配線層間膜
の密着力の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を工程順に示す断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例2を工程順に示す断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例3を工程順に示す断面図であ
る。
【図4】従来例を工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1 Si基板 2 金配線 3 酸化膜 4 フォトレジスト 5 スルーホール 6 チタン−タングステン(TiW)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層した配線構造を有する半導体装置の
    製造方法において、 相互に積層された配線用の層間膜にスルーホールを開口
    するとともに、スルーホール底部の配線の一部をエッチ
    ングし、その後、 フォトレジストを除去する前に金属薄膜をス
    ルーホール内に形成することにより配線と層間膜の開口
    内側面に現れる界面を前記金属薄膜で覆うことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
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