JPH0685001U - 脱気装置 - Google Patents

脱気装置

Info

Publication number
JPH0685001U
JPH0685001U JP2572993U JP2572993U JPH0685001U JP H0685001 U JPH0685001 U JP H0685001U JP 2572993 U JP2572993 U JP 2572993U JP 2572993 U JP2572993 U JP 2572993U JP H0685001 U JPH0685001 U JP H0685001U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealed tank
liquid
sealed
bubbles
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2572993U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2556771Y2 (ja
Inventor
佳英 柴野
Original Assignee
佳英 柴野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 佳英 柴野 filed Critical 佳英 柴野
Priority to JP1993025729U priority Critical patent/JP2556771Y2/ja
Publication of JPH0685001U publication Critical patent/JPH0685001U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2556771Y2 publication Critical patent/JP2556771Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】減圧下の密封槽内で液体の脱気時に発生する泡
を減圧手段に吸入させず、液体にして回収できる脱気装
置を提供する。 【構成】第1密封槽6に減圧手段7を設け、密封槽6、
減圧手段7間に第2密封槽8を設ける。液体4を密封槽
6に導入する液体導入手段11を設ける。液体4を排出
する液体排出手段15を設ける。消泡手段は密封槽8内
を減圧解除する減圧解除手段SV5である。密封槽6に
液体4を導入、排出する液体導入排出制御手段23を設
け、密封槽6,8内の減圧を制御する圧力制御手段24
を設ける。圧力制御手段24で密封槽6,8内を減圧し
て液体導入排出制御手段23で密封槽6に液体4を導入
し、泡が密封槽8内に吸引されたら圧力制御手段24で
密封槽8内を減圧解除して消泡する。圧力制御手段24
で密封槽6を減圧解除して液体導入排出制御手段23で
液体4を排出する。液体4を回収する液体回収手段18
を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、液体を減圧された密封槽内に導入することにより該液体の溶存気体 を該密封槽内の空間に放出させて脱気する脱気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
超音波洗浄装置等の各種洗浄装置に使用する洗浄液、リンス水等を脱気して、 超音波洗浄の効率を向上したり、ワークの発錆を防止するために使用される脱気 装置が知られている。
【0003】 従来、前記脱気装置として、複数の中空糸状気体分離膜を収容してなるモジュ ールが一般に使用されている。前記脱気装置は、前記モジュールに収容された中 空糸状気体分離膜内部に脱気される液体を流通するとともに、前記モジュールの 外周部を減圧して中空糸状気体分離膜の内外に気圧差を設けることにより、前記 液体中の溶存気体を中空糸状気体分離膜を介して外部に放出させるものである。
【0004】 ところが、前記中空糸状気体分離膜は、前記洗浄液に含まれる界面活性剤、高 級アルコール等によって劣化されることがあり、寿命が短いとの問題がある。
【0005】 そこで、本考案者は前記問題について検討を重ねた結果、脱気される液体を減 圧された密封槽内に導入することにより前記液体中の溶存気体を前記密封槽内の 空間に放出させて容易に脱気できることを見い出し、このような脱気装置につい ては既に実用新案登録出願及び特許出願をしている(実開平4−122685号 公報、特願平4−251680号明細書参照)。このような脱気装置によれば、 気体分離膜を用いる脱気装置のように洗浄液により劣化されることがないので、 洗浄液の種類、含有物質に係わりなく使用でき、効率よく脱気することができる 。
【0006】 しかしながら、前記脱気装置では減圧された密封槽に脱気される液体を導入す ると、前記液体中の溶存気体が気化して微細な気泡となって前記密封層内の空間 に放出されるため、前記液体の液面で泡を発生し、この泡が前記密封槽内に充満 すると、前記密封槽に設けられた真空ポンプ等の減圧手段に吸入されて故障の原 因となるという不都合がある。また、前記液体が、界面活性剤、高級アルコール を含んでいたり、第3石油類等の炭化水素系有機溶剤であるときには、前記泡が 水封式真空ポンプに吸入されて冷却水とともに排出されると、廃水が激しく発泡 したり、有機物によりBODが高くなって環境を汚染する虞れがある。さらに、 高級アルコールまたは炭化水素系有機溶剤が排出されると引火する虞れがある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、かかる不都合を解消して、液体を減圧された密封槽内に導入するこ とにより該液体の溶存気体を該密封槽内の空間に放出させて脱気する脱気装置に おいて、該液体が脱気される際に発生する泡の減圧手段による吸入を防止するこ とができる脱気装置を提供することを目的とする。また、本考案は前記泡が消滅 して生じる液体を回収することができる脱気装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案の脱気装置は液体を減圧された密封槽内 に導入することにより該液体の溶存気体を該密封槽内の空間に放出させて脱気す る脱気装置であって、脱気される液体が導入される第1の密封槽に該槽内を減圧 する減圧手段を設け、該第1の密封槽と該減圧手段との間に第1の密封槽と独立 に第2の密封槽を設け、第1及び第2の密封槽内が該減圧手段により減圧された ときに該液体を第1の密封槽内に導入する液体導入手段を設け、該減圧手段によ り減圧された第1の密封槽内で脱気された液体を排出する液体排出手段を設け、 該液体が第1の密封槽内で脱気された際に生じる泡が該減圧手段により第2の密 封槽内に吸引されたときに第2の密封槽内の泡を消滅させる消泡手段を設けてな ることを特徴とする。
【0009】 また、本考案の脱気装置は、前記消泡手段は、前記泡が前記減圧手段により第 2の密封槽内に吸引されたときに、第2の密封槽内の減圧を解除して前記泡を消 滅させる減圧解除手段であることを特徴とする。
【0010】 本考案の脱気装置は、前記消泡手段が前記減圧解除手段であるときには、前記 第1の密封槽に前記液体を導入し、脱気された液体を第1の密封槽から排出する 液体導入排出制御手段を設け、前記第1及び第2の密封槽内の減圧状態を制御す る圧力制御手段を設け、該圧力制御手段により第1及び第2の両密封槽内を減圧 して該液体導入排出制御手段により第1の密封槽に前記液体を導入し、前記液体 が第1の密封槽内で脱気された際に生じる泡が第2の密封槽内に吸引されたとき に該圧力制御手段により第2の密封槽を第1の密封槽と独立させて前記減圧解除 手段により第2の密封槽内の減圧を解除して泡を消滅させ、泡の消滅後に該圧力 制御手段により第1の密封槽の減圧を解除して該液体導入排出制御手段により第 1の密封槽から前記脱気された液体を排出することを特徴とする。
【0011】 さらに、本考案の脱気装置は、前記第2の密封槽に、前記泡が前記消泡手段に より消滅されて生じる液体を回収する液体回収手段を設けてなる。
【0012】
【作用】
本考案の脱気装置によれば、まず、前記減圧手段により第1及び第2の密封槽 が減圧され、前記液体導入手段により脱気される液体が第1の密封槽に導入され る。すると、前記液体中の溶存気体が気化して微細な気泡になって前記第1の密 封槽中の空間に放出される。この結果、前記液体は脱気されるが、前記第1の密 封槽中の空間には前記気泡から発生した泡が充満する。
【0013】 このとき、第1の密封槽と前記減圧手段の間には第2の密封槽が介在している ので、前記泡は前記減圧手段により前記第2の密封槽内に吸引され、該槽内で前 記消泡手段により消滅させられる。従って、前記泡は前記減圧手段に吸入される ことがない。
【0014】 本考案の脱気装置では、前記消泡手段として前記減圧解除手段を用い、前記泡 が前記第2の密封槽に吸引されたときに第2の密封槽内の減圧を解除して第2の 密封槽内の気圧を常圧に戻すことにより、減圧下で泡となっていた液体成分が一 瞬にして液状に戻される。
【0015】 本考案の脱気装置では、前記第1の密封槽における前記液体の導入及び脱気、 脱気された液体の排出と、第2の密封槽における消泡との諸動作を手動により行 ってもよいが、前記消泡手段が前記減圧解除手段であるときには、前記第1の密 封槽に前記液体を導入し、脱気された液体を第1の密封槽から排出する液体導入 排出制御手段を設けると共に、前記第1及び第2の密封槽内の減圧状態を制御す る圧力制御手段を設けることにより、第1の密封槽における前記液体の導入及び 脱気、脱気された液体の排出、第2の密封槽における消泡がタイミングよく行わ れる。
【0016】 即ち、まず、前記圧力制御手段により第1及び第2の両密封槽内を減圧して前 記液体導入排出制御手段により第1の密封槽に前記液体が導入される。そして、 前記のように第1の密封槽内で前記液体が脱気されると共に、脱気時に発生した 泡が第2の密封槽に吸引される。
【0017】 次に、前記泡が第2の密封槽内に吸引されたときに、前記圧力制御手段により 第2の密封槽を第1の密封槽と独立させて前記減圧解除手段により第2の密封槽 内の減圧を解除して泡を消滅させる。このとき第2の密封槽は第1の密封槽と独 立しているので、前記減圧解除手段による減圧の解除は第2の密封槽に対してだ け行われ、第1の密封槽では減圧が維持されるので前記液体の脱気には何ら影響 がない。
【0018】 次に、前記泡の消滅後に前記圧力制御手段により第1の密封槽の減圧を解除し て、前記液体導入排出制御手段により第1の密封槽から前記脱気された液体を排 出する。
【0019】 さらに、本考案の脱気装置では、前記第2の密封槽に前記泡が前記消泡手段に より消滅されて生じる液体を回収する液体回収手段を設けることにより、該液体 が廃水に混入する虞れがなく、環境汚染が防止される。
【0020】
【実施例】
次に、添付の図面を参照しながら本考案の脱気装置についてさらに詳しく説明 する。図1は本実施例の脱気装置の概略を示す説明図であり、図2は図1示の制 御装置の構成を示すブロック図、図3は本実施例の脱気装置の作動を示すフロー チャートである。
【0021】 図1に示すように、本実施例の脱気装置1は、底部に超音波振動子2を備える 超音波洗浄槽3に供給された洗浄水4にワークWを浸漬し、超音波振動子2から 洗浄水4に超音波を放射することにより前記ワークWを洗浄する超音波洗浄装置 5に接続され、洗浄水4を脱気するために使用されるものである。
【0022】 脱気装置1は、洗浄水4が導入される第1密封槽6、減圧手段としての水封式 真空ポンプ7、第1密封槽6と水封式真空ポンプ7との間に設けられた第2密封 槽8からなり、第1密封槽6の上部と第2密封槽8の下部とは減圧用導管9aに より電磁弁SV1を介して接続されており、また第2密封槽8の上部と水封式真 空ポンプ7とは減圧用導管9bにより電磁弁SV2を介して接続されている。水 封式真空ポンプ7には冷却水を供給する冷却水供給導管10a、冷却水を排出す る冷却水排出導管10bが接続されている。
【0023】 第1密封槽6の上部には、第1密封槽6及び第2密封槽8の内部が水封式真空 ポンプ7により減圧されたときに洗浄水4を第1密封槽6内に導入する液体導入 手段として洗浄水導入導管11が電磁弁SV3を介して接続されている。洗浄水 導入導管11は、超音波洗浄槽3の側面に設けられた洗浄水取出し口12と第1 密封槽6とを接続するもので、その途中には洗浄水取出し口12から洗浄水4を 取出して第1密封槽6内に導入する洗浄水導入ポンプ13が設けられ、洗浄水導 入ポンプ13の下流側に洗浄水4に含まれる異物を濾別するためのフィルター1 4が設けられている。
【0024】 また、第1密封槽6の底部には、第1密封槽6内で脱気された洗浄水4を排出 する排出手段として洗浄水排出導管15が、電磁弁SV4を介して接続されてい る。洗浄水排出導管15は、第1密封槽6と超音波洗浄槽3の側面に洗浄水取出 し口12に相対向して設けられた洗浄水供給口16とを接続するもので、その途 中には第1密封槽6から脱気された洗浄水4を排出する洗浄水排出ポンプ17が 設けられている。脱気された洗浄水4は、洗浄水排出導管15により洗浄水供給 口16から超音波洗浄槽3に供給される。
【0025】 第2密封槽8の天井部には、洗浄水4が第1密封槽6内で脱気されるときに生 じる泡が水封式真空ポンプ7により第2密封槽8内に吸引されたときに、該泡を 消滅させる消泡手段として電磁弁SV5が設けられている。電磁弁SV5は大気 開放弁であり、前記泡が第2密封槽8内に吸引されたときに開放されて、第2密 封槽8内の減圧を解除し、前記泡を消滅させるようになっている。
【0026】 また、第2密封槽8の底部には、電磁弁SV5により該第2密封槽8内の減圧 が解除されたときに前記泡が消滅させられて生じる液体(洗浄水)4を回収する 液体回収手段として洗浄水回収導管18が、電磁弁SV6を介して接続されてい る。洗浄水回収導管18は、洗浄水排出ポンプ17を介してその上流側の洗浄水 排出導管15に接続されている。
【0027】 第1密封槽6の外側面には第1密封槽6内の洗浄水4の水位を検知するレベル センサ19が設けられ、第1密封槽6内で予め定められた洗浄水4の液面の上限 位置Hw及び下限位置Lw1 をフロートの上下により検知するようになっている 。また、第2密封槽8の外側面には第2密封槽8内に吸引された泡及び該泡が消 滅して生じる液体(洗浄水)4の液面を検知するレベルセンサ20が設けられ、 第2密封槽8内で減圧用導管9bの取付部の下方に設定された泡の上限位置Hb 及び減圧用導管9aの取付部の下方に設定された前記泡が消滅して生じる洗浄液 4の液面の下限位置Lw2 をフロートの上下により検知するようになっている。
【0028】 そして、電磁弁SV1〜SV6及びレベルセンサ19,20は、制御装置21 に電気的に接続されている。制御装置21は、図2に示すように、主制御装置2 2と、主制御装置22に接続されている液体導入排出制御装置23及び圧力制御 装置24とからなり、レベルセンサ19,20が主制御装置22に、液体導入排 出制御装置23が電磁弁SV3,SV4,SV6に、圧力制御装置24が電磁弁 SV1,SV2,SV5にそれぞれ接続されている。
【0029】 尚、洗浄水導入導管11にはフィルター14の下流側で分岐するバイパス導管 25が設けられており、バイパス導管25は流量調整弁26aを介して洗浄水供 給口16に接続されている。また、洗浄水導入導管11には洗浄水導入ポンプ1 3の上流側にストレーナー27が設けられているとともに、フィルター14の前 後に流量調整弁26b,26cが設けられている。また、洗浄水排出導管15に は、流量調整弁26d及び逆止弁28が設けられており、洗浄水4が超音波洗浄 槽3から洗浄水排出導管15に逆流しないようになっている。
【0030】 次に、本実施例の脱気装置1の作動について、図3のフローチャートを参照し ながら説明する。
【0031】 本実施例の脱気装置1は、作動されると、まず図3のステップ1に示すように 、主制御装置22の指示に従って液体導入排出制御装置23により電磁弁SV3 ,SV4,SV6が閉鎖され、次いでステップ2に示すように圧力制御装置24 により電磁弁SV1,SV2が開放されると共に電磁弁(大気開放弁)SV5が 閉鎖される。
【0032】 前記状態で、図3のステップ3で水封式真空ポンプ7を作動することにより、 第1密封槽6及び第2密封槽8の内部が減圧される。このとき、超音波洗浄装置 5では、洗浄水導入導管11に設けられた電磁弁SV3が閉じられているので、 洗浄水4は超音波洗浄槽3の洗浄水取出し口12から洗浄水導入ポンプ13によ り取出されたバイパス導管21を通じて洗浄水供給口16に送給されて超音波洗 浄槽3に循環されており、脱気装置1には供給されていない。
【0033】 次に、図3のステップ4で、主制御装置22の指示に従って液体導入排出制御 装置23により洗浄水導入導管11に設けられた電磁弁SV3が開かれ、超音波 洗浄槽3の洗浄水取出し口12から洗浄水導入ポンプ13により取出された洗浄 水4が、洗浄水導入導管11から第1密封槽6内に導入される。第1密封槽6の 内部は前記のように減圧されているので、導入された洗浄水4中の溶存気体は気 化して微細な気泡となり、この気泡が第1密封槽6内の空間に放出されることに より洗浄水4が脱気される。
【0034】 ところが、前記気泡は洗浄水4の水面から第1密封槽6内の空間に放出される 際に泡を発生し、前記泡が第1密封槽6内に充満する。前記泡の発生は洗浄水4 が界面活性剤または高級アルコールを含んでいる場合に特に激しい。第1密封槽 6内の空間に充満した泡は減圧用導管9aにより吸引されるが、第1密封槽6と 水封式真空ポンプ7との間には第2密封槽8が設けられているので、前記泡は第 2密封槽8内に止められ、水封式真空ポンプ7に直接吸引されることが防止され る。
【0035】 第2密封槽8に設けられているレベルセンサ20では、第2密封槽8内に吸引 された泡が水封式真空ポンプ7に吸引されないように、泡の上限位置Hbが減圧 用導管9bの取付部の下方に設定されている。そこで、第2密封槽8内に吸引さ れた泡が上限位置Hbに達したことがレベルセンサ20により検知されると、図 3のステップ5で主制御装置22が第2密封槽8に泡が吸引されたものと判断し 、圧力制御装置24に消泡を指示する。
【0036】 前記指示を受けて、図3のステップ6で、圧力制御装置24により電磁弁SV 1,SV2が閉じられ、代わって電磁弁(大気開放弁)SV5が開かれる。電磁 弁SV1,SV2の閉鎖により、第2密封槽8は第1密封槽6及び真空ポンプ7 から独立されるので、電磁弁(大気開放弁)SV5の開放により第2密封槽8内 の減圧だけが解除され常圧に戻される。第2密封槽8内に吸引されている泡は、 前記のように減圧下で発生したものであるので、第2密封槽8の内部が常圧に戻 されると、泡の形態を維持することができず液体(洗浄水)4になって消滅する 。この結果、第2密封槽8の底部に前記泡が液化した洗浄水4が貯留される。
【0037】 次に、図3のステップ7で、レベルセンサ20により上限位置Hbに前記泡が 検知されないと、主制御装置22は前記泡が消滅したものと判断し、次いでステ ップ8で第1密封槽6内に導入されている洗浄水4の量を判断する。
【0038】 ステップ8で、レベルセンサ19により上限位置Hwに前記洗浄水4が検知さ れないときには、主制御装置22はまだ第1密封槽6内に洗浄水4を導入するこ とが可能であると判断し、圧力制御装置24に再び第2密封槽8内を減圧にする よう指示する。前記指示を受けて、図3のステップ9で、圧力制御装置24によ り電磁弁SV1,SV2が開かれ、代わって電磁弁(大気開放弁)SV5が閉じ られる。
【0039】 前記ステップ5〜7の消泡動作では第1密封槽6の減圧状態は維持されている ので、前記ステップ9の動作により再び第2密封槽8が第1密封槽6及び真空ポ ンプ7と連通されると、第1密封槽6及び第2密封槽8内部の減圧が速やかに回 復される。そして、第1密封槽6内の空間に発生した泡が第2密封槽8内に吸引 され、前記ステップ5〜7の泡の吸引、消滅の動作が繰り返される。第1密封槽 6内に導入される洗浄水4の容積は前記第1密封槽6内の空間に発生する泡の容 積より遙かに小さいので、前記ステップ5〜7の消泡動作はステップ8で第1密 封槽6内で脱気された洗浄水4の水面が前記上限位置Hwに達したことがレベル センサ19により検知されるまで繰り返される。
【0040】 次に、図3のステップ8で、脱気された洗浄水4の水面が前記上限位置Hwに 達したことがレベルセンサ19により検知されると、主制御装置22は第1密封 槽6内での脱気が限界であると判断し、液体導入排出手段23に脱気された洗浄 水4の排出を指示する。
【0041】 前記指示を受けて、まず、ステップ10で液体導入排出手段23によりSV3 が閉じられると共に電磁弁SV6が開かれる。このとき、第2密封槽8ではステ ップ5〜7の消泡動作の状態が維持されているので、電磁弁SV1,SV2が閉 じられ電磁弁(大気開放弁)SV5が開かれている。従って、第2密封槽8内の 減圧は解除されたままであり、電磁弁SV6の開放により第2密封槽8内で消泡 された液体に戻った洗浄水4が洗浄水排出ポンプ17により第2密封槽8から排 出され、洗浄水回収導管18及び洗浄水排出導管15を通じて洗浄水供給口16 から超音波洗浄槽3に供給され回収される。
【0042】 次に、図3のステップ11で第2密封槽8内の洗浄水4の水面が前記下限位置 Lw2 に達したことがレベルセンサ20により検知されると、ステップ12で圧 力制御装置24により電磁弁SV1が開放され、第1密封槽6が第2密封槽8と 連通される。第2密封槽8内の洗浄水4の水面の下限位置Lw2 は減圧用導管9 aの取付部の下方に設定されているので、電磁弁SV1の開放により第1密封槽 6内の減圧が解除され、第2密封槽8同様に常圧に戻される。
【0043】 次いで、ステップ13で液体導入排出制御装置23により電磁弁SV6が閉じ られ、代わって電磁弁SV4が開かれると、第1密封槽6内の脱気された洗浄水 4が洗浄水排出ポンプ17により排出され、洗浄水排出導管15を通じて洗浄水 供給口16から超音波洗浄槽3に供給される。
【0044】 次に、図3のステップ14で脱気された洗浄水4の水面が第1密封槽6内で前 記下限位置Lw1 に達したことがレベルセンサ19により検知されると、主制御 装置22は脱気された洗浄水4の排出が完了したものと判断して、液体導入排出 手段23及び圧力制御装置24に第1密封槽6への洗浄水4の導入、脱気の再開 を指示する。
【0045】 前記指示を受けて、まずステップ15で液体導入排出手段23により電磁弁S V4が閉じられ、次いでステップ16で圧力制御装置により電磁弁(大気開放弁 )SV5が閉じられると共に電磁弁SV2が開かれる。電磁弁SV1はステップ 12で開放されているので、ステップ15,16の動作により再び第1密封槽6 及び第2密封槽8の内部が減圧される。そして、ステップ4以下の動作が繰り返 される。
【0046】 尚、前記実施例では、第1密封槽6内で脱気された洗浄水4の水面が前記上限 位置Hwに達したとき(ステップ8)に、第2密封槽内の洗浄水4を回収し(ス テップ10〜11)、次いで第1密封槽6内で脱気された洗浄水4を超音波洗浄 槽3に供給する(ステップ12〜14)ようにしているが、電磁弁(大気開放弁 )SV5の開放により第2密封槽8内の減圧が解除され泡が消泡される毎に、第 2密封槽内の洗浄水4を回収し、第1密封槽6内で脱気された洗浄水4を超音波 洗浄槽3に供給するようにしてもよい。このときには、図3のステップ7の後、 直ちにステップ10以下の動作を行う。
【0047】 また、電磁弁(大気開放弁)SV5の開放により第2密封槽8内の泡が消泡さ れて生じる洗浄水4が第2密封槽8の底部にある程度貯留された時点で、例えば 前記下限位置Lw2 に達したことがレベルセンサ20により検知されたときに、 第2密封槽内の洗浄水4を回収し、第1密封槽6内で脱気された洗浄水4を超音 波洗浄槽3に供給するようにしてもよい。
【0048】
【考案の効果】
以上のことから明らかなように、本考案の脱気装置によれば、液体が脱気され る際に生じる泡が前記第2の密封槽内で前記消泡手段により消滅されるので、前 記減圧手段に吸入されることがなく、該泡の吸入による前記減圧手段の故障を防 止することができる。
【0049】 また、本考案の脱気装置では、前記消泡手段として前記減圧解除手段を用いる ことにより、減圧下で泡となっていた成分を大気圧下で一瞬にして液体に戻して 前記泡を消滅させることができ、複雑な装置を用いることなく、短時間で容易に 消泡することができる。
【0050】 本考案の脱気装置では、前記消泡手段が前記減圧解除手段であるときには、前 記第1の密封槽に前記液体を導入し、脱気された液体を第1の密封槽から排出す る液体導入排出制御手段を設けると共に、前記第1及び第2の密封槽内の減圧状 態を制御する圧力制御手段を設けることにより、第1の密封槽における前記液体 の導入及び脱気、脱気された液体の排出、第2の密封槽における消泡をタイミン グよく行うことができる。
【0051】 さらに、本考案の脱気装置では、第2の密封槽に前記泡が前記消泡手段により 消滅されて生じる液体を回収する液体回収手段を設けることにより、該液体が廃 水に混入することを避けることができ、前記液体が界面活性剤や高級アルコール を含んでいたり、炭化水素系溶剤であるときにも、環境汚染を防止することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる脱気装置の一構成例を示す説明
図。
【図2】図1示の脱気装置の制御装置の構成を示すブロ
ック図。
【図3】本考案に係わる脱気装置の一構成例の作動を示
すフローチャート。
【符号の説明】
1…脱気装置、 4…液体、 6…第1の密封槽、 7
…減圧手段、8…第2の密封槽、 11…液体導入手
段、 15…液体排出手段、18…液体回収手段、 2
3…液体導入排出制御手段、24…圧力制御手段、 S
V5…消泡手段(減圧解除手段)。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を減圧された密封槽内に導入すること
    により該液体の溶存気体を該密封槽内の空間に放出させ
    て脱気する脱気装置であって、 脱気される液体が導入される第1の密封槽に該槽内を減
    圧する減圧手段を設け、該第1の密封槽と該減圧手段と
    の間に第1の密封槽と独立に第2の密封槽を設け、第1
    及び第2の密封槽内が該減圧手段により減圧されたとき
    に該液体を第1の密封槽内に導入する液体導入手段を設
    け、該減圧手段により減圧された第1の密封槽内で脱気
    された液体を排出する液体排出手段を設け、該液体が第
    1の密封槽内で脱気された際に生じる泡が該減圧手段に
    より第2の密封槽内に吸引されたときに第2の密封槽内
    の泡を消滅させる消泡手段を設けてなることを特徴とす
    る脱気装置。
  2. 【請求項2】前記消泡手段は、前記泡が前記減圧手段に
    より第2の密封槽内に吸引されたときに、第2の密封槽
    内の減圧を解除して前記泡を消滅させる減圧解除手段で
    あることを特徴とする請求項1記載の脱気装置。
  3. 【請求項3】前記第1の密封槽に前記液体を導入し、脱
    気された液体を第1の密封槽から排出する液体導入排出
    制御手段を設け、前記第1及び第2の密封槽内の減圧状
    態を制御する圧力制御手段を設け、 該圧力制御手段により第1及び第2の両密封槽内を減圧
    して該液体導入排出制御手段により第1の密封槽に前記
    液体を導入し、 前記液体が第1の密封槽内で脱気された際に生じる泡が
    第2の密封槽内に吸引されたときに該圧力制御手段によ
    り第2の密封槽を第1の密封槽と独立させて前記減圧解
    除手段により第2の密封槽内の減圧を解除して泡を消滅
    させ、 泡の消滅後に該圧力制御手段により第1の密封槽の減圧
    を解除して該液体導入排出制御手段により第1の密封槽
    から前記脱気された液体を排出することを特徴とする請
    求項2記載の脱気装置。
  4. 【請求項4】前記第2の密封槽に、前記泡が前記消泡手
    段により消滅されて生じる液体を回収する液体回収手段
    を設けてなることを特徴とする請求項1記載の脱気装
    置。
JP1993025729U 1993-05-18 1993-05-18 脱気装置 Expired - Lifetime JP2556771Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993025729U JP2556771Y2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 脱気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993025729U JP2556771Y2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 脱気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0685001U true JPH0685001U (ja) 1994-12-06
JP2556771Y2 JP2556771Y2 (ja) 1997-12-08

Family

ID=12173902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993025729U Expired - Lifetime JP2556771Y2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 脱気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2556771Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160091317A (ko) * 2013-11-29 2016-08-02 달톤 가부시키가이샤 탈기 장치 및 탈기 방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56100611A (en) * 1980-01-16 1981-08-12 Dainippon Toryo Co Ltd Defoaming device
JPS56100610A (en) * 1980-01-16 1981-08-12 Dainippon Toryo Co Ltd Defoaming device
JPS6061011A (ja) * 1983-09-14 1985-04-08 Hitachi Ltd 脱気・消泡装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56100611A (en) * 1980-01-16 1981-08-12 Dainippon Toryo Co Ltd Defoaming device
JPS56100610A (en) * 1980-01-16 1981-08-12 Dainippon Toryo Co Ltd Defoaming device
JPS6061011A (ja) * 1983-09-14 1985-04-08 Hitachi Ltd 脱気・消泡装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160091317A (ko) * 2013-11-29 2016-08-02 달톤 가부시키가이샤 탈기 장치 및 탈기 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2556771Y2 (ja) 1997-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2740458B2 (ja) 閉式液体循環システムにおける脱気方法及び装置
WO2004071635B1 (ja) 気体溶解量調整方法とその装置とそのシステム
JP2000189742A (ja) 気体溶解モジュ―ル
JP2556771Y2 (ja) 脱気装置
JP2000350902A (ja) 脱気方法
JP4038365B2 (ja) 油水分離装置
JP4042875B2 (ja) 半導体装置製造用気泡分離機及びこれを用いた半導体装置製造用処理液供給装置並びにその駆動方法
JP2709026B2 (ja) 膜分離装置及びその洗浄方法
JP4205318B2 (ja) 送液流路における濾材処理方法
JP5942799B2 (ja) バラスト水排出装置
JP4262568B2 (ja) 油水分離装置
JP3290385B2 (ja) レジスト処理方法及びレジスト処理装置
JPH11319407A (ja) 真空脱気装置
JPH07136472A (ja) 気体分離膜の洗浄方法およびその装置
JP4641266B2 (ja) 脱気兼異物除去装置
JP3943803B2 (ja) 液体注入装置
JP2008253958A (ja) 負圧発生手段を用いるドレン水の処理方法及びドレン水処理装置
JP3453695B2 (ja) 油水分離装置
JP2005270797A (ja) 廃液処理装置
JP3452078B2 (ja) 潤滑油装置の脱気装置及び方法
JP2532328B2 (ja) 脱気装置
KR100239931B1 (ko) 오수처리용 가압부상시스템
JPH08206404A (ja) 油水分離装置
JP2820518B2 (ja) 清涼飲料水等の脱気装置
JPH0739833A (ja) 洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19951205

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970624