JP2000210543A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JP2000210543A
JP2000210543A JP11015465A JP1546599A JP2000210543A JP 2000210543 A JP2000210543 A JP 2000210543A JP 11015465 A JP11015465 A JP 11015465A JP 1546599 A JP1546599 A JP 1546599A JP 2000210543 A JP2000210543 A JP 2000210543A
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Hiroo Takegawa
浩雄 竹川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆洗処理を行える濾過装置であって、装置の
小型化及び軽量化を図ることができ、しかも、高い水圧
を利用した効果的な逆洗処理を行うことができる濾過装
置を提供する。 【解決手段】 濾過器2a,2b,2cで生成された濾
過済液体を被供給部に供給する濾過済液体供給パイプ9
の途中に密閉式隔膜膨張タンク14を接続し、この密閉
式隔膜膨張タンク14内へ流入させた濾過済液体により
濾過器2a,2b,2cの逆洗処理を行う。この逆洗処
理は、高い水圧を利用して効果的に行うことができ、さ
らに、逆洗処理を行うために逆洗用ポンプやその配管な
どを使用しないために濾過装置の軽量化と小型化とを図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体中の不要物質
を除去するために使用される濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水や海水等の液体を濾過する濾過
装置においては、濾過器の洗浄のために定期的に逆洗処
理を行っている。ここで、濾過器は、分離膜などの濾材
により一次側空間と二次側空間とに仕切られており、ポ
ンプで吸い上げた未濾過液体を一次側空間内に流入さ
せ、流入した未濾過液体を分離膜を通過させて二次側空
間内に流入させることにより濾過済液体を生成してい
る。このような濾過器の逆洗処理とは、濾過済液体を濾
過器の二次側空間内へ供給し、この濾過済液体を分離膜
を通過させて一次側空間へ流入させ、このとき、分離膜
の一次側空間側の面に付着しているゴミを分離膜から剥
離させて洗い流す処理である。つまり、濾過済液体を逆
流させることによる分離膜の洗浄処理である。
【0003】このような逆洗処理を行える構造の濾過装
置の一例を図10に基づいて説明する。この濾過装置
は、未濾過液体を吸い上げるポンプ1と、ポンプ1で吸
い上げられた未濾過液体を濾過して濾過済液体を生成す
る3個の濾過器2a,2b,2cと、濾過器2a〜2c
で濾過された濾過済液体を貯溜する貯溜タンク(図示せ
ず)と、貯溜タンク内に貯溜された濾過済液体を用いて
濾過器2a〜2cを逆洗するときに駆動させる逆洗用ポ
ンプ3、又は、この逆洗用ポンプ3に代えたコンプレッ
サとを備えている。
【0004】濾過器2a〜2cは、分離膜4により一次
側空間5と二次側空間6とに仕切られ、ポンプ1により
吸い上げられた未濾過液体が流れる吸水パイプ7が各濾
過器2a〜2cの一次側空間5に接続されている。吸水
パイプ7の途中には入口弁8が設けられている。各濾過
器2a〜2cの二次側空間6には濾過済液体を被供給部
(図示せず)へ供給する濾過済液体供給パイプ9が接続
され、この濾過済液体供給パイプ9の途中に三方弁10
が設けられ、この三方弁10により切り替えられる一方
に逆洗用ポンプ3が接続されている。さらに、各濾過器
2a〜2cの一次側空間5には逆洗時の液体を排水する
ための排水パイプ11が接続され、この排水パイプ11
の途中に排水弁12が設けられている。
【0005】このような濾過装置において、未濾過液体
の濾過処理時には、入口弁8を開弁し、被供給部と濾過
器2a〜2cとが連通するように三方弁10を切り替
え、排水弁12を閉弁し、ポンプ1を駆動させる。ポン
プ1の駆動により未濾過液体が吸い上げられ、この未濾
過液体が濾過器2a〜2cの一次側空間5内へ流入し、
分離膜4を通過して二次側空間6へ流入することにより
濾過済液体が生成される。濾過済液体は濾過済液体供給
パイプ9内を通って被供給部へ供給され、濾過済液体の
一部は貯溜タンク内に貯溜される。
【0006】濾過器2a〜2cの逆洗処理時には、ポン
プ1を停止させるとともに入口弁8を閉弁し、排水弁1
2を開弁し、濾過器2a〜2cと逆洗用ポンプ3とが連
通するように三方弁10を切り替え、逆洗用ポンプ3を
駆動させる。逆洗用ポンプ3の駆動により貯溜部に貯溜
されていた濾過済液体が濾過済液体供給パイプ9内を通
って濾過器2a〜2cの二次側空間6内へ流入し、この
濾過済液体は分離膜4を通過して一次側空間5内へ流入
する。このとき、分離膜4の一次側空間5側の面に付着
しているゴミが分離膜4から剥離され、分離膜4から剥
離されたゴミを含んだ一次側空間5内の逆洗水が、排水
パイプ11内を通って外部に排水される。
【0007】つぎに、逆洗処理を行える構造の濾過装置
の他の一例を図11に基づいて説明する。なお、図10
において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説
明も省略する。この濾過装置は特開平4−250831
号公報に記載されたものであり、未濾過液体を吸い上げ
るポンプ1と、ポンプ1で吸い上げられた未濾過液体を
濾過する3個の濾過器2a,2b,2cとにより構成さ
れ、図10において説明したような濾過器2a〜2cを
逆洗するための貯溜タンクや逆洗用ポンプ3等が設けら
れていない。
【0008】濾過器2a〜2cは、分離膜4により一次
側空間5と二次側空間6とに仕切られ、ポンプ1により
吸い上げられた未濾過液体が流れる吸水パイプ7が各濾
過器2a〜2cの一次側空間5に接続されている。吸水
パイプ7の途中には、各濾過器2a〜2c毎に対応する
入口弁8a,8b,8cが設けられている。各濾過器2
a〜2cの二次側空間6には濾過済液体を被供給部へ供
給する濾過済液体供給パイプ9が接続され、この濾過済
液体供給パイプ9の途中に出口弁13が設けられてい
る。さらに、各濾過器2a〜2cの一次側空間5には逆
洗処理時に逆洗水を排水するための排水パイプ11が接
続され、これらの排水パイプ11の途中に各濾過器2a
〜2c毎に対応する排水弁12a,12b,12cが設
けられている。
【0009】このような濾過装置において、未濾過液体
の濾過処理時には、入口弁8a〜8cを開弁し、排水弁
12a〜12cを閉弁し、出口弁13を開弁し、ポンプ
1を駆動させる。ポンプ1の駆動により未濾過液体が吸
い上げられ、この未濾過液体は濾過器2a〜2cの一次
側空間5内へ流入し、分離膜4を通過して二次側空間6
へ流入することにより濾過済液体が生成される。濾過済
液体は濾過済液体供給パイプ9内を通って被供給部へ供
給される。
【0010】濾過器2a〜2cの逆洗処理時には、各濾
過器2a〜2cを1個ずつ逆洗処理する。例えば、濾過
器2aを逆洗処理する場合には、出口弁13とこの濾過
器2aの入口弁8aとを閉弁し、この濾過器2aの排水
弁12aを開弁し、さらに、他の濾過器2b,2cの入
口弁8b,8cを開弁状態に維持するとともに他の濾過
器2b,2cの排水弁12b,12cを閉弁状態に維持
し、ポンプ1を駆動させる。
【0011】すると、この濾過装置における液体の流れ
は矢印で示すようになり、ポンプ1により吸い上げられ
た未濾過液体が濾過器2b,2cの一次側空間5内に流
入し、これらの濾過器2b,2cにおいて生成された濾
過済液体が濾過済液体供給パイプ9内を通って濾過器2
aの二次側空間6内に流入し、この濾過済液体は分離膜
4を通過して一次側空間5内へ流入する。このとき、分
離膜4の一次側空間5側の面に付着しているゴミが分離
膜4から剥離され、分離膜4から剥離されたゴミを含ん
だ一次側空間5内の逆洗水が排水パイプ11内を通って
外部に排水される。これにより、1つ目の濾過器2aの
逆洗処理が終了する。
【0012】1つ目の濾過器2aの逆洗処理が終了した
後は、入口弁8aを開弁するとともに排水弁12aを閉
弁し、さらに、入口弁8bを閉弁するとともに排水弁1
2bを開弁してポンプ1を駆動させることにより、濾過
器2a,2cにおいて生成された濾過済液体を用いて2
つ目の濾過器2bの逆洗処理を行う。同様にして、3つ
目の濾過器2cの逆洗処理を行う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図10に示した濾過装
置では、逆洗用の部品として逆洗用ポンプ3やその配管
及び貯溜タンク等を必要とし、濾過装置全体が大型にな
るとともに重量が増大し、さらに、濾過装置のイニシャ
ルコストがアップする。
【0014】また、図11に示した濾過装置では、各濾
過器2a〜2cで生成される濾過済液体の単位時間当た
りの水量には限度があり、逆洗処理を行う濾過器2a〜
2cに対して高い水圧を作用させることが困難である。
特に、逆洗処理が必要になった場合には分離膜4に多量
のゴミが付着して濾過済液体の生成能力が低下している
ため、逆洗処理に必要な高い水圧がさらに得難くなって
いる。さらに、この逆洗処理方式は、濾過器を2個以上
備えることが前提であり、濾過器が1個しかない濾過装
置には適用することができない。
【0015】そこで本発明は、逆洗処理を行える濾過装
置であって、装置の小型化及び軽量化を図ることがで
き、しかも、高い水圧を利用した効果的な逆洗処理を行
うことができる濾過装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の濾過装置は、未
濾過液体を吸い上げるポンプと、濾材により一次側空間
と二次側空間とに仕切られ、前記ポンプで吸い上げられ
て前記一次側空間内に流入した未濾過液体を前記濾材を
通過させて前記二次側空間内に流入させることにより濾
過済液体を生成する濾過器と、前記濾過器の前記二次側
空間に接続されて濾過済液体を被供給部へ供給する濾過
済液体供給パイプと、前記濾過済液体供給パイプの途中
に接続された密閉式隔膜膨張タンクと、前記濾過済液体
供給パイプ中における前記密閉式隔膜膨張タンクの接続
箇所よりも前記被供給部側に設けられた出口弁と、前記
濾過器の前記一次側空間に接続された排水パイプと、前
記排水パイプの途中に設けられた排水弁と、を有する。
【0017】従って、濾過器の逆洗処理を行う場合に
は、濾過済液体供給パイプ中の出口弁を閉弁して排水パ
イプ中の排水弁を閉弁した状態でポンプを駆動させ、濾
過器において生成された濾過済液体を密閉式隔膜膨張タ
ンク内に流入させる。そして、この密閉式隔膜膨張タン
ク内に必要量の濾過済液体が流入した後にポンプで吸い
上げられた未濾過液体が流れるパイプ中に設けられた弁
を閉弁することにより未濾過液体が濾過器の一次側空間
に流入することを防止し、ついで、排水弁を開弁させ
る。すると、密閉式隔膜膨張タンク内に流入した濾過済
液体が濾過済液体供給パイプ内を通って濾過器の二次側
空間内に流入し、この濾過済液体は濾材を通過して一次
側空間内へ流入する。このとき、濾材の一次側空間側の
面に付着しているゴミが濾材から剥離され、濾材から剥
離されたゴミを含んだ一次側空間内の逆洗水が排水パイ
プ内を通って外部に排水され、濾過器の逆洗処理が終了
する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図5に基づいて説明する。なお、図10及び図11に
おいて説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明
も省略する(以下の実施の形態でも同様)。この濾過装
置は、未濾過液体を吸い上げるポンプ1と、ポンプ1で
吸い上げられた未濾過液体を濾過して濾過済液体を生成
する3個の濾過器2a,2b,2cと、濾過器2a〜2
cで濾過された濾過済液体を用いて濾過器2a〜2cを
逆洗するためにこの濾過済液体を貯溜する密閉式隔膜膨
張タンク14とを備えている。
【0019】濾過器2a〜2cは、濾材である分離膜4
により一次側空間5と二次側空間6とに仕切られ、ポン
プ1により吸い上げられた未濾過液体が流れる吸水パイ
プ7が各濾過器2a〜2cの一次側空間5に接続されて
いる。吸水パイプ7の途中には入口弁8が設けられてい
る。各濾過器2a〜2cの二次側空間6には濾過済液体
を被供給部(図示せず)へ供給する濾過済液体供給パイ
プ9が接続され、この濾過済液体供給パイプ9の途中に
密閉式隔膜膨張タンク14が接続されている。さらに、
濾過済液体供給パイプ9中における密閉式隔膜膨張タン
ク14の接続箇所よりも被供給部側に出口弁13が設け
られている。さらに、各濾過器2a〜2cの一次側空間
5には逆洗時の液体を排水するための排水パイプ11が
接続され、この排水パイプ11の途中に排水弁12が設
けられている。
【0020】このような構成において、未濾過液体の濾
過処理時には、入口弁8と出口弁13とを開弁し、排水
弁12を閉弁し、ポンプ1を駆動させる。ポンプ1の駆
動により未濾過液体が吸い上げられ、この未濾過液体が
濾過器2a〜2cの一次側空間5内へ流入し、分離膜4
を通過して二次側空間6へ流入することにより濾過済液
体が生成される。濾過器2a〜2cにおいて生成された
濾過済液体は、濾過済液体供給パイプ9内を通って被供
給部へ供給される。
【0021】図2ないし図5は濾過器2a〜2cの逆洗
処理時の手順を示している。まず、図2に示すように、
濾過処理を行っていた状態から出口弁13を閉弁し、ポ
ンプ1を引き続き駆動させる。これにより、ポンプ1の
圧力が上がるとともに濾過器2a〜2cにおいて生成さ
れた濾過済液体が矢印で示すように流れ、密閉式隔膜膨
張タンク14内に流入して貯溜される。
【0022】必要量の濾過済液体が密閉式隔膜膨張タン
ク14内に流入した後、図3に示すように入口弁8を閉
弁するとともにポンプ1の駆動を停止させ、ついで、図
4に示すように排水弁12を開弁する。
【0023】図4に示すように排水弁12を開弁する
と、密閉式隔膜膨張タンク14内に貯溜されていた濾過
済液体が矢印で示すように濾過済液体供給パイプ9内を
通って濾過器2a〜2cの二次側空間6内へ流入し、こ
の濾過済液体は分離膜4を通過して一次側空間5内へ流
入する。このとき、分離膜4の一次側空間5側の面に付
着しているゴミが分離膜4から剥離され、分離膜4から
剥離されたゴミを含んだ一次側空間5内の逆洗水が排水
パイプ11内を通って外部に排水され、逆洗処理が終了
する。
【0024】さらに、図4に示した状態から入口弁8を
開弁し、ポンプ1を駆動させる(図5参照)。すると、
ポンプ1により供給された未濾過液体が各濾過器2a〜
2cの一次側空間5内に流入し、この一次側空間5内を
洗浄した後に排水パイプ11内を通って外部に排水され
る。これにより、分離膜4から剥離された後に一次側空
間5内に残留していたゴミを洗い流すことができ、逆洗
処理後におけるこの後処理(通水洗浄処理)を行うこと
により、より一層逆洗処理の効果を上げることができ
る。
【0025】なお、この濾過装置では、濾過済液体供給
パイプ9の途中に密閉式隔膜膨張タンク14を接続した
ことにより、被供給部に供給される濾過済液体の圧力変
動をこの密閉式隔膜膨張タンク14で減少させることが
でき、被供給部への濾過済液体の供給を安定して行え
る。また、密閉式隔膜膨張タンク14を設けることによ
り、濾過済液体の流れにより発生する負圧を利用して濾
過済液体中へ薬品などを吸入させる装置を取り付けた場
合などにおいては、薬品などの吸入を安定させることが
できる。
【0026】ついで、本発明の第二の実施の形態を図6
ないし図9に基づいて説明する。この濾過装置は、基本
的な構造は図1ないし図5に示した濾過装置と同じであ
り、未濾過液体を吸い上げるポンプ1と、ポンプ1で吸
い上げられた未濾過液体を濾過して濾過済液体を生成す
る3個の濾過器2a,2b,2cと、濾過器2a〜2c
で濾過された濾過済液体を用いて濾過器2a〜2cを逆
洗するためにこの濾過済液体を貯溜する密閉式隔膜膨張
タンク14とを備えている。
【0027】異なる点は、ポンプ1により吸い上げられ
た未濾過液体が流れる吸水パイプ7の途中に各濾過器2
a〜2c毎に対応する入口弁8a〜8cが設けられてい
る点、及び、各濾過器2a〜2cの一次側空間5に接続
された排水パイプ11の途中に各濾過器2a〜2c毎に
対応する排水弁12a〜12cが設けられている点であ
る。
【0028】このような構成において、未濾過液体の濾
過処理時には、入口弁8a〜8cと出口弁13とを開弁
し、排水弁12a〜12cを閉弁し、ポンプ1を駆動さ
せる。ポンプ1の駆動により未濾過液体が吸い上げら
れ、この未濾過液体が濾過器2a〜2cの一次側空間5
内へ流入し、分離膜4を通過して二次側空間6へ流入す
ることにより濾過済液体が生成される。濾過器2a〜2
cにおいて生成された濾過済液体は、濾過済液体供給パ
イプ9内を通って被供給部へ供給される。
【0029】図7ないし図9は濾過器2a〜2cの逆洗
処理時の手順を示している。まず、図7に示すように、
濾過処理を行っていた状態から出口弁13を閉弁し、ポ
ンプ1を引き続き駆動させる。これにより、ポンプ1の
圧力が上がるとともに濾過器2a〜2cにおいて生成さ
れた濾過済液体が矢印で示すように流れ、密閉式隔膜膨
張タンク14内に流入して貯溜される。
【0030】必要量の濾過済液体が密閉式隔膜膨張タン
ク14内に流入した後、図8に示すように逆洗しようと
する濾過器2aの入口弁8aを閉弁し、引き続きポンプ
1を駆動させるとともに排水弁12aを開弁する。
【0031】すると、この濾過装置における液体(濾過
済液体及び未濾過液体)の流れは矢印で示すようにな
り、密閉式隔膜膨張タンク14内に貯溜されていた濾過
済液体が濾過済液体供給パイプ9内を通って濾過器2a
の二次側空間6内へ流入し、濾過器2aの二次側空間6
内へ流入した濾過済液体は分離膜4を通過して濾過器2
aの一次側空間5内へ流入する。このとき、濾過器2a
の分離膜4の一次側空間5側の面に付着しているゴミが
分離膜4から剥離され、分離膜4から剥離されたゴミを
含んだ濾過器2aの一次側空間5内の逆洗水が排水パイ
プ11内を通って外部に排水され、逆洗処理が終了す
る。
【0032】さらに、密閉器隔膜膨張タンク14から供
給される濾過済液体の水圧が通常のポンプ圧まで低下す
ると、濾過器2b,2cにおいて濾過済液体の生成が開
始され、濾過器2b,2cにおいて生成された濾過済液
体が濾過済液体供給パイプ9内を通って濾過器2aの二
次側空間6内へ流入し、濾過器2aの一次側空間5内を
洗浄した後に排水パイプ11内を通って外部に排水され
る。これにより、分離膜4から剥離された後に一次側空
間5内に残留していたゴミを洗い流すことができ、より
一層逆洗処理の効果を上げることができる。
【0033】濾過器2aの逆洗処理が終了した後は、同
様の手順で順次他の濾過器2b,2cの逆洗処理を行
う。
【0034】
【発明の効果】本発明の濾過装置によれば、濾過器で生
成された濾過済液体を被供給部に供給する濾過済液体供
給パイプに密閉式隔膜膨張タンクを接続することによ
り、この密閉式隔膜膨張タンク内へ流入させた濾過済液
体により濾過器の逆洗処理を行うことができ、しかも、
高い水圧を利用した効果的な逆洗処理を行うことがで
き、さらに、逆洗処理を行うために逆洗用ポンプやその
配管などを使用しないために濾過装置の軽量化と小型化
とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の濾過装置を示す概
略図である。
【図2】濾過器の逆洗処理を行う場合の最初の手順を説
明する概略図である。
【図3】濾過器の逆洗処理を行う場合の次の手順を説明
する概略図である。
【図4】濾過器の逆洗処理を行う場合の最後の手順を説
明する概略図である。
【図5】濾過器の逆洗処理が終了した後の後処理の手順
を説明する概略図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態の濾過装置を示す概
略図である。
【図7】1つ目の濾過器の逆洗処理を行う場合の最初の
手順を説明する概略図である。
【図8】1つ目の濾過器の逆洗処理を行う場合の次の手
順を説明する概略図である。
【図9】1つ目の濾過器の逆洗処理を行う場合の最後の
手順を説明する概略図である。
【図10】従来の濾過装置の一例を示す概略図である。
【図11】従来の濾過装置の他の一例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 ポンプ 2a,2b,2c 濾過器 4 濾材 5 一次側空間 6 二次側空間 9 濾過済液体供給パイプ 11 排水パイプ 12,12a,12b,12c 排水弁 13 出口弁 14 密閉式隔膜膨張タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未濾過液体を吸い上げるポンプと、 濾材により一次側空間と二次側空間とに仕切られ、前記
    ポンプで吸い上げられて前記一次側空間内に流入した未
    濾過液体を前記濾材を通過させて前記二次側空間内に流
    入させることにより濾過済液体を生成する濾過器と、 前記濾過器の前記二次側空間に接続されて濾過済液体を
    被供給部へ供給する濾過済液体供給パイプと、 前記濾過済液体供給パイプの途中に接続された密閉式隔
    膜膨張タンクと、 前記濾過済液体供給パイプ中における前記密閉式隔膜膨
    張タンクの接続箇所よりも前記被供給部側に設けられた
    出口弁と、 前記濾過器の前記一次側空間に接続された排水パイプ
    と、 前記排水パイプの途中に設けられた排水弁と、を有する
    濾過装置。
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