JPH0682243A - カップリング歯部の磨耗測定方法 - Google Patents

カップリング歯部の磨耗測定方法

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Publication number
JPH0682243A
JPH0682243A JP23379392A JP23379392A JPH0682243A JP H0682243 A JPH0682243 A JP H0682243A JP 23379392 A JP23379392 A JP 23379392A JP 23379392 A JP23379392 A JP 23379392A JP H0682243 A JPH0682243 A JP H0682243A
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JP
Japan
Prior art keywords
coupling
echo
tooth part
tooth
measurement
Prior art date
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Pending
Application number
JP23379392A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Yamagishi
新一 山岸
Masami Yamanashi
柾巳 山梨
Izumi Terada
泉 寺田
Kazutaka Chiga
一孝 千賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Publication of JPH0682243A publication Critical patent/JPH0682243A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カップリング歯部の磨耗状態を、カップリン
グを開放せずに、超音波を用いて測定する。 【構成】 カップリング6の外側から垂直探触子2によ
り超音波を発し、捉えたエコーを、演算器3により解析
する。解析は、時間軸から測定部の厚さを求めるととも
に、続行パルスに強度の変化から歯部幅を求める。即
ち、垂直反射パルスに続いて現れる複数の続行パルスの
強度は垂直探触子2の位置によって変わるが、この変化
のパターンから歯部の段差位置を検出し、その幅を求め
る。 【効果】 短時間で簡単に、しかも高い確度と精度で測
定できるので、傾向管理による事故の未然防止が容易。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ギヤカップリンやス
プラインカップリングなど歯部構造により回転を伝達す
るカップリングの歯部の磨耗程度を測定する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ギヤカップリンやスプラインカップリン
グ等では、歯部を有する内筒とこれに対応する歯部を有
する外筒とが一対となり、これらの歯部同士が噛み合う
ことによって、一方から他方に回転を伝達する。したが
って、カップリングを長期間にわたって使用している間
に、これらの歯部が磨耗してくる。磨耗の程度が大きく
なると、伝達制御や伝達効率に問題が生じ、甚だしい場
合は歯部破損の事故などが発生する。このため、カップ
リングは定期的に点検を受け歯部の磨耗量が測定され
る。
【0003】点検の際は、設備を停止してカップリング
を開放し、内筒側と外筒側との歯部の隙間をダイヤルゲ
ージ等の測定器によって測定することが、かって行われ
ていた。しかし、点検する度にカップリングを開放する
ことは、時間を要すると共に作業も複雑となる。
【0004】この問題に対処して、従来、カップリング
を開放せずに歯部の磨耗量を測定する方法が提案されて
いた。一つは、駆動側と負荷側との周期の差を正回転と
逆回転とで測定し、両者の周期の差からバックラッシュ
を測定する(例えば、特開昭58−109834号公
報)方法である。他には、超音波を用いて一般の材料の
厚さを測定する方法(例えば、特開昭57−13610
7号公報)の応用が考えられる。即ち、外筒の外側から
超音波式厚さ測定器を適用し、歯部の高さを測定する方
法である。前者は歯部の幅方向の摩耗した寸法を推定
し、後者は磨耗した歯部の高さ方向の寸法を推定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、歯部の
磨耗は高さ方向にも又幅方向にも生じ且つその生じ方も
千差万別である。高さ方向又は幅方向のどちらか一方の
測定で磨耗の度合いを推定した場合、測定しない方向の
磨耗がずっと激しくても、これを見逃す危険があった。
【0006】更に、周期の差を測定する方法では、磨耗
の程度が大きいと駆動側と負荷側との軸芯のずれが大き
くこれを無視することができなくなり、測定の精度が問
題になる。超音波による歯部の高さ測定でも、後に詳述
するが、歯部の段差部によるエコーへの影響が考慮され
て居らずこれにも測定精度の問題が残る。
【0007】このような問題を解決するためにこの発明
は行われたもので、超音波のエコーを解析することによ
って、歯部の高さ方向とともに幅方向の磨耗した寸法も
測定することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の手段は、歯部構造を有するカップリングの磨耗測定に
おいて、超音波を用いて外筒の肉厚測定を行うが、この
とき、発生する複数のエコーを解析して歯部構造の段差
部の位置を検出し、この検出された位置から歯部幅をも
測定するカップリング歯部の磨耗測定方法である。
【0009】
【作用】厚さのある材料の一方の面から他方の面に向け
て超音波パルスを発すると、他方の面で反射した超音波
がエコーとして跳ね返ってくる。このエコーを捉えて発
した時点との時間差から、面間距離即ち厚さを求める。
このとき、材料の密度や厚さが測定点近傍で一定であれ
ば二つの面は平行で、時間差も反射率も一定であり、一
定の時間で一定の大きさのエコーが返ってくる。このこ
とは公知である。
【0010】しかし、実際の材料では測定点近傍で材料
の厚さが一定ではない場合が多く、時間も大きさも様々
のエコーが返ってくる。この状況を整理して段差の位置
を求める方法に結び付けたのがこの発明である。
【0011】図2に段差の近辺で得られるエコーを示
す。(e)図は、カップリング外筒の歯部構造の断面に
相当し、歯部でない面C1 と歯部である面C2 とが歯部
の縁で段差を作っている。この被検体6についての超音
波発振及び受信部(以下、探触子と称す)5の位置を、
(a),(b),(c),(d)で示す。(a)図,
(b)図,(c)図,(d)図の各図は、各々の位置で
得られるエコーを発振パルス(i)と対比して描いたも
のである。
【0012】段差から離れた(a)の位置では、面C1
からのエコー〔C1 〕が発振パルス(i)より低下した
強度で得られるが、段差に近い(b)の位置では、面C
1 からのエコー〔C1 〕とこれに続いて面C2 からのエ
コー〔C2 〕が弱い強度で得られる。このエコー
〔C2 〕の強度が弱いのは面C1 が発振方向に垂直では
なくなるからである。又、このエコー〔C2 〕は、エコ
ー〔C1 〕よりもほぼ厚さの相違即ち段差分だけ遅れて
現れる。
【0013】同じく段差に近いが歯部上にある(c)の
位置では、発振点に近い面C1 からのエコー〔C1 〕は
先に現れるが、反射面の角度の関係でパルス強度は弱
い。段差から離れた(d)の位置では、面C2 からのエ
コー〔C2 〕のみが現れ、時間軸による厚さの情報のみ
が得られる。
【0014】先に紹介した特開昭57−136107号
公報に記載される技術は、(d)の位置での測定を期待
したものであった。しかし、(b)の位置でのエコー
〔C2〕及び(c)の位置でのエコー〔C1 〕は無視さ
れていたので、測定位置にも曖昧さがあり歯部高さの測
定すら精度の低いものであった。
【0015】発振位置をカップリングの周に沿って少し
づつずらしながら、超音波をカップリングの軸芯に向け
て発振する。得られるエコーを上記の整理に従って解析
すると、エコーが図(b)の状態から図(c)の状態に
変わる位置が歯部の一方の段差位置で、反対に図(c)
の状態から図(b)の状態に変わる位置が歯部の他方の
段差位置であることが判る。これらの測定された位置間
の距離が歯部の幅である。
【0016】しかし、段差は歯部と歯部でないところに
のみ存在するとは限らない。例えば、部分的に窪みが生
じ小さな段差が生じることがあるかもしれない。このよ
うな場合、エコー〔C2 〕の強度に適当な設定値を設け
たり、エコー〔C1 〕とエコー〔C2 〕間の時間差に適
当な設定値を設け、これらの設定値を境にして小さな段
差を篩い分けることができる。上述のエコーの解析は、
エコーの強度・発生時間について解析すればよく、演算
器によって容易に遂行させることができる。
【0017】
【実施例】外径120mmの角形スプラインカップリン
グについて磨耗測定を行った。用いた装置と検体の概要
を図1に示す。図で、1は超音波厚さ計、2は探触子、
3は演算子、4は表示器、5は遅延材、6は検体であ
る。探触子2には垂直探触子を用いた。超音波厚さ計1
に付属する探触子2を遅延材5を介して検体6の外周上
を移動させながら測定した。移動の出発点を原点とし
て、0.2mmのステップで移動させ、測定されたパル
ス情報を、位置情報とともに演算器3に送りここで解析
し、歯部の高さと幅とを求め、表示器4に表示するよう
にした。
【0018】一つの歯部についての測定結果は、高さ方
向の平均磨耗量0.52mm、幅方向の磨耗量0.6m
mであった。これらの内容を図3及び図4に示す。図3
で、(あ)図は探触子2の移動が5.6mmの位置で得
られたパルスの状態、(い)図は5.8mmの位置のパ
ルスの状態であり、(か)図は31.0mmの位置、
(き)図は31.2mmの各々の位置のパルスの状態で
ある。即ち、この歯部の段差は5.7mmの位置と3
1.1mmの位置にあり、その幅は25.4mmであ
る。カップリング使用前の幅が26.0mmであったの
で、磨耗量は0.6mmと算出される。
【0019】なお、段差から離れた位置でも、エコー
〔C2 〕と紛らわしいパルスが現れることがあった。こ
のため、演算器には発振パルスの25%未満の強度のパ
ルスはエコー〔C2 〕と判断しない旨の指示を与えてお
いた。
【0020】歯部の高さは、公知の方法でエコー発生ま
での時間で測定し、測定点を指示し測定値を図中に表示
させた。その一部を図4に示す。図中、点線で描かれて
いるのが未使用時の形状で、この発明による測定値は〇
印で表示してある。×印は比較のために、カップリング
を開放し、歯部の高さ及び幅をノギスで測定した値であ
る。厚さ、幅共にこの発明の測定値とノギスによる測定
値とが非常によく一致している。
【0021】
【発明の効果】以上述べてきたように、この発明によれ
ば、外周から超音波を発振して歯部構造を持つカップリ
ングの歯部の磨耗状態を測定するが、エコーを解析する
ことによって、歯部の高さのみならず幅の測定も行うこ
とが出来る。このため、磨耗状態をつぶさに正確に知る
ことができる。しかも、測定に際してカップリングを開
放する必要もなく短時間で測定でき、又測定の自動化も
容易である。このように測定を容易にしたため高頻度の
定期的測定が可能となり、傾向管理による事故の未然防
止に貢献するこの発明の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に用いた測定装置と検体の概
要を示す図である。
【図2】この発明の原理を説明するための超音波発振位
置と得られるエコーとの関係を示す図である。
【図3】実施例において、歯部による段差の位置と判断
されたパルスを示す図である。
【図4】測定された磨耗状態を示す図である。
【符号の説明】
1 超音波厚さ計 2 探触子 3 演算子 4 表示器 5 遅延材 6 検体
フロントページの続き (72)発明者 千賀 一孝 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯部構造を有するカップリングの磨耗測
    定において、超音波を用いて外筒の肉厚測定を行うとと
    もに、このとき発生する複数のエコーを解析して歯部構
    造の段差部の位置を検出することによって歯部幅を測定
    することを特徴とするカップリング歯部の磨耗測定方
    法。
JP23379392A 1992-09-01 1992-09-01 カップリング歯部の磨耗測定方法 Pending JPH0682243A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23379392A JPH0682243A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 カップリング歯部の磨耗測定方法

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JP23379392A JPH0682243A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 カップリング歯部の磨耗測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0682243A true JPH0682243A (ja) 1994-03-22

Family

ID=16960661

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JP23379392A Pending JPH0682243A (ja) 1992-09-01 1992-09-01 カップリング歯部の磨耗測定方法

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JP (1) JPH0682243A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012047512A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Jfe Steel Corp 歯部の検査方法及び検査装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012047512A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Jfe Steel Corp 歯部の検査方法及び検査装置

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