JPH0514927A - フイールド変換回路 - Google Patents

フイールド変換回路

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JPH0514927A
JPH0514927A JP3162646A JP16264691A JPH0514927A JP H0514927 A JPH0514927 A JP H0514927A JP 3162646 A JP3162646 A JP 3162646A JP 16264691 A JP16264691 A JP 16264691A JP H0514927 A JPH0514927 A JP H0514927A
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JP3162646A
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Miyoko Yoshikoshi
美代子 吉越
Hitoaki Owashi
仁朗 尾鷲
Kyoichi Hosokawa
恭一 細川
Kazuhiko Yoshizawa
和彦 吉澤
Toshiaki Takahashi
利明 高橋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【目的】磁気録画再生装置等の特殊再生時に代表され
る、不連続な入力複合映像信号を、標準テレビ信号に適
合するように変換する。 【構成】端子1から複合映像信号を入力し、広帯域BP
F10、C櫛形フィルタ20を有するY/C分離回路に
よって、Y/C分離する。分離後の色信号に残留した輝
度信号を、狭帯域BPF50によって除去し、輝度信
号、色信号をそれぞれY走査線変換回路60、C走査線
変換回路61で走査線変換する。最後に、それらを加算
して、出力映像信号として、端子2から出力する。 【効果】2種類のバンドパスフィルタを使用することに
より、比較的規模の小さい回路で、輝度信号の解像度劣
化、色フリッカを最小限に押さえた、フィールド変換を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気録画再生装置等の
特殊再生時に代表される不連続な入力複合映像信号を、
標準テレビ信号に適合するようにフィールド変換するフ
ィールド変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】放送用の磁気録画再生装置の可変速再生
では、録画した磁気トラック上を、再生ヘッドが正確に
トレ−スできるように、再生ヘッドを適宜移動させなが
ら再生する。高速再生の場合には、あるフィールドごと
に、1フィールド分のデータが間引かれ、低速再生の場
合には、同一のフィ−ルドのデ−タが繰り返される。こ
のように、インタ−レ−スや色副搬送波の連続性が保た
れていない、不連続な入力映像信号を、標準テレビ信号
に適合するように変換する技術が、テレビジョン学会技
術報告、Vol.14,No.47,pp.13〜1
8,”コンポジットディジタルVTRに於ける再生ビデ
オプロセスの一方式”と題する論文に、記載されてい
る。
【0003】この変換方式では、まず、櫛形フィルタの
有する帯域が比較的狭いY/C分離回路によってY/C
分離を行う。狭帯域の櫛形フィルタを使用してY/C分
離を行った場合、輝度信号の斜め解像度の低下を防ぐこ
とができるが、色信号のエッジの部分において、輝度信
号への搬送色信号漏れが生じ、上記の論文にも述べられ
ているように、色フリッカの原因となる。この色フリッ
カを低減するために、色信号のエッジ部分の検出を行
い、色エッジ部分では、分離した輝度信号を、広帯域の
櫛形フィルタに通すことによって、残留した搬送色信号
を除去する。次に、走査線がインタ−レ−スするよう
に、内挿フィルタの技術を用いて走査線変換し、また、
色副搬送波の連続性を保つために、適宜色信号の位相を
反転制御する。そして、輝度信号と、色信号を加算して
出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の論文では、輝度
信号の斜め成分と色信号の分離方法については触れてい
ない。一般的に、ライン櫛形フィルタでは、輝度信号の
斜め成分と色信号を分離することができない。そのた
め、色エッジ検出の際に、文字などの周辺部分や、輝度
信号の斜め成分のエッジ部分を、色エッジとして誤検出
してしまい、輝度信号の斜め解像度を低下させる。ま
た、色エッジ検出回路、色エッジ部分の輝度信号を除去
する広帯域の櫛形フィルタが必要であり、回路規模が大
きくなる。
【0005】本発明の目的は、できるだけ規模の小さい
回路で、色フリッカと輝度信号の解像度低下を最小限に
押さえて、フィールド変換を行うことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、まず、比較的広帯域の櫛形フィルタ
特性を有するY/C分離回路によってY/C分離を行
い、分離された色信号をさらに狭帯域バンドパスフィル
タに通した後、走査線変換、色副搬送波の反転制御し、
加算して出力する。
【0007】
【作用】本発明によれば、始めに、比較的広帯域の櫛形
フィルタを有するY/C分離回路でY/C分離をするこ
とで、輝度度信号への色信号漏れ(クロスルミナンス)
を防止し、次に、Y/C分離後の色信号を狭帯域バンド
パスフィルタに通すことによって、色信号中の残留斜め
輝度信号を制限し、色信号の反転処理による、輝度信号
の斜め解像度の変化を抑圧する。そして、本発明は、1
つの櫛形フィルタで実現でき、比較的小規模の回路で処
理を行うことができる。
【0008】
【実施例】以下図面に従って本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示すブロック図であ
り、例えば、VTRの特殊再生モードで再生された映像
信号を、標準テレビ信号に適合するように変換して出力
する回路のブロック図である。図1において、1は複合
映像信号の入力端子、2はフィールド変換後の映像信号
を出力する出力端子、3は再生映像信号のフィールド番
号を指定する信号の入力端子、4は信号処理後の出力映
像信号のフィールド番号を指定する信号の入力端子、1
0は広帯域のバンドパスフィルタ(以下、BPFと略
す)、20は色信号成分を通過させる櫛形フィルタ(以
下、C櫛形フィルタと略す)、30は遅延時間を合わせ
るための遅延回路、40は減算回路、50は狭帯域のB
PF、60は輝度信号の走査線変換回路、61は色信号
の走査線変換回路、70はY走査線変換回路60及びC
走査線変換回路61の動作を制御する制御回路、80は
加算回路、90は輝度信号と色信号を分離するY/C分
離回路を示す。
【0009】端子1より入力される複合映像信号は、あ
るフィールドごとに、1フィールド分のデータが間引か
れているものとする。この複合映像信号は、まず、Y/
C分離回路90(図1において破線で囲まれた部分)に
入力される。ここで、色信号の帯域と同等、ないしは若
干広い帯域を有する、広帯域BPF10によって、色周
波数領域を抜き出し、分離された色周波数領域の信号か
ら、C櫛形フィルタ20により色信号が得られる。ま
た、端子1から入力された複合映像信号は、広帯域BP
F10、C櫛形フィルタ20と一致する遅延時間を有す
る遅延回路30によって遅延される。遅延された複合映
像信号から、C櫛形フィルタ20で得られた色信号を減
算回路40によって減算することにより輝度信号を得
る。櫛形フィルタの有する帯域が、色信号帯域に対し、
充分に広く設定されているので、輝度信号中に搬送色信
号が残留することは、ほとんどない。一方、色信号にと
っては、この分離フィルタの帯域は広すぎるため、色信
号中に、輝度信号の斜め成分が、混入することがある。
そこで、色信号中の残留輝度信号を除去するために、Y
/C分離後の色信号を、狭帯域のBPF50に入力す
る。分離後の輝度信号と、BPF50を通過した色信号
は、それぞれY走査線変換回路60と、C走査線変換回
路61に入力される。端子3より入力される、入力再生
信号のフィールド番号を指定する信号、端子4より入力
される、処理後の出力信号のフィールド番号を指定する
信号は、制御回路70に入力され、フィールドの連続性
を保つための処理を決定し、Y走査線変換回路60と、
C走査線変換回路61の双方に入力され、変換処理を制
御する。
【0010】ここで、Y走査線変換回路60とC走査線
変換回路61について説明する。
【0011】図2は、Y走査線変換回路の構成図を示
す。201,202は入力端子、203は出力端子、2
10は1ライン遅延回路、220,221はマルチプレ
クサ、230は3/4乗算回路、231は1/4乗算回
路、240は加算回路である。端子201より入力され
た輝度信号は、1ライン遅延回路210によって、1ラ
イン遅延された信号と共に、マルチプレクサ220,2
21に入力される。入力輝度信号をY1、これより1ラ
イン遅延した輝度信号をY2とすると、端子202から
入力される制御信号によって、輝度信号Y1,Y2のど
ちらをマルチプレクサ220,221それぞれの出力と
するかが決定される。そして、マルチプレクサ220の
出力は3/4乗算回路230へ、マルチプレクサ221
の出力は1/4乗算回路231へ入力され、3/4乗算
回路230、1/4乗算回路231の出力は、加算回路
240で加算される。マルチプレクサ220で輝度信号
Y1が、マルチプレクサ221で輝度信号Y2が選択さ
れた場合には、信号の重心の位置が、入力輝度信号の1
/4に変換される。反対に、マルチプレクサ220で輝
度信号Y2が、マルチプレクサ221輝度信号Y1でが
選択された場合には、信号の重心の位置が入力輝度信号
の3/4に変換される。加算回路240の出力信号は出
力端子203から、走査線変換後の輝度信号として出力
される。次に、C走査線変換回路61について説明す
る。図3は、C走査線変換回路の構成図を示す。
【0012】301,302,303は入力端子、30
4は出力端子、310は1ライン遅延回路、320,3
22は符号反転回路、321は加算回路、330〜33
2はマルチプレクサ、340,341は乗算回路であ
る。端子301から入力された色信号は、1ライン遅延
回路310によって1ライン遅延され、符号反転回路3
20によって、位相を反転される。入力色信号をC1、
符号反転回路320の出力信号をC2とする。色信号C
1,C2は、マルチプレクサ330,331の両方に入
力される。マルチプレクサ330,331では、302
から入力される制御信号によって、色信号C1,C2の
うち、どちらを出力とするかが決定される。マルチプレ
クサ330,331の出力は、それぞれ、3/4乗算回
路340、1/4乗算回路341に入力され、その出力
は加算回路321で加算される。図2に示すY走査線変
換回路と同様に動作し、端子302から入力される制御
信号に従って、信号の重心の位置が、1/4,3/4に
変換される。加算回路321の出力を符号反転回路32
2で位相を反転した色信号をC’、加算回路321の出
力色信号をCとすると、マルチプレクサ332では、3
03から入力される制御信号によって、色信号C,C’
のうち、どちらを出力するか決定する。マルチプレクサ
332の出力は、走査線変換後の色信号として出力端子
304から出力される。ここで、前述した、端子3から
入力される入力再生信号のフィールド番号を指定する信
号と、端子4より入力される処理後の出力信号のフィー
ルド番号を指定する信号と、制御回路70から出力され
る制御信号の関係を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】制御回路70では、再生入力信号と出力映
像信号のフィ−ルド番号によって、行うべき走査線変換
処理を判断し、走査線変換後の信号の重心の位置が、3
/4になるか、1/4になるかを指示する制御信号を出
力する。また、同時に、色信号の位相の反転を行うかど
うかを指示する制御信号を出力する。図1において、最
後に、Y走査線変換回路60とC走査線変換回路61の
それぞれによって変換された、輝度信号と色信号は、加
算回路80によって加算され、出力複合映像信号として
端子2より出力される。C走査線変換回路61に入力さ
れる色信号中に、輝度信号成分が残留していると、色信
号の走査線変換処理において、色信号の位相が反転され
た場合と、反転されなかった場合とでは、加算回路80
で輝度信号と色信号を加算するときに、色信号中の残留
輝度信号成分が、輝度信号から減算されたり、加算され
たりすることになり、輝度信号のレベルが変化すること
となる。しかし、図1に示す、本発明にもとずく実施例
では、色信号の帯域を、BPF50で充分に狭めている
ために、色信号中の残留輝度信号の影響を押さえること
ができる。
【0015】ここで、図1に示すY/C分離回路90の
具体的な回路構成について説明する。Y/C分離回路9
0の構成図を図4に示す。図4は、一部、図1と共通で
あり、その共通部分には、図1と同一符号を付し、詳細
な説明は、省略する。図4において、401は複合映像
信号の入力端子、402は輝度信号の出力端子、403
は色信号の出力端子、410,411は、信号を1ライ
ン遅延するライン遅延回路(1Hは、1水平走査期間を
示す)、420〜422はそれぞれ−1/4、1/2、
−1/4の乗算回路、430は加算回路である。図中の
破線の部分は、C櫛形フィルタ20を示す。401より
入力された複合映像信号は、広帯域バンドパスフィルタ
10によって、色信号の帯域にほぼ等しいか、それより
も広い周波数領域を抜き出され、破線中に示されている
C櫛形フィルタ20に入力される。C櫛形フィルタ20
では、BPF10の出力信号を、−1/4倍した−1/
4乗算回路420の出力、BPF10の出力信号を、ラ
イン遅延回路410で1ライン遅延し1/2倍した1/
2乗算回路421の出力、さらにライン遅延回路411
で、もう1ライン遅延した信号を1/4倍した1/4乗
算回路の出力を、加算回路430で加算することによっ
て、色信号を得、端子403から出力する。そして、端
子401からの入力信号をライン遅延回路30で遅延し
た信号から、C櫛形フィルタ20で得られた色信号を、
減算回路40によって減算することにより、輝度信号を
得ることができ、端子402より出力する。
【0016】次に、図1に示す広帯域BPF10の一実
施例を示す。サンプリング周波数を4fsc(fscは、色
副搬送波の周波数で、NTSC方式のテレビジョン信号
の場合は、3.58MHzである)とし、ディジタルフ
ィルタで広帯域BPF10を構成した場合の伝達特性の
一例を数1に示す。
【0017】
【数1】
【0018】色副搬送波の周波数fscを3.58MHz
とした場合の周波数特性は、図5の様になり、3.58
MHzを中心とし、色信号の帯域を充分にカバーするこ
とができる。この広帯域BPF10の具体的な回路構成
図を図6に示す。図6において、601は入力端子、6
02は出力端子、610〜612は乗算回路、620〜
624はDフリップフロップ、630,631は加算回
路である。端子601より入力された信号を、−1/4
倍した−1/4乗算回路610の出力、Dフリップフロ
ップ620,621で2クロック遅延し、1/2倍した
1/2乗算回路611の出力、さらにDフリップフロッ
プ622,623でもう2クロック遅延し−1/4倍し
た、−1/4乗算回路612の出力と、−1/4乗算回
路610の出力は、−1/4乗算回路612の出力と加
算回路630で加算され、さらに、加算回路630の出
力は、1/2乗算回路611の出力と加算回路631で
加算され、最後にDフリップフロップ624で1クロッ
ク遅延されて、出力端子602から出力される。図6は
数1を実現する回路であるが、数1で示された特性に対
して、3クロック分信号が遅延するように構成した場合
の例である。振幅特性は変化せず、遅延時間が増加する
のみである。従って、図1に示す実施例に、図6に示す
構成回路を適用した場合は、前述したように、遅延回路
30の遅延時間を、C櫛形フィルタ20の遅延時間に3
クロック分加算した遅延時間になるように設計する必要
がある。
【0019】次に、図1に示す狭帯域BPF50の一実
施例を示す。広帯域BPF10の場合と同様、サンプリ
ング周波数を4fscとし、ディジタルフィルタで狭帯域
BPF50を構成した場合の伝達特性の一例を数2に示
す。
【0020】
【数2】
【0021】色副搬送波周波数fscを3.58MHzと
した場合の周波数特性を図7に示す。3.58MHzを
中心とし、色信号を損なうこと無く、不要な信号を除去
している。この狭帯域BPF50の具体的な回路構成図
を図8に示す。
【0022】図8おいて、801は入力端子、802は
出力端子、810〜814は乗算回路、820〜828
はDフリップフロップ、830〜833は加算回路であ
る。端子801から入力された信号は、1/8乗算回路
810に入力される。また、Dフリップフロップ82
0,821によって、2クロック遅延されて−1/4乗
算回路811へ、Dフリップフロップ822,823に
よってさらに2クロック遅延され、1/4乗算回路81
2へ、Dフリップフロップ824,825によってさら
に2クロック遅延され、1/4乗算回路813へ、Dフ
リップフロップ826,827によってさらに2クロッ
ク遅延され、1/8乗算回路814へ入力される。上記
5つの乗算回路の出力は、順に、入力信号を1/8倍、
−1/4倍、1/4倍、−1/4倍、1/8倍した信号
となり、それぞれ、J1,J2,J3,J4,J5とす
る。信号J1と信号J5を加算回路830によって、信
号J2と信号J4を加算回路831によって、それぞれ
加算する。加算回路830,831の出力を、加算回路
832によって加算し、さらに加算回路833によって
信号J3と加算する。そして、Dフリップフロップ82
8によって、1クロック遅延されて、出力端子802よ
り出力される。図8に示す構成の場合には、数2に対し
て、5クロック分遅延されて信号が出力される。図1に
示す実施例に、図8に示す構成の回路を適用する場合、
図1には特に示していないが、減算回路40の出力信号
を、BPF50の遅延時間に合わせて遅延する。本発明
では、特に明示していない部分もあるが、通常の信号処
理と同様に、遅延時間合わせを行う必要がある。
【0023】次に、フィールド変換処理の性能を向上す
ることができるY/C分離回路90の実施例を図9に示
す。図9は、適応型櫛形フィルタを用いて、Y/C分離
回路を実現した場合の実施例である。適応型櫛形フィル
タでは、色信号の垂直エッジ部分、高域輝度信号の垂直
エッジ部分での、輝度信号、色信号の誤分離が低減でき
る。従って、フィールド変換した場合に起きる、各エッ
ジ部分でのドットの広がり、色ずれなどを低減すること
ができる。
【0024】図9において、901は複合映像信号の入
力端子、902は輝度信号の出力端子、903は色信号
の出力端子、910〜912はBPF、920,921
はライン遅延回路、930,931は符号反転回路、9
40は適応型櫛形フィルタ、950は、加算回路であ
る。
【0025】端子901から入力された複合映像信号
は、BPF910に入力され,また、ライン遅延回路9
20で1ライン遅延されてBPF911へ、さらに、ラ
イン遅延回路912でもう1ライン遅延されBPF91
2に入力されて、それぞれのラインにおいて、色周波数
領域を抜き出される。そして、BPF911の出力を、
符号反転回路930によって符号を反転する(これを信
号Mとする)。BPF910の出力(これを信号Lとす
る)、信号M、BPF912の出力(これを信号Nとす
る)を3ライン適応型櫛形フィルタ940に入力する。
3ライン適応型櫛形フィルタ940としては、特願平2
−201533号に示されている回路を用いることがで
きる。その特許願に記載された3ライン適応型櫛形フィ
ルタでは、以下のような処理が行われる。信号L、M、
Nが図10に示すパルスパターンで入力されたとする。
まず、LとMの振幅の和を取り、1/2倍する(平均を
取る)。これを(L+M)/2とする。同様にして、信
号M,Nの振幅の平均を取り、それを(M+N)/2と
する。図11において(L+M)/2は□で、(M+
N)/2は△で示す。図11に表される5点のうち、3
番目(中央値)の振幅をもつ信号(図11の場合は、
N)を3ライン適応型櫛形フィルタの出力とする。この
ように処理することによって、3ラインの色相関を取る
ことにができ、色信号の垂直エッジ部分、高域輝度信号
の垂直エッジ部分での、輝度信号、色信号の誤分離をな
くすことができ、より高性能なY/C分離を行うことが
できる。3ライン適応型櫛形フィルタ940の出力は、
符号が逆転した色信号であるため、符号反転回路931
で符号を反転し、色信号として出力端子903から出力
される。また、3ライン適応型櫛形フィルタ940の出
力は、1ライン遅延された入力複合映像信号に加算回路
950によって加算され(位相を考えると、複合映像信
号から、色信号が減算されたことになる)、輝度信号と
して、出力端子902より出力される。C櫛形フィルタ
20として、3ライン適応型櫛形フィルタを用いること
で、色信号と輝度信号の誤分離を低減でき、よって、フ
ィールド変換後の輝度信号、色信号のドットの広がり、
色ずれなどを低減できる。また、高域輝度信号の垂直エ
ッジ部分の劣化も押さえることができる。
【0026】ここで、図3に示す、色信号走査線変換回
路61の簡易化した場合の実施例を図12に示す。図1
2は、一部、図3と共通であり、その共通部分には、図
3と同一符号を付し、詳細な説明は、省略する。
【0027】図12において、960〜962は入力端
子、963は出力端子である。端子960よりY/C分
離後の色信号が入力され、961,962からそれぞ
れ、マルチプレクサ330,332の出力を決定する、
制御信号が入力される。端子960から入力される色信
号をC3、信号C3を1ライン遅延回路310によっ
て、1ライン遅延させ、符号反転回路320によって符
号を反転させた信号をC3’とする。信号C3と信号C
3’は、マルチプレクサ330に入力され、端子961
から入力された制御信号によって、どちらがマルチプレ
クサ330の出力となるかが決定される。マルチプレク
サ330の出力信号をC4とし、信号C4を符号反転回
路322によって、符号反転させた信号をC4’とす
る。信号C4と信号C4’は、マルチプレクサ332に
入力され、端子962から入力された制御信号によっ
て、どちらがマルチプレクサ332の出力となるかが決
定され、出力端子963から出力される。マルチプレク
サ330,332の制御は、図3に示す実施例と同格で
ある。マルチプレクサ330は表1で、変換後の重心の
位置が、1/4の場合にはC3が選択され、3/4の場
合にはC3’が選択される。本実施例の場合には、変換
後の信号の重心の位置は、それぞれ、0,1になり、輝
度信号の重心の位置と1/4ずれることになる。輝度信
号に比べて、信号の解像度は狭いので、その影響は小さ
く、回路規模を小さくできるという効果がある。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、広帯域の櫛形特性を有
するY/C分離回路でY/C分離することで、輝度信号
中の残留色信号を低減でき、走査線変換処理後の色信号
と加算しても、色信号に妨害を与えることが無く、色フ
リッカを低減することができる。また、分離された、色
信号中の残留輝度信号を狭帯域BPFで除去することに
よって、輝度信号の解像度劣化を最小限に押さえること
ができる。従来2つ用いていた櫛形フィルタを、1つに
することができ、比較的小規模の回路で、高性能なフィ
ールド変換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の輝度信号走査線変換回路の一実施例を
示すブロック図である。
【図3】本発明の色信号走査線変換回路の一実施例を示
すブロック図である。
【図4】本発明のY/C分離回路の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図5】本発明の広帯域BPFの周波数特性を示す図で
ある。
【図6】本発明の広帯域BPFの一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図7】本発明の狭帯域BPFの周波数特性を示す図で
ある。
【図8】本発明の広帯域BPFの一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図9】本発明のY/C分離回路の、他の実施例を示す
ブロック図である。
【図10】本発明の適応型櫛形フィルタの動作説明図で
ある。
【図11】本発明の適応型櫛形フィルタの動作説明図で
ある。
【図12】本発明の色信号走査線変換回路の簡易型回路
の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,50,210,910,911,912…バンド
パスフィルタ 20…C櫛形フィルタ 30…遅延回路 940…適応型櫛形フィルタ 60…輝度信号走査線変換回路 61…色信号走査線変換回路 70…制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉澤 和彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メデイア研究所内 (72)発明者 高橋 利明 東京都港区西新橋二丁目15番12号株式会社 日立製作所家電事業本部ハイビジヨン戦略 開発本部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不連続な複合映像信号を入力信号とし、標
    準のテレビ信号に適合するように変換して出力するフィ
    ールド変換回路において、 上記複合映像信号を入力とし、該複合映像信号の帯域を
    制限する、第一の帯域通過フィルタを有する櫛形フィル
    タと、 上記櫛形フィルタを用い、上記複合映像信号を、輝度信
    号と色信号に分離するY/C分離回路と、 上記色信号の帯域を制限する、第二の帯域通過フィルタ
    と、 上記分離された輝度信号の走査線変換を行う、輝度信号
    走査線変換回路と、上記帯域を制限された色信号の、走
    査線変換を行う色信号走査線変換回路と、上記入力複合
    映像信号のフィールド番号と、出力映像信号のフィール
    ド番号によって、上記輝度信号走査線変換回路と、上記
    色信号走査線変換回路の、変換制御を行う手段と、 上記輝度信号走査線変換回路と、上記色信号走査線変換
    回路の出力信号を加算する加算回路とを有し、 上記加算回路の出力を、フィールド変換後の出力信号と
    することを特徴とする、フィールド変換回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のフィ−ルド変換回路であ
    って、 上記第一の帯域通過フィルタは、上記色信号の帯域に対
    し、少なくとも、同等以上の帯域を有することを特徴と
    するフィ−ルド変換回路。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のフィ−ルド変換回路であ
    って、 上記第一の帯域通過フィルタの帯域特性が、 【数1】 で表されることを、特徴とするフィ−ルド変換回路。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のフィ−ルド変換回路であ
    って、 上記第二の帯域通過フィルタの帯域特性が、 【数2】 で表されることを特徴とするフィ−ルド変換回路。
JP3162646A 1991-07-03 1991-07-03 フイールド変換回路 Pending JPH0514927A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7407193B2 (en) 2004-03-18 2008-08-05 Takata Corporation Seat belt buckle

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