JPH0683214U - コーナードリル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、キーレスチャックの外周を外枠部材
で覆うことにより、操作性及び安全性に優れたコーナー
ドリルを提供することができる。 【構成】ハウジング３に設けた凹部３Ａと、外枠部材２
に設けた凸部２Ａを係合させることにより、キーレスチ
ャック１の外周を覆うように外枠部材２をハウジング３
に取付けることができる。また、ハウジング３が外枠部
材２の役目を有している場合には、出力軸４に設けた穴
１２にプッシュレバ１０を挿入させることによりリング
１Ａを固定させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、キーレスチャックの取付いたコーナードリルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のキーレスチャックの取付いたコーナードリルには、チャックの外周を覆 う外枠部材が具備されていなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のコーナードリルは、常にキーレスチャックが露出しているため作業中に 回転するキーレスチャックが、被加工物に接触すると被加工物に傷をつけてしま うという問題を有していた。また穴あけ作業を行うのに作業者は、先端工具を被 加工物に押し当てるため、どうしてもキーレスチャックの上部を押すことになり 回転しているキーレスチャックに作業者の指が触れてしまうという問題を有して いた。

【０００４】 本考案の目的は、キーレスチャックの機能を何ら損なうことなく操作性・安全 性に優れたコーナードリルを提供することにある。

【０００５】

【問題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、キーレスチャックの外周を覆う外枠部材を ハウジングに一体又は着脱自在に取付けることにより達成される。

【０００６】

【作用】

上記のように外枠部材でキーレスチャックの外周を覆うことにより被加工物に 傷をつけず作業者が安全に作業を行えるよう動作する。

【０００７】

【実施例】 実施例について図面を参照して説明すると、図１はコーナードリルに着脱自在 の外枠部材を取付けた状態を示す縦断側面図である。スイッチ８を介してモータ ７に電力を供給するカセット式蓄電池９が示されており、モータ７の回転を減速 装置６及び傘歯車装置５により減速させ、スピンドル３及びキーレスチャック１ に取付いた先端工具（図示せず）に伝達して穴あけ又はネジ締めを行う。上記外 枠部材はキーレスチャック１の上半部外周を覆っている。キーレスチャック１に 先端工具を取付ける場合、ハウジング３に設けた凹部３Ａと、外枠部材２に設け た凸部２Ａの係合を解除することでハウジング３から外枠部材２を取外すことが でき、キーレスチャック１のリング１Ａを固定してスリーブ１Ｂを回転させるこ とにより先端工具を取付けることができる。キーレスチャック１に先端工具を取 付けた後、ハウジング３の凹部３Ａと、外枠部材の凸部２Ａを再び係合させてハ ウジング３に外枠部材２を取付ける。キーレスチャック１から先端工具を取外す 場合には、取付けた時の逆手順を行う。

【０００８】 また、図２ないし図４に他の実施例を示す。本例では外枠部材２とハウジング ３を一体形成したもので、先端工具の着脱を行うため出力軸４に設けた穴１２に スプリング１１を圧縮しながらハウジング３に配設したプッシュレバ１０の先端 部を挿入させることにより、出力軸４に取付けられているキーレスチャック１の リング１Ａを固定することができる。この状態で、スリーブ１Ｂを回転させると 先端工具の着脱を行うことができる。因みに先端工具の着脱後、圧縮されたスプ リング１１の作用によりプッシュレバ１０は初期位置に戻ることができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によればキーレスチャックの外周を覆う外枠部材を設けたので、操作性 及び安全性に優れたコーナードリルを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案になる着脱自在な外枠部材の取付いた一
実施例を示す縦断側面図である。

【図２】本考案になる他の実施例を示す縦断側面図であ
る。

【図３】本考案になる出力軸が固定されていない状態を
示す図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】本考案になる出力軸が固定された状態を示す図
２のＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１はキーレスチャック、１Ａはリング、１Ｂはスリー
ブ、２は外枠部材、２Ａは凸部、３はハウジング、３Ａ
は凹部、４は出力軸、５は傘歯車装置、６は減速装置、
７はモータ、８はスイッチ、９カセット式蓄電池、１０
はプッシュレバ、１１はスプリング、１２は穴である。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータと、該モータの回転を減速する減
   速機構部と、該減速機構部からの出力を出力軸を介して
   チャックに伝達する傘歯車機構部とをハウジング内に備
   えたコーナードリルにおいて、前記チャックの外周を覆
   う外枠部材を前記ハウジングに設けたことを特徴とする
   コーナードリル。
2. 【請求項２】 前記外枠部材は、前記ハウジングと一体
   形成したことを特徴とする請求項１記載のコーナードリ
   ル。
3. 【請求項３】 前記チャックの外周を覆う外枠部材は、
   前記ハウジングに着脱自在に取付けられることを特徴と
   する請求項１記載のコーナードリル。
4. 【請求項４】 前記チャックの外周を覆う外枠部材に設
   けられた凸部と、前記ハウジングに設けられた凹部との
   係合により着脱自在に取付けられることを特徴とする請
   求項１又は請求項３記載のコーナードリル。