JPH0683514B2 - 音響設備用材料 - Google Patents

音響設備用材料

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JPH0683514B2
JPH0683514B2 JP60279283A JP27928385A JPH0683514B2 JP H0683514 B2 JPH0683514 B2 JP H0683514B2 JP 60279283 A JP60279283 A JP 60279283A JP 27928385 A JP27928385 A JP 27928385A JP H0683514 B2 JPH0683514 B2 JP H0683514B2
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松則 安吉
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は優れた音響特性を有し、しかも軽量な音響設備
用材料に関する。
[従来技術および発明が解決しようとする問題点] スピーカーボックスなどの音響設備用材料は、振動が発
生しにくく、残響率が小さい、すなわち吸音率が大きい
ものであることが望ましい。
従来、かかる音響設備用材料としては、木材の小片と接
着剤との混合物の加熱・圧縮成形体、所謂、パーティク
ルボードが使用されていた。しかしながら、このものは
残響率が大きいという不都合がある。そこで、残響率を
改善するためにガラスウールなどの充填材を配合したパ
ーティクルボードが提案されているが、これは、材料自
体が重いため、実用上充分ではないという問題がある。
本発明は従来のかかる問題を解消し、残響率が小さく、
振動が発生しにくく、その結果、吸音率が大きく、しか
も軽量な音響設備用材料の提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねる過
程で、従来の音響設備用材料のように、例えばパーティ
クルボード単体を使用するのではなく、吸音率の増大に
寄与するような物質からなる中間層を有する積層とすれ
ばよいとの着想を得た。そして、このような中間層とし
て特定の組成を有する液状ゴム硬化体を使用したときに
優れた硬化が得られることを見出して本発明を完成する
に到った。
すなわち、本発明の音響設備用材料は、水酸基含有液状
ジエン系重合体100重量部に対し、ポリイソシアネート
化合物5〜200重量部及びポリオール化合物3〜200重量
部が配合されてなる組成物の硬化体よりなる中間層が、
少なくとも2枚の木板の間に介在された積層体よりなる
ことを特徴とする。
[具体的説明] 本発明の音響設備用材料は、前述したように、木板と液
状ゴム硬化体層との積層体であり、最も基本的な構造
は、2枚の木板とその間に介在せしめられた硬化体より
なる中間層とからなる三層積層体であるが、このような
層構成に限定されるものではなく、木板と硬化体層が交
互に積層されていれば何層構造であってもさしつかえな
い。また、中間層の厚さはとくに限定されるものではな
く、木板の厚さ、用途などに応じて適宜設定されること
が好ましいが、通常は0.5〜10mm程度に設定される。
まず、本発明の音響設備用材料において使用される木板
としては、とくに限定されるものではなく、上述した如
きパーティクルボードのほかに、硬質繊維板、半硬質繊
維板、インシュレーションボード、シージングインシュ
レーションボードなどをあげることができる。パーティ
クルボードとしては、市販品を用いてもよく、まはは次
のようにして製造したものを使用することもできる。す
なわち、ユリア樹脂1重量部に対してホルムアルデヒド
1.75〜2重量部と少量のアンモニアを加え、70〜80℃で
縮合反応させたものに増量剤として小麦粉、大麦粉、粗
メラミン、木粉などを加え、さらに硬化剤として塩化ア
ンモニウムを配合し、50〜200℃1〜2分間加圧・成形
する。この成形物の両外層に合板などの単板を積層して
パーティクルボードを得る。
一方、中間層の原料となる組成物は水酸基含有液状ジエ
ン系重合体100重量部に対し、ポリイソシアネート化合
物5〜200重量部及びポリオール化合物3〜200重量部を
必須成分とするものである。
まず、水酸基含有液状ジエン系重合体としては分子内ま
たは分子末端に水酸基を有する数平均分子量が300〜250
00、好ましくは500〜10000の液状ジエン系重合体が用い
られる。ここで水酸基の含有量は通常0.1〜10meq/g、好
ましくは0.3〜7meq/gである。
これらの液状ジエン系重合体としては炭素数4〜12のジ
エン重合体、ジエン共重合体、さらにこれらジエンモノ
マーと炭素数2〜22のα−オレフィン性付加重合性モノ
マーとの共重合体などがある。具体的にはブタジエンホ
モポリマー、イソプレンホモポリマー、ブタジエン−ス
チレンコポリマー、ブタジエン−イソプレンコポリマ
ー、ブタジエン−アクリロニトリルコポリマー、ブタジ
エン−2−エチルヘキシルアクリレートコポリマー、ブ
タジエン−n−オクタデシルアクリレートコポリマーな
どを例示することができる。これら液状ジエン系重合体
は、例えば液状反応媒体中で共役ジエンモノマーを過酸
化水素の存在下、加熱反応させることにより製造するこ
とができる。
また、ポリイソシアネート化合物とは、1分子中に2個
若しくはそれ以上のイソシアネート基を有する有機化合
物であって、前記水酸基含有液状ジエン系重合体の水酸
基に対る反応性イソシアネート基を有するものである。
ポリイソシアネート化合物の例としては、通常の芳香
族、脂肪族および脂環族のものをあげることができ、た
とえばトリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、液状変性ジフェニルメタンジイソシアネート、ポ
リメチレンポリフェニルイソシアネート、キシレンジイ
ソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、フ
ェニレンジイソシアネート、ナフタリン−1,5−ジイソ
シアネート、イソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシア
ネート、ポリプロピレングリコールとトリレンジイソシ
アネート付加反応物などがあり、とりわけMDI、液状変
性ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート等が好ましい。
ポリオール化合物は強化剤として用いるがポリオール化
合物としては特に制限はなく、1級ポリオール、2級ポ
リオール、3級ポリオールのいずれを用いてもよい。具
体的には例えば1,2−プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオー
ル、2,3−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、
2,4−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジ
オール、シクロヘキサンジオール、グリセリン、N,N−
ビス−2−ヒドロキシプロピルアニリン、N,N′−ビス
ヒドロキシイソプロピル−2−メチルピペラジン、ビス
フェノールAのプロピレンオキサイド付加物などの少な
くとも1個の二級炭素に結合した水酸基を含有する低分
子量ポリオールが挙げられる。
さらに、ポリオールとして二級炭素に結合した水酸基を
含有しないエチレングリコール、1,3−プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタジオール、
1,6−ヘキサンジオールなどを用いることもできる。ポ
リオールとしては通常ジオールが用いられるが、トリオ
ール、テトラオールを用いてもよく、その分子量は50〜
500の範囲のものである。
これら3つの必須成分の配合比は、水酸基含有液状ジエ
ン系重合体100重量部に対し、ポリイソシアネート化合
物5〜200重量部及びポリオール化合物3〜200重量部に
設定する。
かかる組成物は上記必須成分のほかに、ポリアミン化合
物などの強化剤やその他の添加剤を含有していてもよ
い。
ポリアミン化合物としてはジアミン、トリアミン、テト
ラアミンのいずれでもよい。さらに、1級ポリアミン、
2級ポリアミン、3級ポリアミンのいずれを用いること
もできる。ポリアミン化合物としては例えば、ヘキサメ
チレンジアミン等の脂肪族アミン;3,3′−ジメチル−4,
4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン等の脂環族アミ
ン;4,4′−ジアミノジフェニル等の芳香族アミン;2,4,6
−トリ(ジメチルアミノメチル)フェノール等のテトラ
ミンなどを挙げることができる。
これらの強化剤は、水酸基含有液状ジエン系重合体100
重量部に対し、1〜1000重量部、さらには、3〜200重
量部となるように配合されることが好ましい。
さらに他の添加剤としては、例えば、マイカ、グラファ
イト、ヒル石、炭酸カルシウム、スレート粉末などの充
填材;ジオクチルフタレート(可塑剤)などの粘度調整
剤;アロマ系、ナフテン系、パラフィン系オイルなどの
軟化剤;アルキルフェノール樹脂、テルペン樹脂、テル
ペンフェノール樹脂、キシレンホルムアルデヒド樹脂、
ロジン、水添ロジン、クマロン樹脂、脂肪族および芳香
族石油樹脂などの粘着付与剤;ジブチルスズジラウレー
ト、第1スズオクトエート、オリエチレンジアミンなど
の硬化促進剤;老化防止剤;シリコン化合物などの消泡
剤などをあげることができる。
本発明の音響設備用材料は、例えば、次のようにして製
造される。
すなわち、まず、中間層となる組成物を調製する。具体
的には、上記した各成分のうち、ポリイソシアネート化
合物を除く成分を所定量配合し、50〜120℃で30〜240分
間撹拌する。ついで、所定量のポリイソシアネート化合
物も加えて、例えば混合型注型機により0〜70℃で、で
きるだけ短時間に混練し、目的とする組成物を得る。
しかるのち、木板、例えばパーティクルボードの間に、
上記組成物の所定の厚さに塗布し、この積層体を圧着し
つつ、5〜150℃で0.5〜72時間加熱処理することにより
中間層を硬化させ積層体を完成する。
[実施例] (1)中間層用組成物の調製 表示した各成分のうち、ポリイソシアネート化合物を除
くすべての成分を所定量配合し、80℃において180分間
撹拌した。ついで、かかる混合物に所定量のポリイソシ
アネート化合物を加え、混合型注型機を用いて60℃で1
分間以内のうちに混練し、目的とする組成物を得た。
なお、表示した各成分としては以下に示すものを使用し
た。
・水酸基含有液状ジエン系重合体: 水酸基末端液状ポリブタジエン (出光石油化学(株)製、R−45HT、数平均分子量280
0、水酸基含有量0.80meq/g) ・ポリイソシアネート化合物: ジフェニルメタンジイソシアネート イソシアネート基含量28.7重量%) ・硬化促進剤:ジブチルスズジラウレート ・ポリオール化合物: N,N−ビス−2−ヒドロキシプロピルアリニン ・可塑剤:ジオクチルフタレート (2)音響設備用材料の製造およびその評価試験 パークティクルボードとしてJIS A 5908(単板張
り、150タイプ、Uタイプ)厚さ12mmのものを2枚用意
し、そのうちの1枚の片面に上記の各組成物を2mmの厚
さに塗布し、その上に他の1枚を重ねて圧着しながら12
0℃で1時間加熱することにより中間層を硬化させ積層
体、すなわち、本発明の音響設備用材料を得た。
このようにして得られた音響設備用材料について、JIS
A 1409(残響室吸音率の測定方法)に準拠して、4
種の周波数で残響率の測定を行ない結果を表に示した。
なお、比較のために、積層体でない単味のパーティクル
ボード(JIS A 5908単板張り、150タイプ、Uタイプ
厚さ25mm)についても上記と同様の評価試験を行なって
結果を表中に併記した。
[発明の効果] 以上の説明からも明らかなように、本発明の音響設備用
材料は広範囲の周波数帯域において残響率が小さく、す
なわち、振動が発生しにくいことが確認された。さら
に、残響率を低減する目的で充填物を配合するなどの工
夫を必要としないため軽量であるという利点を有する。
したがって、スピーカーボックスその他の音響設備用材
料として極めて有用であり、その工業的価値は高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基含有液状ジエン系重合体100重量部
    に対し、ポリイソシアネート化合物5〜200重量部及び
    ポリオール化合物3〜200重量部が配合されてなる組成
    物の硬化体よりなる中間層が、少なくとも2枚の木板の
    間に介在された積層体よりなることを特徴とする音響設
    備用材料。
JP60279283A 1985-12-13 1985-12-13 音響設備用材料 Expired - Lifetime JPH0683514B2 (ja)

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