JPH0684824B2 - 香り供給方法および香り供給装置 - Google Patents

香り供給方法および香り供給装置

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JPH0684824B2
JPH0684824B2 JP1121231A JP12123189A JPH0684824B2 JP H0684824 B2 JPH0684824 B2 JP H0684824B2 JP 1121231 A JP1121231 A JP 1121231A JP 12123189 A JP12123189 A JP 12123189A JP H0684824 B2 JPH0684824 B2 JP H0684824B2
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JP
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scent
air
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conditioning duct
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JP1121231A
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壽人 矢野
剛 堀山
修左 橋本
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Shimizu Construction Co Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、建築物の内部および乗り物の内部などの種
々の空間に最適な香りを最適な時間に最適な濃度で供給
する際に用いられる香り供給方法および香り供給装置に
関するものである。
「従来の技術」 近来、生活環境を向上させる手段として香りに対する関
心が高まってきており、室内用芳香剤等によりたばこな
どの悪臭をマスキングするだけでなく、香りが人間に及
ぼす生理学・心理学的に優れた効果についても考慮され
るようになってきている。
従来、香りの人間に及ぼす生理・心理的効果は、“アロ
マテラピー”などとして経験的に知られていたが、最近
になって、人間の脳波の随伴性陰性変動(CNV)等の研
究などから、ある種の香りが人間に覚醒・鎮静効果、生
理活性効果を持つことが証明された。また、会議室およ
びキーパンチャー室においてレモンなどの香りを空調空
気に混ぜて供給した場合に、会議の能率向上、キーパン
チャーのパンチミス率低下などの効果があることも実験
により確認されている。
このように、香りには、レモン系のように精神を活発化
させて覚醒(眠気覚まし)、循環機能の活発化などの効
果を有するもの、ラベンダ系のように精神を鎮静化させ
てストレス解消、不安解消、抗うつなどの効果を有する
もの、ローズマリー系のように食欲増進、リラックスな
どの効果を有するもの、あるいはフィトンチッドのよう
に人体に有害な細菌、ビールスを殺菌して肉体的に健康
を回復する効果を有するものなどがあり、これらの香り
の持つ効果を有効に利用することが生活環境の向上に役
立つと考えられている。
ところで、香料は一般に液体であることが多いが、その
香料の香りというものは、普通、数種類から数百種類に
も及ぶ香気成分から構成されており、各香気成分はその
揮発性がそれぞれ異なる。このため、各香気成分を含ん
だ香料を自然に気化させた場合には、揮発し易い香気成
分が先に気化していってしまい、目的とする香りを発生
させることが難しい上、発生した香りの成分・組成が経
時変化して匂いの質が変化してしまう。
そこで、最近では、液体香料をミスト化して空気と混合
することにより気化させるようにした各種の香り供給装
置が考案されており、そのような香り供給装置として、
超音波式香り供給装置などが知られていた。
上記超音波式香り供給装置は、第5図に示すようにエア
ポンプ(図示略)からの空気を供給する空気供給管1が
下部に連結されている筒状容器2内に香料気化室3が設
けられていると共に、この香料気化室3に、外部の超音
波発振器4に連結されている超音波発振子5と、香料供
給ポンプ(図示略)から供給された液体香料を該超音波
発振子5の超音波発振振動面へ向けて噴出させる香料噴
出ノズル6とが設けられているものであって、該香料気
化室3内で発生させた香りを上記筒状容器2の上部に連
結された香り供給管7へ流出させ、その香りを空調ダク
ト(図示略)へ供給することにより目的の空間へ供給す
るように構成されているものである。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記のような香り供給装置では、香料気
化室3内においてミスト化した液体香料を空気と混合す
ることにより気化させて香りを発生させ、その香りを空
調ダクト内へ供給することにより空調空気と混合するよ
うにしているため、空調装置に備えられているブロワ等
の空気源とは別に、該香料気化室3内においてミスト化
した液体香料を気化させるための空気源(エアポンプ、
コンプレッサー等)が必要であった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、空調装
置に備えられている空気源以外の空気源を使用すること
なく液体香料を効率的に気化させ、かつその香りを空調
空気と混合して所定の空間へ供給することのできる香り
供給方法および香り供給装置を提供することを目的とし
ている。
「課題を解決するための手段」 この発明の香り供給方法は、液体香料をミスト化するこ
とにより気化させ、さらに空調空気と混合して所定の空
間へ供給する香り供給方法において、ミスト化した液体
香料を空調ダクト内の空調空気に直接混合するものであ
る。
この発明の香り供給装置は、液体香料をミスト化するこ
とにより気化させ、さらに空調空気と混合して所定の空
間へ供給するように構成された香り供給装置において、
空調ダクト内に整流板が設けられ、この整流板により気
流が導かれる領域に、超音波発振子および香料噴出ノズ
ルが配置されているものである。
ここで言う香りとは、良い香りで気分的に改善させるの
みならず、生理学・心理学的に作用して疲労回復、精神
の沈静化、活発化などの効果を発揮する各種の香料によ
るもの、あるいは植物が発散するフィトンチッドのよう
な殺菌作用、生理活性作用などを有する芳香性物質等を
含む。
「作用」 この発明の香り供給方法においては、液体香料をミスト
化することにより該液体香料に含まれる各香気成分を全
て同時に気化させ、さらに空調空気と混合して所定の空
間へ供給するのであるが、その際に、ミスト化した液体
香料を空調ダクト内の空調空気に直接混合することによ
って、通常の空調装置に備えられている空気源以外の空
気源を用いずに、ミスト化した液体香料を気化させてそ
の香りを空調空気と共に所定の空間全体に満遍無く供給
することができる。
また、この発明の香り供給装置においては、空調ダクト
内に設けられた整流板により該空調ダクト内の所定の領
域に気流を導き、その領域に配置されている超音波発振
子および香料噴出ノズルにより液体香料をミスト化させ
ることによって、通常の空調装置に備えられている空気
源以外の空気源を用いずに、ミスト化した液体香料を気
化させて香り発生させると同時に該空調ダクト内の空調
空気と混合することができ、かつその香りを空調空気と
共に所定の空間全体に満遍無く供給することができる。
「実施例」 以下、この発明の第1実施例を第1図を参照して説明す
る。
この実施例の香り供給装置は、第1図に示すように、空
調ダクト10内に整流板11が設けられ、該空調ダクト10内
の整流板11により気流が導かれる領域に、超音波発振子
12とこの超音波発振子12の超音波発振振動面へ向けられ
た香料供給管13先端部の香料噴出ノズル(図示略)とが
配置されているものであって、上記香料供給管13にマイ
クロポンプ14および香料貯蔵タンク15が連結されている
と共に、上記超音波発振子12に超音波発振器16が連結さ
れ、さらに、この超音波発振器16および上記マイクロポ
ンプ14に制御装置17が連結されているものである。そし
て、該空調ダクト10壁部内面の超音波発振子12の下流側
には衝突板18が取り付けられ、該空調ダクト10壁部外面
の上記衝突板18の下方位置にはドレン管19が取り付けら
れている。
このような香り供給装置においては、空調ダクト10内の
気流が整流板11によって超音波発振子12の超音波発振振
動面上へ導かれるため、マイクロポンプ14を作動させる
ことによって、香料タンク15内の液体香料を香料供給管
13先端部の香料噴出ノズルから超音波発振子12の超音波
発振振動面へ向けて噴出させたときに、該液体香料がミ
スト化すると共に上述の気流によってミスト化した液体
香料が飛散して気化される。この場合、気化の不十分な
大径のミストは、衝突板18により捕捉されてドレン管19
から排出されることとなる。また、該衝突板18は、空調
ダクト10内での下流側の流れを乱すことによって、気化
した液体香料の空調ダクト10内への拡散を促進してい
る。
そして、この香り供給装置では、上記制御装置17により
マイクロポンプ14および超音波発振器16をコントロール
することによって、香りの発生量、発生時間、および発
生する間隔を任意に変化させることができる。
第2図は、この発明の第2実施例を示す図である。
この実施例の香り供給装置は、第2図に示すように、空
調ダクト10の壁部の外側に該空調ダクト10内と連通する
香料気化室20が設けられていると共に、該空調ダクト10
の壁部の内側に、空調ダクト10内から香料気化室20内へ
気流を導く整流板11と、該香料気化室20内の気流を空調
ダクト10内へ戻す案内板21が設けられているものであっ
て、該香料気化室20内に、超音波発振子12とこの超音波
発振子12の超音波発振振動面へ向けられた香料供給管13
先端部の香料噴出ノズル(図示略)とが配置されている
ものである。
そして、上記香料供給管13にはマイクロポンプ14および
香料貯蔵タンク15が連結されており、また、上記超音波
発振子12には超音波発振器16が連結され、さらに、この
超音波発振器16および上記マイクロポンプ14には制御装
置17が連結されている。なお、この香り供給装置では、
ドレン管19が香料気化室20の下部に取り付けられてい
る。
この香り供給装置においては、空調ダクト10内の気流を
整流板11によって香料気化室20へ導入し、その香料気化
室20の内部に旋回流を起こすことによって、超音波発振
子12によりミスト化された液体香料を気化させる。この
場合、気化されないミストは、遠心力により香料気化室
20の壁部内面に捕捉され、ドレン管19により排出され
る。
なお、これらの実施例では、一種類の香りを供給する場
合について説明しているが、二種類以上の香りを供給す
るようにしても良い。そして、その場合には、予め、各
時間帯ごとにその時間帯に合った香り選択しておくと共
にその香りの濃度、および連続または間欠運転スケジュ
ールを設定して制御装置に記憶させておくことによっ
て、常にその時間帯に合った香りを供給すると共に供給
される香りの濃度を最適な濃度に調節するようにする。
例えば、香りAの種類をレモン系、香りBの種類をロー
ズマリー系とした場合、これらの香りを室内に供給する
ことによって、室内にいる人には、表1に示すような異
なる効果が生じる。
このような香りA、Bを事務所などの室内に供給する場
合には、眠気覚ましの効果がある香りAを第3図に示す
ような変化パターンに基づいて仕事時間中に供給すると
共に、リラックスの効果がある香りBを第4図に示すよ
うな変化パターンに基づいて休憩時間に供給する。但
し、これらの図において、N0は人間が鼻で検知し得る最
低限度の香り強度(閾値)、N1は必要な時間帯以外にお
ける香り強度を示している。すなわち、これらの図に示
したタイムスケジュールでは、各香りを供給すべき時間
帯以外にも閾値N0以下の強度で供給しておき、必要な時
間帯に、その時間帯に適した香りの強度を閾値N0以上に
高めることによってその香りの存在を認識させるように
している。このようにして供給する香りの種類を一日に
数回変化させた場合には、各時間帯に適した香りを供給
することができ、これによって一日の生活リズムにアク
セントをつけることができると共に、室内を常に最適な
状態に保つことができる。その上、香りの持つ優れた効
果を有効に利用することができ、これにより肉体的およ
び精神的に良好な効果を及ぼす環境を形成することがで
きる。
「発明の効果」 この発明の香り供給方法によれば、ミスト化を経て気化
させた香りを空調空気と混合して所定の空間へ供給する
にあたって、ミスト化した液体香料を空調ダクト内の空
調空気に直接混合するようにしたので、通常の空調装置
に備えられている空気源以外の空気源を用いずに、ミス
ト化した液体香料を気化させてその香りを空調空気と共
に所定の空間全体に満遍無く供給することができる。こ
のため、香り供給装置の構成を簡略化し、かつそのラン
ニングコストを低下させることもできると共に、気化し
た香料に含まれる各香気成分の割合を常に一定に保つこ
とができるので、一定の成分の香りを空間全体に常に一
様に分布させることができ、その空間内の各部で香りの
濃度に偏りが生じることもない。その上、この香り供給
方法では、香りを供給する空間の大きさに拘わらず、上
記香料の香りをその空間全体に満遍無く供給することが
でき、大規模空間であってもその香りを空間全体に一様
ん分布させることができる。
また、この発明の香り供給装置によれば、空調ダクト内
に整流板が設けられ、この整流板により気流が導かれる
領域に、超音波発振子および香料噴出ノズルが配置され
ているので、通常の空調装置に備えられている空気源以
外の空気源を用いずに、ミスト化した液体香料を気化さ
せて香り発生させると同時に該空調ダクト内の空調空気
と混合することができ、かつその香りを空調空気と共に
所定の空間全体に満遍無く供給することができる。この
ため、このような香り供給装置を用いて所定の空間内に
香りを供給した場合には、一定の成分の香りを空間全体
に常に一様に分布させることができる上、気化させる香
りの量を制御することによって空間内における香りの濃
度を一定に保つことができると共に、その香りの濃度を
閾値付近の任意の濃度に必要な時刻に変化させることも
でき、これによってその空間内の香りの濃度をその時刻
に適した濃度にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、この発明の実施例を示す図であ
って、第1図は第1実施例の香り供給装置の概略構成
図、第2図は第2実施例の香り供給装置の概略構成図、
第3図および第4図は香りの供給パターンを示すグラフ
である。第5図は、従来の香り供給装置の概略構成図で
ある。 10……空調ダクト、 11……整流板、 12……超音波発振子、 13……香料供給管、 14……マイクロポンプ、 15……香料貯蔵タンク、 16……超音波発振器、 17……制御装置、 18……衝突板、 19……ドレン管、 20……香料気化室、 21……案内板。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体香料をミスト化することにより気化さ
    せ、さらに空調空気と混合して所定の空間へ供給する香
    り供給方法において、ミスト化した液体香料を空調ダク
    ト内の空調空気に直接混合することを特徴とする香り供
    給方法。
  2. 【請求項2】液体香料をミスト化することにより気化さ
    せ、さらに空調空気と混合して所定の空間へ供給するよ
    うに構成された香り供給装置において、空調ダクト内に
    整流板が設けられ、この整流板により気流が導かれる領
    域に、超音波発振子および香料噴出ノズルが配置されて
    いることを特徴とする香り供給装置。
JP1121231A 1989-05-15 1989-05-15 香り供給方法および香り供給装置 Expired - Lifetime JPH0684824B2 (ja)

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BE1010605A3 (nl) * 1996-09-06 1998-11-03 Vranken Stijn Mengsysteem voor het creeren van geurcomposities.
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JP4794401B2 (ja) * 2006-09-28 2011-10-19 シャープ株式会社 マイクロポンプ及びそれを備えた徐放装置

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