JPH0682119A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH0682119A
JPH0682119A JP23478492A JP23478492A JPH0682119A JP H0682119 A JPH0682119 A JP H0682119A JP 23478492 A JP23478492 A JP 23478492A JP 23478492 A JP23478492 A JP 23478492A JP H0682119 A JPH0682119 A JP H0682119A
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JP
Japan
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air
cooling
indoor heat
heating
heat exchanger
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Application number
JP23478492A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Ueno
聖隆 上野
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の部屋に冷気と暖気を同時に供給し得る
空気調和機を提供する。 【構成】 室内熱交換器24,34を蒸発器および凝縮
器として同時に機能させることにより、冷/暖同時運転
を実行する。この冷/暖同時運転では、室内熱交換器2
4,34を経た空調用空気の検知温度がそれぞれ冷房用
設定値および暖房用設定値となるよう圧縮機1の能力お
よび流量調整弁21,31の開度を制御する。さらに、
冷/暖同時運転時、各部屋の冷房負荷および暖房負荷を
求め、その冷房負荷および暖房負荷から各部屋の必要風
量を求め、それら必要風量が満足されるようファン43
の速度およびダンパ45a,45bの開度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空調用空気をダクト
により複数の部屋に分配供給する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の部屋を有するビルディング等で
は、冷凍サイクルおよびファンの運転によって空調用空
気(冷気または暖気)を得、それをダクトで複数の部屋
に分配供給するタイプの空気調和機が使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】冬季は暖房運転を行な
うのが普通であるが、コンピュータ等のOA機器を設置
した部屋では機器の発熱に対処するべく冬季でも冷房運
転を必要とする場合がある。
【0004】しかしながら、従来のダクトタイプの空気
調和機では冷房または暖房のいずれか一方の運転しか行
なうことができず、複数の部屋の冷房要求と暖房要求を
同時に満足させることができなかった。
【0005】この発明は上記の事情を考慮したもので、
請求項1および請求項2のいずれの空気調和機も、複数
の部屋に冷気と暖気を同時に供給し得る空気調和機を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の空
気調和機は、圧縮機、室外熱交換器、減圧器、および複
数の室内熱交換器を接続し、かつ各室内熱交換器への冷
媒流量を調節するための複数の流量調整弁を有する冷凍
サイクルと、室内空気を吸込みそれを各室内熱交換器に
送るファンと、各室内熱交換器を経た空調用空気を複数
の通風路により複数の部屋に導くダクトと、このダクト
の各通風路に設けた風量調節用の複数のダンパと、各室
内熱交換器を経た空調用空気の温度を検知する複数の温
度センサと、各室内熱交換器を蒸発器および凝縮器とし
て同時に機能させ冷/暖同時運転を実行する手段と、冷
/暖同時運転時、上記各温度センサの検知温度がそれぞ
れ冷房用設定値および暖房用設定値となるよう圧縮機の
能力および各流量調整弁の開度を制御する手段と、冷/
暖同時運転時、各部屋の冷房負荷および暖房負荷を求め
る手段と、この冷房負荷および暖房負荷から各部屋の必
要風量を求める手段と、これら必要風量が満足されるよ
う上記ファンの速度および各ダンパの開度を制御する手
段とを備える。
【0007】請求項2の空気調和機は、圧縮機、室外熱
交換器、減圧器、および複数の室内熱交換器を接続し、
かつ各室内熱交換器への冷媒流量を調節するための複数
の流量調整弁を有する冷凍サイクルと、共通のモータで
駆動され室内空気を各室内熱交換器を通して吸込む複数
のファンと、各室内熱交換器を経た空調用空気を複数の
通風路により複数の部屋に導くダクトと、このダクトの
各通風路に設けた風量調節用の複数のダンパと、各室内
熱交換器を経た空調用空気の温度を検知する複数の温度
センサと、各室内熱交換器を蒸発器および凝縮器として
同時に機能させ冷/暖同時運転を実行する手段と、冷/
暖同時運転時、上記各温度センサの検知温度がそれぞれ
冷房用設定値および暖房用設定値となるよう圧縮機の能
力および各流量調整弁の開度を制御する手段と、冷/暖
同時運転時、各部屋の冷房負荷および暖房負荷を求める
手段と、この冷房負荷および暖房負荷から各部屋の必要
風量を求める手段と、これら必要風量が満足されるよう
上記各ファンの速度および各ダンパの開度を制御する手
段とを備える。
【0008】
【作用】請求項1および請求項2のいずれの空気調和機
も、複数の室内熱交換器を蒸発器および凝縮器として同
時に機能させる冷/暖同時運転に際し、各室内熱交換器
を経た空調用空気の検知温度がそれぞれ冷房用設定値お
よび暖房用設定値となるよう圧縮機の能力および各流量
調整弁の開度を制御する。さらに、冷/暖同時運転時、
各部屋の冷房負荷および暖房負荷を求め、その冷房負荷
および暖房負荷から各部屋の必要風量を求め、それら必
要風量が満足されるようファンの速度および各ダンパの
開度を制御する。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1において、Aは室外ユニットで、
この室外ユニットAに室内ユニットBを配管接続し、次
の冷凍サイクルを構成している。
【0010】まず、室外ユニットAは能力可変式の圧縮
機1を有する。この圧縮機1の冷媒吐出口に吐出管2を
接続し、同圧縮機1の冷媒吸入口に吸入管3を接続す
る。吐出管2は、二つの吐出管2a,2bに分岐させて
いる。吸入管3は、二つの吸入管3a,3bに分岐させ
ている。
【0011】吐出管2bに二方弁4を介して室外熱交換
器5を接続する。この室外熱交換器5に暖房用の膨張弁
6と冷房サイクル形成用の逆止弁7との並列回路を介し
て流量調整弁8を接続する。この流量調整弁8は、供給
される駆動パルスの数に応じて開度が連続的に変化する
パルスモータバルブ(PMV)である。二方弁4と室外
熱交換器5との接続部を二方弁9を介して吸入管3bに
接続する。室外熱交換器5に対し、室外ファン10を設
ける。
【0012】流量調整弁8に、室内ユニットBの流量調
整弁21,31を介して冷房用の膨張弁22,32を接
続する。この膨張弁22,32と並列に、暖房サイクル
形成用の逆止弁23,33を接続する。流量調整弁2
1,31は、流量調整弁8と同じくパルスモータバルブ
(PMV)である。
【0013】膨張弁22,32に、室内熱交換器24,
34を接続する。この室内熱交換器24,34に、二方
弁25,35を介して上記吸入管3aを接続する。さら
に、室内熱交換器24,34に、二方弁26,36を介
して上記吐出管2bを接続する。
【0014】室内ユニットBは、ダクト40を有する。
このダクト40は、基端部に吸込口41を有するととも
に、そこから先端に向かって2つに分岐する通風路を有
し、各通風路の先端が吹出口42a,42bとなってい
る。このダクト40は、たとえば複数の部屋を有するビ
ルディングにおいて、吸込口41を空調室等に配置し、
吹出口42a,42bを各部屋に配置する。
【0015】ダクト41において、吸込口41の内側に
ファン43を設け、各通風路の入り口側に上記室内熱交
換器24,34を設ける。ファン43は、駆動用のモー
タ43Mを有し、吸込口41から室内空気を吸込み、そ
れを室内熱交換器24,34に送る働きをする。
【0016】ダクト41の各通風路には、室内熱交換器
24,34の下流側から吹出口42a,42bにかけ
て、風速センサ44a,44b、ダンパ45a,45
b、温度センサ46a,46bを順次設ける。
【0017】風速センサ44a,44bは、通風を受け
て回転するプロペラ、およびそのプロペラの回転数に対
応するレベルの電圧信号を出力する検出素子からなり、
通風量の検知に用いる。ダンパ45a,45bは、風量
を調節するためのもので、それぞれ後述するダンパモー
タ45aM,45bMの駆動によって開度が零(全閉)
から全開まで連続的に変化する。温度センサ46a,4
6bは、室内熱交換器24,34を経た空調用空気(吹
出空気)の温度を検知する。制御回路を図2に示す。
【0018】50はマイクロコンピュータおよびその周
辺回路からなる制御部で、この制御部50にリモートコ
ントロール装置(以下、リモコンと略称する)60,6
0を接続する。リモコン60,60は、各部屋に設置す
るもので、運転モード(冷房/暖房)、室内温度に対す
る設定値、運転/停止など、運転条件を入力するための
操作器と、室内温度を検知する室内温度センサと、これ
ら運転条件および検知室内温度のデータを制御部50に
送るデータ送信部とを有する。
【0019】さらに、制御部50に、二方弁4、流量調
整弁8、二方弁9、流量調整弁21,31、二方弁2
5,26,35,36、風速センサ44a,44b、ダ
ンパモータ45aM,45bM、温度センサ46a,4
6b、室外ファンモータ10M、インバータ回路51,
52、および操作器54を接続する。
【0020】インバータ回路51は、交流電源53の電
圧を整流し、それを制御部50の指令に応じた所定周波
数の電圧に変換し、出力する。この出力はファンモータ
43Mの駆動電力となる。インバータ回路52は、交流
電源53の電圧を整流し、それを制御部50の指令に応
じた所定周波数の電圧に変換し、出力する。この出力は
圧縮機モータ1Mの駆動電力となる。操作器54は、吹
出し空気温度に対する冷房用設定値および暖房用設定値
を設定するためのものである。そして、制御部50は次
の機能手段を備える。 [1]リモコン60,60の操作に従って冷房モード、
暖房モード、冷/暖同時モードのいずれかを設定する手
段。 [2]冷房モード時、操作器54による冷房用設定値と
温度センサ46a,46bの検知温度との差をそれぞれ
冷房吹出負荷として求める手段。 [3]暖房モード時、操作器54による暖房用設定値と
温度センサ46a,46bの検知温度との差をそれぞれ
暖房吹出負荷として求める手段。
【0021】[4]冷/暖同時モード時、操作器54に
よる冷房用設定値および暖房用設定値と温度センサ46
a,46bの検知温度との差を冷房吹出負荷および暖房
吹出負荷として求める手段。
【0022】[5]冷房モード時、冷房サイクルを形成
して圧縮機1の吐出冷媒を室外熱交換器5および室内熱
交換器24,34へと順次に流し、これにより室外熱交
換器5を凝縮器、室内熱交換器24,34を蒸発器とし
て機能させ、冷房運転を実行する手段。
【0023】[6]暖房運転時、暖房サイクルを形成し
て圧縮機1の吐出冷媒を室内熱交換器24,34および
室外熱交換器5へと順次に流し、これにより室内熱交換
器24,34を凝縮器、室外熱交換器5を蒸発器として
機能させ、暖房運転を実行する手段。
【0024】[7]冷/暖同時モード時、冷房吹出負荷
が暖房吹出負荷より大きければ、冷房サイクルを形成し
て圧縮機1の吐出冷媒を室外熱交換器5および冷房側室
内熱交換器へと順次に流し、これにより室外熱交換器5
を凝縮器、冷房側室内熱交換器を蒸発器として機能させ
るとともに、圧縮機1の吐出冷媒の一部を暖房側室内熱
交換器に通してから冷房側室内熱交換器への流れに合流
させ、これにより暖房側室内熱交換器を凝縮器として機
能させ、冷/暖同時運転を実行する手段。
【0025】[8]冷/暖同時モード時、暖房吹出負荷
が冷房吹出負荷より大きければ、暖房サイクルを形成し
て圧縮機1の吐出冷媒を暖房側室内熱交換器および室外
熱交換器5へと順次に流し、これにより暖房側室内熱交
換器を凝縮器、室外熱交換器5を蒸発器として機能させ
るとともに、暖房側室内熱交換器を経た冷媒の一部を冷
房側室内熱交換器に通して圧縮機1に戻し、これにより
冷房側室内熱交換器を蒸発器として機能させ、冷/暖同
時運転を実行する手段。
【0026】[9]圧縮機1の能力(=インバータ回路
51の出力周波数)を、冷房運転時は各冷房吹出負荷の
総和に応じ、暖房運転時は各暖房吹出負荷の総和に応
じ、冷/暖同時運転時は冷房吹出負荷と暖房吹出負荷の
どちらか大きい方に応じて、それぞれ制御する手段。 [10]運転中、リモコン60,60の検知室内温度Ta
と設定室内温度Tsとの差ΔTを各部屋の空調負荷(冷
房負荷または暖房負荷)として求める手段。 [11]求めた各空調負荷から各部屋の必要風量Wnを求
める手段。 [12]風速センサ44a,44bで各通風路の風量Wa
を検知する手段。 [13]各検知風量Waが各必要風量Wnと一致する方向
にダンパ45a,45bの開度を制御する手段。 [14]各必要風量Wnの総和Wnoを求める手段。
【0027】[15]必要風量総和Wnoが満足される状態
となるよう、必要風量総和Wnoとあらかじめ内部メモリ
に記憶している風量設定条件とに基づき、ファン43の
速度(=インバータ52の出力周波数)を制御する手
段。
【0028】なお、[13]〜[15]でのダンパ制御およ
びファン速度制御に当たっては、必要風量Wnの大きい
方に対応するダンパを全開し、必要風量Wnの小さい方
に対応するダンパのみ絞って通風の過剰分を抑え、これ
により必要風量総和Wnoをファン43の最小限の送風量
で賄うようにする。つまり、すべての部屋の必要風量W
nを満足しつつ最適静圧状態を確保し、送風音の低減お
よび消費電力の低減を図る。つぎに、上記の構成の作用
を説明する。
【0029】たとえば、吹出口42aを設置した部屋の
リモコン60の要求が暖房モード、吹出口42bを設置
した部屋のリモコン60の要求が冷房モードであれば、
冷/暖同時モードを設定する。
【0030】この冷/暖同時モードの設定時、温度セン
サ46aの検知温度(吹出空気温度)と操作器54であ
らかじめ設定されている暖房用設定値との差を暖房吹出
負荷として求める。さらに、温度センサ46bの検知温
度(吹出空気温度)と操作器54であらかじめ設定され
ている冷房用設定値との差を冷房吹出負荷として求め
る。そして、暖房吹出負荷と冷房吹出負荷とを比較す
る。
【0031】暖房吹出負荷が冷房吹出負荷より大きけれ
ば、図1に示すように、室外ユニットAの二方弁9を開
き(白色表示)、二方弁4を閉じる(黒色表示)。室内
ユニットBでは、二方弁26,35を開き(白色表
示)、二方弁25,36を閉じる(黒色表示)。
【0032】この場合、実線矢印で示すように、圧縮機
1から吐出される冷媒は暖房側室内熱交換器24に入
り、その室内熱交換器24を経た冷媒は室外熱交換器5
を通って圧縮機1に吸込まれる。さらに、室内熱交換器
24を経た冷媒の一部が冷房側室内熱交換器34に入
り、その室内熱交換器34を経た冷媒は圧縮機1の吸込
側への冷媒の流れに合流する。したがって、室内熱交換
器24が凝縮器、室外熱交換器5および室内熱交換器3
4が蒸発器として機能する。
【0033】室内熱交換器24,34には、ファン43
の運転によって吸込まれる室内空気が送られる。室内熱
交換器24に送られる室内空気はそこで暖められて暖気
となり、吹出口42aに導かれて部屋に吹出される。室
内熱交換器34に送られる室内空気はそこで冷やされて
冷気となり、吹出口42bに導かれて部屋に吹出され
る。つまり、室外熱交換器5の汲上げ熱および室内熱交
換器34の冷房吸熱を室内熱交換器24の暖房放熱とし
て利用していることになる。
【0034】この冷/暖同時運転時、冷房吹出負荷と暖
房吹出負荷のうち、大きい方の暖房吹出負荷に応じて圧
縮機1の能力(=インバータ回路51の出力周波数)を
制御する。すなわち、暖房側の吹出空気温度(温度セン
サ46aの検知温度)が暖房用設定値と等しくなるよ
う、圧縮機1の能力を制御する。冷房側の吹出空気温度
(温度センサ46bの検知温度)については、冷房用設
定値と等しくなるよう、流量調整弁31の開度を制御し
て室内熱交換器34への冷媒流量を調節する。
【0035】一方、各部屋では、リモコン60,60に
よってそれぞれの室内温度Taを検知し、それら検知温
度Taと同リモコン60,60における設定室内温度T
sとの差ΔTを暖房負荷および冷房負荷として求める。
【0036】求めた暖房負荷から暖房部屋の必要風量W
nを求め、冷房負荷から冷房部屋の必要風量Wnを求め
る。また、暖房部屋へ流れる風量Waを風速センサ44
aで検知し、冷房部屋へ流れる風量Waを風速センサ4
4bで検知する。
【0037】暖房部屋の必要風量Wnと冷房部屋の必要
風量Wnとを比較し、暖房部屋の必要風量Wnが大きけ
ればダンパ45aを全開する。さらに、小さい方の冷房
部屋の必要風量Wnに対し、冷房部屋側の検知風量Wa
が一致するようダンパ45bの開度を制御する。そし
て、各必要風量Wnの総和Wnoを求め、その必要風量総
和Wnoが満足される状態となるようファン43の速度
(=インバータ52の出力周波数)を制御する。
【0038】次に、吹出口42aを設置した部屋が冷
房、吹出口42bを設置した部屋が暖房で、しかも冷房
吹出負荷が暖房吹出負荷より大きい場合の冷/暖同時運
転について説明する。
【0039】この場合、図3に示すように、室外ユニッ
トAの二方弁9を閉じ(黒色表示)、二方弁4を開く
(白色表示)。室内ユニットBでは、二方弁25,36
を開き(白色表示)、二方弁26,35を閉じる(黒色
表示)。
【0040】実線矢印で示すように、圧縮機1から吐出
される冷媒は室外熱交換器5を通って冷房側室内熱交換
器24に入り、その室内熱交換器24を経た冷媒は圧縮
機1に吸込まれる。さらに、圧縮機1の吐出冷媒の一部
が暖房側室内熱交換器34に入り、その室内熱交換器3
4を経た冷媒は冷房側室内熱交換器24への冷媒の流れ
に合流する。
【0041】したがって、室外熱交換器5が凝縮器、室
内熱交換器24が蒸発器、室内熱交換器34が凝縮器と
して機能する。これにより、冷気が吹出口42aから吹
出され、暖気が吹出口42bから吹出される。つまり、
室内熱交換器24の冷房吸熱の一部を室内熱交換器34
の暖房放熱として利用していることになる。
【0042】この冷/暖同時運転時、大きい方の冷房吹
出負荷に応じて圧縮機1の能力(=インバータ回路51
の出力周波数)を制御する。すなわち、冷房側の吹出空
気温度(温度センサ46aの検知温度)が冷房用設定値
と等しくなるよう、圧縮機1の能力を制御する。暖房側
の吹出空気温度(温度センサ46bの検知温度)につい
ては、暖房用設定値と等しくなるよう、流量調整弁31
の開度を制御して室内熱交換器34への冷媒流量を調節
する。
【0043】一方、リモコン60,60の検知温度Ta
および設定室内温度Tsに基づく冷房負荷および暖房負
荷を求め、その冷房負荷および暖房負荷から冷房部屋お
よび暖房部屋の必要風量Wnをそれぞれ求める。また、
冷房部屋へ流れる風量Waを風速センサ44aで検知
し、暖房部屋へ流れる風量Waを風速センサ44bで検
知する。
【0044】冷房部屋の必要風量Wnと暖房部屋の必要
風量Wnとを比較し、冷房部屋の必要風量Wnが大きけ
ればダンパ45aを全開する。さらに、小さい方の暖房
部屋の必要風量Wnに対し、暖房部屋側の検知風量Wa
が一致するようダンパ45bの開度を制御する。そし
て、各必要風量Wnの総和Wnoを求め、その必要風量総
和Wnoが満足される状態となるようファン43の速度
(=インバータ52の出力周波数)を制御する。
【0045】このような冷/暖同時運転が可能なので、
たとえば冬季、人のいる部屋については暖気を送って快
適空間を得、コンピュータ等のOA機器を設置した部屋
については冷気を送って機器の発熱に対処することがで
きる。また、広い部屋では、太陽光の当たる場所と当た
らない場所で温度差を生じることがあり、そのような状
況において温度の異なる領域を同時冷暖房して快適にす
ることができる。しかも、冷房による吸熱を暖房熱とし
て有効に利用できるので、省エネルギ効果が得られる。
この実施例の変形例を図4に示す。
【0046】ここでは、ダクト40に2つの吸込口41
a,41bを形成し、吸込口41aの内側に室内熱交換
器24を設け、吸込口41bの内側に室内熱交換器34
を設ける。さらに、ファン43に代えて、共通の駆動モ
ータ43Mを有する複数のファン43a,43bを用意
し、ファン43aを室内熱交換器24の下流側、ファン
43bを室内熱交換器34の下流側に設ける。また、温
度センサ46a,46bを吹出口42a,42b側でな
く室内熱交換器24,34のすぐ下流側に設ける。
【0047】この構成によれば、ダクト40の吸込口4
1a,41bを互いに異なる場所へ設置し、2つの場所
の室内空気を室内熱交換器24,34をそれぞれ通して
別々に吸込むことができる。これは、1つの部屋が冷房
領域と暖房領域に仕切られている場合など、それぞれの
領域の空気を互いに混合することなく室内熱交換器2
4,34に別々に循環させることが可能であり、空調効
果を促進できるという効果が得られる。冷媒の流れは上
記実施例と同じであり、暖房サイクルがメインの場合を
図4に示し、冷房サイクルがメインの場合を図5に示
す。
【0048】なお、上記実施例および変形例では、2つ
の室内熱交換器を設け、空調用空気を2つの部屋へ供給
する場合について説明したが、その数については3つあ
るいはそれ以上であっても同様に実施可能である。
【0049】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、請
求項1および請求項2のいずれの空気調和機も、冷/暖
同時運転の機能を備えたので、複数の部屋に冷気と暖気
を同時に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成および暖房サイクル
メインの冷媒流れを示す図。
【図2】同実施例の制御回路の構成図。
【図3】同実施例における冷房サイクルメインの冷媒流
れを示す図。
【図4】同実施例の変形例における暖房サイクルメイン
の冷媒流れを示す図。
【図5】同変形例における暖房サイクルメインの冷媒流
れを示す図。
【符号の説明】
1…圧縮機、5…室外熱交換器、24,34…室内熱交
換器、43…ファン、44a,44b…風速センサ、4
5a,45b…ダンパ、46a,46b…温度センサ、
50…制御部、60…リモコン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外熱交換器、減圧器、および
    複数の室内熱交換器を接続し、かつ各室内熱交換器への
    冷媒流量を調節するための複数の流量調整弁を有する冷
    凍サイクルと、室内空気を吸込みそれを前記各室内熱交
    換器に送るファンと、前記各室内熱交換器を経た空調用
    空気を複数の通風路により複数の部屋に導くダクトと、
    このダクトの各通風路に設けた風量調節用の複数のダン
    パと、前記各室内熱交換器を経た空調用空気の温度を検
    知する複数の温度センサと、前記各室内熱交換器を蒸発
    器および凝縮器として同時に機能させ冷/暖同時運転を
    実行する手段と、冷/暖同時運転時、前記各温度センサ
    の検知温度がそれぞれ冷房用設定値および暖房用設定値
    となるよう前記圧縮機の能力および各流量調整弁の開度
    を制御する手段と、冷/暖同時運転時、前記各部屋の冷
    房負荷および暖房負荷を求める手段と、この冷房負荷お
    よび暖房負荷から各部屋の必要風量を求める手段と、こ
    れら必要風量が満足されるよう前記ファンの速度および
    各ダンパの開度を制御する手段とを備えたことを特徴と
    する空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、室外熱交換器、減圧器、および
    複数の室内熱交換器を接続し、かつ各室内熱交換器への
    冷媒流量を調節するための複数の流量調整弁を有する冷
    凍サイクルと、共通のモータで駆動され室内空気を前記
    各室内熱交換器を通して吸込む複数のファンと、前記各
    室内熱交換器を経た空調用空気を複数の通風路により複
    数の部屋に導くダクトと、このダクトの各通風路に設け
    た風量調節用のダンパと、前記各室内熱交換器を経た空
    調用空気の温度を検知する温度センサと、前記各室内熱
    交換器を蒸発器および凝縮器として同時に機能させ冷/
    暖同時運転を実行する手段と、冷/暖同時運転時、前記
    各温度センサの検知温度がそれぞれ冷房用設定値および
    暖房用設定値となるよう前記圧縮機の能力および各流量
    調整弁の開度を制御する手段と、冷/暖同時運転時、前
    記各部屋の冷房負荷および暖房負荷を求める手段と、こ
    の冷房負荷および暖房負荷から各部屋の必要風量を求め
    る手段と、これら必要風量が満足されるよう前記各ファ
    ンの速度および各ダンパの開度を制御する手段とを備え
    たことを特徴とする空気調和機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006170492A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Samsung Electronics Co Ltd 調湿装置及び調湿システム
JP2011027344A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Chofu Seisakusho Co Ltd 空気温調機

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