JP3512666B2 - 車両用自動変速機 - Google Patents

車両用自動変速機

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
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    • F16H2200/2002Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は車両用自動変速機、
特に変速機の内部に遊星歯車装置と摩擦係合装置とを隣
接配置した構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、自動変速機には、遊星歯車装置
と複数の湿式多板式の摩擦係合装置とが設けられ、これ
ら摩擦係合装置を適宜締結・解放することで、複数の変
速段を実現している。遊星歯車装置のリングギヤのギヤ
部とハブ部とを一体に形成した場合、リングギヤが大型
部品となり、ギヤの加工が難しくなるので、製造コスト
が高くつくという欠点がある。そのため、リングギヤの
ギヤ部とハブ部とを別体で形成し、ギヤ部の内径部とハ
ブ部の外径部とをスプライン嵌合した上、スナップリン
グで抜け止めすることが行なわれている(例えば、特開
平8−261249号公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな遊星歯車装置と摩擦係合装置とを隣接配置した自動
変速機の場合、リングギヤのハブ部を回転支持するベア
リングの中心が遊星歯車装置の重心位置から離れてしま
い、スペース効率が低下するばかりか、ベアリングの支
持剛性および回転精度が低下するという問題があった。
すなわち、ギヤ部とハブ部とを別体で形成した場合、ス
ナップリングの厚みおよびその係合代を確保するため
に、ハブ部に対してギヤ部の端部が軸方向へ突出する。
一方、変速機ケースには摩擦係合装置のピストンの内径
部をシールするシール部が一体に形成されており、この
シール部の内径側にベアリングが配置されているが、上
記シール部とリングギヤのギヤ部とが軸方向に直列的に
配置される関係となるので、ベアリングの中心と遊星歯
車装置の重心とを軸方向に近づけることができない。そ
の結果、変速機全体として軸方向寸法が増大するととも
に、ベアリングの支持剛性および回転精度が低下するの
である。 【0004】そこで、本発明の目的は、リングギヤのハ
ブ部を回転支持する軸受の中心と遊星歯車装置の重心と
を近づけ、スペース効率の向上と、軸受の支持剛性およ
び回転精度を向上を図る車両用自動変速機を提供するこ
とにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載の発明によって達成される。すなわち、遊星歯車装置
と摩擦係合装置とを隣接配置してなる車両用自動変速機
において、上記遊星歯車装置のリングギヤは別体よりな
ギヤ部とハブ部とを互いに回り止め、かつスナップ
リングによって軸方向に抜け止めしたものであり、変速
機ケースの内側壁に油室を構成する凹部が形成され、こ
の凹部に軸方向に摺動自在な上記摩擦係合装置のピスト
ンが配置され、上記ピストンの内径部は凹部の内径側側
壁を構成する変速機ケースのシール部によってシールさ
れ、上記スナップリングと係合するリングギヤのギヤ部
の一端部がシール部の半径方向外側にオーバーハングし
ており、上記シール部の内径側にリングギヤのハブ部を
半径方向に支える軸受が配置されていることを特徴とす
る車両用自動変速機である。 【0006】上記のようにスナップリングと係合するリ
ングギヤのギヤ部の一端部がピストンの内径部をシール
するシール部の半径方向外側にオーバーハングしている
ので、それだけリングギヤのハブ部を回転支持する軸受
の中心と遊星歯車装置の重心とを近づけることができ
る。そのため、変速機の軸方向寸法が短縮されるととも
に、軸受の支持剛性および回転精度が向上する。 【0007】なお、本発明で軸受とは、ころがり軸受
(ベアリング)に限らず、すべり軸受であってもよい。
また、本発明の自動変速機はFF車に限らず、FR車に
も適用できる。しかし、FF式自動変速機の場合、狭い
エンジンルームに配置する関係で軸方向寸法をできるだ
け短縮する必要があるので、本発明は好適である。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる車両用自動
変速機、特にFF式自動変速機の概略構成を示す。この
自動変速機は、トルクコンバータ1、トルクコンバータ
1を介してエンジン動力が伝達される入力軸2、3個の
クラッチC1〜C3、2個のブレーキB1,B2、ワン
ウエイクラッチF、ラビニヨウ型遊星歯車装置4、出力
ギヤ5、出力軸7、差動装置8などを備えている。 【0009】遊星歯車装置4のフォワードサンギヤ4a
と入力軸2とはC1クラッチを介して連結されており、
リヤサンギヤ4bと入力軸2とはC2クラッチを介して
連結されている。キャリヤ4cは中間軸3と連結され、
中間軸3はC3クラッチを介して入力軸2と連結されて
いる。また、キャリヤ4cはB2ブレーキとキャリヤ4
cの正転(エンジン回転方向)のみを許容するワンウェ
イクラッチFとを介して変速機ケース6に連結されてい
る。キャリヤ4cは2種類のピニオンギヤ4d,4eを
支持しており、フォワードサンギヤ4aは軸長の長いロ
ングピニオン4dと噛み合い、リヤサンギヤ4bは軸長
の短いショートピニオン4eを介してロングピニオン4
dと噛み合っている。ロングピニオン4dのみと噛み合
うリングギヤ4fは出力ギヤ5に結合されている。出力
ギヤ5は出力軸7を介して差動装置8と接続されてい
る。上記自動変速機は、クラッチC1,C2,C3、ブ
レーキB1,B2およびワンウェイクラッチFの作動に
よって前進4段、後退1段の変速段を実現している。 【0010】図2は遊星歯車装置4とB2ブレーキの具
体的構造を示す。遊星歯車装置4のリングギヤ4fは、
ギヤ部4f1 とハブ部4f2 とがスプライン嵌合され、
かつスナップリング20によって軸方向に抜け止めされ
た構造となっている。なお、ギヤ部4f1 とハブ部4f
2 の回り止め手段としては、スプライン嵌合に限らず、
ドッグクラッチのような噛み合い歯を設けてもよく、そ
の他いかなる手段を用いてもよい。 【0011】変速機ケース6の内側壁には凹部6aが形
成され、この凹部6aに軸方向に摺動自在にピストン1
0が配置され、ピストン10と変速機ケース6との間に
油室11が形成されている。ピストン10の一側面(図
2では右側面)は、後述するリングギヤ4fのギヤ部4
1 との干渉を防止するため、凹状に形成されている。
ピストン10の内径部は凹部6aの内径側側壁を構成す
るシール部6bによって摺動自在にシールされている。
リングギヤ4fのギヤ部4f1 はシール部6bより大径
であり、ギヤ部4f1 のスナップリング20を取り付け
た一端部はシール部6bの端面より距離Sだけオーバー
ハングしている。 【0012】上記ピストン10の外径部は、リングギヤ
4fのギヤ部4f1 の外径側に配置されたディスク1
4,15を押圧するよう、リングギヤ4fのギヤ部4f
1 の外径側を軸方向に延びている。リングギヤ4fのギ
ヤ部4f1 の外径側には、キャリヤ4cと一体回転する
キャリヤカバー16がピストン10と対向方向から延び
ており、ディスク14,15はこのキャリヤカバー16
と変速機ケース6との間に配置されている。なお、ワン
ウエイクラッチFもキャリヤカバー16と変速機ケース
6との間に配置されている。ピストン10の先端部(図
2の右端部)の外周には、ピストン10を図2の左方へ
付勢するリターンスプリング12が配置され、リターン
スプリング12の右端面はスプリングリテーナ13で支
持されている。 【0013】上記シール部6bの内径側には、リングギ
ヤ4fのハブ部4f2 を支えるベアリング17が配置さ
れている。なお、この例では、ベアリング17の内側に
出力ギヤ5から突設された円筒部5aを介してハブ部4
2 が支持されているが、円筒部5aを省略してハブ部
4f2 を直接支持してもよい。 【0014】上記のように、リングギヤ4fのギヤ部4
1 がシール部6bの外径側にオーバーハングしている
ので、ベアリング17の中心と遊星歯車装置4の重心と
の距離Lを短くすることができる。つまり、変速機の軸
方向寸法が短縮されるとともに、ベアリング17の支持
剛性および回転精度が向上する。 【0015】上記実施例では、摩擦係合装置がB2ブレ
ーキの例を示したが、遊星歯車装置と隣接配置されるも
のであれば、他の摩擦係合装置にも同様に適用できる。
また、本発明の遊星歯車装置はラビニヨウ型に限るもの
ではなく、他の形式の遊星歯車装置にも適用可能であ
る。 【0016】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、遊星リングギヤのギヤ部とハブ部とがスナップ
止めされ、その隣接位置にピストンを配置した自動変速
機において、ギヤ部の一端部がピストンの内径側シール
部の半径方向外側にオーバーハングするように構成し、
シール部の内径部に軸受を配置するようにしたので、軸
受の中心と遊星歯車装置の重心とを近づけることがで
き、変速機の軸方向寸法を短縮できるとともに、軸受の
支持剛性および回転精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる車両用自動変速機の一例の概略
機構図である。 【図2】図1の自動変速機の一部の詳細断面図である。 【符号の説明】 B2 摩擦係合装置 4 遊星歯車装置 4f リングギヤ 4f1 ギヤ部 4f2 ハブ部 6 変速機ケース 6a 凹部 6b シール部 10 ピストン 14,15 ディスク 20 スナップリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/12 F16H 3/00 - 3/78

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】遊星歯車装置と摩擦係合装置とを隣接配置
    してなる車両用自動変速機において、上記 遊星歯車装置のリングギヤは別体よりなるギヤ部と
    ハブ部とを互いに回り止め、かつスナップリングによ
    って軸方向に抜け止めしたものであり、 変速機ケースの内側壁に油室を構成する凹部が形成さ
    れ、この凹部に軸方向に摺動自在な上記摩擦係合装置の
    ピストンが配置され、 上記ピストンの内径部は凹部の内径側側壁を構成する
    速機ケースのシール部によってシールされ、 上記スナップリングと係合するリングギヤのギヤ部の一
    端部がシール部の半径方向外側にオーバーハングしてお
    り、 上記シール部の内径側にリングギヤのハブ部を半径方向
    支える軸受が配置されていることを特徴とする車両用
    自動変速機。
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