JPH0681815A - 油圧回路のフィルタ - Google Patents

油圧回路のフィルタ

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JPH0681815A
JPH0681815A JP4231818A JP23181892A JPH0681815A JP H0681815 A JPH0681815 A JP H0681815A JP 4231818 A JP4231818 A JP 4231818A JP 23181892 A JP23181892 A JP 23181892A JP H0681815 A JPH0681815 A JP H0681815A
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Toichi Hirata
東一 平田
Genroku Sugiyama
玄六 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 頻繁な交換を必要とすることなく、電磁弁の
作動不良を確実に防止できる油圧回路のフィルタを提供
すること。 【構成】 油圧シリンダ4A、4Bは油圧ポンプ2の圧
油により駆動され、方向切換弁5A、5Bにより駆動制
御される。方向切換弁5A、5Bの切り換えは電磁弁7
1 〜7B2 によりなされる。方向切換弁5A、5Bか
らの戻り管路にはリターンフィルタ11が設けられる。
パイロットポンプ3の圧油は管路15からタンク13へ
戻されるとともに、管路16から各電磁弁へ供給され
る。管路16にはパイロットフィルタ17が設けられそ
の濾過メッシュはリターンフィルタ11の濾過メッシュ
より細かくされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つのタンクの油を主
管路とパイロット管路に供給する油圧回路に適用する油
圧回路のフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】1つのタンクの油を、油圧ポンプで主管
路へ供給するとともに、パイロットポンプでパイロット
管路へ供給する油圧回路は、作業機械等に広く用いられ
ている。このような油圧回路を図により説明する。
【0003】図2は従来の油圧回路の回路図である。図
で、1は原動機、2は原動機1で駆動される油圧ポン
プ、3は同じく原動機1で駆動されるパイロットポンプ
である。4A、4Bは油圧ポンプ2で駆動される油圧ア
クチュエータ(図示の場合油圧シリンダ)、5A、5B
はそれぞれ油圧シリンダ4A、4Bの駆動方向および駆
動速度を制御する方向切換弁、6A、6Bはチェック弁
であり、これらにより方向切換弁群5が構成される。7
1 、7A2 は方向切換弁5Aを作動させる電磁弁、8
1 、8A2 は図示しない操作レバーの操作に比例した
信号を出力して電磁弁7A1 、7A2 を駆動するレバー
信号発生器である。8B1 、8B2 は方向切換弁5Bの
電磁弁、8B1 、8B2 は方向切換弁5Bのレバー信号
発生器である。9は油圧ポンプ2の圧油供給管路(主管
路)の最大圧力を規定するリリーフ弁、10はパイロッ
トポンプ3の圧油供給管路(パイロット管路)の最大圧
力を規定するリリーフ弁である。11は各方向切換弁5
A、5Bのタンクポートからタンク13への戻り管路に
介在するリターンフィルタ、12はパイロットポンプ3
の吐出側に設けられたパイロットフィルタである。
【0004】例えば油圧シリンダ4Aのロッドを伸長さ
せる場合、オペレータは図示しない操作レバーを所定方
向に任意量操作する。これにより、レバー信号発生器8
2から当該操作量に比例した電気信号が出力され、こ
の信号に応じて電磁弁7A2を開く。したがって、パイ
ロットポンプ3の圧油はパイロットフィルタ12、電磁
弁7A2 を介して電磁弁7A2 の開度に応じて図示右側
位置に切り換えられる。この結果、油圧ポンプ2の圧油
は方向切換弁5Aを介して油圧シリンダ4Aのボトム側
に供給され、そのロッド側の圧油は方向切換弁5A、リ
ターンフィルタ11を介してタンク13へ戻され、油圧
シリンダ4Aのロッドが伸長駆動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の油圧回路におい
て、油中にごみ等の異物が混入していると、これが油圧
回路中を循環しているうちに各方向切換弁5A、5B、
各電磁弁7A1 、7A2、7B1 、7B2 等に噛み込ま
れてそれらに損傷を与える。上記リターンフィルタ11
およびパイロットフィルタ12は、油中に混入した異物
を濾過して上記各弁の損傷を防止するする機能を有す
る。
【0006】ところで、従来の油圧回路においては、こ
れらリターンフィルタ11およびパイロットフィルタ1
2の濾過メッシュは同一サイズのものが用いられてい
た。しかし、この場合、濾過メッシュのサイズが小さい
と(濾過メッシュが細かいと)、上記油圧回路では圧油
の全てが必ずリターンフィルタ11とパイロットフィル
タ12とを通過する回路構成となっているため、目詰ま
りが早くなり、絶えずフィルタ交換を行わねばならない
という問題が生じていた。
【0007】又、逆に、濾過メッシュのサイズが大きい
と(濾過メッシュが粗いと)フィルタが本来有する機能
を果たすことができず、特に電磁弁7A1 〜7B2 に異
物が噛み込まれると、例えば電磁弁が導通したままとな
る作動不良が生じ、オペレータが操作レバーを中立位置
に戻しても方向切換弁が切換位置に保持されたままとな
り、油圧シリンダが作動を継続して極めて危険な状態を
生じるおそれがあった。
【0008】上記の欠点を除去するため、パイロットフ
ィルタ12の濾過メッシュのみを小さくする手段も採用
されていたが、リターンフィルタ11で除去されない小
さな異物が全てパイロットフィルタ12に溜まるので、
パイロットフィルタ12の目詰まりが早くなって頻繁な
交換が必要となり、交換を疎かにするとパイロットフィ
ルタ12が破損する事態を生じる。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、電磁弁の作動不良を確実に防止することが
でき、頻繁な交換も不要とすることができる油圧回路の
フィルタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、油圧ポンプと、パイロットポンプと、前
記油圧ポンプにより駆動される油圧アクチュエータと、
この油圧アクチュエータの駆動を制御する方向切換弁
と、前記パイロットポンプの圧油により前記方向切換弁
の切り換えを制御する電磁弁と、前記油圧ポンプおよび
前記パイロットポンプへ供給する油を蓄積するタンク
と、前記方向切換弁から前記タンクに戻る管路に介在す
るリターンフィルタとを備えた油圧回路において、前記
パイロットポンプから前記タンクへの管路から分岐して
前記電磁弁へ圧油を供給する管路にパイロットフィルタ
を設け、このパイロットフィルタの濾過メッシュを前記
リタンフィルタの濾過メッシュより細かくしたことを特
徴とする。
【0011】
【作用】油圧ポンプの圧油の供給管路からタンクに戻さ
れる油はリターンフィルタにより濾過され、一方、パイ
ロットポンプの圧油のうち電磁弁へ供給される圧油はパ
イロットフィルタにより濾過される。この場合、パイロ
ットフィルタの濾過メッシュはリターンフィルタの濾過
メッシュより細かくされ、これにより小さな異物も除去
されて電磁弁の作動不良を防止する。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係るフィルタを用いた油
圧回路の回路図である。図で、図2に示す部分と同一又
は等価な部分には同一符号を付して説明を省略する。1
5はパイロットポンプ3の圧油をリリーフ弁10を介し
てタンク13に戻す管路、16は管路15から分岐し、
パイロットポンプ3の圧油を各電磁弁7A1 〜7B2
供給する管路である。17は管路16の上流に設けられ
たパイロットフィルタである。このパイロットフィルタ
17の濾過メッシュには、リターンフィルタ11の濾過
メッシュより細かいメッシュが使用されている。
【0013】パイロットポンプ3からの圧油は、いずれ
かの操作レバーが操作されたとき、管路16、パイロッ
トフィルタ17を通って対応する電磁弁に供給され方向
切換弁を切り換え作動させる。電磁弁に供給される圧油
は濾過メッシュの細かいパイロットフィルタ17を通る
ので、極めて小さな異物でも除去することができ、電磁
弁が作動不良になることはない。
【0014】ところで、管路15のリリーフ弁10は、
通常、30kgf程度の低い圧力に設定されているの
で、パイロットポンプ3の圧油は、電磁弁7A1 〜7B
2 が駆動されない場合はリリーフ弁10を介して常時タ
ンク13に戻されている。又、パイロットポンプ3から
吐出される圧油の量は約20リットル程度であり、この
うち操作レバーが操作されたとき電磁弁へ供給される量
は約4リットル程度である。
【0015】このように、パイロットポンプ3から吐出
される圧油の量は全体の圧油の使用量からみると少な
く、大部分の圧油はリターンフィルタ11を通る。した
がって本実施例のように、管路15にフィルタを設けな
くても異物濾過機能はリターンフィルタ11によって充
分に達成される。又、管路16への圧油の供給量はさら
に少ないので、パイロットフィルタ17の濾過メッシュ
を細かくしても短時間で目詰まりを生じることはなく、
頻繁な交換の必要はない。上記流量からみると、図2に
示す従来のパイロットフィルタ12に対して本実施例の
パイロットフィルタ17は、交換期間を同一としたとき
5倍の細かいメッシュを使用することができ、電磁弁の
作動不良の発生を確実に防止することができる。又、濾
過メッシュをこれより粗くするとパイロットフィルタ1
7の交換期間を長くすることができる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、パイロ
ットポンプからタンクへの管路から分岐して電磁弁へ圧
油を供給する管路にパイロットフィルタを設け、このパ
イロットフィルタの濾過メッシュをリタンフィルタの濾
過メッシュより細かくしたので、頻繁なパイロットフィ
ルタ交換の必要なく、確実に電磁弁の作動不良を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパイロットフィルタを使
用した油圧回路の回路図である。
【図2】従来の油圧回路の回路図である。
【符号の説明】
2 油圧ポンプ 3 パイロットポンプ 4A、4B 油圧シリンダ 5A、5B 方向切換弁 7A1 、7A2 、7B1 、7B2 電磁弁 11 リターンフィルタ 17 パイロットフィルタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと、パイロットポンプと、前
    記油圧ポンプにより駆動される油圧アクチュエータと、
    この油圧アクチュエータの駆動を制御する方向切換弁
    と、前記パイロットポンプの圧油により前記方向切換弁
    の切り換えを制御する電磁弁と、前記油圧ポンプおよび
    前記パイロットポンプへ供給する油を蓄積するタンク
    と、前記方向切換弁から前記タンクに戻る管路に介在す
    るリターンフィルタとを備えた油圧回路において、前記
    パイロットポンプから前記タンクへの管路から分岐して
    前記電磁弁へ圧油を供給する管路にパイロットフィルタ
    を設け、このパイロットフィルタの濾過メッシュを前記
    リタンフィルタの濾過メッシュより細かくしたことを特
    徴とする油圧回路のフィルタ。
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