JPH0681730U - 緩衝シート - Google Patents

緩衝シート

Info

Publication number
JPH0681730U
JPH0681730U JP2394093U JP2394093U JPH0681730U JP H0681730 U JPH0681730 U JP H0681730U JP 2394093 U JP2394093 U JP 2394093U JP 2394093 U JP2394093 U JP 2394093U JP H0681730 U JPH0681730 U JP H0681730U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
resin particles
cushioning
foamed resin
breathable sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2394093U
Other languages
English (en)
Inventor
愼吾 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Kasei Co Ltd filed Critical Sekisui Kasei Co Ltd
Priority to JP2394093U priority Critical patent/JPH0681730U/ja
Publication of JPH0681730U publication Critical patent/JPH0681730U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buffer Packaging (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 通気性シート1と非通気性シート3との間
に、発泡樹脂粒子2…が密着されている。 【効果】 発泡樹脂粒子2…を均等に散布した状態を維
持することが可能となり、緩衝性能を均等に発揮するこ
とができる。また、気温・圧力等の環境条件に影響され
にくく、常に、緩衝性能を一定に保つことができる。ま
た、通気性シート1と非通気性シート3とをプラスチッ
ク等の耐水性、耐油性を有する素材を用いれば、緩衝シ
ートの使用範囲を拡大することができる。さらに、製造
工程の簡略化を図ることができるので、製造費の低減を
図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、包装あるいは緩衝用材料等に使用される緩衝シートに関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来より、包装あるいは緩衝用材料等に使用される緩衝シートとして、例えば 、多数の独立した気泡室を有するポリエチレン等のフィルムシートからなるもの が広く知られている。このような緩衝シートは、通常、単一の素材で構成されて いるので、ガス遮断性(ガスバリア性)が低く、例えば、気温・圧力等の環境条 件が著しく変化したとき、気泡室からガスが洩れて緩衝性能を低下させる恐れが あった。
【0003】 そこで、単一の素材からなるフィルムシートの代わりに、少なくとも2種類の 素材をラミネートした複合フィルムシートを使用することによって、ガスバリア 性の向上を図った緩衝シートが考え出されている。
【0004】 ところが、上記のような緩衝シートでは、ガスバリア性の向上により、ガス漏 れによる緩衝性能の低下は防止されるものの、気泡室内のガスの体積は、気温・ 圧力等の環境条件の変化によって常に変化するので、緩衝性能を一定に保つこと はできないという問題が生じている。
【0005】 そこで、例えば、特公平1−44141号公報には、緩衝性能を発揮する気泡 室の代わりに、図4に示すように、発泡樹脂粒子11…を非発泡樹脂シート12 内に散在させたシートが開示されている。
【0006】 上記のシートでは、発泡樹脂粒子11および非発泡樹脂シート12を緩衝材と して用いており、また、この発泡樹脂粒子11は、一般に、気温・圧力等による 体積変化が生じにくいので、気温・圧力等の環境条件が著しく変化した場合でも 、緩衝性能を一定に保つことができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記シートでは、発泡樹脂粒子11の原料と非発泡樹脂シート12 の原料とを相互含浸した後、発泡成形しているので、発泡樹脂粒子11を非発泡 樹脂シート12内に均等に存在させることが困難な場合が多い。それゆえ、この ような場合、シート内の緩衝性能が部分的に異なるので、緩衝性能を均等に発揮 することができないという問題が生じている。
【0008】 本考案は、上記問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、緩衝性能が 温度・圧力等の環境条件に影響されず、且つ、緩衝性能を均等に発揮することが できる緩衝シートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の緩衝シートは、シート間に、発泡樹脂粒子が密着されていることを特 徴とするものである。
【0010】
【作用】
上記の構成により、シート間に発泡樹脂粒子が密着されていることで、発泡樹 脂粒子がシート間で強固に保持されるので、シート間における発泡樹脂粒子の移 動を無くすことができ、発泡樹脂粒子を均等に散布された状態に保持することが 可能となり、緩衝性能を均等に発揮することができる。また、発泡樹脂粒子は、 その体積が温度・圧力等によって変化しにくいので、気温・圧力等の環境条件に 影響されにくく、常に、緩衝性能を一定に保つことができる。さらに、シートの 素材として、例えば、ポリエチレン等からなるプラスチックシートを使用するこ とにより、耐水性、耐油性を発揮することができるので、緩衝シートの利用範囲 を拡げることができる。
【0011】
【実施例】
本考案の一実施例について図1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通り である。
【0012】 本実施例に係る緩衝シートは、図1および図2に示すように、通気性を有する シート(以下、通気性シートと称する)1と通気性を有しないシート(以下、非 通気性シートと称する)3との間に、発泡樹脂粒子2…が密着されているもので ある。尚、本実施例では、発泡樹脂粒子2…をシート間に密着させる方法として 、例えば、通気性シート1側から真空装置によってガスを抜き、非通気性シート 3と発泡樹脂粒子2…とを密着させる、スキンパックと称する方法を採用する。
【0013】 上記発泡樹脂粒子2は、ポリスチレン、ポリオレフィン樹脂等を発泡させた、 粒径が概ね5mmのパール状、ペレット状ないしは粉砕チップ等からなっている 。
【0014】 尚、上記発泡樹脂粒子2の粒径は、用途に合わせて適宜変更すればよく、特に 限定しない。また、発泡樹脂粒子2としては、上述のように発泡することによっ て緩衝性能を示す、ポリスチレン、ポリオレフィン樹脂等が望ましいが、用途に よって発泡倍率、または発泡樹脂の種類等を変えたものでも良い。
【0015】 上記通気性シート1は、通気性を有するプラスッチクシートあるいは紙からな るものであり、耐水性を考慮すればプラスチックシートが望ましいが、通気性を 有するものであれば、特に限定しない。また、シートの厚みは、できるだけ薄い ものが良いが、引き裂き強度、腰の強さ等を考慮して、それらが所望する強度を 有するものであれば、特に限定するものではない。
【0016】 また、上記非通気性シート3は、熱可塑性樹脂のフィルムシートからなり、加 熱によって軟化し、上記通気性シート1と部分的に接着することができるもの、 もしくは接着層を有して上記通気性シート1と部分的に接着することができるも のが望ましいが、ポリエチレンフィルムシート等の軟質フィルムシートが好適に 用いられる。
【0017】 尚、上記の非通気性シート3の厚みは、発泡樹脂粒子2が緩衝性能を発揮し易 いようにできるだけ薄いものが好ましいが、緩衝材である発泡樹脂粒子2…の緩 衝作用を阻害しない程度であれば、特に限定するものではない。
【0018】 また、上記緩衝シートの厚みは、通気性シート1および非通気性シート3の厚 みによらず、発泡樹脂粒子2…の粒径によって変わるので、この発泡樹脂粒子2 の粒径を変えることによって、用途に応じた厚みにすることができる。
【0019】 また、上記発泡樹脂粒子2の緩衝性能は、上述したように発泡樹脂粒子2の種 類を変更するだけでなく、通気性シート1上に散布する量を変えることによって も変更することができる。
【0020】 ここで、上記緩衝シートの製造方法について、図3を参照しながら以下に説明 する。
【0021】 まず、通気性シート1を真空成形装置(図示せず)の載置台に載置する。この 載置台には、上記通気性シート1を介して脱気する真空ポンプが備えられている 。
【0022】 そして、載置台上に載置された通気性シート1上に、多数の発泡樹脂粒子2… を散布する。このとき、発泡樹脂粒子2…は、通気性シート1上に均等に散布す るようにするのが望ましいが、用途に応じて適宜変更して散布すれば良い。また 、発泡樹脂粒子2…の散布量においても、用途に応じた散布量とすれば良い。
【0023】 次いで、発泡樹脂粒子2…が散布された通気性シート1上に、さらに、加熱軟 化した非通気性シート3を積層し、上記真空ポンプによって通気性シート1を介 して脱気する(図中、大矢印)。このとき、非通気性シート3の接着力によって 、通気性シート1と非通気性シート3とが密着されるので、発泡プラスチック粒 子2…は、通気性シート1と非通気性シート3との間に密着される。
【0024】 以上のように、本実施例の緩衝シートは、発泡樹脂粒子2…が通気性シート1 と非通気性シート3との間に密着されていることで、通気性シート1と非通気性 シート3との間に強固に保持されるので、シート間での発泡樹脂粒子2…の自由 な移動を無くすことができ、発泡樹脂粒子2…を均等に保持した状態を維持する ことが可能となり、緩衝性能を均等に発揮することができる。
【0025】 また、上記の構成の緩衝シートでは、気温・圧力等の環境条件が著しく変化し た場合においても、その体積変化が殆ど見られない発泡樹脂粒子2を緩衝材とし て採用しているので、緩衝性能が環境条件によって影響されにくいものとなり、 緩衝性能を一定に保つことができる。
【0026】 また、従来のように、発泡樹脂粒子を発泡樹脂シート等に含浸させて、発泡成 形したものに比べて、予め発泡させた発泡樹脂粒子2が使用されているので、発 泡樹脂粒子の発泡工程を設ける必要がなくなり、製造工程の簡略化を図り、製造 費を安価なものにすることができる。
【0027】 また、通気性シート1および非通気性シート3の厚みは十分薄くなっているの で、緩衝シートの厚みは、発泡樹脂粒子2の粒径によって決めることができる。 このことから、緩衝シートを製造する工程で、用途に合わせて発泡樹脂粒子2の 粒径を変えるだけで所望する厚みの緩衝シートを得ることができる。
【0028】 さらに、通気性シート1には、プラスチックシートを使用し、非通気性シート 3には、ポリオレフィン系樹脂フィルムを使用した場合、耐水性、および耐油性 を示す緩衝シートを得ることができる。
【0029】 また、本実施例の緩衝シートは、成形工程の関係から、図2に示すように、非 通気性シート3の表面側では、発泡プラスチック粒子2…による突起部が形成さ れる一方、通気性シート1の表面側では、突起部が形成されないようになってい る。このため、上記の緩衝シートを、包装用材料として使用する場合、一般に、 非通気性シート3側の突起部分を被包装体に向けて使用することによって、緩衝 性能を発揮させるようにしている。しかし、逆に通気性シート1側を被包装体側 にむけて包装することによって被包装体による外部のものへの損傷等を防ぐよう に用いることも可能となる。
【0030】 尚、本実施例では、スキンパックと称する真空成形方法を採用しているが、例 えば、通気性を有しないシート間に発泡樹脂粒子を封入したのち、真空脱気する ことによって発泡樹脂粒子をシート間に密着させることも可能であり、このよう に成形された緩衝シートは、緩衝シートの両面に発泡樹脂粒子2…が突出した形 状となり、包装用材料として使用する場合、被包装体および外部のものへの損傷 を低減させることができる。
【0031】
【考案の効果】
本考案の緩衝シートは、以上のように、シート間に、発泡樹脂粒子が密着され ている構成である。
【0032】 それゆえ、発泡樹脂粒子を均等に散布した状態を維持することが可能となり、 緩衝性能を均等に発揮することができる。また、気温・圧力等の環境条件に影響 されにくく、常に、緩衝性能を一定に保つことができる。また、通気性シートと 非通気性シートとをプスチック等の耐水性、耐油性を有する素材を用いれば、緩 衝シートの使用範囲を拡大することができる。さらに、製造工程の簡略化を図る ことができるので、製造費の低減を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の緩衝シートの斜視図であ
る。
【図2】図1の緩衝シートの概略構成断面図である。
【図3】図1の緩衝シートの製造工程を示す説明図であ
る。
【図4】従来の緩衝シートの斜視図である。
【符号の説明】
1 通気性シート 2 発泡樹脂粒子 3 非通気性シート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート間に、発泡樹脂粒子が密着されてい
    ることを特徴とする緩衝シート。
JP2394093U 1993-05-10 1993-05-10 緩衝シート Pending JPH0681730U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2394093U JPH0681730U (ja) 1993-05-10 1993-05-10 緩衝シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2394093U JPH0681730U (ja) 1993-05-10 1993-05-10 緩衝シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0681730U true JPH0681730U (ja) 1994-11-22

Family

ID=12124535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2394093U Pending JPH0681730U (ja) 1993-05-10 1993-05-10 緩衝シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0681730U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1987002012A1 (en) Protective envelope device for packaging fragile articles
JP3193730B2 (ja) 脱気包装袋の弁構造体及び復元防止体
US10309559B2 (en) Duct and method for manufacturing same
JPH0791594A (ja) 真空断熱体およびその製造方法
JP2831108B2 (ja) ミクロバブル積層体の製造方法
JPH08164977A (ja) 緩衝材
JP2008248618A (ja) 断熱遮音材
KR100654523B1 (ko) 발포단열시트와 발포단열용기, 및 그 제조방법
JP4609745B2 (ja) Frpの真空成形方法
JPH0681730U (ja) 緩衝シート
ES2143591T3 (es) Asiento para vehiculo y metodo de fabricacion.
KR900003684B1 (ko) 자동차용 냉난방장치의 기류제어밸브 및 그 제조방법
JPH08178176A (ja) 真空断熱材
JP2016153190A (ja) 自動車内装品の製造方法
JPH07261768A (ja) 複合吸音材
JPH0755088A (ja) 真空断熱パネル
JPH0659655B2 (ja) ゲル状物質を用いた緩衝材の製造方法
JP4755897B2 (ja) 表皮シート付き発泡樹脂成形品およびその製造方法
JPH06321263A (ja) 緩衝性包装材料
JPS6030215Y2 (ja) 包装緩衝用パツド
JPS608995Y2 (ja) 断熱材
JPH10258846A (ja) 穀物包装袋及び包装穀物並びに融着シール方法
JP2599688Y2 (ja)
JPH0739559U (ja)
JP2002019536A (ja) 自動車内装用天井材