JPH0680829A - ポリオレフィン樹脂組成物およびフィルム - Google Patents
ポリオレフィン樹脂組成物およびフィルムInfo
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- JPH0680829A JPH0680829A JP27476692A JP27476692A JPH0680829A JP H0680829 A JPH0680829 A JP H0680829A JP 27476692 A JP27476692 A JP 27476692A JP 27476692 A JP27476692 A JP 27476692A JP H0680829 A JPH0680829 A JP H0680829A
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Abstract
の黄変および高速、高温加工時の加熱時の劣化および目
脂発生を防止し、金属腐食性を低減したポリオレフィン
組成物およびブロッキングが少なく開口性のよいフィル
ムを提供する。 【構成】 ポリオレフィン樹脂に、特定構造の有機リン
化合物とハイドロタルサイト類及びブロッキング防止剤
を配合する。
Description
物およびそれから成形されるフィルムに関し、詳しく
は、ポリオレフィン樹脂に特定のリン化合物、ハイドロ
タルサイト類に加え、ブロッキング防止剤、滑剤または
界面活性剤の少なくとも1つ以上を添加して得られる組
成物またはさらにフェノール系酸化防止剤およびまたは
チオエーテル系酸化防止剤を添加して得られる色安定
性、熱安定性、耐腐食性、抗ブロッキング性、帯電防止
性、防曇性などの改善されたポリオレフィン組成物およ
びフィルムに関する。
ウンのため、成形速度の高速化、製品の薄肉化が図られ
ている。これらに対応するためにフィルムの成形温度は
従来より高く設定する傾向にある。また直鎖低密度ポリ
エチレンは、薄肉にしても強度を有したり、ヒートシー
ル性が優れるためシーラントフィルムとして、分岐低密
度ポリエチレンに替わって、使用される用途範囲が広が
っている。しかし直鎖低密度ポリエチレンは加工時の粘
度が高いため、分岐低密度ポリエチレンよりさらに低温
で成形しなければならない。この場合問題となるのは、
樹脂の熱劣化によって連続運転が不可能になったり、フ
ィッシュアイ生成による外観不良、充分に冷却されない
ままにフィルムが巻とられるためブロッキングが生じた
り、薄肉化されるために、滑剤、帯電防止剤、防曇剤な
どの効果が充分に発揮されないことなどがある。
止する目的で、各種の酸化防止剤が広く用いられている
が、これらの添加剤、特にフェノール系酸化防止剤を含
有するポリオレフィンは、長期間保管すると黄変する欠
点をもっている。また高温加工時の劣化を防ぐため、ホ
スファイト等の含りん化合物を添加する方法が提案され
ている。(たとえば特公昭62−4418号公報)。し
かし良好な酸化防止性能を有するリン化合物は、吸湿し
やすく取扱いが困難であったり、金属の腐食を起こしや
すいなどの欠点を有する等まだ充分でなく、改良が望ま
れていた。ブロッキングを防止するために各種の酸化物
が用いられるが、ブロッキング効果の大きいものはフィ
ルムの透明性を悪くしたり、また透明性が比較的維持さ
れる酸化物としてゼオライトの添加が知られている(例
えば特開昭61−101543号公報)が、吸湿性を有
するために加工時に目脂を生ずるなどの欠点を有してい
た。
どの化学的作用による長期保存中の黄変および高速、高
温加工時の加熱時の劣化及び目脂発生を防止し、金属腐
食性を低減したポリオレフィン組成物を提供することお
よびブロッキングが少なく開口性のよいフィルムを提供
することを目的とする。
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリオレフィン
樹脂に対して、次の一般式(I)、(II)、(II
I)または(IV)で表されるリン化合物の1種または
2種以上とハイドロタルサイト類に加えブロッキング防
止性、滑剤および界面活性剤の内の何れか1つ以上を添
加することにより、耐熱性、長期保存時の黄変防止、金
属腐食防止、加工路のブロッキング、目脂防止などの極
めて優れたポリオレフィン樹脂組成物が得られることを
見いだした。
樹脂に (A)下記一般式(I)、(II)、(III)または
(IV)で表されるリン化合物の1種または2種以上と (B)ハイドロタルサイト類および (C)ブロッキング防止剤 を含有させたことを特徴とするポリオレフィン樹脂組成
物:
素、アルキル、アリール、アルキルアリールまたはアリ
ールアルキル基を、M1およびM5は水素、周期律表第
Ia族アルカリ金属、第IIa族アルカリ土金属または
第IIb族亜鉛属金属を、M2およびM3は水素または
第Ia族アルカリ金属およびM4は第IIa族アルカリ
土金属または第IIb族亜鉛属金属を示す。sおよびt
はそれぞれM1、M5の原子価を表す。wは1または0
である。〕であり、本発明の2は、ポリオレフィン樹脂
に (A)下記一般式(I)、(II)、(III)または
(IV)で表されるリン化合物の1種または2種以上と (B)ハイドロタルサイト類および (D1)滑剤 を含有させたことを特徴とするポリオレフィン樹脂組成
物。
素、アルキル、アリール、アルキルアリールまたはアリ
ールアルキル基を、M1およびM5は水素、周期律表第
Ia族アルカリ金属、第IIa族アルカリ土金属または
第IIb族亜鉛属金属を、M2およびM3は水素または
第Ia族アルカリ金属およびM4は第IIa族アルカリ
土金属または第IIb族亜鉛属金属を示す。sおよびt
はそれぞれ1、M5の原子価を表す。wは1または0で
ある。〕であり、本発明の3は、ポリオレフィン樹脂に (A)下記一般式(I)、(II)、(III)または
(IV)で表されるリン化合物の1種または2種以上と (B)ハイドロタルサイト類 (C)ブロッキング防止剤および (D2)界面活性剤 を含有させたことを特徴とするポリオレフィン樹脂組成
物。
素、アルキル、アリール、アルキルアリールまたはアリ
ールアルキル基を、M1およびM5は水素、周期律表第
Ia族アルカリ金属、第IIa族アルカリ土金属または
第IIb族亜鉛属金属を、M2およびM3は水素または
第Ia族アルカリ金属およびM4は第IIa族アルカリ
土金属または第IIb族亜鉛属金属を示す。sおよびt
はそれぞれM1、M5の原子価を表す。wは1または0
である。〕であり、本発明の4は、ポリオレフィン樹脂
に (A)下記一般式(I)、(II)、(III)または
(IV)で表されるリン化合物の1種または2種以上と (B)ハイドロタルサイト類 (C)ブロッキング防止剤および (D)滑剤および界面活性剤からなる群から選ばれる1
種以上の化合物 を含有させたことを特徴とするポリオレフィン樹脂組成
物。
素、アルキル、アリール、アルキルアリールまたはアリ
ールアルキル基を、M1およびM5は水素、周期律表第
Ia族アルカリ金属、第IIa族アルカリ土金属または
第IIb族亜鉛属金属を、M2およびM3は水素または
第Ia族アルカリ金属およびM4は第IIa族アルカリ
土金属または第IIb族亜鉛属金属を示す。sおよびt
はそれぞれM1、M5の原子価を表す。wは1または0
である。〕である。
ポリオレフィンとは、エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1ーペンテン−1、1
−オクテンなどのα−オレフィンの単独重合体あるいは
その相互重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの
エチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−不飽和
カルボン酸またはその誘導体共重合体またはそれらの混
合物等であって、チーグラー系触媒、クロム系触媒、メ
タロセン系(カミンスキー系)触媒等適宜の触媒を用い
て得られるものだが、特にチーグラー系高活性触媒で重
合され、かつ触媒除去工程を経ていないポリオレフィン
を使用した場合に著しい効果を示す。
は少なくともマグネシウム及びチタンを含有する固体触
媒成分と有機アルミニウム化合物とからなるものであ
る。該固体触媒成分としては、金属マグネシウム;水酸
化マグネシウム;酸化マグネシウム;塩化マグネシウム
などのマグネシウム塩;ケイ素、アルミニウム、カルシ
ウム;炭酸マグネシウムから選ばれる元素とマグネシウ
ム原子とを含有する複塩、複酸化物、炭酸塩、塩化物、
あるいは水酸化物など;さらにはこれらの無機質固体化
合物を含酸化化合物、含硫黄化合物、芳香族炭化水素、
ハロゲン含有物質で処理または反応させたものなどマグ
ネシウムを含む無機質固体化合物にチタン化合物を公知
の方法により担持させたものが挙げられる。
水;アルコール、フェノール、ケトン、アルデヒド、カ
ルボン酸、エステル、ポリシロキサン、酸アミドなどの
有機含酸素化合物;金属アルコキシド、金属のオキシ塩
化物などの無機系含酸素化合物を例示することができ
る。
ーテルのような有機、含硫黄化合物、二酸化硫黄、三酸
化硫黄、硫酸のような無機硫黄化合物を例示することが
できる。芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、アントラセン、フェナントレンのような
各種の単環および多環および多環の芳香族炭化水素化合
物を例示することができる。ハロゲン含有物質として
は、塩素、塩化水素、金属塩化物、有機ハロゲン化物の
ような化合物を例示することができる。一方マグネシウ
ムを含む無機質固体化合物に担持させるチタン化合物と
しては、チタンのハロゲン化物、アルコキシハロゲン化
物、アルコキシド、ハロゲン化酸化物などを挙げること
ができる。チタン化合物としては4価のチタン化合物と
3価のチタン化合物が好適であり、4価のチタン化合物
としては具体的には一般式Ti(OR)nX4−n(こ
こでRは炭素数1〜20のアルキル基、アリール基また
はアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示し、nは
0≦n≦4の整数である)で示されるものが好ましく、
四塩化チタン、四臭化チタン、四ヨウ化チタン、モノメ
トキシトリクロロチタン、ジメトキシジクロロチタン、
トリメトキシモノクロロチタン、テトラメトキシチタ
ン、モノエトキシトリクロロチタン、ジエトキシジクロ
ロチタン、トリエトキシモノクロロチタン、テトラエト
キシチタン、モノイソプロポキシトリクロロチタン、ジ
イソプロポキシジクロロチタン、トリイソプロポキシモ
ノクロロチタン、テトライソプロポキシチタン、モノブ
トキシトリクロロチタン、ジブトキシジクロロチタン、
モノペントキシトリクロロチタン、モノフェノキシトリ
クロロチタン、テトラフェノキシチタンなどを挙げるこ
とができる。3価のチタン化合物としては、四塩化チタ
ン、四臭化チタンなどの四ハロゲン化チタンを水素、ア
ルミニウム、チタンあるいは周期律表I〜III族金属
の有機金属化合物により還元して得られる三ハロゲン化
チタンが挙げられる。また一般式Ti(OR)nX
4−n(ここでRは炭素数1〜20のアルキル基、アリ
ール基またはアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子を
示し、mは0≦m≦4の整数である)で示される4価の
ハロゲン化アルコキシチタンを周期律表I〜III族金
属の有機金属化合物により還元して得られる3価のチタ
ン化合物が挙げられる。
ン化合物がとくに好ましい。他の触媒系の例としては、
固体触媒成分としていわゆるグリニャール化合物などの
有機マグネシウムとチタン化合物との反応生成物を用い
ることができる。
分としてSiO2、Al2O3などの無機酸化物と前記
の少なくともマグネシウム及びチタンを含有する固体触
媒を接触させて得られる固体物質を用いることもでき
る。
有機アルミニウム化合物の具体的な例としては、一般式
R3Al,R2Alx,RAlX2,R2AlOR,R
Al(OR)XおよびR3Al2X3の有機アルミニウ
ム化合物(ここでRは炭素数1〜20のアルキル基、ア
リール基またはアラルキル基を示し、Xはハロゲン原子
を示し、Rは同一でもまた異なってもよい)で示される
化合物が好ましく、トリエチルアルミニウム、トリイソ
ブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリ
オクチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリ
ド、ジエチルアルミニウムエトキシド、エチルアルミニ
ウムセスキクロリドおよびこれらの混合物などが挙げら
れる。
限されないが、通常チタン化合物に対して0.1〜1,
000モル倍使用することができる。重合反応は通常の
チグラー型触媒によるオレフィンの重合反応と同様にし
て行なわれる。すなわち反応はすべて実質的に酸素、水
などを絶った状態で、気相または不活性溶媒の存在かも
しくはモノマー自体を溶媒とする液相で行われる。オレ
フィンの重合反応は温度20〜300℃、好ましくは4
0〜200℃であり、圧力は常圧ないし70kg/cm
2G、好ましくは2kg/cm2Gないし60kg/c
m2Gである。分子量の調節は重合温度、触媒のモル比
などの重合条件を変えることによってもある程度可能で
あるが、重合系中に水素を添加することにより効果的に
行われる。もちろん水素濃度、重合温度などの重合条件
の異なった2段階またはそれ以上の多段階の重合反応も
なんら支障なく実施できる。
ンは、固体触媒成分として従来のバナジウムを主体とす
る固体触媒成分を使用して得られるポリオレフィンとは
明確に区別される。両者は共重合体を構成するモノマー
が同一であり、かつ密度が同一であっても、DSCによ
るTnは本発明のポリオレフィンの方が高い。またC6
不溶分は本発明の共重合体が10重量%以上であるのに
対し、バナジウム含有触媒を用いた場合は同不溶分が存
在しないか、または極めて少量である。
リン酸化合物を例示すると、一般式(I)で表されるリ
ン化合物をさらに具体的に例示すれば、
らに具体的に例示すれば、
をさらに具体的に例示すれば、
さらに具体的に例示すれば、
ポリオレフィン100重量部に対して、0.005〜5
重量部、好ましくは0.01〜2重量部である。
は次式で示される複塩化合物である。
ン) この化合物としては天然品及び合成品のいずれも用いら
れるが、とくにM2+がMg、An−がCO3 2−であ
る合成品が望ましい。本発明に使用する上記成分の配合
組成は、ポリオレフィン100重量部に対して、0.0
1〜1重量部、好ましくは0.02〜0.08重量部で
ある。この成分を配合することによって、上記リン化合
物の単独の添加より大幅に酸化防止性能が相乗的に改善
されるものである。
ことにより高速成形時のブロッキングを防ぐことができ
る。該ブロッキング防止剤としては、酸化珪素、ゼオラ
イト、タルク、炭酸金属塩が挙げられ、その中でも非晶
質ゼオライトがブロッキング性と透明性のバランスに優
れるものである。
級した後、焼成されたもの、あるいは珪酸ソーダを酸で
中和することによって製造される合成シリカ、酸性白土
を産生で処理することによって製造される非晶質シリ
カ、ハロゲン化珪素の燃焼加水分解によって製造される
ヒュームドシリカなどが用いられる。粒子の形状および
粒子系によってブロッキング効果及びフィルムの透明性
が異なる。粉砕時に生ずる表面のギザギザが残っている
珪藻土シリカは、ブロッキング効果は大きいが逆に透明
性は悪くなる。球状に近い合成シリカは、透明性が維持
できるがブロッキングは生じやすい。また粒径は大きい
ほどブロッキング効果は大きいが、透明性は悪くなる。
この透明性とブロッキングとのバランスから球形に近い
シリカで、粒径は10μm以下のシリカ、望ましくは2
〜6μmのものが好ましく使用される。配合される量は
ポリオレフィン100重量部に対して、0.05〜2.
0重量部、好ましくは0.1〜1.0重量部で使用され
る。
する結晶性アルミノシリケート塩等すべてのゼオライト
系アンチブロッキング剤が使用できるものであるが、押
出成形時に発泡したり、目脂がダイスに付着する欠点も
なく、ブロッキング防止性、透明性ともよいフィルムが
得られることから非晶質ゼオライトが特に好ましい。
オライトを前処理した後、加熱脱水して得られるもの
で、X線回折によって結晶ピークを有しない実質的に非
晶質であるが、寸法、形態の一定した粒子として存在す
るものである。
P型、Y型等いずれでもよく、用いる酸は無機酸でも、
有機酸でもよいが、塩酸、硫酸、硝酸、りん酸などが使
用される。結晶性ゼオライトの水性スラリーに酸を添加
するが、最終的なpHが7.0〜3.0になるような条
件で中和するのが望ましい。この範囲より高いpHでは
ゼオライト中のアルカリが充分に除去されず、不十分な
非晶質ゼオライトとなってフィルムの透明性を悪くする
原因となる。またこの範囲より低いpHではゼオライト
中のアルミナ成分が溶出されて粒子の立方体形状が保て
なくなり、ブロッキング効果が不十分となる。この非晶
質ゼオライトを濾過、水洗、乾燥あるいは焼成すること
により、非晶質ゼオライトを得る。
ゼオライトを周期律表第II族で表される2価の金属で
イオン交換した後、焼成して得られるものがある。P型
ゼオライト中に含まれるNaを、Ca,Mg,Zn等と
イオン交換することによって、容易に非晶化されやすく
なり、吸湿性もより少なくなる。従って押出時の目脂や
発泡が少なくなる。また弱アルカリ性に改質されるた
め、配合ポリオレフィンの色相が安定する。さらにこの
ゼオライトは、2価の金属で置換された効果として屈折
率がよりポリオレフィンに近づくため、フィルムの透明
性が維持される。イオン交換処理は、2価の金属塩水溶
液、例えば塩化物、硝酸塩水溶液とP型ゼオライトとを
水性スラリーの状態で攪拌処理したり、ゼオライトを固
定床または流動床で金属塩水溶液と接触させる方法によ
って行われる。接触温度は30℃〜70℃が適当であ
り、高温であるほど処理時間が短縮される。処理時間は
0.5〜3時間である。処理後の交換ゼオライトは、固
−液分離後、水洗、乾燥の後、焼成を行う。焼成温度
は、交換ゼオライトが実質的に非晶化する温度が選ば
れ、一般に200〜700℃で行われる。これら非晶質
ゼオライトの粒径は、10μm以下、望ましくは1〜5
μmのものが好ましく使用される。配合される量はポリ
オレフィンに対して、0.05〜2重量部、好ましくは
0.1〜1.0重量部で使用される。
クを粉砕、分級されたものが使われる。酸化珪素は、硬
度が高いため、配合量が多いとフィルムに微細な傷がつ
き白斑が生じて透明性が悪くなる場合があるが、タルク
は軟らかく、滑性も有しているため、ブロッキング効果
も大きく透明性も維持される。粒径は、10μm以下、
望ましくは2〜5μmのものが好ましく使用される。配
合される量はポリオレフィンに対して、0.05〜3重
量部、好ましくは0.1〜1.0重量部で使用される。
灰石を粉砕、分級した、いわゆる重質炭酸カルシウム
や、石灰石を粗砕、焼成して生石灰を製造した後、水和
して石灰乳を作成、さらに焼成炉から発生した炭酸ガス
と反応させて得られる軽質炭酸カルシウムが用いられ
る。またポリオレフィンとの相溶性を良くするために、
脂肪酸、金属石鹸、シラン系カップリング剤、チタネー
ト系カップリング剤などで表面処理したものでもよい。
炭酸カルシウムは、表面ヘイズを若干悪くするが、ブロ
ッキング効果が大きいため配合量を少なくでき、従って
ヘイズへの影響は少なく抑えられる。また白斑が生じに
くい特徴がある。粒径は細かいほうが望ましく、5μm
以下、望ましくは0.05〜3μmのものが好ましく使
用される。配合される量はポリオレフィンに対して、
0.05〜3重量部、好ましくは0.1〜1.0重量部
で使用される。
りフィルムに滑性を付与することができる。該滑剤とし
ては、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸金属塩、脂肪酸
アマイドが挙げられるが、とりわけ脂肪酸アマイドが好
ましい。本発明において滑剤は、酸キャプチャーとして
の効果もあるため錆の発生も改善される。脂肪酸アマイ
ドとしては、炭素数が8〜22の高級脂肪酸アマイド、
炭素数が16、18のエチレンビス脂肪酸アマイド、ス
テアリルエルカマイド、オレイルパルミトアマイドなど
が例示される。これらの滑剤の選択は、ポリオレフィン
の成形温度によって選ばれ、成形温度の低いものは低融
点のアマイド、高いものは融点の高い飽和脂肪酸アマイ
ドが選ばれる。例えば低密度ポリエチレンは、オレイン
酸アマイド、直鎖低密度ポリエチレン、ポリプロピレン
ではエルカ酸アマイド、ベヘニン酸アマイドなどが好ま
しく使用される。配合される量はポリオレフィンに対し
て、0.02〜1重量部、好ましくは0.03〜0.5
重量部で使用される。0.02重量部より少ない場合
は、滑性効果が不足して口開きが不十分になり、1重量
部より多い場合は、アマイドの後ブリードによってかえ
ってブロッキングしやすくなる。
肪酸金属塩、脂肪酸を合わせて使うことがよく、脂肪酸
金属塩、ヒドロキシ脂肪酸金属塩、脂肪酸を例示する
と、脂肪酸金属塩としては、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸などの脂肪酸とリチウム、ナトリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛等金属との塩が挙
げられるが、特にステアリン酸カルシウムが望ましい。
また色安定性を改善するためにこれらの金属塩と脂肪酸
との混合物も用いられる。脂肪酸としては上記脂肪酸な
どが例示され、ステアリン酸とステアリン酸カルシウム
の混合物が最も好ましく使用される。本発明に使用する
上記成分の配合組成は、ポリオレフィン100重量部に
対して、0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜2重
量部である。本発明においては界面活性剤を配合するこ
とによりポリオレフィンフィルムに帯電防止性や防曇性
を付与することができる。
剤が好ましく使用され、その具体例としてはグリセリン
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪
酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ト
リメチロールプロパン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、N,Nビス(2−ヒドロキシエチル)
アルキルアミン、N,Nビス(2−ヒドロキシエチル)
アルキルアマイド、脂肪酸とジエタノールアミンとの縮
合物などが例示される。陰イオン界面活性剤としては、
アルキルスルホン酸塩、ソジウムジシクロヘキシルスル
ホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルホスフェ
ートなどが例示される。陽イオン界面活性剤としては、
アルキルベタイン、アルキルイミダゾリン、アルキルア
ラニンなどが例示される。これらの界面活性剤は、ポリ
オレフィンに対して、0.03〜1重量部、好ましくは
0.1〜0.5重量部で使用される。0.03〜1重量
部、好ましくは0.1〜0.5重量部で使用される。
0.03重量部より少ない場合は、効果が不十分であ
り、1重量部より多く配合されると、過度の表面プリー
ドによってフィルムの開口性が悪くなる。本発明におい
ては、上記ブロッキング防止剤、滑剤、界面活性剤に組
み合わせて使うことが望ましい。
止剤、滑剤、界面活性剤に加えて、さらにフェノール系
酸化防止剤および/またはチオエーテル系酸化防止剤を
添加することによって、熱安定性を向上させることが望
ましい。フェノール系酸化防止剤の具体例としては、
2,6−第3ブチル−4−メチルフェノール、2−第3
ブチル−4−メトキシ−フェノール、n−オクタデシル
−3−(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、2,2′−エチリデン−ビス
(2,4−第3ブチルフェノール)、4,4′−チオビ
ス(3−メチル−6−第3ブチルフェノール)、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
第3ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレー
ト、トリス(4−第3ブチル−2,6−ジメチル−3−
ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、テトラキス−
〔メチレン−3−(3′−5′−ジ−第3ブチル)−
4′−ヒドロキシ−フェニル)プロピオネート〕メタ
ン、3,9−ビス〔1,1−ジ−メチル−2−{βー
(3−第3−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキザスピロ〔5,5〕ウンデカン、4,
4′−チオ−ビス−(3−メチル−6−第3ブチルフェ
ノール)などがある。これらの酸化防止剤は0.01〜
0.15重量部添加され使用される。
ウリル−3,3′−チオジプロピオネート、ジステアリ
ル−3,3′−チオジプロピオネート、ジミリスチル−
3,3′−チオジプロピオネート、ペンタエリスリト−
ル−テトラキス−(β−ラウリル−チオプロピオネー
ト)、2−メルカプト−5−メチルベンズイミダゾール
等が例示される。これらの酸化防止剤は0.01〜0.
15重量部添加され使用される。
ードアミン化合物などの光安定剤を添加することによっ
て、その耐候性を改善することができる。紫外線吸収剤
の具体例としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,
5′−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−第3
オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒ
ドロキシ−3′,5′−ジ第3ブチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′−第3ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2,2′−メチレンビス(4−
第3オクチル−6−ベンゾトリアゾル)フェノール等の
ベンゾトリアゾール類、レゾルシノールモノベンゾエー
ト、2,4−ジ−第3ブチルフェニル−3′−5′−ジ
第3ブチル−4′−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデ
シル−3−5−ジ第3ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート等のベンゾエート類が挙げられる。
は、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタン
テトラ カルボキシレート、ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシ
ル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレー
ト、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジノールとコハク酸ジエチル
の重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサンと2,4−ジク
ロロ−6−第3オクチルアミノ−s−トリアジンの重縮
合物等が挙げられる。
重金属不活性剤、造核剤、金属石鹸、酸吸収剤、顔料、
充填剤、可塑剤、エポキシ化合物、発泡剤、帯電防止
剤、難燃剤、滑剤、加工助剤、極性基含有ポリオレフィ
ン等を包含させることができる。
法で成形できるものであるが、ごみ袋、ショッピングバ
ッグ、規格袋、クリーニング袋等の汎用用途には空冷式
あるいは水冷式のインフレーション成形法が好ましく用
いられる。LLDPEの成形の場合は、加工時に高粘度
となるため通常使用されているフルフライト型スクリュ
ーではなく、発熱を抑えたLLDPE専用スクリューを
用いることが望ましい。このように高温で成形されLL
DPEや、水冷方式で成形されるポリプロピレンの場合
は、耐熱性が要求されかつブロッキングがおきやすいた
め本発明の組成物が好ましく用いられる。またラミネー
ト用の原反や、広幅フィルムの成形の場合はT−ダイに
よるキャストフィルム成形法が好ましく用いられる。こ
の場合にはブロッキングだけでなく、成形時に金属ロー
ルとフィルムが付着し、剥離しにくくなることがあり
(d)成分である滑剤も配合された本発明の組成物が好
ましく用いられる。
較例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらに
よって限定されるものではない。なお実施例及び比較例
における性状の測定は、下記の方法によった。
タンおよび四塩化チタンから得られた固体触媒とトリエ
チルアルミニウムとからなる触媒を用いて、エチレンと
1−ブテンとを共重合させてエチレン・1−ブテン共重
合体を得た。
は、1−ブテン含量4モル%、密度0.922g/cm
3、MFR2g/10minであった。
加剤を配合した後、厚さ2mmのプレスシートを作成
し、その黄色度(JISK7103による)を測定して
初期色相とした。
合した組成では、長期保管によってペレットまたは成形
品が黄変することが実用上問題となる。フェノール系酸
化防止剤を併用する実施例では、この長期保管時の黄変
の程度を推定するための加速試験を行った。すなわち、
調製した組成物で作製した厚さ2mmのプレスシート
を、温度80℃、相対湿度90%の恒温恒湿槽に2週間
暴露した後、黄色変(JISK7103による)を測定
した。
安定性の目安として、混練中の粘度変化に対応する変化
を測定した。すなわち、調製した組成物を東洋精機
(株)製のラボプラストミルを用いて210℃、40r
pmで混練を行い、ポリエチレンについては定常トルク
値が急激に上昇変化を示すに至るまでの時間(分)を測
定し、ポリプロピレンについては20分間混練した後の
トルク値の低下率(%)を測定した。これを熱劣化度と
する。
り、その粉末の上にゼムクリップを放置して、温度30
℃、相対湿度90%の恒温恒湿槽に暴露し、錆の発生す
るまでの時間を測定した。
用フィルム成形機を用い、100mmφ、リップギャッ
プ2mmのダイスを取り付け、下記の成形条件で厚さ3
0μmのフィルムを成形した。 成形温度 C1 C2 C3 C4 D (℃) 200 200 200 200 200 ブロー比:1.9 引き取り速度:20m/min.
性、ブロッキング強度、滑性及び帯電防止性能は以下の
方法で評価した。 光学特性:ASTMD1003による曇り測定 ブロッキング強度:フィルムを2枚重ねあわせ、60℃
のオーブンに5時間放置して強制的にブロッキングさせ
た後、500mm/minの引張強度で、摺りによる剥
離強度を測定した。 滑性:フィルム面同士の静摩擦係数を測定した。 帯電防止性能:表面固有抵抗を測定した。
ンの無添加粉末に、各種添加剤をドライブレンドした
後、押出機によって混練し、ペレット化した。実施例及
び比較例で使用した添加剤を次に示す。 (a)成分:一般式(I)のリン化合物として例示化合
物No.6、一般式(II)としてNo.7、一般式
(III)としてNo.12、一般式(IV)としてN
o.17 (c)成分:c−1:非晶質ゼオライト(水沢化学製シ
ルトンJC−30) c−2:珪藻土(ジョンマンビル製スーパーフロス) c−3:タルク(林化成製ミクロンホワイト5000
s) c−4:炭酸カルシウム (d)成分:d−1:エルカ酸アマイド d−2:ベヘニン酸アマイド d−3:ステアリン酸アマイド d−4:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ステア
リルアミン (e)成分:e−1:オクタデシル−3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト e−2:ジラウリルチオジプロピオネート 他のりん化合物:p−1:ビス(2,4,−ジ−t−ブ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト 他のブロッキング防止剤:m−1:結晶性ゼオライト
のりん化合物を添加した例を示した。また比較例1〜3
には、他のりん化合物であるp−1を添加した例を示し
た。実施例の化合物は、比較例に比べ、酸化防止性能が
大幅に改善され、錆も発生していない。また初期色相も
黄味を帯びていない。
て本発明のブロッキング防止剤を添加した例を示した。
比較例2には、(c)成分を含まない例、比較例3には
(c)成分として他のブロッキング防止剤である結晶性
ゼオライトを添加した例を示した。(c)成分を含まな
い比較例2は、フィルムのブロッキングが激しく全く口
開きしない。また平衡成分として24%の水分を含むゼ
オライトを配合した比較例3は、押出時に目脂が発生し
連続運転ができなかった。さらに透明性は優れていた
が、ブロッキングが生じた。実施例のものは目脂も少な
く、ブロッキングもしていない。
または界面活性剤を配合した例を示した。実施例8はブ
ロッキングが少なく、また界面活性剤を含む実施例9お
よび10は、比較例1に比べ表面固有抵抗は小さく、帯
電防止効果を有する。
物にさらに(e)成分として他の酸化防止剤を添加した
例を示した。比較例4には成分(e−1)のみを添加し
た例を示した。酸化防止剤の全添加量が同じでも、りん
化合物と他の酸化防止剤を併用することによって相乗的
に酸化防止性能が向上している。また比較例4では経時
によって色相が黄色く変化して実用上使用できないが、
実施例の組成は色も安定している。
ト、ブロッキング防止剤および滑剤または界面活性剤を
ポリオレフィンに配合することによって耐熱性、耐腐食
性、ブロッキング防止性能等にすぐれ、加工時の目脂の
発生がなく、経時による黄変がないポリオレフィン樹脂
組成物及びフィルムを得ることができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂に (A)下記一般式(I)、(II)、(III)または
(IV)で表されるリン化合物の1種または2種以上と (B)ハイドロタルサイト類および (C)ブロッキング防止剤を含有させたことを特徴とす
るポリオレフィン樹脂組成物。 一般式(I): 【化1】 一般式(II): 【化2】 一般式(III): 【化3】 一般式(IV): 【化4】 〔式中R1、R2、R3およびR4は水素、アルキル、
アリール、アルキルアリールまたはアリールアルキル基
を、M1およびM5は水素、周期律表第Ia族アルカリ
金属、第IIa族アルカリ土金属または第IIb族亜鉛
属金属を、M2およびM3は水素または第Ia族アルカ
リ金属およびM4は第IIa族アルカリ土金属または第
IIb族亜鉛属金属を示す。sおよびtはそれぞれ
M1、M5の原子価を表す。wは1または0である。〕 - 【請求項2】 ポリオレフィン樹脂に (A)下記一般式(I)、(II)、(III)または
(IV)で表されるリン化合物の1種または2種以上と (B)ハイドロタルサイト類および (D1)滑剤を含有させたことを特徴とするポリオレフ
ィン樹脂組成物。 一般式(I): 【化5】 一般式(II): 【化6】 一般式(III): 【化7】 一般式(IV): 【化8】 〔式中R1、R2、R3およびR4は水素、アルキル、
アリール、アルキルアリールまたはアリールアルキル基
を、M1およびM5は水素、周期律表第Ia族アルカリ
金属、第IIa族アルカリ土金属または第IIb族亜鉛
属金属を、M2およびM3は水素または第Ia族アルカ
リ金属およびM4は第IIa族アルカリ土金属または第
IIb族亜鉛属金属を示す。sおよびtはそれぞれ
M1、M5の原子価を表す。wは1または0である。〕 - 【請求項3】 ポリオレフィン樹脂に (A)下記一般式(I)、(II)、(III)または
(IV)で表されるリン化合物の1種または2種以上と (B)ハイドロタルサイト類 (C)ブロッキング防止剤および (D2)界面活性剤 を含有させたことを特徴とするポリオレフィン樹脂組成
物。 一般式(I): 【化9】 一般式(II): 【化10】 一般式(III): 【化11】 一般式(IV): 【化12】 〔式中R1、R2、R3およびR4は水素、アルキル、
アリール、アルキルアリールまたはアリールアルキル基
を、M1およびM5は水素、周期律表第Ia族アルカリ
金属、第IIa族アルカリ土金属または第IIb族亜鉛
属金属を、M2およびM3は水素または第Ia族アルカ
リ金属およびM4は第IIa族アルカリ土金属または第
IIb族亜鉛属金属を示す。sおよびtはそれぞれ
M1、M5の原子価を表す。wは1または0である。〕 - 【請求項4】 ポリオレフィン樹脂に (A)下記一般式(I)、(II)、(III)または
(IV)で表されるリン化合物の1種または2種以上と (B)ハイドロタルサイト類 (C)ブロッキング防止剤および (D)滑剤および界面活性剤からなる群から選ばれる1
種以上の化合物 を含有させたことを特徴とするポリオレフィン樹脂組成
物。 一般式(I): 【化13】 一般式(II): 【化14】 一般式(III): 【化15】 一般式(IV): 【化16】 〔式中R1、R2、R3およびR4は水素、アルキル、
アリール、アルキルアリールまたはアリールアルキル基
を、M1およびM5は水素、周期律表第Ia族アルカリ
金属、第IIa族アルカリ土金属または第IIb族亜鉛
属金属を、M2およびM3は水素または第Ia族アルカ
リ金属およびM4は第IIa族アルカリ土金属または第
IIb族亜鉛属金属を示す。sおよびtはそれぞれ
M1、M5の原子価を表す。wは1または0である。〕 - 【請求項5】 さらに(E)ヒンダードフェノール系酸
化防止剤および/またはチオエーテル系酸化防止剤とを
添加することからなる請求項1〜4のいずれか1項に記
載のポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項6】 前記ポリオレフィン樹脂が高活性チーグ
ラー系樹脂を用いて重合され、かつ脱灰工程を経ていな
いものである請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリ
オレフィン樹脂組成物。 - 【請求項7】 前記ブロッキング防止剤が、酸化珪素、
ゼオライト、タルク、炭酸塩からなる群から選ばれる1
種以上のブロッキング防止剤である請求項1〜6のいず
れか1項に記載のポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項8】 前記滑剤が脂肪酸金属塩、ヒドロキシ脂
肪酸金属塩および高級脂肪酸アマイドからなる群から選
ばれる1種以上の滑剤である請求項1〜7のいずれか1
項に記載のポリオレフィン樹脂組成物。 - 【請求項9】 前記界面活性剤が、非イオン系界面活性
剤である請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリオレ
フィン樹脂組成物。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
樹脂組成物を用いて成形されたフィルム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27476692A JP3256816B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | ポリオレフィン樹脂組成物およびフィルム |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0680829A true JPH0680829A (ja) | 1994-03-22 |
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WO2015025658A1 (ja) * | 2013-08-21 | 2015-02-26 | 株式会社Adeka | 難燃剤組成物及び難燃性合成樹脂組成物 |
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1992
- 1992-09-02 JP JP27476692A patent/JP3256816B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN105209576A (zh) * | 2013-08-21 | 2015-12-30 | 株式会社艾迪科 | 阻燃剂组合物和阻燃性合成树脂组合物 |
JPWO2015025658A1 (ja) * | 2013-08-21 | 2017-03-02 | 株式会社Adeka | 難燃剤組成物及び難燃性合成樹脂組成物 |
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