JP5585305B2 - 歯部の検査方法及び検査装置 - Google Patents
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Description
これに対し、特許文献1には、カップリングを開放せずに歯部の磨耗量を測定する方法が開示されている。
このように、上記特許文献1に記載の測定方法は、所定以上の精度で測定しようとする程、測定に手間が掛かるという課題がある。
径方向で上記歯部位置と重なる上記筒状部材の外径面位置から歯先に向けて超音波を入射し、その入射した超音波における、歯先先端面から直接反射して戻ってきた底面エコーと、その底面エコーに遅れて検出される反射エコーのうち一番受信強度が大きな遅れエコーとを上記外径面側で検出し、その検出した底面エコーと遅れエコーの時間差に基づき歯部の歯先厚を推定することを特徴とするものである。
径方向で上記歯部位置と重なる筒状部材の外径面位置から歯先に向けて超音波を入射し、反射して戻ってきたエコーを受信する超音波探触子と、
上記超音波探触子が受信したエコーのうち、歯先先端面から直接反射して戻ってきた底面エコーと、遅れエコーのうち一番強度が大きな最大遅れエコーとを選別し、その底面エコーと最大遅れエコーとを受信した時間の差である時間差を求める時間差検出手段と、
上記時間差検出手段が求めた時間差に基づき歯部の歯先厚を演算する歯先厚演算手段と、を備えることを特徴とするものである。
(発明の原理について)
先に、本発明の原理について説明する。
通常、図1(a)に示すように、垂直探触子1を用いて、細長い試験体2をその長手方向の上端面から下端面の探傷すると、図1(a)に示すように、入射した超音波ビーム(縦波超音波)の大部分は直進して反対側の下端面(底面)で直接反射して探触子1に返ってくる底面エコーとなる。
ΔWn =((n・d)/2)・√((CL/Cs)2−1) ・・・(1)
ここで
d:試験体2の厚み
CL:試験体2中の縦波音速
Cs:試験体2中の横波音速
n:試験体2中の幅を横切った回数(なお、複数の底面エコーのうち、n番目に現れる遅れエコーである。)
である。
また、遅れエコーのエコー高さ(受信強度)は、図3及び図4に示す音圧反射率により決まる。図3は縦波入射時の音圧反射率を示し、横軸は縦波の入射角度、縦軸は音圧反射率を表す。同様に図4についても横軸は横波の入射角度、縦軸は音圧反射率を表す。たとえば図1(a)のように縦波の直接反射の場合、図3をみると、入射角度0度の場合、縦波の音圧反射率は1.0となり入射と反射の音圧は同じである。次に図1(b)のように縦波が側面に斜め入射する場合、たとえば、入射角度を70度とすると、図3から縦波の多くは横波にモード変換し音圧反射率は0.88となる。さらにその横波は反対側の側面に入射しており、入射角度を20度とすると、横波は縦波にモード変換し音圧反射率は0.55となり、次にその縦波は底面で反射し、入射角度を20度とすると図3から正反射した縦波は0.85の音圧となる。つまり、探触子1から側面2aに入射した縦波の音圧を1.0とすると探触子1に戻ってきた縦波の音圧は0.41(=0.88×0.55×0.85)となる。
すなわち、図5に示す歯型寸法(モジュール6、圧力角度20度)を有する試験片3の外径側(上面)から歯先の端面4に向けて、垂直探触子1により超音波(縦波)を入射した場合、当該探触子1の位置及びその近傍で受信した反射エコーは、図6に示すように、底面エコーに遅れて所定強度の遅れエコーが検出される(Aエコーで示す)。
ここで、ビーム路程差は、各エコーを受信する時間の時間差に対応する。つまりビーム路程差は、底面エコーと遅れエコーの受信時間の時間差と同等の関係にある。
なお、図8のように、上記検出対象の遅れエコーは、歯先先端部側で歯部11の側面で反射するエコーである。このため、歯の摩耗による誤差が小さく抑えられる。
歯部11の検出は、例えば次の工程にて実施する。
「第1工程」
まず、図11に示すように、対象とするギヤカップリングの外径面10aに対し、径方向内方に超音波を入射するように超音波探触子1を設定する。超音波探触子1を設置する外径面10aの周方向位置は、検査対象の歯部11の歯先端面11aの周方向中央位置若しくはその近傍と、ギヤカップリングの径方向で対向する位置とする。
上記第1工程で探触子1の設置位置を決定したら、探触子1から歯先端面11aに向けて超音波を発振し、探触子1で歯部11表面で反射したエコーを受信する。そして、上述のように、底面エコーと、受信強度が一番大きな遅れエコーを検出する遅れエコーとして選別し、その底面エコーと選別した遅れエコーの受信した時間の差である時間差をビーム路程差相当の値として算出する。続いて、算出した時間差と、図10に示すような換算テーブルとを使用して歯先厚を求める。
演算部12は、エコー選別部12A、時間差検出部12B、歯先厚演算部12Cを備える。
歯先厚演算部12Cは、図10に示すような換算テーブルの参照や関数を使用して、上記時間差検出部が求めた時間差に基づき歯部11の歯先厚を演算し、演算結果を表示部13に出力する。表示部13は、演算結果を表示する。
上記説明では、対象とする歯部11の幾何学的な関係から、図10に示すような歯先厚とビーム路程差(時間差)との関係を求める場合で例示した。
以上説明してきたように、発明者らは、歯部11に対する遅れエコーについて検討したところ、図8のような左右対称に近い反射モードで戻ってくる遅れモードに着目すると、歯先厚の情報が精度良く取れることを見出した。また、この遅れエコーは他の遅れエコーと比べて大きな強度で検出できることも確認した。
更に、本実施形では、探触子1の移動距離を測定することなく実施できて、手間をかけずに短時間で測定できる。この結果、高頻度の定期測定も可能となり、傾向管理による事故の未然防止を実施することも可能となる。
超音波探傷装置として、フェーズドアレイ法の画像の得られるオリンパス製のエポック−1000を採用した。探触子1もフェーズドアレイ探触子の5L32を採用した。
また試験片3として、モジュール4,5,6の3種類について、上記実施形態で説明した方法に準拠して歯部11について検査を行った。
図12は、各試験片3に対する測定結果を整理したものである。
図12に示す確性結果グラフは、横軸を実歯厚、縦軸を上記実施形態による検出方法で測定した結果を示すものである。
2mm以下をはずして測定精度を求めると2σで±0.34mmであった。なお、2mm以下まで摩耗すると判定不能となっているが、歯先の磨耗が大きくなると底面エコーが小さくなっていくことから、磨滅寸前の判定は可能である。
次に実機確性結果について説明する。
図13は、圧延機で使用するスピンドルハーフカップリングの故障発生品で磨滅寸前の場合である。探傷画像は、横軸はギヤのピッチ円方向、縦軸はギヤの高さ方向を表している。色が濃い部分は超音波の反射ポイントを表し、色が濃いほど反射音圧が高いことを示す。画像の中にCADで描いた歯の形状を合成している。
なお、この場合には、歯部の左右に位置する非歯部の底面15の2つの検出強度が等しくなる位置に探触子1を設定すればよい。
2 試験体
3 試験片
10 外筒
10a 外径面
11 歯部
11a 歯先端面
12 演算部
12A エコー選別部
12B 時間差検出部
12C 歯先厚演算部
13 表示部
X 底面エコーの反射ルート
Y 戻りエコーの反射ルート
Claims (4)
- 筒状部材の内径面に歯部が形成されたトルク伝達要素に対する、上記歯部の状態を外径面側から超音波探傷で検査する歯部の検査方法であって、
径方向で上記歯部位置と重なる上記筒状部材の外径面位置から歯先に向けて超音波を入射し、その入射した超音波における、歯先先端面から直接反射して戻ってきた底面エコーと、その底面エコーに遅れて検出される反射エコーのうち一番受信強度が大きな遅れエコーとを上記外径面側で検出し、その検出した底面エコーと遅れエコーの時間差に基づき歯部の歯先厚を推定することを特徴とする歯部の検査方法。 - 歯先厚が分かっている状態のときに検出した上記底面エコーと遅れエコーの時間差及びそのときの歯先厚を前もって記憶しておき、その記憶した時間差及び歯先厚と、歯先厚を求めるために検出した上記戻りエコーと遅れエコーの時間差とに基づき、歯先厚を推定することを特徴とする請求項1に記載した歯部の検査方法。
- 検査対象とするトルク伝達要素と同型のトルク伝達要素について、上記歯部の歯先厚が異なる状態で上記底面エコーと遅れエコーの時間差をそれぞれ測定して、歯先厚と時間差との相関を予め求めておき、その相関と、歯先厚を求めるために検出した上記戻りエコーと遅れエコーの時間差とに基づき、歯先厚を推定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した歯部の検査方法。
- 筒状部材の内径面に歯部が形成されたトルク伝達要素に対する、上記歯部の状態を外径面側から超音波探傷で検査する歯部の検査装置であって、
径方向で上記歯部位置と重なる筒状部材の外径面位置から歯先に向けて超音波を入射し、反射して戻ってきたエコーを受信する超音波探触子と、
上記超音波探触子が受信したエコーのうち、歯先先端面から直接反射して戻ってきた底面エコーと、遅れエコーのうち一番強度が大きな最大遅れエコーとを選別し、その底面エコーと最大遅れエコーとを受信した時間の差である時間差を求める時間差検出手段と、
上記時間差検出手段が求めた時間差に基づき歯部の歯先厚を演算する歯先厚演算手段と、を備えることを特徴とする歯部の検査装置。
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