JPH0682354A - 冷熱試験装置 - Google Patents

冷熱試験装置

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JPH0682354A
JPH0682354A JP23227092A JP23227092A JPH0682354A JP H0682354 A JPH0682354 A JP H0682354A JP 23227092 A JP23227092 A JP 23227092A JP 23227092 A JP23227092 A JP 23227092A JP H0682354 A JPH0682354 A JP H0682354A
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JP
Japan
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tank
high temperature
port
opening
gas
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Withdrawn
Application number
JP23227092A
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English (en)
Inventor
Osamu Obata
修 小幡
Yoshihiko Kotani
善彦 小谷
Hiroshi Yada
寛 矢田
Keiichi Murano
恵一 村野
Takeshi Kitamura
健 北村
Jiichi Aikawa
滋一 会川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tabai Espec Co Ltd
Original Assignee
Tabai Espec Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0682354A publication Critical patent/JPH0682354A/ja
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  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来装置に比べると、常温曝しにおける試験
槽循環風量を高温曝し時と略同等にして、常温曝しを円
滑に行うことができ、それでいて、全体の構造が簡略化
され、安価に製作できる冷熱試験装置を提供する。 【構成】 試験槽1と、外気導入口41を備えるととも
に試験槽1に気体供給口21を介して接続されたファン
設置槽20と、槽20に連通口24を介して接続される
とともに試験槽1に気体吸い込み口22を介して接続さ
れた高温槽2と、試験槽1に気体供給口31及び気体吸
い込み口32を介して接続された低温槽3と、試験槽1
に設けた排気口43と、連通口24及び外気導入口41
に共通の開閉ダンパ42と、気体供給口21及び気体吸
い込み口22の開閉ダンパ27、28と、気体供給口3
1及び気体吸い込み口32の開閉ダンパ38、39と、
排気口43の開閉ダンパ44とを備えた冷熱試験装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種精密機器、電気、電
子機器、それらにかかわる部品、アッセンブリーユニッ
ト、各種材料等を所定の高温及び低温、さらには常温
(通常は周囲温度)に曝して、それらの熱衝撃や温度サ
イクルに対する耐久性、強度等調べたり、熱ストレスス
クリーニング処理等を行うために用いる冷熱試験装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷熱衝撃試験等の試験やスクリー
ニング等の処理の対象となる物品を高温、低温又は常温
に曝す装置として、特公昭58−49817号公報に開
示されている熱雰囲気試験装置が知られている。この装
置は、試料を出し入れすることができる試験槽と、加熱
手段及び加熱された高温気体を移動させるファンを収容
し、該ファンで高温気体を試験槽に供給する高温気体供
給槽と、冷却手段及び冷却された低温気体を移動させる
ファンを収容し、該ファンで低温気体を試験槽に供給す
る低温気体供給槽と、さらに、外気を試験槽に供給する
ための室内空気送入用ファンを有する外気供給手段とを
備えている。
【0003】該高温及び低温気体供給槽並びに外気供給
手段はそれぞれ断熱材の開閉ダンパを備えており、該ダ
ンパの開閉によってそれらは試験槽と連通または遮断関
係におかれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上の従来装
置では、各温度につき、その温度気体を試験槽へ供給
し、且つ、所望通り循環させるためのファンをそれぞれ
必要としているため、それだけ装置全体の構造が複雑化
するとともに製作コストが高くついていた。特に、常温
曝し時、他の温度(高温、低温)曝し時と同様に試験槽
内循環風量を大きくしようとすると、外気供給手段にお
ける前記室内空気送入用ファンを大型化しなければなら
ず、そうすると、それだけ装置が高価になるという問題
があった。
【0005】そこで本発明は、前記従来装置に比べる
と、常温曝しにおける試験槽循環風量を高温曝し時と略
同等にして、常温曝しを円滑に行うことができ、それで
いて、全体の構造が簡略化され、安価に製作できる冷熱
試験装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的に従
い、試験槽と、外気導入口を備えるとともに前記試験槽
に気体供給口を介して接続された気体循環手段設置部
と、加熱手段を備え、前記気体循環手段設置部に連通口
を介して接続されるとともに前記試験槽に気体吸い込み
口を介して接続された高温槽と、 冷却手段及び気体循
環手段を備え、前記試験槽に気体供給口及び気体吸い込
み口を介して接続された低温槽と、前記試験槽に、風下
側に設けた排気口と、前記気体循環手段設置部の外気導
入口の開閉手段であって、該導入口を高温曝し運転時に
は閉じ、常温曝し、低温曝しの各運転時のうち少なくと
も常温曝し運転時には開けるものと、前記気体循環手段
設置部及び前記試験槽間の前記気体供給口の開閉手段で
あって、該供給口を低温曝し運転時には閉じ、高温曝
し、常温曝しの各運転時には開けるものと、前記高温槽
及び前記気体循環手段設置部間の前記連通口の開閉手段
であって、該連通口を低温曝し及び常温曝しの各運転時
のうち少なくとも常温曝し運転時には閉じ、高温曝し運
転時には開けるものと、前記試験槽及び前記高温槽間の
前記気体吸い込み口の開閉手段であって、該吸い込み口
を低温曝し、常温曝しの各運転時には閉じ、高温曝し運
転時には開けるものと、前記試験槽及び前記低温槽間の
気体供給口及び気体吸い込み口の開閉手段であって、そ
れらを高温曝し、常温曝しの各運転時には閉じ、低温曝
し運転時には開けるものと、前記試験槽の前記排気口の
開閉手段であって、該排気口を高温曝し、低温曝しの各
運転時には閉じ、常温曝し運転時には開けるものと、を
備えたことを特徴とする冷熱試験装置を提供するもので
ある。
【0007】構造の簡略化のためには、前記高温槽及び
前記気体循環手段設置部間の前記連通口の開閉手段と該
気体循環手段設置部の外気導入口の開閉手段とが共通の
もので、該連通口及び気体導入口のうち一方を閉じると
共に他方を開けるものであることが望ましい。また、前
記高温槽には気体攪拌手段を設けることができ、この場
合、この攪拌手段は、高温槽内気体温度を各部で均一化
するように攪拌できる程度の簡易な安価なもの、例えば
小型のプロペラファンからなるもので足りる。
【0008】
【作用】本発明装置によると、各温度曝しは次のように
行われる。 高温曝し 高温槽及び気体循環手段設置部間の連通口、気体循環手
段設置部及び試験槽間の気体供給口、並びに試験槽及び
高温槽間の気体吸い込み口がそれぞれ開けられる一方、
気体循環手段設置部の外気導入口及び試験槽における排
気口並びに低温槽に係る気体供給口及び吸い込み口がそ
れぞれ閉じられ、気体循環手段設置部の気体循環手段が
運転されることで、高温槽、気体循環手段設置部及び試
験槽に高温気体が循環し、試験槽内が所定高温に曝され
る。
【0009】低温槽は、必要に応じ、予冷運転される。 低温曝し 低温槽に係る気体供給口及び気体吸い込み口が開けられ
る一方、気体循環手段設置部の外気導入口と、高温槽及
び気体循環手段設置部間の連通口とはそれぞれその開閉
手段により閉じられ、又は開けたままとされ、また、気
体循環手段設置部及び試験槽間の気体供給口、試験槽及
び高温槽間の気体吸い込み口、並びに試験槽における排
気口がそれぞれ閉じられ、低温槽と試験槽を低温気体が
循環し、試験槽内が所定低温に曝される。高温槽は、必
要に応じ、予熱運転される。
【0010】なお、この低温曝しの次の運転が高温曝し
のときは、必ずしもそうする必要はないが、前記連通口
を開け、外気導入口を閉じて予熱運転することが望まし
く、また、次の運転が常温曝しのときは、必ずしもそう
する必要はないが、前記連通口を閉じ、外気導入口を開
けておくことが望ましい。 常温曝し 気体循環手段設置部の気体導入口、該設置部及び試験槽
間の気体供給口並びに試験槽における排気口がそれぞれ
開けられる一方、高温槽及び気体循環手段設置部間の連
通口、試験槽及び高温槽間の気体吸い込み口並びに低温
槽に係る気体供給口及び気体吸い込み口がそれぞれ閉じ
られ、気体循環手段設置部の気体循環手段が運転される
ことで、外気が気体導入口、気体循環手段設置部、試験
槽及び排気口へ流れ、試験槽が常温に曝される。
【0011】高温槽は必要に応じ予熱運転され、低温槽
は必要に応じ予冷運転される。常温曝し運転時、高温槽
連通口は閉じられているので、常温曝しの立ち上がりが
良く、その後の常温曝しも円滑に行われる。また、高温
槽内部に気体攪拌手段を設けてあるときは、高温槽の予
熱運転時等にこれを運転して高温気体温度の各部均一化
を図ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は一実施例の概略断面を示している。この冷
熱試験装置は、試験槽1と、これに断熱壁11を介して
設けられた高温槽2及び気体循環用ファンFの設置槽2
0、並びに断熱壁12を介して設けられた低温槽3を備
えており、これら槽は全体が断熱壁10によって囲まれ
ている。
【0013】ファン設置槽20は断熱壁11に設けた気
体供給口21を介して、また、高温槽2は断熱壁11に
設けた気体吸い込み口22により試験槽1に連通できる
ようになっており、低温槽3は断熱壁12に設けた気体
供給口31及び気体吸い込み口32を介して試験槽1に
連通できるようになっている。高温槽2は連通口24を
介してファン設置槽20に連通している。また、ファン
設置槽20は連通口24に近い位置で天井4に外気導入
口41を有している。
【0014】ファンFは多翼ファン又はシロッコファン
と呼ばれているもので、外側壁10に固定したモータM
1にて回転駆動される。高温槽2は加熱電気ヒータ23
を備えてているとともに、気体攪拌用のプロペラファン
25を備えている。ファン25は背面外壁100に設け
たモータM2によって回転駆動される。
【0015】一方、低温槽3は冷却器33及びその下流
側の温度調節用の加熱電気ヒータ34を備えており、さ
らにヒータ34の下流側且つ気体供給口31に臨む位置
に気体循環用のファン35を備えている。ファン35も
多翼ファン又はシロッコファンと呼ばれているもので、
外側壁10に設けたモータM3により回転駆動される。
低温槽3はさらに予冷用の気体循環補助通路37を備え
ている。
【0016】ファン設置槽20と試験槽1を連通させる
気体供給口21及び試験槽1と高温槽2を連通させる気
体吸い込み口22にはそれぞれこれらを開閉する断熱ダ
ンパ27及び28が設けてあり、低温槽3と試験槽1を
連通させる気体供給口31及び吸い込み口32にはそれ
ぞれこれらを開閉する断熱ダンパ38及び39を設けて
ある。これらダンパは回動可能に設けられており、後述
する駆動手段により開閉駆動される。
【0017】高温槽2とファン設置槽20との間の連通
口24及びファン設置槽20の外気導入口41に対して
は、これらを開閉する共通の断熱ダンパ42が設けてあ
る。ダンパ42は回動可能に設けられており、後述する
駆動手段にて連通口24を閉じる一方、外気導入口41
を開け、或いは外気導入口41を閉じる一方、連通口2
4を開けるように駆動される。
【0018】また、試験槽1の風下側の背面外壁40に
は、外気導入口41に対応する排気口43が設けてあ
り、この排気口43には断熱ダンパ44が設けてある。
このダンパも回動可能に設けられており、後述する図示
しない駆動手段により開閉駆動される。試験槽1にはダ
ンパ27、28、38及び39が回動する区域の内側空
間両側に、循環気体を整流するための、又は(及び)試
験槽内の物品が高温槽や低温槽さらには排気口43へ吸
い込まれたり脱落したりする等の事故を防止する金網状
或いは格子状等の部材A、Bを設けてある。なお、試験
槽1内への物品の出し入れは、少なくとも部材A及びB
の間に挟まれる空間の前面に設けた図示しない開閉断熱
扉によって行われる。
【0019】次に前記各断熱ダンパの駆動手段を図2に
基づいて説明する。各ダンパ27、28、38、39、
42、44はいずれも、これを支持する軸棒30を有
し、この軸棒が図示しないフレームに回動可能に支持さ
れることによって、それぞれ回動可能となっている。各
軸棒30にはアーム300が固定され、このアームが空
気圧作動の往復動型(複動型)のピストンシリンダ装置
のピストンロッドに連結されている。
【0020】高温槽2及びファン設置槽20間の連通口
24並びにファン設置槽20の外気導入口41に対する
共通のダンパ42を駆動するピストンシリンダ装置AC
1と、試験槽1及び高温槽2間の気体吸い込み口22に
対するダンパ28を駆動するピストンシリンダ装置AC
2のそれぞれのポートは共通の電磁弁S1に配管接続さ
れ、ダンパ42と28が連動するようになっている。な
お、ダンパ42、28はそれぞれ別々のピストンシリン
ダ装置及び電磁弁で開閉するようにしてもよい。
【0021】ファン設置槽20及び試験槽1間の気体供
給口21に対するダンパ27を駆動するピストンシリン
ダ装置AC3は電磁弁S2に配管接続されている。試験
槽1の排気口43に対するダンパ44を駆動するピスト
ンシリンダ装置AC4は電磁弁S3に配管接続されてい
る。低温槽に係る気体供給口31及び気体吸い込み口3
2に対するダンパ38、39を駆動するピストンシリン
ダ装置AC5、AC6は共通の電磁弁S4に配管接続さ
れ、ダンパ38、39が連動するようになっている。な
お、ダンパ38、39はそれぞれ別々のピストンシリン
ダ装置及び電磁弁で開閉するようにしてもよい。
【0022】前記各ピストンシリンダ装置はコンプレッ
サ等を含む空気回路AIから電磁弁を介して圧縮空気の
供給を受け、作動する。各電磁弁S1〜S4及びファン
モータM1、M2、M3は冷熱試験装置全体の動作を制
御するマイクロコンピータを中心に構成した制御部CO
Nからの指示に基づいて制御運転される。また、高温槽
2のヒータ23、低温槽3の冷却器33を含む冷凍機、
及びヒータ34もこの制御部の指示に基づいて運転され
る。
【0023】制御部CONには、操作パネルPが接続さ
れており、このパネルから、高温曝し、低温曝し、常温
曝しの組み合わせ、その順序、各曝し時間等、必要なデ
ータを入力できる。前記制御部CONは、各ダンパの動
作を表1に示すように制御すべく電磁弁S1〜S4をコ
ントロールし、各モータM1〜M3を表1のように制御
するように構成されている。
【0024】
【表1】
【0025】なお、装置の両外側壁10のうち、整流板
Bを設けた側の外側壁10には貫通孔101が形成して
ある。この孔は、試験槽1内に配置される試験対象であ
る電子部品、電子回路等を搭載したボード、その他の試
験対象物品に必要に応じ、通電したり、信号付与等する
ための、或いは計測機器等へ通電したり、そこから情報
を取り出すための、単線や複数の線、或いはフラットケ
ーブル等からなる配線を通すために用いられる。
【0026】図3は前述の如きボードBDに配線Lを接
続している様子を示している。孔101の両端には、試
験槽1の内外においてシール栓体嵌入用部材51を嵌着
させてあり、側壁10に気密にネジ止めしてある。各部
材51は長円形状の配線通過孔51aを有している。一
方、孔51aに気密に嵌着されるシール栓体52が準備
される。シール栓体52はシリコンスポンジゴム等のゴ
ム様弾性のある材料から一体的に形成されており、図
3、図4に示すように、その外輪郭が部材孔51aの断
面形に略相似形の断面形を有し、一端521は孔51a
の断面積より若干大きく、他端522は孔51aの断面
積より若干小さく、外周面523は一端521から他端
522に向け次第に細くなるようにテーパ面(傾斜面)
に形成されている。部材孔51a内面にも奥へ向かうに
従って次第に細くなる傾斜を付けてもよい。また、栓体
52には一端521から他端522へ向け、外力を受け
ない状態では若干開く断面長円形状乃至楕円形状のスリ
ット524を形成してある。シール栓体52は、図4の
(A)図に示すように、正面から見ると左右対称形であ
り、両側面相互、平面及び底面相互も対称に表れる。
【0027】配線Lは、試験室1の内外において予めこ
の栓体52のスリット524に通され、各栓体52はそ
の状態で対応する部材51の孔51aに気密に嵌着され
る。このとき、スリット524は圧縮されて絞まり、配
線Lを気密に、又は略気密に挟着する。スリット524
への配線通しを容易にするため、予め、又は使用にあた
って、栓体外周面にスリット524へ通じる切り込み5
25を設けてもよい。
【0028】かくして必要な配線Lが実質上気密に装着
される。なお、かかる配線通し構造は、単に冷熱試験装
置だけでなく、恒温器、恒温恒湿器その他の環境試験機
器、クリーンオーブン等の熱処理装置等、各種分野に採
用できる。以上説明した冷熱試験装置によると、各温度
曝しは次のように行われる。
【0029】高温曝し 高温槽2及びファン設置槽20間の連通口24がこれを
閉じていたダンパ42の回動にて開けられるとともに外
気導入口41が該ダンパで閉じられ、また、ダンパ2
7、28が開けられる一方、試験槽1の排気口43がダ
ンパ44で閉じられるとともに低温槽3と試験槽1を連
通させる気体供給口31及び吸い込み口32がそれぞれ
ダンパ38、39で閉じられる。
【0030】高温槽においては加熱ヒータ23及び気体
攪拌用ファン25が運転状態のままとされ、ヒータ23
により発生し、ファン25で攪拌均一化された高温気体
がファンFにより気体供給口21から試験槽1内に供給
されるとともに試験槽1から吸い込み口22を介して再
び高温槽2へ吸い込まれるように循環する。かくして試
験槽1内は所定の高温に曝され、該槽内の物品が高温曝
しされる。
【0031】この高温曝しの間、低温槽3においては、
冷却器33、ヒータ34及びファン35が運転され、該
槽内において補助通路37を利用してa方向に気体が循
環せしめられ、予冷運転が行われる。 低温曝し 低温槽3及び試験槽1間の気体供給口31、吸い込み口
32を閉じていたダンパ38、39が開けられる一方、
高温槽2及び槽20間の連通口24がダンパ42で閉じ
られ(外気導入口41は開)、さらに試験槽1の排気口
43がダンパ44で閉じられるとともに高温槽2と試験
槽1を連通させる口21、22もそれぞれダンパ27、
28によって閉じられる。
【0032】低温槽3内の冷却器33の運転及びヒータ
34の運転により発生した所定低温の気体がファン35
の運転により気体供給口31から試験槽1内へ供給され
るとともに、吸い込み口32から再び低温槽3内へ吸い
込まれるように循環する。かくして試験槽1内は所定の
低温に曝され、該槽内の物品が低温曝しされる。この低
温曝しの間、高温槽2においては、ヒータ23及びファ
ン25が運転され、次の高温曝しに備え、予熱運転され
る。
【0033】常温曝し 高温槽連通口24がダンパ42で閉じられ、外気導入口
41が開けたままとされ、また、槽20及び試験槽1間
のダンパ27、試験槽1の排気口ダンパ44が開けられ
る一方、高温槽及び試験槽間の気体吸い込み口ダンパ2
8が閉じられるとともに、低温槽3の気体供給口31及
び吸い込み口32もダンパ38、39にて閉じられる。
かくして、ファンFの運転により外気が試験槽1内へ導
入される一方、試験槽1内の気体は排気口43から外部
へ排出される。かくして試験槽1内に外気が循環し、試
験槽1内物品は常温曝しされる。
【0034】この常温曝しの間、高温槽2において予熱
運転が行われ、低温槽3においては予冷運転が行われ
る。各曝し運転に入る準備段階では、高温槽2、試験槽
1、低温槽3をいずれも閉じた状態として、前記予熱運
転、予冷運転が実施される。いずれの場合でも、予熱運
転や予冷運転は必要に応じ行うだけでもよい。
【0035】前記冷熱試験装置によると、常温曝しにお
いては高温曝しにおいて使用する気体循環用ファンFと
同じファンFが使用され、高温曝し運転時と略同風量で
円滑な常温曝しを行える。また、常温曝しのとき、高温
槽2は閉じられているので、それだけ常温曝しの立ち上
がりが早く、且つ、円滑にこれを行うことができる。フ
ァンFが高温曝し、常温曝しに共通のものであるから、
それだけ全体の構成が簡略化されている。
【0036】なお、前記外気導入口41及び排気口43
は次のようにも利用できる。すなわち、高温曝し運転に
おいて、これら口41、43を開閉するダンパ42、4
4を開度を調節して開けることにより、一層広い温度範
囲にわたって高温曝し運転が可能となる。さらに、高温
曝し運転の設定温度を下げるため予熱温度を下げる必要
が生じた場合、高温槽の予熱運転において連通口24を
適当な開度で開くことにより、予熱温度を速やかに下げ
ることができる。
【0037】本発明は前記実施例に限定されるものでは
なく、他の態様でも実施できる。例えば、前記連通口2
4及び外気導入口41を開閉するダンパ42のピストン
シリンダ装置AC1と、高温槽2への気体吸い込み口2
2を開閉するダンパ28のピストンシリンダ装置AC2
とを別個の電磁弁で個別に制御できるようにしておき、
ダンパ28については前記実施例のように開閉制御し、
ダンパ42については、低温曝し運転のあとの次の運転
が常温曝しのときは、該低温曝し運転時、連通口24を
ダンパ42で閉じるとともに外気導入口41を開けてお
き、次の運転が高温曝しのときは、低温曝し運転時、連
通口24は開けたままとして、外気導入口41をダンパ
42で閉じるように制御してもよい。このようにする
と、次の常温曝し、又は高温曝しのそれぞれの立ち上が
りを良くすることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、従
来装置に比べ、常温曝しにおける試験槽循環風量を高温
曝し時と略同等にして、常温曝しを円滑に行うことがで
き、それでいて、全体の構造が簡略化され、安価に製作
できる冷熱試験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】各ダンパの制御駆動手段の概略構成を示す図で
ある。
【図3】試験槽内物品に通電、信号付与等を行う状態の
説明図である。
【図4】シール栓体を示すもので、図(A)はその正面
図、図(B)は側面図、図(C)は平面図である。
【符号の説明】
1 試験槽 11、12 断熱壁 10 断熱外側壁 40、100 断熱背面外壁 2 高温槽 20 気体循環用ファン設置槽 21 気体供給口 22 気体吸い込み口 23 加熱ヒータ 24 連通口 25 プロペラファン M2 モータ F 気体循環用ファン M1 モータ 27、28 断熱ダンパ 3 低温槽 31 気体供給口 32 気体吸い込み口 33 冷却器 34 温度調節用ヒータ 35 気体循環用ファン M3 モータ 37 予冷用補助通路 38、39 断熱ダンパ 4 ファン設置槽天井壁 41 外気導入口 43 排気口 42、44 断熱ダンパ A、B 整流及び(又は)物品通過阻止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村野 恵一 大阪市北区天神橋3丁目5番6号 タバイ エスペック株式会社内 (72)発明者 北村 健 大阪市北区天神橋3丁目5番6号 タバイ エスペック株式会社内 (72)発明者 会川 滋一 大阪市北区天神橋3丁目5番6号 タバイ エスペック株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験槽と、 外気導入口を備えるとともに前記試験槽に気体供給口を
    介して接続された気体循環手段設置部と、 加熱手段を備え、前記気体循環手段設置部に連通口を介
    して接続されるとともに前記試験槽に気体吸い込み口を
    介して接続された高温槽と、 冷却手段及び気体循環手段を備え、前記試験槽に気体供
    給口及び気体吸い込み口を介して接続された低温槽と、 前記試験槽に、風下側に設けた排気口と、 前記気体循環手段設置部の外気導入口の開閉手段であっ
    て、該導入口を高温曝し運転時には閉じ、常温曝し、低
    温曝しの各運転時のうち少なくとも常温曝し運転時には
    開けるものと、 前記気体循環手段設置部及び前記試験槽間の前記気体供
    給口の開閉手段であって、該供給口を低温曝し運転時に
    は閉じ、高温曝し、常温曝しの各運転時には開けるもの
    と、 前記高温槽及び前記気体循環手段設置部間の前記連通口
    の開閉手段であって、該連通口を低温曝し及び常温曝し
    の各運転時のうち少なくとも常温曝し運転時には閉じ、
    高温曝し運転時には開けるものと、 前記試験槽及び前記高温槽間の前記気体吸い込み口の開
    閉手段であって、該吸い込み口を低温曝し、常温曝しの
    各運転時には閉じ、高温曝し運転時には開けるものと、 前記試験槽及び前記低温槽間の気体供給口及び気体吸い
    込み口の開閉手段であって、それらを高温曝し、常温曝
    しの各運転時には閉じ、低温曝し運転時には開けるもの
    と、 前記試験槽の前記排気口の開閉手段であって、該排気口
    を高温曝し、低温曝しの各運転時には閉じ、常温曝し運
    転時には開けるものと、 を備えたことを特徴とする冷熱試験装置。
  2. 【請求項2】 前記高温槽及び前記気体循環手段設置部
    間の前記連通口の開閉手段と該気体循環手段設置部の外
    気導入口の開閉手段とが共通のもので、該連通口及び気
    体導入口のうち一方を閉じると共に他方を開けるもので
    ある請求項1記載の冷熱試験装置。
  3. 【請求項3】 前記高温槽に気体攪拌手段を設けてある
    請求項1又は2記載の冷熱試験装置。
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