JPH0680586U - 旋回部分における配線等の保護装置 - Google Patents

旋回部分における配線等の保護装置

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JPH0680586U
JPH0680586U JP2144993U JP2144993U JPH0680586U JP H0680586 U JPH0680586 U JP H0680586U JP 2144993 U JP2144993 U JP 2144993U JP 2144993 U JP2144993 U JP 2144993U JP H0680586 U JPH0680586 U JP H0680586U
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修三 虻川
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大館工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】関節部を貫通する配線に、旋回部の旋回により
引張りや圧縮が作用しない保護装置を提供する。 【構成】 円筒状の固定部2と、これと童心をなす旋回
部3とを設け、前記固定部2には歯条6、7により内歯
歯車を、旋回部3には歯条8、9により外歯歯車をそれ
ぞれ形成させ、前記内歯歯車と外歯歯車とには、前記各
歯条と噛合する歯条10、11を具え、遊星歯車を形成
する中間ローラ5を噛合させ、前記固定部2側壁、前記
旋回部3側面を貫通する配線4a〜4cを前記各貫通点
においてこれらに固定し、前記各配線は前記中間ローラ
5の胴部に囲繞させてなり、前記旋回部3の旋回による
前記中間ローラ5の自転と公転とにより、前記各配線固
定点間の前記固定部内周、旋回部外周、中間ローラ外周
に沿った距離が不変に保持されることを利用する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は旋回部分における配線、ホース等の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、固定部上に1軸回りの旋回可能に旋回部を支持させてなる旋回部分に おいて、上記旋回部を貫通して設けられた信号、動力等を伝送する配線に、前記 2個の部分の相対的な回転により捩れを生じないようにするため、従来は旋回部 分にスリップリング機構等の捩れ防止手段を設けている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の捩れ防止手段は、構造が複雑となり例えばロボットの関節部等に設 けるには適していない。さらに、例えば駆動用のエアその他を圧送するホース等 の捩れ防止手段としては使用することができない。
【0004】 本考案は上記の事情に基きなされたもので、構造が簡単なだけでなく、配線、 ホースの何れの捩れ防止にも適用できる旋回部分における配線等の保護装置を提 供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の旋回部分における配線等の保護装置は、内歯歯条を具え内歯歯車を形 成する第1の部材と、この第1の部材と同心をなし上記第1の部材に対して相対 運動をなし得る外歯歯条を具え外歯歯車を形成する第2の部材と、外歯歯条を具 え前記各部材に噛合され遊星歯車を形成する中間ローラと、前記第1の部材およ び第2の部材の側面を貫通し各貫通点においてそれらに固定された配線等の中間 部を、前記中間ローラに胴部に囲繞させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】 上記構成の本考案の旋回部分における配線等の保護装置においては、配線等の 第1の部材の貫通点、第2の部材の貫通点間の第1の部材の内側、中間ローラの 外側、第2の部材の外側にそれぞれ沿って計られた距離の総和が、第1、第2の 部材の相対的運動にもかかわらず、一定に保持されるため、前記配線等には引張 り、圧縮が作用することはなく、配線等が損傷するおそれはない。
【0007】
【実施例】
図1は本考案の一実施例の縦断面図、図2はその斜視図である。これらの図2 おいて、基盤1に据え付けられた円筒状の固定部2の上端開口面には、旋回部3 が前記固定部2と同心且つ可回動に装着支持されており、旋回部3とともに回転 される図示しないモータその他の機器に電力、信号等を伝送する3条の配線4a 〜4cは、固定部2の側壁2aを貫通し後に説明する中間ローラ5を経由して、 旋回部3側面から旋回部3内に入り、旋回部3の上面から出て前記図示しない機 器に至っている。配線4a〜4cは、固定部2の側壁2aの貫通点において、ま た旋回部3側面の貫通点においてそれぞれ固定されている。
【0008】 固定部内周面の上縁近傍および下縁近傍には、内周面の他部よりも突出した内 歯歯条6、7が形成されており、旋回部3外周面の上下両端近傍には前記内歯歯 条6、7に対向する外歯歯条8、9が設けられている。これらの歯条は歯型、ピ ッチを同一とされており、中間ローラ5はその上下両端にそれぞれ他部より突出 し、前記内歯歯条6、7および外歯歯条8、9に噛合する外歯歯条10、11を 具えている。前記配線4a〜4cは固定部2の側壁を貫通した後、中間ローラ5 の胴部5aに囲繞され、旋回部3に引き込まれている。
【0009】 上記構成の実施例において、配線等の保護は次のようにしてなされる。図3に おいて、旋回部3の外歯歯条8、9の歯数をZA 、中間ローラ5の外歯歯条10 、11の歯数をZB 、固定部2の内歯歯条6、7の歯数をZC とする。中間ロー ラ5が配線4a〜4cの固定部2における貫通点より180°離間した位置にあ るとし、この時の中間ローラ5の中心の位置をQ、中間ローラ5の外歯歯条10 、11が固定部2の内歯歯条6、7との接触点をr、配線4a〜4cの旋回部3 における貫通点をPとする。今、旋回部3従って外歯歯条8、9を反時計方向に 点PからP’まで(角度θA )回転させると、中間ローラ5従って外歯歯条10 、11は自転しながらその中心をQからQ’まで(角度θB )移動される。この 時の中間ローラ5の外歯歯条10、11と固定部2の内歯歯条6、7との接触点 をr’、中間ローラ5の外歯歯条10、11と旋回部3の外歯8、9との接触点 をSとする。
【0010】 而して、前記中間ローラ5の前記移動角θB は、 θB =(ZA +θA )/(ZA +ZC )………(1) であり、その時の配線4a〜4cの長さは、 r−r’=ZC ・θB …………………………………(2) S−P’=ZA (θA −θB )………………………(3) 上記式(1) から ZA =(ZA ・θB +ZC ・θB )/ZA ……(4) 式(4) を式(3) に代入すると、 S−P’= ZA [〔(ZA ・θB +ZC ・θB )/ZA 〕−θB ]……(5) 上記式(2) 、式(5) より、 r−r’=S−P’ が成立し、これから旋回部3を旋回させても配線4a〜4cの固定部2貫通点と 旋回部3貫通点との間に存在する長さは不変であることが分る。従って、旋回部 3をどのように旋回させても配線4a〜4cには引張りや圧縮が作用することは なく、それらが損傷されるおそれはない。
【0011】 なお、上記実施例においては、外側を固定部、内側を旋回部としてあるが、そ の逆であっても同様の作動が得られることは明らかである。また、配線も例示の 3条に限定されず任意の条数とすることができる。さらに、従来のスリップリン グ機構による保護装置と異なり、簡単な構造のものとすることができるだけでな く、例えば駆動用空気圧送用のホースの保護装置に適用することも可能である。 なお、以上の実施例では中間ローラ5として、外歯歯条10を内歯歯条6に係 合させるようにしたものについて説明したが、本考案ではこれらの歯条代えて歯 条のない円筒表面とし、この表面を接触させて、摩擦係合させる構成となってい る。
【0012】 また、中間ローラを配線4a〜4cを挟んでもう1個配設し、中間ローラの公 転範囲を広くすることが可能である。
【0013】
【考案の効果】
上記のように本考案の旋回部における配線等の保護装置においては、固定部の 配線等の貫通部と旋回部の配線等の貫通部との間の固定部に沿っての距離、中間 ローラに沿っての距離、旋回部に沿っての距離の総和が、旋回部がどのように旋 回されても一定しているから、固定部、旋回部間に中間ローラを経由して設置さ れた配線等には引張り、圧縮が作用することはなく、配線等に損傷を生じるおそ れはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面図。
【図2】上記実施例の斜視図。
【図3】上記実施例の作動を説明するための平面図。
【符号の説明】
1…基盤 2…固定部 3…旋回部 4a、4b、4c…配線 5…中間ローラ 6、7…内歯歯条 8、9、10、11…外歯歯条

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内歯歯条を具え内歯歯車を形成する第1
    の部材と、この第1の部材と同心をなし上記第1の部材
    に対して相対運動をなし得る外歯歯条を具え外歯歯車を
    形成する第2の部材と、外歯歯条を具え前記各部材に噛
    合され遊星歯車を形成する中間ローラと、前記第1の部
    材および第2の部材の側面を貫通し各貫通点においてそ
    れらに固定された配線等の中間部を、前記中間ローラに
    胴部に囲繞させたことを特徴とする旋回部分における配
    線等の保護装置。
JP2144993U 1993-04-23 1993-04-23 旋回部分における配線等の保護装置 Expired - Lifetime JPH0748390Y2 (ja)

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JPH0680586U true JPH0680586U (ja) 1994-11-15
JPH0748390Y2 JPH0748390Y2 (ja) 1995-11-08

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013061522A1 (ja) * 2011-10-28 2013-05-02 川崎重工業株式会社 多軸ロボット

Cited By (4)

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US9517568B2 (en) 2011-10-28 2016-12-13 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Multi-axis robot

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