JPH0682659A - 光モジュール - Google Patents

光モジュール

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JPH0682659A
JPH0682659A JP23797792A JP23797792A JPH0682659A JP H0682659 A JPH0682659 A JP H0682659A JP 23797792 A JP23797792 A JP 23797792A JP 23797792 A JP23797792 A JP 23797792A JP H0682659 A JPH0682659 A JP H0682659A
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optical
optical module
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copper
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Kazuhiro Tanida
和尋 谷田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ひずんだ基板上にも良好な取付ができ、光結
合を良好に保持できる光モジュールを提供する。 【構成】 発光素子(又は受光素子)12と光結合系1
3と光ファイバ14とを収納箱内に設けてなる光モジュ
ール100において、光モジュール固定用のフランジ部
105を収納箱本体の材質と比較して縦弾性系数の低い
材質で形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光通信用に使用される光
モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6(A),(B)に示すように
光モジュール10は収納箱11の内部に発光素子(又は
受光素子)12を配し、光結合系としてのレンズ13を
介して光ファイバ14に光結合するもので、それを固定
するために、底面となる金属底板16を前後に張り出さ
せてネジ固定用の穴17を形成して、例えばプリント基
板、放熱板等の基板18に固定している。
【0003】更にネジを締けつけることによる収納箱1
1内の光学系のひずみを低減する為に張り出したフラン
ジ部を含む金属底板16全体を薄くしてこの部分の断面
二次モーメントを小さくする方法が採用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の光モジ
ュール用の収納箱11は、収納箱の底面を形成する金属
底板16をそのまま延長させていたので、フランジ締付
による応力はパッケージ全体に及び内部に搭載された光
学系のひずみを引き起こし、フランジを締めつけること
で光結合効率が変化してしまうという問題があった。
【0005】また、張り出した金属底板16部分を薄く
加工し、断面二次モーメントを小さくしてこの部位に集
中的にひずみを発生させる構造では、金属底板材質に、
放熱性を重視しパッケージ側面部を形成する例えば『F
e−Ni−Co系合金』(『コバール』と称す)とロウ
付性の良い銅タングステン合金を採用する場合、上述し
たように断面二次モーメントを小さくする為にフランジ
を薄くすると、締め付け応力により、ネジ止め穴周辺が
破断してしまうという問題があった。
【0006】特に収納箱の底板16の底面が凹凸部等の
たわんだ部分基板18に接合する場合に、この問題が発
生している。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成する本発
明に係る光モジュールの構成は、発光素子又は受光素子
と光結合系と光ファイバとを収納箱内に設けてなる光モ
ジュールにおいて、光モジュール固定用のフランジ部を
収納箱本体の材質と比較して縦弾性系数の低い材質で形
成してなることを特徴とする。
【0008】また、他の光モジュールの構成は、発光素
子又は受光素子と光結合系と光ファイバとを収納箱内に
設けてなる光モジュールにおいて、光モジュール固定用
のフランジ部の一部にフランジ延設方向と直交する方向
に凹部を形成してなることを特徴とする。
【0009】
【作用】前記構成において、例えばゆがんだ基板上に光
モジュールを取り付ける場合、縦弾性係数の小さいフラ
ンジ部が主としてたわみ、微小な歪で光結合効率が変化
してしまう光学系を内部に搭載したパッケージ部のひず
みを低減できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。
【0011】(実施例1)図1は、本実施例に係る光モ
ジュールの概略を示し、図2はその取付状態を示す。
【0012】同図に示すように本実施例に係る光モジュ
ール100は、収納箱101の内部に発光素子(又は受
光素子)12を配し、光結合系であるレンズ13を介し
て光ファイバ14に光結合しており、パッケージ底板1
02とパッケージ側板103は、銀ロウ付によって固定
されている。ここでパッケージ側板103は、セラミッ
ク・半導体・ガラスなどと熱膨張係数の近い『Fe−N
i−Co系合金』(『コバール』)が用いられている。
従って、パッケージ底板はこのFe−Ni−Co系合金
とロウ付性が良く、更に、内部の発熱を効率良く外部に
伝える為に熱伝導率の高い銅−タングステン合金を使用
している。更に、銅−タングステン合金の横にはネジ止
め穴104を持ち、縦弾性係数の低い銅でできたフラン
ジ部105が銀ロウ付により固定されている。
【0013】この収納箱101をネジにより、ゆがんだ
基板106に取り付けた場合には図2に示すように、縦
弾性係数の小さいフランジ部105が主としてたわみ、
微小なひずみで光結合効率が変化してしまう光学系を内
部に搭載したパッケージ部のひずみを低減することが出
来、ネジの締め付けによる光結合効率の変化を防止する
ことができる。ここで、収納箱本体の材質と比較して縦
弾性係数が低い材質とは、一般に収納箱本体は光結合の
ズレを防止するため縦弾性係数が少なくともE=3×1
4 kgf/mm4 以上のものを用いており、このE=
3×104 kgf/mm4 の値の2〜3割小さいもので
はその効果が発揮されず少なくとも1/2以下の縦弾性
係数を有する材質のものをいい、特に銅,銅合金,アル
ミニウム,アルミニウム合金等のものを挙げることがで
きる。
【0014】(試験例)次に図5(A)に示すような収
納箱を、ゆがんだ基板に取りつける時に発生するひずみ
量について、簡単なモデルを用いて考える。
【0015】図5(C)に示すように、収納箱全体を梁
と考える。図中の記号は以下の通りである。 l1 :パッケージ部分の長さ E1 :パッケージ部分の縦弾性係数 I1 :パッケージ部分の断面二次モーメント l2 :フランジ部分の長さ E2 :フランジ部分の縦弾性係数 I2 :フランジ部分の断面二次モーメント W :ネジによる締付力
【0016】これらの記号を用いてB点の材質の相違に
よるたわみ量YB 及びひずみ量を「表1」に示す。
【表1】 従って、フランジ材質のみを銅とすることで、光学系の
ひずみ量を半分以上に押さえることが可能になる。
【0017】(実施例2)図3に第2の実施例を示す。
図3の実施例では、パッケージ側板に、立没部111a
を有するフランジ部品111をロウ付しているが、第1
の実施例と同様の効果を発揮するので光学系のひずみ量
を低減することができる。
【0018】(実施例3)図4に第3の実施例を示す。
図4の実施例では、フランジ断面構造を変化させ、フラ
ンジ部の断面二次モーメントを低減し、パッケージ部分
のひずみ量を低減するため、パッケージ側板103の近
傍に凹部112を設けたフランジ部113aを有するパ
ッケージ底面113構造となっている。よって銅タング
ステンが脆性材料であるのに対し、銅は延性材料である
為に、断面二次モーメントが小さい構造としても、小さ
な応力で大きなひずみをかせぐことができる。もちろ
ん、この構造を採用することでフランジは塑性変形をす
るがフランジが基板の反りや凹凸を吸収する程度の塑性
変形では、フランジの‘固定する’機能を損なうことは
ない。
【0019】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の光モ
ジュールによれば、光モジュールを取付ける基板・放熱
板あるいは光モジュール底板の反り、凹凸を光結合部に
ひずみを与えることなくフランジ部のみで、吸収するこ
とが出来るので、内部に光学系を保持し、ひずみを嫌う
光通信の分野で、光モジュール構造に利用すると効果的
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る光モジュールの概略図である。
【図2】図1の光モジュールの取付状態を示す概略図で
ある。
【図3】実施例2に係る光モジュールの概略図である。
【図4】実施例3に係る光モジュールの概略図である。
【図5】モーメント作用説明図である。
【図6】従来の光モジュールの概略図である。
【符号の説明】
10,100 光モジュール 11,101 収納箱 12 発光素子(又は受光素子) 13 レンズ 14 光ファイバ 16 金属底板 18 基板 102 パッケージ底板 103 パッケージ側板 105 フランジ部 106 ゆがんだ基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子又は受光素子と光結合系と光フ
    ァイバとを収納箱内に設けてなる光モジュールにおい
    て、光モジュール固定用のフランジ部を収納箱本体の材
    質と比較して縦弾性系数の低い材質で形成してなること
    を特徴とする光モジュール。
  2. 【請求項2】 発光素子又は受光素子と光結合系と光フ
    ァイバとを収納箱内に設けてなる光モジュールにおい
    て、光モジュール固定用のフランジ部の一部にフランジ
    延設方向と直交する方向に凹部を形成してなることを特
    徴とする光モジュール。
JP23797792A 1992-09-07 1992-09-07 光モジュール Expired - Lifetime JP3225620B2 (ja)

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