JPH0680714A - オレフィン類重合用の球状の成分と触媒 - Google Patents

オレフィン類重合用の球状の成分と触媒

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JPH0680714A
JPH0680714A JP4310611A JP31061192A JPH0680714A JP H0680714 A JPH0680714 A JP H0680714A JP 4310611 A JP4310611 A JP 4310611A JP 31061192 A JP31061192 A JP 31061192A JP H0680714 A JPH0680714 A JP H0680714A
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catalyst
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compound
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JP4310611A
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Morini Giampiero
モリーニ ジアムピューロ
Enrico Albizzati
アルビツァティ エンリコ
Umberto Giannini
ジャンニーニ ウンベルト
Niccolini Matteo
ニコリーニ マッテオ
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MONTEKACHIINI TECHNOL SpA
Montecatini Tecnologie SRL
Himont Inc
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MONTEKACHIINI TECHNOL SpA
Montecatini Tecnologie SRL
Himont Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペレット化工程を必要としない重合製品の製
造のための触媒の提供。 【構成】 (a)式VOX2Y又はVXn4-n〔式中X
はCl又はBr、YはCl、Br、OR又はNRI 2から
選択されるバナジウム化合物と、(b)MgCl2の支
持体からなるオレフィン類重合用の触媒の球状成分。前
記成分が1μmより大きい平均直径、少なくとも10m
2/gの表面積、少なくとも0.1cm3/gの多孔度、X
線スペクトルを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バナジウム化合物ベ
ースの触媒成分、それから得られる触媒及びその触媒の
オレフィン類CH2=CHR(Rは水素又は1〜8の炭
素原子含有のアルキル基)の重合への使用に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ポリ
オレフィン類の製造にバナジウムベースの触媒を使用す
ると、例えばポリエチレンの場合に非常に広範囲な分子
量分布のものが得られ、共重合法で得られた製品ではコ
ポリマー分布が良好であるという利点を示すことが知ら
れている。このような触媒を非支持の形で用いると、非
規則的形態特性を示し、重合製品中に類似の特性を生
む。
【0003】精密な形態を有する触媒と関連の重合製品
が、バナジウム化合物をそれ自体に明白な形態を付与し
た多孔性の有機又は無機の不活性支持体に支持さすこと
によって得ることができる。しかし、この支持工程は、
一般に活性の劣る触媒を与える欠点がある。従って、液
相(溶媒中又はモノマー中)及びガス相の両方での最近
の重合方法に適し、同時に重合工程で十分な活性を奏す
るように、球状形態のバナジウム触媒が入手しうる必要
性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】バナジウム化合物を球状
MgCl2に支持さすことにより球状形態を有するバナ
ジウム触媒が得られ、この触媒がオレフィン類の(共)
重合に高活性を奏するものであることを見出した。
【0005】この発明の触媒成分とそれより得られる触
媒の形態特性が、重合法のより効果的な調整を達成さす
ことができ、ペレット化工程を必要としない重合製品が
製造できるのである。
【0006】バナジウム化合物を活性型の塩化マグネシ
ウムに支持させた触媒が高活性を示さない(米国特許第
4,495,338号、実施例13号参照)ことからみ
て、この発明の触媒が高活性を示すことは全く予期でき
なかったことである。
【0007】この発明の触媒成分は、式VOX2Y又は
VXn4-n〔式中XはCl又はBr、YはCl、Br、
OR又はNR2 1(RはC1-18の脂肪族、脂環族又は芳香
族炭化水素基、RIはC1-10の脂肪族又は脂環族炭化水
素基)、2≦n≦4〕のバナジウム化合物からなり、バ
ナジウム化合物は球形のMgCl2支持体に支持され、
かつその成分は1μmより大きい平均直径、少なくとも
10m2/gの表面積、少なくとも0.1cm3/gの多孔
度と、次のX線スペクトル、すなわち(塩化マグネシウ
ムの特徴である) a)反射が35°と14.95°の角度2θにあるか、
又はb)2θ=35°の反射が角度2θの33°と35
°の間に極大強度を示すハローで置換されていることを
有する。
【0008】触媒成分がb)に示したタイプのX線スペ
クトルを示す場合に、ハローは33.5°と35°の角
度2θ間に極大強度を示し、2θ=14.95°での反
射が存在しないことがよくある。塩化マグネシウムのX
線スペクトルの定義はASTM D−3854が参照さ
れた。スペクトルはCuアンチカソード、Kα照射を用
いて得られる。
【0009】触媒成分は50m2/gより大きい、特に
50〜400m2/gの間の表面積、0.1〜0.5cm3
/gの間の多孔度、10〜50μmの平均直径を有する
のが好ましい。
【0010】球状の触媒成分は、主軸と小軸との比が
1.5より小さく、好ましくは1.3か又はそれより小
さい球状粒子形のMgCl2を用いて得られたものであ
る。その触媒成分は、アルキルアルミニウムと共に触媒
を形成し、この触媒はオレフィン類、特にエチレン、及
びエチレンと他のα−オレフィン(例:プロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、
1−ヘキセン、1−オクテン)の混合物の(共)重合に
用いられる。好ましいAl−アルキル化合物は、トリア
ルキル誘導体で、特にトリエチルアルミニウム(AlE
3)、トリイソブチルアルミニウム(AliBu3)、
トリブチルアルミニウム(AlBu3)、トリn−ヘキ
シルアルミニウム(AlnEs3)がある。他に、Al
−ジアルキルモノ水素化物、Al−ジアルキルモノアル
コキシド、Al−ジアルキルモノクロリドが挙げられ
る。
【0011】触媒の製造に用いるAl/Vのモル比は1
より大で一般に10〜500の間である。球状支持体は
水和塩化マグネシウム特に米国特許第3,953,41
4号に記載の方法で得られる球状のMgCl2・6H2
から作ることができる(上記米国特許を参照文献として
ここに導入する)。
【0012】他の方法としては、MgCl2と電子供与
化合物との付加物を原料とし、米国特許第4,469,
648号及び同第4,399,054号(参照文献とし
てここに導入する)の記載に従って球状の支持体を作る
ことができる。
【0013】MgCl2と電子供与化合物好ましくは活
性水素原子を含むもので、例えばアルコール類、フェノ
ール類又は水との付加物を原料として支持体を作るのが
特に好ましい。ヨーロッパ特許出願A−395038号
に記載(ここに参照文献として導入)の方法を用いのが
好ましい。
【0014】好ましいバナジウム化合物は、X=Clの
もので、特に次のものである。VOCl3、VCl4、V
O(O−Me)Cl2、VO(O−Et)Cl2、VO
(O−nBu)Cl2、VO(O−iBu)Cl2、VO
(O−C65)Cl2、VCl3(O−Me)、VCl3
(O−Et)、VCl3(O−nBu)、VCl3(O−
iBu)、VCl3、(O−C65)、VCl2(O−M
e)2、VCl2(O−Et)2、VCl2(O−nBu)
2、VCl2(O−iBu)2、VO(N−Me2)Cl2
VO(N−Et2)Cl2、VO(N−nBu2)Cl2
VCl3(N−Me2)、VCl3(N−Et2)、VCl
3(N−nBu2)。
【0015】MgCl2と電子供与化合物との球状付加
物の製造は、MgCl2付加物とバナジウム化合物と
を、そのまま又は適当な溶媒に希釈し、20℃〜126
℃、特に80℃〜126℃の温度で、10分〜8時間好
ましくは1〜5時間、1回以上反応させる単一工程で行
うことができる。順次の反応の各々に用いられるバナジ
ウム化合物の量は、MgCl2で複合化された電子供与
化合物に対し過剰である。
【0016】他の方法としては、MgCl2支持体を作
るのとバナジウム化合物を支持する工程とを別々に行う
ものである。この場合、MgCl2支持体の製造は、M
gCl2と電子供与化合物との付加物をハロゲン化シリ
コン化合物、RaSiCl4-a(RはC1-12の炭化水素
基、aは0〜3)とを反応させて行われる。この際シリ
コン化合物はそのまま、又は適当な溶媒に希釈して電子
供与化合物に対して過剰量で用いられる。反応は、一般
に反応媒体の沸点で行われる。
【0017】MgCl2支持体の製造は、MgCl2と電
子供与化合物との付加物を、AlR 3-bb(XはCl、
Br又はI、Rは14までの炭素原子を有するアルキル
基、bは0、1又は1、5)のようなハロゲン化アルミ
ニウム化合物、又はBCl3と反応さすことによっても
行われる。ここで、アルミニウム化合物又はBCl3
適当な溶剤中の溶液として用いられる。アルミニウム又
はボロン化合物とMgCl2で複合物化した電子供与化
合物とのモル比は、0.3〜10、好ましくは0.5〜
5の間である。反応は、−10℃〜100℃の間、好ま
しくは0℃〜60℃の間の濃度で、10分〜8時間好ま
しくは1〜5時間の間で行われる。
【0018】バナジウム化合物を支持さす工程は、塩化
マグネシウムと過剰量のバナジウム化合物をそのまま処
理するか、又は非ハロゲン脂肪族又は芳香族炭化水素溶
媒中での処理で行われる。その際バナジウム化合物は、
MgCl2に対して0.05〜10好ましくは0.1〜
5の間のモル比で用いられる、処理温度は20℃〜12
6℃好ましくは50℃〜100℃で何れも使用する溶媒
の沸点以下である。
【0019】MgCl2支持体を作り、バナジウム化合
物を支持する反応を行った後、固形の製品は、脂肪族及
び/又は芳香族炭化水素溶媒で、0℃〜100℃好まし
くは20℃〜80℃の温度でくり返し洗浄し、最後に減
圧乾燥される。
【0020】固形の触媒成分中のバナジウム含量は、
0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜8重量%の間
で変動しうる。
【0021】この発明の触媒は、公知方法によりオレフ
ィン類CH2=CHRのガス相又は液相(溶媒中又は液
体モノマ中)での(共)重合に使用される。溶媒として
は、プロパン、ブタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘ
キサンが好ましい例である。操作温度は0℃〜200℃
特に30℃〜90℃の間で、操作圧は大気圧か又はそれ
以上であってもよい。
【0022】この発明の触媒成分から作られた触媒の活
性は重合工程中に活性剤として、ハロゲン化炭化水素を
導入して増強できる。好ましいハロゲン化炭化水素は、
飽和脂肪族ハロゲン化炭化水素で、特にクロロホルムと
2,2−ジフルオロテトラクロロエタンである。
【0023】VCl4又はVOCl3から得た触媒は、広
分子量分布のHDPEを作るのに特に適する。OR基又
はNR2基含有のバナジウム化合物から得た触媒は、狭
い分子量分布のLLDPEを作るのに特に適する。
【0024】この発明の触媒は、エチレンとα−オレフ
ィンCH2=CHR(Rは1〜8の炭素原子のアルキル
基)との飽和弾性コポリマー及びエチレンと前記オレフ
ィンCH2=CHR及び少量のジエンとの不飽和弾性コ
ポリマーの製造に用いるのが有利である。
【0025】本明細書及び実施例で用いた多孔度と表面
積の値は、ソープトマティク1800−C.エルバ装置
を用いるB.E.T.法に従って得たものである。
【0026】
【実施例】次に実施例を例証のため挙げるが、これに限
定されるものではない。実施例における重合は、次の方
法の何れかを用いて行われた。
【0027】方法A: 1.6mmolのトリイソブチル
アルミニウム(AliBu3)と20mgの固形触媒成分
の700ml無水n−ヘプタン懸濁液を、90℃、減圧下
で、アンカー攪拌器を具備し、3回前もって減圧−窒素
を導入した2lのステンレス製オートクレーブ中に導入
する。その後1.5バールの水素と次いでエレチンを1
2バールの全圧になるまで導入する。
【0028】エチレン供給を一定の全圧に保持するため
続けると共に、攪拌を開始し、重合を90℃で4時間行
う。反応終了後、未反応エチレンを除去し、得られたポ
リマーを濾過し、70℃で恒量になるまでオーブンで乾
燥し、重合収率を測定するため計量する。
【0029】方法B: 方法Aと同じオートクレーブと同
じ手法を用い、1.6mmolのAliBu 3、3.2
mmolのクロロホルム、15mgの固形触媒成分の70
0ml無水n−ヘプタン懸濁液を70℃、減圧下でオート
クレーブに導入する。その後、2バールの水素と、続い
て全圧12バールまでエチレンを導入する。一定の全圧
を保持するためエチレン供給を続け、攪拌を開始し、重
合を70℃で4時間行う。重合収率は方法Aに記載のよ
うにして測定する。
【0030】方法C: 方法Bに記載と同様な手法で行
う。但し、クロロホルムの代りに3.2mmolの2,
2−ジフルオロテトラクロロエタンを用いる。得られた
ポリマーは、下記のパラメターを用い、ASTM D1
238−85法によって特徴付けする。 − 2.16kg重量を用いての190℃でのメルトイン
デックス(MI2.16) − 21.6kg重量を用いての190℃でのメルトイン
デックス(MI21.6) − MI21.6/MI2.6比(MIR)
【0031】実施例1 濾過バッフル付の250mlの反応器に、125mlのVO
Cl3を0℃で不活性ガス気流中導入した。次に、米国
特許第4,399,054号の実施例2の方法(但し、
10,000RPMの代りに3,000RPMで)に従
って作ったMgCl2・3C25OH6.3gを攪拌下
に15分間で加えた。
【0032】添加終了後、濃度を120℃にし、その温
度で2時間反応させ、濾過し、更に124mlのVOCl
3を追加し、120℃で更に2時間反応させた。反応物
を濾取し、濾液中のクロルイオンが消失するまで無水n
−ヘプタンでくり返し洗浄した。製品は次の特性を示し
た。 Mg=20.8重量% V =4.2重量% 多孔度=0.25cm3/g 表面積=240m2/g 方法Aをもいてエチレンを重合し、得られて収率をポリ
マーの特性を表1に示す。
【0033】実施例2 MgCl2・2C25OHとSiCl4との反応によるM
gCl2の製造 機械スタラー付250mlの3径丸底フラスコに、100
mlのSiCl4を室温で不活性雰囲気下で導入した。
5.1gの微細球状MgCl2・2C25OHを攪拌下
で15分掛けて加え、その後48時間加熱還流した。そ
の後、室温に冷却し、得られた固形物を濾過し、濾液の
クロルイオンが消失するまで無水n−ヘプタンでくり返
し洗浄し、真空乾燥した。得られたMgCl2はMgを
22.5重量%、Clを67.4重量%含有した。
【0034】VOCl3のMgCl2への支持処理 機械スタラー付100mlの3径丸底フラスコに、室温、
不活性雰囲気下で、50mlの1,2−ジクロロエタン
(1,2−DCE)と2.2mlのVOCl3を導入し
た。その後、上記で得たMgCl2の2.2gを攪拌下
に10分間かけて加えた。
【0035】温度を80℃として、この濃度で2時間反
応させ、得られた固形生成物を濾取し、濾液中にクロル
イオンが消失するまで無水n−ヘプタンで洗浄し、真空
乾燥した。得られた製品は次の特性を示す。 Mg=21.3重量% V =2.2重量% 多孔度=0.21cm3/g 表面積=215m2/g 方法Bを用いてエチレンを重合し、その収率とポリマー
特性を表1に示す。
【0036】実施例3 MgCl2・2C25OHとAlEt3との反応によるM
gCl2の製造 機械スタラー付3径丸底フラスコに、1リットルの無水
n−ヘプタンと0.85モルのAlEt3含有の1リッ
トルのヘキサン溶液を0℃で不活性雰囲気下で導入し
た。次いで、温度を0℃〜10℃の間に保持しつつ、6
6gの微細球状のMgCl2・2C25OHを攪拌下に
1時間かけて加えた。添加終了後、室温度で約2時間
(ガス発生がみられなくなる迄)反応させた。反応終了
後、固形主成物を濾取、無水n−ヘプタンでくり返し洗
浄し、真空乾燥した。得られたMgCl2は24.1重
量%のMgと71.2%のClを含む。
【0037】VOCl3のMgCl2への支持工程 実施例2に記載と同様に行った。但し、AlEt3との
反応で得たMgCl2を用いた。生成物の特性は次の通
りである。 Mg=17.1重量% V =5.8重量% 多孔度=0.17cm3/g 表面積=368m2/g 製品のX線スペクトルは、角度2θ=33.7°に極大
極度を有するハローを示す。方法Bと方法Cを用いてエ
レチンを重合した。得られた収率をポリマー特性は表1
に示される。
【0038】実施例4 VOCl3をMgCl2への支持工程 実施例2に記載の方法で行う、但しAlEt3との反応
で得たMgCl2と4.4mlのVOCl3を用いた。得ら
れた生成物は次の特性を示す。 Mg=16.9重量% V =6.1重量% 多孔度=0.15cm3/g 表面積=350m2/g 生成物のX線スペクトルは角度2θ=33.8°で極大
強度を有するハローを示す。方法Bを用いてエチレンを
重合させ、その収率とポリマー特性を表1に示す。
【0039】実施例5 VOCl3をMgCl2への支持工程 実施例2に記載の方法で行った。但し、AlEt3との
反応で得たMgCl2と1.1mlのVOCl3を用いた。
生成物の特性は次の通りである。 Mg=17.9重量% V =4.0重量% 多孔度=0.20cm3/g 表面積=384m2/g X線スペクトルは、角度2θ=33.6°に極大強度を
有するハローを示す。方法Bを用いてエレチンを重合し
た。収率とポリマー特性は表1に示す。
【0040】実施例6 実施例2に記載の方法で行った。但し、微細球状MgC
2・2C25OHの代りにAlEt3との反応で得たM
gCl2の6.2gを用いた。生成物は特性は次の通り
である。 Mg=16.5重量% V =7.8重量% 多孔度=0.14cm3/g 表面積=315m2/g 生成物のX線スペクトルは角度2θ=33.7°に極大
極度を有するハローを示す。方法Bを用いてエレチンを
重合した。収率とポリマーの特性は表1に示す。
【0041】比較例1 0.4 M AlEt3のヘプタン溶液100mlを含有
する250mlの3径丸底フラスコに、250℃で6時間
焼成したSiO2(グレース952)の5gを攪拌下0
℃で15分間で加えた。
【0042】ガス発生が観察されなくなるまで、室温で
反応させた。固形物を採取し、n−ヘプタンでくり返し
洗浄し、真空乾燥した。VOCl3を支持する方法は、
実施例2に従った。但し、上記のように処理したSiO
22.2gを用いた。 元素分析 V=6.7重量% 方法Bを用いてエレチンを重合した。収率とはポリマー
特性は表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】この発明は、球状の塩化マグネシウム支
持体にバナジウム化合物を支持させた触媒成分及びこの
成分をアルミニウム化合物との反応生成物からなる触媒
が提供され、これをエチレンを含むα−オレフィン類の
重合に用いると所望の重合がより効果的に行うことがで
き、ペレット化を必要としない生成物を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592228929 モンテカチーニ テクノロジー エッセ. ピ.ア. MONTECATINI TECNOLO GIE S.p.A. イタリア国、ミラン 20121, フォロ ブオナパルテ、31 (72)発明者 ジアムピューロ モリーニ イタリア国、パビーア ヴーラ 27058、 エミリア ヴィア、215 (72)発明者 エンリコ アルビツァティ イタリア国、ノバーラ、アローナ 28041 ローマ ヴィア、64 (72)発明者 ウンベルト ジャンニーニ イタリア国、ミラン 20100、シスモンデ ィ ヴィア、53 (72)発明者 マッテオ ニコリーニ イタリア国、ノバーラ、クレセァ 28012、 ボルゴマネーロ ヴィア、96

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式VOX2Y又はVXn4-n〔式中Xは
    Cl又はBr、YはCl、Br、OR又はNRI 2(Rは
    1-18の脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水素基、R1
    1-10の脂肪族又は脂環族炭化水素基)、2≦n≦4〕
    のバナジウム化合物からなり、そのバナジウム化合物が
    球状の塩化マグネシウム支持体に支持されて触媒成分と
    され、触媒成分が1μmより大きい平均直径、少なくと
    も10m2/gの表面積、少なくとも0.1cm3/gの多
    孔度、 a)反射が35°と14.95°の角度2θにあるか又
    は b)2θ=35°の反射が33°と35°の角度θ間に
    極大強度を示すハローで置換されているX線スペクトル
    を有することを特徴とするオレフィン類重合用の球状の
    触媒成分。
  2. 【請求項2】 バナジウム化合物が、VOCl3、VC
    4、VO(O−Me)Cl2、VO(O−Et)C
    2、VO(O−nBu)Cl2、VO(O−iBu)C
    2、VO(O−C65)Cl2、VCl3(O−M
    e)、VCl3(O−Et)、VCl3(O−nBu)、
    VCl3(O−iBu)、VCl3、(O−C6 5)、V
    Cl2(O−Me)2、VCl2(O−Et)2、VCl2
    (O−nBu)2、VCl2(O−iBu)2、VO(N
    −Me2)Cl2VO(N−Et2)Cl2、VO(N−n
    Bu2)Cl2、VCl3(N−Me2)、VCl3(N−
    Et2)とVCl3(N−nBu2)からなる群より選択
    される請求項1による触媒成分。
  3. 【請求項3】 50m2/g以上の表面積と0.1〜
    0.5cm3/gの多孔度を有する請求項2による触媒成
    分。
  4. 【請求項4】 50〜400m2/gの間の表面積を有
    する請求項3による触媒成分。
  5. 【請求項5】 X線スペクトルがb)タイプでハローが
    33.5°と35°の角度θ間に極大強度を示し2θ=
    14.95°の反射が存在しない請求項1又は請求項4
    による触媒成分。
  6. 【請求項6】 支持体が、MgCl2と電子供与化合物
    の付加物から得られるものでなる請求項1による触媒成
    分。
  7. 【請求項7】 付加物がMgCl2・nROH(RはC
    1-12のアルキル、シクロアルキル又はアルキルアリール
    基、nは0.2〜3である)である請求項6による触媒
    成分。
  8. 【請求項8】 請求の範囲第1項による触媒成分とアル
    キルアルミニウム化合物との反応生成物からなることを
    特徴とするオレフィン類の(共)重合用触媒。
  9. 【請求項9】 アルキルアルミニウム化合物がトリアル
    キルアルミニウムである請求項8による触媒。
  10. 【請求項10】 アルキルアルミニウム化合物が、Al
    Et3AlBu3、AliBu3とAlnEs3からなる群
    より選択される請求項8による触媒。
  11. 【請求項11】 オレフィンCH2=CHR(Rは水素
    原子又はC1-8のアルキル基)の(共)重合を請求項8
    による触媒の存在下で行うことを特徴とする(共)重合
    法。
  12. 【請求項12】 エチレン単独、又はエチレンと他のオ
    レフィン類CH2=CHR(RはC1-8のアルキル基)と
    の混合物を、任意に少量のジエンの存在下で重合させる
    際、請求項8による触媒の存在下で行うことを特徴とす
    る(共)重合方法。
  13. 【請求項13】 オレフィン類CH2=CHRがプロピ
    レン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペ
    ンテン、1−ヘキセンと1−オクテンからなる群より選
    択される請求項12による方法。
  14. 【請求項14】 (共)重合がハロゲン化炭化水素の存
    在下で行われる請求項11による方法。
  15. 【請求項15】 ハロゲン化炭化水素がクロロホルム又
    は2,2−ジフルオロテトロクロロエタンである請求項
    14による方法。
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