JPH0680613U - プラスチックボトル - Google Patents

プラスチックボトル

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JPH0680613U
JPH0680613U JP2755593U JP2755593U JPH0680613U JP H0680613 U JPH0680613 U JP H0680613U JP 2755593 U JP2755593 U JP 2755593U JP 2755593 U JP2755593 U JP 2755593U JP H0680613 U JPH0680613 U JP H0680613U
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bottle
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温 小宮
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 充填密封後の負圧に対して、十分に負圧を吸
収する底部構造を持つプラスチックボトルとして、負圧
時の胴部の変形を防止すると共に、ボトルの肉厚を薄肉
化したプラスチックボトルを提供する。 【構成】 胴部2に補強用の複数の横ビードを有するプ
ラスチックボトル1であって、胴部2の下端部に傾斜す
る傾斜部9を設け、上記傾斜部9に連続して、環状平面
部10と内方に突出するドーム部11を有する底部8を
有している。ボトル内に負圧が生じると、底部8の環状
平面部10とドーム部11が容器内方に変形し、上記負
圧を吸収して胴部2の変形が防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、醤油、油、その他、液体内容物を充填するプラスチックボトル、 特に、充填後に負圧となるプラスチックボトルの底部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の充填後に負圧となるプラスチックボトル100は、図4に見られる様に 、円筒状の通称ラベル部と呼ばれる上胴部2aとウエスト部3を介して、下方に 下胴部2bを形成し、胴部2に補強用の横ビード4を設けている。そして、上記 胴部2の上胴部2aの上端に肩部5を連続させるとともに、その上端に凸リブ7 を有するノズル部6を設けるとともに、下胴部2bの下端には、内方に突出する ドーム状の底部8aが設けられている。そして、充填すべき液体内容物はノズル 部6から充填され、しかる後に、ノズル部6の凸リブ7に図示されないがキャッ プが装着されて、液体内容物がプラスチックボトル100内に密封される。この 時、充填された液体内容物の液面と、装着されたキャップとの間には、通常液体 内容量の5%程度のヘッドスペースが設けられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この様な構成のプラスチックボトル100においては、液体内容物を充填密封 後、経時的にボトル内の液体内容物が、ヘッドスペース内の酸素を吸収し、その 結果として、ボトル内が減圧状態となり、薄肉のプラスチック製のボトルにおい ては、胴部2に補強用の横ビード4を設けても、上記胴部2が不均一に内側に変 形し、商品価値の低下を招いている。
【0004】 また一例として例えば、昭和54年特許出願公開第72181号公報に記載さ れた容器が存在するが、これは容器の落下あるいは輸送時の衝撃に対しての抵抗 を持たせるもので、底部の構造は全て曲面で構成することを基本としており、こ のため、この様に構成された底部は、減圧時の内方への変形が不十分で、容器の 胴部の変形を防止できない。
【0005】 本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたものであって、充填後の負圧に対 して、その負圧を完全に吸収して内方への変形が確実に生じる底部構造として、 薄肉のプラスチックボトルであっても、胴部が負圧時に変形しないプラスチック ボトルを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的に対応して、この考案のプラスチックボトルは、胴部に補強用の複数 の横ビードを有するプラスチックボトルであって、胴部の下端部に傾斜する傾斜 部を設け、前記傾斜部に連続して、環状平面部と内方に突出するドーム部を有す る底部を設け、前記傾斜部はθ=10〜30゜の角度をなして傾斜し、前記環状 平面部の幅Wは、ボトルの下胴部外径の5〜30%であり、前記ドーム部の直径 は、ボトルの下胴部外径の20〜60%で、高さhが5〜10mmであることを 特徴としている。
【0007】
【作用】
充填密封後プラスチックボトル内に負圧が生じると、この負圧によって、胴部 の下方の傾斜する底部との連結部の下端部を起点として、上記底部を構成する環 状平面部がボトル内方に変形し、さらに、上記環状平面部の最内縁部を起点とし て、ドーム部が同様にボトル内方に変形する。
【0008】 この様に、底部のボトル内方への変形によって、充填密封後のプラスチックボ トル内に生じる負圧が吸収され、負圧によるボトルの胴部への影響を排除するこ とができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の詳細を一実施例を示す図面について説明する。 図1において1は、例えばポリエチレンテレフタレート等からなる二軸延伸ブ ロー成形されたプラスチックボトルの胴部2の下端部と底部8を示したもので、 この実施例では、1000mlの内容積を有している。
【0010】 このプラスチックボトル1は、図4の従来のボトルと同様に、円筒状の胴部2 とその上端部に連結している切頭円錐状の肩部5と、肩部5の上端部にノズル部 6とを有し、ノズル部6には凸リブ7が形成され、図示しないが密封するために のキャップが装着されている。
【0011】 プラスチックボトル1の胴部2の上胴部2a及び下胴部2bには、胴部を補強 するための横ビード4がそれぞれ複数本形成され、下胴部2bの外径は、80. 5mmであり、以下、ボトル外径は、上記胴部2の下胴部2bの外径をいう。
【0012】 図1において胴部2の下方には、傾斜する連結部9を介して底部8が連続して いて、底部8は、外周側からボトル中心に向かって、環状平面部10及びボトル 内方に突出するドーム部11を有する。
【0013】 上記胴部2の下方形成された傾斜する連結部9は、θ=10〜30°の角度を なして傾斜しており、曲率半径の大きい曲線あるいは二次曲線からなり、その接 線のなす角度であるが、上記連結部9を直線状としても良く、ボトルの薄肉化に おいて、軸方向の座屈強度の点から上記範囲が望ましい。
【0014】 上記連結部9のθが10°未満であると、二軸延伸ブロー成形後の離型性が悪 くなり、また、θが30°を越えると底部の面積が減少して、減圧時の減圧吸収 のための変形面が減少するとともに、プラスチックボトルの安定性が低下する。
【0015】 上記環状平面部10幅Wは、曲線状のコーナー部12と13を除いて、胴部2 の外径の5〜30%であって、5%未満であると、負圧時に十分なボトル内方へ の変形が得られず、一方、30%を越えると変形が不均一になる。
【0016】 上記ボトル内方に突出するドーム部11の直径Dは、曲線状のコーナー部13 を除いて胴部2の外径の20〜60%で、20%未満であると、ボトルの落下時 の衝撃によって、底部8の未延伸部分であるゲート部14の割れを生じ、60% を越えると、負圧時の底部8の全体としての変形が生じにくくなる。
【0017】 さらに、上記ドーム部11のボトル内方に対する高さhは、5〜10mmで、 5mm未満であると、ボトルの落下時の衝撃によって、底部8のゲート部14の 割れを生じ、また、10mmを越えると成形上、賦形性が悪化する。
【0018】 尚、本実施例の1000mlの内容積のプラスチックボトルにおいては、上記 した連結部9の曲率半径は90mmで、環状平面部10の幅Wは、7〜25mm で、ドーム部11の直径Dは、16.1〜48.3mmで、その曲率半径は、プ ラスチックボトルの中心から左右それぞれ35mmである。
【0019】 そして、上記曲線状のコーナー部12の曲率半径は8mmで、また、上記曲線 状のコーナー部13の曲率半径は3mmの円弧であり、上記コーナー部12及び 13の曲率半径は、傾斜部9、環状平面部10あるいはドーム部11の寸法によ って、適宜、望ましい寸法が選択される。
【0020】 充填密封後プラスチックボトル内に負圧が生じると、この負圧によって図2に 示す様に、胴部の下方の傾斜する底部との連結部の下端部12を起点として、上 記底部8を構成する環状平面部10がボトル内方に変形し、さらに、上記環状平 面部10の最内縁部を起点として、ドーム部11が同様にボトル内方に変形する 。
【0021】 この様に、底部のボトル内方への変形によって、充填密封後のプラスチックボ トル内に生じる負圧が吸収され、負圧によるボトルの胴部への影響を排除するこ とができる。
【0022】 (実験例) A:従来のポリエチレンテレフタレートプラスチックボトル。 内容量:1000ml 総樹脂使用量:33g ボトル外径:80.5mm ボトルの高さ:256mm 傾斜部の曲率半径:90mm 傾斜部角度θ:20° 環状平面部の幅W:0.4mm ドーム部直径D:56mm ドーム部のボトル内方に対する高さh:7mm 連結部の下端部と環状平面部を連接する円弧の曲率半径:8mm 環状平面部の内周縁部とドーム部を連接する円弧の曲率半径:10mm B:本考案のポリエチレンテレフタレートプラスチックボトル。 内容量:1000ml 総樹使用量:30g ボトル外径:80.5mm ボトルの高さ:256mm 傾斜部の曲率半径:90mm 傾斜部角度θ:20° 環状平面部の幅W:7mm ドーム部直径D:32mm ドーム部のボトル内方に対する高さh:7mm 連結部の下端部と環状平面部を連接する円弧の曲率半径:8mm 環状平面部の内周縁部とドーム部を連接する円弧の曲率半径:3mm
【0023】 (試験方法) 上記のポリエチレンテレフタレートプラスチックボトルA及びBに水を充填し て、内部の空気を注射器で吸引した。 吸引量は、それぞれ0ml、5ml、7.5ml及び10mlの4種類を行っ た。 この時のプラスチックボトルの変形量を、ボトルの横断面の直径を測定した時 の長径と短径の差を、ラベル部(上胴部)、ウエスト部及び下胴部の3点(図4 参照)でそれぞれ計測し、上記3点の合計の値をもって両者を比較した結果を、 下記試験結果に表わす。
【0024】 (試験結果)
【0025】 (評価) 本考案のプラスチックボトルBは、従来のプラスチックボトルAと比較して、 底部形状を変更した結果、総樹脂使用量を減少を行っても減圧時に、プラスチッ クボトルの胴部の変形量が少ない。
【0026】 (他の実施例) 図3は、本考案の他の実施例を示したもので、連結部9と底部8の環状平面部 10との間に、環状の段部15を設けたもので、この段部15によって上記環状 平面部10の変形が一層生じ易くなり、底部8における負圧の吸収が、より一層 確実となるが、上記段部15は環状平面部10に対して、10〜30°の角度の 範囲とし、上記環状平面部10と連動して変形させるためには、環状平面部10 と平行に設けるのが望ましい。
【0027】
【考案の効果】
本考案によれば、薄肉のプラスチックボトルであっても、充填密封後の負圧に 対して、内方への変形が確実に生じる底部構造としたため、上記底部が負圧を完 全に吸収して胴部が変形せず、プラスチックボトルの商品価値を低下させること がなく、また、プラスチックボトルの総樹脂使用量の減少が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の底部の断面図。
【図2】本考案の底部の変形後の断面図。
【図3】本考案の他の実施例の底部の断面図。
【図4】従来のプラスチックボトルの正面図。
【符号の説明】 1 プラスチックボトル 2 胴部 3 ウエスト部 4 横ビード 5 肩部 6 ノズル部 7 凸リブ 8 底部 9 傾斜部 10 環状平面部 11 ドーム部 12 コーナー部 13 コーナー部 14 ゲート部 15 段部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部に補強用の複数の横ビードを有する
    プラスチックボトルであって、胴部の下端部に傾斜する
    傾斜部を設け、前記傾斜部に連続して、環状平面部と内
    方に突出するドーム部を有する底部を設け、前記傾斜部
    はθ=10〜30゜の角度をなして傾斜し、前記環状平
    面部の幅Wは、ボトルの下胴部外径の5〜30%であ
    り、前記ドーム部の直径は、ボトルの下胴部外径の20
    〜60%で、高さhが5〜10mmであることを特徴と
    するプラスチックボトル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003226319A (ja) * 2002-01-31 2003-08-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製の薄肉ボトル容器
JP2013074928A (ja) * 2011-09-13 2013-04-25 Kyoraku Co Ltd プラスチック製バイアル
JP2013203409A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Dainippon Printing Co Ltd プラスチックボトル
JP2013209158A (ja) * 2012-02-28 2013-10-10 Dainippon Printing Co Ltd プラスチックボトル

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