JPH068341Y2 - 自動変速機の油路構造 - Google Patents

自動変速機の油路構造

Info

Publication number
JPH068341Y2
JPH068341Y2 JP6087987U JP6087987U JPH068341Y2 JP H068341 Y2 JPH068341 Y2 JP H068341Y2 JP 6087987 U JP6087987 U JP 6087987U JP 6087987 U JP6087987 U JP 6087987U JP H068341 Y2 JPH068341 Y2 JP H068341Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
sleeve member
oil passage
automatic transmission
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6087987U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63168347U (ja
Inventor
弘毅 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP6087987U priority Critical patent/JPH068341Y2/ja
Publication of JPS63168347U publication Critical patent/JPS63168347U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH068341Y2 publication Critical patent/JPH068341Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動変速機における複数のクラッチに作動オ
イルを供給する油路の構造に関するものである。
(従来の技術) 従来より、自動変速機においては所要の変速段を得るた
めに油圧によって作動する複数のクラッチが配設され、
これらのクラッチに対して油圧を供給する油路がそれぞ
れ形成され、該油路の一部は中心部のクラッチボス部お
よびスリーブ部材を中心方向に通って形成されている
(実開昭61−44052号公報参照)。
上記スリーブ部材には複数の油路が並設開口され、この
開口部間のシールを得るためにそれぞれシールリングが
配設されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかして、上記のようにスリーブ部材の軸方向に複数の
油路を開口形成すると、シールリングの配設と伴って油
路形成部分の長さが長くなり、自動変速機の全長の短縮
化を図る際の障害となっている。
そこで本考案は上記事情に鑑み、スリーブ部材の複数の
油路を並設する際の設置間隔の短縮化を図るようにした
自動変速機の油路構造を提供することを目的とするもの
である。
(問題点を解決するための手段) 本考案の油路構造は、スリーブ部材を径の異なる複数の
円柱部を段部を介して連接して基部に近付くに従い順次
径が大となる形状に設け、このスリーブ部材の円柱部の
周面および段部の端面に複数の油路を開口させるととも
に、該油路の開口間をシールするシールリングを円柱部
の周面に配設したことを特徴とするものである。
(作用) 上記のような油路構造では、スリーブ部材に段部を形成
し、このスリーブ部材の円柱部の周面および段部の端面
に油路を開口させて、段部の端面への油路の開口は軸方
向に狭く形成され、シールリングの間隔も狭くなってこ
の油路の形成部分のスリーブ部材の長さが短縮するもの
である。
(実施例) 以下、図面に従って本考案の実施例を説明する。第1図
は自動変速機の概略全体図、第2図は要部拡大断面図で
ある。
自動変速機1はエンジンのクランク軸(図示せず)と同
軸にトルクコンバータ2および多段変速歯車装置3が配
置され、動力伝達および変速段が設定されて出力ギヤ4
からディファレンシャルギヤ装置5に伝達される。
自動変速機1のケース7の一端部(図の右端部)でクラ
ンク軸に直結されたセンターシャフト8は中心部を貫通
してケース7の他端部にオイルポンプカバー9との間に
設置されたオイルポンプ10を駆動する。このセンター
シャフト8の外周には、トルクコンバータ2のタービン
に連結されたタービンシャフト12が設けられている。
このタービンシャフト12上には、プラネタリギヤユニ
ット13が設けられており、さらに、プラネタリギヤユ
ニット13より他端部側には、第1および第2のクラッ
チ装置14,15が並列して配置されている。上記第1
のクラッチ装置14の外方にはバンドブレーキによるブ
レーキ装置17が配置され、さらに、前記第2のクラッ
チ装置15の外方には第3のクラッチ装置16が配置さ
れている。
そして、前記第1ないし第3のクラッチ装置14〜16
には、その断続作動を行うための油圧を供給する第1〜
第3油路19〜21がそれぞれ接続されている。この油
路19〜21の一部は、中心部のクラッチボス部22お
よびオイルポンプカバー9に連接されたスリーブ部材1
1を中心方向に通って形成されている。
次に、第2図に基づいてクラッチ装置14〜16の詳細
構造を説明する。
前記第1のクラッチ装置14は、ワンウェイクラッチ2
3を介してプラネタリギヤユニット13の小径サンギヤ
24とタービンシャフト12の間の動力伝達を断続する
ものである。一方、第2のクラッチ装置15は、上記小
径サンギヤ24とタービンシャフト12の間の動力伝達
を断続するものであり、第3のクラッチ装置16はプラ
ネタリギヤユニット13の大径サンギヤ25とタービン
シャフト12の間の動力伝達を断続するものである。
まず、ケース7の端部に配設されたオイルポンプカバー
9の中央部にはスリーブ部材11が突設され、このスリ
ーブ部材11の外周にはクラッチボス部22が回転可能
に支持され、さらに、このクラッチボス部22は一端が
スリーブ部材11の内周側に延び、内周面において前記
タービンシャフト12にスプライン26によって結合さ
れて、該タービンシャフト12と共に回転するようにな
っている。
上記クラッチボス部22の他端部外周には、第1のクラ
ッチ装置14に対する第1クラッチドラム27が一体に
回転可能に連接されている。また、この第1クラッチド
ラム27の内周側には、第2のクラッチ装置15に対す
る第2クラッチドラム28が、軸方向に摺動可能でかつ
一体に回転可能に設置されている。さらに、前記第1ク
ラッチドラム27の外周部には、第3のクラッチ装置1
6に対する第3クラッチドラム29が一体に回転可能に
連接されている。
第1のクラッチ装置14は、前記第1クラッチドラム2
7の端部内方に配設された第1クラッチハブ31を備
え、この第1クラッチハブ31はワンウェイクラッチ2
3のアウタレースを構成し、ワンウェイクラッチ23を
介して小径サンギヤ24にスプライン結合されたインナ
レース23aに回転可能に支持されている。上記第1ク
ラッチドラム27と第1クラッチハブ31とはそれぞれ
交互に配されたクラッチディスク32を支持している。
さらに、上記第1クラッチドラム27の内部に配設され
た前記第2クラッチドラム28が第1のクラッチ装置1
4の第1ピストンとなり、この第2クラッチドラム28
(第1ピストン)と第1クラッチドラム27内周面との
間に第1作動油室41が形成されている。
また、第2のクラッチ装置15は、上記第2クラッチド
ラム28の内方に配設された第2クラッチハブ33を備
え、この第2クラッチハブ33は小径サンギヤ24にス
プライン結合されたワンウェイクラッチ23のインナレ
ース23aに一体的に支持されている。上記第2クラッ
チドラム28と第2クラッチハブ33は、それぞれ交互
に配置されたクラッチディスク34を支持している。第
2クラッチドラム28の内周部には、その内壁の輪郭に
応じた形状のリング状の第2ピストン35が摺動可能に
嵌合されている。この第2ピストン35と第2クラッチ
ドラム28との間には、第2作動油室42が形成されて
いる。また、上記第2ピストン35はリターンスプリン
グ36によって第2クラッチドラム28側に付勢されて
いる。
さらに、第3のクラッチ装置16は、第3クラッチドラ
ム29の端部内周側に配設された第3クラッチハブ37
を備え、この第3クラッチハブ37はブレーキ装置17
のブレーキドラム17aを介して、プラネタリギヤユニ
ット13の大径サンギヤ25に一体的に支持されてい
る。上記第3クラッチドラム29と第3クラッチハブ3
7は、それぞれ交互に配置されたクラッチディスク38
を支持している。第3クラッチドラム29の内周部に
は、リング状の第3ピストン39が摺動可能に嵌合され
ている。この第3ピストン39と第3クラッチドラム2
9との間には、第3作動油室43が形成されている。ま
た、上記第3ピストンはダイヤフラムスプリング40に
よって第3クラッチドラム29側に付勢されている。
前記第1〜第3作動油室41〜43に油圧を供給する第
1〜第3油路19〜21の一部は前記オイルポンプカバ
ー9、スリーブ部材11およびクラッチボス部22に形
成されている。すなわち、第3図および第4図に示すよ
うに、上記スリーブ部材11は径の異なる大径円柱部1
1aと小径円柱部11bとが段部11cを介して連接さ
れ、基部に近付くに従い順次径が大となる形状に設けら
れている。また、上記スリーブ部材11の周面と接する
クラッチボス部22の内面も、上記スリーブ部材11の
径変化に対応する形状に設けられている。
そして、上記スリーブ部材11の段部11cの端面に第
1のクラッチ装置14に対する第1作動油室41に連通
する第1油路19が、小径円柱部11bの周面に第2の
クラッチ装置15に対する第2作動油室42に連通する
第2油路20が、大径円柱部11aの周面に第3のクラ
ッチ装置16に対する第3作動油室43に連通する第3
油路19〜21がそれぞれ開口形成されている。また、
該第1〜第3油路19〜21の開口間をシールするため
スリーブ部材11の大径および小径円柱部11a,11
bの周面にリング溝が形成され、このリング溝内にシー
ルリング45が嵌合されている。
上記のような実施例では、第1のクラッチ装置14を作
動するための第1油路19をスリーブ部材11の段部1
1cに開口させて、充分な通路開口面積を確保しつつ軸
方向長さを短縮している。
なお、上記スリーブ部材をさらに多段構造に形成して、
軸方向長さを短縮するようにしてもよい。
(考案の効果) 上記のような本考案によれば、スリーブ部材を径の異な
る複数の円柱部を段部を介して連接して基部に近付くに
従い順次径が大となる形状に設け、このスリーブ部材の
円柱部の周面および段部の端面に複数の油路を開口させ
るとともに、該油路の開口間をシールするシールリング
を円柱部の周面に配設したことにより、段部の端面への
油路の開口は軸方向に狭く形成でき、シールリングの間
隔も狭くなってこの油路の形成部分のスリーブ部材の長
さが短縮し、自動変速機の全長の短縮化が実現できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例における自動変速機の概略全
体図、 第2図は要部拡大断面図、 第3図はスリーブ部材の詳細断面図、 第4図はスリーブ部材の正面図である。 1……自動変速機、2……トルクコンバータ、7……ケ
ース、9……オイルポンプカバー、11……スリーブ部
材、11a,11b……円柱部、11c……段部、12
……タービンシャフト、14〜16……クラッチ装置、
19〜21……油路、22……クラッチボス部、41〜
43……作動油室、45……シールリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機において所要の変速段を得るた
    めに配設された複数のクラッチに対し、それぞれのクラ
    ッチを操作する油圧を供給する油路が形成され、該油路
    の一部は中心部のスリーブ部材を中心方向に通って形成
    され、上記スリーブ部材は径の異なる複数の円柱部が段
    部を介して連接されて基部に近付くに従い順次径が大と
    なる形状に設けられ、該スリーブ部材の円柱部の周面お
    よび段部の端面に前記油路が開口されるとともに、該油
    路の開口間をシールするシールリングが円柱部の周面に
    配設されたことを特徴とする自動変速機の油路構造。
JP6087987U 1987-04-22 1987-04-22 自動変速機の油路構造 Expired - Lifetime JPH068341Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6087987U JPH068341Y2 (ja) 1987-04-22 1987-04-22 自動変速機の油路構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6087987U JPH068341Y2 (ja) 1987-04-22 1987-04-22 自動変速機の油路構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63168347U JPS63168347U (ja) 1988-11-02
JPH068341Y2 true JPH068341Y2 (ja) 1994-03-02

Family

ID=30893695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6087987U Expired - Lifetime JPH068341Y2 (ja) 1987-04-22 1987-04-22 自動変速機の油路構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068341Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4699326B2 (ja) 2006-09-29 2011-06-08 本田技研工業株式会社 ツインクラッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63168347U (ja) 1988-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170314650A1 (en) Clutch and speed change device including the same
US4331044A (en) Four speed offset automatic overdrive transmission with lockup in direct and overdrive
EP0038538B1 (en) Four speed ratio transverse automatic transmission
JP2001263369A (ja) 自動変速機用クラッチ装置
US20170016515A1 (en) Speed change device
US5069657A (en) Automatic transmission
JPH0117023B2 (ja)
GB2076082A (en) A brake assembly in an automatic transmission
JP6119378B2 (ja) 動力伝達装置
JPH068341Y2 (ja) 自動変速機の油路構造
JPH0134748Y2 (ja)
JP2014214857A (ja) 変速装置
JPS6120331Y2 (ja)
JP2016125546A (ja) 動力伝達装置
US10174795B2 (en) Speed change device
JPS6135804Y2 (ja)
JPS6124744Y2 (ja)
JP3512666B2 (ja) 車両用自動変速機
JPH02146362A (ja) 自動変速機の遊星歯車装置の潤滑構造
JP4188018B2 (ja) 油圧多板クラッチの油圧回路
JPH02146345A (ja) 自動変速機のクラツチの配設構造
JPS6137492B2 (ja)
JP2021156370A (ja) 変速装置
JPH0650688Y2 (ja) 自動変速機用摩擦要素のアクチュエータ
JPH0627868Y2 (ja) 自動変速機