JPH0680622B2 - 扁平コイル - Google Patents
扁平コイルInfo
- Publication number
- JPH0680622B2 JPH0680622B2 JP4070185A JP7018592A JPH0680622B2 JP H0680622 B2 JPH0680622 B2 JP H0680622B2 JP 4070185 A JP4070185 A JP 4070185A JP 7018592 A JP7018592 A JP 7018592A JP H0680622 B2 JPH0680622 B2 JP H0680622B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bobbin
- coil
- flat
- core
- ribs
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は扁平コアに２枚のハシ
ゴ状の扁平ボビンを被せてその上にコイルを巻装したイ
ンバータ電源等における高周波トランスに用いて好適な
扁平コイルに関する。
ゴ状の扁平ボビンを被せてその上にコイルを巻装したイ
ンバータ電源等における高周波トランスに用いて好適な
扁平コイルに関する。
【０００２】
【従来の技術】枠形窓孔付ボビンにコイルを巻装した例
としては従来例えば実開昭５７−１３８３０４号公報記
載のものがある。
としては従来例えば実開昭５７−１３８３０４号公報記
載のものがある。
【０００３】この従来の技術はボビンのコイル巻装部に
窓孔を設け、このボビンに内装するコアの一部を上記窓
孔に嵌合させたコイルである。
窓孔を設け、このボビンに内装するコアの一部を上記窓
孔に嵌合させたコイルである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術は
横断面が正方形に近いコアを鍔付のカゴ枠形のボビンに
挿入したコイルであるので、縦、横、高さがそれぞれ均
等割合いのいわゆるズングリした立体コイルしか得られ
ず、回路基板の扁平化を大きく阻害する原因となってい
た。
横断面が正方形に近いコアを鍔付のカゴ枠形のボビンに
挿入したコイルであるので、縦、横、高さがそれぞれ均
等割合いのいわゆるズングリした立体コイルしか得られ
ず、回路基板の扁平化を大きく阻害する原因となってい
た。
【０００５】なお単なる扁平コイルとしては古くからナ
ツカシの鉱石ラジオに用いるスパイダーコイルやループ
アンテナコイルが有ったが、これらの扁平コイルは空心
であって効率低く、しかも巻線が面倒で自動巻きが不可
能であるという問題点があった。
ツカシの鉱石ラジオに用いるスパイダーコイルやループ
アンテナコイルが有ったが、これらの扁平コイルは空心
であって効率低く、しかも巻線が面倒で自動巻きが不可
能であるという問題点があった。
【０００６】この発明は前記した各問題点を除去するた
めに、扁平コアを挟んで一対の扁平なハシゴ形ボビン素
片を合着し、その橋絡片間の外面にコイルを巻装するこ
とで、各コイル間のアイソレーションを良好に維持でき
る扁平トランスを安価に提供することを目的とする。
めに、扁平コアを挟んで一対の扁平なハシゴ形ボビン素
片を合着し、その橋絡片間の外面にコイルを巻装するこ
とで、各コイル間のアイソレーションを良好に維持でき
る扁平トランスを安価に提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、プラスチックをほぼハシゴ状に成形した対をなすボ
ビン素片の対向リブ間にこれら各リブの外面同志を連結
する複数の橋絡片を形成すると共に左右の側板を形成し
てこれら各側板の内面から前記対向リブの終端を突出さ
せ、これら各終端の外縁と前記対向リブの内縁間に肉厚
方向の下半分を嵌合納置したＩ字状の扁平コアの肉厚方
向の上半分に他のボビン素片を上記と同様に嵌合して被
せ、前記対向リブの外面にコイルを巻装することで達成
できる。
は、プラスチックをほぼハシゴ状に成形した対をなすボ
ビン素片の対向リブ間にこれら各リブの外面同志を連結
する複数の橋絡片を形成すると共に左右の側板を形成し
てこれら各側板の内面から前記対向リブの終端を突出さ
せ、これら各終端の外縁と前記対向リブの内縁間に肉厚
方向の下半分を嵌合納置したＩ字状の扁平コアの肉厚方
向の上半分に他のボビン素片を上記と同様に嵌合して被
せ、前記対向リブの外面にコイルを巻装することで達成
できる。
【０００８】なお扁平コアの幅広側縁間に外磁路コアを
定着してもよく、さらに対をなすボビン素片の左右の側
板の対向ギャップ内に端子板を挟着してもよい。
定着してもよく、さらに対をなすボビン素片の左右の側
板の対向ギャップ内に端子板を挟着してもよい。
【０００９】
【作用】プラスチックをほぼハシゴ状に成形した対をな
すボビン素片の対向リブ間に肉厚方向の下半分を嵌合納
置したＩ字状の扁平コアの肉厚方向の上半分に他のボビ
ン素片を上記と同様に嵌合して被せたので、前記対向リ
ブの外面にコイルを巻装するに当り、扁平コアに対しボ
ビン素片が妄りに揺れ動いたり外れたりすることがな
く、コイルを美しく整然と素早く巻装できる。
すボビン素片の対向リブ間に肉厚方向の下半分を嵌合納
置したＩ字状の扁平コアの肉厚方向の上半分に他のボビ
ン素片を上記と同様に嵌合して被せたので、前記対向リ
ブの外面にコイルを巻装するに当り、扁平コアに対しボ
ビン素片が妄りに揺れ動いたり外れたりすることがな
く、コイルを美しく整然と素早く巻装できる。
【００１０】また各橋絡片でこれらの間に巻装した前記
コイル間の絶縁は良好に維持できる。
コイル間の絶縁は良好に維持できる。
【００１１】さらに扁平コアの幅広側縁間に外磁路コア
を定着すれば閉磁路タイプのコア付コイルとなり、その
インダクタンスを増大させ得る。
を定着すれば閉磁路タイプのコア付コイルとなり、その
インダクタンスを増大させ得る。
【００１２】さらにまた対をなすボビン素片の左右の側
板の対向ギャップ内に端子板を挟着すれば、コイルのリ
ード線処理が確実に行えると共に、プリント基板等外部
回路部材への実装が容易かつ確実に実現できる。
板の対向ギャップ内に端子板を挟着すれば、コイルのリ
ード線処理が確実に行えると共に、プリント基板等外部
回路部材への実装が容易かつ確実に実現できる。
【００１３】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。先
ずこの発明の基本構成は図１、図２に示すように、フェ
ノール樹脂などの耐熱性プラスチックをほぼハシゴ状に
成形した対をなすボビン素片1,1 の対向リブ2,2 間にこ
れら各リブの外面同志を連結する複数の橋絡片3,3 を形
成すると共に左右の側板4,4 を形成してこれら各側板4,
4 の内面から前記対向リブ2,2 の終端2ａ,2ａを突出さ
せる。
ずこの発明の基本構成は図１、図２に示すように、フェ
ノール樹脂などの耐熱性プラスチックをほぼハシゴ状に
成形した対をなすボビン素片1,1 の対向リブ2,2 間にこ
れら各リブの外面同志を連結する複数の橋絡片3,3 を形
成すると共に左右の側板4,4 を形成してこれら各側板4,
4 の内面から前記対向リブ2,2 の終端2ａ,2ａを突出さ
せる。
【００１４】そしてこれら各終端 2ａ,2ａの外縁と前記
対向リブ2,2 の内縁とに接して肉厚方向の下半分を図２
のように嵌合納置したＩ字状の扁平コア5 の肉厚方向の
上半分に他のボビン素片1 を上記と同様に各図のように
嵌合して被せ、前記対向リブ2,2 の外面に図４のように
コイルＬを巻装してこの発明による扁平コイルを構成す
る。
対向リブ2,2 の内縁とに接して肉厚方向の下半分を図２
のように嵌合納置したＩ字状の扁平コア5 の肉厚方向の
上半分に他のボビン素片1 を上記と同様に各図のように
嵌合して被せ、前記対向リブ2,2 の外面に図４のように
コイルＬを巻装してこの発明による扁平コイルを構成す
る。
【００１５】なお前記扁平コア5 には絶縁被膜を形成し
たものを用いれば高電圧用のコイルとなし得る。
たものを用いれば高電圧用のコイルとなし得る。
【００１６】また扁平コア5 の幅広側縁 5ａ,5ａ間に図
７に示すように外磁路コア6 を定着すれば、コイルＬの
インダクタンスを大きくできる。
７に示すように外磁路コア6 を定着すれば、コイルＬの
インダクタンスを大きくできる。
【００１７】さらに対をなすボビン素片1,1 の左右の側
板4,4 の対向ギャップｇ内に端子ピン 7ａを有する端子
板7 を図６、図７のように挟着すれば、コイルＬ，Ｌの
リード線処理を容易かつ確実に実行でき、図６のように
回路基板Ｐに対するハンダ付け実装が容易に実現する。
板4,4 の対向ギャップｇ内に端子ピン 7ａを有する端子
板7 を図６、図７のように挟着すれば、コイルＬ，Ｌの
リード線処理を容易かつ確実に実行でき、図６のように
回路基板Ｐに対するハンダ付け実装が容易に実現する。
【００１８】なおボビン素片1 には図８のような単純な
ハシゴ形のものを用いてもよい。またボビン素片1 を縦
横対称に作れば、合接方向の自由度が広がる。
ハシゴ形のものを用いてもよい。またボビン素片1 を縦
横対称に作れば、合接方向の自由度が広がる。
【００１９】この発明の扁平コイルは以上のような構成
のもので、以下その作用を具体的に説明する。プラスチ
ックをほぼハシゴ状に成形した対をなすボビン素片1,1
の対向リブ2,2 間に図２のように肉厚方向の下半分を嵌
合納置したＩ字状の扁平コア5 の肉厚方向の上半分に他
のボビン素片1 を上記と同様に各図のように嵌合して被
せたので、前記対向リブ2,2 の外面にコイルＬを巻装す
るに当り、扁平コア5 に対しボビン素片1,1 が妄りに揺
れ動いたり外れたりしないので、コイルＬを美しく整然
と素早く巻装できる。
のもので、以下その作用を具体的に説明する。プラスチ
ックをほぼハシゴ状に成形した対をなすボビン素片1,1
の対向リブ2,2 間に図２のように肉厚方向の下半分を嵌
合納置したＩ字状の扁平コア5 の肉厚方向の上半分に他
のボビン素片1 を上記と同様に各図のように嵌合して被
せたので、前記対向リブ2,2 の外面にコイルＬを巻装す
るに当り、扁平コア5 に対しボビン素片1,1 が妄りに揺
れ動いたり外れたりしないので、コイルＬを美しく整然
と素早く巻装できる。
【００２０】また各橋絡片3,3 でこれらの間に図４のよ
うに巻装した前記コイルＬ，Ｌ間の絶縁は良好に維持で
きる。
うに巻装した前記コイルＬ，Ｌ間の絶縁は良好に維持で
きる。
【００２１】さらに扁平コア5 の幅広側縁 5ａ,5ａ間に
図７のように外磁路コア6 を定着すれば、閉磁路タイプ
のコア付コイルとなり、そのインダクタンスを増大させ
得る。
図７のように外磁路コア6 を定着すれば、閉磁路タイプ
のコア付コイルとなり、そのインダクタンスを増大させ
得る。
【００２２】さらにまた対をなすボビン素片1,1 の左右
の側板4,4 の対向ギャップｇ内に端子ピン 7ａを有する
端子板7 を図６のように挟着すれば、コイルＬ，Ｌのリ
ード線処理が確実に行えると共に、プリント基板等外部
回路部材Ｐへの実装が容易かつ確実に実現できる。
の側板4,4 の対向ギャップｇ内に端子ピン 7ａを有する
端子板7 を図６のように挟着すれば、コイルＬ，Ｌのリ
ード線処理が確実に行えると共に、プリント基板等外部
回路部材Ｐへの実装が容易かつ確実に実現できる。
【００２３】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成した
ので、以下に記載の効果を奏する。請求項１の扁平コイ
ルは全体として扁平なコイルが実現できるという第１の
効果が有ると共に、ハシゴ状ボビン素片の２枚はＩ字状
の扁平コアにキツク嵌着しているのでボビンの橋絡片間
にコイルを整然と素早く巻装でき、ボビン素片1,1を２
枚合せにしたので扁平コア5 の厚みのバラツキを良く吸
収できるという第２、第３の効果も有る。
ので、以下に記載の効果を奏する。請求項１の扁平コイ
ルは全体として扁平なコイルが実現できるという第１の
効果が有ると共に、ハシゴ状ボビン素片の２枚はＩ字状
の扁平コアにキツク嵌着しているのでボビンの橋絡片間
にコイルを整然と素早く巻装でき、ボビン素片1,1を２
枚合せにしたので扁平コア5 の厚みのバラツキを良く吸
収できるという第２、第３の効果も有る。
【００２４】請求項２によれば、外磁路コア6 によりＩ
字状の扁平コア5 と共に閉磁路を形成でき、扁平コイル
のインダクタンスを大きくできる効果を付加できる。
字状の扁平コア5 と共に閉磁路を形成でき、扁平コイル
のインダクタンスを大きくできる効果を付加できる。
【００２５】請求項３では対をなすボビン素片1,1 の左
右の側板4,4 の対向ギャップｇ内に端子ピン 7ａなどを
有する端子板7 を挟着したので、コイルＬ，Ｌのリード
線処理が確実に行えると共に、プリント基板等外部回路
部材への実装が容易かつ確実に実現できるという効果も
付加できる。
右の側板4,4 の対向ギャップｇ内に端子ピン 7ａなどを
有する端子板7 を挟着したので、コイルＬ，Ｌのリード
線処理が確実に行えると共に、プリント基板等外部回路
部材への実装が容易かつ確実に実現できるという効果も
付加できる。
【図１】コイル巻装前のボビン素片と扁平コアとの組合
せ例を示す斜視図
せ例を示す斜視図
【図２】同上を組合せる直前の状態を示す斜視図
【図３】図１に示すものの側面図
【図４】図３のＡ−Ａ線に沿ったコイル巻装済の断面図
【図５】図３のＢ−Ｂ線に沿ったコイル巻装済の断面図
【図６】図４の断線に沿ったコイル巻装済の断面図
【図７】この発明の他の実施例を示す横断平面図
【図８】ボビン素片の他の例を示す斜視図
1 ボビン素片 2 対向リブ 2a 終端 3 橋絡片 4 側板 5 扁平コア 5a 幅広側縁 6 外磁路コア 7 端子板 ｇ 対向ギャップ Ｌ コイル
Claims (3)
- 【請求項１】 プラスチックをほぼハシゴ状に成形した
対をなすボビン素片1,1 の対向リブ2,2 間にこれら各リ
ブの外面同志を連結する複数の橋絡片3,3 を形成すると
共に左右の側板4,4 を形成してこれら各側板4,4 の内面
から前記対向リブ2,2 の終端 2ａ,2ａを突出させ、これ
ら各終端 2ａ,2ａの外縁と前記対向リブ2,2 の内縁間に
肉厚方向の下半分を嵌合納置したＩ字状の扁平コア5 の
肉厚方向の上半分に他のボビン素片1 を上記と同様に嵌
合して被せ、前記対向リブ2,2の外面にコイルＬを巻装
してなる扁平コイル。 - 【請求項２】 扁平コア5 の幅広側縁 5ａ,5ａ間に外磁
路コア6 を定着してなる請求項１記載の扁平コイル。 - 【請求項３】 対をなすボビン素片1,1 の左右の側板4,
4 の対向ギャップｇ内に端子板7 を挟着してなる請求項
１または２記載の扁平コイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4070185A JPH0680622B2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 扁平コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4070185A JPH0680622B2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 扁平コイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05234779A JPH05234779A (ja) | 1993-09-10 |
| JPH0680622B2 true JPH0680622B2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=13424219
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4070185A Expired - Lifetime JPH0680622B2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | 扁平コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0680622B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05243061A (ja) * | 1992-03-02 | 1993-09-21 | Toudai Musen Kk | 扁平コイル |
| JPH0579924U (ja) * | 1992-04-02 | 1993-10-29 | 東大無線株式会社 | 扁平コイル |
| JP5019523B2 (ja) * | 2007-05-30 | 2012-09-05 | Ｆｄｋ株式会社 | チョークコイル |
-
1992
- 1992-02-20 JP JP4070185A patent/JPH0680622B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05234779A (ja) | 1993-09-10 |
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