JPH068070U - フットレスト付マット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フットレストをマット上の所望の位置に容易
に設置することができ、かつ不用意に外れることのない
フットレスト付マットを提供することを目的とする。 【構成】 多数個の係合孔３がたがいに離間して穿設さ
れたマット１と、前記係合孔３に着脱自在に係合しうる
係合突起７を有するフットレスト２とから構成されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車のキャビンの床面に敷かれるフットレスト付マットに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、自動車のキャビンの床面には美観の向上、汚損防止および清掃容易 のために、フロアマット（以下、マットという）が敷かれている。さらに搭乗者 が座席に座ったときに足を乗せて休むことができるようにマット表面にフットレ ストが設けられたものも知られている。このようなフットレスト付マットとして 従来より、実開昭59-43225号、実開昭53-158057 号、実開昭54-146544 号、実開 昭56-127146 号、実開昭60-66541号、特開平1-115749号などに記載されているも のが知られている。これらはすべて、たとえば実開昭60-66541号に記載されるフ ットレスト付マットに代表されるようにマット11の中央近辺あるいはマット11の 端部近くにフットレスト12が固定された構造である（図３参照）。搭乗者は座席 に座ったときに、フットレスト12の斜面13に足を乗せて休むことができる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、叙上のフットレスト付マットは、マット11とフットレスト12とが一体 に成形、またはフットレスト12がマット11の表面に接着またはねじ止めなどによ り、強固に固着されている。そのため、搭乗者の身長や、座る位置などの諸条件 が変われば、搭乗者は楽な姿勢でフットレストに足を乗せることが不可能になる 。また、マットとは別体のフットレストを単にマットの上に乗せた構造のもので はフットレストの位置がずれ易いという問題がある。

【０００４】 本考案では、かかる問題を解消し、フットレストを最適な位置に容易に設置し 、かつ固定することができるフットレスト付マットを提供することを目的とする 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のフットレスト付マットは、多数個の係合孔が離間して穿設されたマッ トと、前記係合孔に着脱自在に係合しうる係合突起をその底面に有するフットレ ストとからなることを特徴としている。

【０００６】

【作用】

本考案のフットレスト付マットを使用するばあい、フットレストの底面に設け られた係合突起を、マット表面の所望の位置の係合孔に係止することにより、フ ットレストを適当な位置に固定させることができる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案のフットレスト付マットの一実施例を示す組立前斜視図、図２は 図１のフットレスト付マットの使用例を示す説明図である。

【０００８】 図１〜２に示されるフットレスト付マットは、マット１の表面にフットレスト ２が着脱自在に取り付けられた構造である。マット１は、従来に使用されている マットに多数個の係合孔３が穿設されたものである。それぞれの係合孔３の内部 およびその開口端は、金属製の補強リング４により補強されている。

【０００９】 前記係合孔３は、たとえば図１に示されるように、平均的な身長の搭乗者が標 準的な着座姿勢をしたばあいの足の位置を基準にして車両前後方向に等間隔に配 置されている。さらにフットレスト２がマット１上でずれたり、回転するのを防 止するために、係合孔３は、車両前後方向に沿って２列に並べて配置されている 。

【００１０】 フットレスト２は、３角柱形状を呈しており、足を乗せるための斜面５が形成 されている。フットレスト２の底面６には前記係合孔３に係合するための２個の 係合突起７が突設されている。係合突起７の形状は、軸部７ａの端部にほぼ水平 方向に伸びる爪部７ｂが結合した形状をしている。

【００１１】 なお、図２では、係合孔３および係合突起７の係合状態をより明確に示すため に、これらのものを実際のフットレスト付マットの寸法に比べて誇張して（大き く）描いているが、実際には、非常に小さいものである。

【００１２】 叙上のように構成されるフットレスト付マットは以下のようにして使用される 。

【００１３】 まずマット１の表面の搭乗者が足を乗せやすい位置にフットレスト２を置く。 そして、フットレスト２の底面６の係合突起７をその位置で最も近い係合孔３に 係合させる。係合突起７を係合孔３に係合させるばあい、爪部７ｂの先端が係合 孔３を通してマット１の裏面に出るまで、軸部７ａを傾倒させながら係合突起７ を挿入すればよい。そして図２に示すごとく、フットレスト２の斜面５に足Ｆを 乗せて使用するので不用意にフットレスト２が外れることはない。

【００１４】 フットレスト２は、搭乗者の身長、または座る位置に対応して自由に配置を変 えることができるため、搭乗者は常に楽な姿勢でフットレスト２に足を乗せるこ とができる。また係合突起７により、フットレスト２はマット１表面にしっかり 固定されているため、ずれることがない。

【００１５】 なお本実施例では、係合孔３を車両前後方向に２列に設けた例を示したが、本 考案はこれに限定されるものではなく、３列以上並べた配置または車両の左右方 向に並べた配置であってもよい。要するに、フットレスト２を好みの取付位置に 自在に調節、配置しうるように複数個の係合孔を設ければよい。また、係合孔３ の配置に対応して、フットレストに取り付ける係合突起７の個数または取付位置 を２個に限定することなく任意に変更してもよい。

【００１６】

【考案の効果】 本考案のフットレスト付マットを使用すれば所望の位置に容易にフットレスト を取り付けることができ、常に楽な姿勢でフットレストに足を乗せることができ 、しかもフットレストがずれる心配がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のフットレスト付マットの組立前斜視図
である。

【図２】図１のフットレスト付マットの使用例を示す説
明図である。

【図３】従来のフットレスト付マットの一例を示す斜視
図である。

【符号の説明】

１ マット ２ フットレスト ３ 係合孔 ７ 係合突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数個の係合孔がたがいに離間して穿設
   されたマットと、前記係合孔に着脱自在に係合しうる係
   合突起をその底面に有するフットレストとからなるフッ
   トレスト付マット。