JPH0686429A - 配線シール栓体及び配線シール具 - Google Patents
配線シール栓体及び配線シール具Info
- Publication number
- JPH0686429A JPH0686429A JP5036295A JP3629593A JPH0686429A JP H0686429 A JPH0686429 A JP H0686429A JP 5036295 A JP5036295 A JP 5036295A JP 3629593 A JP3629593 A JP 3629593A JP H0686429 A JPH0686429 A JP H0686429A
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- JP
- Japan
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- wiring
- slit
- seal plug
- seal
- plug body
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来よりも簡単、確実に配線シール処理を行
うことができ、配線の太さ、本数、形状等の点で広い範
囲にわたる配線について配線シール処理を行える配線シ
ール栓体及び配線シール具を提供する。 【構成】 一端521から他端522へ貫通する配線通
し用のスリット524を中央部に有するゴム様弾性材料
からなる配線シール栓体52であり、スリット524の
貫通方向に直角な断面において外輪郭が長円形状を呈す
るとともにスリット部分も長円形状を呈しており、外周
面523は、一端521から他端522へ向けて次第に
細くなるように傾斜面に形成されている配線シール栓体
52、並びにこれとともに配線シール具を構成するシー
ル栓体嵌入用部材51。
うことができ、配線の太さ、本数、形状等の点で広い範
囲にわたる配線について配線シール処理を行える配線シ
ール栓体及び配線シール具を提供する。 【構成】 一端521から他端522へ貫通する配線通
し用のスリット524を中央部に有するゴム様弾性材料
からなる配線シール栓体52であり、スリット524の
貫通方向に直角な断面において外輪郭が長円形状を呈す
るとともにスリット部分も長円形状を呈しており、外周
面523は、一端521から他端522へ向けて次第に
細くなるように傾斜面に形成されている配線シール栓体
52、並びにこれとともに配線シール具を構成するシー
ル栓体嵌入用部材51。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温度又は温湿度を所望の
ものに維持するために内部気密が要求され、又は望まれ
る装置中へ外部から配線するにあたり、その配線が貫通
する装置壁部分等においてその部分を封止するための配
線シール栓体及び配線シール具に関する。
ものに維持するために内部気密が要求され、又は望まれ
る装置中へ外部から配線するにあたり、その配線が貫通
する装置壁部分等においてその部分を封止するための配
線シール栓体及び配線シール具に関する。
【0002】
【従来の技術】温度又は温湿度を所望のものに維持する
ために内部気密が要求され、又は望まれる装置として
は、次のようなものを例示できるすなわち、各種精密機
器、電気、電子機器、それらにかかわる部品、アッセン
ブリーユニット、各種材料等の試料を所定の高温及び低
温、さらには常温(通常は周囲温度)に曝して、それら
の熱衝撃や温度サイクルに対する耐久性、強度等を調べ
たり、熱ストレススクリーニング処理等を行うために用
いる冷熱試験装置、前記のような試料を一定温度或いは
一定温湿度に曝して耐熱性、耐寒性、耐湿性等を調べる
ための恒温器や恒温恒湿器、各種材料等の加熱処理を行
うクリーンオーブン等の熱処理装置などである。
ために内部気密が要求され、又は望まれる装置として
は、次のようなものを例示できるすなわち、各種精密機
器、電気、電子機器、それらにかかわる部品、アッセン
ブリーユニット、各種材料等の試料を所定の高温及び低
温、さらには常温(通常は周囲温度)に曝して、それら
の熱衝撃や温度サイクルに対する耐久性、強度等を調べ
たり、熱ストレススクリーニング処理等を行うために用
いる冷熱試験装置、前記のような試料を一定温度或いは
一定温湿度に曝して耐熱性、耐寒性、耐湿性等を調べる
ための恒温器や恒温恒湿器、各種材料等の加熱処理を行
うクリーンオーブン等の熱処理装置などである。
【0003】これら冷熱試験装置、恒温器、恒温恒湿器
等のいわゆる環境試験装置、熱処理装置等においては、
装置内に設置した電子部品、電子回路等を搭載したボー
ドその他の部品に必要に応じ通電したり、信号付与等す
るための、或いは計測機器等へ通電したり、そこから情
報を取り出すための、単線や複数の線、或いはフラット
ケーブル等からなる配線がなされることが多々ある。
等のいわゆる環境試験装置、熱処理装置等においては、
装置内に設置した電子部品、電子回路等を搭載したボー
ドその他の部品に必要に応じ通電したり、信号付与等す
るための、或いは計測機器等へ通電したり、そこから情
報を取り出すための、単線や複数の線、或いはフラット
ケーブル等からなる配線がなされることが多々ある。
【0004】このような配線が貫通する装置壁部分等の
気密封止は、従来、帯状のシール部材を配線に巻き付け
てこれを配線通し孔に押し込むとか、ゴム板のようなシ
ール板で配線通し孔を閉じるとともに該シール板に切り
込み乃至スリットを設けておき、これに配線を通すと
か、中実シール栓に設けた切り込み部に配線を挟んで該
栓体を配線通し孔に押し込むというような手段で行われ
ていた。
気密封止は、従来、帯状のシール部材を配線に巻き付け
てこれを配線通し孔に押し込むとか、ゴム板のようなシ
ール板で配線通し孔を閉じるとともに該シール板に切り
込み乃至スリットを設けておき、これに配線を通すと
か、中実シール栓に設けた切り込み部に配線を挟んで該
栓体を配線通し孔に押し込むというような手段で行われ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来採
用されてきた配線シール栓体、配線シール具は、例えば
前記シール帯部材を巻くもののように気密シール操作を
行いにくかったり、例えば前記ゴム板のように気密シー
ルが不十分となったり、例えば前記中実シール栓体のよ
うに配線の太さや本数、配線体の形状等が少し異なると
(例えば通常の線とフラットケーブル)、シール栓体を
取り換えなければならなかったりするなど、様々の問題
点を有している。
用されてきた配線シール栓体、配線シール具は、例えば
前記シール帯部材を巻くもののように気密シール操作を
行いにくかったり、例えば前記ゴム板のように気密シー
ルが不十分となったり、例えば前記中実シール栓体のよ
うに配線の太さや本数、配線体の形状等が少し異なると
(例えば通常の線とフラットケーブル)、シール栓体を
取り換えなければならなかったりするなど、様々の問題
点を有している。
【0006】そこで本発明は、従来よりも簡単、確実に
配線シール処理を行うことができ、また、配線の太さ、
本数、形状等の点で広い範囲にわたる配線について配線
シール処理を行える配線シール栓体及び配線シール具を
提供することを課題とする。
配線シール処理を行うことができ、また、配線の太さ、
本数、形状等の点で広い範囲にわたる配線について配線
シール処理を行える配線シール栓体及び配線シール具を
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の配線シール栓体は、一端から他端へ貫通する配線通
し用のスリットを中央部に有するゴム様弾性材料からな
る配線シール栓体であり、前記スリットの貫通方向に直
角な断面において外輪郭が長円形状を呈するとともに前
記スリット部分も長円形状を呈しており、外周面は、前
記一端から他端へ向けて次第に細くなるように傾斜面に
形成されていることを特徴とする。
明の配線シール栓体は、一端から他端へ貫通する配線通
し用のスリットを中央部に有するゴム様弾性材料からな
る配線シール栓体であり、前記スリットの貫通方向に直
角な断面において外輪郭が長円形状を呈するとともに前
記スリット部分も長円形状を呈しており、外周面は、前
記一端から他端へ向けて次第に細くなるように傾斜面に
形成されていることを特徴とする。
【0008】また、前記課題を解決する本発明の配線シ
ール具は、前記配線シール栓体と、該栓体を嵌着させて
前記スリットを絞ませることができるシール栓体嵌入用
部材とからなる。前記配線シール栓体には、それに配線
を装着し易いように、その外周面の一部から前記スリッ
トへ通じる切り込みを形成しておいてもよい。
ール具は、前記配線シール栓体と、該栓体を嵌着させて
前記スリットを絞ませることができるシール栓体嵌入用
部材とからなる。前記配線シール栓体には、それに配線
を装着し易いように、その外周面の一部から前記スリッ
トへ通じる切り込みを形成しておいてもよい。
【0009】
【作用】本発明の配線シール栓体によると、該栓体を、
そのスリットに配線を貫通させるとともに、配線を通す
ために設けた装置壁等における該栓体より小さ目の配線
通し孔に押し込むことにより、該栓体が圧縮され、その
外周面が孔内面に実質上気密に接触し、スリットも圧縮
されて絞まり、その中の配線を周囲から気密に又は略気
密に抱く格好となり、かくして配線周囲の間隙が実質上
気密にシールされる。
そのスリットに配線を貫通させるとともに、配線を通す
ために設けた装置壁等における該栓体より小さ目の配線
通し孔に押し込むことにより、該栓体が圧縮され、その
外周面が孔内面に実質上気密に接触し、スリットも圧縮
されて絞まり、その中の配線を周囲から気密に又は略気
密に抱く格好となり、かくして配線周囲の間隙が実質上
気密にシールされる。
【0010】また、本発明の配線シール具によると、そ
のシール栓体嵌入用部材を配線を通す装置壁等の配線通
し孔に予め固定しておき、配線シール栓体のスリットに
前述のように配線を貫通させるとともに、該栓体をその
部材に嵌着させることで、該栓体が圧縮されて部材内面
に実質上気密に接するとともにスリットも圧縮されて絞
まり、その中の配線がスリット内面にて気密に又は略気
密に囲繞され、かくして配線周囲が実質上気密にシール
される。
のシール栓体嵌入用部材を配線を通す装置壁等の配線通
し孔に予め固定しておき、配線シール栓体のスリットに
前述のように配線を貫通させるとともに、該栓体をその
部材に嵌着させることで、該栓体が圧縮されて部材内面
に実質上気密に接するとともにスリットも圧縮されて絞
まり、その中の配線がスリット内面にて気密に又は略気
密に囲繞され、かくして配線周囲が実質上気密にシール
される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明に係る配線シール栓体の1例を示し
ており、(A)図はその正面図、(B)図はその一方の
側面図、(C)図はその平面図である。また、図2は本
発明に係る配線シール具を使用状態で示す斜視図であ
る。図3は図1及び図2に示す栓体及びシール具を用い
る冷熱試験装置の概略断面を示している。
する。図1は本発明に係る配線シール栓体の1例を示し
ており、(A)図はその正面図、(B)図はその一方の
側面図、(C)図はその平面図である。また、図2は本
発明に係る配線シール具を使用状態で示す斜視図であ
る。図3は図1及び図2に示す栓体及びシール具を用い
る冷熱試験装置の概略断面を示している。
【0012】図1に示す配線シール栓体52及び図2に
示す配線シール具を説明する前に、先ず、図3に示す装
置について説明しておく。この冷熱試験装置は、試験槽
1と、これに断熱壁11を介して設けられた高温槽2及
び気体循環用ファンFの設置槽20、並びに断熱壁12
を介して設けられた低温槽3を備えており、これら槽は
全体が断熱壁10によって囲まれている。
示す配線シール具を説明する前に、先ず、図3に示す装
置について説明しておく。この冷熱試験装置は、試験槽
1と、これに断熱壁11を介して設けられた高温槽2及
び気体循環用ファンFの設置槽20、並びに断熱壁12
を介して設けられた低温槽3を備えており、これら槽は
全体が断熱壁10によって囲まれている。
【0013】ファン設置槽20は断熱壁11に設けた気
体供給口21を介して、また、高温槽2は断熱壁11に
設けた気体吸い込み口22により試験槽1に連通できる
ようになっており、低温槽3は断熱壁12に設けた気体
供給口31及び気体吸い込み口32を介して試験槽1に
連通できるようになっている。高温槽2は連通口24を
介してファン設置槽20に連通している。また、ファン
設置槽20は連通口24に近い位置で天井4に外気導入
口41を有している。
体供給口21を介して、また、高温槽2は断熱壁11に
設けた気体吸い込み口22により試験槽1に連通できる
ようになっており、低温槽3は断熱壁12に設けた気体
供給口31及び気体吸い込み口32を介して試験槽1に
連通できるようになっている。高温槽2は連通口24を
介してファン設置槽20に連通している。また、ファン
設置槽20は連通口24に近い位置で天井4に外気導入
口41を有している。
【0014】ファンFは多翼ファン又はシロッコファン
と呼ばれているもので、外側壁10に固定したモータM
1にて回転駆動される。高温槽2は加熱電気ヒータ23
を備えてているとともに、気体攪拌用のプロペラファン
25を備えている。ファン25は背面外壁100に設け
たモータM2によって回転駆動される。
と呼ばれているもので、外側壁10に固定したモータM
1にて回転駆動される。高温槽2は加熱電気ヒータ23
を備えてているとともに、気体攪拌用のプロペラファン
25を備えている。ファン25は背面外壁100に設け
たモータM2によって回転駆動される。
【0015】一方、低温槽3は冷却器33及びその下流
側の温度調節用の加熱電気ヒータ34を備えており、さ
らにヒータ34の下流側且つ気体供給口31に臨む位置
に気体循環用のファン35を備えている。ファン35も
多翼ファン又はシロッコファンと呼ばれているもので、
外側壁10に設けたモータM3により回転駆動される。
低温槽3はさらに予冷用の気体循環補助通路37を備え
ている。
側の温度調節用の加熱電気ヒータ34を備えており、さ
らにヒータ34の下流側且つ気体供給口31に臨む位置
に気体循環用のファン35を備えている。ファン35も
多翼ファン又はシロッコファンと呼ばれているもので、
外側壁10に設けたモータM3により回転駆動される。
低温槽3はさらに予冷用の気体循環補助通路37を備え
ている。
【0016】ファン設置槽20と試験槽1を連通させる
気体供給口21及び試験槽1と高温槽2を連通させる気
体吸い込み口22にはそれぞれこれらを開閉する断熱ダ
ンパ27及び28が設けてあり、低温槽3と試験槽1を
連通させる気体供給口31及び吸い込み口32にはそれ
ぞれこれらを開閉する断熱ダンパ38及び39を設けて
ある。これらダンパは回動可能に設けられており、図示
しない駆動手段により開閉駆動される。
気体供給口21及び試験槽1と高温槽2を連通させる気
体吸い込み口22にはそれぞれこれらを開閉する断熱ダ
ンパ27及び28が設けてあり、低温槽3と試験槽1を
連通させる気体供給口31及び吸い込み口32にはそれ
ぞれこれらを開閉する断熱ダンパ38及び39を設けて
ある。これらダンパは回動可能に設けられており、図示
しない駆動手段により開閉駆動される。
【0017】高温槽2とファン設置槽20との間の連通
口24及びファン設置槽20の外気導入口41に対して
は、これらを開閉する共通の断熱ダンパ42が設けてあ
る。ダンパ42は回動可能に設けられており、図示しな
い駆動手段にて連通口24を閉じる一方、外気導入口4
1を開け、或いは外気導入口41を閉じる一方、連通口
24を開けるように駆動される。
口24及びファン設置槽20の外気導入口41に対して
は、これらを開閉する共通の断熱ダンパ42が設けてあ
る。ダンパ42は回動可能に設けられており、図示しな
い駆動手段にて連通口24を閉じる一方、外気導入口4
1を開け、或いは外気導入口41を閉じる一方、連通口
24を開けるように駆動される。
【0018】また、試験槽1の風下側の背面外壁40に
は、外気導入口41に対応する排気口43が設けてあ
り、この排気口43には断熱ダンパ44が設けてある。
このダンパも回動可能に設けられており、図示しない駆
動手段により開閉駆動される。試験槽1にはダンパ2
7、28、38及び39が回動する区域の内側空間両側
に、循環気体を整流するための、又は(及び)試験槽内
の物品が高温槽や低温槽さらには排気口43へ吸い込ま
れたり脱落したりする等の事故を防止する金網状或いは
格子状等の部材A、Bを設けてある。なお、試験槽1内
への物品の出し入れは、少なくとも部材A及びBの間に
挟まれる空間の前面に設けた図示しない開閉断熱扉によ
って行われる。
は、外気導入口41に対応する排気口43が設けてあ
り、この排気口43には断熱ダンパ44が設けてある。
このダンパも回動可能に設けられており、図示しない駆
動手段により開閉駆動される。試験槽1にはダンパ2
7、28、38及び39が回動する区域の内側空間両側
に、循環気体を整流するための、又は(及び)試験槽内
の物品が高温槽や低温槽さらには排気口43へ吸い込ま
れたり脱落したりする等の事故を防止する金網状或いは
格子状等の部材A、Bを設けてある。なお、試験槽1内
への物品の出し入れは、少なくとも部材A及びBの間に
挟まれる空間の前面に設けた図示しない開閉断熱扉によ
って行われる。
【0019】さらに、装置の両外側壁10のうち、整流
板Bを設けた側の外側壁10には貫通孔101が形成し
てある。この孔は、試験槽1内に配置される試験対象で
ある電子部品、電子回路等を搭載したボード、その他の
試験対象物品に必要に応じ、通電したり、信号付与等す
るための、或いは計測機器等へ通電したり、そこから情
報を取り出すための、単線や複数の線、或いはフラット
ケーブル等からなる配線を通すために用いられる。
板Bを設けた側の外側壁10には貫通孔101が形成し
てある。この孔は、試験槽1内に配置される試験対象で
ある電子部品、電子回路等を搭載したボード、その他の
試験対象物品に必要に応じ、通電したり、信号付与等す
るための、或いは計測機器等へ通電したり、そこから情
報を取り出すための、単線や複数の線、或いはフラット
ケーブル等からなる配線を通すために用いられる。
【0020】以上説明した冷熱試験装置によると、例え
ば図2に示すように、電子部品や電子回路を搭載したボ
ードBDが試験室1内に配置され、次の表1に示すよう
に各ダンパ、モータ等が運転されることで、高温曝し、
常温曝し、低温曝し、曝し運転前の準備の各運転がなさ
れ、ボードBDについて必要な冷熱試験がなされる。
ば図2に示すように、電子部品や電子回路を搭載したボ
ードBDが試験室1内に配置され、次の表1に示すよう
に各ダンパ、モータ等が運転されることで、高温曝し、
常温曝し、低温曝し、曝し運転前の準備の各運転がなさ
れ、ボードBDについて必要な冷熱試験がなされる。
【0021】
【表1】
【0022】前述した装置外側壁10の配線通し用貫通
孔101に対し、図1の配線シール栓体52及び図2の
配線シール具が採用される。図1の栓体52は、シリコ
ンスポンジ等のゴム様弾性のある材料から一体的に形成
されており、一端(背面)521から他端(正面)52
2へ貫通する配線通し用のスリット524を中央部に有
し、スリット524の貫通方向に直角な断面において外
輪郭が長円形状(円を長く引き伸ばした形状乃至楕円形
状)を呈するとともに前記スリット部分も長円形状(本
例では円弧を二つ向かい合わせた如き形状)を呈してお
り、外周面523は、前記一端521から他端522へ
向けて次第に細くなるように傾斜面に形成されている。
この栓体52は外力を受けない状態ではこの形状を維持
しているが、外力にて容易に圧縮変形可能である。そし
て、正面及び背面から見るとそれぞれ左右対称形であ
り、両側面相互、平面及び底面相互も対称にあらわれ
る。
孔101に対し、図1の配線シール栓体52及び図2の
配線シール具が採用される。図1の栓体52は、シリコ
ンスポンジ等のゴム様弾性のある材料から一体的に形成
されており、一端(背面)521から他端(正面)52
2へ貫通する配線通し用のスリット524を中央部に有
し、スリット524の貫通方向に直角な断面において外
輪郭が長円形状(円を長く引き伸ばした形状乃至楕円形
状)を呈するとともに前記スリット部分も長円形状(本
例では円弧を二つ向かい合わせた如き形状)を呈してお
り、外周面523は、前記一端521から他端522へ
向けて次第に細くなるように傾斜面に形成されている。
この栓体52は外力を受けない状態ではこの形状を維持
しているが、外力にて容易に圧縮変形可能である。そし
て、正面及び背面から見るとそれぞれ左右対称形であ
り、両側面相互、平面及び底面相互も対称にあらわれ
る。
【0023】図2はこの栓体52と共に配線シール具を
構成するシール栓体嵌入用部材51を示すと共に、前述
の如きボードBDに配線Lを接続している様子を示して
いる。シール栓体嵌入用部材51は長円形状の配線通過
孔51aを有しており、この孔51aの断面輪郭と栓体
52の断面外輪郭は互いに略相似形である。また、この
孔51aの断面積は、栓体52の一端521面積より若
干小さく、他端522の面積より若干大きい。これによ
って、栓体52は部材孔51aに気密に嵌着されること
ができる。なお、部材孔51a内面にも奥へ向かうに従
って次第に細くなる傾斜を付けてもよい。
構成するシール栓体嵌入用部材51を示すと共に、前述
の如きボードBDに配線Lを接続している様子を示して
いる。シール栓体嵌入用部材51は長円形状の配線通過
孔51aを有しており、この孔51aの断面輪郭と栓体
52の断面外輪郭は互いに略相似形である。また、この
孔51aの断面積は、栓体52の一端521面積より若
干小さく、他端522の面積より若干大きい。これによ
って、栓体52は部材孔51aに気密に嵌着されること
ができる。なお、部材孔51a内面にも奥へ向かうに従
って次第に細くなる傾斜を付けてもよい。
【0024】以上説明した栓体52及びこれを含む配線
シール具によると、シール栓体嵌入用部材51が装置側
壁10の配線通し孔101に嵌着され、側壁10に気密
にネジ止めされる。一方、配線Lが、試験室1の内外に
おいて予めこの栓体52のスリット524に通され、各
栓体52はその状態で対応する部材51の孔51aに圧
縮状態で気密に嵌着される。このとき、スリット524
も圧縮されて絞まり、配線Lを気密に、又は略気密に挟
着する。
シール具によると、シール栓体嵌入用部材51が装置側
壁10の配線通し孔101に嵌着され、側壁10に気密
にネジ止めされる。一方、配線Lが、試験室1の内外に
おいて予めこの栓体52のスリット524に通され、各
栓体52はその状態で対応する部材51の孔51aに圧
縮状態で気密に嵌着される。このとき、スリット524
も圧縮されて絞まり、配線Lを気密に、又は略気密に挟
着する。
【0025】なお、スリット524への配線通しを容易
にするため、予め、又は使用にあたって、栓体外周面5
23の一部にスリット524へ通じる切り込み525を
設けてもよい。かくして必要な配線Lが実質上気密に装
着される。なお、シール栓体52は、シール栓体嵌入用
部材51を伴わないでも使用できることは言うまでもな
い。この場合には、栓体スリット524に配線Lを貫通
させておくとともに、該栓体を直接、側壁10の配線通
し孔101に嵌着させればよい。但し、このときは、栓
体52を孔101に圧縮嵌着させることができるサイズ
に栓体52及び/又は孔101を形成しておく。
にするため、予め、又は使用にあたって、栓体外周面5
23の一部にスリット524へ通じる切り込み525を
設けてもよい。かくして必要な配線Lが実質上気密に装
着される。なお、シール栓体52は、シール栓体嵌入用
部材51を伴わないでも使用できることは言うまでもな
い。この場合には、栓体スリット524に配線Lを貫通
させておくとともに、該栓体を直接、側壁10の配線通
し孔101に嵌着させればよい。但し、このときは、栓
体52を孔101に圧縮嵌着させることができるサイズ
に栓体52及び/又は孔101を形成しておく。
【0026】以上説明したように栓体52は、圧縮変形
可能であり、そのスリット524は長円形状に形成され
ているので、各種太さ、本数、形状の配線を通してその
周囲を従来より容易、確実に実質上気密にシールでき
る。
可能であり、そのスリット524は長円形状に形成され
ているので、各種太さ、本数、形状の配線を通してその
周囲を従来より容易、確実に実質上気密にシールでき
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、温
度又は温湿度を所望のものに維持するために内部気密が
要求され、又は望まれる装置中へ外部から配線するにあ
たり、その配線が貫通する装置壁部分等において、従来
よりも簡単、確実に配線シール処理を行うことができ、
また、配線の太さ、本数、形状等の点で広い範囲にわた
る配線について配線シール処理を行える配線シール栓体
及び配線シール具を提供できる。
度又は温湿度を所望のものに維持するために内部気密が
要求され、又は望まれる装置中へ外部から配線するにあ
たり、その配線が貫通する装置壁部分等において、従来
よりも簡単、確実に配線シール処理を行うことができ、
また、配線の太さ、本数、形状等の点で広い範囲にわた
る配線について配線シール処理を行える配線シール栓体
及び配線シール具を提供できる。
【図1】本発明に係る配線シール栓体の1例を示すもの
で、(A)図はその正面図、(B)図はその側面図、
(C)図はその平面図である。
で、(A)図はその正面図、(B)図はその側面図、
(C)図はその平面図である。
【図2】本発明に係る配線シール具の1例をその使用状
態例において示す斜視図である。
態例において示す斜視図である。
【図3】本発明配線シール栓体及びシール具を採用する
冷熱試験装置の概略断面図である。
冷熱試験装置の概略断面図である。
52 配線シール栓体 521 栓体一端 522 栓体他端 523 栓体外周面 524 スリット 525 切り込み 51 シール栓体嵌入用部材 51a 部材51の配線通過孔 10 装置側壁 101 配線通し用貫通孔 BD ボード L 配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村野 恵一 大阪市北区天神橋3丁目5番6号 タバイ エスペック株式会社内 (72)発明者 北村 健 大阪市北区天神橋3丁目5番6号 タバイ エスペック株式会社内 (72)発明者 会川 滋一 大阪市北区天神橋3丁目5番6号 タバイ エスペック株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 一端から他端へ貫通する配線通し用のス
リットを中央部に有するゴム様弾性材料からなる配線シ
ール栓体であり、前記スリットの貫通方向に直角な断面
において外輪郭が長円形状を呈するとともに前記スリッ
ト部分も長円形状を呈しており、外周面は、前記一端か
ら他端へ向けて次第に細くなるように傾斜面に形成され
ていることを特徴とする配線シール栓体。 - 【請求項2】 前記外周面の一部から前記スリットへ通
じる切り込みを有している請求項1記載の配線シール栓
体。 - 【請求項3】 請求項1記載の配線シール栓体と、該栓
体を嵌着させて前記スリットを絞ませることができるシ
ール栓体嵌入用部材とからなる配線シール具。 - 【請求項4】 前記シール栓体が、その外周面の一部か
らそのスリットへ通じる切り込みを有している請求項3
記載の配線シール具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036295A JPH0686429A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 配線シール栓体及び配線シール具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036295A JPH0686429A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 配線シール栓体及び配線シール具 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23227092A Division JPH0682354A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 冷熱試験装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0686429A true JPH0686429A (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=12465825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5036295A Pending JPH0686429A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 配線シール栓体及び配線シール具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0686429A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0923560A (ja) * | 1995-07-07 | 1997-01-21 | Shiyoudenshiya:Kk | ケーブル導入部封止部材 |
JP2001056284A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-02-27 | Fukushima Industries Corp | 測定孔キャップ |
JP2009168577A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Nagano Science Kk | 環境試験装置 |
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JP2013228411A (ja) * | 2013-08-14 | 2013-11-07 | Fujitsu Ltd | 雰囲気分析装置 |
JP2020022823A (ja) * | 2019-11-12 | 2020-02-13 | 積水化学工業株式会社 | 建築物の区画体における貫通部の耐火構造の施工方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5423300U (ja) * | 1977-07-19 | 1979-02-15 | ||
JPS594685U (ja) * | 1982-07-02 | 1984-01-12 | 松下電器産業株式会社 | 配線保持装置 |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP5036295A patent/JPH0686429A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971118 |