JPH0681766A - 密閉形電動圧縮機 - Google Patents

密閉形電動圧縮機

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JPH0681766A
JPH0681766A JP23623992A JP23623992A JPH0681766A JP H0681766 A JPH0681766 A JP H0681766A JP 23623992 A JP23623992 A JP 23623992A JP 23623992 A JP23623992 A JP 23623992A JP H0681766 A JPH0681766 A JP H0681766A
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coil spring
compression coil
resin holding
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JP23623992A
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English (en)
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Koji Seshimo
孝司 瀬下
Kenji Ogino
賢二 荻野
Isao Matsuura
功 松浦
Takeshi Odajima
毅 小田島
Hiromasa Uchida
宏政 内田
Hajime Konno
元 紺野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密閉形電動圧縮機の運転時の横振れに伴い発
生する支持構造の異常音の発生防止と、運搬時等におい
て落下した場合の支持構造部の合成樹脂製保持部材の破
損防止を図る。 【構成】 密閉容器5内に圧縮機部と電動機部とからな
る圧縮機本体を圧縮コイルばね4と保持部材を介して弾
性的に支持する密閉形電動圧縮機において、電動機部の
固定子3aの締結用ボルト6頭部に、圧縮コイルばね4
の外径より大で、かつ固定子3a外周より突出したボル
ト鍔部6bを形成し、このボルト鍔部6bと圧縮コイル
ばね4との間に反ボルト側頭部形状を球形面7cにした
第一の合成樹脂製保持部材7を挾持するとともに、密閉
容器5の内壁に設けた突起部8に凹部10を設け、この
凹部10に装着する第二の合成樹脂製保持部材11の反
突起部側頭部形状を球形面11cにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫、空気調和機等
に用いる密閉形電動圧縮機に係り、特に、密閉容器内に
圧縮機本体を圧縮コイルばねで弾性的に支持する形態の
支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の密閉形電動圧縮機の支持構造は、
例えば、実公昭58−52391号公報に記載されてい
るように、密閉容器内に圧縮機部と電動機部とからなる
圧縮機本体を弾性的に支持するものであって、前記電動
機部の固定子締結用ボルト頭部に装着した上部保持部材
と、前記密閉容器の内壁に設けた下部保持部材と、これ
ら両保持部材に取り付けた圧縮コイルばねとを有するも
のであった。
【0003】前記上部保持部材は合成樹脂製であり、そ
の上部を固定子外周より突き出すようにしたカラーを形
成して搬送時における横方向のストッパとしている。こ
のストッパ部の上端面は固定子端面に当接し、該ストッ
パの下部はフラットな形状で締付ボルトヘッドより下方
に突出し搬送時における鉛直下方向のストッパにもなっ
ていた。また、密閉容器内壁に設けてある金属製の下部
保持部材に、前記圧縮コイルばねが嵌め込まれて固定さ
れていた。
【0004】さらに、他の従来の密閉形電動圧縮機の支
持構造は、密閉容器内に圧縮機部と電動機部とからなる
圧縮機本体を弾性的に支持する圧縮コイルばねと、この
圧縮コイルばねと前記電動機部の固定子締結用ボルト頭
部との間に設ける合成樹脂製の保持部材とを有し、前記
固定子の締結用ボルト頭部に、前記圧縮コイルばねの外
径より大で、かつ前記固定子外周より突出した鍔部を形
成し、この鍔部と前記圧縮コイルばねとの間に、頭部形
状がフラットな合成樹脂製保持部材を挾み込むものと
し、かつ、前記締結用ボルトの鍔部外径が前記合成樹脂
製保持部材の上端外周径より大きく形成されていた。そ
して、密閉容器内壁底部に設けた金属製の保持部材に前
記圧縮コイルばねが嵌め込まれて固定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、例えば、実公昭58−52391号公報に記載され
ている技術では、ストッパの下部の形状がフラットであ
ることにより、密閉形電動圧縮機単体で落下した場合、
あるいは冷蔵庫等に搭載された状態で落下した場合に
は、相当な衝撃エネルギーが該ストッパに加わることに
なり、破損する恐れがあった。このため、破損を防ぐの
に塑性変形によって衝撃エネルギーを吸収させるのに十
分な軟性を有するプラスチック材(合成樹脂)を使用す
る必要があり、高級グレードのプラスチック材を必要と
し、製作コストがアップする問題があった。また、スト
ッパ部材の射出成形加工性が劣るという問題があった。
【0006】また、圧縮機部に固定されている電動機部
を同時に弾性的に支持する圧縮コイルばねが嵌めこまれ
ている保持部材が金属であるために、該圧縮コイルばね
が左右,前後に揺れた場合に、圧縮コイルばねと金属製
保持部材とが間欠的に接触し、異常音が発生するという
問題があった。
【0007】さらに、別な従来技術においても、圧縮機
本体を弾性的に支持する圧縮コイルばねと、この圧縮コ
イルばねと電動機部の固定子締結用ボルト頭部との間に
設ける合成樹脂製保持部材の頭部形状がフラットである
ために、密閉形電動機単体が落下した場合、あるいは冷
蔵庫等に搭載された状態で落下した場合においても、上
記と同様に破損するという問題があり、合成樹脂製保持
部材の材質を強度の強いものにする必要があり、製作コ
ストのアップおよび生産性が劣るという問題があった。
【0008】また、圧縮機部に固定されている電動機部
を同時に弾性的に支持する圧縮コイルばねが嵌めこまれ
ている保持部材が金属であるために、前記圧縮コイルば
ねが左右,前後に揺れた場合に、圧縮コイルばねと金属
製保持部材とが間欠的に接触し、異常音が発生するとい
う、先の従来技術と同じ問題があった。
【0009】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るために為されたもので、搬送時等に落下事故が発生し
て、ストッパである合成樹脂製保持部材が直接衝撃力を
受けた場合でも、破損防止を図ることができるととも
に、合成樹脂製保持部材の低グレード材化を可能とし、
材料コストの低減および射出成形性の向上により加工コ
ストの低減を実現しうる密閉形電動圧縮機を提供するこ
とを、その目的とするものである。また、本発明の他の
目的は、横振れに伴う圧縮コイルばね部の異常音の発生
を防止し、静音化を可能にした密閉形電動圧縮機を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る密閉形電動圧縮機の構成は、密閉容器
内に圧縮機部と電動機部とからなる圧縮機本体を弾性的
に支持するものであって、前記電動機部の固定子締結用
ボルト頭部に装着した保持部材と、前記密閉容器の内壁
に設けた保持部材と、これら両保持部材に取り付けた圧
縮コイルばねとを有する密閉形電動圧縮機において、前
記固定子の締結用ボルト頭部に、前記圧縮コイルばねの
外径より大で、かつ前記固定子外周より突出した鍔部を
形成し、この鍔部と前記圧縮コイルばねとの間に反ボル
ト側頭部形状を球形にした第一の合成樹脂製保持部材を
挾持するとともに、前記密閉容器の内壁に設けた突起部
に凹穴部を設け、この凹穴部に装着する第二の合成樹脂
製保持部材の反突起部側頭部形状を球形にしたものであ
る。
【0011】より詳しくは、圧縮コイルばねは、密閉容
器の内壁に設けた突起部に嵌めこむ部分は密着巻きであ
り、第二の合成樹脂製保持部材の近傍に位置する部分は
ピッチ巻きに形成されているものである。
【0012】さらに詳しくは、第二の合成樹脂製保持部
材の頭部球形面に、複数条の円形溝を設ける、複数条の
円形溝を設けるとともに十文字に溝を設ける、複数の円
柱を形成するなどの加工を施したものである。また、第
一の合成樹脂製保持部材の頭部球形の曲率中心と、第二
の合成樹脂製保持部材の頭部形状の曲率中心とを圧縮コ
イルばね中心に対して、それぞれ偏心させて設けたもの
である。
【0013】
【作用】本発明の技術的手段の働きは次のとおりであ
る。固定子締結用ボルト頭部の鍔部と圧縮コイルばねと
の間に設けた、第一の合成樹脂製保持部材の頭部が球形
面に形成されていること、また、密閉容器に設けてある
突起部に嵌めこんで設けた第二の合成樹脂製保持部材の
頭部が球形面に形成されていることにより、密閉形電動
圧縮機単体が落下した場合、あるいは冷蔵庫等に搭載さ
れた状態で落下した場合において、圧縮機の重量により
生じる加重すなわち位置のエネルギーが圧縮機本体を支
持する圧縮コイルばねに加わり、圧縮コイルばねが弾性
変形を生じて短縮され、やがて前記第一の合成樹脂製保
持部材の球形面と、第二の合成樹脂製保持部材の球形面
とが衝突することになる。
【0014】このとき、接触開始時に圧縮機本体の密度
の差および寸法差により重心位置が支持する圧縮コイル
ばねに全く同一に荷重が加わる中心とずれることにより
すべりを生じ、衝撃エネルギーが緩和されることにな
り、前記第一の合成樹脂製保持部材、および第二の合成
樹脂製保持部材の破損の発生を防止することができ、合
成樹脂製保持部材の材質を射出成形性に適した低グレー
ド材化することが可能である。
【0015】また、密閉容器の底部に設けてある、圧縮
コイルばねを嵌めこむ突起部に係合して設けた第2の合
成樹脂製媒体部材が非金属であるため、この近傍に位置
する前記圧縮コイルばねの弾性部分が接触することが生
じても異常音の発生を皆無にする効果も得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1ないし図7を
参照して説明する。 〔実施例 1〕図1は、本発明の一実施例に係る密閉形
電動圧縮機の縦断面図、図2は、図1の密閉形電動圧縮
機の密閉容器を開放して示した略示平面図、図3は、図
2のA−A線矢視断面図、図4は、図3の装置の作用を
説明する要部断面図である。図1に示すように、圧縮機
本体1は、上部に圧縮機部2を、下部に電動機部3を配
置してなるもので、複数個の圧縮コイルばね4によって
密閉容器5内に弾性的に支持,格納されている。
【0017】その弾性支持構造は、図3に示すとおりで
あり、圧縮コイルばね4の上部は、電動機3の固定子3
aを締結する固定子締付ボルト(以下単にボルトとい
う)6の頭部6aに装着した第一の合成樹脂製保持部材
7に遊びを持って嵌め合わされている。そして第一の合
成樹脂製保持部材7は、その上部に前記ボルト鍔部6b
の外径より小なる鍔部7aを形成し、かつ、その上端は
ボルト鍔部6bに当接している。また、第一の合成樹脂
製保持部材7の下部はボルト頭部6aより下方に伸びた
胴体部7bをほぼ均一な肉厚を保持した中空筒形状にに
形成している。さらに、圧縮コイルばね4の上端とボル
ト鍔部6bとの間に前記第一の合成樹脂製保持部材7の
鍔部7aが挾み込まれている。そして第一の合成樹脂製
保持部材7の反ボルト側の頭部は球形面7cに形成され
ている。
【0018】一方、圧縮コイルばね4の下部は、密閉容
器5の内壁底部に設置された突起部8に圧入されてい
る。そして、この突起部8の一部に凹部10を設け、こ
の凹部10に、球形面11cを有する第二の合成樹脂製
保持部材11の突起部11aを圧入装着している。圧縮
コイルばね4は、密閉容器5の内壁底部に設けた突起部
8に嵌めこむ部分は密着巻きであり、第二の合成樹脂製
保持部材11の胴体部11b近傍に位置する部分はピッ
チ巻きの弾性的形状に形成されている。
【0019】次に、本実施例の支持構造の動作を、図1
0,図11に示す従来技術による支持構造との対比で説
明する。図10は、従来の支持構造を示す要部断面図、
図11は、従来の支持構造の作用を説明する要部断面図
である。まず、図10に示す従来の支持構造は、圧縮コ
イルばね14の上部は電動機部13の固定子13aを締
結するボルト16の頭部16aに装着した合成樹脂製保
持部材17(上部保持部材)に遊びをもって嵌め合わさ
れている。
【0020】また、圧縮コイルばね14の下部は、密閉
容器15の底部に設置された金属製の突起部18(下部
保持部材)に圧入されている。一方、合成樹脂製保持部
材17は、その上部に鍔部17aを形成し、かつ、その
上端は固定子13aに当接している。また、合成樹脂製
保持部材17の下部はボルト頭部16aより下方に伸び
た胴体部17bを有し、端部はフラット形状部17cと
なっている。
【0021】このような構成からなる支持構造において
の動作を述べると、通常この密閉形電動圧縮機が運転さ
れると、電動機部13の回転よる振動と、圧縮機部(図
示無し)の往復動による振動により、横振れが常時発生
し、このため支持弾性体である圧縮コイルばね14も横
振れを起こし、金属性の突起部18bと接触し、異常音
を発生する要因となっている。また、稀ではあるが上下
の振動も発生し、この振幅が異常に大きくなると、図1
1に示すように、合成樹脂製保持部材17のフラット形
状部17cと金属製の突起部18のフラットな上面18
cとが接触することがあり、合成樹脂製保持部材17に
欠陥があると破損する恐れがあった。
【0022】さらに、従来の支持構造での最大の欠点
は、密閉形電動圧縮機(図示せず)に採用した場合、密
閉形電動圧縮機を製造する工程中、あるいは冷蔵庫等の
製品に搭載して輸送中、落下させる事故が発生した場合
においては、前述の運転中に生じる縦振動による衝撃力
より数十倍の荷重が前記合成樹脂製保持部材17のフラ
ットな端部に加わることになり、破損することがあっ
た。したがって、この欠陥を防止するために高級グレー
ドの合成樹脂製保持部材を使用する必要があった。
【0023】次に、上記従来技術に対比して本実施例の
支持構造の動作を図4を参照して説明する。通常、密閉
形電動圧縮機1が運転されると、電動機部3の回転によ
る振動と圧縮機部2の往復動による振動により、常時横
振れが発生する。このため、支持弾性体である圧縮コイ
ルばね4も横振れが生じ、第二の合成樹脂製保持部材1
1の胴体部11bの近傍に位置する圧縮コイルばね4が
胴体部11bと断続的に接触を生じるが、金属と合成樹
脂との組合せによるため、異常音の発生を生じることが
ない。したがって、密閉形電動圧縮機の静音化を図るこ
とができる。
【0024】また、稀に生じる圧縮機本体の縦振動によ
り、図4に示すように第一の合成樹脂製保持部材7と第
二の合成樹脂製保持部材11との接触が発生する。さら
に、密閉形電動圧縮機1を製造する工程中、および輸送
中、冷蔵庫等製品に搭載し輸送,据え付け時に誤って落
下させる事故が発生した場合において、発生する落下衝
撃力に対して、図4に示すように、第一の合成樹脂製保
持部材7の球形面7cと第二の合成樹脂製保持部材11
の球形面11cとが衝突することになるが、圧縮機本体
の密度分布の差および寸法差により、重心位置が、圧縮
機本体を弾性的に支持する圧縮コイルばね4に全く同一
の荷重が加わる中心から外れることによりすべりを生
じ、衝突時の衝撃エネルギーが緩和されることになる。
このことにより、前記第一の合成樹脂製保持部材7、お
よび第二の合成樹脂製保持部材11の破損の発生を防止
することができ、合成樹脂製保持部材の材質を射出成形
性に適した低グレード材化することが可能である。
【0025】〔実施例 2〕次に、図5は、本発明の他
の実施例に係る支持構造を示す要部断面図で、(a)は
縦断面図、(b)は第二の合成樹脂製保持部材の上面図
である。図中、図3と同一符号のものは先の実施例と同
等部分であるから、その説明を省略する。なお、以下の
各実施例においても、同等部分は同一符号で示してい
る。図5に示す実施例では、特に第二の合成樹脂製保持
部材11Aの頭部の球形面11cに複数条の円形溝21
を設けたものである。これにより、第二の合成樹脂製保
持部材11Aと第一の合成樹脂製保持部材7の球形面7
cとが衝突する際の衝撃エネルギーをすべりにより緩和
すると同時に、ばね作用によりやわらげることができ
る。
【0026】〔実施例 3〕次に、図6は、本発明のさ
らに他の実施例に係る支持構造を示す要部断面図で、
(a)は縦断面図、(b)は第二の合成樹脂製保持部材
の上面図である。図6に示す実施例では、第二の合成樹
脂製保持部材11Bの頭部の球形面11cに複数条の円
形溝22を設けるとともに、さらに十文字溝23を設け
たものである。これにより、先の実施例同様、両保持部
材が衝突する際の衝撃エネルギーをすべり作用により緩
和すると同時に、ばね作用によりやわらげることができ
る。
【0027】〔実施例 4〕次に、図7は、本発明のさ
らに他の実施例に係る支持構造を示す要部断面図で、
(a)は縦断面図、(b)は第二の合成樹脂製保持部材
の上面図である。図7に示す実施例では、第二の合成樹
脂製保持部材11Cの頭部の球形面11cに複数個の円
柱24を形成させたものである。これにより、先の実施
例同様、両保持部材が衝突する際の衝撃エネルギーをす
べり作用により緩和すると同時に、ばね作用によりやわ
らげることができる。
【0028】なお、第一の合成樹脂製保持部材7の頭部
または第二の合成樹脂製保持部材11の頭部のいずれか
に衝撃エネルギー緩和手段を形成しても相応の効果を得
ることができる。例えば、図7の実施例の支持構造にお
いて、第一の合成樹脂製保持部材7の頭部形状を複数個
の円柱で形成させ、第二の合成樹脂製保持部材11の頭
部形状を球形状にしても前述と同様の効果を得ることが
できる。
【0029】〔実施例 5〕次に、図8は、本発明のさ
らに他の実施例に係る支持構造を示す要部断面図であ
る。図8に示す実施例では、第一の合成樹脂製保持部材
7Aの球形面7cの曲率中心o1と、第二の合成樹脂製
保持部材11Dの球形面11cの曲率中心o2とを圧縮
コイルばね4の中心(中心線y)より、それぞれ1/2
E偏心させて設けたものである。これにより、球形面7
cが球形面11cに衝突する際にすべり角が大きくなり
衝撃エネルギー緩和に大きな効果を発揮することができ
る。
【0030】〔実施例 6〕次に、図9は、本発明のさ
らに他の実施例に係る支持構造を示す要部断面図であ
る。図9に示す実施例では、先の各実施例の第二の合成
樹脂製保持部材11に代えて、密閉容器5の内壁底部に
設けた金属性保持部材25の上端部形状を球形化したも
のである。本実施例は、小出力で小形軽量の密閉形電動
圧縮機に適用されるもので、これによって、先の各実施
例同様、両保持部材が衝突する際の衝撃エネルギーをす
べり作用により緩和することが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、搬送時等に落下事故が発生して、ストッパである
合成樹脂製保持部材が直接衝撃力を受けた場合でも、破
損防止を図ることができるとともに、合成樹脂製保持部
材の低グレード材化を可能とし材料コストの低減および
射出成形性の向上により加工コストの低減を実現しうる
密閉形電動圧縮機を提供することができる。また、本発
明によれば、密閉形電動圧縮機内の圧縮機本体の横振動
に伴い同時に横振れする圧縮コイルばねとの接触が生じ
ても、横振れに伴う圧縮コイルばね部の異常音の発生を
防止し、静音化を可能にした密閉形電動圧縮機を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る密閉形電動圧縮機の縦
断面図である。
【図2】図1の密閉形電動圧縮機の密閉容器を開放して
示した略示平面図である。
【図3】図2のA−A線矢視断面図である。
【図4】図3の装置の作用を説明する要部断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例に係る支持構造を示す要部
断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例に係る支持構造を示
す要部断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例に係る支持構造を示
す要部断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例に係る支持構造を示
す要部断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例に係る支持構造を示
す要部断面図である。
【図10】従来の支持構造を示す要部断面図である。
【図11】従来の支持構造の作用を説明する要部断面図
である。
【符号の説明】
1 圧縮機本体 2 圧縮機部 3 電動機部 3a 固定子 4 圧縮コイルばね 5 密閉容器 6 固定子締付ボルト 6b ボルト鍔部 7 第一の合成樹脂製保持部材 7a 鍔部 7b 胴体部 7c 球形面 8 突起部 10 凹部 11,11A,11B,11C,11D 第二の合成樹
脂製保持部材 11a 突起部 11b 胴体部 11c 球形面 21,22 円形溝 23 十文字溝 24 円柱 25 金属製保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田島 毅 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 内田 宏政 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 紺野 元 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に圧縮機部と電動機部とから
    なる圧縮機本体を弾性的に支持するものであって、前記
    電動機部の固定子締結用ボルト頭部に装着した保持部材
    と、前記密閉容器の内壁に設けた保持部材と、これら両
    保持部材に取り付けた圧縮コイルばねとを有する密閉形
    電動圧縮機において、 前記固定子の締結用ボルト頭部に、前記圧縮コイルばね
    の外径より大で、かつ前記固定子外周より突出した鍔部
    を形成し、 この鍔部と前記圧縮コイルばねとの間に反ボルト側頭部
    形状を球形にした第一の合成樹脂製保持部材を挾持する
    とともに、 前記密閉容器の内壁に設けた突起部に凹穴部を設け、こ
    の凹穴部に装着する第二の合成樹脂製保持部材の反突起
    部側頭部形状を球形にしたことを特徴とする密閉形電動
    圧縮機。
  2. 【請求項2】 圧縮コイルばねは、密閉容器の内壁に設
    けた突起部に嵌めこむ部分は密着巻きであり、第二の合
    成樹脂製保持部材の近傍に位置する部分はピッチ巻きに
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の密閉形
    電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 第二の合成樹脂製保持部材の頭部球形面
    に、複数条の円形溝を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の密閉形電動圧縮機。
  4. 【請求項4】 第二の合成樹脂製保持部材の頭部球形面
    に、複数条の円形溝を設けるとともに、十文字に溝を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の密閉形電動圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 第二の合成樹脂製保持部材の頭部球形面
    に、複数の円柱を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の密閉形電動圧縮機。
  6. 【請求項6】 第一の合成樹脂製保持部材の頭部または
    第二の合成樹脂製保持部材の頭部のいずれかに衝撃エネ
    ルギー緩和手段を形成したことを特徴とする請求項1記
    載の密閉形電動圧縮機。
  7. 【請求項7】 第一の合成樹脂製保持部材の頭部球形の
    曲率中心と、第二の合成樹脂製保持部材の頭部球形の曲
    率中心とを圧縮コイルばね中心に対して、それぞれ偏心
    させて設けたことを特徴とする請求項1記載の密閉形電
    動圧縮機。
JP23623992A 1992-09-04 1992-09-04 密閉形電動圧縮機 Pending JPH0681766A (ja)

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JP23623992A JPH0681766A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 密閉形電動圧縮機

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