JPH0683464B2 - 画質改善回路及びクロマ差分抽出回路 - Google Patents

画質改善回路及びクロマ差分抽出回路

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JPH0683464B2
JPH0683464B2 JP63156089A JP15608988A JPH0683464B2 JP H0683464 B2 JPH0683464 B2 JP H0683464B2 JP 63156089 A JP63156089 A JP 63156089A JP 15608988 A JP15608988 A JP 15608988A JP H0683464 B2 JPH0683464 B2 JP H0683464B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカラーテレビジョン信号の色信号処理に関し、
特に輝度信号と色信号からそれぞれ作られた2つの輪郭
信号を用いた画質改善回路及びこれに用いるクロマ差分
抽出回路に関する。
[従来の技術] 複合カラーテレビジョン信号から分離された輝度信号と
色信号からそれぞれ輪郭を表す輝度輪郭信号と色輪郭信
号を作り、これらを用いて再生画像の輪郭部における色
にじみの発生を防止する画質改善回路として米国特許第
4,504,853号に示されるものがある。
この従来の回路の要部を第20図に示す。色信号入力端子
11に入来した色信号A′は色信号位相イコライザを含む
帯域フィルタ12により群遅延特性のイコライズを受けた
信号B′となる。次にこの信号B′は第1加算器18によ
ってカラーサブでキャリアの1/2周期に相当する時間だ
け遅延させた信号D′と加算された信号E′となる。こ
の信号処理は色信号の微分に相当する。一方、ベースバ
ンド輝度信号Fは輝度信号入力端子13から低域フィルタ
24に入力されて帯域が制限された信号Gとなり、この信
号Gは微分回路26にて微分された信号Hとなる。この信
号Hは輝度信号Fの立ち上りと立ち下りで逆極性となる
が両者を同一極性にするために全波整流回路23にて全波
整流を行なう。全波整流された信号Jを微分回路30にて
再び微分し、この微分した信号Kをリミッタ32に与えて
振幅を制限した信号Lとする。次にこの信号Lを波形整
形回路34にて波形整形して信号Mを得る。
ここで信号MとEは画面上で同一エッジとなる色信号
A′と輝度信号Fから生成されたものである。信号Mと
E′は第21図にあるようにタイミング合せが行われてい
る必要がある。乗算の結果得られた信号Nは遅延回路14
にてタイミング合わせの行われた色信号C′に第2加算
器22にて加算され、出力信号Oとなる。
このようにして例えば低域変換記録方式を行うVTRの再
生信号のように色信号の帯域が狭くなり色エッジの過度
時間が劣化した色信号に対して、色信号と輝度信号の相
関性を利用することによって、輪郭補正が行われる。
[発明が解決しようとする課題] 次に上記従来の画質改善回路の動作における問題点を第
22図、及び第23図を用いて説明する。図中、、は、
それぞれ入力される輝度信号波形、搬送色信号波形およ
びそれらのタイミングを示す。また、第22図は輝度と色
信号が相関性をもった絵柄、第23図は輝度と色信号が無
相関でありしかも輝度信号の変化の近傍で色信号の変化
が起こるような絵柄を想定した波形である。第22図に示
されるような波形が入来した時は第20図の従来回路は米
国特許第4,504,853号に示されるように動作し、回路出
力波形は色にじみの補正された信号になる。
しかし従来回路に第23図のような波形が入来すると、図
中、およびに示されるような微分波形のタイミング
となり、本来は無関係である輝度信号のエッジ情報で色
信号のエッジ情報が変調される。この変調信号が入力
信号に合成されてに示されるような色信号の疑似輪
郭が発生してしまう。従って従来回路では輪郭強調量を
少なく設定せざるを得なかった。
前述のように従来の回路では、色の輪郭を補正するため
の乗算信号として輝度信号を使っているために色信号と
輝度信号が相関性を持たない時に上記問題が発生する。
これを防ぐためには、色信号自身で輪郭補正を行うこと
も可能でありこの場合は疑似輪郭は発生しないが、帯域
特性の劣化している色信号の高域信号はS/N比が悪いた
めに輪郭補正によって色信号のS/N比が劣化してしまう
という問題が発生する。
かかる従来の問題を解決すべく本出願人は先に色信号の
疑似輪郭が発生することなく、輪郭補正による色信号の
S/N比の劣化の少ない画質改善回路を開発し特許出願し
ている(特願昭63−107841)。
上記先の特許出願では輝度信号から作った輪郭信号と色
信号から作った輪郭信号を比較し、両者が相関性を持た
ない部分を検出する構成とし、相関性のないときは輝度
信号から作った輪郭信号の非相関成分を減衰させ、輝度
信号から作った輪郭信号の非相関部分が減衰された信号
を乗算器に入力し色信号を微分した信号に乗算して輪郭
補正を行う。このように先の特許出願の画質改善回路で
は非相関性の検出を行うので色の疑似輪郭の発生をおさ
えることができ、またS/N比の良い輝度信号を使用する
ために輪郭補正による色信号のS/N比の劣化が少ないと
いう特徴がある。
上記先の特許出願の画質改善回路は、色信号から輪郭信
号を作るため遅延回路(NTSC方式ではカラーサブキャリ
ア信号周期の1/2、すなわち約140nsの遅延時間)と加算
器からなるクロマ差分抽出回路を必要とし、更にこのク
ロマ差分抽出回路の前段に群遅延等化を行うイコライザ
を設ける必要があった。又クロマ差分抽出回路の後段に
は遅延時間を補償する遅延補償回路を必要とする。
更に遅延回路と加算器からなるクロマ差分抽出回路は、
その調整範囲が狭く、これを広くすることが困難であ
る。
従って本発明は、時間合わせのために用いられる遅延補
償回路を必要とせず、差分調整の範囲を比較的容易に得
ることのできる画質改善回路を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は上記目的を達成するため、画質改善回路におけ
るクロマ差分の抽出のため縦列に接続された第1〜第3
のイコライザと2つの減算器を用いる構成とし、第2、
第3のイコライザの群遅延量を第1のイコライザより少
なく設定し、輝度輪郭信号と論理演算するための色輪郭
信号と、論理演算の結果得られた信号と乗算する色輪郭
信号を異なる態様のものとしている。
すなわち本発明によれば複合カラーテレビジョン信号か
ら分離された又はこれを構成する色信号を微分して画像
中の輪郭を表示する信号を作る第1手段と、前記複合カ
ラーテレビジョン信号から分離された又はこれを構成す
る輝度信号から画像中の輪郭を表示する信号を作る第2
手段と、前記第1手段と第2手段からの出力信号を乗算
する手段と、前記乗算する手段の出力信号に前記色信号
を加算する手段とからなる画質改善回路において、前記
第1手段が縦列に接続された第1、第2、第3のイコラ
イザと、第1と第2の減算器を有し、前記色信号が前記
第1のイコライザの入力と、前記第1の減算器の加算入
力に与えられ、前記第2のイコライザの出力信号が前記
第1の減算器の減算入力と前記第3のイコライザの入力
に与えられ、前記第1のイコライザの出力が前記第2の
イコライザの入力と前記第2の減算器の加算入力に与え
られ、前記第3のイコライザの出力が前記第2の減算器
の減算入力に与えられる構成とし、前記第2の減算器の
出力を前記第1手段の出力信号として前記乗算する手段
に与える構成とし、前記第1手段の前記第1の減算器の
出力信号を検波した後微分する第3手段を設け、前記第
2手段からの信号と前記第1の減算器の出力信号に応答
し、両信号の極性が同一のときは前記第2手段からの信
号を出力し、一方両信号の極性が同一でないときは前記
第2手段からの信号の振幅より小さい振幅の信号を出力
する第4手段を前記第2手段と前記乗算する手段の間に
設け、前記第4手段の出力信号を前記乗算する手段に供
給して前記第1手段の前記第2の減算器からの出力信号
と乗算する構成としたことを特徴とする画質改善回路が
提供される。
なお上記構成の画質改善回路に用いるクロマ差分抽出回
路は上記第4手段を有さない第20図に示した前述の米国
特許の画質改善回路等、他の構成にも用いることができ
る。すなわち、本発明によれば複合カラーテレビジョン
信号から分離された又はこれを構成する色信号を微分し
て画像中の輪郭を表示する信号を作るクロマ差分抽出回
路において、前記クロマ差分抽出回路が縦列に接続され
た第1、第2、第3のイコライザと、第1と第2の減算
器を有し、前記色信号が前記第1のイコライザの入力
と、前記第1の減算器の加算入力に与えられ、前記第2
のイコライザの出力信号が前記第1の減算器の減算入力
と前記第3のイコライザの入力に与えられ、前記第1の
イコライザの出力が前記第2のイコライザの入力と前記
第2の減算器の加算入力に与えられ、前記第3のイコラ
イザの出力が前記第2の減算器の減算入力に与えられる
構成としたことを特徴とするクロマ差分抽出回路が提供
される。
[実施例] 以下本発明の実施例について図面と共に説明する。
第1図は本発明の画質改善回路の1実施例を示すブロッ
ク図であり、第2図および第3図はその動作を示す波形
図である。輝度信号(Y)入力端子13に与えられた輝度
信号Yは低域フィルタ(LPF)24を介して微分回路26
に与えられ、その出力信号は両波整流回路28を介して第
2の微分回路30に与えられ、その出力信号はリミッタ
32を介して論理回路40に与えられる。一方、色信号
(C)入力端子11に与えられた色信号は縦列接続され
た3つのイコライザ17a、17b、17cと、これらに接続さ
れた2つの減算器19a、19bからなるクロマ差分抽出回路
90の入力に与えられる。このクロマ差分抽出回路90が色
信号を微分して画像中の輪郭を表示する信号を作る第1
手段に相当する。このクロマ差分抽出回路90の構成によ
れば、入力の色信号が第1のイコライザ17aの入力と、
第1の減算器19aの加算入力に与えられ、第2のイコラ
イザ17bの出力信号が第1の減算器19aの減算入力と第3
のイコライザ17aの入力に与えられ、第1のイコライザ1
7aの出力が第2のイコライザ17bの入力と第2の減算器1
9bの加算入力に与えられ、第3のイコライザ17cの出力
が第2の減算器19bの減算入力に与えられる構成とし、
第2の減算器19bの出力がクロマ差分抽出回路の1つの
出力信号として乗算器20の一方の入力に与えられると共
に、第1の減算器19aの出力がAM検波回路36及び微分回
路38を介して論理回路40に与えられる。
第2図及び第3図の波形における番号、、…は第
1図のそれに対応しており、第2図は輝度信号Yと色信
号Cが相関している場合を、第3図は両者間に相関がな
い場合をそれぞれ示している。なお第1〜第3図におい
て′、′は第23図の、と異なる信号であるため
ダッシュを付してある。
クロマ差分抽出回路90の第1のイコライザ17aは、例え
ば約500nsの遅延量を与えるものであり、クロマ差分抽
出回路90の前段に設けられる図示しない帯域フィルタ
(BPF)等で生ずるサイドバンドの遅延量の増加をキャ
ンセルする方向に働くものである。第4a図はこの様子を
示す図であり第4b図はBPFと第1のイコライザ17aの合成
特性を示す図である。
第1〜第3のイコライザ17a、17b、17cは例えば第5a図
のように2つのトランジスタT1、T2とコイルL、コンデ
ンサC、抵抗Rを組み合わせることにより構成される。
第5b図は第1〜第3のイコライザ17a、17b、17cの周波
数対ゲイン特性及び周波数対遅延時間特性を示すグラフ
であり、第5c図は、第1〜第3のイコライザ17a、17b、
17cの周波数対位相特性を示すグラフである。
各イコライザ17a、17b、17cはカラーサブキャリア周波
数fscで入出力特性が180°変化して逆位相となるよう
に、すなわち内部のLCを調整して共振周波数がfscにな
るようにしている。又、第2及び第3のイコライザ17
b、17cの遅延量は第1のイコライザ17aに比して少なく
設定される。これは第2及び第3のイコライザ17b、17c
と第2の減算器19bで構成するクロマ差分回路は色信号
をエンハンスするために用いられる信号を作る部分であ
るからである。一方、第1及び第2のイコライザ17a、1
7bと第1の減算器19aで構成されるクロマ差分回路は色
輪郭(クロマエッジ)の検出感度を向上させるために
は、遅延量を大きくして、より離れた2点間で差分を検
出することが得策であるので、第1のイコライザ17aの
遅延量は大きく設定されるのである。かかる遅延量の設
定は、前述のBPF等の群遅延を等化する目的と矛盾する
ことなく融合するのである。
上記論理回路40は位相比較器42、電圧比較器44、遅延回
路46、選択スイッチ48からなる。この位相比較器42、及
び選択スイッチ48はそれぞれ第6a図及び第6b図に示す回
路構成のものを使用することができる。第6c図は論理回
路40の真理値表を示すものであり、リミッタ32の出力信
号をA、微分回路38の出力をBとし、各々が正の値
(a、b)のとき、0のとき、負の値(−a、−b)の
ときに得られる出力信号C″の内容を示している。
第2図及び第3図の波形図で、リミッタ32の出力信号
は輝度信号から作られた輪郭信号であり、輝度輪郭信
号と呼ぶ。又微分回路38の出力信号′は微分された搬
送色信号をAM検波してベースバンド信号にした後に微
分したものであり、色信号から作られた輪郭信号であ
り、色輪郭信号と呼ぶ。
本実施例ではこの2つの輪郭信号、′を第1図に示
すように位相比較器42に入力し、非相関部分の検出を行
うようになっている。位相比較器42は、例えば第6a図に
示される構成のものを使用することができる。位相比較
器42は2つの入力信号、′が同極性の時には動作点
に対して正の電圧を、2入力が異なる極性の時は動作点
に対して負の電圧を出力する構成となっている。第2図
及び第3図のの波形は位相比較器42の出力を示す。図
示されているように、位相比較器42の出力は、輝度と色
の輪郭が相関性を持つ時は正、非相関の時は負の値にな
る。次に位相比較器42の出力は電圧比較器44によってス
ライスされて非相関の時のみHレベルとなるパルス信号
となる。
また、輝度信号から作られた輪郭信号は、非相関の検
出回路の遅れと同程度の遅延時間を持つ遅延回路46を通
った後に選択スイッチ48に供給される。ここで選択スイ
ッチ48は、非相関パルスがHレベルである期間は出力を
ミュートし、相関時には輝度信号から作った輪郭信号
を出力する。選択スイッチ回路48は例えば第6b図に示
す構成のものを使用することができる。選択スイッチ回
路48の出力には、第2及び第3図のに示されるよう
に、輝度輪郭信号と色輪郭信号′の極性が異なる部
分が減衰された輝度輪郭信号が得られる。
前述のように、色の疑似輪郭は本来無関係である輝度の
輪郭が色の輪郭の近傍に存在していて、無関係である輝
度輪郭信号と色微分信号が同時刻に乗算器20に入力
される期間がある時に発生する。このような時には色輪
郭と輝度輪郭には位置(時間)のずれがあるので2つの
輪郭信号(第2図及び第3図のと′)のゼロクロス
点の位置にも必ずずれが存在する。従って両者が異極性
になる期間が必ず存在する。この期間の輝度輪郭信号
をそのまま乗算器20に入力すると、従来回路について説
明したように本来はキャンセルされるはずの色にじみが
逆極性に変調されて強調されてしまい疑似輪郭が発生す
ることになる。本発明では、2つの輪郭信号、′が
異極性になる時には輝度輪郭信号より振幅の小さい信
号を乗算器20へ送出するので疑似輪郭を防止した輪郭補
正を行うことができ、従来の問題が解決されるのであ
る。
第6c図の真理値表から明らかなように、論理回路40は2
つの入力信号A、B(それぞれ、′に対応)の値に
応じて入力信号Aの値a、−a又は0を出力C″として
出力する構成となっている。従って第1図の論理回路40
に代えて他の構成とすることも可能である。
第7図は第1図の論理回路40に代えて用いることのでき
る論理回路50の構成を示すブロック図であり、この論理
回路50を用いた回路構成は本発明の第2の実施例を構成
する。第7図において51は増幅器により構成される係数
器、52、54は最大値選択回路(MAX)、56、58は最小値
選択回路(MIN)であり、60は加算器である。最大値選
択回路52、54は、その2入力中の大きい方の信号を選択
して出力する回路であり、例えば第8図に示す回路構成
のものを用いることができる。又最小値選択回路56、58
は、その2入力中の小さい方の信号を選択して出力する
回路であり、例えば第9図に示す回路構成のものを使用
することができる。
なお係数器51はA、Bの2つの入力が同極性のときに、
A入力を優先的に出力させるためB入力をA入力と同程
度に増幅するために用いられている。
第10図は論理回路50の真理値表である。この中でMIN
(a、b)、MAX(−a、−b)は、それぞれ括弧内の
信号のうち小さい方又は大きい方を出力することを意味
する。本実施例は、第1図の実施例のように位相比較器
42、電圧比較器44等を必要としないので比較的少ない回
路部品で安定な動作が得られるという特長を持つ。
第11図は本発明の第3実施例を示すブロック図であり、
第7図の第2実施例の変形例である。すなわち、第7図
と異なるのはA入力がインバータ53を介して最大値選択
回路52と最小値選択回路56にそれぞれ与えられているこ
と、加算器60の出力とA入力を加算する他の加算器62が
設けられていることである。第12図は第11図の論理回路
64の真理値表である。
第13図は本発明の第4実施例を示すブロック図である。
本実施例ではA、Bの2入力に応答する論理回路82が2
つの係数器84、88と加算器86から構成されている。係数
器84、88は増幅度が所定の係数に見合うように設定され
た増幅器であり、係数器84の係数はB入力の振幅がA入
力の振幅とほぼ等しくなるまでB入力を増幅する値に設
定される。係数器84の出力B′は加算器86に与えられて
A入力と加算され、その和信号Sが係数器88を介して出
力C″として乗算器20へ与えられる。係数器84の係数を
上記のように設定したので、A入力、すなわち輝度輪郭
信号とB入力、すなわち色輪郭信号′の極性が異な
る部分、すなわち非相関時には加算器86の出力信号Sの
振幅はほぼゼロとなり疑似輪郭が防止される。一方、両
者に相関のあるときはA入力とB入力を所定係数倍した
信号B′が互いに加算され信号Sの振幅は元のA入力、
B入力より大となり輪郭補正が行われる。
第14図、第15図は相関時と非相関時の第13図の実施例の
各部の信号波形を示す図である。このように、本実施例
は極めて簡単な回路構成で疑似輪郭の発生を効果的に防
止することができる。
第16図は本発明の第5実施例を示すブロック図である。
論理回路66としては第1図、第7図、第11図、第13図の
論理回路40、50、62、82のいずれを用いてもよい。本実
施例では入力Bと論理回路66の出力C″のうち振幅の大
きい方の信号を出力する絶対値最大値選択回路70を介し
て乗算器20へ出力する構成となっている。今までの実施
例では、輝度輪郭と色輪郭の非相関の部分では輪郭補正
を行わない構成としているが、本実施例では、絶対値最
大値選択回路70を追加することによって、非相関部分の
補正信号として色信号を使用し、相関時には輝度輪郭信
号を使用する構成としている。これによって非相関時の
補正を行うことができる。
なお、B入力はノイズ除去回路68を介して絶対値最大値
選択回路70へ入力する構成としているが、このノイズ除
去回路68はS/N比の悪い色信号を扱うときには必要とな
るが、S/N比がさほど悪くない色信号の場合には不要で
ある。ノイズ除去回路68としては第17図に示す構成のも
のを用いることができる。
第18図は絶対値最大値選択回路70の具体的構成の一例を
示すブロック図である。71は係数器、72、74は最大値選
択回路(MAX)、76、78は最小値選択回路(MIN)、80は
加算器である。第19図はA入力とB入力が非相関のとき
の信号波形図である。ここで信号Eは乗算器20の他の入
力、すなわち第1図の遅延回路19の出力信号である。
なお、上記各実施例においては、各信号波形は処理回路
により若干の遅延を受けるので、実際にはこれを補償す
る必要があるが、上記説明ではかかる遅延及びその補償
は省略している。又色信号Cとしてはベースバンド信号
でも搬送色信号でもよい。
なお前述のように第1図に示したクロマ差分抽出回路90
は第20図に示した従来例にも応用できるものであり、上
記実施例の画質改善回路の構成に限られるものではな
い。
[効果] 以上詳細に説明したところから明らかなように、本発明
の画質改善回路を用いれば輝度信号と色信号の間で相関
性を有さない絵柄の画像であっても疑似輪郭が発生する
ことがない。従って従来よりも輪郭強調量を多くするこ
とができ、より適切な輪郭補正により画質を向上するこ
とができるという特長がある。
更に本発明では従来回路のごとく遅延時間補償用の遅延
回路を必要とせず構成が簡単であると共に、差分調整の
範囲を比較的広くとることができるので調整が容易であ
るという特長もある。又、3つのイコライザはすべてオ
ールパスフィルタで構成できるのでIC化に適し、コンパ
クト化及びコスト低減に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の画質改善回路の第1の実施例を示すブ
ロック図、第2図、第3図は第1図の回路の動作を説明
する波形図、第4a図、第4b図は第1図のイコライザの特
性を示す図、第5a図は同イコライザの構成を示す図、第
5b図、第5c図は同イコライザの他の特性を示す図、第6a
図、第6b図はそれぞれ第1図の位相比較器と選択スイッ
チ回路の構成例を示す図、第6c図は第1図中の論理回路
の真理値表を示す図、第7図は本発明の第2実施例の要
部を示すブロック図、第8図、第9図は第7図中の最大
値選択回路及び最小値選択回路の構成をそれぞれ示す
図、第10図は第7図の論理回路の真理値表を示す図、第
11図は本発明の第3実施例の要部を示すブロック図、第
12図は第11図の論理回路の真理値表を示す図、第13図は
本発明の第4実施例の要部を示すブロック図、第14図、
第15図は第13図の実施例の動作を説明する波形図、第16
図は第5実施例の要部を示すブロック図、第17図、第18
図はそれぞれ第16図中のノイズ除去回路、絶対値最大値
選択回路の構成例を示す図、第19図は第16図の実施例の
動作を説明する波形図、第20図は従来の画質改善回路を
示すブロック図、第21図、第22図、第23図は第20図の従
来回路の動作を説明する波形図である。 12……帯域フィルタ、46……遅延回路 17a、17b、17c、26、30、38……微分回路 19a、19b……減算器、20……乗算器 22、60、62、80、86……加算器、24……低域フィルタ 28……両波整流回路、32……リミッタ 36……AM検波回路、40、50、64、66、82……論理回路 42……位相比較器、44……電圧比較器 48……選択スイッチ、51、71、84、88……係数器 52、54、72、74……最大値選択回路 53……インバータ 56、58、76、78……最小値選択回路 68……ノイズ除去回路 70……絶対値最大値選択回路 90……クロマ差分抽出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合カラーテレビジョン信号から分離され
    た又はこれを構成する色信号を微分して画像中の輪郭を
    表示する信号を作る第1手段と、前記複合カラーテレビ
    ジョン信号から分離された又はこれを構成する輝度信号
    から画像中の輪郭を表示する信号を作る第2手段と、前
    記第1手段と第2手段からの出力信号を乗算する手段
    と、前記乗算する手段の出力信号に前記色信号を加算す
    る手段とからなる画質改善回路において、前記第1手段
    が縦列に接続された第1、第2、第3のイコライザと、
    第1と第2の減算器を有し、前記色信号が前記第1のイ
    コライザの入力と、前記第1の減算器の第1の入力に与
    えられ、前記第2のイコライザの出力信号が前記第1の
    減算器の第2の入力と前記第3のイコライザの入力に与
    えられ、前記第1のイコライザの出力が前記第2のイコ
    ライザの入力と前記第2の減算器の第1の入力に与えら
    れ、前記第3のイコライザの出力が前記第2の減算器の
    第2の入力に与えられる構成とし、前記第2の減算器の
    出力を前記第1手段の出力信号として前記乗算する手段
    に与える構成とし、前記第1手段の前記第1の減算器の
    出力信号を検波した後微分する第3手段を設け、前記第
    2手段からの信号と前記第1の減算器の出力信号に応答
    し、両信号の極性が同一のときは前記第2手段からの信
    号を出力し、一方両信号の極性が同一でないときは前記
    第2手段からの信号の振幅より小さい振幅の信号を出力
    する第4手段を前記第2手段と前記乗算する手段の間に
    設け、前記第4手段の出力信号を前記乗算する手段に供
    給して前記第1手段の前記第2の減算器からの出力信号
    と乗算する構成としたことを特徴とする画質改善回路。
  2. 【請求項2】複合カラーテレビジョン信号から分離され
    た又はこれを構成する色信号を微分して画像中の輪郭を
    表示する信号を作る第1手段と、前記複合カラーテレビ
    ジョン信号から分離された又はこれを構成する輝度信号
    から画像中の輪郭を表示する信号を作る第2手段と、前
    記第1手段と第2手段からの出力信号を乗算する手段
    と、前記乗算する手段の出力信号に前記色信号を加算す
    る手段とからなる画質改善回路において、前記第1手段
    が縦列に接続された第1、第2、第3のイコライザと、
    第1と第2の減算器を有し、前記色信号が前記第1のイ
    コライザの入力と、前記第1の減算器の第1の入力に与
    えられ、前記第2のイコライザの出力信号が前記第1の
    減算器の第2の入力と前記第3のイコライザの入力に与
    えられ、前記第1のイコライザの出力が前記第2のイコ
    ライザの入力と前記第2の減算器の第1の入力に与えら
    れ、前記第3のイコライザの出力が前記第2の減算器の
    第2の入力に与えられる構成とし、前記第2の減算器の
    出力を前記第1手段の出力信号として前記乗算する手段
    に与える構成とし、前記第1手段の前記第1の減算器の
    出力信号を検波した後微分する第3手段を設け、前記第
    2手段からの信号と前記第1の減算器の出力信号に応答
    し、両信号の極性が同一のときは前記第2手段からの信
    号を出力し、一方両信号の極性が同一でないときは前記
    第2手段からの信号の振幅より小さい振幅の信号を出力
    する第4手段を設け、前記第3手段の出力信号と前記第
    4手段の出力信号に応答し、両信号中の振幅の大きい方
    の信号を選択して出力する第5手段を設け、前記第5手
    段の出力信号を前記乗算する手段に供給して前記第1手
    段の前記第2の減算器からの出力信号と乗算する構成と
    したことを特徴とする画質改善回路。
  3. 【請求項3】複合カラーテレビジョン信号から分離され
    た又はこれを構成する色信号を微分して画像中の輪郭を
    表示する信号を作る第1手段と、前記複合カラーテレビ
    ジョン信号から分離された又はこれを構成する輝度信号
    から画像中の輪郭を表示する信号を作る第2手段と、前
    記第1手段と第2手段からの出力信号を乗算する手段
    と、前記乗算する手段の出力信号に前記色信号を加算す
    る手段とからなる画質改善回路において、前記第1手段
    が縦列に接続された第1、第2、第3のイコライザと、
    第1と第2の減算器を有し、前記色信号が前記第1のイ
    コライザの入力と、前記第1の減算器の第1の入力に与
    えられ、前記第2のイコライザの出力信号が前記第1の
    減算器の第2の入力と前記第3のイコライザの入力に与
    えられ、前記第1のイコライザの出力が前記第2のイコ
    ライザの入力と前記第2の減算器の第1の入力に与えら
    れ、前記第3のイコライザの出力が前記第2の減算器の
    第2の入力に与えられる構成とし、前記第2の減算器の
    出力を前記第1手段の出力信号として前記乗算する手段
    に与える構成とし、前記第1手段の前記第1の減算器の
    出力信号を検波した後微分する第3手段と、前記第3手
    段からの信号を所定の増幅度で増幅する係数器と、前記
    係数器の出力信号を前記第2手段からの信号に加算する
    加算器を設け、前記加算器の出力信号を前記乗算する手
    段に供給して前記第1手段の前記第2の減算器からの出
    力信号と乗算する構成としたことを特徴とする画質改善
    回路。
  4. 【請求項4】複合カラーテレビジョン信号から分離され
    た又はこれを構成する色信号を微分して画像中の輪郭を
    表示する信号を作るクロマ差分抽出回路において、前記
    クロマ差分抽出回路が縦列に接続された第1、第2、第
    3のイコライザと、第1と第2の減算器を有し、前記色
    信号が前記第1のイコライザの入力と、前記第1の減算
    器の第1の入力に与えられ、前記第2のイコライザの出
    力信号が前記第1の減算器の第2の入力と前記第3のイ
    コライザの入力に与えられ、前記第1のイコライザの出
    力が前記第2のイコライザの入力と前記第2の減算器の
    第1の入力に与えられ、前記第3のイコライザの出力が
    前記第2の減算器の第2の入力に与えられる構成とした
    ことを特徴とするクロマ差分抽出回路。
JP63156089A 1988-04-30 1988-06-24 画質改善回路及びクロマ差分抽出回路 Expired - Lifetime JPH0683464B2 (ja)

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