JPH0684889B2 - 操舵中立角検出装置 - Google Patents

操舵中立角検出装置

Info

Publication number
JPH0684889B2
JPH0684889B2 JP4328386A JP4328386A JPH0684889B2 JP H0684889 B2 JPH0684889 B2 JP H0684889B2 JP 4328386 A JP4328386 A JP 4328386A JP 4328386 A JP4328386 A JP 4328386A JP H0684889 B2 JPH0684889 B2 JP H0684889B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering angle
steering
angle
change amount
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4328386A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62201305A (ja
Inventor
健次 川越
英夫 伊藤
正継 横手
一信 川畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP4328386A priority Critical patent/JPH0684889B2/ja
Publication of JPS62201305A publication Critical patent/JPS62201305A/ja
Publication of JPH0684889B2 publication Critical patent/JPH0684889B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、車両における平坦な直線路を操舵力を加え
ることなく走行する直進走行時の舵角を表す操舵中立角
を検出する操舵中立角検出装置に関し、特に、応答性が
良くかつ精度の高い操舵中立角検出装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の車両にあっては、操舵角を検出する操舵角センサ
として、一般に、ステアリングコラムに対するステアリ
ングホイール及びステアリングシャフトの回転位置を光
電式あるいはポテンショメータにより検出するものが用
いられている。
これらの操舵角センサは、センサ自体やステアリングホ
イールその他の構成部品に製造上及び取付け上の誤差や
ばらつきがあること、使用中に構成部品やその取付け関
係に変形が生じる場合があること、車両の整備時等に分
解・組立てを行った際に取付けに狂いが生じ易いこと等
の理由から、操舵角センサの取付けに際して平坦な直線
路を操舵力を加えることなく走行する際の舵角を表す操
舵中立角(操舵角センタ)を精度良く設定することが難
しく、このため、操舵中立角を検出する装置を別に設け
ることが要請される。
従来のこの種の操舵中立角検出装置としては、例えば、
特開昭59-26341号公報に開示されたものが知られてい
る。
この従来装置は、操舵角センサにより検出された操舵角
値の変化量が予め設定された所定変化量より小さい走行
区間における操舵角値をもって操舵中立角値とし、操舵
角変化量が所定変化量より小さい走行区間の走行距離が
それまでの走行距離以上になったときに、その走行区間
における操舵角値をもって操舵中立角値を更新するもの
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の操舵中立角検出装置に
あっては、操舵角変化量が所定変化量より小さい走行区
間における走行距離が過去最大であるような操舵角値を
もって操舵中立角値とする構成となっていたため、例え
ば、高速道路のランプ付近の曲率一定路等で長く定常円
旋回を続けたような場合には、操舵中立角が大きく狂っ
てしまう場合があり、かつ一旦大きく狂うとその後の修
正に長時間を要するという問題点があった。
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、例えば高速道路のランプ付近の曲率一定路等
で長く定常円旋回を続けたようなときに操舵中立角が狂
った場合に、真の操舵中立角に速やかに戻り、従って応
答性が良く、精度の高い操舵中立角検出装置を提供する
ことを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、この発明の操舵中立角検出装置は、第1図に示
すように、操舵角を検出する操舵角検出手段と、車両の
走行距離を計測する走行距離計測手段と、操舵角検出手
段により検出された操舵角値に基づくその操舵角値の変
化量を予め設定された所定変化量と比較判定する操舵角
変化量判定手段と、その操舵角変化量判定手段により操
舵角変化量が所定変化量以上となったことが判定された
ときに、それ以前に操舵角変化量が所定変化量より小さ
かった走行区間における操舵角値の平均値を演算する操
舵角平均値演算手段と、操舵角変化量が所定変化量より
小さかった走行区間の走行距離に基づいて重み係数を選
定する重み係数選定手段と、操舵角平均値演算手段によ
り演算された操舵角平均値と重み係数選定手段により選
定された重み係数に基づいて操舵中立角を演算する操舵
中立角演算手段とを備えたものである。
〔作用〕 操舵角検出手段により操舵角が検出され、かつ走行距離
計測手段により車両の走行距離が計測される。操舵角検
出手段により検出された操舵角値に基づくその操舵角の
変化量を操舵角変化量判定手段により予め設定された所
定変化量と比較判定し、その操舵角変化量判定手段によ
り操舵角変化量が所定変化量以上となったことが判定さ
れたときに、それ以前に操舵角変化量が所定変化量より
小さかった走行区間における操舵角値の平均値を操舵角
平均値演算手段により演算し、かつ、操舵角変化量が所
定変化量より小さかった走行区間の走行距離に基づいて
重み係数を重み係数選定手段により選定し、その操舵角
平均値と重み係数に基づいて操舵中立角演算手段により
操舵中立角を演算するものである。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
まず構成を説明する。
第2図において、1は操舵角センサであり、第3図はそ
の操舵角センサ1の一例として光電式のものを示す。
第3図において、操舵角センサ1は、ステアリングシャ
フト2に嵌合されてこれと一体に回動し、外周部に等間
隔で穿設した複数のスリット4を有するスリット円板3
と、このスリット円板3を挟んで対向するフォトインタ
ラプタ5とから構成される。フォトインタラプタ5は、
スリット4を挟んで対向する2組の発光素子6,7及び受
光素子(図示しない)を有し、これらがスリット4間の
ピッチPの1/4又はその整数倍のピッチを保って配設さ
れ、従って、各受光素子から、第4図に示すように、ス
リット4間のピッチPの1/4分位相がずれた検出信号E1,
E2が出力される。
この場合、検出信号E1,E2の位相のずれ方向によって、
ステアリングシャフト2、すなわちステアリングホイー
ル(図示しない)が正転(すなわち右切り)か逆転(す
なわち左切り)かを検出することができる。すなわち、
第4図(a)に示すように、検出信号E1がオフからオン
に立ち上がる時点で、検出信号E2がオフであるとき、又
は、検出信号E1がオンからオフに立ち下がる時点で検出
信号E2がオンであるときには、右切りであることが判断
され、第4図(b)に示すように、逆の場合には左切り
であることが判断される。
第2図に戻って、9は車速を検出するための車速パルス
信号を発生する車速センサであり、この車速センサ9
は、例えばスピードメータケーブルの回転速度をリード
スイッチを用いてパルス信号に変換し、スピードメータ
ケーブル1回転当たり例えば2パルスの車速パルス信号
を出力するもの等が使用される。
10はマイクロコンピュータであり、このマイクロコンピ
ュータ10は、少なくともインタフェース回路11と演算処
理装置12とRAM,ROM等の記憶装置13とを含んで構成さ
れ、インタフェース回路11には操舵角センサ1及び車速
センサ9が接続される。
演算処理装置12は、インタフェース回路11を介して操舵
角センサ1及び車速センサ9の検出信号を読み込み、こ
れらに基づいて後述する演算その他の処理を行う。ま
た、記憶装置13はその演算その他の処理の実行に必要な
所定のプログラムを記憶しているとともに、演算処理装
置12の演算その他の処理の結果等を記憶する。
次に、上記実施例の動作を説明する。
イグニッションスイッチがオンになると、マイクロコン
ピュータ10の電源が投入され、操舵角センサ1及び車速
センサ9の検出信号がインタフェース回路11に供給され
る。
マイクロコンピュータ10においては、インタフェース回
路11を介して供給される操舵角センサ1からの検出信号
E1,E2に基づいて、第5図に示す操舵角検出ルーチンが
実行される。このルーチンは、好ましくは所定周期Δτ
毎のタイマ割込みにより実行される。
すなわち、第5図において、ステップでは操舵入力が
あるか否かが判定され、操舵入力がない場合はステップ
に移行して、前回周期の操舵角θ(t−Δτ)(ただ
し、tは時刻を表す。)を今回周期の操舵角θ(t)と
する。ステップで操舵入力がある場合はステップに
移行し、操舵が右切りか否(左切り)かを判定する。こ
の判定は、第4図を参照して前述したように、操舵角セ
ンサ1からの検出信号E1,E2の位相差により行われる。
ステップにおいて左切りと判定された場合は、ステッ
プに移行して前回周期の操舵角θ(t−Δτ)から操
舵角センサ1の検出刻みΔθを減じたものを今回周期の
操舵角θ(t)とし、ステップにおいて右切りと判定
された場合は、ステップに移行して前回周期の操舵角
θ(t−Δτ)に検出刻みΔθを加えたものを今回周期
の操舵角θ(t)とする。
次に、第6図を参照して平坦な直線路を操舵力を加える
ことなく走行する際の舵角を表す操舵中立角(操舵角セ
ンタ)を求める操舵中立角検出ルーチンを説明する。こ
のルーチンは、好ましくは車速センサ9からの車速パル
ス信号が入る毎(これは、その車速パルス信号に基づい
て予め定まっている所定走行距離Δlだけ走行する毎で
ある)に割込みとして実行される。
すなわち、第6図において、まずステップで、上述し
た操舵角検出ルーチンにおいて演算され記憶装置13の所
定記憶領域に記憶されている操舵角θ(t)の値が読み
出される。次いでステップにおいて、その操舵角θ
(t)の値を所定記憶領域に記憶してある最大値θmax
及び最小値θminと比較し、θ(t)の値がθmaxより大
きければそのθmaxの値を、θ(t)の値がθminより小
さければそのθminの値を、それぞれ更新していく。
次にステップに移行して、そのθmax及びθminの値か
ら、操舵角θ(t)の変化量として両者の差(θmax
θmin)を演算し、その差値を予め設定してある所定変
化量Δθの値と比較する。車両の走行が直進又は直進に
近い場合は(θmax−θmin)<Δθとなるが、このよう
に(θmax−θmin)<Δθである場合は、次にステップ
に移行して、(θmax−θmin)<Δθである走行区間
の走行距離を計測するカウンタに所定距離Δlを加算
し、次いでステップに移行して、その走行区間の操舵
角θ(t)の和θSUMを求め、次いでメインプログラム
にリターンする。
操舵が大きく行われると(θmax−θmin)≧Δθとなる
が、このような走行においてステップで(θmax−θ
min)≧Δθであると判定された場合は、次にステップ
に移行して、ステップにおいて計測されている(θ
max−θmin)<Δθであった走行区間の操舵角の和θ
SUMをその走行区間のサンプル数(l/Δl)で割って、
操舵角平均値θAVEを求める。
次いで、ステップにおいて、ステップで計測されて
ある操舵角偏差が少ない走行状態における走行距離lに
定数Aを乗算して、重み係数α(0≦α≦1)を α=A・l として演算する。ここで、重み係数αと走行距離lとの
関係は、第7図に示すように、横軸に走行距離lを、縦
軸に重み係数αをとったときに、原点から定数Aの傾き
で延長する直線L1で表され、走行距離lが零のときには
重み係数αも零となり、これから走行距離lが増加する
に従って重み係数αも増加し、重み係数αが“1"に達す
ると飽和する。
次いでステップに移行して、前回周期の操舵中立角θ
(n−1)、ステップにおいて求めた操舵角平均値
θAVE、及びステップにおいて求めた重み係数αに基
づいて、αを重み係数とする移動平均を演算し、平坦な
直線路を操舵力を加えることなく走行する際の操舵角を
表す操舵中立角θ(n)を、 θ(n)=θ(n−1)−α{θ(n−1)−θ
AVE} =(1−α)θ(n−1)+αθAVE
…………(1) として演算する。このため、重み係数αが“1"であると
き即ち直進走行状態が長い場合には操舵中立角θ
(n)は操舵角平均値θAVE(=0)と等しくなる。
次いでステップに移行して、l,θSUM,θmax,θmin
の値を全てクリヤして、次の走行区間における上述した
演算その他の処理に備え、メインプログラムにリターン
する。
第8図は、上述した動作の具体例として、区間T1で長い
距離の定常円旋回を行った後、区間T1より短い区間T2
びT3で直進走行を行った場合の操舵角θ(t)、操舵中
立角θ(t)及び重み係数αの変化を示す。図中、破
線はこの発明の操舵中立角の変化を、一点鎖線は従来の
操舵中立角の変化をそれぞれ示す。
同図において、従来の場合には、操舵中立角θ(t)
がほぼ真の操舵中立角に近い値を示している状態で、区
間T1において長い定常円旋回が続くと、その直後の時刻
t1において操舵中立角に誤判断が起きて大きく狂う。そ
して、この狂いはそれ以降に区間T1より長い距離の間直
進走行状態が継続しない限り修正されることがないた
め、第8図のように、定常円旋回区間T1の後にこれより
短い直進走行区間T2及びT3が続く場合には、操舵中立角
が全く補正されることがなく、かなりの間操舵中立角θ
(t)が狂ったままの状態が続いてしまう。
これに対して、この発明においては、時刻t1で第6図の
処理におけるステップでの判定結果がθmax−θmin
Δθとなるので、ステップに移行し、前回の直進走行
時の操舵角平均値θAVEを算出すると共に、ステップ
に移行して、前回の直進走行時の走行距離lをもとに重
み係数αを算出する。このとき、重み係数αは第8図に
示すように、直進走行距離が比較的短いので比較的小さ
い値となるため、ステップで移動平均処理を行って操
舵中立角θ(t)を算出したときに、その変化量は略
零となる。そして、ステップで走行距離l,操舵角の和
θSUM,最大値θmax及び最小値θmin夫々零にクリアす
る。
その後、時刻t2迄の間は操舵角の切り増しを継続する旋
回状態を維持するが、時刻t1における最大値θmaxと時
刻t2における最小値θminとの偏差が所定変化量Δθ未
満であるので、順次第6図の処理が実行される毎に、ス
テップからステップに移行して、時刻t1からの走行
距離を更新すると共に、ステップで操舵角の和θSUM
を更新し、そして、時刻t2になると、θmax−θmin≧Δ
θとなるので、ステップからステップに移行して、
操舵角平均値θAVEを算出し、次いでステップで重み
係数αを算出するが、この間の距離lが極めて小さいの
で、重み係数αも零に近い値となり、ステップで算出
される操舵中立角θ(t)も前回値に対して殆ど変化
しない。
しかしながら、時刻t2以降時刻t3迄の間にステアリング
ホイールを保舵状態とする定常円旋回に移行すると、こ
の間の最大値θmax及び最小値θminの偏差が小さいこと
により、第6図の処理が実行される毎に、ステップか
らステップ,に移行して、走行距離l及び操舵角の
和θSUMを順次更新する。そして、時刻t3でθmax−θ
min≧Δθとなるので、ステップからステップに移
行して、操舵角平均値θAVEを算出し、次いでステップ
で重み係数αを算出するが、この間の走行距離lが比
較的長いので、重み係数αも“1"に近い値となり、ステ
ップで算出される操舵中立角θ(t)が第8図に示
すように、操舵角平均値θAVEに近い値となる。このた
め、従来と同様に時刻t3で操舵中立角θ(t)にステ
アリングホイールの保舵状態による定常円旋回による狂
いを生じる。
しかしながら、時刻t3で円旋回状態を終了して、急速に
直進走行状態に戻ることにより、時刻t3直後の時刻t4
もθmax−θmin≧Δθとなり、この間の走行距離は略零
であるので、重み係数αも略零となり、操舵中立角θ
(t)は前回の時刻t3時の値を保持し、時刻t4から時刻
t5までの定常円旋回区間T1より短い直線走行区間T2
は、θmax−θmin<Δθを継続するので、第6図の処理
が実行される毎に、走行距離l及び操舵角の和θSUM
更新され、時刻t5に達するとθmax−θmin≧Δθとなっ
て、第6図の処理において、ステップからステップ
〜に移行して、略零の操舵角平均値θAVEを算出する
と共に、走行距離lが前述した区間T1よりは短いので、
重み係数αが第8図に示すように、区間T1時の重み係数
αに比較して小さい値となるが、ステップで算出され
る操舵中立角θ(t)は真の操舵中立角に近づく。
その後、時刻t6,t7及びt8でθmax−θmax≧Δθとなる
が、この間の走行距離lが短いので、操舵中立角θ
(t)は殆ど変化しないが、時刻t8〜時刻t9間の直進
走行区間T3では、区間T2における距離l2より距離l3が長
いことにより、第8図に示すように、区間T2の重み係数
α(=A・l2)に比較して区間T3の重み係数α(=A・
l3)のほうが大きな値となり、前記(1)式における右
辺第2項の修正項(α・θAVE)が大きくなるため、修
正が速やかに行われて真の操舵中立角に一致することに
なるものである。
なお、第6図のフローチャートにおいて、ステップで
は操舵角の変化量として(θmax−θmin)の値を用いた
が、これに代えて操舵角θ(t)の分散の値を用いても
よい。分散の値Vは、操舵角のサンプル値をθ(t)、
その平均値をθAVE、サンプル数をNとすると、 V=(1/N)Σ{θ(t)−θAVE で与えられる。
また、ステップで操舵角平均値θAVEとして操舵角θ
(t)の和θSUMをサンプル数(l/Δl)で割って求め
るものを示したが、 θAVE=(1/2)(θmax+θmin) によって求めてもほぼ同等の結果が得られるとともに、
この場合は記憶装置13の記憶容量を節約することができ
る。
また、ステップで重み係数αを走行距離lに定数Aを
掛けて求めるものを示したが、これに代えて次のように
して求めてもよい。すなわち、イグニッションスイッチ
をオンにした後の通算走行距離をL、定数をBとしたと
き、 α=B・l・L-(1/2) によって重み係数αを求める。この重み係数はLが小さ
いときは比較的大きくなるものであり、イグニッション
スイッチをオンにした後の操舵中立角の収束を早くする
ことができる。
また、ステップにおけるこれらの重み係数の演算によ
る選定は、これに代えて、l又はlとLに基づいてテー
ブルルックアップにより選定するようにしてもよい。
また、ステップにおいて、操舵中立角の値として重み
係数αに基づく加重平均により求めたものを示したが、
これに代えて所定サンプル数の操舵角平均値θAVEの移
動平均値を求めるものであってもよい。
また、操舵角センサとして光電式のものを例示したが、
この発明における操舵角センサとしては、その他ポテン
ショメータ式のもの等特に限定されない。
また、第1図,第2図及び第5図において、操舵角セン
サ1と第5図に示す処理とで操舵角検出手段の具体例を
示す。また、第1図及び第6図において、ステップの
処理は操舵角変化量判定手段の具体例を、ステップの
処理は走行距離計測手段の具体例を、ステップの処理
は操舵角平均値演算手段の具体例を、ステップの処理
は重み係数選定手段の具体例を、ステップの処理は操
舵中立角演算手段の具体例を、それぞれ示す。
さらに、操舵中立角検出装置をマイクロコンピュータを
使用して構成したものを示したが、これに代えて、指令
値設定回路、比較回路、加算回路、減算回路、掛算回
路、割算回路、カウンタ回路、論理回路等の電子回路を
組み合わせて構成することも可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の操舵中立角検出装置
は、操舵角変化量が所定変化量より小さい走行区間の走
行距離に基づいて重み係数を求め、その走行区間の操舵
角平均値をその重み係数に従って加重平均して操舵中立
角を求める構成としたため、例えば高速道路のランプ付
近の曲率一定路等で長く定常円旋回を続けたような場合
に、操舵中立角が大きく狂ってしまっても、その後の走
行において修正されて真の操舵中立角に速やかに戻り、
従って応答性が良く、精度の高い検出結果が得られると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の操舵中立角検出装置の基本構成を示
すブロック図、第2図はこの発明の実施例の構成を示す
ブロック図、第3図は操舵角センサの一例を示す要部切
断平面図、第4図はその操舵角センサの出力信号の波形
図、第5図はマイクロコンピュータにおいて実行される
操舵角検出ルーチンの処理手順を示すフローチャート、
第6図はマイクロコンピュータにおいて実行される操舵
中立角検出ルーチンの処理手順を示すフローチャート、
第7図は走行距離と重み係数との関係を示す図、第8図
はこの発明の操舵中立角検出装置の動作の具体例を示す
タイムチャートである。 1……操舵角センサ、3……スリット円板、5……フォ
トインタラプタ、9……車速センサ、10……マイクロコ
ンピュータ、11……インタフェース回路、12……演算処
理装置、13……記憶装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操舵角を検出する操舵角検出手段と、車両
    の走行距離を計測する走行距離計測手段と、前記操舵角
    検出手段により検出された操舵角値に基づく該操舵角値
    の変化量を予め設定された所定変化量と比較判定する操
    舵角変化量判定手段と、該操舵角変化量判定手段により
    前記操舵角変化量が前記所定変化量以上となったことが
    判定されたときに、それ以前に前記操舵角変化量が前記
    所定変化量より小さかった走行区間における前記操舵角
    値の平均値を演算する操舵角平均値演算手段と、前記操
    舵角変化量が前記所定変化量より小さかった走行区間の
    走行距離に基づいて重み係数を選定する重み係数選定手
    段と、前記操舵角平均値演算手段により演算された操舵
    角平均値と前記重み係数選定手段により選定された重み
    係数に基づいて操舵中立角を演算する操舵中立角演算手
    段とを備えた操舵中立角検出装置。
JP4328386A 1986-02-28 1986-02-28 操舵中立角検出装置 Expired - Lifetime JPH0684889B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4328386A JPH0684889B2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28 操舵中立角検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4328386A JPH0684889B2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28 操舵中立角検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62201305A JPS62201305A (ja) 1987-09-05
JPH0684889B2 true JPH0684889B2 (ja) 1994-10-26

Family

ID=12659478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4328386A Expired - Lifetime JPH0684889B2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28 操舵中立角検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0684889B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07100446B2 (ja) * 1988-09-16 1995-11-01 日産自動車株式会社 車両用中立操舵角検出装置
JP2022024324A (ja) * 2020-07-16 2022-02-09 日本電産株式会社 電動パワーステアリング装置に用いられる制御装置、制御方法、およびモータモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62201305A (ja) 1987-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4794536A (en) Steering angle detection device
JP3639942B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
US5032996A (en) Apparatus and method for detecting neutral steering angle of steering wheel system for vehicle
US5122961A (en) Navigation apparatus for vehicle
JPH0684889B2 (ja) 操舵中立角検出装置
JP2595506B2 (ja) 操舵中立角検出装置
US4633709A (en) Vehicle turn angle detecting device
JP3561906B2 (ja) 操舵角検出装置
JPS62240811A (ja) 車の進行方向検出装置
JP3341345B2 (ja) ステアリング中立演算装置
JPH04252912A (ja) 車両用操舵位置検出装置
JPS62201307A (ja) 操舵中立角検出装置
JPS60183518A (ja) 操舵角検出装置
JP2501110B2 (ja) 自動変速機のセレクト位置検出装置
JPH07270444A (ja) 角速度センサ
JPH07113553B2 (ja) 回転角検出装置
JPH06135354A (ja) 舵角センサのための中立点検出装置
JPH069303Y2 (ja) 車両用位置検出装置
KR101806695B1 (ko) 모터의 위치 정밀도 향상방법
JPH09311036A (ja) 車両用操舵角検出装置
JPH0347689B2 (ja)
KR940006535A (ko) 자동주행 청소기의 충돌 감지방법
JPS6126811A (ja) 操舵角検出装置
JPH035506Y2 (ja)
JPH03295469A (ja) 車速検出装置