JPH068256A - 合成樹脂成形品及びその成形方法 - Google Patents

合成樹脂成形品及びその成形方法

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JPH068256A
JPH068256A JP19170092A JP19170092A JPH068256A JP H068256 A JPH068256 A JP H068256A JP 19170092 A JP19170092 A JP 19170092A JP 19170092 A JP19170092 A JP 19170092A JP H068256 A JPH068256 A JP H068256A
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JP
Japan
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mold
molded product
molding
synthetic resin
ejector pin
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Application number
JP19170092A
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English (en)
Inventor
Itaru Kuriki
到 栗木
Takeshi Nakayama
猛 中山
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 合成樹脂成形品の裏表を考慮せずにアッセン
ブルできる成形品を得る。 【構成】 合成樹脂材料をモ−ルド11,13内に充填
し、高温化に圧縮されてモ−ルドのキャビティと同形の
成形品を形成し、次いで圧縮を解放し、その後エジエク
タ−ピン19をモ−ルド表面より突出させ、成形品をモ
−ルド内より取り出す合成樹脂成形方法において、エジ
エクタ−ピンの位置を、成形品がアッセンブルされる際
に、他の部材にて覆われる面域に対向させて配置し、成
形品を押圧する合成樹脂成形品の成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂成形品及びその
成形方法に関するものであり、特に言えば、成形終了後
のモ−ルドからの取出時における改善に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂の成形品にあっては、圧縮成形
法、射出成形法その他多くの成形法が開発されている
が、いずれも成形品の原料となる材料を高温下にて流動
性を付与し、これを成形品が形成されるモ−ルド内に充
填され、次いで圧力下にこれを閉鎖し、成形終了後モ−
ルド内より取り出すものである。
【0003】この成形品のモ−ルド内からの取り出しに
あって、一般にはエジエクタ−ピンをモ−ルド表面より
突き出し、モ−ルド内より成形品を取り出している。し
かるに、この方法でモ−ルド内より取り出された成形品
にあっては、エジエクタ−ピンとモ−ルドの隙間や表面
段差により、エジエクタ−ピンの跡が成形品の表面に形
成される。
【0004】これはモ−ルド内に緊着している成形品に
対して、エジェクタ−ピンの先端に押圧されて強制的に
取り出すことと、成形サイクルを向上させること、及び
取り出し易さによる、成形品が完全に冷却する前に押圧
されることからくるさけられない事象とされている。こ
のように、エジェクタ−ピンの先端による成形品に外観
不良を与えることとなるため、ピンによる跡が形成され
た成形品の面は、通常は完成品の裏側になるように他の
基体とのアッセンブルに供されることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、アッセンブ
ル時の作業者が常にこのことを念頭にいれて作業する必
要があり、成形品の表裏のチェックのための作業能率の
低下と、余計な工数を要していた。
【0006】又、このエジエクタ−ピンは通常はモ−ル
ド内に一定間隔をもって突出するよう設計されることに
より、突出するエジエクタ−ピン間にあって成形品に反
りを生じることがあり、特にこのピン間にモ−ルドに凹
凸が形成されていたり、成形品に貫通孔を形成するため
のピンが立設されていたりすると、脱型の際の抵抗が加
わり、この反りの発生が多くなり、合成樹脂成形品とし
て不合格となるケ−スが散見された。
【0007】本発明はこのような従来の技術に鑑み、合
成樹脂製品のモ−ルド内からの取り出し時に工夫をこら
したものであり、成形品の裏表を考慮せずにアッセンブ
ルできる成形品を得ようとするにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を解
決するために次の構成を採用したものである。即ち、発
明の第1は、モ−ルド内にて成形された合成樹脂成形品
であって、エジエクタ−ピンをモ−ルド表面より突出さ
せて成形品を取り出す際、エジエクタ−ピンの先端の位
置が、当該成形品がアッセンブルされる際に他の部材に
て覆われる面域内にあり、エジエクタ−ピンの跡が当該
面域内に形成されたことを特徴とする合成樹脂成形品に
かかるものである。
【0009】そして、発明の第2は、合成樹脂材料をモ
−ルド内に充填し、高温化に圧縮されてモ−ルドのキャ
ビティと同形の成形品を形成し、次いで圧縮を解放し、
その後エジエクタ−ピンをモ−ルド表面より突出させ、
成形品をモ−ルド内より取り出す合成樹脂成形方法にお
いて、エジエクタ−ピンの位置を、成形品がアッセンブ
ルされる際に、他の部材にて覆われる面域に対向させて
配置し、成形品を押圧することを特徴とする合成樹脂成
形品の成形方法であって、好ましくは、成形品に貫通孔
或いは凹みを形成するため、モ−ルド表面に角部が形成
されているモ−ルドが使用される際、この角部の周囲に
環状のエジエクタ−ピンが配設された合成樹脂成形品の
成形方法にかかるものである。
【0010】
【作用】本発明は上記のような構成を有するものであっ
て、第1発明にあっては、得られた合成樹脂成形品の表
面にエジエクタ−ピンによる跡が形成されるが、この跡
はアッセンブルされる際に他の部材に覆われる面域に形
成されているため、アッセンブルの際の工数低減をもた
らすものとなるのである。
【0011】他方、第2発明のあっては、エジエクタ−
ピンの位置を上記した面域に配置したことにより、その
ピン跡が形成されてもアッセンブルの際に全く問題のな
い成形品が得られるものであって、特に成形品に貫通孔
や凹みを形成するため、モ−ルド面に角部が形成されて
いる場合にあっては、この角部の周囲を環状頭部をもつ
エジエクタ−ピンを配置すれば、モ−ルドからの取り出
し時における成形品の反りの発生がなくなり、しかも、
このエジエクタ−ピン跡は他の部材との嵌合部となるケ
−スがほとんどであり、これも外観不良となることはな
くなるという効果を奏するものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適例をもって更に詳細に説
明する。図1は本発明の第1におけるポリアセタ−ル成
形品の一部切欠斜視図である。この成形品1は、貫通孔
2の周りに位置した環状エジエクタ−ピンにてモ−ルド
内より押圧されて取り出されたものであり、この貫通孔
2の周囲にエジエクタ−ピンの頭による凹み跡3が形成
されている。成形体1の大きさは、例えば長さ475m
m、幅27mm、厚さ3mmであり、直径9.5mmの
貫通孔3を設けたものである。エジエクタ−ピンによる
凹み跡3の直径は約14mmであった。
【0013】図2は、この合成樹脂成形品1を、例えば
基板4にあけた雌ねじ部5に雄ねじ6によって取り付け
られたものであり、貫通孔2の周囲に形成されたエジエ
クタ−ピン頭による凹み跡3は、雄ねじ6の頭7によっ
て覆われて外観上目視できない構造となっている。
【0014】図3は、上記したポリアセタ−ル樹脂成形
品1を圧縮成形するための成形機の概略図である。図
中、11は固定側型板であって、中央にコア12が組込
まれている。一方、可動側型板13はコア12に対向し
てキャビテイが形成されている。このキャビテイを構成
する固定側型板11及び可動側型板13が上モ−ルド及
び下モ−ルドとなる。
【0015】固定側型板11は固定側取付板14によっ
て支持され、一方、可動側型板13は受板15にて支持
され、更にこれがスペ−サ−ブロック16によって可動
側取付板17に支持されている。
【0016】可動側取付板17上は、エジエクタ−プレ
−ト18及びこれよりのびるエジエクタ−ピン19が立
設されており、エジエクタ−ピン19は受板15及び可
動側型板13をつらぬいて、その先端がキャビテイに到
達している。そして20はガイドピンであり、固定側取
付板14に固定され、可動側型板13に嵌め込まれたブ
ッシュ21との間で摺動するものである。又、22はエ
ジエクタ−プレ−ト18に取り付けられたリタ−ンピン
である。
【0017】図4は成形時の上下モ−ルドの断面図であ
り、可動側型板13即ち下モ−ルド13内に合成樹脂材
料10 が充填され、上モ−ルド11のコア12によって
圧縮され、キャビテイ内に封じ込められて成形品が得ら
れる。この下モ−ルド13には成形品に貫通孔を設ける
ために角部23が形成され、この周囲に先端が環状のエ
ジエクタ−ピン19が配設されている。この場合、角部
23の周囲の環状エジェクタ−ピン19は下モ−ルド1
3の表面と略同一平面位置にある。
【0018】そして、下モ−ルド内より成形品1を取り
出す場合には、エジエクタ−プレ−ト18を上方に移動
させ、エジェクタ−ピン19をもって成形品1を押し上
げて(矢印X)取り出すこととなる。この際、図1にて
示すように、成形品1の貫通孔2の周囲にエジェクタ−
ピン19の頭にて形成される凹み跡3が形成されてしま
うが、この凹み跡3は図2に示すように雄ねじ6の頭7
によって覆われてしまうこととなる。
【0019】図5は、従来の成形技術に基づく成形品3
0であり、これは下モ−ルド13の角部23をはさんで
エジェクタ−ピン19が一対備えられた例であり、この
ピン19を押上げることによって成形される。このよう
に、ピン19の頭による凹み跡3は成形品30の表裏位
置に無関係に形成されてしまうこととなり、一方では、
点線で示すように、ピン19にて押し上げる際に、成形
品30と角部23との間の抜き抵抗とあいまって成形品
30に反りが発生することとなる。
【0020】
【発明の効果】本発明は合成樹脂成形品の(圧縮)成形
後、モ−ルドからの取出しに当り、成形品がアッセンブ
ルされた時、他の部品で覆われる面域に、成形品の取出
しに供されるエジェクタ−ピンを押出すものであって、
従ってエジェクタ−ピンの押圧による凹み跡が成形品に
形成されるとしても、アッセンブルの作業にあって、成
形品の表裏に全く注意をはらう必要がなく、好ましく
は、上記にて詳述したように、成形品に形成される凹部
近傍にエジェクタ−ピンを配置したので、この押出しに
当り成形品の変形が小さく、更にこの部分を他の部品に
て覆うために成形品として成形不良を生ずることも著し
く低減することとなったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1におけるポリアセタ−ル成
形品の一部切欠斜視図である。
【図2】図2は本発明の合成樹脂成形品を基板に取り付
けた断面図である。
【図3】図3は本発明の合成樹脂成形品を圧縮成形する
ための成形機の概略図である。
【図4】図4は本発明の合成樹脂成形品の成形時の上下
モ−ルドの断面図である。
【図5】図5は従来の技術に基づく合成樹脂成形品であ
る。
【符号の説明】
1 合成樹脂成形品、 10 合成樹脂材料、 2 貫通孔、 3 凹み跡、 4 基板、 5 雌ねじ部、 6 雄ねじ、 7 雄ねじ6の頭、 11 は固定側型板(上モ−ルド)、 12 コア、 13 可動側型板(下モ−ルド)、 14 固定側取付板、 15 受板、 16 スペ−サ−ブロック、 17 可動側取付板、 18 エジエクタ−プレ−ト、 19 エジエクタ−ピン、 20 ガイドピン、 21 ブッシュ、 22 リタ−ンピン、 23 角部、 30 従来の成形技術に基づく成形品。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モ−ルド内にて成形された合成樹脂成形
    品であって、エジエクタ−ピンをモ−ルド表面より突出
    させて成形品を取り出す際、エジエクタ−ピンの先端の
    位置が、当該成形品がアッセンブルされる際に他の部材
    にて覆われる面域内にあり、エジエクタ−ピンの跡が当
    該面域内に形成されたことを特徴とする合成樹脂成形
    品。
  2. 【請求項2】 合成樹脂材料をモ−ルド内に充填し、高
    温化に圧縮されてモ−ルドのキャビティと同形の成形品
    を形成し、次いで圧縮を解放し、その後エジエクタ−ピ
    ンをモ−ルド表面より突出させ、成形品をモ−ルド内よ
    り取り出す合成樹脂成形方法において、エジエクタ−ピ
    ンの位置を、成形品がアッセンブルされる際に、他の部
    材にて覆われる面域に対向させて配置し、成形品を押圧
    することを特徴とする合成樹脂成形品の成形方法。
  3. 【請求項3】 成形品に貫通孔或いは凹みを形成するた
    め、モ−ルド表面に角部が形成されているモ−ルドが使
    用される際、この角部の周囲に環状のエジエクタ−ピン
    が配設された請求項第2項記載の合成樹脂成形品の成形
    方法。
JP19170092A 1992-06-25 1992-06-25 合成樹脂成形品及びその成形方法 Pending JPH068256A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010089807A1 (ja) 2009-02-09 2010-08-12 パナソニック株式会社 給湯機

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