JP2607701Y2 - プラスチックボトル - Google Patents

プラスチックボトル

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JP2607701Y2
JP2607701Y2 JP1993027555U JP2755593U JP2607701Y2 JP 2607701 Y2 JP2607701 Y2 JP 2607701Y2 JP 1993027555 U JP1993027555 U JP 1993027555U JP 2755593 U JP2755593 U JP 2755593U JP 2607701 Y2 JP2607701 Y2 JP 2607701Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、醤油、油、その他、
液体内容物を充填するプラスチックボトル、特に、充填
後に負圧となるプラスチックボトルの底部構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の充填後に負圧となるプラスチック
ボトル100は、図4に見られる様に、円筒状の通称ラ
ベル部と呼ばれる上胴部2aとウエスト部3を介して、
下方に下胴部2bを形成し、胴部2に補強用の横ビード
4を設けている。そして、上記胴部2の上胴部2aの上
端に肩部5を連続させるとともに、その上端に凸リブ7
を有するノズル部6を設けるとともに、下胴部2bの下
端には、内方に突出するドーム状の底部8aが設けられ
ている。そして、充填すべき液体内容物はノズル部6か
ら充填され、しかる後に、ノズル部6の凸リブ7に図示
されないがキャップが装着されて、液体内容物がプラス
チックボトル100内に密封される。この時、充填され
た液体内容物の液面と、装着されたキャップとの間に
は、通常液体内容量の5%程度のヘッドスペースが設け
られる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この様な構成のプラス
チックボトル100においては、液体内容物を充填密封
後、経時的にボトル内の液体内容物が、ヘッドスペース
内の酸素を吸収し、その結果として、ボトル内が減圧状
態となり、薄肉のプラスチック製のボトルにおいては、
胴部2に補強用の横ビード4を設けても、上記胴部2が
不均一に内側に変形し、商品価値の低下を招いている。
【0004】また一例として例えば、昭和54年特許出
願公開第72181号公報に記載された容器が存在する
が、これは容器の落下あるいは輸送時の衝撃に対しての
抵抗を持たせるもので、底部の構造は全て曲面で構成す
ることを基本としており、このため、この様に構成され
た底部は、減圧時の内方への変形が不十分で、容器の胴
部の変形を防止できない。
【0005】本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされ
たものであって、充填後の負圧に対して、その負圧を完
全に吸収して内方への変形が確実に生じる底部構造とし
て、薄肉のプラスチックボトルであっても、胴部が負圧
時に変形しないプラスチックボトルを提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して、胴
部に補強用の複数の横ビードを有するプラスチックボト
ルであって、胴部の下端部に傾斜する傾斜部を設け、前
記傾斜部に連続して、環状平面部と内方に突出するドー
ム部を有する底部を設け、前記傾斜部はθ=10〜30
゜の角度をなして傾斜し、前記環状平面部の幅Wは、ボ
トルの下胴部外径の5〜30%であり、前記ドーム部の
直径は、ボトルの下胴部外径の20〜60%で、高さh
が5〜10mmであり、環状平面の外周線の全周は曲率
半径r 1 のコーナー部を介して傾斜部の下端部の全周に
連続しており、環状平面部の内周縁の全周は曲率半径r
2 のコーナー部を介してドーム部の外周縁の全周に連続
しており、r 1 >r 2 に構成されていることを特徴として
いる。
【0007】
【作用】充填密封後プラスチックボトル内に負圧が生じ
ると、この負圧によって、胴部の下方の傾斜する底部と
の連結部の下端部を起点として、上記底部を構成する環
状平面部がボトル内方に変形し、さらに、上記環状平面
部の最内縁部を起点として、ドーム部が同様にボトル内
方に変形する。
【0008】この様に、底部のボトル内方への変形によ
って、充填密封後のプラスチックボトル内に生じる負圧
が吸収され、負圧によるボトルの胴部への影響を排除す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の詳細を一実施例を示す図面に
ついて説明する。図1において1は、例えばポリエチレ
ンテレフタレート等からなる二軸延伸ブロー成形された
プラスチックボトルの胴部2の下端部と底部8を示した
もので、この実施例では、1000mlの内容積を有し
ている。
【0010】このプラスチックボトル1は、図4の従来
のボトルと同様に、円筒状の胴部2とその上端部に連結
している切頭円錐状の肩部5と、肩部5の上端部にノズ
ル部6とを有し、ノズル部6には凸リブ7が形成され、
図示しないが密封するためにのキャップが装着されてい
る。
【0011】プラスチックボトル1の胴部2の上胴部2
a及び下胴部2bには、胴部を補強するための横ビード
4がそれぞれ複数本形成され、下胴部2bの外径は、8
0.5mmであり、以下、ボトル外径は、上記胴部2の
下胴部2bの外径をいう。
【0012】図1において胴部2の下方には、傾斜する
傾斜部9を介して底部8が連続していて、底部8は、外
周側からボトル中心に向かって、環状平面部10及びボ
トル内方に突出するドーム部11を有する。図1及び図
2に示すように、環状平面部10の内周縁の全周はコー
ナー部13を介してドーム部11の外周縁の全周に連続
している。
【0013】上記胴部2の下方形成された傾斜する傾斜
9は、θ=10〜30°の角度をなして傾斜してお
り、曲率半径の大きい曲線あるいは二次曲線からなり、
その接線のなす角度であるが、上記傾斜部9を直線状と
しても良く、ボトルの薄肉化において、軸方向の座屈強
度の点から上記範囲が望ましい。
【0014】上記傾斜部9のθが10°未満であると、
二軸延伸ブロー成形後の離型性が悪くなり、また、θが
30°を越えると底部の面積が減少して、減圧時の減圧
吸収のための変形面が減少するとともに、プラスチック
ボトルの安定性が低下する。
【0015】上記環状平面部10幅Wは、曲線状のコー
ナー部12と13を除いて、胴部2の外径の5〜30%
であって、5%未満であると、負圧時に十分なボトル内
方への変形が得られず、一方、30%を越えると変形が
不均一になる。
【0016】上記ボトル内方に突出するドーム部11の
直径Dは、曲線状のコーナー部13を除いて胴部2の外
径の20〜60%で、20%未満であると、ボトルの落
下時の衝撃によって、底部8の未延伸部分であるゲート
部14の割れを生じ、60%を越えると、負圧時の底部
8の全体としての変形が生じにくくなる。
【0017】さらに、上記ドーム部11のボトル内方に
対する高さhは、5〜10mmで、5mm未満である
と、ボトルの落下時の衝撃によって、底部8のゲート部
14の割れを生じ、また、10mmを越えると成形上、
賦形性が悪化する。
【0018】尚、本実施例の1000mlの内容積のプ
ラスチックボトルにおいては、上記した傾斜部9の曲率
半径は90mmで、環状平面部10の幅Wは、7〜25
mmで、ドーム部11の直径Dは、16.1〜48.3
mmで、その曲率半径は、プラスチックボトルの中心か
ら左右それぞれ35mmである。
【0019】そして、上記曲線状のコーナー部12の曲
率半径は8mmで、また、上記曲線状のコーナー部13
の曲率半径は3mmの円弧であり、上記コーナー部12
及び13の曲率半径は、傾斜部9、環状平面部10ある
いはドーム部11の寸法によって、適宜、望ましい寸法
が選択される。
【0020】充填密封後プラスチックボトル内に負圧が
生じると、この負圧によって図2に示す様に、ボトルの
胴部の下方の傾斜部9の下端部のコーナー部12を起点
として、上記底部8を構成する環状平面部10がボトル
内方に変形し、さらに、上記環状平面部10の最内縁部
のコーナー部13を起点として、ドーム部11が同様に
ボトル内方に変形する。
【0021】この様に、底部のボトル内方への変形によ
って、充填密封後のプラスチックボトル内に生じる負圧
が吸収され、負圧によるボトルの胴部への影響を排除す
ることができる。
【0022】(実験例) A:従来のポリエチレンテレフタレートプラスチックボトル。 内容量:1000ml 総樹脂使用量:33g ボトル外径:80.5mm ボトルの高さ:256mm 傾斜部の曲率半径:90mm 傾斜部角度θ:20° 環状平面部の幅W:0.4mm ドーム部直径D:56mm ドーム部のボトル内方に対する高さh:7mm 傾斜部の下端部と環状平面部を連接する円弧の曲率半径:8mm 環状平面部の内周縁部とドーム部を連接する円弧の曲率半径:10mm B:本考案のポリエチレンテレフタレートプラスチックボトル。 内容量:1000ml 総樹使用量:30g ボトル外径:80.5mm ボトルの高さ:256mm 傾斜部の曲率半径:90mm 傾斜部角度θ:20° 環状平面部の幅W:7mm ドーム部直径D:32mm ドーム部のボトル内方に対する高さh:7mm 傾斜部の下端部と環状平面部を連接する円弧の曲率半径:8mm 環状平面部の内周縁部とドーム部を連接する円弧の曲率半径:3mm
【0023】(試験方法) 上記のポリエチレンテレフタレートプラスチックボトル
A及びBに水を充填して、内部の空気を注射器で吸引し
た。吸引量は、それぞれ0ml、5ml、7.5ml及
び10mlの4種類を行った。この時のプラスチックボ
トルの変形量を、ボトルの横断面の直径を測定した時の
長径と短径の差を、ラベル部(上胴部)、ウエスト部及
び下胴部の3点(図4参照)でそれぞれ計測し、上記3
点の合計の値をもって両者を比較した結果を、下記試験
結果に表わす。
【0024】(試験結果)
【0025】(評価) 本考案のプラスチックボトルBは、従来のプラスチック
ボトルAと比較して、底部形状を変更した結果、総樹脂
使用量を減少を行っても減圧時に、プラスチックボトル
の胴部の変形量が少ない。
【0026】(他の実施例) 図3は、本考案の他の実施例を示したもので、傾斜部
と底部8の環状平面部10との間に、環状の段部15を
設けたもので、この段部15によって上記環状平面部1
0の変形が一層生じ易くなり、底部8における負圧の吸
収が、より一層確実となるが、上記段部15は環状平面
部10に対して、10〜30°の角度の範囲とし、上記
環状平面部10と連動して変形させるためには、環状平
面部10と平行に設けるのが望ましい。
【0027】
【考案の効果】本考案によれば、薄肉のプラスチックボ
トルであっても、充填密封後の負圧に対して、内方への
変形が確実に生じる底部構造としたため、上記底部が負
圧を完全に吸収して胴部が変形せず、プラスチックボト
ルの商品価値を低下させることがなく、また、プラスチ
ックボトルの総樹脂使用量の減少が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の底部の断面図。
【図2】本考案の底部の変形後の断面図。
【図3】本考案の他の実施例の底部の断面図。
【図4】従来のプラスチックボトルの正面図。
【符号の説明】
1 プラスチックボトル 2 胴部 3 ウエスト部 4 横ビード 5 肩部 6 ノズル部 7 凸リブ 8 底部 9 傾斜部 10 環状平面部 11 ドーム部 12 コーナー部 13 コーナー部 14 ゲート部 15 段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部に補強用の複数の横ビードを有する
    プラスチックボトルであって、胴部の下端部に傾斜する
    傾斜部を設け、前記傾斜部に連続して、環状平面部と内
    方に突出するドーム部を有する底部を設け、前記傾斜部
    はθ=10〜30゜の角度をなして傾斜し、前記環状平
    面部の幅Wは、ボトルの下胴部外径の5〜30%であ
    り、前記ドーム部の直径は、ボトルの下胴部外径の20
    〜60%で、高さhが5〜10mmであり、環状平面の
    外周線の全周は曲率半径r 1 のコーナー部を介して傾斜
    部の下端部の全周に連続しており、環状平面部の内周縁
    の全周は曲率半径r 2 のコーナー部を介してドーム部の
    外周縁の全周に連続しており、r 1 >r 2 に構成されて
    ることを特徴とするプラスチックボトル。
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