JPH07136472A - 気体分離膜の洗浄方法およびその装置 - Google Patents

気体分離膜の洗浄方法およびその装置

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JPH07136472A
JPH07136472A JP31266893A JP31266893A JPH07136472A JP H07136472 A JPH07136472 A JP H07136472A JP 31266893 A JP31266893 A JP 31266893A JP 31266893 A JP31266893 A JP 31266893A JP H07136472 A JPH07136472 A JP H07136472A
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JP
Japan
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separation membrane
gas separation
water
cleaning
degassing
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JP31266893A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Shiraishi
仁士 白石
Yuji Ukiana
雄二 浮穴
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Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱気性能の低下した気体分離膜の性能を復元
させる洗浄方法と装置を提供する。 【構成】 気体分離膜を収納してなる脱気モジュール
1と洗浄水タンク2との間に、循環ポンプ3を備えた洗
浄水循環路4を設けるとともに、前記脱気モジュール1
に加圧空気を供給する空気供給ライン5を接続し、前記
気体分離膜の真空側より加圧空気を供給し、給水側に水
を通水して気体分離膜を洗浄することを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気体分離膜を収納し
てなる脱気モジュールの洗浄方法およびその装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、図4に示す脱気装置は、
原水供給部31と処理水給配部32との間の給水ライン
33中に気体分離膜を収納してなる脱気モジュール34
を設け、この脱気モジュール34を水封式真空ポンプ3
5で真空引きして、原水中の溶存酸素等を除去するもの
である。この脱気モジュール34の気体分離膜は、給水
側と真空側のガス分圧差で給水側から真空側にガスを透
過させるものであるから、気体のみが気体分離膜を透過
し、給水する水は気体分離膜では瀘過されないので、気
体分離膜自体に汚れや詰まりは起こり難いが、使用時間
が長くなると水中の鉄分や浮遊分が付着し脱気性能を低
下させたり、詰まりを起こすことがある。そこで従来の
脱気性能回復には、薬品洗浄や給水を逆流させる逆水洗
浄が行なわれていたが、あまり芳しい性能回復は得られ
ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の問
題点に鑑み、気体分離膜の真空側に加圧空気を供給して
洗浄する気体分離膜の洗浄方法とその装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の請求項
1は、気体分離膜を収納してなる脱気モジュールにおい
て、前記気体分離膜の真空側より加圧空気を供給し、給
水側に水を通水して気体分離膜を洗浄することを特徴と
し、請求項2は、給水側に界面活性剤を溶解させた水を
通水して気体分離膜を洗浄することを特徴とし、請求項
3は、気体分離膜を収納してなる脱気モジュールと洗浄
水タンクとの間に、循環ポンプを備えた洗浄水循環路を
設けるとともに、前記脱気モジュールに加圧空気を供給
する空気供給ラインを接続したことを特徴とし、請求項
4は、原水供給部と処理水給配部との間の給水ライン中
に、前記原水中の溶存気体を取り除く気体分離膜を収納
してなる脱気モジュールと、この溶存気体を真空吸引す
る水封式真空ポンプを備えた脱気装置において、前記脱
気モジュールと水封式真空ポンプとの間に、電磁弁を備
えた真空脱気ラインを設け、この真空脱気ラインの電磁
弁の上流側に、脱気モジュールへ加圧空気を供給する電
磁弁を備えた空気供給ラインを接続し、前記脱気モジュ
ールに対して、真空脱気と加圧空気の供給を間欠自在に
制御できる制御手段を設けたことを特徴としている。
【0005】
【作用】この発明によれば、気体分離膜の真空側より加
圧空気を供給し、給水側に水を通水して気体分離膜を洗
浄する。また、加圧空気の供給と真空引きを間欠的に行
ない、より洗浄効果を高めることもできる。
【0006】
【実施例】この発明の実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。図1に示す実施例の洗浄装置の構成は、気体分
離膜(例えば中空糸膜)を収納した脱気モジュール1と
洗浄水タンク2との間を洗浄水循環路4で接続し、途中
に循環ポンプ3を挿入している。この発明に係る加圧空
気を供給する空気供給ライン5を前記脱気モジュール1
に接続し、途中に電磁弁6を挿入している。図中7は、
加圧空気供給源で、例えばコンプレッサーに付設のレシ
ーバータンクである。
【0007】上記構成の気体分離膜洗浄装置の作用を説
明する。長時間の使用により脱気性能が低下した脱気モ
ジュール1を前記洗浄装置の所定位置に取り付け、洗浄
水循環路4と空気供給ライン5を接続した後、循環ポン
プ3を駆動し洗浄水を供給するとともに、空気供給ライ
ン5の電磁弁6を開いて加圧空気を供給する。脱気モジ
ュール1内の真空側に加圧空気を供給することにより、
気体分離膜の真空側のガス分圧が上昇し、水側のガス分
圧が相対的に低下し分圧の差により水側に気体が溶解す
る。しかし、これは気体分離膜壁面近傍から離れた部分
ではガス分圧が低下するために過飽和状態となったガス
が析出し、気体分離膜に付着した異物をはがし落とす作
用をする。又、洗浄水に界面活性剤(例えば、クエン酸
ナトリウム)を溶解させておれば、ガス発生離脱の攪拌
力により界面活性剤が気体分離膜に浸透し、さらに洗浄
効果を上げることができる。尚、通常、気体分離膜の水
側の流速はゆるやかで、その流れが層流状態のため洗浄
効果が上がりにくかったが、この洗浄方法では、ガス発
生により水側がガスと水の二相流状態となり、洗浄水の
流速が上昇し洗浄効果を上げることができる。
【0008】つぎに、図1の実施例にかわる気体分離膜
の洗浄装置の実施例を図面に基づいて説明する。図2
は、この発明の洗浄方法を脱気装置に組み込み、気体分
離膜の詰まりや、脱気性能が低下する前に気体分離膜を
洗浄する装置を備えた脱気装置の説明図である。即ち、
原水供給部11と処理水給配部12との間の給水ライン
13中に、電磁弁14、気体分離膜を収納してなる脱気
モジュール15および電磁弁16を挿入している。前記
脱気モジュール15を真空脱気する手段として水封式真
空ポンプ17を設け、この水封式真空ポンプ17と脱気
モジュール15との間を真空脱気ライン18で接続し、
途中に電磁弁19を挿入している。前記給水ライン13
の途中より分岐した封水供給ライン20を前記水封式真
空ポンプ17に接続し、途中に定流量弁21と電磁弁2
2を挿入している。図中23は、排気排水ラインであ
る。この発明に係る洗浄装置は、前記真空脱気ライン1
8の電磁弁19と脱気モジュール15との間に、加圧空
気を供給する空気供給ライン24を接続し、この空気供
給ライン24の途中に電磁弁25を挿入している。図中
26は、加圧空気供給源である。前記脱気モジュール1
5と電磁弁16との間の給水ライン13に、汚水排水ラ
イン27を接続し、途中に電磁弁28を挿入している。
尚、水封式真空ポンプ17および各電磁弁14、16、
19、22、25、28は、図示省略の制御器に回線を
介して接続し、前記真空脱気と加圧空気による洗浄を間
欠的に行なうように制御できる構成としている。
【0009】つぎに、上記構成の洗浄装置を備えた脱気
装置の作用を説明する。尚、各電磁弁は閉の状態として
いる。尚、図1の説明と重複する説明は省略する。先
づ、水封式真空ポンプ17を駆動するとともに、電磁弁
14、16、19、22を開き、原水供給部11より原
水を給水ライン13を介して脱気モジュール15へ給水
し、脱気モジュール15内を通水中に原水中の溶存気体
を真空脱気し、処理水を処理水給配部12に給水する。
そして、予め設定した処理時間を経過すると、図示省略
の制御器は、電磁弁16、19、22を閉じるとともに
水封式真空ポンプ17を停止し、電磁弁25、28を開
き、加圧空気を脱気モジュール15に供給して気体分離
膜を洗浄し、汚水は排水ライン27より系外に排水す
る。尚、前記脱気モジュール15に対する真空脱気と加
圧空気の供給を、予め設定した時間に基づいて間欠的に
行なうように制御する。この間欠制御は、気体分離膜内
の気泡に振動を与えることにより、より洗浄効果を高め
ることができる。
【0010】つぎに、前記図2にかわる実施例を図3に
基づいて説明する。尚、図2と共通する部材には同一番
号を付し、重複する説明は省略する。図3に示す実施例
は、図2の実施例の洗浄時の原水を、脱気モジュール1
5の下流側より通水し、気体分離膜の入口端面に付着し
ている不純物も同時に除去するためになされたものであ
る。即ち、図3に示すように、給水ライン13の電磁弁
14と脱気モジュール15を挟んで電磁弁30を備えた
バイパス回路29を給水ライン13に接続し、前記電磁
弁14と脱気モジュール15との間の給水ライン13
に、排水ライン27を接続し途中に電磁弁28を挿入し
ている。そして、洗浄時は、給水ライン13の電磁弁1
4、16を閉じ、バイパス回路29の電磁弁30と、排
水ライン27の電磁弁28を開いて原水を逆流させて洗
浄するものである。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、脱気
性能の低下した気体分離膜を収納してなる脱気モジュー
ルの真空側に加圧空気を供給し、給水側に洗浄水を通水
して気体分離膜を洗浄するので、気体分離膜の給水側を
効果的に洗浄し、脱気モジュールの脱気性能を初期の状
態に復元させることができる。又、この発明の洗浄方法
を脱気装置に組み込み、気体分離膜の詰まりや、脱気性
能が低下する前に洗浄を行うことにより脱気装置を正常
に運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す気体分離膜の洗浄装
置の構成を示す説明図である。
【図2】この発明の気体分離膜洗浄方法を脱気装置に組
み込んだ構成を示す説明図である。
【図3】図2にかわる実施例を示す脱気装置の構成を示
す説明図である。
【図4】従来の脱気装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 脱気モジュール 2 洗浄水タンク 3 循環ポンプ 4 洗浄水循環路 5 空気供給ライン 11 原水供給部 12 処理水給配部 13 給水ライン 15 脱気モジュール 17 水封式真空ポンプ 18 真空脱気ライン 24 空気供給ライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体分離膜を収納してなる脱気モジュー
    ル1において、前記気体分離膜の真空側より加圧空気を
    供給し、給水側に水を通水して気体分離膜を洗浄するこ
    とを特徴とする気体分離膜の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の気体分離膜の洗浄方法
    において、給水側に界面活性剤を溶解させた水を通水し
    て気体分離膜を洗浄することを特徴とする気体分離膜の
    洗浄方法。
  3. 【請求項3】 気体分離膜を収納してなる脱気モジュー
    ル1と洗浄水タンク2との間に、循環ポンプ3を備えた
    洗浄水循環路4を設けるとともに、前記脱気モジュール
    1に加圧空気を供給する空気供給ライン5を接続したこ
    とを特徴とする気体分離膜の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 原水供給部11と処理水給配部12との
    間の給水ライン13中に、前記原水中の溶存気体を取り
    除く気体分離膜を収納してなる脱気モジュール15と、
    この溶存気体を真空吸引する水封式真空ポンプ17を備
    えた脱気装置において、 前記脱気モジュール15と水封式真空ポンプ17との間
    に、電磁弁19を備えた真空脱気ライン18を設け、こ
    の真空脱気ライン18の電磁弁19の上流側に、脱気モ
    ジュール15へ加圧空気を供給する電磁弁25を備えた
    空気供給ライン24を接続し、前記脱気モジュール15
    に対して、真空脱気と加圧空気の供給を間欠自在に制御
    できる制御手段を設けたことを特徴とする気体分離膜の
    洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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