JP2756070B2 - 波形整形方法及び波形整形装置並びに搬送色信号の輪郭補正装置 - Google Patents

波形整形方法及び波形整形装置並びに搬送色信号の輪郭補正装置

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JP2756070B2
JP2756070B2 JP4329271A JP32927192A JP2756070B2 JP 2756070 B2 JP2756070 B2 JP 2756070B2 JP 4329271 A JP4329271 A JP 4329271A JP 32927192 A JP32927192 A JP 32927192A JP 2756070 B2 JP2756070 B2 JP 2756070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、信号の波形整形の技
術に関し、特にカラーテレビ受信機や、ビデオテープレ
コーダーなどにおける映像信号の鮮鋭度や精細度などを
改善する輪郭補正の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像入力信号及びこれを2つの遅延回路
によって遅延させて生成した2つの映像信号の3つの映
像信号を用い、映像信号の鮮鋭度や精細度などを改善す
る輪郭補正のための波形整形装置として特開昭63−2
92776号公報に示されるものがある。その概略を図
64にブロック図として示す。
【0003】入力信号Aは遅延回路1,2によって所定
時間及びその2倍の時間だけ遅延され、それぞれ信号
B,Cが得られる。信号A,Bは、減算器3によって毎
時刻に両者の振幅差が算出され、更に絶対値回路5によ
ってその絶対値が求められる。即ち、絶対値回路5が出
力する信号Dは信号A,Bの差の絶対値である。同様に
して信号B,Cは、減算器4によって毎時刻に両者の振
幅差が算出され、更に絶対値回路6によってその絶対値
が求められる。即ち、絶対値回路6が出力する信号Eは
信号B,Cの差の絶対値である。
【0004】減算器7は信号D,Eの振幅差を求め、信
号Fa(=D−E),Fb(=E−D)が算出される。
比較器47は、信号Fa,Fbを予め設定されたスレッ
ショルド電圧VTHと大小を比較し、切換スイッチ48へ
切換信号を出力する。切換スイッチ48には入力信号A
と、所定時間遅延された信号Bと、所定時間の2倍の時
間遅延された信号Cの3つの信号が同時に入力され、切
換信号にもとづいて信号A,B,Cを切り換えて出力信
号Naを出力する。
【0005】図65にこれらの信号A,B,C,D,
E,Fa,Fb,Naの時間的関係を示す。入力信号A
が、時刻t1 から直線的に上昇し始め、時刻t3 で一定
値VAに達する波形を有する場合、即ち立ち上がりに時
間(t3 −t1 )を要する場合について示している。
【0006】信号Bは、遅延回路1によって時間(t3
−t1 )/2だけ信号Aを遅延させて得られる。つまり
信号Bは、時刻t2 =(t3 +t1 )/2から直線的に
上昇し始め、時刻t4 =(3t3 −t1 )/2で一定値
VA に達する波形を有する。
【0007】信号Cは、遅延回路2によって時間(t3
−t1 )/2だけ信号Bを遅延させて得られる。つまり
信号Cは、時刻t3 から直線的に上昇し始め、時刻t5
=2t3 −t1 で一定値VA に達する波形を有する。従
って、信号D(=ABS(A−B)),E(=ABS
(B−C)),Fa(=D−E),Fb=(D−E)の
波形は、それぞれ図示するような形状となる。
【0008】比較器47は予め設定されたスレッショル
ド電圧VTHとFa,Fbの大小を比較し、比較結果を示
す切換信号を出力する。切換スイッチ48は前記比較結
果がFa>VTHの期間においては信号Cを、Fb>VTH
の期間は、信号Aを、それ以外は信号Bを、それぞれ選
択する。この結果、立ち上がりには時刻t3 の近傍の短
い時間だけしか要しない、波形整形された出力信号Na
が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の波形整形装置は
以上のように構成されている為、図66に示すような、
遅延回路1,2の遅延時間に対してその変化のない時間
が短い入力信号Aを波形整形する場合には、良好な出力
信号Naを得ることができない。
【0010】理想的には、時刻t3 近傍で急峻に立ち上
がり、時刻t5 までは一定値VA をとり、時刻t5 近傍
で急峻に立ち下がる出力信号Naを得ることが望まし
い。
【0011】しかし、信号(A−B)(信号Dを示す波
形において、破線で示す)と信号(B−C)(信号Eを
示す波形において、破線で示す)との極性が異なる場
合、即ち時刻t30から時刻t40の間においては、望まし
くない信号処理が行われ、出力信号Naの波形は入力信
号Aとは程遠い波形となるという問題点があった。
【0012】特に図67に示すように、時刻t3 近傍で
の急峻な立ち上がり及び時刻t5 近傍での急峻な立ち下
がりを得るために比較器47の感度を高める程、この問
題点は重大となる。このことは、従来の波形整形装置で
は遅延回路1,2の遅延時間や比較器47の感度に制約
を招来することを意味する。
【0013】更に、従来の波形整形装置では切換スイッ
チ48によって信号A,B,Cを切り換えて出力してい
たため、波形整形量を任意に定めることができないとい
う問題点もあった。
【0014】本発明は上記の問題点を解消する為になさ
れたもので、不要な信号処理を回避しつつ波形整形装置
の感度を上げることができ、波形整形の効果を任意に設
定することができる波形整形を行うことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる波形整
形方法は、(a)波形整形がなされるべき被整形信号を
入力する工程と、(b)被整形信号を第1の遅延時間だ
け遅延させて整形基礎信号を得る工程と、(c)整形基
礎信号を第2の遅延時間だけ遅延させて遅延基礎信号を
得る工程と、(d)被整形信号と、整形基礎信号と、遅
延基礎信号とから、互いにその基準となる値を等しく
し、これに関して対称である、一組の制御信号を得る工
程と、(e)被整形信号と、整形基礎信号と、遅延基礎
信号とから、整形基礎信号が変化する期間においてのみ
変化し、互いにその基準となる値を等しくし、これに関
して対称である、一組の原補正信号を得る工程と、
(f)原補正信号の基準となる値又は一組の原補正信号
のいずれか一つを、一組の制御信号の値によって選択
し、準補正信号を得る工程と、(g)準補正信号に所定
の係数を乗じて補正信号を得る工程と、(h)補正信号
を整形基礎信号と演算して、出力信号を得る工程と、を
備える。
【0016】またこの発明にかかる波形整形装置は、波
形整形がなされるべき被整形信号が入力する入力端子
と、被整形信号を第1の遅延時間だけ遅延させて整形基
礎信号を得る第1の遅延手段と、整形基礎信号を第2の
遅延時間だけ遅延させて遅延基礎信号を得る第2の遅延
手段と、被整形信号と、整形基礎信号と、遅延基礎信号
とから、整形基礎信号が変化する期間においてのみ変化
し、互いにその基準となる値を等しくし、これに関して
対称である、一組の制御信号を得る制御信号発生手段
と、被整形信号と、整形基礎信号と、遅延基礎信号とか
ら、整形基礎信号が変化する期間においてのみ変化し、
互いにその基準となる値を等しくし、これに関して対称
である、一組の原補正信号を得る原補正信号発生手段
と、原補正信号の基準となる値又は一組の原補正信号の
いずれか一つを、一組の制御信号の値によって選択し、
準補正信号を得る制御回路と、準補正信号に所定の係数
を乗じて補正信号を得る係数器と、補正信号を整形基礎
信号と加算して、出力信号を得る加算器と、を備える。
【0017】またこの発明にかかる搬送色信号の輪郭補
正装置の第1の態様は、第1及び第2の色副搬送波をそ
れぞれ入力する第1及び第2の副搬送波入力端子と、輪
郭補正されるべき搬送色信号を入力する色信号入力端子
と、第1及び第2の色副搬送波によって搬送色信号を復
調し、それぞれ第1及び第2の復調色信号を出力する第
1及び第2の復調器と、第1及び第2の復調器のそれぞ
れに接続された第1及び第2の波形整形装置と、第1及
び第2の波形整形装置のそれぞれに接続された第1及び
第2の変調器と、第1及び第2の変調器の出力を合成し
て補正色信号を出力する合成手段と、を備える。そし
て、第1及び第2の波形整形装置のそれぞれが、波形整
形がなされるべき被整形信号を第1の遅延時間だけ遅延
させて整形基礎信号を得る第1の遅延手段と、整形基礎
信号を第2の遅延時間だけ遅延させて遅延基礎信号を得
る第2の遅延手段と、被整形信号と、整形基礎信号と、
遅延基礎信号とから、整形基礎信号が変化する期間にお
いてのみ変化し、互いにその基準となる値を等しくし、
これに関して対称である、一組の原補正信号を得る原補
正信号発生手段と、整形基礎信号が変化する期間におい
てのみ変化し、互いにその基準となる値を等しくし、こ
れに関して対称である一組の制御信号を受け、原補正信
号の基準となる値又は一組の原補正信号のいずれか一つ
を、一組の制御信号の値によって選択し、準補正信号を
得る制御回路と、準補正信号に所定の係数を乗じて補正
信号を得る係数器と、補正信号を整形基礎信号と加算し
て、出力信号を得る加算器と、を有する。そして、第1
及び第2波形整形装置のそれぞれにおいて、被整形信号
は、第1及び第2の復調色信号に対応する。
【0018】またこの発明にかかる搬送色信号の輪郭補
正装置の第2の態様は、第1及び第2の波形整形装置の
それぞれが、被整形信号と、整形基礎信号と、遅延基礎
信号とから、第1及び第2の原制御信号を求める原制御
信号発生手段を更に有する。そして、輪郭補正装置は、
第1及び第2の波形整形装置のそれぞれにおいて得られ
る第1の原制御信号を合成し、第3の原制御信号を求め
る第1の合成手段と、第1及び第2の波形整形装置のそ
れぞれにおいて得られる第2の原制御信号を合成し、第
4の原制御信号を求める第2の合成手段と、第3及び第
4の原制御信号を合成して、一組の制御信号を、第1及
び第2の波形整形装置の制御回路のいずれにも与える第
3の合成手段と、を更に備える。
【0019】またこの発明にかかる搬送色信号の輪郭補
正装置の第3の態様は、第1及び第2の波形整形装置の
それぞれが、被整形信号と、整形基礎信号と、遅延基礎
信号とから、第1及び第2の原制御信号を求める原制御
信号発生手段を更に有する。そして、輪郭補正装置は、
輝度信号を受けて、輝度輪郭信号を発生する輪郭信号発
生手段と、第1及び第2の波形整形装置のそれぞれにお
いて得られる第1の原制御信号を合成し、第3の原制御
信号を求める第1の合成手段と、第1及び第2の波形整
形装置のそれぞれにおいて得られる第2の原制御信号を
合成し、第4の原制御信号を求める第2の合成手段と、
第3原制御信号及び輝度輪郭信号を合成して、第5の原
制御信号を求める第3の合成手段と、第4及び第5の原
制御信号を合成して、一組の制御信号を、第1及び第2
の波形整形装置の制御回路のいずれにも与える第4の合
成手段と、を更に備える。
【0020】またこの発明にかかる搬送色信号の輪郭補
正装置の第4の態様は、第1及び第2の色副搬送波をそ
れぞれ入力する第1及び第2の副搬送波入力端子と、輪
郭補正されるべき搬送色信号を入力する色信号入力端子
と、搬送色信号を第1の遅延時間だけ遅延させて遅延色
信号を得る第1の遅延手段と、第1及び第2の色副搬送
波によって搬送色信号を復調し、それぞれ第1及び第2
の復調色信号を出力する第1及び第2の復調器と、第1
及び第2の復調器のそれぞれに接続され、第1及び第2
の色輪郭補正信号をそれぞれ出力する第1及び第2の輪
郭補正抽出器と、第1の色副搬送波によって第1の色輪
郭補正信号を変調する第1の変調器と、第2の色副搬送
波によって第2の色輪郭補正信号を変調する第2の変調
器と、第1及び第2の変調器の出力を合成する第1の合
成部及び第1の合成部の出力と遅延色信号を合成して補
正色信号を出力する第2の合成部とを有する合成手段と
を備える。そして第1及び第2の輪郭補正抽出器のそれ
ぞれが、波形整形がなされるべき被整形信号を第2の遅
延時間だけ遅延させて整形基礎信号を得る第2の遅延手
段と、整形基礎信号を第3の遅延時間だけ遅延させて遅
延基礎信号を得る第3の遅延手段と、被整形信号と、整
形基礎信号と、遅延基礎信号とから、整形基礎信号が変
化する期間においてのみ変化し、互いにその基準となる
値を等しくし、これに関して対称である、一組の制御信
号を得る制御信号発生手段と、被整形信号と、整形基礎
信号と、遅延基礎信号とから、整形基礎信号が変化する
期間においてのみ変化し、互いにその基準となる値を等
しくし、これに関して対称である、一組の原補正信号を
得る原補正信号発生手段と、一組の制御信号を受け、原
補正信号の基準となる値又は一組の原補正信号のいずれ
か一つを、一組の制御信号の値によって選択し、準補正
信号を得る制御回路と、準補正信号に所定の係数を乗じ
て補正信号を得る係数器と、を有する。第1及び第2輪
郭補正抽出器のそれぞれにおいて、被整形信号は、第1
及び第2の復調色信号に対応し、第1及び第2輪郭補正
抽出器のそれぞれにおいて、補正信号は、第1及び第2
の色輪郭補正信号に対応する。第1の遅延時間は、搬送
色信号が第1及び第2の復調器に入力してから、第1の
合成部の出力が得られるまでの処理に必要な時間に等し
い。
【0021】望ましくは、合成手段は、第1合成部と第
2合成部との間に介在するクリーニング回路を更に有す
る。
【0022】また望ましくは、合成手段は、第1合成部
の出力と所定の直流電圧とを、第1合成部の出力の信号
成分と同じ幅を有する所定の信号に従って切り換え、そ
の出力を第2合成部に与える切り換えスイッチを更に有
する。
【0023】また望ましくは、第1及び第2の変調器に
はそれぞれ第1及び第2の可変移相器を介して第1及び
第2の色副搬送波が入力される。
【0024】この発明に係る搬送色信号の輪郭補正装置
の第5の態様は、この発明に係る搬送色信号の輪郭補正
装置の第1の態様において、色信号入力端と第1及び第
2の復調器との間に接続され、搬送色信号の飽和度を制
御する第1の飽和度制御手段と、補正色信号の飽和度を
制御する第2の飽和度制御手段と、を更に備える。
【0025】望ましくは、第1及び第2の飽和度制御手
段は、その各々に入力する信号を、それぞれ第1及び第
2の増幅度を以て増幅し、第2の増幅度は第1の増幅
と所定の関係にする。
【0026】あるいは、望ましくは第1の飽和度制御手
段は、色信号入力端に与えられた搬送色信号のバースト
信号を除去して第1の飽和度制御信号を生成する第1の
飽和度制御信号生成手段と、第1の飽和度制御信号の飽
和度を検出し、色信号入力端に与えられた搬送色信号の
振幅の大小を制御する第1の振幅制御手段と、を備え
る。
【0027】また望ましくは、第2の飽和度制御手段
は、合成手段の出力として与えられた補正色信号のバー
スト信号を選択して第2の飽和度制御信号を生成する第
2の飽和度制御信号生成手段と、第2の飽和度制御信号
の飽和度を検出し、合成手段の出力として与えられた補
正色信号の振幅の大小を制御する第2の振幅制御手段
と、を備える。そして第2の飽和度制御手段は、色信号
入力端に与えられた搬送色信号のバースト信号の振幅に
対応するバースト信号を含む補正色信号を出力する。
【0028】あるいは、望ましくは第1の飽和度制御手
段は、色信号入力端に与えられた搬送色信号のバースト
信号を除去して第1の飽和度制御信号を生成する第1の
飽和度制御信号生成手段と、第1の飽和度制御信号の飽
和度を検出して飽和度検出信号を出力する飽和度検出手
段と、飽和度検出信号によって制御され、色信号入力端
に与えられた搬送色信号の振幅の大小を制御する第1の
振幅制御手段と、を備える。そして、第2の飽和度制御
手段は、飽和度検出信号によって制御され、色信号入力
端に与えられた搬送色信号のバースト信号の振幅に対応
するバースト信号を含む補正色信号を出力する第2の振
幅制御手段を備える。
【0029】この発明に係る搬送色信号の輪郭補正装置
の第6の態様は、この発明に係る搬送色信号の輪郭補正
装置の第1の態様において、第1及び第2の波形整形装
置はいずれも色信号入力端子にも更に接続され、第1及
び第2の波形整形装置のそれぞれが係数器制御装置を更
に有する。そして、係数器制御装置は搬送色信号の飽和
度を検出して飽和度検出信号を係数器に与える。また所
定の係数は、飽和度検出信号と負の相関を有する。
【0030】
【作用】この発明の波形整形装置、波形整形方法におい
ては、被整形信号A、整形基礎信号B、遅延基礎信号C
から補正信号Mを求め、これを整形基礎信号Bに加算し
て出力信号Nを求める。この際、補正信号Mについて
は、 (i)A−B≧0、かつB−C≦0のときには、M=
0。 (ii)A−B≦0、かつB−C≧0のときには、M=
0。 とする。
【0031】つまり、不要な信号処理をされる期間にお
いては整形基礎信号Bをそのまま出力信号Nとする。
【0032】この発明の搬送色信号の輪郭補正装置の第
1乃至第3の態様においては、第1及び第2の復調色信
号のそれぞれに対して上記波形整形装置によって波形整
形が施される。
【0033】特に第2及び第3の態様においては、第1
及び第2の復調色信号の波形整形の際に動作する第1及
び第2の波形整形回路が有する制御回路において、同一
の制御信号を用いて動作する。
【0034】更に特に第3の態様によれば、輝度信号の
輪郭を検出した輝度輪郭信号を考慮して制御信号を生成
する。
【0035】この発明の搬送色信号の輪郭補正装置の第
4の態様においては、色輪郭補正信号M1 ,M2 を復調
して補正復調信号M3 ,M4 を得て、これを用いて搬送
色信号Wを遅延させて得られた信号W0 の波形を整形す
る。即ち、この発明の搬送色信号の輪郭補正装置の第4
の態様における補正復調信号M3 ,M4 と信号W0 との
関係は、この発明の波形整形装置における補正信号Mと
整形基礎信号Bとの関係と同様である。
【0036】この発明に係る搬送色信号の輪郭補正装置
の第5の態様においては、第1の飽和度制御手段が搬送
色信号を、その飽和度(振幅)が所定の大きさとなるよ
うに増幅する。また、第2の飽和度制御手段が補正色信
号を、その飽和度(振幅)が所定の大きさとなるように
増幅する。
【0037】この発明に係る搬送色信号の輪郭補正装置
の第6の態様においては、係数器制御装置が搬送色信号
の飽和度に応じて所定の係数を制御し、補正信号Mの大
きさを制御する。
【0038】なお、この発明において信号の「極性」と
いう用語は、単に値“0”を基準としてこれよりも大な
る場合を正、小なる場合を負、とする通常の正負の極性
を意味するのみならず、その信号の基準となる値に対し
て、これより大であるか小であるかの判断に関しても用
いるものである。
【0039】また、「輪郭」とは、信号それ自身の輪郭
を指すのではなく、信号が表す映像の輪郭を指す。
【0040】
【実施例】A.基本的な実施例: (A−0)基本的な手順:図1乃至図2に、この発明の
基本的な手順を記したフローチャートを示す。
【0041】詳細には後の(A−1)、(A−2)で説
明するが、簡単に説明すると、波形を整形する入力信号
Aを所定時間だけ遅延させて、出力信号の基礎となる信
号Bと、更に信号Bを所定時間だけ遅延させて、信号C
を得る(ステップS1)。
【0042】そして、これらの信号A,B,Cを用いて
演算を行うことにより、信号Bが変化する期間において
のみ変化する、制御信号Ha,Hb(Qa,Qb)を得
る(ステップS2)。更に信号A,B,Cを用いて演算
を行うことにより、信号Bが変化する期間においてのみ
変化する、原補正信号Ka,Kb(Va,Vb)を得る
(ステップS3)。
【0043】この後、制御信号Ha,Hb(Qa,Q
b)の値によって、原補正信号Ka,Kb(Va,V
b)を選択し、演算を施して、補正信号Mを得る(ステ
ップS4)。そして更に補正信号Mを信号Bに加えて、
波形整形された出力信号Nを得るのである(ステップS
5)。
【0044】(A−1)第1実施例:図3にこの発明の
第1実施例をブロック図で、図4乃至図6にフローチャ
ートで、それぞれ示す。入力端子P1 には遅延回路1及
び減算器3,8が接続され、遅延回路2には、遅延回路
1、減算器4,8が接続されている。減算器3,4には
それぞれ絶対値回路5,6が接続され、減算器7には絶
対値回路5,6が接続されている。また乗算器9には減
算器7,8が接続されている。
【0045】入力端子P1 に入力した入力信号Aは遅延
回路1,2によって所定時間及びその2倍の時間だけ遅
延され、それぞれ信号B,Cが得られる。そして減算器
3によって信号(A−B)が算出され、更に絶対値回路
5によって信号D(=ABS(A−B))が求められ
る。同様にして減算器4によって信号(B−C)が算出
され、更に絶対値回路6によって信号E(=ABS(B
−C))が求められる(ステップS21a)。減算器7
は信号F(=D−E)を生成する(ステップS22
a)。
【0046】一方、信号G(=A−C)が減算器8によ
って生成され(ステップS23a)、乗算器9により信
号Fと乗算されて制御信号Ha(=−F×G;但し一部
飽和している),Hb(=−Ha)が求められる(ステ
ップS24a)。図中、ブロック100aは制御信号H
a,Hbを発生させる制御信号発生部を示す。
【0047】更に絶対値回路10,11はそれぞれ減算
器8,7に接続され、減算器12が絶対値回路10,1
1に接続されている。
【0048】絶対値回路10,11によってそれぞれそ
れぞれ信号G,Fの絶対値である信号I,Jが求まり
(ステップS31a)、減算器12によって原補正信号
Ka(=I−J),Kb(=J−I)が求まる(ステッ
プS32a)。図中、ブロック200aは原補正信号K
a,Kbを発生させる原補正信号発生部を示す。
【0049】制御回路13は乗算器9及び減算器12に
接続され、制御信号Ha,Hbに基づいて、原補正信号
Ka,Kbのいずれか一方、若しくは“0”を信号Lと
して出力する。
【0050】制御回路13は、制御信号Haが所定のス
レッショルド電圧VTHを越える場合には原補正信号Ka
を(ステップS41a,S42a)、制御信号Hbが所
定のスレッショルド電圧VTHを越える場合には原補正信
号Kbを(ステップS43a,S44a)、それ以外の
場合には、値“0”を(ステップS45a)、それぞれ
原補正信号Lとして出力する。制御回路13には更に係
数器14が接続されており、ここで原補正信号Lは所定
の係数を乗じられて補正信号Mとなる(ステップS46
a)。
【0051】図7に、入力信号Aが、時刻t1 から直線
的に上昇し始め、時刻t3 で一定値VA に達する波形を
有する場合、即ち立ち上がりに時間(t3 −t1 )を要
する場合についての各信号A,B,C,D,E,F,
G,I,Jの波形を示す。なお理解の容易のため、信号
Jの波形には信号Fの波形を併記している。
【0052】信号Bは、遅延回路1によって時間(t3
−t1 )/2だけ信号Aを遅延させたものである。よっ
て信号Bは、時刻t2 =(t3 +t1 )/2から直線的
に上昇し始め、時刻t4 =(3t3 −t1 )/2で一定
値VA に達する波形を有する。この発明においては、信
号Bを基にし、これに後述する補正信号を加算すること
によって波形整形された出力信号を得る。従って、以下
の説明では、信号Bの波形を中心に説明を行う。
【0053】信号Cは、遅延回路2によって時間(t3
−t1 )/2だけ信号Bを遅延させたものである。よっ
て信号Cは、時刻t3 から直線的に上昇し始め、時刻t
5 =2t3 −t1 で一定値VA に達する波形を有する。
【0054】信号Fは非負の信号D,Eの差であり、そ
の極性は信号Bの変化が立ち上がりであるか立ち下がり
であるかに依存しない。即ち、信号Bが変化し始める時
刻t2 において極大値を有し、信号Bが変化し終わる時
刻t4 において極小値を有する。
【0055】一方、信号Gは信号Bの変化の中央近傍で
極大値を有し、信号Bの変化が立ち上がりであるか立ち
下がりであるかによってその極性が変わる。
【0056】信号F,Gのいずれも、信号Bの変化から
充分離れた時刻においては値“0”をとる。従って信号
Fと信号Gの乗算結果である制御信号Ha,Hbは、図
8に示すように、遅延回路1の遅延時間の幅(時刻t1
乃至t2 )と、信号Bの変化している時間(時刻t2 乃
至t4 )及び遅延回路2の遅延時間の幅(時刻t4 乃至
t5 )をその信号幅とて有し、信号Bの変化の中央(輪
郭部の中央)付近にゼロクロス点を持つ。このようにし
て求められた制御信号Ha,Hbを図8に示す。
【0057】一方、原補正信号Ka,Kbは準補正信号
の基礎となる。そして図8に示すように、信号Bの変化
が立ち上がりであるか立ち下がりであるかに依存しな
い。原補正信号Ka,Kbは信号Bの変化の中央付近で
極値を有し、信号(A−B)、信号(B−C)の正負の
極性の異なる所においては値“0”をとる。従って、原
補正信号Ka,Kbから補正信号を選択する限り、従来
の波形整形装置の問題点であった不要な動作は防止され
る。
【0058】制御回路13は、原補正信号Ka,Kbを
制御信号Ha,Hbに従って選択的に出力することによ
り、準補正信号Lを出力する。理想的には、制御信号H
bが正の時間、即ち信号Bの変化の初期付近ではその変
化を抑制するために原補正信号Kbを出力し、制御信号
Haが正の時間、即ち信号Bの変化の終期付近ではその
変化を促進するために原補正信号Kaを出力する。
【0059】しかし、原補正信号Ka,Kbに比べ制御
信号Ha,Hbの幅が十分に広い為、正のスレッショル
ド電圧VTHによって制御信号Ha,Hbの正負の判断を
行っても、安全に原補正信号Ka,Kbを制御すること
ができる。図8には、スレッショルド電圧VTHを設けて
原補正信号Kbを出力する期間T1 、原補正信号Kaを
出力する期間T2 を定める場合について説明している。
【0060】なお、原補正信号Ka,Kbが値“0”を
とらなくても、制御信号Ha,Hbのいずれもがスレッ
ショルド電圧VTHを越えない期間(時刻t22乃至t31)
には、制御回路13は値“0”を準補正信号Lとして出
力する。準補正信号Lの波形を図8に示す。なおこの期
間は、スレッショルド電圧VTHの電位を小さくして制御
回路13の感度を上げることにより低減することができ
る。
【0061】係数器14は準補正信号Lを適切な利得で
増幅し、補正信号Mを出力する。加算器15は信号Bに
補正信号Mを加算し、波形整形された出力信号Nを得
る。
【0062】係数器14の利得を任意に設定することに
より、信号Bに対するオーバーシュート、プリシュート
の量を調整することができる。図7及び図8に示す波形
に対しては、係数器14の利得を1/2に設定すること
により、図8に示すようにオーバーシュート、プリシュ
ートのつかない波形整形された出力信号Nをえることが
できる。
【0063】入力信号Aが、図7に示すようにその変化
が密でない波形の場合は、従来の波形整形装置でも図8
に示すような波形整形された出力信号Nを得ることがで
きる(図65)。しかし、その変化が密な波形を有する
入力信号の波形整形を行い、かつ比較回路の感度を上昇
させる場合、この発明は従来の波形整形装置と比較して
顕著な効果を奏する。
【0064】例えば入力信号Aが、図9に示すように、
時刻t1 で立ち上がり始め、時刻t3 迄直線的に上昇し
続け、時刻t3 から時刻t5 において直線的に下降し、
時刻t5 において立ち下がり終わるという波形を有する
場合について説明する。
【0065】この場合、信号Bは時刻t2 で立ち上がり
始め、時刻t4 迄直線的に上昇し続け、時刻t4 から時
刻t6 において直線的に下降し、時刻t6 において立ち
下がり終わるという波形を有する。また信号Cは時刻t
3 で立ち上がり始め、時刻t5 迄直線的に上昇し続け、
時刻t5 から時刻t7 において直線的に下降し、時刻t
7 において立ち下がり終わるという波形を有する。
【0066】信号D,Eは図9に示す波形をとる。理解
の補助のため、それぞれ信号(A−B),(B−C)を
破線にて併記した。また信号F,G,I,Jの波形も図
9に示す。理解の補助のため、信号I,Jにはそれぞれ
信号G,Fを破線にて併記した。
【0067】原補正信号Ka,Kbの波形を図10に示
す。理解の補助のため、原補正信号Kbは破線で示して
いる。両信号Ka,Kbは、その絶対値が信号Bの変化
の中央付近(時刻t3 ,t5 )で大きくなり、信号Bの
波形整形をこの部分で強く行う。一方、信号Bの変化の
端付近(時刻t2 ,t4 ,t6 )では小さくなり、信号
Bの波形整形を余り行わない。また信号Bが変化しない
時刻t1 から時刻t2及び時刻t6 から時刻t7 におい
ては値“0”をとる。従って既述のように、不必要な信
号処理が行われることはない。
【0068】図10に制御信号Ha,Hbの波形を示
す。制御回路13は、制御信号Hbがスレッショルド電
圧VTHを越える期間T11(時刻t11から時刻t21),T
12(時刻t51から時刻t61)においては原補正信号Kb
を、制御信号Haがスレッショルド電圧VTHを越える期
間T21(時刻t31から時刻t32),T22(時刻t41から
時刻t42)においては原補正信号Kaを、それぞれ準補
正信号Lとして出力する。理解の補助のため、原補正信
号Kbが選択されている部分の波形を破線で示してい
る。
【0069】補正信号Mは、図10に示すように信号B
の変化の中央付近(時刻t3 ,t5)で大きく変化し、
信号Bの極値付近では変化しない。よって、期間T21,
T22における出力信号Nの波形は、図66に示した出力
信号Naが時刻t30から時刻t40において呈する波形よ
りも改善された形を有している。
【0070】時刻t21から時刻t31における出力信号N
の立ち上がりや、時刻t42から時刻t51における出力信
号Nの立ち下がりを改善するため、更にスレッショルド
電圧VTHを低減し、制御回路13の感度を上昇させた場
合を図11に示す。理解の補助のため、準補正信号Lに
おいて、原補正信号Kbが選択されている部分の波形を
破線で示している。
【0071】制御信号Hbがスレッショルド電圧VTHを
越える期間T13,T14はそれぞれ時刻t1 から時刻t3
及び時刻t5 から時刻t7 に広がっている。また制御信
号Hbがスレッショルド電圧VTHを越える期間T23も時
刻t3 から時刻t5 に広がっている。この場合、信号B
の極値(時刻t4 )付近においても不必要な信号処理が
なされない。
【0072】従って、出力信号Nは時刻t4 付近におい
て、図66に示した出力信号Naが時刻t31から時刻t
41において呈する波形よりも改善された波形を有してい
る。つまり信号Bの変化の小さい期間における不必要な
信号処理を回避しつつ、その立ち上がり、立ち下がりを
改善した波形整形を行った出力信号Nを得ることができ
る。
【0073】(A−2)第2実施例:図12にこの発明
における第2の実施例をブロック図で、図13乃至図1
5にフローチャートで、それぞれ示す。第2の実施例は
第1実施例とは異なった演算手段により同等の効果を得
ることができる。半波整流回路16,17,18,19
はそれぞれ減算器3,4,3,4に接続され、それぞれ
信号(A−B),(B−C),(B−A),(C−B)
の正の成分だけを(つまり整流して)信号Ra,Sa,
Rb,Sbとして出力する(ステップS31b)。
【0074】最小値回路20,21は、それぞれ2つの
信号Ra,Sa及び信号Rb,Sbの最小値を信号T,
Uとして出力する(ステップS32b)。
【0075】次に動作について説明する。図16には第
1実施例と同様に、入力映像信号Aと、信号Aを2つの
遅延回路1,2に通して得られた3つの信号A,B,C
を示す。減算器3が与える信号(A−B)と、減算器4
が与える信号(B−C)を図16に示した。この2つの
信号の差である信号O(=A−2B+C)が減算器7に
よって与えられ(ステップS21b)、乗算器9におい
て信号G(=A−C)(ステップS22b)と掛け合わ
される。その結果、制御信号Qb(=O×G;但し一部
飽和している),Qa(=−Qb)が図16に示すよう
に求まる(ステップS23b)。制御信号Qa.Qbは
制御回路13に入力する。
【0076】減算器12は2つの信号T,Uの差である
原補正信号Va(=T−U),Vb(=U−T)を算出
する(ステップS33b)。この原補正信号Va,Vb
は補正信号の基礎となる。図中、ブロック200bは原
補正信号Va,Vbを発生させる原補正信号発生部を示
す。
【0077】第1実施例における原補正信号Ka,Kb
と同様に、信号(A−B)と信号(B−C)の正負の極
性の異なる所においては原補正信号Va,Vbが値
“0”をとるため、不必要な信号処理がなされることは
ない。図17に各信号Ra,Sa,T,Rb,Sb,
U,Va,Vbの波形を示す。但し理解の補助のため、
原補正信号Vbは破線で示している。
【0078】第1実施例における制御信号Ha,Hbと
同様に、制御信号Qa,Qbは制御回路13においてス
レッショルド電圧VTHとの比較がなされる。制御回路1
3は制御信号Qbがスレッショルド電圧VTHを越える期
間T1 (時刻t11から時刻t21)においては原補正信号
Vbを(ステップS41b,S42b)、制御信号Qa
がスレッショルド電圧VTHを越える期間T2 (時刻t31
から時刻t41)においては原補正信号Vaを(ステップ
S43b,S44b)、それ以外の場合には、値“0”
を(ステップS45b)、それぞれ準補正信号Lとして
出力する(ステップS46b)。
【0079】制御回路13には更に係数器14が接続さ
れており、ここで準補正信号Lは所定の係数を乗じられ
て補正信号Mとなる。但し理解の補助のため、原補正信
号Vbに基づいた部分は破線で示している。
【0080】第1実施例と大きく異なる点は、原補正信
号Va,Vbの極性が信号Bの変化の方向、つまりその
変化が、立ち上がりであるか、立ち下がりであるかに依
存していることである。したがって、第1実施例におけ
る制御信号Ha,Hbの極性が信号Bの変化の方向に依
存するのとは逆に、制御信号Qa,Qbは信号Bの変化
の方向に依存してはならない。
【0081】減算器7へは信号(A−B),(B−C)
が絶対値回路を通さずに供給されている為、信号O,G
は共に信号Bの変化の方向に依存している。従って、こ
れらの積である制御信号Qbは信号Bの変化の方向に依
存しない。制御信号Qbについても同様である。
【0082】尚、本実施例では、係数器14の利得を1
に設定したとき、理想的な波形整形が実現できる。
【0083】また、半波整流回路16,17,18,1
9は整流によって負の成分のみを得る回路で、最小値回
路20,21を最大値回路としても同様の効果が得られ
る。
【0084】次に、第2実施例において変化の密な信号
を補正する場合の動作を説明する。図18に示す信号
A,B,Cは図66、図9に示した各信号と同一の信号
である。
【0085】既述のように、制御信号Qa,Qbの極性
は信号Bの変化の方向に依存せず、図18に示すような
波形を呈する。制御信号Qbは期間T11,T12におい
て、制御信号Qaは期間T21,T22において、それぞれ
スレッショルド電圧VTHを越える。
【0086】各信号Ra,Sa,T,Rb,Sb,U,
Va,Vb,M,Nの波形を図19に示す。信号Ra,
Sa,Rb,Sbには、理解の補助のため、それぞれ半
波整流回路16,17,18,19に入力する信号の波
形を破線で併記している。
【0087】第1実施例に類似して、原補正信号Va,
Vbは信号Bの変化の中央付近(時刻t3 ,t5 付近)
でその絶対値が大きく、信号Bの極値付近(時刻t4 付
近)で値“0”をとる。よって、出力信号Nは第1実施
例と同様の波形を呈することになる。
【0088】制御回路13の感度を上げて時刻t3 付近
の立ち上がり、時刻t5 付近の立ち下がりを急峻にする
場合について、図20に示す。この場合においても原補
正信号Vbを準補正信号Lとして出力すべき期間T11,
T12、原補正信号Vaを準補正信号Lとして出力すべき
期間T21,T22のそれぞれが広がるのみであり、元々原
補正信号Va,Vbは信号Bの極値付近(時刻t4 付
近)で値“0”をとるので、図67に示されるような不
必要な信号処理はなされない。なお、理解の補助のため
原補正信号Vb及び、これに基づく波形は破線にて示し
ている。
【0089】(A−3)制御回路13の具体例:図3及
び図12に示された制御回路13は、具体的には図21
乃至図23に示す回路で実現することができる。
【0090】図21は、入力端子P3 乃至P8 と出力端
子P9 を備えたトランジスタ回路を示す。第1実施例に
則して説明すれば、入力端子P3 ,P4 にはそれぞれ原
補正信号Ka,Kbが、入力端子P6 ,P7 にはそれぞ
れ制御信号Ha,Hbが、また入力端子P5 ,P8 には
それぞれ原補正信号Ka,Kbのセンター電位(DC)
とスレッショルド電圧VTHが入力される。図21に示す
トランジスタ回路は、出力端子P9 に準補正信号Lを出
力する。
【0091】図22は、入力端子P6 乃至P8 及び入力
端子P10乃至P12と出力端子P9 を備えたトランジスタ
回路を示す。第1実施例に則して説明すれば、入力端子
P10,P11にはそれぞれ原補正信号Ka,Kbを対数圧
縮した信号が、入力端子P6,P7 にはそれぞれ制御信
号Ha,Hbが、また入力端子P12,P8 にはそれぞれ
原補正信号Ka,Kbのを対数圧縮した信号のセンター
電位(DC)とスレッショルド電圧VTHが入力される。
図22に示すトランジスタ回路は、出力端子P9 に準補
正信号Lを出力する。
【0092】図23は、入力端子P3 ,P4 ,P6 ,P
7 と出力端子P9 を備えたトランジスタ回路を示す。第
1実施例に則して説明すれば、入力端子P3 ,P4 には
それぞれ原補正信号Ka,Kbが、入力端子P6 ,P7
にはそれぞれ制御信号Ha,Hbが、入力される。図2
3に示すトランジスタ回路は、出力端子P9 に準補正信
号Lを出力し、図11において説明したような、スレッ
ショルド電圧VTHが零である場合に対応する。
【0093】もちろん、図21乃至図23に示す回路
が、第2実施例においても制御回路13として動作す
る。図21において、入力端子P3 ,P4 にはそれぞれ
原補正信号Va,Vbが、入力端子P6 ,P7 にはそれ
ぞれ制御信号Qa,Qbが、また入力端子P5 ,P8 に
はそれぞれ原補正信号Va,Vbのセンター電位(D
C)とスレッショルド電圧VTHが入力される。図22に
おいて、入力端子P10,P11にはそれぞれ原補正信号V
a,Vbを対数圧縮した信号が、入力端子P6 ,P7に
はそれぞれ制御信号Qa,Qbが、また入力端子P12,
P8 にはそれぞれ原補正信号Va,Vbを対数圧縮した
信号のセンター電位(DC)とスレッショルド電圧VTH
が入力される。図23において、入力端子P3 ,P4 に
はそれぞれ原補正信号Va,Vbが、入力端子P6 ,P
7 にはそれぞれ制御信号Qa,Qbが、入力される。
【0094】図21乃至図23に示す回路のいずれも、
出力端子P9 に準補正信号Lを出力するが、係数器14
は準補正信号Lには1を乗じるのみであるため、実質的
には、出力端子P9 に補正信号Mが出力されているもの
とみることができる。表1乃至表3に、図21乃至図2
3のそれぞれの回路についての、各端子に与えられる信
号を示す。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】B.色信号の復調への応用: (B−1)第1応用例:本発明の波形整形装置は、搬送
色信号の復調に適用することができる。図24に、色信
号の輪郭補正装置のブロック図を示す。
【0099】復調器22,23にはそれぞれ色副搬送波
入力端子fSC1 ,fSC2 が、また共通して色信号入力端
子Cinが接続されている。変調器28,29のそれぞれ
にも色副搬送波入力端子fSC1 ,fSC2 が接続されてい
る。そして復調器22と変調器28の間にはローパスフ
ィルタ24、波形整形装置26が、復調器23と変調器
29の間にはローパスフィルタ25、波形整形装置27
が、それぞれ直列に接続されている。加算器30は変調
器28,29に共通して接続され、加算器30と出力端
子Cout との間にはバンドパスフィルタ31が接続され
ている。
【0100】次に動作について説明する。図25に図2
4の種々の点における信号波形を示す。
【0101】改善すべき直角二相変調された搬送色信号
Wは色信号入力端子Cinに入力され、位相が90deg
異なる色副搬送波X1 ,X2 のそれぞれによりベースバ
ンド色信号Wd1,Wd2に復調される。更にその後、復調
時に発生する搬送波の2倍成分がローパスフィルタ2
4,25によって除去され、ベースバンド色信号A1
(第1チャネルch1),A2 (第2チャネルch2)
が得られる。ベースバンド色信号A1 ,A2 は波形整形
装置26,27により波形整形され、補正色信号N1 ,
N2 が得られる。補正色信号N1 ,N2 は変調器28,
29において色副搬送波X1 ,X2 のそれぞれにより再
び変調され、信号Y1 ,Y2 が得られる。信号Y1 ,Y
2 が加算器30により加算されて信号Y0 が得られる。
信号Y0 は、バンドパスフィルタ31により余分なサイ
ドバンドを除去されて、波形整形後の搬送色信号Zが得
られる。
【0102】波形整形装置26,27はそれぞれ端子P
1 ,P2 を備えており、これらは第1及び第2実施例の
いずれを用いても実現することができる。
【0103】図24に示した色信号の輪郭補正装置で
は、2つの波形整形装置26,27はそれぞれ独立した
制御信号Ha,Hb(又はQa,Qb)で動作している
為、輪郭部の変化量に比例した、即ち閾値を有しない補
正量が必要となる。仮に2つの波形整形装置26,27
の制御回路13が、スレッショルド電圧VTHを必要とす
るものであれば、2つの波形整形装置は、同時に動作す
るとは限らず、片チャンネルの輪郭部のみ補正された場
合、その部分の色相が変わってしまうためである。
【0104】したがって波形整形装置26,27の備え
る制御回路13は、スレッショルド電圧VTHを持たず、
リニアに動作する図23のトランジスタ回路が望まし
い。
【0105】(B−2)第2応用例:2つの波形整形装
置26,27の制御回路13が、スレッショルド電圧V
THを必要とするものであっても、同時に動作すれば片チ
ャンネルの輪郭部のみ補正されることもなく、その部分
の色相が変わってしまうこともない。
【0106】第2応用例のブロック図を図26に示す。
第1応用例における波形整形装置26,27の代わり
に、ローパスフィルタ24と変調器28の間、ローパス
フィルタ25と変調器29の間には、それぞれ波形整形
装置33,34が設けられている。そして波形整形装置
33,34の相互間には加算器35,36、乗算器37
が設けられている。
【0107】波形整形装置33,34は図27,28に
示す構成をとる。良好な補正のためには、波形整形装置
33,34は双方ともに同じ構成をとることが望まし
い。図27に示す構成は、第1実施例に対応し、図28
に示す構成は、第2実施例に対応する。但し、図28に
示す構成は更に絶対値回路5,6,10を備えている。
【0108】いずれの構成においても端子P13,P14に
はそれぞれ信号(A−B)と信号(B−C)の差の絶対
値である第1原制御信号Fと、信号Gの絶対値である第
2原制御信号Iが出力される。第1及び第2の原制御信
号F,Iはいずれも制御信号の基礎となる。図27及び
図28のそれぞれにおいて、ブロック100c,100
dはいずれも第1及び第2の原制御信号F,Iを発生さ
せる、原制御信号発生手段である。
【0109】なお、以下では波形整形装置33から出力
される第1及び第2の原制御信号F,Iをそれぞれ信号
F1 ,I1 と、波形整形装置34から出力される第1及
び第2の原制御信号F,Iをそれぞれ信号F2 ,I2
と、表記する。
【0110】図27,28に示すいずれの構成も、乗算
器9を備えていない。つまり、信号Fは、信号G(或い
は信号O)と乗算されない。その代わり、信号F1 ,I
1 は、加算器35,36を介して乗算器37へ接続され
ている。同様にして信号F2,I2 は、加算器35,3
6を介して乗算器37へ接続されている。つまり信号F
1 は信号F2 と、信号I1 は信号I2 と、それぞれ加算
器35,36で加算されてそれぞれ信号F3 ,I3 とな
る。そして信号F3 ,I3 が乗算器37において乗算さ
れ、制御信号Qd(=F3 ×I3 ;但し、一部飽和して
いる),Qc(=−Qd)が得られ、いずれも波形整形
装置33,34の端子P15へと伝えられる。
【0111】制御信号Qc,Qdは以上のようにして生
成され、第1及び第2の原制御信号F,Iの極性は、第
1実施例で説明したように、波形整形すべき信号の変化
が立ち上がりであるか、立ち下がりであるかに依存しな
いので、制御信号Qc,Qdの極性は、波形整形すべき
信号の変化が、立ち上がりであるか、立ち下がりである
かに依存しない。図31に信号F1 ,I1 ,F2 ,I2
,F3 ,I3 ,Qc,Qdの波形を、ベースバンド色
信号A1 ,A2 とともに示す。
【0112】上述の理由により、制御回路13を介して
準補正信号として出力されるか否かが制御信号Qc,Q
dによって制御されるところの原補正信号は、その極性
が、波形整形すべき信号の変化が立ち上がりであるか、
立ち下がりであるかによって反転しなければならない。
【0113】従って、第1実施例に対応する図27の構
成においては、乗算器32を設け、第1実施例において
原補正信号であった信号Ka,Kbを、更に信号Gと乗
じ合わせることにより、原補正信号Vc,Vdを生成し
ている。これらの波形を、図8に対応する場合として図
29に、図10に対応する場合として図30に、それぞ
れ示した。破線で示された波形の意味するところは、図
8などにおいて意味するところと同様である。
【0114】第2実施例に対応する図28の構成におい
ては、信号Va,Vbの極性が、波形整形すべき信号の
変化が立ち上がりであるか、立ち下がりであるかによっ
て反転するため、これらの信号を原補正信号として採用
することができる。
【0115】図27及び図28のそれぞれにおいて、ブ
ロック200c,200dはそれぞれ原補正信号Vc,
Vd及び原補正信号Va,Vbを発生させる、原補正信
号発生手段である。
【0116】次に動作について説明する。図31に、制
御信号Qc,Qdに関する信号波形を示す。復調器2
2,23によって復調され、ローパスフィルタ24,2
5によって濾波されたベースバンド色信号A1 (第1チ
ャネルch1),A2 (第2チャネルch2)はそれぞ
れ波形整形装置33,34に供給される。波形整形装置
33,34のそれぞれの端子P15に供給された制御信号
Qc,Qdは、第2実施例と同様にして信号A1 ,A2
の波形整形を行う。制御信号以外の信号処理は第1応用
例と同様である。
【0117】この第2応用例においては、信号Qc,Q
dを、信号F3 ,I3 から生成しており、信号F3 ,I
3 はそれぞれ信号F1 ,F2 の和、信号I1 ,I2 の和
である。従って、信号Qc,Qdは、いずれも波形整形
装置33,34の制御回路13においてスレッショルド
電圧VTHを越えやすくなる。
【0118】しかも信号Qc,Qdは波形整形装置3
3,34の制御回路13において共通であるので、制御
回路13がスレッショルド電圧VTHを有しているような
構成であっても、即ち図21、図22に示されるような
トランジスタ回路が用いられても、波形整形装置33,
34のいずれにおいても等しいスレッショルド電圧VTH
を有している限り、片チャンネルの輪郭部のみが補正さ
れて色相が変わってしまうという弊害が生じることはな
い。
【0119】(B−3)第3応用例:第2応用例におけ
る各波形整形装置33,34の制御回路13を色の輪郭
信号と輝度の輪郭信号で制御することもできる。そのよ
うに構成された第3応用例のブロック図を図32に示
す。第2応用例に加えて更に輪郭信号発生器39,制限
器38,40、加算器41が設けられ、信号F3 は直接
乗算器37に入力されるのではなく、制限器38、加算
器41を介して乗算器37に入力されている。
【0120】(B−3−1)第1の具体的構成:輪郭信
号発生器39の構成をブロック図として図33に、又そ
の種々の点における信号波形を図34に示す。輪郭信号
発生器39は、ローパスフィルタ42、入力端子P16及
び出力端子P17を有する以外は、波形整形装置(図2
7,28)の一部と同様の構成となっている。第2応用
例で説明したように搬送色信号Wからは色輪郭信号F3
が得られる。
【0121】入力端子P16には輝度信号入力端子Yinを
介して輝度信号WY が入力され、ローパスフィルタ42
により帯域を制限された信号AY となって遅延回路1と
減算器3のいずれにも供給される。以後、実施例1と同
様の信号処理によって遅延信号BY ,CY や絶対値回路
5,6の出力である信号DY ,EY 、及び信号DY ,E
Y の差である信号F5 が得られる。信号F5 は輝度輪郭
信号として用いられる。輝度輪郭信号F5 は色輪郭信号
F3 とほぼ同様の信号処理を行う為、遅延回路による時
間遅延を調整をする必要はない。
【0122】又、先に説明したように輝度信号WY から
輪郭信号発生器39により輝度輪郭信号F5 を得る。こ
れら2つの輪郭信号F3 ,F5 は制限器38,40によ
り、適当な利得で増幅され、波形の上下を上限Lu、下
限Ldでスライスした信号F4 ,F6 が得られる。図3
5に信号F3 ,F4 ,F5 ,F6 の波形を示す。
【0123】信号F4 ,F6 は加算器41で加算され、
その出力信号F7 は、乗算器37に供給される。一方、
第2応用例と同様にして信号I3 は乗算器37に供給さ
れる。乗算器37は信号F7 ,I3 を乗算し、その出力
は波形整形装置33,34へ制御回路13の制御信号Q
f(=F7 ×I3 ;但し、一部飽和している),Qe
(=−Qf)として供給される。信号F7 ,I3 ,Q
e,Qfの波形も図35に示す。
【0124】このように、制御信号Qe,Qfの生成に
際しては、加算器41において色輪郭信号F3 へ加算す
ることで輝度輪郭信号F5 を考慮している。このため、
色信号の波形整形を輝度信号の輪郭部とずれることなく
行うことができる。逆に、制御回路13のスレッショル
ド電圧VTHを適切に与えることにより、色輪郭部以外の
輝度輪郭部における波形整形は回避できる。特に、VT
Rの再生信号では、輝度信号は色信号に比べてS/Nが
良いため、補正された色の変化点が安定する。
【0125】(B−3−2)第2の具体的構成:輪郭信
号発生器39として第1の具体的構成において説明した
構成(図33)の他、図36に示すものを用いてもよ
い。図37に、図36に示された種々の点における信号
波形を示す。
【0126】図33に示された構成に比べ、図36に示
した構成は簡単である。入力端子P16にはローパスフィ
ルタ42を介して遅延回路1が接続されている。入力端
子P16には輝度信号入力端子Yinを介して輝度信号WY
が入力され、ローパスフィルタ42により帯域を制限さ
れた信号AY となって遅延回路1と減算器3のいずれに
も供給される。減算器3は信号AY と、これが遅延回路
1によって遅延されて得られた信号BY との差を求め
る。絶対値回路5によってこの差の絶対値がとられて信
号DY が得られ、更に微分回路43によって信号F8 が
得られる。
【0127】このようにして得られた信号F8 は、更に
遅延回路44により、信号BY の変化の中央近傍(時刻
t3 近傍)で基準となる値を有するように遅延された信
号F9 に変換される。信号F9 の極性は、色輪郭信号F
3 や輝度輪郭信号F5 と同様に、信号BY の変化が立ち
上がりであるか、立ち下がりであるかには依存しないた
め、信号F9 を輝度輪郭信号として用いることができ
る。
【0128】(B−3−3)第3の具体的構成:輪郭信
号発生器39として、更に図38に示すものを用いても
よい。図39に、図38に示された種々の点における信
号波形を示す。
【0129】出力端子P17に与えるべき輝度輪郭信号の
極性は、信号AY の変化が立ち上がりであるか、立ち下
がりであるかには依存せず、また色輪郭信号F3 の極性
と同じであれば第4応用例と同様の効果が得られる。そ
のため、一旦、信号AY を微分回路45で微分して信号
D1 に変換した後、その絶対値を絶対値回路5において
求めて信号D2 を得る。このように信号D1 の絶対値を
とることにより、信号AY の変化が立ち上がりである
か、立ち下がりであるかには依存しない極性を有する輝
度輪郭信号を得ることができる。
【0130】信号D2 は更に微分回路46において微分
され、信号F10が得られる。このように、2回の微分を
行うことによって色輪郭信号F3 の極性と同じ極性を有
する輝度輪郭信号を得ることができる。
【0131】また、信号F10は第4応用例と同様にし
て、遅延回路44において信号BY の変化の中央近傍
(時刻t3 近傍)で基準となる値を有するように遅延さ
れ、輝度輪郭信号F11が得られる。
【0132】図33に示された構成に比べ、図38に示
した構成は遅延回路を1つしか持たず、第4応用例で示
された構成(図36)よりも更に簡単である。このため
安価に構成できるが、色輪郭信号F3 との遅延時間の調
整を遅延回路44において行う必要がある。
【0133】(B−4)第4応用例:既に示したよう
に、色信号の輪郭補正に際しては搬送色信号Wを一旦色
副搬送波X1 ,X2 で復調器22,23において再度復
調する。このため輪郭補正自体は比較的簡単に実現でき
るが、(i)復調器22,23、ローパスフィルタ2
4,25、波形整形装置26,27、変調器28,29
のリニアリティが不十分な場合や、(ii)第1及び第
2チャネルにおける処理系の利得の差が生じる。そして
上記第2及び第3応用例では波形整形装置33,34に
互いに連携性を持たせてこれらの改善を図っていた。
【0134】しかし、必ずしも波形整形装置同士に連携
性を持たせなくとも、上記の改善を行うことができる。
ここで説明する第4応用例においては、搬送色信号W自
体には、波形整形とこれに続く復調の処理が行われな
い。搬送色信号Wの復調処理は、搬送色信号Wを補正す
るための色輪郭補正信号を生成するために行われる。
【0135】搬送色信号Wは一定時間遅延され、変調器
28,29の出力に加算される。ここで、その遅延時間
は搬送色信号Wを処理して変調器28,29の出力を得
るために必要な時間に選ばれる。
【0136】(B−4−1)第1の具体的構成:図40
に示した第4応用例の第1の具体的構成は、図24に示
した第1応用例にかかる色信号の輪郭補正装置に、可変
遅延線55及び加算器56を追加したものとなってお
り、波形整形装置26,27の代わりに輪郭補正抽出器
53,54が設けられている。なお、図40では色副搬
送波入力端子fSC1 ,fSC2 に接続されるべき90°移
相器60をも併せて示している。
【0137】輪郭補正抽出器53,54に対してはそれ
ぞれベースバンド色信号A1 ,A2が供給され、それぞ
れ補正信号M1 ,M2 が出力される。
【0138】輪郭補正抽出器53,54の構成例を図4
1及び図42に示した。輪郭補正抽出器53,54の構
成は波形整形装置26,27と類似している。図41及
び図42に示す構成は、それぞれ図3及び図12に示さ
れた第1及び第2実施例の構成から加算器15を除いた
ものとなっている。これは、第4応用例において要求さ
れる信号は補正信号であり、加算器15は不要だからで
ある。
【0139】加算器56は加算器30とバンドパスフィ
ルタ31の間に設けられ、可変遅延線55は加算器56
と色信号入力端子Cinの間に設けられている。
【0140】信号Z0 が生成されるまでの様子を図43
に示した。この図は第1応用例で説明した図25に対応
している。改善すべき直角二相変調された搬送色信号W
は色信号入力端子Cinに入力され、位相が90deg異
なる色副搬送波X1 ,X2 のそれぞれによりベースバン
ド色信号Wd1,Wd2に復調される。更にその後、復調時
に発生する搬送波の2倍成分がローパスフィルタ24,
25によって除去され、ベースバンド色信号A1 (第1
チャネルch1),A2 (第2チャネルch2)が得ら
れる。輪郭補正抽出器53,54はこれらに入力したベ
ースバンド色信号A1 ,A2 から補正信号M1 ,M2 を
生成する。
【0141】前述のように、補正信号M1 ,M2 は輪郭
補正抽出器53,54に対してそれぞれ供給されたベー
スバンド色信号A1 ,A2 から生成される。その生成の
様子は、図8及び図17に示される信号Mの生成の様子
とほぼ同じである。但し、輪郭補正抽出器53,54に
おける制御回路13ではそのスレッショルド電圧VTHを
持たず、時刻t21,t3 ,t31は互いに一致する。この
ため補正信号M1 ,M2 は図43に示したような波形を
呈することになる。
【0142】補正信号M1 ,M2 は変調器28,29に
おいて色副搬送波X1 ,X2 のそれぞれにより変調さ
れ、補正復調信号M3 ,M4 が得られる。これらが加算
器30により加算されて信号M0 が生成される。そして
更に、可変遅延線55によって補正復調信号M3 ,M4
を得るのに必要な時間だけ搬送色信号Wを遅延させて得
られた信号W0 が加算器56において信号M0 に加算さ
れ、信号Z0 が生成される。つまり補正復調信号M3 ,
M4 と信号W0 との関係は、第1及び第2実施例の波形
整形装置における補正信号Mと整形基礎信号Bとの関係
と同様である。
【0143】この後、バンドパスフィルタ31を経て余
分なサイドバンドが除去されて、波形整形後の搬送色信
号Zが得られる。
【0144】更に、変調器28,29においてはキャリ
アリークを抑えることが望ましい。したがって図44に
示すように、DCバイアスの電位を調整する構成をとる
ことが望ましい。また、補正信号M1 ,M2 はほぼ上下
対称に振幅する信号であるので、DCクランプを行う必
要はなく、容量結合で入力することが可能である。図
中、信号X1 *は信号X1 の反転信号を示す。信号X1
*を入力する代わりに信号X1 の振幅の中心となるDC
バイアスを入力してもよい。
【0145】なお、図44に示す構成は第1乃至第3応
用例で示した変調器28,29にももちろん適用でき
る。
【0146】(B−4−2)第2の具体的構成:図45
に示した第4応用例の第2の具体的構成は、図40に示
した第1の具体的構成にかかる色信号の輪郭補正装置
に、切り換え回路57を追加したものとなっている。
【0147】図46は切り換え回路57の内部構成の回
路例を示したものである。輪郭補正抽出器53,54が
図41に示す構成をとった場合、第2原制御信号Iを輪
郭補正抽出器53,54から取り出し、信号M0 に対し
てゲートをかければノイズの低減が可能となる。
【0148】図47に信号M0 の波形からノイズが取り
除かれる様子を示す。第2原制御信号Iは図7に則して
考えると、その基準となる値とピークとの中間値を閾値
として波形整形すれば、信号Bの立ち上がり初めと立ち
下がり終わりでそれぞれ立ち上がり立ち下がりを有する
信号となる。従ってこの閾値を信号ITHとして、信号I
と共に図46に示される切り換え回路57に入力すれ
ば、接続点70における信号波形は図47に示されるよ
うになり、信号M0 の波形の幅と同じパルス幅の信号が
得られる。よって切り換え回路57から出力される信号
MSは、信号M0の基準となるレベル付近のノイズが低
減されたものとなる。
【0149】(B−4−3)第3の具体的構成:図48
に示した第4応用例の第3の具体的構成は、図40に示
した第1の具体的構成にかかる色信号の輪郭補正装置
に、クリーニング回路58を追加したものとなってい
る。
【0150】クリーニング回路58によって信号M0 に
含まれるキャリアリーク、ノイズ成分を除去することが
でき、信号W0 に不要な成分を加算することを防ぐこと
ができる。従って色再現性の優れた輪郭補正を行うこと
ができる。
【0151】図49にクリーニング回路58の構成例を
示す。トランジスタQ1 ,Q2 のベースに信号M0 が与
えられるが、トランジスタQ3 ,Q4 の動作のためトラ
ンジスタQ2 のベースに与えられる信号は信号M0 の上
下がクリップされた波形を呈することになる。そのた
め、トランジスタQ1 ,Q2 の構成する差動増幅器の同
相抑圧の効果により、信号M0 の振幅の中心付近の成分
が除かれた波形を有する信号MTを得ることができる。
【0152】図50に、トランジスタQ1 ,Q2 のベー
スに生じる信号波形と信号MTとの関係を示す。信号M
Tにおいては、トランジスタQ1 ,Q2 のベースに生じ
る信号が有していたノイズがクリーニングされているこ
とがわかる。
【0153】なお、クリーニングを施された信号はその
振幅が若干減少するが、増幅することにより容易に克服
できる。
【0154】(B−4−4)第4の具体的構成:図51
に示した第4応用例の第4の具体的構成は、図40に示
した第1の具体的構成にかかる色信号の輪郭補正装置に
おいて、色副搬送波入力端子fSC1 と変調器28との間
に可変移相器61が、色副搬送波入力端子fSC2 と変調
器29との間に可変移相器62が、それぞれ新たに設け
られている。そして可変遅延線55の代わりに遅延線7
0が設けられている。
【0155】可変移相器61,62は互いに等しい移相
量を保ちつつ連動し、色副搬送波X1 ,X2 の位相を調
整するので、信号W0 を得るための遅延線の遅延時間が
可変でなくても、信号M0 と信号W0 との時間的整合を
取ることができる。
【0156】(B−5)第5応用例:実際のTV放送
は、色の薄い画像が多い。また、特にビデオカメラで撮
影した画像は色が薄い。これは、搬送色信号Wの飽和度
が低い事に起因する。
【0157】一般に、復調器22、23やローパスフィ
ルタ24、25などの回路は、入力される信号の最大値
を十分に通過させるように設計される。従って、色の薄
い画像を取り扱う場合のように、搬送色信号Wや、ベー
スバンド色信号Wd1,Wd2,が小さいと、後の回路が動
作する十分な出力が得られず、またS/N的にも不利と
なる。
【0158】第5応用例では、搬送色信号Wを利得制御
可能な増幅器によって増幅する。あるいはベースバンド
色信号A1 ,A2 に輪郭補正を行って補正色信号N1 ,
N2を得る際に、輪郭補正を強く行う。その利得や、輪
郭補正を行う程度は、これらの信号の飽和度(振幅)を
常にモニターし、これらの信号の飽和度に応じて制御さ
れる。このため、復調器22、23に入力する搬送色信
号Wや、ローパスフィルタ24,25に入力するベース
バンド色信号Wd1,Wd2の飽和度を常に一定に保ち、あ
るいは輪郭補正の程度を飽和度に応じて制御することに
より、色の薄い画像に対応した色信号の輪郭補正装置を
構成することができる。
【0159】(B−5−1)第1の具体的構成:図52
に示した第5応用例の第1の具体的構成は、図24に示
した第1応用例にかかる色信号の輪郭補正装置に、自動
飽和度制御装置300及び自動バースト制御装置301
を追加したものである。
【0160】自動飽和度制御装置300は色信号入力端
子Cinと、復調器22,23の入力との間に接続され
る。色信号入力端子Cinから入力された搬送色信号W
は、後述する制御の下で、自動飽和度制御装置300に
おいて増幅される。これにより常にその振幅が一定に保
たれる搬送色信号Wm が得られる。
【0161】搬送色信号Wm が復調器22、23に入力
された後、加算器30から信号Y0が出力されるまでに
行われる信号処理は、第1応用例と全く同様である。
【0162】自動バースト制御装置301は加算器30
とバンドパスフィルタ31との間に接続され、後述する
制御の下で信号Y0 を増幅し、搬送色信号Wの振幅と整
合をとった信号Ya を得る。この後、バンドパスフィル
タ31により信号Ya の余分なサイドバンドを除去し、
波形整形後の搬送色信号Zが得られる。
【0163】図53に自動飽和度制御装置300の構成
例を、図54に自動飽和度制御装置300の種々の点に
おける波形をそれぞれ示す。電圧制御増幅器302は、
色信号入力端子Cinに接続された入力端から搬送色信号
Wを入力して、復調器22,23に接続された出力端か
ら搬送色信号Wm を出力する。電圧制御増幅器302
は、更に制御端を備えており、これには比較器307の
出力端が接続されている。
【0164】バースト信号除去器303も色信号入力端
子Cinに接続された入力端から搬送色信号Wを入力す
る。そしてその出力端には、搬送色信号Wから搬送色信
号Wのバースト信号WB を除去した信号W1 を出力す
る。両波整流器304は信号W1を受け、これを両波整
流して得られる信号W2 を抵抗305の一端に与える。
【0165】抵抗305、コンデンサ306は両波整流
器304と接地との間において直列に接続され、抵抗3
05とコンデンサ306との接続点には比較器307の
一方の入力端が接続されている。このため、信号W2 を
積分した信号W3 が比較器307の一方の入力端に与え
られることになる。ここで信号W3 は直流電圧であり、
信号W2 の振幅値を示す。
【0166】比較器307の他方の入力端には、基準電
圧源308によって基準電位が与えられる。信号W3 は
比較器307において基準電位と比較され、その差分が
エラー電圧VE として電圧制御増幅器302の制御端に
与えられる。エラー電圧VEは電圧制御増幅器302の
利得を制御する。信号W3 の振幅が小さいと、電圧制御
増幅器302はその利得を上げるように制御される。こ
のようにして基準電位と一定の関係を保つ振幅を有する
搬送色信号Wm が得られるので、基準電位を一定に保こ
とにより、搬送色信号Wm の振幅は一定に保たれる。
【0167】図55に自動バースト制御装置301の構
成例を、図56に自動バースト制御装置301の種々の
点における波形をそれぞれ示す。電圧制御増幅器309
は、加算器30に接続された入力端から信号Y0 を入力
して、バンドパスフィルタ31に接続された出力端から
信号Ya を出力する。電圧制御増幅器309は、更に制
御端を備えており、これには比較器312の出力端が接
続されている。
【0168】バースト信号抜取器310も、加算器30
に接続された入力端から信号Y0 を入力する。そしてそ
の出力端には、信号Y0 から信号Y0 のバースト信号W
S を抜き取った信号Y3 を出力する。両波整流器311
は信号Y3 を受け、これを両波整流して得られる信号Y
4 を比較器312の一方の入力端に与える。
【0169】比較器312の他方の入力端には、基準電
圧源313によって基準電位が与えられる。比較器31
2の出力端はホールドコンデンサ314を介して接地さ
れている。よって、信号Y4 のピーク値が比較器312
において基準電位と比較され、比較器312の出力はホ
ールドコンデンサ314を充電する。このようにして得
られたホールドコンデンサ314の電位VR は電圧制御
増幅器309の制御端に与えられる。電位VR は電圧制
御増幅器302の利得を制御するので、基準電圧源31
3によって与えられる基準電位を一定に保ことにより、
信号Ya のバースト信号WB の振幅は一定に保たれる。
【0170】以上のように復調、及びその後の信号処理
によって信号Y0 となる信号の振幅を常に大きな一定の
値としてS/Nを向上させる一方、信号Ya のバースト
信号WS の振幅が一定の値となるように制御して搬送色
信号Wのバースト信号WB の振幅に対応させるため、波
形整形後の搬送色信号Zの大きさを搬送色信号Wに対応
させたものとしつつ、輪郭情報の抽出を容易にし、輪郭
補正をより確実にすることができる。
【0171】なお、自動バースト制御装置301の役割
は、これに入力する信号の振幅を制御するものであるの
で、バンドパスフィルタ31と出力端子Cout との間に
設けてもかまわない。
【0172】(B−5−2)第2の具体的構成:図57
は、図52に示した自動バースト制御装置301の代わ
りに、自動飽和度補正装置315を用いた色信号の輪郭
補正装置の構成を示すブロック図である。
【0173】自動飽和度補正装置315は、自動飽和度
制御装置300によって変化した、搬送色信号Wm の振
幅を元通りの大きさの振幅に戻す機能を有する。例え
ば、搬送色信号Wの飽和度が低く、自動飽和度制御装置
300によって利得3dBで増幅されて搬送色信号Wm
が得られたとする。そして、搬送色信号Wm を用いた信
号処理によって信号Y0 が得られた場合に、自動飽和度
補正装置315は利得(−3dB)で搬送色信号Wm を
増幅する。このため、自動飽和度制御装置300からは
自動飽和度補正装置315へ利得に関する情報が与えら
れる。
【0174】以上のような機能により、搬送色信号Wm
の飽和度が低い場合であっても、輪郭補正を確実に行い
つつ、復調、輪郭補正、変調の一連の処理の前後で信号
の振幅の大きさを損なう事を回避できる。
【0175】図58は自動飽和度制御装置300と自動
飽和度補正装置315の具体的構成を示す回路図であ
る。トランジスタQ1 〜Q4 、抵抗316〜318は、
図53に示された電圧制御増幅器302に対応して増幅
器を構成する。電圧制御増幅器302は、搬送色信号W
を受け、トランジスタQ1 ,Q2 及び抵抗316によっ
てこれを電圧−電流変換する。その結果得られた電流
は、トランジスタQ3 ,Q4 によって振り分けられ、抵
抗317,318によって電圧に変換され、トランジス
タQ4 と抵抗318との接続点から搬送色信号Wm が出
力される。抵抗316は値Re を有し、抵抗317,3
18はいずれも値RL を有している。
【0176】電圧制御増幅器302によって得られる最
大利得は、電流がトランジスタQ3に流れずにすべてト
ランジスタQ4 へ流れる時に与えられ、およそ2RL /
Re となる。また最小利得は電流がトランジスタQ4
に流れずにすべてトランジスタQ3 へ流れる時に与えら
れ、およそRL /Re となる。
【0177】一方、自動飽和度補正装置315はトラン
ジスタQ5 〜Q8 、抵抗319〜321が構成する増幅
器からなる。自動飽和度補正装置315は加算器30か
ら入力された信号Y0 を受け、トランジスタQ5 ,Q6
及び抵抗319によってこれを電圧−電流変換する。そ
の結果得られた電流は、トランジスタQ7 ,Q8 によっ
て振り分けられ、抵抗320,321によって電圧に変
換され、トランジスタQ8 と抵抗321との接続点から
搬送色信号Ya が出力される。抵抗319は値Re を有
し、抵抗320,321はいずれも値(1/2)RL を
有している。
【0178】自動飽和度補正装置315によって得られ
る最大利得は、電流がトランジスタQ7 に流れずにすべ
てトランジスタQ8 へ流れる時に与えられ、およそRL
/Re となる。また最小利得は電流がトランジスタQ8
に流れずにすべてトランジスタQ7 へ流れる時に与えら
れ、およそ(1/2)RL /Re となる。
【0179】ところで、自動飽和度制御装置300にお
いて、搬送色信号Wはバースト信号除去器303にも入
力される。「(B−5−1)第1の具体的構成」で説明
されたように、バースト信号除去器303でバースト信
号を除去された信号W1 は両波整流器304で両波整流
され、信号W2 が得られる。信号W2 は抵抗305、コ
ンデンサ306で積分され、直流電圧として信号W3 が
得られる。そしてトランジスタQ9 ,Q10、ダイオード
D1 ,D2 、及び値Re を有する抵抗322を備え、図
53を用いて説明した比較器307に対応する増幅器に
よって、この信号W3 は基準電圧と比較される。この比
較結果は、トランジスタQ9 とダイオードD1 との接続
点、及びトランジスタQ10とダイオードD2 との接続点
の両者の電位差、即ち図53を用いて説明したエラー電
圧VE として、電圧制御増幅器302及び自動飽和度補
正装置315に与えられる。
【0180】ここで、電圧制御増幅器302に与えるエ
ラー電圧VE の極性を、自動飽和度補正装置315に与
えるエラー電圧VE の極性と逆にしているので、電圧制
御増幅器302が最大利得を得る時には、自動飽和度補
正装置315が最小利得を得ることとなる。あるいは、
電圧制御増幅器302が最小利得を得る時には、自動飽
和度補正装置315が最大利得を得ることとなる。この
関係を数1に示す。
【0181】
【数1】
【0182】よって、信号Yb の振幅は搬送色信号Wm
の振幅に対応したものとなり、波形整形後の搬送色信号
Zの振幅の大きさは、飽和度の変更を行っていない場合
と実質的に変わらない。しかし、復調、輪郭補正、調
の一連の信号処理を行う場合においては扱う信号の飽和
度を増大させているので、搬送色信号Wm の飽和度が低
い場合であっても、輪郭補正を確実に行うことができ
る。
【0183】(B−5−3)第3の具体的構成:第5応
用例の第1及び第2の具体的構成においては、搬送色信
号Wの飽和度を向上させる場合を示した。第3の具体的
構成では、波形整形装置26,27において、係数器1
4が信号Lに乗じる係数を飽和度に応じて制御するもの
である。
【0184】一般に、飽和度の高い色はモニター上、目
につきやすく少し改善しただけでその効果が認められる
が、飽和度が低い色は目につきにくい。そこで飽和度が
低い色に対し、輪郭補正において補正量を上げ、その効
果を増大させる。
【0185】図59に第3の具体的構成にかかる色信号
の輪郭補正装置の一部のブロック図を示す。この色信号
の輪郭補正装置は、図24に示した第1応用例にかかる
色信号の輪郭補正装置において、波形整形装置26,2
7をそれぞれ波形整形装置26a,27aに置換した構
成を備えている。図59では煩雑を避けるため、一方の
チャンネルch1側の構成のみ、しかもその途中までを
示した。他方のチャンネルch2側の構成も同様であ
る。
【0186】波形整形装置26aは、波形整形装置26
と同様の構成を備えている。ここでは図3に示された構
成が用いられている。波形整形装置26aは、波形整形
装置26と同様の構成に加えて係数器制御装置400a
を備えている。また波形整形装置26aは端子P20を有
しており、係数器制御装置400aには端子P20を介し
て搬送色信号Wが与えられる。なお、係数器14が信号
Lに乗じる係数は、係数器制御装置400aの出力によ
って制御される。波形整形装置27aの構成が波形整形
装置27の構成に対する関係は、波形整形装置26aの
構成が波形整形装置26の構成に対する関係と同様であ
るため、以下の説明でも省略する。
【0187】係数器制御装置400aの構成は、自動飽
和度制御装置300から電圧制御増幅器を除去した構成
である。即ち、バースト信号除去器303は端子P20に
接続されており、ここに入力された搬送色信号Wのバー
スト信号WB を除去して信号W1 を出力する。両波整流
器304は信号W1 を受け、これを両波整流して信号W
2 を出力する。信号W2 を抵抗305、コンデンサ30
6で積分することにより、直流電圧の信号W3 が得られ
る。信号W3 は、基準電圧源308により与えられる基
準電位と比較器307において比較され、両者の差分が
エラー電圧VEとして出力される。係数器14はエラー
電圧VE によって制御され、エラー電圧VE が大きいほ
ど、即ち搬送色信号Wの飽和度が低い程、信号Mを大き
くすることになる。
【0188】図60は、整形基礎信号Bに加える補正信
号Mを大きくした場合に得られる補正色信号N1 を示し
たグラフであり、図7及び図8に対応している。図7及
び図8に示した波形を点線で併記しており、上述の第3
の具体的構成によって得られる波形の方が、輪郭補正が
強調されていることがわかる。
【0189】このように、飽和度が低い色に対しては、
輪郭補正において補正量を上げることで対処することが
できる。
【0190】C.ディジタル信号処理への応用:「A.
基本的実施例」及び「B.色信号の復調への応用」で
は、時間的に連続した信号、つまりアナログの信号波形
にこの発明を適用したものを示した。しかし、離散的信
号つまりディジタルの信号波形に適用しても同様の効果
を得られる。
【0191】図61乃至図63に、ディジタル信号に対
応した本発明の変形例を示す。
【0192】図61は図24に示した回路に対応してい
る。色信号入力端子Cinにはアナログデジタル変換回路
48を介して復調器49が接続されている。復調器49
と変調器50の間にはローパスフィルタ24、波形整形
装置26が直列に接続されている。また、ローパスフィ
ルタ25、波形整形装置27も復調器49と変調器50
の間に直列に接続されている。変調器50と出力端子C
out との間にはデジタルアナログ変換回路51とバンド
パスフィルタ31とが直列に接続されている。アナログ
デジタル変換回路48とデジタルアナログ変換回路51
とは、クロック端子Clockに入力するクロック信号
によって制御される。
【0193】このような構成によっても、波形整形装置
26,27は第1応用例と同様の動作をするため、この
発明の効果を得ることができる。
【0194】図62は図26に示した回路に対応してい
る。図61に示した構成において、波形整形装置26,
27の代わりに、それぞれ波形整形装置33,34を設
け、これらの間に加算器35,36、乗算器37を設け
たものである。
【0195】このような構成によっても、波形整形装置
33,34は第2応用例と同様の動作をするため、この
発明の効果を得ることができる。
【0196】図63は図32に示した回路に対応してい
る。色信号入力端子Cinにはアナログデジタル変換回路
48を介して復調器49が接続されている。復調器49
と変調器50の間にはローパスフィルタ24、波形整形
装置33が直列に接続されている。また、ローパスフィ
ルタ25、波形整形装置34も復調器49と変調器50
の間に直列に接続されている。波形整形装置33,34
の間には、加算器35,36、乗算器37が設けられて
いる。
【0197】輝度入力端子Yinにはアナログデジタル変
換回路52を介して輪郭信号発生器39が接続されてい
る。輪郭信号発生器39及び加算器35には、それぞれ
制限器40,41を介して加算器41が接続されてい
る。変調器50と出力端子Cout との間にはデジタルア
ナログ変換回路51とバンドパスフィルタ31とが直列
に接続されている。アナログデジタル変換回路48,5
2とデジタルアナログ変換回路51とは、クロック端子
Clockに入力するクロック信号によって制御され
る。
【0198】このような構成によっても、波形整形装置
33,34は第3応用例と同様の動作をするため、この
発明の効果を得ることができる。
【0199】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の波形
整形装置、波形整形方法によれば被整形信号を遅延させ
て整形基礎信号を求め、整形基礎信号の変化する期間に
おいてのみ変化する補正信号を求め、、補正信号を整形
基礎信号へ加えるので、整形基礎信号の変化しない期間
において不要な波形整形がなされることなく、波形整形
の感度を上げることができる。
【0200】この発明の搬送色信号の輪郭補正装置の第
1乃至第3の態様によれば、前記波形整形装置、波形整
形方法によって第1及び第2の復調色信号の波形整形が
行われるので、搬送色信号の復調においても波形整形を
行うことができる。
【0201】特に第2及び第3の態様においては、第1
及び第2の復調色信号の波形整形の際に動作する第1及
び第2の波形整形回路が有する制御回路において、同一
の制御信号を用いて動作するので、色相の変化という弊
害を回避することができる。
【0202】更に、特に第3の態様によれば、輝度信号
の輪郭を検出した輝度輪郭信号を考慮して制御信号を生
成するため、色信号の波形整形を輝度信号の輪郭とずれ
ることなくおこなうことができる。
【0203】この発明の搬送色信号の輪郭補正装置の第
4の態様によれば、搬送色信号から色輪郭補正信号を生
成し、これを遅延された搬送色信号に加えるために、復
調器変調器のリニアリティが不十分な場合であっても搬
送色信号の波形整形を行うことができる。
【0204】この発明の搬送色信号の輪郭補正装置の第
5の態様によれば、搬送色信号の飽和度を所定の大きさ
にまで高めてから復調、輪郭補正、変調の一連の信号処
理を行うため、S/Nが向上し、色の薄い画像に対応し
た色信号の輪郭補正を行うことができる。
【0205】この発明の搬送色信号の輪郭補正装置の第
6の態様によれば、搬送色信号の飽和度が小さい場合に
は補正信号の大きさを高めるように所定の係数を高める
ので、色の薄い画像に対応した色信号の輪郭補正を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な手順を示すフローチャート
である。
【図2】この発明の基本的な手順を示すフローチャート
である。
【図3】この発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】第1実施例の手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】第1実施例の手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】第1実施例の手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】第1実施例の動作を示す波形図である。
【図8】第1実施例の動作を示す波形図である。
【図9】第1実施例の動作を示す波形図である。
【図10】第1実施例の動作を示す波形図である。
【図11】第1実施例の動作を示す波形図である。
【図12】この発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図13】第2実施例の手順を示すフローチャートであ
る。
【図14】第2実施例の手順を示すフローチャートであ
る。
【図15】第2実施例の手順を示すフローチャートであ
る。
【図16】第2実施例の動作を示す波形図である。
【図17】第2実施例の動作を示す波形図である。
【図18】第2実施例の動作を示す波形図である。
【図19】第2実施例の動作を示す波形図である。
【図20】第2実施例の動作を示す波形図である。
【図21】制御回路13を実現するトランジスタ回路の
回路図である。
【図22】制御回路13を実現するトランジスタ回路の
回路図である。
【図23】制御回路13を実現するトランジスタ回路の
回路図である。
【図24】この発明の第1応用例を示すブロック図であ
る。
【図25】第1応用例の動作を示す波形図である。
【図26】この発明の第2応用例を示すブロック図であ
る。
【図27】波形整形装置33(34)の構成例を示すブ
ロック図である。
【図28】波形整形装置33(34)の構成例を示すブ
ロック図である。
【図29】第2応用例の動作を示す波形図である。
【図30】第2応用例の動作を示す波形図である。
【図31】第2応用例の動作を示す波形図である。
【図32】この発明の第3応用例を示すブロック図であ
る。
【図33】第3応用例の第1の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図34】第3応用例の第1の具体的構成の動作を示す
波形図である。
【図35】第3応用例の第1の具体的構成の動作を示す
波形図である。
【図36】第3応用例の第2の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図37】第3応用例の第2の具体的構成の動作を示す
波形図である。
【図38】第3応用例の第3の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図39】第3応用例の第3の具体的構成の動作を示す
波形図である。
【図40】この発明の第4応用例の第1の具体的構成を
示すブロック図である。
【図41】輪郭補正抽出器53(54)の構成例を示す
ブロック図である。
【図42】輪郭補正抽出器53(54)の構成例を示す
ブロック図である。
【図43】第4応用例の第1の具体的構成の動作を示す
波形図である。
【図44】変調器28(29)の構成例を示す回路図で
ある。
【図45】第4応用例の第2の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図46】第4応用例の第2の具体的構成を示す回路図
である。
【図47】第4応用例の第2の具体的構成の動作を示す
波形図である。
【図48】第4応用例の第3の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図49】第4応用例の第3の具体的構成を示す回路図
である。
【図50】第4応用例の第3の具体的構成の動作を示す
波形図である。
【図51】第4応用例の第4の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図52】第5応用例の第1の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図53】第5応用例の第1の具体的構成を示す回路図
である。
【図54】第5応用例の第1の具体的構成の動作を示す
波形図である。
【図55】第5応用例の第1の具体的構成を示す回路図
である。
【図56】第5応用例の第1の具体的構成の動作を示す
波形図である。
【図57】第5応用例の第2の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図58】第5応用例の第2の具体的構成を示す回路図
である。
【図59】第5応用例の第3の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図60】第5応用例の第3の具体的構成の動作を示す
波形図である。
【図61】この発明の変形例を示すブロック図である。
【図62】この発明の変形例を示すブロック図である。
【図63】この発明の変形例を示すブロック図である。
【図64】従来の技術を示すブロック図である。
【図65】従来の技術を示す波形図である。
【図66】従来の技術を示す波形図である。
【図67】従来の技術を示す波形図である。
【符号の説明】
1,2 遅延回路 13 制御回路 14 係数器 15 乗算器 26,26a,27,27a,33,34 波形整形装
置 35,36,41 加算器 37 乗算器 39 輪郭信号発生器 53,54 輪郭補正抽出器 100a,100b 制御信号発生手段 100c,100d 原制御信号発生手段 200a,200b,200c,200d 原補正信号
発生手段 300 自動飽和度制御装置 301 自動バースト制御装置 315 自動飽和度補正装置 A 入力信号 B,C 信号 Ka,Kb,Va,Vb 原補正信号 Ha,Hb,Qa,Qb 制御信号 L 準補正信号 M 補正信号 M1 ,M2 色輪郭補正信号 W 搬送色信号 W0 搬送色信号Wを遅延させて得られた信号 X1 ,X2 色副搬送波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−56308(JP,A) 特開 昭63−172576(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/208 H04N 9/68 103

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)波形整形がなされるべき被整形信
    号を入力する工程と、 (b)前記被整形信号を第1の遅延時間だけ遅延させて
    整形基礎信号を得る工程と、 (c)前記整形基礎信号を第2の遅延時間だけ遅延させ
    て遅延基礎信号を得る工程と、 (d)前記被整形信号と、前記整形基礎信号と、前記遅
    延基礎信号とから、互いにその基準となる値を等しく
    し、これに関して対称である、一組の制御信号を得る工
    程と、 (e)前記被整形信号と、前記整形基礎信号と、前記遅
    延基礎信号とから、前記整形基礎信号が変化する期間に
    おいてのみ変化し、互いにその基準となる値を等しく
    し、これに関して対称である、一組の原補正信号を得る
    工程と、 (f)前記原補正信号の基準となる値又は前記一組の原
    補正信号のいずれか一つを、前記一組の制御信号の値に
    よって選択し、準補正信号を得る工程と、 (g)前記準補正信号に所定の係数を乗じて補正信号を
    得る工程と、 (h)前記補正信号を前記整形基礎信号と演算して、出
    力信号を得る工程と、 を備える、波形整形方法。
  2. 【請求項2】 波形整形がなされるべき被整形信号が入
    力する入力端子と、 前記被整形信号を第1の遅延時間だけ遅延させて整形基
    礎信号を得る第1の遅延手段と、 前記整形基礎信号を第2の遅延時間だけ遅延させて遅延
    基礎信号を得る第2の遅延手段と、 前記被整形信号と、前記整形基礎信号と、前記遅延基礎
    信号とから、前記整形基礎信号が変化する期間において
    のみ変化し、互いにその基準となる値を等しくし、これ
    に関して対称である、一組の制御信号を得る制御信号発
    生手段と、 前記被整形信号と、前記整形基礎信号と、前記遅延基礎
    信号とから、前記整形基礎信号が変化する期間において
    のみ変化し、互いにその基準となる値を等しくし、これ
    に関して対称である、一組の原補正信号を得る原補正信
    号発生手段と、 前記原補正信号の基準となる値又は前記一組の原補正信
    号のいずれか一つを、前記一組の制御信号の値によって
    選択し、準補正信号を得る制御回路と、 前記準補正信号に所定の係数を乗じて補正信号を得る係
    数器と、 前記補正信号を前記整形基礎信号と加算して、出力信号
    を得る加算器と、 を備える、波形整形装置。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の色副搬送波をそれぞれ入
    力する第1及び第2の副搬送波入力端子と、 輪郭補正されるべき搬送色信号を入力する色信号入力端
    子と、 前記第1及び第2の色副搬送波によって前記搬送色信号
    を復調し、それぞれ第1及び第2の復調色信号を出力す
    る第1及び第2の復調器と、 前記第1及び第2の復調器のそれぞれに接続された第1
    及び第2の波形整形装置と、 前記第1及び第2の波形整形装置のそれぞれに接続され
    た第1及び第2の変調器と、 前記第1及び第2の変調器の出力を合成して補正色信号
    を出力する合成手段と、 を備え、 前記第1及び第2の波形整形装置のそれぞれが、 波形整形がなされるべき被整形信号を第1の遅延時間だ
    け遅延させて整形基礎信号を得る第1の遅延手段と、 前記整形基礎信号を第2の遅延時間だけ遅延させて遅延
    基礎信号を得る第2の遅延手段と、 前記被整形信号と、前記整形基礎信号と、前記遅延基礎
    信号とから、前記整形基礎信号が変化する期間において
    のみ変化し、互いにその基準となる値を等しくし、これ
    に関して対称である、一組の原補正信号を得る原補正信
    号発生手段と、 前記整形基礎信号が変化する期間においてのみ変化し、
    互いにその基準となる値を等しくし、これに関して対称
    である一組の制御信号を受け、前記原補正信号の基準と
    なる値又は前記一組の原補正信号のいずれか一つを、前
    記一組の制御信号の値によって選択し、準補正信号を得
    る制御回路と、 前記準補正信号に所定の係数を乗じて補正信号を得る係
    数器と、 前記補正信号を前記整形基礎信号と加算して、出力信号
    を得る加算器と、 を有し、 前記第1及び第2波形整形装置のそれぞれにおいて、前
    記被整形信号は、前記第1及び第2の復調色信号に対応
    する、搬送色信号の輪郭補正装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の波形整形装置のそれ
    ぞれが、 前記被整形信号と、前記整形基礎信号と、前記遅延基礎
    信号とから、第1及び第2の原制御信号を求める原制御
    信号発生手段を更に有し、 前記輪郭補正装置は、 前記第1及び第2の波形整形装置のそれぞれにおいて得
    られる前記第1の原制御信号を合成し、第3の原制御信
    号を求める第1の合成手段と、 前記第1及び第2の波形整形装置のそれぞれにおいて得
    られる前記第2の原制御信号を合成し、第4の原制御信
    号を求める第2の合成手段と、 前記第3及び前記第4の原制御信号を合成して、前記一
    組の制御信号を、前記第1及び第2の波形整形装置の前
    記制御回路のいずれにも与える第3の合成手段と、 を更に備える、請求項3記載の搬送色信号の輪郭補正装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の波形整形装置のそれ
    ぞれが、 前記被整形信号と、前記整形基礎信号と、前記遅延基礎
    信号とから、第1及び第2の原制御信号を求める原制御
    信号発生手段を更に有し、 前記輪郭補正装置は、 輝度信号を受けて、輝度輪郭信号を発生する輪郭信号発
    生手段と、 前記第1及び第2の波形整形装置のそれぞれにおいて得
    られる前記第1の原制御信号を合成し、第3の原制御信
    号を求める第1の合成手段と、 前記第1及び第2の波形整形装置のそれぞれにおいて得
    られる前記第2の原制御信号を合成し、第4の原制御信
    号を求める第2の合成手段と、 前記第3原制御信号及び前記輝度輪郭信号を合成して、
    第5の原制御信号を求める第3の合成手段と、 前記第4及び第5の原制御信号を合成して、前記一組の
    制御信号を、前記第1及び第2の波形整形装置の前記制
    御回路のいずれにも与える第4の合成手段と、を更に備
    える、請求項3記載の搬送色信号の輪郭補正装置。
  6. 【請求項6】 第1及び第2の色副搬送波をそれぞれ入
    力する第1及び第2の副搬送波入力端子と、 輪郭補正されるべき搬送色信号を入力する色信号入力端
    子と、 前記搬送色信号を第1の遅延時間だけ遅延させて遅延色
    信号を得る第1の遅延手段と、 前記第1及び第2の色副搬送波によって前記搬送色信号
    を復調し、それぞれ第1及び第2の復調色信号を出力す
    る第1及び第2の復調器と、 前記第1及び第2の復調器のそれぞれに接続され、第1
    及び第2の色輪郭補正信号をそれぞれ出力する第1及び
    第2の輪郭補正抽出器と、 前記第1の色副搬送波によって前記第1の色輪郭補正信
    号を変調する第1の変調器と、 前記第2の色副搬送波によって前記第2の色輪郭補正信
    号を変調する第2の変調器と、 前記第1及び第2の変調器の出力を合成する第1の合成
    部と、前記第1の合成部の出力と前記遅延色信号を合成
    して補正色信号を出力する第2の合成部とを有する合成
    手段と、 を備え、 前記第1及び第2の輪郭補正抽出器のそれぞれが、 波形整形がなされるべき被整形信号を第2の遅延時間だ
    け遅延させて整形基礎信号を得る第2の遅延手段と、 前記整形基礎信号を第3の遅延時間だけ遅延させて遅延
    基礎信号を得る第3の遅延手段と、 前記被整形信号と、前記整形基礎信号と、前記遅延基礎
    信号とから、前記整形基礎信号が変化する期間において
    のみ変化し、互いにその基準となる値を等しくし、これ
    に関して対称である、一組の制御信号を得る制御信号発
    生手段と、 前記被整形信号と、前記整形基礎信号と、前記遅延基礎
    信号とから、前記整形基礎信号が変化する期間において
    のみ変化し、互いにその基準となる値を等しくし、これ
    に関して対称である、一組の原補正信号を得る原補正信
    号発生手段と、 前記一組の制御信号を受け、前記原補正信号の基準とな
    る値又は前記一組の原補正信号のいずれか一つを、前記
    一組の制御信号の値によって選択し、準補正信号を得る
    制御回路と、 前記準補正信号に所定の係数を乗じて補正信号を得る係
    数器と、 を有し、 前記第1及び第2輪郭補正抽出器のそれぞれにおいて、
    前記被整形信号は、前記第1及び第2の復調色信号に対
    応し、 前記第1及び第2輪郭補正抽出器のそれぞれにおいて、
    前記補正信号は、前記第1及び第2の色輪郭補正信号に
    対応し、 前記第1の遅延時間は、前記搬送色信号が前記第1及び
    第2の復調器に入力してから、前記第1の合成部の出力
    が得られるまでの処理に必要な時間に等しい、搬送色信
    号の輪郭補正装置。
  7. 【請求項7】 前記合成手段は、前記第1合成部と前記
    第2合成部との間に介在し、前記第1合成部の出力の基
    準となる値近傍において前記第1合成部の出力をクリー
    ニングするクリーニング回路を更に有する請求項6記載
    の搬送色信号の輪郭補正装置。
  8. 【請求項8】 前記合成手段は、前記第1合成部の出力
    と所定の直流電圧とを、前記第1合成部の出力の信号成
    分と同じ幅を有する所定の信号に従って切り換え、その
    出力を前記第2合成部に与える切り換えスイッチを更に
    有する請求項6記載の搬送色信号の輪郭補正装置。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の変調器にはそれぞれ
    互いに等しい移相量を保って連動する第1及び第2の可
    変移相器を介して前記第1及び第2の色副搬送波が入力
    される、請求項6記載の搬送色信号の輪郭補正装置。
  10. 【請求項10】 前記色信号入力端と前記第1及び第2
    の復調器との間に接続され、前記搬送色信号の飽和度を
    制御する第1の飽和度制御手段と、 前記補正色信号の飽和度を制御する第2の飽和度制御手
    段と、 を更に備える、請求項3記載の搬送色信号の輪郭補正装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の飽和度制御手段
    は、その各々に入力する信号を、それぞれ第1及び第2
    の増幅度を以て増幅し、 前記第2の増幅度は前記第1の増幅と所定の関係にあ
    る、請求項10記載の搬送色信号の輪郭補正装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の飽和度制御手段は、 前記色信号入力端に与えられた前記搬送色信号のバース
    ト信号を除去して第1の飽和度制御信号を生成する第1
    の飽和度制御信号生成手段と、 前記第1の飽和度制御信号の飽和度を検出し、前記色信
    号入力端に与えられた前記搬送色信号の振幅の大小を制
    御する第1の振幅制御手段と、 を備える、請求項11記載の搬送色信号の輪郭補正装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第2の飽和度制御手段は、 前記合成手段の出力として与えられた前記補正色信号の
    バースト信号を選択して第2の飽和度制御信号を生成す
    る第2の飽和度制御信号生成手段と、 前記第2の飽和度制御信号の飽和度を検出し、前記合成
    手段の出力として与えられた前記補正色信号の振幅の大
    小を制御する第2の振幅制御手段と、 を備え、 前記色信号入力端に与えられた前記搬送色信号のバース
    ト信号の振幅に対応するバースト信号を含む前記補正色
    信号を出力する請求項12記載の搬送色信号の輪郭補正
    装置
  14. 【請求項14】 前記第1の飽和度制御手段は、 前記色信号入力端に与えられた前記搬送色信号のバース
    ト信号を除去して第1の飽和度制御信号を生成する第1
    の飽和度制御信号生成手段と、 前記第1の飽和度制御信号の飽和度を検出して飽和度検
    出信号を出力する、飽和度検出手段と、 前記飽和度検出信号によって制御され、前記色信号入力
    端に与えられた前記搬送色信号の振幅の大小を制御する
    第1の振幅制御手段と、 を備え、 前記第2の飽和度制御手段は、 前記飽和度検出信号によって制御され、前記色信号入力
    端に与えられた前記搬送色信号のバースト信号の振幅に
    対応するバースト信号を含む前記補正色信号を出力する
    第2の振幅制御手段を備える、 請求項11記載の搬送色信号の輪郭補正装置
  15. 【請求項15】 前記第1及び第2の波形整形装置はい
    ずれも前記色信号入力端子にも更に接続され、 前記第1及び第2の波形整形装置のそれぞれが係数器制
    御装置を更に有し、 前記係数器制御装置は前記搬送色信号の飽和度を検出し
    て飽和度検出信号を前記係数器に与え、 前記所定の係数は、前記飽和度検出信号と負の相関を有
    する請求項3記載の搬送色信号の輪郭補正装置。
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