JPH0680960U - スプール弁 - Google Patents

スプール弁

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JPH0680960U
JPH0680960U JP2721893U JP2721893U JPH0680960U JP H0680960 U JPH0680960 U JP H0680960U JP 2721893 U JP2721893 U JP 2721893U JP 2721893 U JP2721893 U JP 2721893U JP H0680960 U JPH0680960 U JP H0680960U
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浩 奈良
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三輪精機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長尺なスプール5aの精度保持を容易にして、
製作費の低廉化を図る。 【構成】スプール5aは、2本のスプール素子8a、8
b同士を、連結部9により直列に接続して成る。この連
結部9は、上記両スプール素子8a、8bの軸方向に亙
る相対変位は阻止するが、軸と直角方向に亙る若干の相
対変位は許容する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案に係るスプール弁は、例えば自動変速機に組み込んで、この自動変速 機への油圧の送り込み状態を切り換える為に利用する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の自動変速機には複数の油圧制動機構を組み込んでおり、各制動機構 の作動状態を切り換える事により、変速状態を切り換える。各制動機構に圧油を 供給する為の油圧回路の切り換え状態は、実現すべき変速状態により組み合わせ が決まっており、各油圧回路を同時に切り換える事が必要である。この為従来か ら、図9に示す様なスプール弁により、上記自動変速機への油圧の送り込み状態 を切り換えていた。
【0003】 このスプール弁は、管状のシリンダボデー1を有する。このシリンダボデー1 の内側には軸方向(図9の左右方向)に長いシリンダ孔2を形成しており、この シリンダ孔2の内周面で軸方向に亙りずれた位置に、複数のポート3、3を開口 させている。図示の例では、上記シリンダ孔2並びに各ポート3、3は、上記シ リンダボデー1には直接形成せず、このシリンダボデー1に内嵌したスリーブ4 に形成している。
【0004】 上記シリンダ孔2の内側にはスプール5を挿入し、このスプール5の軸方向に 亙る変位に伴って、油圧回路の切り換えを自在としている。即ち、このスプール 5は、上記スリーブ4の内周面と油密に嵌合する大径部同士の間に小径部を形成 し、同一の小径部に対向するポート3、3同士を連通させる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述の様に構成される従来のスプール弁の場合、次に述べる様な、 解決すべき問題があった。即ち、スプール5に形成した複数の小径部の内、隣り 合う小径部同士の間での圧油の漏洩を防止し、性能の良いスプール弁を得る為に は、スリーブ4(スリーブを設けない構造の場合はシリンダボデー1)の内周面 の円筒度及び真直度を確保すると同時に、スプール5の外周面の円筒度及び真直 度を確保しなければならない。
【0006】 ところが、図9に示す様に、それぞれが長尺に形成されたスリーブ4並びにス プール5の、円筒度及び真直度の精度を十分に確保する事は難しい。特に、スプ ール5の真直度を確保する事が難しく、スプール5の加工費が嵩んで、スプール 弁の製作費を高くする原因となっていた。本考案のスプール弁は、この様な事情 に鑑みて考案されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案のスプール弁は、前述した従来のスプール弁と同様に、シリンダボデー と、このシリンダボデーの内側に形成された軸方向に長いシリンダ孔と、このシ リンダ孔の内周面で軸方向に亙りずれた位置に開口した複数のポートと、上記シ リンダ孔の内側に挿入され、軸方向に亙る変位に伴って上記複数のポート同士の 連通状態を切り換えるスプールとを備えている。
【0008】 特に、本考案のスプール弁に於いては、上記スプールは軸方向に亙って分割さ れた複数本のスプール素子から成る。そして、隣り合うスプール素子は連結部に より、互いの軸方向に亙る変位を不能として連結されており、上記連結部は、隣 り合うスプール素子の軸と直角方向に亙る若干の変位を許容する構造である事を 特徴としている。
【0009】
【作用】
上述の様に構成される本考案のスプール弁により、複数のポート同士の連通状 態を切り換える際の作用自体は、前述した従来のスプール弁と同様である。特に 、本考案のスプール弁の場合スプールを、複数本のスプール素子を連結する事に より構成している為、スプールの円筒度並びに真直度を確保する事が容易になる 。
【0010】 即ち、各スプール素子の全長はスプールの全長よりも短い為、各スプール素子 の円筒度並びに真直度を確保する事は容易である。又、隣り合うスプール素子同 士を連結する連結部は、隣り合うスプール素子の軸と直角方向に亙る若干の変位 を許容する為、各スプール素子とシリンダ孔内周面との密着性が確保される。
【0011】
【実施例】
図1〜3は本考案の実施例を示している。管状のシリンダボデー1aは、それ ぞれが管状に形成された3本のボデー素子6a、6b、6cを、互いに直列に、 且つ液密に接合する事で構成している。そして、各ボデー素子6a、6b、6c の内側にスリーブ4aを、各ボデー素子6a、6b、6cに掛け渡す様にして、 油密に挿入している。本実施例に於いては、このスリーブ4aもスリーブ素子2 4a、24bから成る2分割型のものを使用している。このスリーブ4aの内周 面には複数のポート3、3を開口させており、各ポート3、3と、前記各ボデー 素子6a、6b、6cに設けたポート7、7とを連通させている。
【0012】 上記シリンダ孔2の内側にはスプール5aを挿入し、このスプール5aの軸方 向に亙る変位に伴って、油圧通路の切り換えを自在としている。このスプール5 aは、2本のスプール素子8a、8b同士を、連結部9により直列に接続する事 で構成している。各スプール素子8a、8bは、上記スリーブ4aの内周面と油 密に嵌合する大径部同士の間に小径部を形成し、同一の小径部に対向するポート 3、3同士を連通させる。
【0013】 上記連結部9は、鋼球等のボール10を含んで構成される。一方(図2〜3の 左方)のスプール素子8aの端部には、反対側面を平削する事で平板部11を形 成し、この平板部11に、軸方向端縁に開口する切り欠き12を形成している。 そしてこの切り欠き12の中間部に、上記ボール10を内嵌自在な円弧部13を 形成している。又、他方(図2〜3の右方)のスプール素子8bの端部には、反 対側面を平削する事により平板部14を形成している。この平板部14は、上記 平板部11と直交した状態で、上記切り欠き12内に緩く挿入自在である。又、 この平板部14の中央部には、上記ボール10をがたつきなく挿入自在な円孔1 5を形成している。
【0014】 上記連結部9を構成し、上記1対のスプール素子8a、8b同士を連結する場 合には、先ず、上記平板部14中央の円孔15内にボール10を挿入する。次い で、上記円孔15内にボール10を保持したまま、上記平板部14を上記切り欠 き12内に、上記平板部11の側方から挿入し、上記ボール10を切り欠き12 の円弧部13内に位置させる。この状態で上記1対のスプール素子8a、8bは 、軸と直角方向に亙る若干の相対的変位は許容されるが、軸方向に亙る相対的変 位は不能に結合される。
【0015】 上述の様に構成される本考案のスプール弁により、スリーブ4aに形成された 複数のポート3、3並びにボデー素子6a、6b、6cに形成された複数のポー ト7、7同士の連通状態を切り換える際の作用自体は、前述した従来のスプール 弁と同様である。
【0016】 即ち、例えば本考案のスプール弁を自動車用自動変速機に組み込む場合、前記 スプール5aを構成するスプール素子8aの端部に、図示しないアクチュエータ の出力ロッドを結合する。上記各ポート3、7同士の連通状態を切り換える場合 にはこのアクチュエータによって、上記スプール5aを軸方向(図1の左右方向 )に変位させる。図示の実施例の場合、上記スプール素子8aと前記ボデー素子 6cとの間に設けられたクリック機構16の働きにより、上記スプール5aの変 位位置が3通りに規制される。
【0017】 特に、本考案のスプール弁の場合、スプール5aを、軸と直角方向に亙る若干 の変位を許容する連結部9により、2本のスプール素子8a、8bを連結して構 成している為、上記スプール5aの円筒度並びに真直度を確保する事が容易にな る。
【0018】 即ち、各スプール素子8a、8bの全長はスプール5aの全長よりも短く、こ のスプール5aの半分程度の長さしかない為、各スプール素子8a、8bの円筒 度並びに真直度を確保する事は容易である。又、隣り合うスプール素子8a、8 b同士を連結する連結部9は、隣り合うスプール素子8a、8bの軸と直角方向 に亙る若干の変位を許容する為、各スプール素子8a、8bと、シリンダ孔2の 内周面を構成する、前記スリーブ4aの内周面との密着性が確保される。
【0019】 次に、図4は本考案の第二実施例を示している。本実施例の場合、スプール素 子8aの平板部11だけでなく、スプール素子8bの平板部14にも、中間部に 円弧部13を有する切り欠き12を形成している。両スプール素子8a、8b同 士を連結する場合には、一方の平板部14(11)に形成した切り欠き12中間 部の円弧部13の内側にボール10を保持した状態で、この平板部14(11) を他方の平板部11(14)に形成した切り欠き12に挿入する。その他の構成 及び作用は、前述した第一実施例と同様である。
【0020】 次に、図5は本考案の第三実施例を示している。本実施例の場合、スプール素 子8bの平板部14に切り欠き12を形成すると共に、この切り欠き12の中間 部に、矩形の幅広部17を形成している。両スプール素子8a、8b同士を連結 する場合には、上記幅広部17の内側にころ18を保持した状態で、この平板部 14を他方の平板部11に形成した切り欠き12に挿入する。その他の構成及び 作用は、前述した第一実施例と同様である。尚、本実施例の変形として、上記切 り欠き12の中間部に円弧部13に代えて角形の凹入部を設けると共に、上記こ ろ18に代えて角柱を上記幅広部17に保持し、これら凹入部と角柱とを係合さ せる事も出来る。
【0021】 次に、図6は本考案の第四実施例を示している。本実施例の場合、各平板部1 1、14に形成した切り欠き12、12の中間部に、菱形の幅広部19、19を それぞれ形成し、各幅広部19、19の内側にボール10を保持自在としている 。その他の構成及び作用は、前述した第一実施例と同様である。尚、一方の平板 部14(11)には、図7に示した第五実施例の様に、切り欠き12及び幅広部 19に代えて、菱形の通孔20を形成し、この通孔20内に上記ボール10を、 がたつきなく嵌合させる事も出来る。
【0022】 次に、図8は本考案の第六実施例を示している。本実施例の場合、一方のスプ ール素子8bの端部に形成した平板部14に、軸と直角方向に長い長孔21を形 成している。又、他方のスプール素子8aには、上記平板部14を緩く挿入自在 な切り込み22を形成し、この切り込み22を横切る状態で止めピン23を係止 自在としている。この止めピン23は、上記平板部14を切り込み22内に挿入 した状態で上記長孔21に挿通し、上記両スプール素子8a、8b同士を連結す る。上記止めピン23の外径寸法と長孔21の幅寸法とはほぼ等しくして、この 止めピン23が長孔21の内側で、長孔21の長さ方向には変位するが、幅方向 には変位しない様にしている。その他の構成及び作用は、前述した第一実施例と 同様である。尚、本実施例の場合、上記止めピン23の断面形は円形に限らず、 矩形でも良い。又、止めピン23の断面を矩形とした場合には、上記長孔21の 形状を長矩形とする。
【0023】
【考案の効果】
本考案のスプール弁は、以上に述べた通り構成され作用するので、スプールの 円筒度並びに真直度の精度を十分に確保する事が容易で、スプールの加工費の低 廉化により、スプール弁の製作費を安価に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す、スプール弁全体の
断面図。
【図2】スプール素子同士の連結部を示す断面図。
【図3】同じく分解斜視図。
【図4】本考案の第二実施例を示す、図3と同様の図。
【図5】本考案の第三実施例を示す、図3と同様の図。
【図6】本考案の第四実施例を示す、図3と同様の図。
【図7】本考案の第五実施例を示す、一方のスプール素
子の端部の斜視図。
【図8】本考案の第六実施例を示す、図3と同様の図。
【図9】従来のスプール弁を示す断面図。
【符号の説明】
1、1a シリンダボデー 2 シリンダ孔 3 ポート 4、4a スリーブ 5、5a スプール 6a、6b、6c ボデー素子 7 ポート 8a、8b スプール素子 9 連結部 10 ボール 11 平板部 12 切り欠き 13 円弧部 14 平板部 15 円孔 16 クリック機構 17 幅広部 18 ころ 19 幅広部 20 通孔 21 長孔 22 切り込み 23 止めピン 24a、24b スリーブ素子

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボデーと、このシリンダボデー
    の内側に形成された軸方向に長いシリンダ孔と、このシ
    リンダ孔の内周面で軸方向に亙りずれた位置に開口した
    複数のポートと、上記シリンダ孔の内側に挿入され、軸
    方向に亙る変位に伴って上記複数のポート同士の連通状
    態を切り換えるスプールとを備えたスプール弁に於い
    て、上記スプールは軸方向に亙って分割された複数本の
    スプール素子から成り、隣り合うスプール素子は連結部
    により、互いの軸方向に亙る変位を不能として連結され
    ており、上記連結部は、隣り合うスプール素子の軸と直
    角方向に亙る若干の変位を許容する構造である事を特徴
    とするスプール弁。
JP1993027218U 1993-04-27 1993-04-27 スプール弁 Expired - Lifetime JP2604227Y2 (ja)

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