JPH0534666Y2 - - Google Patents
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- JPH0534666Y2 JPH0534666Y2 JP1328089U JP1328089U JPH0534666Y2 JP H0534666 Y2 JPH0534666 Y2 JP H0534666Y2 JP 1328089 U JP1328089 U JP 1328089U JP 1328089 U JP1328089 U JP 1328089U JP H0534666 Y2 JPH0534666 Y2 JP H0534666Y2
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Description
「産業上の利用分野」
この考案は、建築物、乗り物、および屋外等の
種々の空間に対して香りを供給する場合に用いら
れる噴霧式香り発生装置に関するものである。 「従来の技術」 近年、人々が活動する種々の空間の快適性を向
上させる手段として香りに対する関心が高まつて
きており、室内用芳香剤等によりたばこなどの悪
臭をマスキングするだけでなく、香りが人間に及
ぼす生理学・心理学的に優れた効果についても考
慮されるようになつてきている。 従来、香りの人間に及ぼす生理・心理的効果
は、“アロマテラピー”などとして経験的に知ら
種々の空間に対して香りを供給する場合に用いら
れる噴霧式香り発生装置に関するものである。 「従来の技術」 近年、人々が活動する種々の空間の快適性を向
上させる手段として香りに対する関心が高まつて
きており、室内用芳香剤等によりたばこなどの悪
臭をマスキングするだけでなく、香りが人間に及
ぼす生理学・心理学的に優れた効果についても考
慮されるようになつてきている。 従来、香りの人間に及ぼす生理・心理的効果
は、“アロマテラピー”などとして経験的に知ら
【表】
このような香りA,Bを事務所などの室内に供
給する場合には、眠気覚ましの効果がある香りA
を第2図に示すような変化パターンに基づいて仕
事時間中に供給すると共に、リラツクスの効果が
ある香りBを第3図に示すような変化パターンに
基づいて休憩時間に供給する。但し、これらの図
において、N0は人間が鼻で検知し得る最低限度
の香り強度(閾値)、N1は必要な時間帯以外にお
ける香り強度を示している。すなわち、これらの
図に示したタイムスケジユールでは、各香りを供
給すべき時間帯以外にも閾値N0以下の強度で供
給しておき、必要な時間帯に、その時間帯に適し
た香りの強度を閾値N0以上に高めることによつ
てその香りの存在を認識させるようにしている。
このようにして供給する香りの種類を一日に数回
変化させた場合には、各時間帯に適した香りを供
給することができ、これによつて一日の生活リズ
ムにアクセントをつけることができると共に、室
内を常に最適な状態に保つことができる。その
上、香りの持つ優れた効果を有効に利用すること
ができ、これにより肉体的および精神的に良好な
効果を及ぼす環境を形成することができる。 このように、香りには、レモン系のように精神
を活発化させて覚醒(眠気覚まし)、循環機能の
活発化などの効果を有するもの、ラベンダ系のよ
うに精神を鎮静化させてストレス解消、不安解
消、抗うつなどの効果を有するもの、ローズマリ
ー系のように食欲増進、リラツクスなどの効果を
有するもの、あるいはフイトンチツドのように人
体に有害な細菌、ビールスを殺菌して肉体的に健
康を回復する効果を有するものなどがあり、これ
らの香りの持つ効果を有効に利用することが生活
環境の向上に役立つと考えられている。 一方、香料は一般に液体であることが多いが、
その香料の香りというものは、普通、数種類から
数百種類にも及ぶ香気成分から構成されており、
各香気成分はその揮発性がそれぞれ異なる。この
ため、各香気成分を含んだ香料を自然に気化させ
た場合には、揮発し易い香気成分が先に気化して
いつてしまい、目的とする香りを発生させること
が難しい上、発生した香りの成分・組成が経時変
化して匂いの質が変化してしまう。 そこで、最近では、建築物、乗り物、および屋
外などの種々の空間に香りを供給する場合に、液
体香料を自然に気化させるのではなく、アトマイ
ザー(噴霧器)などを利用して液体香料を一旦霧
状にした後にガス化することによつて、その液体
香料に含まれる全ての香気成分を同時に気化させ
ることが望ましいと考えられている。 「考案が解決しようとする課題」 ところで、上記のようにアトマイザーを利用し
た噴霧式の香り発生装置においては、コンプレツ
サーに連結された圧縮空気噴出ノズルを香料噴出
ノズルと直交状態で互いに近接させておき、その
圧縮空気噴出ノズルから圧縮空気を噴出させるこ
とによつて、霧吹きの原理で上記香料噴出ノズル
から液状香料を噴出させるようにしているため、
香り発生量を変えるには、コンプレツサーの圧力
を変化させる以外に方法がない。ところが、この
ような香り発生装置に用いられるコンプレツサー
は、通常その圧力を2.5Kg/cm2以上に上げること
ができないため、香りの発生量をコンプレツサー
の圧力を上げることにより増加させる場合には、
その発生量に限界がある。 この考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、限界のあるコンプレツサー圧力で、香りの発
生量を広範囲に変化させることの可能な噴霧式香
り発生装置を提供することを目的としている。 「課題を解決するための手段」 この考案の噴霧式香り発生装置は、容器状に形
成されている香り発生装置本体の上部に蓋体がフ
ランジ止めされてその内部に香料気化室が形成さ
れ、その香料気化室内に香料吸い上げ管の先端と
圧縮空気供給管の先端とが互いに近接した状態で
直交して設けられ、これら各管の先端にそれぞれ
香料噴出ノズルおよび圧縮空気噴出ノズルが着脱
自在に取り付けられているものである。 ここで言う香りとは、良い香りで気分的に改善
させるのみならず、生理学・心理学的に作用して
疲労回復、精神の沈静化、活発化などの効果を発
揮する各種の香料によるもの、あるいは植物が発
散するフイトンチツドのような殺菌作用、生理活
性作用などを有する芳香性物質等を含む。 「作用」 この考案の噴霧式香り発生装置を用いて香りを
発生させる場合には、香料気化室内に香料噴出ノ
ズルと近接した状態で直交して設けられている圧
縮空気噴出ノズルから圧縮空気を噴出させること
によつて、霧吹きの原理で上記香料噴出ノズルか
ら液体香料を噴出させ、これによりその液体香料
を霧化すると共に空気と混合して速やかに気化す
る。 また、この噴霧式香り発生装置の香り発生量を
変える場合には、香料気化室を形成している香り
発生装置本体の上部にフランジ止めされている蓋
体を取り外して香料気化室内を開放し、次いでそ
の香料気化室内の香料吸い上げ管の先端および圧
縮空気供給管の先端に取り付けられている香料噴
出ノズルおよび圧縮空気噴出ノズルを取り外し
て、各ノズルを発生させるべき香りの量に見合つ
たサイズのノズルと交換した後、上記香り発生装
置本体の上部に上記蓋体を再度フランジ止めす
る。 「実施例」 以下、この考案の一実施例を第1図を参照して
説明する。 この実施例の噴霧式香り発生装置は、第1図に
示すように、香料気化室1を有する香り発生装置
本体2と、液体香料を貯蔵する香料貯蔵タンク3
と、この香料貯蔵タンク3内の液体香料を上記香
り発生装置本体2へ供給する送液ポンプ4と、上
記香り発生装置本体2へ圧縮空気を供給するコン
プレツサー5とからなるものである。 上記香り発生装置本体2は、有底円筒状で、そ
の上部に蓋体6がフランジ止めされている容器状
のものであつて、その内部が仕切板7により上下
に仕切られて、その仕切板7上に香料気化室1が
形成され、かつその下方に香料貯留室8が形成さ
れているものである。 この香り発生装置本体2の底部には、上記送液
ポンプ4から供給される液体香料を香料貯留室8
内に導入する香料導入管9およびドレン管10が
設けられている。上記香料貯留室8内には、香料
貯留室8内に貯留された液体香料を吸い上げる香
料吸い上げ管11が設けられ、この香料吸い上げ
管11の上部が上記仕切板7を貫通して香料気化
室1内に位置しており、また、上記仕切板7の下
側には、該仕切板7上に溜まつた液体香料を上記
香料貯蔵タンク3内へ返送する香料返送管12が
連結されている。 一方、上記香り発生装置本体2の蓋体6上部に
は、香料気化室1内で発生した香りを流出させる
流出口13が形成され、この流出口13には、香
りを所定の空間へ供給する香り供給管14が連結
されている。そして、上記流出口13の下側に
は、衝突板方式のインパクター15が取り付けら
れている。このインパクター15は、円筒容器状
に形成され、その側部に複数の孔16が形成され
ているものであつて、その上端部が上記流出口1
3を覆うようにしてフランジ止めされているもの
である。 また、上記香り発生装置本体2の上部には、上
記コンプレツサー5から香料気化室1内へ圧縮空
気を供給する二系統の圧縮空気供給管17,18
が側方から香料気化室1内へ貫通して設けられ、
一方の圧縮空気供給管17の先端が上記インパク
ター15の下端面へ向けられていると共に、他方
の圧縮空気供給管18の先端が上記香料吸い上げ
管11の先端と近接した状態で互いに直交し、こ
れらの圧縮空気供給管18および香料吸い上げ管
11の各先端にそれぞれ圧縮空気噴出ノズル19
および香料噴出ノズル20が螺合されて着脱自在
に取り付けられている。そして、上記香料噴出ノ
ズル20には球状衝突板21が一体に形成されて
おり、この球状衝突板21が上記圧縮空気噴出ノ
ズル19の噴出方向に配置されるようにしてなつ
ている。 このような構成の噴霧式香り発生装置を用いて
香りを発生させる場合には、香料気化室1内に香
料噴出ノズル20と近接した状態で直交して設け
られている圧縮空気噴出ノズル19から圧縮空気
を噴出させることによつて、霧吹きの原理で上記
香料噴出ノズル20から液体香料を噴出させ、こ
れによりその液体香料を霧化させると共に空気と
混合して速やかに気化させる。そして、その際、
必要に応じて、上記圧縮空気供給管17の先端か
らインパクター15へ向けて圧縮空気を放出する
ことによつて、液体香料の気化をさらに促進する
と共に気化せずに残つた液体香料の霧を上記イン
パクター15の下端面に衝突させて付着させ、そ
れによつて、完全に気化している香料と空気だけ
を上記インパクター15側部の孔16から流出さ
せ、さらに流出口13から香り供給管14を通し
て所定の空間へ供給する。そして、上記インパク
ター15の下端面に衝突して付着した液体香料の
飛沫は、香料気化室1下部の上記仕切板7上へ落
下し、さらに香料返送管12を通つて香料貯蔵タ
ンク3内へ返送されることとなる。 一方、この噴霧式香り発生装置の香り発生量を
変える場合には、香り発生装置本体2の上部から
蓋体3を取り外して香料気化室1内を開放し、次
いでその香料気化室1内の香料吸い上げ管11の
先端および圧縮空気供給管18の先端から香料噴
出ノズル20および圧縮空気噴出ノズル19を取
り外して、各ノズルを発生させる香りの量に見合
つたサイズのノズルと交換すると共に、必要に応
じてインパクター15も交換し、その後、上記香
り発生装置本体2の上部に上記蓋体6を再度フラ
ンジ止めする。 「考案の効果」 この考案の噴霧式香り発生装置によれば、容器
状に形成されている香り発生装置本体の上部に蓋
体がフランジ止めされてその内部に香料気化室が
形成され、その香料気化室内に香料吸い上げ管の
先端と圧縮空気供給管の先端とが互いに近接した
状態で直交して設けられ、これら各管の先端にそ
れぞれ香料噴出ノズルおよび圧縮空気噴出ノズル
が着脱自在に取り付けられているので、上記香り
発生装置本体の上部から蓋体を取り外すことによ
り香料気化室を開放することができ、それによつ
て香料気化室内の香料吸い上げ管の先端および圧
縮空気供給管の先端に取り付けられている香料噴
出ノズルおよび圧縮空気噴出ノズルを簡単に取り
外すことができる上、各ノズルを発生させる香り
の量に見合つたサイズのノズルと簡単に交換した
後、上記香り発生装置本体の上部に上記蓋体を再
度フランジ止めすることも容易である。このた
め、この噴霧式香り発生装置によれば、限界のあ
るコンプレツサー圧力で、香りの発生量を広範囲
に変化させることが可能である。
給する場合には、眠気覚ましの効果がある香りA
を第2図に示すような変化パターンに基づいて仕
事時間中に供給すると共に、リラツクスの効果が
ある香りBを第3図に示すような変化パターンに
基づいて休憩時間に供給する。但し、これらの図
において、N0は人間が鼻で検知し得る最低限度
の香り強度(閾値)、N1は必要な時間帯以外にお
ける香り強度を示している。すなわち、これらの
図に示したタイムスケジユールでは、各香りを供
給すべき時間帯以外にも閾値N0以下の強度で供
給しておき、必要な時間帯に、その時間帯に適し
た香りの強度を閾値N0以上に高めることによつ
てその香りの存在を認識させるようにしている。
このようにして供給する香りの種類を一日に数回
変化させた場合には、各時間帯に適した香りを供
給することができ、これによつて一日の生活リズ
ムにアクセントをつけることができると共に、室
内を常に最適な状態に保つことができる。その
上、香りの持つ優れた効果を有効に利用すること
ができ、これにより肉体的および精神的に良好な
効果を及ぼす環境を形成することができる。 このように、香りには、レモン系のように精神
を活発化させて覚醒(眠気覚まし)、循環機能の
活発化などの効果を有するもの、ラベンダ系のよ
うに精神を鎮静化させてストレス解消、不安解
消、抗うつなどの効果を有するもの、ローズマリ
ー系のように食欲増進、リラツクスなどの効果を
有するもの、あるいはフイトンチツドのように人
体に有害な細菌、ビールスを殺菌して肉体的に健
康を回復する効果を有するものなどがあり、これ
らの香りの持つ効果を有効に利用することが生活
環境の向上に役立つと考えられている。 一方、香料は一般に液体であることが多いが、
その香料の香りというものは、普通、数種類から
数百種類にも及ぶ香気成分から構成されており、
各香気成分はその揮発性がそれぞれ異なる。この
ため、各香気成分を含んだ香料を自然に気化させ
た場合には、揮発し易い香気成分が先に気化して
いつてしまい、目的とする香りを発生させること
が難しい上、発生した香りの成分・組成が経時変
化して匂いの質が変化してしまう。 そこで、最近では、建築物、乗り物、および屋
外などの種々の空間に香りを供給する場合に、液
体香料を自然に気化させるのではなく、アトマイ
ザー(噴霧器)などを利用して液体香料を一旦霧
状にした後にガス化することによつて、その液体
香料に含まれる全ての香気成分を同時に気化させ
ることが望ましいと考えられている。 「考案が解決しようとする課題」 ところで、上記のようにアトマイザーを利用し
た噴霧式の香り発生装置においては、コンプレツ
サーに連結された圧縮空気噴出ノズルを香料噴出
ノズルと直交状態で互いに近接させておき、その
圧縮空気噴出ノズルから圧縮空気を噴出させるこ
とによつて、霧吹きの原理で上記香料噴出ノズル
から液状香料を噴出させるようにしているため、
香り発生量を変えるには、コンプレツサーの圧力
を変化させる以外に方法がない。ところが、この
ような香り発生装置に用いられるコンプレツサー
は、通常その圧力を2.5Kg/cm2以上に上げること
ができないため、香りの発生量をコンプレツサー
の圧力を上げることにより増加させる場合には、
その発生量に限界がある。 この考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、限界のあるコンプレツサー圧力で、香りの発
生量を広範囲に変化させることの可能な噴霧式香
り発生装置を提供することを目的としている。 「課題を解決するための手段」 この考案の噴霧式香り発生装置は、容器状に形
成されている香り発生装置本体の上部に蓋体がフ
ランジ止めされてその内部に香料気化室が形成さ
れ、その香料気化室内に香料吸い上げ管の先端と
圧縮空気供給管の先端とが互いに近接した状態で
直交して設けられ、これら各管の先端にそれぞれ
香料噴出ノズルおよび圧縮空気噴出ノズルが着脱
自在に取り付けられているものである。 ここで言う香りとは、良い香りで気分的に改善
させるのみならず、生理学・心理学的に作用して
疲労回復、精神の沈静化、活発化などの効果を発
揮する各種の香料によるもの、あるいは植物が発
散するフイトンチツドのような殺菌作用、生理活
性作用などを有する芳香性物質等を含む。 「作用」 この考案の噴霧式香り発生装置を用いて香りを
発生させる場合には、香料気化室内に香料噴出ノ
ズルと近接した状態で直交して設けられている圧
縮空気噴出ノズルから圧縮空気を噴出させること
によつて、霧吹きの原理で上記香料噴出ノズルか
ら液体香料を噴出させ、これによりその液体香料
を霧化すると共に空気と混合して速やかに気化す
る。 また、この噴霧式香り発生装置の香り発生量を
変える場合には、香料気化室を形成している香り
発生装置本体の上部にフランジ止めされている蓋
体を取り外して香料気化室内を開放し、次いでそ
の香料気化室内の香料吸い上げ管の先端および圧
縮空気供給管の先端に取り付けられている香料噴
出ノズルおよび圧縮空気噴出ノズルを取り外し
て、各ノズルを発生させるべき香りの量に見合つ
たサイズのノズルと交換した後、上記香り発生装
置本体の上部に上記蓋体を再度フランジ止めす
る。 「実施例」 以下、この考案の一実施例を第1図を参照して
説明する。 この実施例の噴霧式香り発生装置は、第1図に
示すように、香料気化室1を有する香り発生装置
本体2と、液体香料を貯蔵する香料貯蔵タンク3
と、この香料貯蔵タンク3内の液体香料を上記香
り発生装置本体2へ供給する送液ポンプ4と、上
記香り発生装置本体2へ圧縮空気を供給するコン
プレツサー5とからなるものである。 上記香り発生装置本体2は、有底円筒状で、そ
の上部に蓋体6がフランジ止めされている容器状
のものであつて、その内部が仕切板7により上下
に仕切られて、その仕切板7上に香料気化室1が
形成され、かつその下方に香料貯留室8が形成さ
れているものである。 この香り発生装置本体2の底部には、上記送液
ポンプ4から供給される液体香料を香料貯留室8
内に導入する香料導入管9およびドレン管10が
設けられている。上記香料貯留室8内には、香料
貯留室8内に貯留された液体香料を吸い上げる香
料吸い上げ管11が設けられ、この香料吸い上げ
管11の上部が上記仕切板7を貫通して香料気化
室1内に位置しており、また、上記仕切板7の下
側には、該仕切板7上に溜まつた液体香料を上記
香料貯蔵タンク3内へ返送する香料返送管12が
連結されている。 一方、上記香り発生装置本体2の蓋体6上部に
は、香料気化室1内で発生した香りを流出させる
流出口13が形成され、この流出口13には、香
りを所定の空間へ供給する香り供給管14が連結
されている。そして、上記流出口13の下側に
は、衝突板方式のインパクター15が取り付けら
れている。このインパクター15は、円筒容器状
に形成され、その側部に複数の孔16が形成され
ているものであつて、その上端部が上記流出口1
3を覆うようにしてフランジ止めされているもの
である。 また、上記香り発生装置本体2の上部には、上
記コンプレツサー5から香料気化室1内へ圧縮空
気を供給する二系統の圧縮空気供給管17,18
が側方から香料気化室1内へ貫通して設けられ、
一方の圧縮空気供給管17の先端が上記インパク
ター15の下端面へ向けられていると共に、他方
の圧縮空気供給管18の先端が上記香料吸い上げ
管11の先端と近接した状態で互いに直交し、こ
れらの圧縮空気供給管18および香料吸い上げ管
11の各先端にそれぞれ圧縮空気噴出ノズル19
および香料噴出ノズル20が螺合されて着脱自在
に取り付けられている。そして、上記香料噴出ノ
ズル20には球状衝突板21が一体に形成されて
おり、この球状衝突板21が上記圧縮空気噴出ノ
ズル19の噴出方向に配置されるようにしてなつ
ている。 このような構成の噴霧式香り発生装置を用いて
香りを発生させる場合には、香料気化室1内に香
料噴出ノズル20と近接した状態で直交して設け
られている圧縮空気噴出ノズル19から圧縮空気
を噴出させることによつて、霧吹きの原理で上記
香料噴出ノズル20から液体香料を噴出させ、こ
れによりその液体香料を霧化させると共に空気と
混合して速やかに気化させる。そして、その際、
必要に応じて、上記圧縮空気供給管17の先端か
らインパクター15へ向けて圧縮空気を放出する
ことによつて、液体香料の気化をさらに促進する
と共に気化せずに残つた液体香料の霧を上記イン
パクター15の下端面に衝突させて付着させ、そ
れによつて、完全に気化している香料と空気だけ
を上記インパクター15側部の孔16から流出さ
せ、さらに流出口13から香り供給管14を通し
て所定の空間へ供給する。そして、上記インパク
ター15の下端面に衝突して付着した液体香料の
飛沫は、香料気化室1下部の上記仕切板7上へ落
下し、さらに香料返送管12を通つて香料貯蔵タ
ンク3内へ返送されることとなる。 一方、この噴霧式香り発生装置の香り発生量を
変える場合には、香り発生装置本体2の上部から
蓋体3を取り外して香料気化室1内を開放し、次
いでその香料気化室1内の香料吸い上げ管11の
先端および圧縮空気供給管18の先端から香料噴
出ノズル20および圧縮空気噴出ノズル19を取
り外して、各ノズルを発生させる香りの量に見合
つたサイズのノズルと交換すると共に、必要に応
じてインパクター15も交換し、その後、上記香
り発生装置本体2の上部に上記蓋体6を再度フラ
ンジ止めする。 「考案の効果」 この考案の噴霧式香り発生装置によれば、容器
状に形成されている香り発生装置本体の上部に蓋
体がフランジ止めされてその内部に香料気化室が
形成され、その香料気化室内に香料吸い上げ管の
先端と圧縮空気供給管の先端とが互いに近接した
状態で直交して設けられ、これら各管の先端にそ
れぞれ香料噴出ノズルおよび圧縮空気噴出ノズル
が着脱自在に取り付けられているので、上記香り
発生装置本体の上部から蓋体を取り外すことによ
り香料気化室を開放することができ、それによつ
て香料気化室内の香料吸い上げ管の先端および圧
縮空気供給管の先端に取り付けられている香料噴
出ノズルおよび圧縮空気噴出ノズルを簡単に取り
外すことができる上、各ノズルを発生させる香り
の量に見合つたサイズのノズルと簡単に交換した
後、上記香り発生装置本体の上部に上記蓋体を再
度フランジ止めすることも容易である。このた
め、この噴霧式香り発生装置によれば、限界のあ
るコンプレツサー圧力で、香りの発生量を広範囲
に変化させることが可能である。
第1図はこの考案の噴霧式香り発生装置の概略
構成図、第2図および第3図は香りの供給パター
ンの一例を示すグラフである。 1……香料気化室、2……香り発生装置本体、
3……香料貯蔵タンク、4……送液ポンプ、5…
…コンプレツサー、6……蓋体、7……仕切板、
8……香料貯留室、9……香料導入管、10……
ドレン管、11……香料吸い上げ管、12……香
料返送管、13……流出口、14……香り供給
管、15……インパクター、16……孔、17,
18……圧縮空気供給管、19……圧縮空気噴出
ノズル、20……香料噴出ノズル、21……球状
衝突板。
構成図、第2図および第3図は香りの供給パター
ンの一例を示すグラフである。 1……香料気化室、2……香り発生装置本体、
3……香料貯蔵タンク、4……送液ポンプ、5…
…コンプレツサー、6……蓋体、7……仕切板、
8……香料貯留室、9……香料導入管、10……
ドレン管、11……香料吸い上げ管、12……香
料返送管、13……流出口、14……香り供給
管、15……インパクター、16……孔、17,
18……圧縮空気供給管、19……圧縮空気噴出
ノズル、20……香料噴出ノズル、21……球状
衝突板。
Claims (1)
- 容器状に形成されている香り発生装置本体の上
部に蓋体がフランジ止めされてその内部に香料気
化室が形成され、その香料気化室内に香料吸い上
げ管の先端と圧縮空気供給管の先端とが互いに近
接した状態で直交して設けられ、これら各管の先
端にそれぞれ香料噴出ノズルおよび圧縮空気噴出
ノズルが着脱自在に取り付けられていることを特
徴とする噴霧式香り発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1328089U JPH0534666Y2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1328089U JPH0534666Y2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02104048U JPH02104048U (ja) | 1990-08-17 |
JPH0534666Y2 true JPH0534666Y2 (ja) | 1993-09-02 |
Family
ID=31223453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1328089U Expired - Lifetime JPH0534666Y2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0534666Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-02-07 JP JP1328089U patent/JPH0534666Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02104048U (ja) | 1990-08-17 |
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