JPH0680566A - ロイコトリエンアンタゴニストとして有用な1,2,4−トリ酸素化ベンゼン誘導体 - Google Patents

ロイコトリエンアンタゴニストとして有用な1,2,4−トリ酸素化ベンゼン誘導体

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JPH0680566A
JPH0680566A JP5154990A JP15499093A JPH0680566A JP H0680566 A JPH0680566 A JP H0680566A JP 5154990 A JP5154990 A JP 5154990A JP 15499093 A JP15499093 A JP 15499093A JP H0680566 A JPH0680566 A JP H0680566A
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alkyl
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solution
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JP5154990A
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Michael J Sofia
マイケル・ジョゼフ・ソフィア
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Eli Lilly and Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 選択的ロイコトリエンBアンタゴニスト化
合物の提供。 【構成】 次式の化合物またはその薬学上許容し得る塩
基付加塩,それらを投与することよりなる,喘息等の哺
乳動物の即時過敏状態を処置する方法ならびに当該化合
物またはその塩基付加塩を含有する薬用製剤。 〔式中,R1はC1−10アルキル,C3−8シクロア
ルキル,ハロゲン,(C1−4アルキル)フェニル{フ
ェニル環に更にハロゲン,C1−4アルコキシ,CF
等の置換基を有していてもよい};R2はC1−5アル
キル,C1−4アルコキシ等;R3は−COOH,5−
テトラゾリル,−CON(R7,置換基を有するベ
ンゼン等の環状基;DはO,S;AはO,S,−CH=
CH−等;XはO,S,CO,CH;YはO,C
;Zは結合,C1−10アルキリデンである。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】肺のアレルギー反応の領域における研究
は、リポキシゲナーゼの作用により生成されるアラキド
ン酸誘導体が様々な疾病状態に関係しているという証拠
を提供した。これらのアラキドン酸代謝物質の幾つか
は、ロイコトリエンと呼ばれるエイコサテトラエン酸群
の一員として分類された。現在、これらの物質のうち三
つが、かつてアナフィラキシーの遅反応性物質(SRS
−A)と呼ばれた物の主要な構成員であると考えられ、
ロイコトリエンC4、D4、およびE4(それぞれLT
4、LTD4、およびLTE4)と命名された。
【0002】もう一つのアラキドン酸代謝物質であるロ
イコトリエンB4(LTB4)は、乾癬、関節炎、慢性肺
疾患、急性呼吸窮迫症候群、ショック、喘息、炎症性腸
疾患、ならびにその他の多形核白血球および他の向炎症
性細胞の浸潤および活性化を特徴とする炎症状態の病因
に関連する向炎症性脂質である。このように活性化され
ると多形核白血球は、組織を減成する酵素および炎症の
原因となる活性な化学物質を遊離する。故にLTB4
拮抗は、これらの状態の処置に対する新規な治療的アプ
ローチを提供する。
【0003】本発明の目的は、ロイコトリエンが原因と
なる仲介物質であると考えられる喘息のようなアレルギ
ー疾患および炎症の処置に治療的に使用し得る選択的ロ
イコトリエンB4アンタゴニストである新規な化学物質
を提供することである。
【0004】本発明は、式I:
【化5】 [式中、DはOまたはSであり;R1は、C1−C10アル
キル、C3−C8シクロアルキル、または、ハロゲン、C
1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、トリフルオロメ
チル、もしくはジ(C1−C4アルキル)アミノから選ば
れる0ないし3個の同一のもしくは異なる置換基をフェ
ニル環上に有する(C1−C4アルキル)フェニルであ
り;R2は、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、
2−C5アルキニル、C1−C4アルコキシであり;Xは
−O−、−S−、−C(=O)−、または−CH2−で
あり;Yは−O−または−CH2−であり;または合し
て−X−Y−が−CH=CH−もしくは−C≡C−であ
り;Zは、結合、または直鎖もしくは分枝鎖C1−C10
アルキリデニルであり;Aは、結合、−O−、−S−、
−CH=CH−、または−CRab−[式中、Raおよ
びRbは各々独立して水素、C1−C5アルキル、または
6−置換フェニルであり、またはこれらの結合してい
る炭素原子と合してC4−C8シクロアルキル環を形成し
ている]であり;R3はR4
【化6】 [式中、Rは各々独立して水素またはC1−C4アルキル
であり;R4は各々独立して−COOH、5−テトラゾ
リル、−CON(R72、または−CONHSO28
あり;R5は水素またはハロゲンであり;R6は各々水
素、C1−C4アルキル、C2−C5アルケニル、C2−C5
アルキニル、ベンジル、メトキシ、−W−R4、−T−
G−R4、(C1−C4アルキル)−T−(C1−C4アル
キリデニル)−O−、またはヒドロキシであり;R7
各々独立して水素、フェニル、またはC1−C4アルキ
ル、または窒素原子と合してモルホリノ、ピペリジノ、
ピペラジノ、もしくはピロリジノ基を形成し;R8はC1
−C4アルキルまたはフェニルであり;R9は水素、ハロ
ゲン、ヒドロキシ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコ
キシ、(C1−C4アルキル)−S(O)q−、トリフル
オロメチル、またはジ(C1−C3アルキル)アミノ、−
W−R4、または−T−G−R4であり;Wは各々結合ま
たは炭素原子数1ないし8の直鎖もしくは分枝鎖二価ヒ
ドロカルビル残基であり;Gは各々炭素原子数1ないし
8の直鎖または分枝鎖二価ヒドロカルビル残基であり;
Tは各々結合、−CH2−、−O−、−NH−、−NH
CO−、−C(=O)−、または−S(O)q−であ
り;qは各々独立して0、1、または2であり;pは0
または1であり;そして、tは0または1である]であ
る。ただし、Xが−O−または−S−である時、Yは−
O−ではなく;Yが−O−である時、ZおよびAが共に
結合であることはなく;Aが−O−または−S−である
時、R3はR4ではなく;Aが−O−または−S−であり
且つZが結合である時、Yは−O−ではなく;Yが−O
−である時、Zは結合ではなく;そして、pが0である
時、Wは結合ではない。]で示される化合物またはその
薬学上許容し得る塩基付加塩を提供するものである。
【0005】さらに本発明により提供されるのは、式I
の化合物の有効量を投与することからなる、炎症または
喘息といったような即時過敏状態を処置する方法であ
る。
【0006】さらに本発明は、活性成分としての上記定
義による本発明化合物を、そのための薬学上許容し得る
担体と合して含む薬用製剤を提供する。
【0007】本発明は、ロイコトリエンB4の過剰な放
出に付随する疾病および状態の処置に有用な新規な有機
化合物に関するものである。好ましい化合物群は、式I
a:
【化7】 で示される化合物およびその薬学上許容し得る塩基付加
塩である。特に好ましいのは、R1がC1−C6アルキ
ル、またはC5−C6シクロアルキルであり、R2がC1
4アルキルである化合物である。
【0008】好ましいZ置換基は、C2−C4アルキリデ
ン、特に−CH2CH2−および−CH2CH2CH2CH2
−を包含する。好ましいAの群は、−O−、−CH
2−、および−C(CH32−を包含する。好ましいR3
の群は、−COOH、5−テトラゾリル、または上記の
ような単環、二環、もしくは三環式基[ここで、−W−
COOH、−T−G−COOH、または対応するテトラ
ゾール誘導体のように、環に結合した少なくとも1個の
酸性基が存在する]を包含する。好ましいW基は、結合
または直鎖C1−C4アルキリデンであり;好ましいG基
は直鎖C1−C4アルキリデンである。RまたはR6がC1
−C4アルキル、特にn−プロピルであることが好まし
い。
【0009】特に好ましい群は、Aが−O−または−C
(CH32−でありR3が5−テトラゾリルまたは構
造:
【化8】 [式中、Rはn−プロピルであり、Tは−O−であり、
Wは結合であり、そして、R4は−COOHまたは5−
テトラゾリルである]を有するクロマニルカルボン酸で
ある化合物である。
【0010】以下の定義は本開示全編に用いられる様々
な用語に関連するものである。「C1−C10アルキル」
という語は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、2,2−ジメチルプロピル、ヘキシル等のよう
な炭素原子数1ないし10の直鎖および分枝脂肪族基を
意味する。「C1−C3アルキル」、「C1−C4アルキ
ル」および「C1−C5アルキル」という語がこの定義に
包含される。「C2−C5アルケニル」という語は、−C
H=CH2、−CH2CH=CH2、−CH2CH2CH=
CH2、−CH2C(CH3)=CH2、−CH2CH=C
(CH32等のような1個の二重結合を含む炭素原子数
2ないし5の直鎖および分枝脂肪族基を意味する。「C
2−C5アルキニル」という語は、−C≡CH、−CH2
−C≡CH、−CH2CH2C≡CH、−CH2CH(C
3)C≡CH、−CH2C≡CCH3等のような、1個
の三重結合を含む炭素原子数2ないし5の直鎖および分
枝脂肪族基を意味する。「C1−C4アルコキシ」という
語は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、sec−ブトキシ、およびt−ブトキシ
を意味する。「ハロゲン」という語はフルオロ、クロ
ロ、ブロモ、およびヨードを意味する。
【0011】「C1−C10アルキリデン」という語は、
−CH2−、−CH(CH3)−、−C(CH32−、−
CH(C25)−、CH2CH2−、−CH2CH(C
3)−、−CH(CH3)CH2−、−CH(CH3)C
H(CH3)−、−CH2C(CH32−、−CH2CH
(C25)−、−CH2CH2CH2−、−CH(CH3
CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−、−CH2
CH(C25)CH2−、−CH2CH2CH(C25
−、−C(CH32CH2CH2−、−CH(CH3)C
2CH(CH3)−、−CH2CH2CH2CH2−、−C
2C(CH32CH2CH2−、−CH2C(CH32
2−、−CH2CH2CH(C25)CH2−、−CH2
CH2CH2CH2CH2−、−CH(CH3)CH2CH2
CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2CH2CH2−、
−(CH210−等のようなC1−C10アルカンから誘導
される二価の基を意味する。「C1−C4アルキリデン」
および「C2−C4アルキリデン」という語がこの定義に
包含される。
【0012】「C3−C8シクロアルキル」という語は、
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、4,4−ジメチルシクロヘキシル、シクロ
ヘプチル、シクロオクチル等のような、炭素原子数3な
いし8のシクロアルキル環を意味する。
【0013】「炭素原子数1ないし8の直鎖または分枝
鎖二価ヒドロカルビル基」という語は、炭素原子数1な
いし8の直鎖または分枝アルカン、アルケン、またはア
ルキンから誘導される二価の基を意味する。有機化学者
により理解されるように、炭素原子の分枝および数に応
じて、このような基は、1、2または3個の二重もしく
は三重結合または両者の組合せを含み得る。したがって
この語は、前文の記載に限定される、所望により1ない
し3個の二重または三重結合、またはその二者の組合せ
を含む、1ないし8個の炭素原子を含む上に定義される
ようなアルキリデン基と考えることができる。
【0014】本発明は、式Iの化合物の薬学上許容し得
る塩基付加塩を包含する。このような塩は、アンモニウ
ムならびにアルカリ金属およびアルカリ土類金属水酸化
物、炭酸塩、重炭酸塩等のような無機塩基から誘導され
る塩類、ならびに脂肪族および芳香族アミン、脂肪族ジ
アミン、ヒドロキシアルキルアミン等のような塩基性有
機アミン類から誘導される塩類を包含する。したがって
本発明に係る塩の製造に有用な塩基は、水酸化アンモニ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カル
シウム、メチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジア
ミン、シクロヘキシルアミン、エタノールアミン等を包
含する。カリウムおよびナトリウム塩の形が特に好まし
い。本発明は、一塩型、即ち式Iの化合物と前記の塩基
との1:1の比率、ならびに式Iの化合物が2個の酸性
基を有している例における二塩型の両者を包含する。さ
らに、本発明は、エタノール溶媒和物、水和物等のよう
な式Iの化合物またはその塩の任意の溶媒和型を包含す
る。
【0015】分枝アルキル、アルキリデニル、またはヒ
ドロカルビル官能基を有する化合物、および、二重また
は三重結合を有する化合物には、種々の立体異性生成物
の存在し得ることが認められる。本発明は或る特定の立
体異性体に限定されるのではなく、全ての可能な個々の
異性体およびそれらの混合物を包含する。「5−テトラ
ゾリル」という語は両方の互変異性体、即ち(1H)−
5−テトラゾリルおよび(2H)−5−テトラゾリルを
意味する。
【0016】本発明化合物は当分野で知られる標準的方
法に従って製造することができる。例えば、式Iのテト
ラゾール化合物(式中、少なくとも1個のR4が5−テ
トラゾリルである)は、対応するニトリル中間体から種
々の標準的方法のいずれかによって製造することができ
る。一般にニトリルは、非反応性溶媒中でアジド試薬と
反応させる。好ましい条件は、ジメチルホルムアミド中
のリチウムまたはアンモニウムアジドの使用、ダイグラ
イムおよびN,N−ジメチルエタノールアミンヒドロク
ロリド中のナトリウムアジドの使用、または、ジメトキ
シエタンもしくはテトラヒドロフランのような非反応性
溶媒中のトリ−n−ブチルスズアジドの使用を含む。後
者の条件の下では、反応は一般に反応混合物の還流温度
またはその付近に加熱する。変換はこれらの条件の下で
は一般に2−3日間で完了する。その他の操作し得る反
応条件は、ニトリルと、ナトリウムアジドのようなアル
カリ金属アジド、塩化アンモニウム、および(所望によ
り)塩化リチウムを、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)のような不活性高沸点溶媒中、好ましくは約
60℃ないし約125℃の温度で反応させることを含
む。別法として、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン、ジエトキシエタン等のような溶媒中のトリ−n−ブ
チルスズアジドまたはテトラメチルグアニジニウムアジ
ドを、アルカリ金属アジド、塩化アンモニウム、塩化リ
チウムおよびDMFの代わりに使用することもできる。
【0017】同様に、本発明に係る酸(少なくとも1個
のR4が−COOHである式I)が、対応する−COO
(C1−C4アルキル)または−CN中間体から製造され
る。このようなエステルまたはニトリルの加水分解は、
様々な酸性または塩基性の条件のいずれかにより、好ま
しくは水性条件下で達成することができる。好ましい方
法は、アセトン/水の溶媒混合物中の水酸化リチウム、
ジオキサン中の水酸化ナトリウム、またはメタノール/
水の混合物中の水酸化カリウムもしくは炭酸カリウムの
使用を含む。前者の条件の下では、加水分解は一般に約
20−30℃の温度において約12−18時間で完了す
るが、後者の反応は通常20−30℃において1時間で
完了する。
【0018】ニトリルおよびエステル官能基の両者を含
む化合物においては、一般にエステルの加水分解の前に
ニトリル基をテトラゾールに変換することが好ましい。
【0019】式Iの化合物またはそれらの前駆体は以下
の工程に従って製造することができる。
【0020】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【0021】反応式1において、4−置換レゾルシノー
ルを、不活性もしくは実質上不活性な溶媒または溶媒混
合物中でオキシ塩化燐(POCl3)の存在下でジメチ
ルホルムアミド(DMF)によりホルミル化し、対応す
る2,4−ジヒドロキシ−5−置換ベンズアルデヒドを
得る。一般にレゾルシノールおよびDMFは当量ないし
僅かに過剰のDMFを使用する。好適な溶媒は塩素化さ
れた極性溶媒、好ましくはCH2Cl2である。
【0022】こうして得られたベンズアルデヒドを、不
活性もしくは実質上不活性な溶媒または溶媒混合物中の
金属ハロゲン化物の存在下または不在下に、K2CO3
たはNaHのような無機塩基中で反応物を合することに
より、4位でアルキル化(連結)して、対応する2−ヒ
ドロキシ−4−置換−5−置換ベンズアルデヒドを得
る。一般に2当量ないし僅かに過剰の無機塩基を使用
し、もし使用するならば触媒量の金属ハロゲン化物を使
用する。好ましい無機塩基はK2CO3である。金属ハロ
ゲン化物の存在することが好ましく、好ましい金属ハロ
ゲン化物はNaIおよびKIである。好適な溶媒はDM
F、メチルエチルケトン、およびDMSOのような極性
溶媒であり、DMFが好ましい。好ましくはこの反応は
約75℃ないし約125℃の温度で実施する。
【0023】別法として、ベンズアルデヒドのアルキル
化をミツノブ反応を用いて実施する。一般にこれは、テ
トラヒドロフラン(THF)、ジメチルエーテル(DM
E)およびジエチルエーテルのようなエーテル性溶媒中
のジエチルアゾジカルボキシラート(DEAD)および
トリフェニルホスフィンまたはトリアルキルホスフィン
による処理の際の、アルコール間のアルキル化的連結反
応である。好ましい溶媒はTHFである。
【0024】次に2−ヒドロキシ−4−置換−5−置換
ベンズアルデヒドをK2CO3またはNaHのような無機
塩基中のハロゲン化ベンジルと、DMF、MEKおよび
DMSOのような極性非プロトン性溶媒中、約50℃な
いし約100℃の温度で反応させることにより、これを
2位でアルキル化し、対応する2−ベンジルオキシ−4
−置換−5−置換ベンズアルデヒドを得る。当量ないし
僅かに過剰のハロゲン化ベンジル、好ましくは臭化ベン
ジルを使用する。好ましい溶媒はDMFである。水素化
ナトリウムを使用する場合、触媒量の18−クラウン−
6エーテルを添加する必要があり、反応はほぼ室温で実
施する。
【0025】こうして得られたベンズアルデヒドを、バ
イヤー−ビリガー反応で、対応する蟻酸エステルに酸化
する。好ましくは、この過酸はm−クロロ過安息香酸で
ある。一般に、極性の塩素化溶媒、好ましくはCH2
2を使用する。次いでこの蟻酸エステルを、無極性溶
媒、好ましくはTHF中の水性無機塩基、好ましくは水
性NaOHで加水分解して、対応するフェノールを得
る。
【0026】こうして得られたフェノールを、次に、適
当なR1−ハロゲン化物またはR1−OH基を用いて、類
似のアルキル化反応について上に述べたのと実質的に同
じ方法および条件を使用してアルキル化し、対応する
1,2,4−トリ酸素化ベンゼン誘導体を得る。
【0027】反応式2においては、反応式1由来の1,
2,4−トリ酸素化ベンゼン誘導体の2−ヒドロキシ基
を脱保護する。この分野の当業者には理解できるであろ
うが、ヒドロキシ基を脱保護する手段は、使用する保護
基の選択に依存するであろう。ベンジル基を使用する好
ましい状況において、このベンジル基は、例えば不活性
または実質上不活性な溶媒または溶媒混合物、好ましく
は酢酸エチルまたはメタノール中、炭素上10%パラジ
ウムおよび気体水素を使用して、接触水素化により除去
する。別法として、極性塩素化溶媒、好ましくは塩化メ
チレン中の三ハロゲン化ホウ素、好ましくは三臭化ホウ
素を使用して、ベンジル保護基を除去した後の脱保護を
行なう。式Iのテトラゾール化合物(式中少なくとも1
個のR4が5−テトラゾリルである)は種々の標準的方
法のいずれかによって対応するニトリル中間体から製造
することができる。一般に、このニトリルは非反応性溶
媒中でアジド試薬と反応する。好ましい条件はジメチル
ホルムアミド中のリチウムもしくはアンモニウムアジ
ド、ダイグライムおよびN,N−ジメチルエタノールア
ミンヒドロクロリド中のナトリウムアジド、または、ジ
メトキシエタンもしくはテトラヒドロフランのような非
反応性溶媒中のトリ−n−ブチルスズアジドの使用を含
む。後者の条件の下では、反応は一般に反応混合物の還
流温度またはその付近に加熱する。一般に変換は、これ
らの条件の下では2−3日間で完了する。その他の操作
し得る反応条件は、このニトリルを、ナトリウムアジド
のようなアルカリ金属アジド、塩化アンモニウム、およ
び(所望により)塩化リチウムと、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)のような非反応性高沸点溶媒中、
好ましくは約60℃ないし約125℃の温度で反応させ
ることを含む。別法として、テトラヒドロフラン、ジメ
トキシエタン、ジエトキシエタン等のような溶媒中のト
リ−n−ブチルスズアジドまたはテトラメチルグアニジ
ニウムアジドを、アルカリ金属アジド、塩化アンモニウ
ム、塩化リチウムおよびDMFの代わりに使用すること
もできる。同様に、本発明に係る酸(少なくとも1個の
4が−COOHである式I)が、対応する−COOR
または−CN中間体から製造される。このようなエステ
ルまたはニトリルの加水分解は、様々な酸性または塩基
性の条件のいずれかにより、好ましくは水性条件下で達
成することができる。好ましい方法は、アセトン/水の
溶媒混合物中の水酸化リチウム、ジオキサン中の水酸化
ナトリウム、またはメタノール/水の混合物中の水酸化
カリウムもしくは炭酸カリウムの使用を含む。前者の条
件の下では、加水分解は一般に約20−30℃の温度に
おいて約12−18時間で完了するが、後者の反応は通
常20−30℃において1時間で完了する。
【0028】ニトリルおよびエステル官能基の両者を含
む化合物においては、一般にエステルの加水分解の前に
ニトリル基をテトラゾールに変換することが好ましい。
【0029】反応式3において、式Iのメトキシクロマ
ン化合物を製造する合成法を開示する。この式は、本発
明の範囲内にある他のアルコキシクロマンの例示目的の
ために開示するものである。アルキル化、アルキル化的
連結、酸化およびヒドロキシ脱保護反応は、類似の反応
について上の反応式1および2に記載された方法および
条件を用いて実施する。ヒドロホウ素化反応は、係る反
応のために知られる条件の下で実施する。好ましい有機
ホウ素試薬は9−BBNである。好適な溶媒はエーテル
性のものであり、THFが好ましい。対応するアルコー
ルは、この有機ホウ素中間体を塩基性過酸化物と反応さ
せることにより製造する。好ましい塩基性過酸化物は水
性NaOH中のH22である。
【0030】カルボキシ脱保護のための条件は無論使用
されるカルボキシ保護基に依存する。C1−C4アルキル
基を使用する好ましい状況において、このアルキル基
は、ジオキサン中の水性水酸化ナトリウムを使用する塩
基性加水分解によって除去される。
【0031】反応式4に、式Iのエトキシクロマン化合
物の製造に使用される合成方法を開示する。この反応式
は、本発明の範囲内にある他のアルコキシクロマンの例
示目的のために、そして反応式3の方法に対する別法と
して記載するものである。アルキル化的連結、アルキル
化、酸化、連結、ヒドロキシ脱保護およびカルボキシ脱
保護反応は、類似の反応について上の反応式1、2およ
び3に記載された方法および条件を用いて実施する。
【0032】反応式5において、アリールブロミド中間
体を製造する合成法を示す。アルキル化反応は、類似の
反応について上の反応式1および2に記載されるのと実
質上同じ方法および条件を用いて実施する。還元は、C
1−C4トリアルキルシラン、好ましくはトリエチルシラ
ン、およびハロアルカン溶媒、好ましくは四塩化炭素中
のトリフルオロ酢酸で処理することにより実施する。
【0033】ヨウ素化は、適当な溶媒、好ましくは酢酸
中の適当なヨウ素化試薬、好ましくはヨウ素および酢酸
銀による処理によって実施する。臭素化が好ましいので
あるがこれは、溶媒、好ましくは四塩化炭素中、適当な
臭素化試薬、好ましくはN−ブロモスクシンイミドで処
理して所望のアリールブロミド中間体を得ることにより
実施する。次いでこの中間体を、前記の方法または反応
式6に示され下に記載される方法により、種々の中間体
および本発明に係る最終生成物に変換することができ
る。
【0034】反応式6には本発明に係るチオエーテル化
合物の製造方法が例示される。定められた群で例示され
てはいるが、この方法が式Iのチオエーテル化合物に対
し広く適用できることが理解されるべきである。ヒドロ
キシ脱保護および所望によるテトラゾール合成は、類似
の反応について上の反応式1および2に記載されるのと
実質的に同じ方法および条件を用いて実施される。金属
−ハロゲン交換反応は、ブロモ(またはヨード)中間体
をC1−C4アルキルリチウム反応体、次いで適当なジス
ルフィド(例示目的のために示されたフェニルジスルフ
ィド)によって順次処理することにより実施する。この
反応に好適な溶媒は、ジエチルエーテルのような非プロ
トン性エーテルであり、好ましくはテトラヒドロフラン
(THF)である。この反応は約−100℃ないし約−
40℃、好ましくは約−55℃および約−85℃の間の
温度で実施する。
【0035】さらに、式Iの様々な化合物を、他の化合
物、前駆体、または式Iの中間体から、加水分解、エス
テル化、アルキル化、酸化、還元などといった当業者に
良く知られる標準的方法によって製造することができ
る。上に記載した反応式は、本発明化合物を製造するた
めのより常套的方法を例示するものである。しかしなが
ら、有機化学分野において一般に知られるこれらのおよ
び他の化学的工程の異なった組合せを有効に使用するこ
とができる。任意の係る変換および相互転換の特定のつ
ながりが、選ばれた化合物中に様々な官能基が存在する
ということに鑑み、経験豊富な有機化学者には理解でき
るであろう。例えば、テトラゾール基はトリチルのよう
な基で保護することができる。当該分子の残りの部分に
他の化学的処理が施され、トリチル基は希酸による処理
で除去され非保護テトラゾールが得られる。このおよび
関連した変換についてのその他の変法は、当業者には明
らかであろう。
【0036】以下の製造例および実施例は、本発明に係
る化合物および中間体の製造をさらに例示するものであ
る。実施例は単なる例示であって、本発明の範囲を限定
する意図はない。融点はトーマス−フーバー装置で測定
し、未補正である。NMRスペクトルはGE QE−3
00分光計で測定した。化学シフトは全てテトラメチル
シランと比較した百万分率(δ)で報告する。シグナル
パターンを表示するために以下の略語を使用する:s=
一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、b=広
幅、m=多重線。赤外スペクトルはニコレットDX10
FT−IR分光計で測定した。マススペクトルのデー
タは、電子衝撃(EI)条件を使用するCEC−21−
110分光計、フィールドディソープション(FD)条
件を使用するMAT−731分光計、または高速原子衝
撃(FAB)条件を使用するVGZAB−3F分光計に
よって測定した。シリカゲルクロマトグラフィーは、別
途指摘の無い限り酢酸エチル/ヘキサンの勾配を用いて
実施した。逆相クロマトグラフィーは、別途指摘の無い
限りアセトニトリル/水またはメタノール/水の勾配を
用いたMCI CHP20Pゲル上で実施した。テトラ
ヒドロフラン(THF)は使用直前にナトリウム/ベン
ゾフェノンケチルから蒸留した。全ての反応は、別途記
載の無い限り、アルゴン雰囲気下で攪拌しながら行なっ
た。構造が、赤外、プロトン核磁気共鳴、またはマスス
ペクトル分析によって確認された場合、その化合物は各
々「IR」、「NMR」、または「MS」によってその
旨を明示する。
【0037】実施例1 A.5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒ
ドの製造。 ジメチルホルムアミド(250ml)をアルゴン雰囲気
下で0℃に冷却した。攪拌しながらこのDMFにPOC
3(18.60ml、0.20mol)を徐々に加え
た。0℃で数分経過後に反応物を室温に温め、CH2
2(150ml)を反応混合物に加えて固体を溶解さ
せた。続いて反応物を再度0℃に冷却した。4−エチル
レゾルシノール(25.0g、0.181mol)を2
00mlのCH2Cl2溶液としてこの反応混合物に加え
た。0℃で10分間攪拌した後、反応物を室温に温め、
次いで16時間還流した。反応物を室温に冷却し、Na
OAc(50g)の100ml水溶液を徐々に加えた。
この混合物を40分間還流し、次いで室温まで冷却し
た。水層をCH2Cl2で数回洗浄した。有機層を合し、
1N HCl溶液およびブラインで洗浄し、次いでMg
SO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去によって橙色
固体が得られ、これをトルエンおよびヘキサンから再結
晶した(17g、56%)。
【0038】TLC Rf=0.39(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.30(s,1)、9.
71(s,1)、7.29(s,1)、6.36(s
(br),1)、2.61(q,2,J=7.48H
z)、1.25(t,3,J=7.54Hz)。
【0039】B.1−[6−メチル−6−シアノヘプチ
ルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5−ヒドロキ
シ ベンゼンの製造。 5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド
(10.05g、0.060mol)、K2CO3(1
4.63g、0.105mol)、KI(2.51g、
0.015mol)およびDMF(250ml)の混合
物に、クロロニトリル(10.45g、0.060mo
l)の溶液250mlを加え、100℃に加温した。5
時間後、反応物を室温に冷却し、DMFを4mmHgの
減圧蒸留により除いた。得られた茶色の油状物をEtO
Acに溶解し、水およびブラインで洗浄した。EtOA
c抽出物をMgSO4で乾燥し濾過した。溶媒を除去し
て17.0gの茶色の油状物を得た。この油状物を15
%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲル上のフラ
ッシュクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成
物を透明な油状物として得た(6.98g、38%)。
【0040】 TLC Rf=47(30%EtOAc/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.44(s,1)、9.
67(s,1)、7.22(s,1)、6.36(s,
1)、4.02(t,2,J=6.22Hz)、2.5
6(q,2,J=7.52Hz)、1.85(m,
2)、1,55(s,(br),6)、1.34(s,
6)、1.18(t,3,J=7.50Hz)。 IR(CHCl3)2980、2944、2860、2
230、1640、1585、1493cm-1。 マススペクトル(FD)m/e303(M+)。 元素分析(C1825NO3として) 理論値 C、71.26;H、8.31;N、4.62 実測値 C、71.39;H、8.10;N、4.7
5。
【0041】C.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ホ
ルミル ベンゼンの製造。 乾燥DMF40mlの溶液、1−[6−メチル−6−シ
アノヘプチルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5
−ヒドロキシ ベンゼン(3.05g、10.7mmo
l)およびK2CO3(2.43g、17.6mmol)
を室温で攪拌した。この混合物に臭化ベンジル(3.6
6g、21.4mmol)を加え、反応物を75℃に加
温した。19時間後、反応物を室温に冷却し、固体を濾
過によって除いた。6mHgの減圧蒸留によってDMF
を濾液から除去し、得られた物質をEtOAcに溶解
し、水およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4
で乾燥した。濾過および溶媒の除去により白色固体
(4.52g)を得た。この固体をEt2O/ヘキサン
から再結晶すると白色のフレーク3.42g(82%)
が得られた。
【0042】TLC Rf=0.40(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ10.40(s,1)、7.
67(s,1)、7.42(m,5)、6.45(s,
1)、5.20(s,2)、4.00(t,2,J=
6.15Hz)、2.58(q,2,J=7.42H
z)、1.86(m,2)、1.58(s(br),
6)、1.37(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(KBr)2980、2940、2860、223
0、1660、1600、1575cm-1。 マススペクトル(FD)m/e393(M+)。 元素分析(C253NO3として) 理論値 C、76.30;H、7.94;N、3.56 実測値 C、76.54;H、7.84;N、3.6
0。
【0043】D.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒ
ドロキシ ベンゼンの製造。 CH2Cl2(0.18M)中のアルデヒドの溶液を室温
でm−クロロ過安息香酸(1.1当量)で処理し、反応
物を室温で攪拌した。30分後に沈澱が生成した。反応
は5時間後に完了した。沈澱を濾過により除いた。溶媒
を減圧下に除去し、得られた固体をTHF(0.28
M)に溶解し、2N NaOH(2.5当量)と共に一
夜攪拌した。続いてTHFを減圧で除き、得られた水性
混合物をH2Oで希釈し、1N HClでpH1に酸性
化した。乳状の懸濁液をEtOAcで数回抽出した。有
機抽出物を飽和NaHCO3水溶液で数回、次いでブラ
インで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥した。濾過
および溶媒除去により茶色の油状物8.70gが得られ
た。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィーにより
精製した。1−ベンジルオキシ−2−(6−シアノ−6
−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒドロキ
シ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−2−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ホ
ルミル ベンゼンから94%の収率で得られた。
【0044】TLC Rf=0.38(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.42(m,5)、6.7
9(s,1)、6.56(s,1)、5.30(s,
1)、5.10(s,2)、3.89(t,2,J=
6.25Hz)、2.58(q,2,J=7.51H
z)、1.82(m,1)、1.52(s(br),
6)、1.19(t,3,J=7.46Hz)。 IR(KBr)3450、2950、2870、224
0、1750、1625、1510cm-1。 マススペクトル(FD)m/e382(M++1)。 元素分析(C2431NO3として) 理論値 C、75.56;H、8.19;N、3.67 実測値 C、74.91;H、8.13;N、4.1
1。
【0045】E.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−メ
トキシ ベンゼンの製造。 メチルエチルケトン:DMSOの5:1混合物中のフェ
ノールの0.22M溶液を、アルゴン雰囲気下でK2
3(1.75当量)と共に攪拌した。この溶液に室温
でヨウ化メチル(4.0当量)を加えた。次いで反応物
を室温または80℃で24ないし48時間攪拌した。水
で反応を鎮め、この混合物をEtOAcで数回抽出し
た。EtOAc抽出物を水およびブラインで洗浄し、次
いでMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒除去により
粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製した。
【0046】1−ベンジルオキシ−2−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−メトキ
シ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−2−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒ
ドロキシ ベンゼンおよびヨウ化メチルから、白色固体
として75%の収率で製造された。
【0047】TLC Rf=0.53(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.39(m,5)、6.7
6(s,1)、6.52(s,1)、5.15(s,
1)、3.87(s,3)、3.84(t,2,J=
6.31Hz)、2.59(q,2,J=7.51H
z)、7.76(m,2)、1.55(s(br),
6)、1.37(s,6)、1.19(t,3,J=
7.45Hz)。 IR(KBr)2957、2945、2969、293
1、2867、2250、1615、1526、151
2、1463cm-1。 マススペクトル(FD)m/e395(M+)。 元素分析(C2533NO3として) 理論値 C、75.92;H、8.41 実測値 C、75.55;H、8.17。
【0048】F.1−(6−シアノ−6−メチルヘプチ
ルオキシ)−2−エチル−4−メトキシ−5−ヒドロキ
シ ベンゼンの製造。 酢酸エチルまたはメタノール(0.14M溶液)中のベ
ンジルエーテルの溶液に、10%Pd/C(15%w/
w)を加えた。気体水素をこの溶液に15分間通気し
た。次いで反応物を室温で水素雰囲気下に攪拌した。出
発物質が消費された後、反応混合物中にアルゴンを15
分間通気した。反応混合物を半融ガラス漏斗中のセライ
ト(商標)層を介して濾過し、触媒をEtOAcで洗浄
した。得られた粗生成物を、固体支持体としてシリカゲ
ルを用い酢酸エチル/ヘキサン混合物で溶出するフラッ
シュクロマトグラフィーにより精製した。
【0049】1−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオ
キシ)−2−エチル−4−メトキシ−5−ヒドロキシ
ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−2−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−メトキ
シ ベンゼンから100%の収率で製造された。
【0050】TLC Rf=0.36(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ6.70(s,1)、6.5
3(s,1)、5.64(s,1)、3.90(t,
2,J=6.24Hz)、3.85(s,3)、2.5
9(q,2,J=7.48Hz)、1.83(m,
2)、1.36(s(br),6)、1.19(t,
3,J=7.44Hz)。 IR(CHCl3)3540、3020、2980、2
940、2860、2240、1600、1510、1
440cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e305(M+)。 元素分析(C1827NO3として) 理論値 C、70.79;H、8.91;N、4.59 実測値 C、70.99;H、9.02;N、4.5
9。
【0051】G.4−エチル−2−メトキシ−5−
[[6−メチル−6−(2H−テトラゾール−5−イ
ル)ヘプチル]オキシ]フェノール ナトリウム塩の製
造。 エチレングリコールジエチルエーテル(0.20M溶
液)中のニトリルの溶液に、アルゴン雰囲気下でトリ−
n−ブチルスズアジド(6.0当量)を加えた。次いで
反応物を48ないし72時間還流した。次にこの反応物
を室温に冷却し、5N HCl(11当量)で処理し2
時間攪拌した。次いで反応混合物を水で希釈し、EtO
Acで抽出した。酢酸エチル抽出物をMgSO4で乾燥
し、濾過し減圧で溶媒を除くと橙色油状物が得られた。
得られた油状物をEt2Oに溶解し、1.1MのKF水
溶液(8.0当量)で処理し、2.5時間攪拌した。得
られた沈澱を濾過により除いた。溶媒を濾液から除き、
残った残留物をヘキサンで摩砕した。得られた固体をメ
タノールに溶解し、2N NaOH(5当量)で処理
し、1.5時間攪拌した。次いで溶媒を減圧で除去し、
得られた固体をCHP−20樹脂を用い60%MeOH
/H2Oで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精
製した。所望生成物が白色の親液性ナトリウム塩として
得られた。
【0052】4−エチル−2−メトキシ−5−[[6−
メチル−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ヘプチ
ル]オキシ]フェノール ナトリウム塩が、1−(6−
シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−2−エチル−4
−メトキシ−5−ヒドロキシベンゼンから59%の収率
で製造された。
【0053】TLC Rf=0.39(10%MeOH
/CH2Cl2)。1 HNMR(D2O)δ6.76(s,1)、6.49
(s,1)、3.71(s,3)、3.71(t,2,
J=8.12Hz)、2.36(q,2,J=7.52
Hz)、1.55(m,6)、1.26(s,6)、
1.20(m,2)、0.98(t,3,J=7.52
Hz)。 IR(KBr)2899、2865、2852、160
9、1532、1520、1480cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e393(M++2N
+)、371(M++Na++H)。 元素分析(C182743Na・1.9H2Oとして) 理論値 C、53.44;H、7.62 実測値 C、53.47;H、7.27。
【0054】実施例2 A.5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒ
ドの製造。 ジメチルホルムアミド(250ml)をアルゴン雰囲気
下で0℃に冷却した。このDMFにPOCl3(18.
60ml、0.20mol)を攪拌しながら徐々に加え
た。0℃で数分経過後に反応物を室温に加温し、CH2
Cl2(150ml)を反応混合物に加えて固体を溶解
した。続いて反応物を0℃に再冷却した。4−エチルレ
ゾルシノール(25.0g、0.181mol)を20
0mlのCH2Cl2溶液として反応混合物に加えた。0
℃で10分間攪拌した後、反応物を室温に加温し、次い
で16時間還流した。反応物を室温に冷却し、NaOA
c(50g)の水溶液100mlを徐々に加えた。この
混合物を40分間還流し、次いで室温に冷却した。水層
をCH2Cl2で数回洗浄した。有機物を合し1N HC
l溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒の除去により橙色の固体を得、これ
をトルエンおよびヘキサンから再結晶した(17g、5
6%)。
【0055】TLC Rf=0.39(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.30(s,1)、9.
71(s,1)、7.29(s,1)、6.36(s
(br),1)、2.61(q,2,J=7.48H
z)、1.25(t,3,J=7.54Hz)。
【0056】B.1−[6−メチル−6−シアノヘプチ
ルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5−ヒドロキ
シ ベンゼンの製造。 5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド
(10.05g、0.060mol)、K2CO3(1
4.63g、0.105mol)、KI(2.51g、
0.015mol)およびDMF(250ml)の混合
物に、クロロニトリル(10.45g、0.060mo
l)の溶液250mlを加え、100℃に加温した。5
時間後に反応物を室温に冷却し、DMFを4mmHgの
減圧蒸留により除去した。得られた茶色の油状物をEt
OAcに溶解し、水およびブラインで洗浄した。EtO
Ac抽出物をMgSO4で乾燥し濾過した。溶媒を除去
して茶色の油状物17.0gを得た。この油状物を、1
5%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲル上のフ
ラッシュクロマトグラフィーにより精製した。所望生成
物が透明な油状物として得られた(6.98g、38
%)。
【0057】 TLC Rf=47(30%EtOAc/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.44(s,1)、9.
67(s,1)、7.22(s,1)、6.36(s,
1)、4.02(t,2,J=6.22Hz)、2.5
6(q,2,J=7.52Hz)、1.85(m,
2)、1.55(s(br),6)、1.34(s,
6)、1.18(t,3,J=7.50Hz)。 IR(CHCl3)2980、2944、2860、2
230、1640、1585、1493cm-1。 マススペクトル(FD)m/e303(M+)。 元素分析(C1825NO3として) 理論値 C、71.26;H、8.31;N、4.62 実測値 C、71.39;H、8.10;N、4.7
5。
【0058】C.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ホ
ルミル ベンゼンの製造。 乾燥DMF40mlの溶液、1−[6−メチル−6−シ
アノヘプチルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5
−ヒドロキシ ベンゼン(3.05g、10.7mmo
l)およびK2CO3(2.43g、17.6mmol)
を室温で攪拌した。この混合物に臭化ベンジル(3.6
6g、21.4mmol)を加え、反応物を75℃に加
温した。19時間後に反応物を室温に冷却し、固体を濾
過によって除いた。DMFを6mHgの減圧蒸留により
濾液から除き、得られた物質をEtOAcに溶解し、水
およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥
した。濾過および溶媒の除去により白色固体(4.52
g)を得た。この固体をEt20/ヘキサンから再結晶
して白色のフレーク3.42g(82%)を得た。
【0059】TLC Rf=0.40(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ10.40(s,1)、7.
67(s,1)、7.42(m,5)、6.45(s,
1)、5.20(s,2)、4.00(t,2,J=
6.15Hz)、2.58(q,2,J=7.42H
z)、1.86(m,2)、1.58(s(br),
6)、1.37(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(KBr)2980、2940、2860、223
0、1660、1600、1575cm-1。 マススペクトル(FD)m/e393(M+)。 元素分析(C253NO3として) 理論値 C、76.30;H、7.94;N、3.56 実測値 C、76.54;H、7.84;N、3.6
0。
【0060】D.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒ
ドロキシ ベンゼンの製造。 CH2Cl2(0.18M)中のアルデヒドの溶液を室温
の下でm−クロロ過安息香酸(1.1当量)で処理し、
反応物を室温で攪拌した。30分後に沈澱が生成した。
反応は5時間後に完了した。この沈澱を濾過により除い
た。溶媒を減圧で除去し、得られた固体をTHF(0.
28M)に溶解し、2N NaOH(2.5当量)と共
に一夜攪拌した。続いてTHFを減圧で除き、得られた
水性混合物をH2Oで希釈し、1N HClでpH1に
酸性化した。乳状の懸濁液をEtOAcで数回抽出し
た。有機抽出物を飽和NaHCO3水溶液で数回、次い
でブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒除去により茶色の油状物8.70g
が得られた。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製した。
【0061】1−ベンジルオキシ−3−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒドロ
キシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−3−(6−シ
アノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−
ホルミル ベンゼンから94%の収率で得られた。
【0062】TLC Rf=0.38(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.42(m,5)、6.7
9(s,1)、6.56(s,1)、5.30(s,
1)、5.10(s,2)、3.89(t,2,J=
6.25Hz)、2.58(q,2,J=7.51H
z)、1.82(m,1)、1.52(s(br),
6)、1.19(t,3,J=7.46Hz)。 IR(KBr)3450、2950、2870、2240、1750、1625、1510cm-1。 マススペクトル(FD)m/e382(M++1)。 元素分析(C2431NO3として) 理論値 C、75.56;H、8.19;N、3.67 実測値 C、74.91;H、8.13;N、4.1
1。
【0063】E.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−エ
トキシ ベンゼンの製造。 メチルエチルケトン:DMSOの5:1混合物中のフェ
ノールの0.22M溶液を、アルゴン雰囲気下でK2
3(1.75当量)と共に攪拌した。この溶液に室温
でヨウ化アルキル(4.0当量)を加えた。次いで反応
物を室温または80℃で24ないし48時間攪拌した。
水で反応を鎮め、この混合物をEtOAcで数回抽出し
た。EtOAc抽出物を水およびブラインで洗浄し、次
いでMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒除去により
粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製した。
【0064】1−ベンジルオキシ−2−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−エトキ
シ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−2−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒ
ドロキシ ベンゼンおよびヨウ化エチルから、白色固体
として38%の収率で製造された。
【0065】TLC Rf=0.46(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.42(m,5)、6.8
0(s,1)、6.54(s,1)、5.15(s,
2)、4.09(q,2,J=7.00Hz)、3.8
6(t,2,J=6.20Hz)、2.60(q,2,
J=7.52Hz)、1.79(m,2)、1.54
(m,6)、1.44(t,3,J=6.98Hz)、
1.37(s,6)、1.21(t,3,J=7.45
Hz)。 IR(KBr)2957、2945、2930、286
8、2225、1613、1525、1462cm-1。 マススペクトル(FD)m/e409(M+)。 元素分析(C26353Nとして) 理論値 C、76.28;H、8.56;N、3.42 実測値 C、76.05;H、8.37;N、3.6
0。
【0066】F.1−(6−シアノ−6−メチルヘプチ
ルオキシ)−2−エチル−4−エトキシ−5−ヒドロキ
シ ベンゼンの製造。 酢酸エチルまたはメタノール(0.14M溶液)中のベ
ンジルエーテルの溶液に、10%Pd/C(15%w/
w)を加えた。気体水素をこの溶液に15分間通気し
た。次いで反応物を室温で水素雰囲気下に攪拌した。出
発物質が消費された後、反応混合物中にアルゴンを15
分間通気した。反応混合物を半融ガラス漏斗中のセライ
ト層を介して濾過し、触媒をEtOAcで洗浄した。得
られた粗生成物を、固体支持体としてシリカゲルを用い
酢酸エチル/ヘキサン混合物で溶出するフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。
【0067】1−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオ
キシ)−2−エチル−4−エトキシ−5−ヒドロキシ
ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−2−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−エトキ
シ ベンゼンから85%の収率で製造された。
【0068】TLC Rf=0.36(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ6.70(s,1)、6.5
3(s,1)、5.63(s,1)、4.07(q,
2,J=6.96Hz)、3.90(t,2,J=6.
23Hz)、2.57(q,2,J=7.47Hz)、
1.85(m,2)、1.56(s(br),6)、
1.42(t,3,J=6.97Hz)、1.36
(s,6)、1.17(t,3,J=7.60Hz)。 IR(KBr)3400(br)、2975、295
0、2875、2938、2230、1612、152
5、1450cm-1。 マススペクトル(FD)m/e319(M+)。
【0069】G.4−エチル−2−エトキシ−5−
[[6−メチル−6−(2H−テトラゾール−5−イ
ル)ヘプチル]オキシ]フェノール 二ナトリウム塩の
製造。 エチレングリコールジエチルエーテル(0.20M溶
液)中のニトリルの溶液に、アルゴン雰囲気下でトリ−
n−ブチルスズアジド(6.0当量)を加えた。次いで
反応物を48ないし72時間還流した。次にこの反応物
を室温に冷却し、5N HCl(11当量)で処理し2
時間攪拌した。次いで反応混合物を水で希釈し、EtO
Acで抽出した。酢酸エチル抽出物をMgSO4で乾燥
し、濾過し減圧で溶媒を除くと橙色油状物が得られた。
得られた油状物をEt2Oに溶解し、1.1MのKF水
溶液(8.0当量)で処理し、2.5時間攪拌した。得
られた沈澱を濾過により除いた。溶媒を濾液から除き、
残った残留物をヘキサンで摩砕した。得られた固体をメ
タノールに溶解し、2N NaOH(5当量)で処理
し、1.5時間攪拌した。次いで溶媒を減圧で除去し、
得られた固体をCHP−20樹脂を用い60%MeOH
/H2Oで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精
製した。所望生成物が白色の親液性ナトリウム塩として
得られた。
【0070】白色の親液性二ナトリウム塩としての4−
エチル−2−エトキシ−5−[[6−メチル−6−(2
H−テトラゾール−5−イル)ヘプチル]オキシ]フェ
ノールが、1−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキ
シ)−2−エチル−4−エトキシ−5−ヒドロキシ ベ
ンゼンから35%の収率で製造された。
【0071】TLC Rf=0.40(10%MeOH
/CH2Cl2)。1 HNMR(d6−DMSO)δ9.65(s(br),
1)、6.62(s,1)、6.46(s,1)、3.
89(q,2,J=6.96Hz)、3.72(t,
2,J=6.40Hz)、2.37(q,2,J=7.
50Hz)、1.56(m,4)、1.26(m,
5)、1.22(s,6)、1.09(m,2)、1.
03(t,3,J=7.50Hz)。 IR(KBr)3464、3457、2982、297
2、2962、2860、1609、1531、151
7、1482cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e385(M++2Na+
+H)、384(M++2Na+)。 元素分析(C192943Na−0.25H2Oとし
て) 理論値 C、55.54;H、6.94;N、13.6
4 実測値 C、55.39;H、7.48;N、13.5
3。
【0072】実施例3 A.5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒ
ドの製造。 ジメチルホルムアミド(250ml)をアルゴン雰囲気
下で0℃に冷却した。このDMFにPOCl3(18.
60ml、0.20mol)を攪拌しながら徐々に加え
た。0℃で数分経過後に反応物を室温に加温し、CH2
Cl2(150ml)を反応混合物に加えて固体を溶解
した。続いて反応物を0℃に再冷却した。4−エチルレ
ゾルシノール(25.0g、0.181mol)を20
0mlのCH2Cl2溶液として反応混合物に加えた。0
℃で10分間攪拌した後、反応物を室温に加温し、次い
で16時間還流した。反応物を室温に冷却し、NaOA
c(50g)の水溶液100mlを徐々に加えた。この
混合物を40分間還流し、次いで室温に冷却した。水層
をCH2Cl2で数回洗浄した。有機物を合し1N HC
l溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒の除去により橙色の固体を得、これ
をトルエンおよびヘキサンから再結晶した(17g、5
6%)。
【0073】TLC Rf=0.39(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.30(s,1)、9.
71(s,1)、7.29(s,1)、6.36(s
(br),1)、2.61(q,2,J=7.48H
z)、1.25(t,3,J=7.54Hz)。
【0074】B.1−[6−メチル−6−シアノヘプチ
ルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5−ヒドロキ
シ ベンゼンの製造。 アセトン600ml中の2−シアノ−2−メチル−7−
クロロヘプタン(15.01g、86.8mmol)の
溶液に、酢酸テトラエチルアンモニウム四水和物(4
5.36g、1.74mol)を加えた。次いで反応物
をアルゴン雰囲気下で25時間還流した。反応物を室温
に冷却し、アセトンを減圧で除いた。得られた残留物に
水およびEt2Oを加えた。水層をEt2Oで数回抽出
し、次いでMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除
去により透明な油状物(23.19g)を得た。
【0075】メタノール400ml中の上で製造された
アセタートに、K2CO3(16.27g)を加え、室温
で24時間攪拌した。反応混合物を濾過して固体を除
き、濾液から溶媒を除去した。得られた固体をEtOA
cに溶解し、このEtOAc溶液をH2Oで洗浄した。
有機溶液をMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除
去により黄色油状物14.50gを得、これを、シリカ
ゲル支持体を用い5%ないし60%EtOAc/ヘキサ
ンの溶媒勾配で50分間溶出するウォーターズ・プレプ
500クロマトグラフィーによって精製した。所望のア
ルコールが透明な油状物(10.58g、57%)とし
て得られた。 TLC Rf=0.13(30%EtOAc/ヘキサ
ン)。
【0076】上で製造された2−シアノ−2−メチル−
7−ヒドロキシヘプタンおよび2,4−ジヒドロキシ−
5−エチル−ベンズアルデヒドの乾燥THF溶液50m
lを室温で攪拌した。この溶液に、トリフェニルホスフ
ィン(17.91g、68.3mmol)および最後に
ジエチル アゾジカルボキシラート(11.89g、6
8.3mmol)を加えた。反応物を室温で2時間15
分間攪拌し、次いで飽和NH4Cl溶液で反応停止させ
た。THFを減圧で除き、得られた残留物をEtOAc
に溶解し、このEtOAc溶液をブラインで洗浄した。
有機層をMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去
により橙色固体を得た。この生成物を、固体支持体とし
てシリカゲルを用い10%ないし30%EtOAc/ヘ
キサンの勾配で50分間溶出するウォーターズ・プレプ
500クロマトグラフィーによって精製した。所望生成
物が黄色油状物(10.50g、51%)として得られ
た。
【0077】1HNMR(CDCl3)δ11.44
(s,1)、9.67(s,1)、7.22(s,
1)、6.36(s,1)、4.02(t,2,J=
6.22Hz)、2.56(q,2,J=7.52H
z)、1.85(m,2)、1.55(s(br),
6)、1.34(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(CHCl3)2980、2944、2860、2
230、1640、1585、1493cm-1。 マススペクトル(FD)m/e303(M+)。 元素分析(C1825NO3として) 理論値 C、71.26;H、8.31;N、4.62 実測値 C、71.39;H、8.10;N、4.7
5。
【0078】C.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ホ
ルミル ベンゼンの製造。 乾燥DMF40mlの溶液、1−[6−メチル−6−シ
アノヘプチルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5
−ヒドロキシ ベンゼン(3.05g、10.7mmo
l)およびK2CO3(2.43g、17.6mmol)
を室温で攪拌した。この混合物に臭化ベンジル(3.6
6g、21.4mmol)を加え、反応物を75℃に加
温した。19時間後に反応物を室温に冷却し、固体を濾
過によって除いた。DMFを6mHgの減圧蒸留により
濾液から除き、得られた物質をEtOAcに溶解し、水
およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥
した。濾過および溶媒の除去により白色固体(4.52
g)を得た。この固体をEt20/ヘキサンから再結晶
して白色のフレーク3.42g(82%)を得た。
【0079】TLC Rf=0.40(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ10.40(s,1)、7.
67(s,1)、7.42(m,5)、6.45(s,
1)、5.20(s,2)、4.00(t,2,J=
6.15Hz)、2.58(q,2,J=7.42H
z)、1.86(m,2)、1.58(s(br),
6)、1.37(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(KBr)2980、2940、2860、223
0、1660、1600、1575cm-1。 マススペクトル(FD)m/e393(M+)。 元素分析(C253NO3として) 理論値 C、76.30;H、7.94;N、3.56 実測値 C、76.54;H、7.84;N、3.6
0。
【0080】D.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒ
ドロキシ ベンゼンの製造。 CH2Cl2(0.18M)中のアルデヒドの溶液を室温
の下でm−クロロ過安息香酸(1.1当量)で処理し、
反応物を室温で攪拌した。30分後に沈澱が生成した。
反応は5時間後に完了した。この沈澱を濾過により除い
た。溶媒を減圧で除去し、得られた固体をTHF(0.
28M)に溶解し、2N NaOH(2.5当量)と共
に一夜攪拌した。続いてTHFを減圧で除き、得られた
水性混合物をH2Oで希釈し、1N HClでpH1に
酸性化した。乳状の懸濁液をEtOAcで数回抽出し
た。有機抽出物を飽和NaHCO3水溶液で数回、次い
でブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒除去により茶色の油状物8.70g
が得られた。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製した。
【0081】1−ベンジルオキシ−3−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒドロ
キシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−3−(6−シ
アノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−
ホルミル ベンゼンから94%の収率で得られた。
【0082】TLC Rf=0.38(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.42(m,5)、6.7
9(s,1)、6.56(s,1)、5.30(s,
1)、5.10(s,2)、3.89(t,2,J=
6.25Hz)、2.58(q,2,J=7.51H
z)、1.82(m,1)、1.52(s(br),
6)、1.19(t,3,J=7.46Hz)。IR
(KBr)3450、2950、2870、2240、
1750、1625、1510cm-1。 マススペクトル(FD)m/e382(M++1)。 元素分析(C2431NO3として) 理論値 C、75.56;H、8.19;N、3.67 実測値 C、74.91;H、8.13;N、4.1
1。
【0083】E.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ペ
ンチルオキシ ベンゼンの製造。 乾燥DMF(1.3M溶液)に入れた、ヘキサンで洗浄
したNaH(2.10当量)の懸濁液を、室温でアルゴ
ン雰囲気下に攪拌した。乾燥DMF(0.15M)中の
フェノールの溶液を、このNaH懸濁液に徐々に加え
た。反応物を室温で30分間攪拌した。この反応物に1
8−クラウン−6を加え、次にハロゲン化アルキル
(5.0当量)を滴下した。室温で数時間攪拌した後、
飽和NH4Cl水溶液で反応停止させ、水で希釈しEt
OAcで抽出した。EtOAc抽出物を水洗し、次いで
MgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去により粗
生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラ
フィーにより精製した。
【0084】1−ベンジルオキシ−3−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ペンチ
ルオキシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−3−(6
−シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−
6−ヒドロキシ ベンゼンおよび1−ブロモペンタンか
ら、白色固体として100%の収率で製造された。
【0085】TLC Rf=0.56(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.43(m,5)、6.7
8(s,1)、6.53(s,1)、5.12(s,
2)、4.00(t,2,J=6.62Hz)、3.8
6(t,2,J=6.02Hz)、2.58(q,2,
J=7.53Hz)、1.80(m,4)、1.47
(m,12)、1.37(s,6)、1.19(t,
3,J=7.50Hz)、0.94(t,3,J=7.
03Hz)。 IR(CHCl3)3012、2958、2957、2
942、2938、2200、1700、1506、1
471、1454、1412cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e452(M+)。 元素分析(C2941NO3として) 理論値 C、77.12;H、9.15;N、3.10 実測値 C、77.29;H、9.39;N、2.9
1。
【0086】F.1−(6−シアノ−6−メチルヘプチ
ルオキシ)−2−エチル−4−ペンチルオキシ−5−ヒ
ドロキシ ベンゼンの製造。 酢酸エチルまたはメタノール(0.14M溶液)中のベ
ンジルエーテルの溶液に、10%Pd/C(15%w/
w)を加えた。気体水素をこの溶液に15分間通気し
た。次いで反応物を室温で水素雰囲気下に攪拌した。出
発物質が消費された後、反応混合物中にアルゴンを15
分間通気した。反応混合物を半融ガラス漏斗中のセライ
ト層を介して濾過し、触媒をEtOAcで洗浄した。得
られた粗生成物を、固体支持体としてシリカゲルを用い
酢酸エチル/ヘキサン混合物で溶出するフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。
【0087】1−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオ
キシ)−2−エチル−4−ペンチルオキシ−5−ヒドロ
キシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−3−(6−シ
アノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−
ペンチルオキシ ベンゼンから97%の収率で製造され
た。
【0088】TLC Rf=0.46(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ6.70(s,1)、6.5
3(s,1)、5.58(s,1)、3.99(t,
2,J=6.58Hz)、3.91(t,2,J=6.
60Hz)、2.57(q,2,J=7.51Hz)、
1.80(m,4)、1.57(s(br),6)、
1.42(m,4)、1.36(s,6)、1.18
(t,3,J=7.50Hz)、0.95(t,3,J
=6.93Hz)。 IR(CHCl3)3541、3011、2940、2
874、2237、1604、1508、1471cm
-1。 マススペクトル(FD)m/e361(M+)。 元素分析(C2235NO3として) 理論値 C、73.13;H、9.69 実測値 C、73.33;H、9.53。
【0089】G.4−エチル−2−ペンチルオキシ−5
−[[6−メチル−6−(2H−テトラゾール−5−イ
ル)ヘプチル]オキシ]フェノール 二ナトリウム塩の
製造。 エチレングリコールジエチルエーテル(0.20M溶
液)中のニトリルの溶液に、アルゴン雰囲気下でトリ−
n−ブチルスズアジド(6.0当量)を加えた。次いで
反応物を48ないし72時間還流した。次にこの反応物
を室温に冷却し、5N HCl(11当量)で処理し2
時間攪拌した。次いで反応混合物を水で希釈し、EtO
Acで抽出した。酢酸エチル抽出物をMgSO4で乾燥
し、濾過し減圧で溶媒を除くと橙色油状物が得られた。
得られた油状物をEt2Oに溶解し、1.1MのKF水
溶液(8.0当量)で処理し、2.5時間攪拌した。得
られた沈澱を濾過により除いた。溶媒を濾液から除き、
残った残留物をヘキサンで摩砕した。得られた固体をメ
タノールに溶解し、2N NaOH(5当量)で処理
し、1.5時間攪拌した。次いで溶媒を減圧で除去し、
得られた固体をCHP−20樹脂を用い60%MeOH
/H2Oで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精
製した。所望生成物が白色の親液性ナトリウム塩として
得られた。
【0090】4−エチル−2−ペンチルオキシ−5−
[[6−メチル−6−(2H−テトラゾール−5−イ
ル)ヘプチル]オキシ]フェノール 二ナトリウム塩
が、1−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−
2−エチル−4−ペンチルオキシ−5−ヒドロキシ ベ
ンゼンから27%の収率で製造された。
【0091】TLC Rf=0.55(10%MeOH
/CH2Cl2)。1 HNMR(d6−DMSO)δ9.85(s(br),
1)、6.61(s,1)、6.45(s,1)、3.
82(t,2,J=6.58Hz)、3.72(t,
2,J=6.50Hz)、2.38(q,2,J=7.
47Hz)、1.59(m,4)、1.30(m,
8)、1.10(m,4)、1.02(t,3,J=
7.45Hz)、0.87(t,3,J=6.97H
z)。 IR(KBr)3420、2936、1612、151
9、1448cm-1。マススペクトル(FAB)m/e
449(M++2Na++H)、427(M++Na
+H)。 元素分析(C223443Na2−2.0H2Oとして) 理論値 C、54.54;H、7.85;N、11.5
7 実測値 C、54.50;H、7.00;N、11.2
6。
【0092】実施例4 A.5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒ
ドの製造。 ジメチルホルムアミド(250ml)をアルゴン雰囲気
下で0℃に冷却した。このDMFにPOCl3(18.
60ml、0.20mol)を攪拌しながら徐々に加え
た。0℃で数分経過後に反応物を室温に加温し、CH2
Cl2(150ml)を反応混合物に加えて固体を溶解
した。続いて反応物を0℃に再冷却した。4−エチルレ
ゾルシノール(25.0g、0.181mol)を20
0mlのCH2Cl2溶液として反応混合物に加えた。0
℃で10分間攪拌した後、反応物を室温に加温し、次い
で16時間還流した。反応物を室温に冷却し、NaOA
c(50g)の水溶液100mlを徐々に加えた。この
混合物を40分間還流し、次いで室温に冷却した。水層
をCH2Cl2で数回洗浄した。有機物を合し1N HC
l溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒の除去により橙色の固体を得、これ
をトルエンおよびヘキサンから再結晶した(17g、5
6%)。
【0093】TLC Rf=0.39(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.30(s,1)、9.
71(s,1)、7.29(s,1)、6.36(s
(br),1)、2.61(q,2,J=7.48H
z)、1.25(t,3,J=7.54Hz)。
【0094】B.1−[6−メチル−6−シアノヘプチ
ルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5−ヒドロキ
シ ベンゼンの製造。 アセトン600ml中の2−シアノ−2−メチル−7−
クロロヘプタン(15.01g、86.8mmol)の
溶液に、酢酸テトラエチルアンモニウム四水和物(4
5.36g、1.74mol)を加えた。次いで反応物
をアルゴン雰囲気下で25時間還流した。反応物を室温
に冷却し、アセトンを減圧で除いた。得られた残留物に
水およびEt2Oを加えた。水層をEt2Oで数回抽出
し、次いでMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除
去により透明な油状物(23.19g)を得た。
【0095】メタノール400ml中の上で製造された
アセタートに、K2CO3(16.27g)を加え、室温
で24時間攪拌した。反応混合物を濾過して固体を除
き、濾液から溶媒を除去した。得られた固体をEtOA
cに溶解し、このEtOAc溶液をH2Oで洗浄した。
有機溶液をMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除
去により黄色油状物14.50gを得、これを、シリカ
ゲル支持体を用い5%ないし60%EtOAc/ヘキサ
ンの溶媒勾配で50分間溶出するウォーターズ・プレプ
500クロマトグラフィーによって精製した。所望のア
ルコールが透明な油状物(10.58g、57%)とし
て得られた。 TLC Rf=0.13(30%EtOAc/ヘキサ
ン)。
【0096】上で製造された2−シアノ−2−メチル−
7−ヒドロキシヘプタンおよび2,3−ジヒドロキシ−
4−エチル−ベンズアルデヒドの乾燥THF溶液50m
lを室温で攪拌した。この溶液に、トリフェニルホスフ
ィン(17.91g、68.3mmol)および最後に
ジエチル アゾジカルボキシラート(11.89g、6
8.3mmol)を加えた。反応物を室温で2時間15
分間攪拌し、次いで飽和NH4Cl溶液で反応停止させ
た。THFを減圧で除き、得られた残留物をEtOAc
に溶解し、このEtOAc溶液をブラインで洗浄した。
有機層をMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去
により橙色固体を得た。この生成物を、固体支持体とし
てシリカゲルを用い10%ないし30%EtOAc/ヘ
キサンの勾配で50分間溶出するウォーターズ・プレプ
500クロマトグラフィーによって精製した。所望生成
物が黄色油状物(10.50g、51%)として得られ
た。
【0097】1HNMR(CDCl3)δ11.44
(s,1)、9.67(s,1)、7.22(s,
1)、6.36(s,1)、4.02(t,2,J=
6.22Hz)、2.56(q,2,J=7.52H
z)、1.85(m,2)、1.55(s(br),
6)、1.34(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(CHCl3)2980、2944、2860、2
230、1640、1585、1493cm-1。 マススペクトル(FD)m/e303(M+)。 元素分析(C1825NO3として) 理論値 C、71.26;H、8.31;N、4.62 実測値 C、71.39;H、8.10;N、4.7
5。
【0098】C.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ホ
ルミル ベンゼンの製造。 乾燥DMF40mlの溶液、1−[6−メチル−6−シ
アノヘプチルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5
−ヒドロキシ ベンゼン(3.05g、10.7mmo
l)およびK2CO3(2.43g、17.6mmol)
を室温で攪拌した。この混合物に臭化ベンジル(3.6
6g、21.4mmol)を加え、反応物を75℃に加
温した。19時間後に反応物を室温に冷却し、固体を濾
過によって除いた。DMFを6mHgの減圧蒸留により
濾液から除き、得られた物質をEtOAcに溶解し、水
およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥
した。濾過および溶媒の除去により白色固体(4.52
g)を得た。この固体をEt20/ヘキサンから再結晶
して白色のフレーク3.42g(82%)を得た。
【0099】TLC Rf=0.40(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ10.40(s,1)、7.
67(s,1)、7.42(m,5)、6.45(s,
1)、5.20(s,2)、4.00(t,2,J=
6.15Hz)、2.58(q,2,J=7.42H
z)、1.86(m,2)、1.58(s(br),
6)、1.37(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(KBr)2980、2940、2860、223
0、1660、1600、1575cm-1。 マススペクトル(FD)m/e393(M+)。 元素分析(C253NO3として) 理論値 C、76.30;H、7.94;N、3.56
実測値 C、76.54;H、7.84;N、3.6
0。
【0100】D.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒ
ドロキシ ベンゼンの製造。 CH2Cl2(0.18M)中のアルデヒドの溶液を室温
の下でm−クロロ過安息香酸(1.1当量)で処理し、
反応物を室温で攪拌した。30分後に沈澱が生成した。
反応は5時間後に完了した。この沈澱を濾過により除い
た。溶媒を減圧で除去し、得られた固体をTHF(0.
28M)に溶解し、2N NaOH(2.5当量)と共
に一夜攪拌した。続いてTHFを減圧で除き、得られた
水性混合物をH2Oで希釈し、1N HClでpH1に
酸性化した。乳状の懸濁液をEtOAcで数回抽出し
た。有機抽出物を飽和NaHCO3水溶液で数回、次い
でブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒除去により茶色の油状物8.70g
が得られた。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製した。
【0101】1−ベンジルオキシ−3−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒドロ
キシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−3−(6−シ
アノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−
ホルミル ベンゼンから94%の収率で得られた。
【0102】TLC Rf=0.38(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.42(m,5)、6.7
9(s,1)、6.56(s,1)、5.30(s,
1)、5.10(s,2)、3.89(t,2,J=
6.25Hz)、2.58(q,2,J=7.51H
z)、1.82(m,1)、1.52(s(br),
6)、1.19(t,3,J=7.46Hz)。 IR(KBr)3450、2950、2870、224
0、1750、1625、1510cm-1。 マススペクトル(FD)m/e382(M++1)。 元素分析(C2431NO3として) 理論値 C、75.56;H、8.19;N、3.67 実測値 C、74.91;H、8.13;N、4.1
1。
【0103】E.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−イ
ソプロポキシ ベンゼンの製造。 乾燥DMF(1.3M溶液)に入れた、ヘキサンで洗浄
したNaH(2.10当量)の懸濁液を、室温でアルゴ
ン雰囲気下に攪拌した。乾燥DMF(0.15M)中の
フェノールの溶液を、このNaH懸濁液に徐々に加え
た。反応物を室温で30分間攪拌した。この反応物に1
8−クラウン−6を加え、次にハロゲン化アルキル
(5.0当量)を滴下した。室温で数時間攪拌した後、
飽和NH4Cl水溶液で反応停止させ、水で希釈しEt
OAcで抽出した。EtOAc抽出物を水洗し、次いで
MgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去により粗
生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラ
フィーにより精製した。
【0104】1−ベンジルオキシ−3−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−イソプ
ロポキシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−3−(6
−シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−
6−ヒドロキシ ベンゼンおよび2−ヨードプロパンか
ら、白色固体として100%の収率で製造された。
【0105】TLC Rf=0.53(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.38(m,5)、6.8
0(s,1)、6.52(s,1)、5.12(s,
2)、4.40(m,1)、3.87(t,2,J=
6.21Hz)、2.57(q,2,J=7.51H
z)、1.80(m,2)、1.56(s(br),
6)、1.37(s,6)、1.33(d,6,J=
6.05Hz)、1.81(t,3,J=7.50H
z)。 IR(CHCl3)3022、2978、2941、2
236、1600、1505、1471、1411、1
383、1316cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e423(M+)。 元素分析(C2737NO3として) 理論値 C、76.59;H、8.74;N、3.31 実測値 C、76.67;H、7.74;N、3.5
8。
【0106】F.1−(6−シアノ−6−メチルヘプチ
ルオキシ)−2−エチル−4−イソプロポキシ−5−ヒ
ドロキシ ベンゼンの製造。 酢酸エチルまたはメタノール(0.14M溶液)中のベ
ンジルエーテルの溶液に、10%Pd/C(15%w/
w)を加えた。気体水素をこの溶液に15分間通気し
た。次いで反応物を室温で水素雰囲気下に攪拌した。出
発物質が消費された後、反応混合物中にアルゴンを15
分間通気した。反応混合物を半融ガラス漏斗中のセライ
ト層を介して濾過し、触媒をEtOAcで洗浄した。得
られた粗生成物を、固体支持体としてシリカゲルを用い
酢酸エチル/ヘキサン混合物で溶出するフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。
【0107】1−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオ
キシ)−2−エチル−4−イソプロポキシ−5−ヒドロ
キシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−3−(6−シ
アノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−
イソプロポキシ ベンゼンから97%の収率で製造され
た。
【0108】TLC Rf=0.41(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ6.72(s,1)、6.5
2(s,1)、5.58(s,1)、4.43(m,
1)、3.90(t,2,J=6.22Hz)、2.5
6(q,2,J=7.50Hz)、1.82(m,
2)、1.56(m,6)、1.36(s,6)、1.
34(d,6,J=6.06Hz)、1.16(t,
3,J=7.50Hz)。 IR(CHCl3)3535、3024、2979、2
941、2873、2236、1603、1507、1
471cm-1。 マススペクトル(FD)m/e333(M+)。 元素分析(C2031NO3として) 理論値 C、72.04;H、9.37;N、4.20 実測値 C、72.32;H、9.63;N、4.3
0。
【0109】G.4−エチル−2−(1−メチルエトキ
シ)−5−[[6−メチル−6−(2H−テトラゾール
−5−イル)ヘプチル]オキシ]フェノール ナトリウ
ム塩の製造。 エチレングリコールジエチルエーテル(0.20M溶
液)中のニトリルの溶液に、アルゴン雰囲気下でトリ−
n−ブチルスズアジド(6.0当量)を加えた。次いで
反応物を48ないし72時間還流した。次にこの反応物
を室温に冷却し、5N HCl(11当量)で処理し2
時間攪拌した。次いで反応混合物を水で希釈し、EtO
Acで抽出した。酢酸エチル抽出物をMgSO4で乾燥
し、濾過し減圧で溶媒を除くと橙色油状物が得られた。
得られた油状物をEt2Oに溶解し、1.1MのKF水
溶液(8.0当量)で処理し、2.5時間攪拌した。得
られた沈澱を濾過により除いた。溶媒を濾液から除き、
残った残留物をヘキサンで摩砕した。得られた固体をメ
タノールに溶解し、2N NaOH(5当量)で処理
し、1.5時間攪拌した。次いで溶媒を減圧で除去し、
得られた固体をCHP−20樹脂を用い60%MeOH
/H2Oで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精
製した。所望生成物が白色の親液性ナトリウム塩として
得られた。
【0110】4−エチル−2−(1−メチルエトキシ)
−5−[[6−メチル−6−(2H−テトラゾール−5
−イル)ヘプチル]オキシ]フェノール ナトリウム塩
が、1−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−
2−エチル−4−イソプロポキシ−5−ヒドロキシ ベ
ンゼンから43%の収率で製造された。
【0111】TLC Rf=0.48(10%MeOH
/CH2Cl2)。1 HNMR(d6−DMSO)δ9.67(s(br),
1)、6.63(s,1)、6.46(s,1)、4.
29(m,2)、3.72(t,2,J=6.47H
z)、2.37(q,2,J=7.54Hz)、1.5
8(m,4)、1.32(m,4)、1.22(s,
6)、1.16(d,6,J=6.10Hz)、1.0
2(t,3,J=7.48Hz)。 IR(CHCl3)2973、2937、2872、1
620、1508、1437cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e377(M++H)。 元素分析(C203143Na−1.7H2Oとして) 理論値 C、55.93;H、8.08;N、13.0
5 実測値 C、56.26;H、8.24;N、12.6
7。
【0112】実施例5 A.5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒ
ドの製造。 ジメチルホルムアミド(250ml)をアルゴン雰囲気
下で0℃に冷却した。このDMFにPOCl3(18.
60ml、0.20mol)を攪拌しながら徐々に加え
た。0℃で数分経過後に反応物を室温に加温し、CH2
Cl2(150ml)を反応混合物に加えて固体を溶解
した。続いて反応物を0℃に再冷却した。4−エチルレ
ゾルシノール(25.0g、0.181mol)を20
0mlのCH2Cl2溶液として反応混合物に加えた。0
℃で10分間攪拌した後、反応物を室温に加温し、次い
で16時間還流した。反応物を室温に冷却し、NaOA
c(50g)の水溶液100mlを徐々に加えた。この
混合物を40分間還流し、次いで室温に冷却した。水層
をCH2Cl2で数回洗浄した。有機物を合し1N HC
l溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒の除去により橙色の固体を得、これ
をトルエンおよびヘキサンから再結晶した(17g、5
6%)。
【0113】TLC Rf=0.39(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.30(s,1)、9.
71(s,1)、7.29(s,1)、6.36(s
(br),1)、2.61(q,2,J=7.48H
z)、1.25(t,3,J=7.54Hz)。
【0114】B.1−[6−メチル−6−シアノヘプチ
ルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5−ヒドロキ
シ ベンゼンの製造。 アセトン600ml中の2−シアノ−2−メチル−7−
クロロヘプタン(15.01g、86.8mmol)の
溶液に、酢酸テトラエチルアンモニウム四水和物(4
5.36g、1.74mol)を加えた。次いで反応物
をアルゴン雰囲気下で25時間還流した。反応物を室温
に冷却し、アセトンを減圧で除いた。得られた残留物に
水およびEt2Oを加えた。水層をEt2Oで数回抽出
し、次いでMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除
去により透明な油状物(23.19g)を得た。
【0115】メタノール400ml中の上で製造された
アセタートに、K2CO3(16.27g)を加え、室温
で24時間攪拌した。反応混合物を濾過して固体を除
き、濾液から溶媒を除去した。得られた固体をEtOA
cに溶解し、このEtOAc溶液をH2Oで洗浄した。
有機溶液をMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除
去により黄色油状物14.50gを得、これを、シリカ
ゲル支持体を用い5%ないし60%EtOAc/ヘキサ
ンの溶媒勾配で50分間溶出するウォーターズ・プレプ
500クロマトグラフィーによって精製した。所望のア
ルコールが透明な油状物(10.58g、57%)とし
て得られた。 TLC Rf=0.13(30%EtOAc/ヘキサ
ン)。
【0116】上で製造された2−シアノ−2−メチル−
7−ヒドロキシヘプタンおよび2,4−ジヒドロキシ−
5−エチル−ベンズアルデヒドの乾燥THF溶液50m
lを室温で攪拌した。この溶液に、トリフェニルホスフ
ィン(17.91g、68.3mmol)および最後に
ジエチル アゾジカルボキシラート(11.89g、6
8.3mmol)を加えた。反応物を室温で2時間15
分間攪拌し、次いで飽和NH4Cl溶液で反応停止させ
た。THFを減圧で除き、得られた残留物をEtOAc
に溶解し、このEtOAc溶液をブラインで洗浄した。
有機層をMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去
により橙色固体を得た。この生成物を、固体支持体とし
てシリカゲルを用い10%ないし30%EtOAc/ヘ
キサンの勾配で50分間溶出するウォーターズ・プレプ
500クロマトグラフィーによって精製した。所望生成
物が黄色油状物(10.50g、51%)として得られ
た。
【0117】1HNMR(CDCl3)δ11.44
(s,1)、9.67(s,1)、7.22(s,
1)、6.36(s,1)、4.02(t,2,J=
6.22Hz)、2.56(q,2,J=7.52H
z)、1.85(m,2)、1.55(s(br),
6)、1.34(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(CHCl3)2980、2944、2860、2
230、1640、1585、1493cm-1。 マススペクトル(FD)m/e303(M+)。 元素分析(C1825NO3として) 理論値 C、71.26;H、8.31;N、4.62 実測値 C、71.39;H、8.10;N、4.7
5。
【0118】C.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ホ
ルミル ベンゼンの製造。 乾燥DMF40mlの溶液、1−[6−メチル−6−シ
アノヘプチルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5
−ヒドロキシ ベンゼン(3.05g、10.7mmo
l)およびK2CO3(2.43g、17.6mmol)
を室温で攪拌した。この混合物に臭化ベンジル(3.6
6g、21.4mmol)を加え、反応物を75℃に加
温した。19時間後に反応物を室温に冷却し、固体を濾
過によって除いた。DMFを6mHgの減圧蒸留により
濾液から除き、得られた物質をEtOAcに溶解し、水
およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥
した。濾過および溶媒の除去により白色固体(4.52
g)を得た。この固体をEt2O/ヘキサンから再結晶
して白色のフレーク3.42g(82%)を得た。
【0119】TLC Rf=0.40(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.40(s,1)、9.
71(s,1)、7.26(s,1)、6.42(s,
1)、4.18(t,2,J=5.80Hz)、3.7
7(t,2,J=6.28Hz)、2.57(1,2,
J=7.41Hz)、2,30(m,2)、1.96
(t,3,J=7.54Hz)。 IR(CHCl3)3021、2971、2937、1
643、1586、1494cm-1。 マススペクトル(FD)m/e303(M+)。 元素分析(C12153Clとして) 理論値 C、59.33;H、6.23;Cl、14.
61 実測値 C、59.24;H、6.18;Cl、14.
69。
【0120】D.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒ
ドロキシ ベンゼンの製造。 CH2Cl2(0.18M)中のアルデヒドの溶液を室温
の下でm−クロロ過安息香酸(1.1当量)で処理し、
反応物を室温で攪拌した。30分後に沈澱が生成した。
反応は5時間後に完了した。この沈澱を濾過により除い
た。溶媒を減圧で除去し、得られた固体をTHF(0.
28M)に溶解し、2N NaOH(2.5当量)と共
に一夜攪拌した。続いてTHFを減圧で除き、得られた
水性混合物をH2Oで希釈し、1N HClでpH1に
酸性化した。乳状の懸濁液をEtOAcで数回抽出し
た。有機抽出物を飽和NaHCO3水溶液で数回、次い
でブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒除去により茶色の油状物8.70g
が得られた。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製した。
【0121】1−ベンジルオキシ−3−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒドロ
キシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−3−(6−シ
アノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−
ホルミル ベンゼンから94%の収率で得られた。
【0122】TLC Rf=0.38(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.42(m,5)、6.7
9(s,1)、6.56(s,1)、5.30(s,
1)、5.10(s,2)、3.89(t,2,J=
6.25Hz)、2.58(q,2,J=7.51H
z)、1.82(m,1)、1.52(s(br),
6)、1.19(t,3,J=7.46Hz)。 IR(KBr)3450、2950、2870、224
0、1750、1625、1510cm-1。 マススペクトル(FD)m/e382(M++1)。 元素分析(C2431NO3として) 理論値 C、75.56;H、8.19;N、3.67 実測値 C、74.91;H、8.13;N、4.1
1。
【0123】E.1−ベンジルオキシ−5−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−2−
[1−(3−メチル−2−ブテニル)]オキシ ベンゼ
ンの製造。 フェノール、トリフェニルホスフィン(1.0当量)お
よび所望アルコール(1.0当量)のTHF溶液(フェ
ノール中0.12M)を、室温でアルゴン雰囲気下に攪
拌した。攪拌しながらジエチルアゾ−ジカルボキシラー
ト(1.0当量)を加えた。反応物を室温で16時間攪
拌した。次いで反応物の溶媒を除き、得られた残留物を
シリカゲルに前もって吸収させ、酢酸エチル/ヘキサン
混合物で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより
精製した。
【0124】1−ベンジルオキシ−5−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−2−[1−
(3−メチル−2−ブテニル)]オキシ ベンゼンが、
1−ベンジルオキシ−3−(6−シアノ−6−メチルヘ
プチルオキシ)−4−エチル−6−ヒドロキシ ベンゼ
ンおよび3−メチル−2−ブテン−1−オールから、白
色固体として92%の収率で製造された。
【0125】TLC Rf=0.55(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.39(m,5)、6.7
9(s,1)、6.50(s,1)、5.54(m,
1)、5.13(s,2)、4.55(d,2,J=
6.85Hz)、3.84(t,2,J=6.23H
z)、2.57(q,z,J=7.61Hz)、1.7
8(m,5)、1.71(s,3)、1.50(m,
6)、1.37(s,6)、1.18(t,3,J=
7.55Hz)。 IR(CHCl3)3012、2977、2941、2
236、1607、1506、1471、1412cm
-1。 マススペクトル(FD)m/e449(M+)。 元素分析(C2939NO3として) 理論値 C、77.47;H、8.74;N、3.12 実測値 C、78.49;H、8.55;N、2.7
7。
【0126】F.1−[1−(3−メチルブチル)オキ
シ]−2−ヒドロキシ−4−(6−シアノ−6−メチル
ヘプチルオキシ)−5−エチル ベンゼンの製造。 酢酸エチルまたはメタノール(0.14M溶液)中のベ
ンジルエーテルの溶液に、10%Pd/C(15%w/
w)を加えた。気体水素をこの溶液に15分間通気し
た。次いで反応物を室温で水素雰囲気下に攪拌した。出
発物質が消費された後、反応混合物中にアルゴンを15
分間通気した。反応混合物を半融ガラス漏斗中のセライ
ト層を介して濾過し、触媒をEtOAcで洗浄した。得
られた粗生成物を、固体支持体としてシリカゲルを用い
酢酸エチル/ヘキサン混合物で溶出するフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。
【0127】1−[1−(3−メチルブチル)オキシ]
−2−ヒドロキシ−4−(6−シアノ−6−メチルヘプ
チルオキシ)−5−エチル ベンゼンが、1−ベンジル
オキシ−5−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキ
シ)−4−エチル−2−[1−(3−メチル−2−ブテ
ニル)]オキシ ベンゼンから91%の収率で製造され
た。
【0128】TLC Rf=0.44(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ6.70(s,1)、6.5
3(s,1)、5.53(s,1)、4.03(t,
2,J=6.67Hz)、3.91(t,2,J=6.
24Hz)、2.57(q,2,J=7.51Hz)、
1.81(m,2)、1.69(q,1,J=6.57
Hz)、1.56(m,8)、1.36(s,6)、
1.17(t,6,J=7.50Hz)、0.98
(d,6,J=6.57Hz)。 IR(CHCl3)3541、3019、2962、2
873、2236、1604、1508、1471cm
-1。 マススペクトル(FD)m/e361(M+)。 元素分析(C2235NO3として) 理論値 C、73.09;H、9.76;N、3.87 実測値 C、73.36;H、9.68;N、4.0
4。
【0129】G.4−エチル−2−(3−メチルブトキ
シ)−5−[[6−メチル−6−(2H−テトラゾール
−5−イル)ヘプチル]オキシ]フェノール ナトリウ
ム塩の製造。 エチレングリコールジエチルエーテル(0.20M溶
液)中のニトリルの溶液に、アルゴン雰囲気下でトリ−
n−ブチルスズアジド(6.0当量)を加えた。次いで
反応物を48ないし72時間還流した。次にこの反応物
を室温に冷却し、5N HCl(11当量)で処理し2
時間攪拌した。次いで反応混合物を水で希釈し、EtO
Acで抽出した。酢酸エチル抽出物をMgSO4で乾燥
し、濾過し減圧で溶媒を除くと橙色油状物が得られた。
得られた油状物をEt2Oに溶解し、1.1MのKF水
溶液(8.0当量)で処理し、2.5時間攪拌した。得
られた沈澱を濾過により除いた。溶媒を濾液から除き、
残った残留物をヘキサンで摩砕した。得られた固体をメ
タノールに溶解し、2N NaOH(5当量)で処理
し、1.5時間攪拌した。次いで溶媒を減圧で除去し、
得られた固体をCHP−20樹脂を用い60%MeOH
/H2Oで溶出する逆相クロマトグラフィーによって精
製した。所望生成物が白色の親液性ナトリウム塩として
得られた。
【0130】4−エチル−2−(3−メチルブトキシ)
−5−[[6−メチル−6−(2H−テトラゾール−5
−イル)ヘプチル]オキシ]フェノール ナトリウム塩
が、1−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−
2−エチル−4−(3−メチルブトキシ)−5−ヒドロ
キシ ベンゼンから43%の収率で製造された。
【0131】TLC Rf=0.48(10%MeOH
/CH2Cl2)。1 HNMR(d6−DMSO)δ9.70(s(br),
1)、6.62(s,1)、6.46(s,1)、3.
86(t,2,J=6.74Hz)、3.72(t,
2,J=6.37Hz)、2.38(q,2,J=7.
48Hz)、1.76(m,1)、1.54(m,
4)、1.26(m,5)、1.21(s,6)、1.
11(m,3)、1.02(t,3,J=7.46H
z)、0.89(d,6,J=6.62Hz)。 IR(KBr)3415、2960、2930、286
0、1610、1516、1466cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e449(M++2Na+
+H)、427(M++Na++H)、404(M+)。 元素分析(C223543Na−2.25H2Oとし
て) 理論値 C、56.52;H、8.52;N、11.9
9 実測値 C、56.26;H、8.00;N、11.7
5。
【0132】実施例6 A.5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒ
ドの製造。 ジメチルホルムアミド(250ml)をアルゴン雰囲気
下で0℃に冷却した。このDMFにPOCl3(18.
60ml、0.20mol)を攪拌しながら徐々に加え
た。0℃で数分経過後に反応物を室温に加温し、CH2
Cl2(150ml)を反応混合物に加えて固体を溶解
した。続いて反応物を0℃に再冷却した。4−エチルレ
ゾルシノール(25.0g、0.181mol)を20
0mlのCH2Cl2溶液として反応混合物に加えた。0
℃で10分間攪拌した後、反応物を室温に加温し、次い
で16時間還流した。反応物を室温に冷却し、NaOA
c(50g)の水溶液100mlを徐々に加えた。この
混合物を40分間還流し、次いで室温に冷却した。水層
をCH2Cl2で数回洗浄した。有機物を合し1N HC
l溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒の除去により橙色の固体を得、これ
をトルエンおよびヘキサンから再結晶した(17g、5
6%)。
【0133】TLC Rf=0.39(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.30(s,1)、9.
71(s,1)、7.29(s,1)、6.36(s
(br),1)、2.61(q,2,J=7.48H
z)、1.25(t,3,J=7.54Hz)。
【0134】B.1−[6−メチル−6−シアノヘプチ
ルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5−ヒドロキ
シ ベンゼンの製造。 アセトン600ml中の2−シアノ−2−メチル−7−
クロロヘプタン(15.01g、86.8mmol)の
溶液に、酢酸テトラエチルアンモニウム四水和物(4
5.36g、1.74mol)を加えた。次いで反応物
をアルゴン雰囲気下で25時間還流した。反応物を室温
に冷却し、アセトンを減圧で除いた。得られた残留物に
水およびEt2Oを加えた。水層をEt2Oで数回抽出
し、次いでMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除
去により透明な油状物(23.19g)を得た。
【0135】メタノール400ml中の上で製造された
アセタートに、K2CO3(16.27g)を加え、室温
で24時間攪拌した。反応混合物を濾過して固体を除
き、濾液から溶媒を除去した。得られた固体をEtOA
cに溶解し、このEtOAc溶液をH2Oで洗浄した。
有機溶液をMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除
去により黄色油状物14.50gを得、これを、シリカ
ゲル支持体を用い5%ないし60%EtOAc/ヘキサ
ンの溶媒勾配で50分間溶出するウォーターズ・プレプ
500クロマトグラフィーによって精製した。所望のア
ルコールが透明な油状物(10.58g、57%)とし
て得られた。 TLC Rf=0.13(30%EtOAc/ヘキサ
ン)。
【0136】上で製造された2−シアノ−2−メチル−
7−ヒドロキシヘプタンおよび2,3−ジヒドロキシ−
4−エチル−ベンズアルデヒドの乾燥THF溶液50m
lを室温で攪拌した。この溶液に、トリフェニルホスフ
ィン(17.91g、68.3mmol)および最後に
ジエチル アゾジカルボキシラート(11.89g、6
8.3mmol)を加えた。反応物を室温で2時間15
分間攪拌し、次いで飽和NH4Cl溶液で反応停止させ
た。THFを減圧で除き、得られた残留物をEtOAc
に溶解し、このEtOAc溶液をブラインで洗浄した。
有機層をMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去
により橙色固体を得た。この生成物を、固体支持体とし
てシリカゲルを用い10%ないし30%EtOAc/ヘ
キサンの勾配で50分間溶出するウォーターズ・プレプ
500クロマトグラフィーによって精製した。所望生成
物が黄色油状物(10.50g、51%)として得られ
た。
【0137】1HNMR(CDCl3)δ11.44
(s,1)、9.67(s,1)、7.22(s,
1)、6.36(s,1)、4.02(t,2,J=
6.22Hz)、2.56(q,2,J=7.52H
z)、1.85(m,2)、1.55(s(br),
6)、1.34(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(CHCl3)2980、2944、2860、2
230、1640、1585、1493cm-1。 マススペクトル(FD)m/e303(M+)。 元素分析(C1825NO3として) 理論値 C、71.26;H、8.31;N、4.62 実測値 C、71.39;H、8.10;N、4.7
5。
【0138】C.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ホ
ルミル ベンゼンの製造。 乾燥DMF40mlの溶液、1−[6−メチル−6−シ
アノヘプチルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5
−ヒドロキシ ベンゼン(3.05g、10.7mmo
l)およびK2CO3(2.43g、17.6mmol)
を室温で攪拌した。この混合物に臭化ベンジル(3.6
6g、21.4mmol)を加え、反応物を75℃に加
温した。19時間後に反応物を室温に冷却し、固体を濾
過によって除いた。DMFを6mHgの減圧蒸留により
濾液から除き、得られた物質をEtOAcに溶解し、水
およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥
した。濾過および溶媒の除去により白色固体(4.52
g)を得た。この固体をEt2O/ヘキサンから再結晶
して白色のフレーク3.42g(82%)を得た。
【0139】TLC Rf=0.40(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ10.40(s,1)、7.
67(s,1)、7.42(m,5)、6.45(s,
1)、5.20(s,2)、4.00(t,2,J=
6.15Hz)、2.58(q,2,J=7.42H
z)、1.86(m,2)、1.58(s(br),
6)、1.37(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(KBr)2980、2940、2860、223
0、1660、1600、1575cm-1。 マススペクトル(FD)m/e393(M+)。 元素分析(C253NO3として) 理論値 C、76.30;H、7.94;N、3.56 実測値 C、76.54;H、7.84;N、3.6
0。
【0140】D.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒ
ドロキシ ベンゼンの製造。 CH2Cl2(0.18M)中のアルデヒドの溶液を室温
の下でm−クロロ過安息香酸(1.1当量)で処理し、
反応物を室温で攪拌した。30分後に沈澱が生成した。
反応は5時間後に完了した。この沈澱を濾過により除い
た。溶媒を減圧で除去し、得られた固体をTHF(0.
28M)に溶解し、2N NaOH(2.5当量)と共
に一夜攪拌した。続いてTHFを減圧で除き、得られた
水性混合物をH2Oで希釈し、1N HClでpH1に
酸性化した。乳状の懸濁液をEtOAcで数回抽出し
た。有機抽出物を飽和NaHCO3水溶液で数回、次い
でブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒除去により茶色の油状物8.70g
が得られた。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製した。
【0141】1−ベンジルオキシ−2−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒドロ
キシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−2−(6−シ
アノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−
ホルミル ベンゼンから94%の収率で得られた。
【0142】TLC Rf=0.38(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.42(m,5)、6.7
9(s,1)、6.56(s,1)、5.30(s,
1)、5.10(s,2)、3.89(t,2,J=
6.25Hz)、2.58(q,2,J=7.51H
z)、1.82(m,1)、1.52(s(br),
6)、1.19(t,3,J=7.46Hz)。 IR(KBr)3450、2950、2870、224
0、1750、1625、1510cm-1。 マススペクトル(FD)m/e382(M++1)。 元素分析(C2431NO3として) 理論値 C、75.56;H、8.19;N、3.67 実測値 C、74.91;H、8.13;N、4.1
1。
【0143】E.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−シ
クロペンチルオキシ ベンゼンの製造。 乾燥DMF(1.3M溶液)に入れた、ヘキサンで洗浄
したNaH(2.10当量)の懸濁液を、室温でアルゴ
ン雰囲気下に攪拌した。乾燥DMF(0.15M)中の
フェノールの溶液を、このNaH懸濁液に徐々に加え
た。反応物を室温で30分間攪拌した。この反応物に1
8−クラウン−6を加え、次にハロゲン化アルキル
(5.0当量)を滴下した。室温で数時間攪拌した後、
飽和NH4Cl水溶液で反応停止させ、水で希釈しEt
OAcで抽出した。EtOAc抽出物を水洗し、次いで
MgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去により粗
生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラ
フィーにより精製した。
【0144】1−ベンジルオキシ−2−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−シクロ
ペンチルオキシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−2
−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エ
チル−6−ヒドロキシ ベンゼンおよびブロモシクロペ
ンタンから、白色固体として92%の収率で製造され
た。
【0145】TLC Rf=0.53(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.39(m,5)、6.7
8(s,1)、6.53(s,1)、5.10(s,
2)、4.77(m,1)、3.87(t,2,J=
6.22Hz)、2.58(q,z,J=7.52H
z)、1.86(m,7)、1.54(m,7)、1.
37(s,6)、1.19(t,3,J=7.43H
z)。 IR(CHCl3)3025、3012、2944、2
872、2236、1608、1505、1471、1
412cm-1。 マススペクトル(FD)m/e449(M+)。 元素分析(C2939NO3として) 理論値 C、77.47;H、8.74;N、3.12 実測値 C、77.20;H、8.95;N、3.2
3。
【0146】F.1−シクロペンチルオキシ−2−ヒド
ロキシ−4−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキ
シ)−5−エチル ベンゼンの製造。 酢酸エチルまたはメタノール(0.14M溶液)中のベ
ンジルエーテルの溶液に、10%Pd/C(15%w/
w)を加えた。気体水素をこの溶液に15分間通気し
た。次いで反応物を室温で水素雰囲気下に攪拌した。出
発物質が消費された後、反応混合物中にアルゴンを15
分間通気した。反応混合物を半融ガラス漏斗中のセライ
ト層を介して濾過し、触媒をEtOAcで洗浄した。得
られた粗生成物を、固体支持体としてシリカゲルを用い
酢酸エチル/ヘキサン混合物で溶出するフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。
【0147】1−シクロペンチルオキシ−2−ヒドロキ
シ−4−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−
5−エチル ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−5−
(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチ
ル−2−シクロペンチルオキシベンゼンから、透明な油
状物として97%の収率で製造された。
【0148】TLC Rf=0.44(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ6.70(s,1)、6.5
2(s,1)、5.53(s,1)、4.70(m,
1)、3.90(t,2,J=6.22Hz)、2.5
7(q,2,J=7.50Hz)、1.83(m,
2)、1.64(m,2)、1.55(m,2)、1.
36(s,6)、1.17(t,3,J=7.50H
z)。 IR(CHCl3)3550、3013、2968、2
945、2873、2238、1600、1506、1
471cm-1。 マススペクトル(FD)m/e359(M+)。 元素分析(C2233NO3として) 理論値 C、73.50;H、9.25;N、3.90 実測値 C、73.79;H、9.53;N、3.7
3。
【0149】G.2−(シクロペンチルオキシ)−4−
エチル−5−[[6−メチル−6−(2H−テトラゾー
ル−5−イル)ヘプチル]オキシ]フェノール ナトリ
ウム塩の製造。 ダイグライム(0.4M溶液)中のニトリルの溶液を、
ジメチルアミノエタノールヒドロクロリド(2.0当
量)、ジメチルアミノエタノール(2.0当量)、およ
びナトリウムアジド(5.0当量)で処理した。次いで
反応混合物を48ないし72時間130℃に加熱した。
次に反応物を室温に冷却し、5N HClで反応停止さ
せ、2時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エ
チルで数回抽出した。酢酸エチル抽出物をMgSO4
乾燥し、濾過し溶媒を除去して、黄褐色の固体を得た。
この固体をMeOHに溶解し、3当量のNaOHで処理
した。メタノールを除去して、得られた固体をCHP−
20樹脂を用い60%MeOH/H2Oで溶出する逆相
クロマトグラフィーにより精製した。所望生成物が白色
の親液性ナトリウム塩として得られた。
【0150】2−(シクロペンチルオキシ)−4−エチ
ル−5−[[6−メチル−6−(2H−テトラゾール−
5−イル)ヘプチル]オキシ]フェノール ナトリウム
塩を、1−シクロペンチルオキシ−2−ヒドロキシ−4
−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−5−エ
チル ベンゼンから、方法Bによって34%の収率で製
造した。
【0151】TLC Rf=0.42(10%MeOH
/CH2Cl2)。1 HNMR(d6−DMSO)δ6.57(s,1)、
6.47(s,1)、4.64(m,1)、3.72
(t,2,J=6.45Hz)、2.37(q,2,J
=7.47Hz)、1.70(s(br),6)、1.
58(m,8)、1.26(m,4)、1.22(s,
6)、1.09(m,4)、1.02(t,3,J=
7.41Hz)。 IR(KBr)3423、2960、2869、160
8、1527、1464、1389cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e447(M++2N
+)、425(M++Na+)。 元素分析(C223443Na−2.0H2Oとして) 理論値 C、57.19;H、8.29;N、12.1
4 実測値 C、57.28;H、8.32;N、11.9
4。
【0152】実施例7 A.4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−1−アセト
フェノンの製造。 乾いた丸底フラスコ中N2雰囲気下で、2,4−ジヒド
ロキシアセトフェノン(15.2g、100mmol)
を、メチルエチルケトン(400ml)およびDMSO
(100ml)に溶解した。この溶液に臭化ベンジル
(17.0g、100mmol)およびK2CO3(2
7.6g、200mmol)を加えた。反応物を15時
間加熱還流および攪拌した。メチルエチルケトンを減圧
で除去し、DMSO溶液をEtOAcで希釈し、ブライ
ンで数回洗浄した。有機物質を集め、乾燥(MgS
4)し、濾過し濃縮して暗色の固体を得た。この固体
をヘキサン/トルエンから再結晶するとベンジルエーテ
ルが黄褐色の固体(12.8g、55.7%)として得
られた。
【0153】mp 143−144.5℃。 NMR(CDCl3)δ12.77(s,1H)、7.
70(d,1H,J=7Hz)、7.3−7.5(m,
5H)、6.54(d,1H,J=7Hz)、6.53
(s,1H)、5.11(s,2H)、2.58(s,
3H)。 元素分析(C15123として) 理論値 C、74.36;H、5.82 実測値 C、74.52;H、5.97。
【0154】B.2[6−メチル−6−シアノヘプチ
ル]オキシ−4−ベンジルオキシ−1−アセトフェノン
の製造。 DMF(150ml)中の4−ベンジルオキシ−2−ヒ
ドロキシ−1−アセトフェノン(9.65g、42mm
ol)の溶液に、2−シアノ−2−メチル−7−クロロ
ヘプトン(6.86g、40mmol)、K2CO3(1
0.6g、77mmol)、およびKI(1.6g、
9.6mmol)を加えた。反応物を90℃に加熱し2
4時間攪拌した。固体を濾過により除き、DMFを減圧
で除去した。残留物を、移動相としてヘキサン中5%な
いし20%のEtOAcの勾配を使用するプレプ−50
0HPLCにより30分間精製すると、純粋なエーテル
が透明な油状物(12.1g、79.8%)として得ら
れた。
【0155】NMR(CDCl3)δ7.85(d,1
H,J=7.4Hz)、7.3−7.5(m,5H)、
6.60(dd,1H,J=7.4、1.8Hz)、
6.53(d,1H,J=1.8Hz)、5.12
(s,2H)、4.04(t,2H,J=5.3H
z)、2.61(s,3H)、1.85−1.95
(m,2H)、1.5−1.6(m,6H)、1.37
(s,6H)。 IR(CHCl3)2943、2238、1601cm
-1。 マススペクトル(m/e)379。
【0156】C.1−ベンジルオキシ−3[6−メチル
−6−シアノヘプチル]オキシ−5−エチル ベンゼン
の製造。 CCl4(30ml)中の2[6−メチル−6−シアノ
ヘプチル]オキシ−4−ベンジルオキシ−1−アセトフ
ェノン(12.1g、31.6mmol)の溶液に、ト
リフルオロ酢酸(44.4g、390mmol)および
トリエチルシラン(21.8g、188mmol)を加
えた。反応物を室温で1.5時間攪拌し、次いでEtO
Acで希釈し水性Na2CO3で洗浄することにより後処
理した。有機物質を集め、乾燥(MgSO4)し、濾過
し、減圧濃縮した。残留物を、15分間でヘキサン中3
%から5%に至るEtOAcの勾配、次いで5%EtO
Acに維持するプレプ−500HPLCによって精製し
た。適当な画分を濃縮すると、還元された生成物(1
0.6g、91.5%)が透明な液体として得られた。
【0157】NMR(CDCl3)δ7.35−7.5
(m,5H)、7.06(d,1H,J=6.5H
z)、6.53(s,1H)、6.52(dd,1H,
J=6.5,2Hz)、5.06(s,2H)、3.9
6(t,2H,J=5.3Hz)、2.60(q,2
H,J=6.3Hz)、1.8−1.85(m,2
H)、1.5−1.6(m,6H)、1.37(s,6
H)、1.20(t,3H,J=6.3Hz)。
【0158】D.1−ブロモ−2−ベンジルオキシ−4
[6−メチル−6−シアノヘプチル]オキシ−5−エチ
ル ベンゼンの製造。 CCl4(125ml)中の1−ベンジルオキシ−3
[6−メチル−6−シアノヘプチル]オキシ−5−エチ
ル ベンゼン(10.6g、28.9mmol)の溶液
に、NBS(6.0g、33.3mmol)を加えた。
室温で攪拌を6時間続けた。次いで混合物をCH2Cl2
で希釈し、H2Oで希釈した。有機物質を集め、乾燥
(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。残留物をヘ
キサン/EtOAcから再結晶すると、アリールブロミ
ド(12.6g、97.8%)が淡黄色固体として得ら
れた。
【0159】NMR(CDCl3)δ7.35−7.5
(m,5H)、7.22(s,1H)、6.50(s,
1H)、5.17(s,2H)、3.90(t,2H,
J=5.3Hz)、2.58(q,2H,J=6.3H
z)、1.75−1.85(m,2H)、1.50−
1.65(m,6H)、1.37(s,6H)、1.1
8(t,3H,J=6.3Hz)。 IR(CHCl3)3020、2981、2946、2
238、1662、1600cm-1。 マススペクトル(m/e)444、445、446。
【0160】E.1−ベンジルオキシ−5−[[6−シ
アノ−6−メチル−5−イル)ヘプチル]オキシ]−4
−エチル−2−(フェニルチオ)−ベンゼンの製造。 乾燥THF50ml中の1−ブロモ−2−ベンジルオキ
シ−4[6−メチル−6−シアノヘプチル]オキシ−5
−エチル ベンゼン(1.0g、2.25mmol)の
溶液を−78℃に冷却した。t−プチルリチウム(1.
7Mヘキサン溶液2.8ml、4.5mmol)をこの
アリールブロミド溶液に加え、−78℃で30分間攪拌
した。次にジフェニルジスルフィド(1.0g、4.5
mmol)をこのアニオン溶液に加え、混合物を−78
℃で5分間攪拌し、次いで室温に加温した。室温で30
分間攪拌した後、反応を飽和NH4Cl水で停止させ、
酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をMgSO4で乾燥
し、濾過し溶媒を除いて粗生成物を得た。この粗生成物
を6%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲル上の
フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。チオエ
ーテル生成物が80%の収率で得られた。
【0161】1HNMR(CDCl3)δ7.10(m,
6)、6.50(s,1)、5.10(s,2)、3.
94(t,2,J=6.20Hz)、2.54(q,
2,J=7.50Hz)、1.83(m,2)、1.5
8(s(br),6)、1.20(s,6)、1.18
(t,3,J=7.50Hz)。 IR(CHCl3)3020、2978、2943、2
870、2230、1750、1599、1575、1
550、1499cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e473(M+)。
【0162】F.4−(6−シアノ−6−メチルヘプチ
ルオキシ)−5−エチル−2−ヒドロキシ−1−(フェ
ニルチオ) ベンゼンの製造。 CH2Cl2(30ml)中の1−ベンジルオキシ−5−
[[6−シアノ−6−メチル−5−イル)ヘプチル]オ
キシ]−4−エチル−2−(フェニルチオ)−ベンゼン
(1.0g)の溶液を−78℃に冷却した。この溶液に
BBr3(CH2Cl2中の1.0M溶液を2.1ml)
を加えた。続いて反応物を室温に加温し、水で反応を鎮
めた。反応混合物をCH2Cl2で抽出した。有機抽出物
をMgSO4で乾燥し、濾過し減圧濃縮した。粗生成物
を5%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲル上の
フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。所望の
フェノールが74%の収率で得られた。
【0163】1HNMR(CDCl3)δ7.00−7.
40(m,7)、6.60(s,1)、6.40(s
(br),1)、4.00(t,2,J=6.20H
z)、2.60(q,2,J=7.50Hz)、1.8
8(m,2)、1.60(s(br),6)、1.40
(s,6)、1.20(t,3,7.50Hz)。 IR(CHCl3)3441、3021、2977、2
943、2230、1608、1580、1490cm
-1。 マススペクトル(FAB)m/e384(M++H)、
383(M+)。
【0164】G.4−エチル−2−(フェニルチオ)−
5−[[6−メチル−6−(2H−テトラゾール−5−
イル)ヘプチル]オキシ]フェノール 二ナトリウム塩
の製造。 ダイグライム(5ml)中の4−(6−シアノ−6−メ
チルヘプチルオキシ)−5−エチル−2−ヒドロキシ−
1−(フェニルチオ) ベンゼン(0.680g)の溶
液を、ジメチルアミノエタノールヒドロクロリド(0.
80g、2.0当量)、ジメチルアミノエタノール
(0.36g、2.0当量)およびナトリウムアジド
(0.50g、5.0当量)で処理した。次いで反応混
合物を48時間130℃に加熱した。次に反応物を室温
に冷却し、5N HClで反応停止させ2時間攪拌し
た。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで数回抽出し
た。酢酸エチル抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過し溶
媒を除去すると黄褐色の固体が得られた。この固体をM
eOHに溶解し、3当量のNaOHで処理した。メタノ
ールを除去し、得られた固体をCHP−20樹脂を用い
60%MeOH/H2Oで溶出する逆相クロマトグラフ
ィーによって精製した。所望生成物が、白色親液性ナト
リウム塩として36%の収率で得られた。
【0165】1HNMR(d6DMSO)δ7.20
(m,2)、7.00(m,4)、6.70(s,
1)、3.82(m,2)、2.20(q,2,J=
7.50Hz)、1.62(m,4)、1.25(m,
2)、1.20(s,6)、1.10(m,2)、1.
05(t,3,J=7.50Hz)。 IR(KBr)3430、2935、2880、160
5、1581、1478cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e471(M+2Na+
H)、449(M++Na++H)、428(M+
H)。 元素分析(C232842SNa2−0.5H2Oとし
て) 理論値 C、57.62;H、6.05;N、11.6
9 実測値 C、57.57;H、6.31;N、11.5
9。
【0166】実施例8 A.5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒ
ドの製造。 ジメチルホルムアミド(250ml)をアルゴン雰囲気
下で0℃に冷却した。このDMFにPOCl3(18.
60ml、0.20mol)を攪拌しながら徐々に加え
た。0℃で数分経過後に反応物を室温に加温し、CH2
Cl2(150ml)を反応混合物に加えて固体を溶解
した。続いて反応物を0℃に再冷却した。4−エチルレ
ゾルシノール(25.0g、0.181mol)を20
0mlのCH2Cl2溶液として反応混合物に加えた。0
℃で10分間攪拌した後、反応物を室温に加温し、次い
で16時間還流した。反応物を室温に冷却し、NaOA
c(50g)の水溶液100mlを徐々に加えた。この
混合物を40分間還流し、次いで室温に冷却した。水層
をCH2Cl2で数回洗浄した。有機物を合し1N HC
l溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒の除去により橙色の固体を得、これ
をトルエンおよびヘキサンから再結晶した(17g、5
6%)。
【0167】TLC Rf=0.39(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.30(s,1)、9.
71(s,1)、7.29(s,1)、6.36(s
(br),1)、2.61(q,2,J=7.48H
z)、1.25(t,3,J=7.54Hz)。
【0168】B.1−[6−メチル−6−シアノヘプチ
ルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5−ヒドロキ
シ ベンゼンの製造。 アセトン600ml中の2−シアノ−2−メチル−7−
クロロヘプタン(15.01g、86.8mmol)の
溶液に、酢酸テトラエチルアンモニウム四水和物(4
5.36g、1.74mol)を加えた。次いで反応物
をアルゴン雰囲気下で25時間還流した。反応物を室温
に冷却し、アセトンを減圧で除いた。得られた残留物に
水およびEt2Oを加えた。水層をEt2Oで数回抽出
し、次いでMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除
去により透明な油状物(23.19g)を得た。
【0169】メタノール400ml中の上で製造された
アセタートに、K2CO3(16.27g)を加え、室温
で24時間攪拌した。反応混合物を濾過して固体を除
き、濾液から溶媒を除去した。得られた固体をEtOA
cに溶解し、このEtOAc溶液をH2Oで洗浄した。
有機溶液をMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除
去により黄色油状物14.50gを得、これを、シリカ
ゲル支持体を用い5%ないし60%EtOAc/ヘキサ
ンの溶媒勾配で50分間溶出するウォーターズ・プレプ
500クロマトグラフィーによって精製した。所望のア
ルコールが透明な油状物(10.58g、57%)とし
て得られた。 TLC Rf=0.13(30%EtOAc/ヘキサ
ン)。
【0170】上で製造された2−シアノ−2−メチル−
7−ヒドロキシヘプタンおよび2,3−ジヒドロキシ−
4−エチル−ベンズアルデヒドの乾燥THF溶液50m
lを室温で攪拌した。この溶液に、トリフェニルホスフ
ィン(17.91g、68.3mmol)および最後に
ジエチル アゾジカルボキシラート(11.89g、6
8.3mmol)を加えた。反応物を室温で2時間15
分間攪拌し、次いで飽和NH4Cl溶液で反応停止させ
た。THFを減圧で除き、得られた残留物をEtOAc
に溶解し、このEtOAc溶液をブラインで洗浄した。
有機層をMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去
により橙色固体を得た。この生成物を、固体支持体とし
てシリカゲルを用い10%ないし30%EtOAc/ヘ
キサンの勾配で50分間溶出するウォーターズ・プレプ
500クロマトグラフィーによって精製した。所望生成
物が黄色油状物(10.50g、51%)として得られ
た。
【0171】1HNMR(CDCl3)δ11.44
(s,1)、9.67(s,1)、7.22(s,
1)、6.36(s,1)、4.02(t,2,J=
6.22Hz)、2.56(q,2,J=7.52H
z)、1.85(m,2)、1.55(s(br),
6)、1.34(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(CHCl3)2980、2944、2860、2
230、1640、1585、1493cm-1。 マススペクトル(FD)m/e303(M+)。 元素分析(C1825NO3として) 理論値 C、71.26;H、8.31;N、4.62 実測値 C、71.39;H、8.10;N、4.7
5。
【0172】C.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ホ
ルミル ベンゼンの製造。 乾燥DMF40mlの溶液、1−[6−メチル−6−シ
アノヘプチルオキシ]−2−エチル−4−ホルミル−5
−ヒドロキシ ベンゼン(3.05g、10.7mmo
l)およびK2CO3(2.43g、17.6mmol)
を室温で攪拌した。この混合物に臭化ベンジル(3.6
6g、21.4mmol)を加え、反応物を75℃に加
温した。19時間後に反応物を室温に冷却し、固体を濾
過によって除いた。DMFを6mHgの減圧蒸留により
濾液から除き、得られた物質をEtOAcに溶解し、水
およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥
した。濾過および溶媒の除去により白色固体(4.52
g)を得た。この固体をEt2O/ヘキサンから再結晶
して白色のフレーク3.42g(82%)を得た。
【0173】TLC Rf=0.40(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ10.40(s,1)、7.
67(s,1)、7.42(m,5)、6.45(s,
1)、5.20(s,2)、4.00(t,2,J=
6.15Hz)、2.58(q,2,J=7.42H
z)、1.86(m,2)、1.58(s(br),
6)、1.37(s,6)、1.18(t,3,J=
7.50Hz)。 IR(KBr)2980、2940、2860、223
0、1660、1600、1575cm-1。 マススペクトル(FD)m/e393(M+)。 元素分析(C253NO3として) 理論値 C、76.30;H、7.94;N、3.56 実測値 C、76.54;H、7.84;N、3.6
0。
【0174】D.1−ベンジルオキシ−3−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒ
ドロキシ ベンゼンの製造。 CH2Cl2(0.18M)中のアルデヒドの溶液を室温
の下でm−クロロ過安息香酸(1.1当量)で処理し、
反応物を室温で攪拌した。30分後に沈澱が生成した。
反応は5時間後に完了した。この沈澱を濾過により除い
た。溶媒を減圧で除去し、得られた固体をTHF(0.
28M)に溶解し、2N NaOH(2.5当量)と共
に一夜攪拌した。続いてTHFを減圧で除き、得られた
水性混合物をH2Oで希釈し、1N HClでpH1に
酸性化した。乳状の懸濁液をEtOAcで数回抽出し
た。有機抽出物を飽和NaHCO3水溶液で数回、次い
でブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒除去により茶色の油状物8.70g
が得られた。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製した。
【0175】1−ベンジルオキシ−3−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−ヒドロ
キシ ベンゼンが、1−ベンジルオキシ−2−(6−シ
アノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−6−
ホルミル ベンゼンから94%の収率で得られた。
【0176】TLC Rf=0.38(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.42(m,5)、6.7
9(s,1)、6.56(s,1)、5.30(s,
1)、5.10(s,2)、3.89(t,2,J=
6.25Hz)、2.58(q,2,J=7.51H
z)、1.82(m,1)、1.52(s(br),
6)、1.19(t,3,J=7.46Hz)。 IR(KBr)3450、2950、2870、224
0、1750、1625、1510cm-1。 マススペクトル(FD)m/e382(M++1)。 元素分析(C2431NO3として) 理論値 C、75.56;H、8.19;N、3.67 実測値 C、74.91;H、8.13;N、4.1
1。
【0177】E.1−ベンジルオキシ−5−(6−シア
ノ−6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−2−
(4−フルオロベンジル)オキシ ベンゼンの製造。 フェノールのTHF溶液(フェノール中0.12M)、
トリフェニルホスフィン(1.0当量)および所望のア
ルコール(1.0当量)を室温でアルゴン雰囲気下に攪
拌した。攪拌しながらジエチルアゾ−ジカルボキシラー
ト(1.0当量)を加えた。反応物を室温で16時間攪
拌した。次いで反応物の溶媒を除去し、得られた残留物
をシリカゲルに前もって吸収させ、酢酸エチル/ヘキサ
ン混合物で溶出するフラッシュクロマトグラフィーによ
り精製した。
【0178】1−ベンジルオキシ−5−(6−シアノ−
6−メチルヘプチルオキシ)−4−エチル−2−(4−
フルオロベンジル)オキシ ベンゼンが、1−ベンジル
オキシ−2−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキ
シ)−4−エチル−6−ヒドロキシ ベンゼンおよび4
−フルオロベンジルアルコールから、白色固体として5
2%の収率で製造された。
【0179】TLC Rf=0.55(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.46(m,5)、7.0
7(d,2,J=8.70Hz)、7.05(d,2,
J=8.70Hz)、6.87(s,1)、6.61
(s,1)、5.17(s,2)、5.07(s,
2)、3.92(t,2,J=6.20Hz)、2.6
3(q,2,J=7.51Hz)、1.85(m,
2)、1.60(m,6)、1.39(s,6)、1.
23(t,3,J=7.44Hz)。 IR(KBr)3066、2976、2938、285
8、2232、1608、1553、1462cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e489(M+)。 元素分析(C3136NO3として) 理論値 C、76.05;H、7.41;N、2.86 実測値 C、76.28;H、7.70;N、3.1
6。
【0180】F.1−(4−フルオロベンジル)オキシ
−2−ヒドロキシ−4−(6−シアノ−6−メチルヘプ
チルオキシ)−5−エチル ベンゼンの製造。 酢酸エチルまたはメタノール(0.14M溶液)中のベ
ンジルエーテルの溶液に、10%Pd/C(15%w/
w)を加えた。気体水素をこの溶液に15分間通気し
た。次いで反応物を室温で水素雰囲気下に攪拌した。出
発物質が消費された後、反応混合物中にアルゴンを15
分間通気した。反応混合物を半融ガラス漏斗中のセライ
ト層を介して濾過し、触媒をEtOAcで洗浄した。得
られた粗生成物を、固体支持体としてシリカゲルを用い
酢酸エチル/ヘキサン混合物で溶出するフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。
【0181】1−(4−フルオロベンジル)オキシ−2
−ヒドロキシ−4−(6−シアノ−6−メチルヘプチル
オキシ)−5−エチル ベンゼンが、1−ベンジルオキ
シ−5−(6−シアノ−6−メチルヘプチルオキシ)−
4−エチル−2−(4−フルオロベンジル)オキシ ベ
ンゼンから、透明な油状物として85%の収率で製造さ
れた。
【0182】TLC Rf=0.36(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.40(d,1,J=5.
48Hz)、7.37(d,1,J=5.42Hz)、
7.08(d,1,J=8.66Hz)、7.06
(d,1,J=8.66Hz)、6.77(s,1)、
6.55(s,1)、5.75(s,1)、5.00
(s,2)、3.90(t,2,J=6.20Hz)、
2.60(dd,2,J=7.48Hz)、1.82
(m,2)、1.57(s(br),6)、1.36
(s,6)、1.19(t,3,J=7.45Hz)。 IR(CHCl3)3546、2977、2943、2
873、2250、1604、1513、1471cm
-1。 マススペクトル(FAB)m/e399(M+)。 元素分析(C2430NO3として) 理論値 C、72.16;H、7.57;N、3.51 実測値 C、71.86;H、7.66;N、3.2
7。
【0183】G.2−[(4−フルオロフェニル)メト
キシ]−4−エチル−5−[[6−メチル−6−(2H
−テトラゾール−5−イル)ヘプチル]オキシ]フェノ
ールナトリウム塩の製造。 ダイグライム(0.4M溶液)中のニトリルの溶液を、
ジメチルアミノエタノールヒドロクロリド(2.0当
量)、ジメチルアミノエタノール(2.0当量)および
ナトリウムアジド(5.0当量)で処理した。次いで反
応混合物を48ないし72時間130℃に加熱した。次
にこの反応物を室温に冷却し、5N HClで反応停止
させ、2時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸
エチルで数回抽出した。酢酸エチル抽出物をMgSO4
で乾燥し、濾過し溶媒を除くと黄褐色の固体が得られ
た。この固体をMeOHに溶解し、3当量のNaOHで
処理した。メタノールを除き、得られた固体をCHP−
20樹脂を用い60%MeOH/H2Oで溶出する逆相
クロマトグラフィーによって精製した。所望生成物が白
色の親液性ナトリウム塩として得られた。
【0184】2−[(4−フルオロフェニル)メトキ
シ]−4−エチル−5−[[6−メチル−6−(2H−
テトラゾール−5−イル)ヘプチル]オキシ]フェノー
ル ナトリウム塩が、1−(4−フルオロベンジル)オ
キシ−2−ヒドロキシ−4−(6−シアノ−6−メチル
ヘプチルオキシ)−5−エチル ベンゼンから43%の
収率で製造された。
【0185】TLC Rf=0.45(10%MeOH
/CH2Cl2)。1 HNMR(d6−DMSO)δ10.10(s(b
r),1)、7.48(dd,2,J=8.51、5.
78Hz)、7.18(d,1,J=8.89Hz)、
7.15(d,1,J=8.90Hz)、6.69
(s,1)、6.51(s,1)、4.94(s,
2)、3.72(t,2,J=6.38Hz)、2.3
6(q,2,J=7.49Hz)、1.57(m,
2)、1.27(m,2)、1.22(s,6)、1.
10(m,2)、1.00(t,3,J=7.43H
z)。 IR(KBr)3482、2941、2857、160
7、1512、1466cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e487(M++2N
+)、465(M++Na++H)。 元素分析(C243043FNa−2.2H2Oとし
て) 理論値 C、57.13;H、6.87;N、11.1
1 実測値 C、57.08;H、6.75;N、10.9
8。
【0186】実施例9 A.5−エチル−2,4−−ジヒドロキシベンズアルデ
ヒドの製造。 ジメチルホルムアミド(250ml)をアルゴン雰囲気
下で0℃に冷却した。このDMFにPOCl3(18.
60ml、0.20mol)を攪拌しながら徐々に加え
た。0℃で数分経過後に反応物を室温に加温し、CH2
Cl2(150ml)を反応混合物に加えて固体を溶解
した。続いて反応物を0℃に再冷却した。4−エチルレ
ゾルシノール(25.0g、0.181mol)を20
0mlのCH2Cl2溶液として反応混合物に加えた。0
℃で10分間攪拌した後、反応物を室温に加温し、次い
で16時間還流した。反応物を室温に冷却し、NaOA
c(50g)の水溶液100mlを徐々に加えた。この
混合物を40分間還流し、次いで室温に冷却した。水層
をCH2Cl2で数回洗浄した。有機物を合し1N HC
l溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒の除去により橙色の固体を得、これ
をトルエンおよびヘキサンから再結晶した(17g、5
6%)。
【0187】TLC Rf=0.39(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.30(s,1)、9.
71(s,1)、7.29(s,1)、6.36(s
(br),1)、2.61(q,2,J=7.48H
z)、1.25(t,3,J=7.54Hz)。
【0188】B.クロモンの製造。 EtOH(無水)225mlの溶液に、室温およびアル
ゴン雰囲気下で金属Na16.56gを1時間かけて加
えた。全てのNaが添加された後、反応混合物を1時間
還流し、次いで室温に冷却した。2,4−ジヒドロキシ
アセトフェノン(34.82g、0.180mol)、
ジエチルオキシラート(54.57ml、0.41mo
l)、無水EtOH(45ml)、およびジエチルエー
テル(45ml)の混合物をこのナトリウムエトキシド
溶液に25分間かけて加えた。得られた濃い栗色の反応
混合物を次に2.5時間還流し次いで室温に冷却した。
反応混合物をおよそ600mlの1N HClに注ぎ、
次いでEt2Oで数回抽出した。エーテルを抽出物から
除き、得られたゴム状物をEtOH135mlに溶解し
た。次いでこの溶液に濃HCl2.25mlを加え、こ
の後45分間還流した。反応物を室温に冷却し、EtO
Hを減圧で除去すると茶色の固体が残った。この固体を
EtOAcに溶解し、H2Oで1回、飽和NaHCO3
2回、H2Oで1回洗浄し、次いでMgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒の除去により茶色の固体87gを
得、これをEtOAc/石油エーテルから再結晶した。
再結晶により黄褐色固体のクロモン24.07g(48
%)が得られた。
【0189】TLC Rf=0.27(40%EtOA
c:/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ8.80(s(br),
1)、7.98(d,1,J=8.78Hz)、7.1
3(d,1,J=8.78Hz)、7.13(s,
1)、4.47(q,2,J=7.11Hz)、2.9
6(t,2,J=7.25Hz)、1.73(m,
2)、1.46(t,3,J=7.16Hz)、1.0
2(t,3,J=7.11Hz)。
【0190】C.エチル 3,4−ジヒドロ−8−プロ
ピル−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシラート
の製造。 パー瓶中でクロモン(12.07g、0.044mo
l)を酢酸210mlに溶解した。この溶液に10%P
d/C(7.2g)触媒を加え、瓶を52psiの気体
2で加圧した。反応物を23時間攪拌した。半融ガラ
ス漏斗中のセライト層を介する濾過によって触媒を除去
した。触媒をEtOAcで洗浄した。濾液から溶媒を除
き、得られた油状物をトルエンと共沸させて12gの茶
色の油状物を得た。この物質を、シリカゲルカートリッ
ジを備え、5%ないし40%EtOAc/ヘキサンの勾
配で250ml/分の流速で50分間溶出し、500m
lの画分を集めるウォーターズ・プレプ500HPLC
で精製した。精製されたクロマンが桃色の油状物(10
g、86%)として得られた。
【0191】TLC Rf=0.50(40%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ6.73(d,1,J=8.
20Hz)、6.37(d,1,J=8.20Hz)、
4.78(s(br),1)、4.75(m,1)、
4.25(m,2)、2.68(m,4)、2.16
(m,2)、1.60(m,2)、1.29(t,3,
J=7.07Hz)、0.99(t,3,J=7.34
Hz)。
【0192】D.エチル 3,4−ジヒドロ−7−[1
−(3−ヒドロキシプロポキシ)]−8−プロピル−2
H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシラートの製造。 エチル 3,4−ジヒドロ−8−プロピル−2H−1−
ベンゾピラン−2−カルボキシラート(2.04g、
7.73mmol)の乾燥DMF30mlの溶液を室温
でK2CO3(3.20g、23.2mmol)と共に攪
拌した。この反応混合物に臭化アリル(1.87g、1
5.5mmol)を加えた。反応物を室温で20時間攪
拌し、次いで水で希釈し、酢酸エチルで数回抽出した。
EtOAc抽出物を水で洗浄し次いでMgSO4で乾燥
した。濾過および溶媒の除去によりアリルエーテル2.
23gを透明な油状物として得た。次にこのアリルエー
テルをアルゴン雰囲気下で乾燥THF(35ml)に溶
解した。この溶液に5分間かけて9−BBN(14.4
0ml、7.19mmol)を加えた。反応物を室温で
3時間攪拌した。続いて反応混合物に3.5M NaO
H2.88mlを徐々に加え、次いで30%H2
2(2.88ml)を加えた。室温で1時間経過後、反
応物を水で希釈し、EtOAcで数回抽出した。有機抽
出物をMgSO4で乾燥し、濾過し溶媒を減圧で除去す
ると黄色油状物2.82gが残った。粗生成物を、シリ
カゲル支持体を用い5%ないし50%EtOAc/ヘキ
サンの溶媒勾配で溶出するウォーターズ・プレプ500
クロマトグラフィーにより精製した。所望生成物(1.
43g、62%)が透明な油状物として得られた。
【0193】TLC Rf=0.17(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMRδ6.82(1,d,J=8.38Hz)、
6.47(1,d,J=6.38Hz)、4.76(d
d,1,J=6.41,4.16Hz)、4.24
(m,2)、4.10(t,2,J=6.21Hz)、
3.90(m,2)2.73(m,2)2.64(m,
2)、z,14(m,2)、1.92(m,1)、1.
57(m,2)、1.29(t,3,J=6.90H
z)、0.96(t,3,J=7.35Hz)。 IR(CHCl3)3425、3025、1600、1
687、1675、1600cm-1。 マススペクトル(FD)m/e322(M+)。 元素分析(C18265として) 理論値 C、67.06;H、8.13 実測値 C、67.26;H、8.10。
【0194】E.エチル 7−[3−[(6−ホルミル
−4−エチル−1−ヒドロキシ−3−イル)オキシ]プ
ロポキシ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−2H−
1−ベンゾピラン−2−カルボキシラートの製造。 乾燥THF(45ml)中の3,4−ジヒドロ−7−
[1−(3−ヒドロキシプロポキシ)]−8−プロピル
−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシラート
(2.21g、6.82mmol)、5−エチル−2,
3−ジヒドロキシベンズアルデヒド(1.13g、6.
82mmol)およびトリフェニルホスフェン(1.8
0g、6.82mmol)の溶液を室温で攪拌した。こ
の溶液にジエチル アゾジカルボキシラート(1.19
g、6.82mmol)を加え、反応物を室温で4.5
時間攪拌した。反応を水で停止させ、次いで酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル抽出物を水およびブラインで洗
浄し、次いでMgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の
除去により橙色の物質を得、これを20%EtOAc/
ヘキサンで溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマト
グラフィーにより精製した。所望生成物が透明な油状物
(2.04g)として63%の収率で得られた。
【0195】TLC Rf=0.29(20%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.46(s,1)、7.
26(d,1,J=8.93Hz)、6.81(d,
1,J=8.40Hz)、6.47(d,1,J=8.
40Hz)、6.43(s,1)、4.75(dd,
1,J=6.43,4.20Hz)、4.23(m,
5)、4.14(t,2,J=6.00Hz)、2.6
5(m,3)、2.62(m,2)、2.29(m,
2)、2.14(m,2)、1.55(m,2)、1.
28(t,3,J=7.12Hz)、1.19(t,
3,J=7.60Hz)、0.93(t,3,J=7.
40Hz)。 IR(CHCl3)2965、2934、1749、1
728、1641、1613、1587cm-1。 マススペクトル(FD)m/e470(M+)。 元素分析(C27347として) 理論値 C、68.92;H、7.28 実測値 C、69.02;H、7.23。
【0196】F.エチル 7−[3−[(1−ベンジル
オキシ−6−ホルミル−4−エチル−3−イル)オキ
シ]プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−
2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシラートの製
造。 乾燥DMF20mlの溶液、エチル 7−[3−[(6
−ホルミル−4−エチル−1−ヒドロキシ−3−イル)
オキシ]プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピ
ル−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシラート
(1.97g、4.18mmol)およびK2CO
3(0.960g、7.31mmol)を室温で攪拌し
た。この混合物に臭化ベンジル(1.43g、8.36
mmol)を加え、反応物を75℃に加温した。17時
間後、反応物を室温に冷却した。反応を水で停止させ、
得られた混合物をEtOAcで抽出した。有機抽出物を
水およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾
燥した。濾過および溶媒の除去により黄色油状物が得ら
れた。この油状物を、シリカゲル支持体を用い5%ない
し35%EtOAc/ヘキサンの溶媒勾配で45分間溶
出するウォーターズ・プレプ500クロマトグラフィー
で精製した。所望生成物が白色固体(2.41g)とし
て得られた。
【0197】TLC Rf=0.39(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ10.40(s,1)、7.
68(s,1)、7.57(m,5)、6.82(d,
1,J=8.40Hz)、6.50(s,1)、6.4
6(d,1,J=8.41Hz)、5.16(s,
2)、4.74(dd,1,J=6.50,4.16H
z)、4.24(m,4)、4.15(t,2,J=
5.85Hz)、2.67(m,4)、2.55(q,
2,J=7.45Hz)、2.31(m,2)、2.1
9(m,2)、1.55(m,2)、1.29(t,
3,J=7.07Hz)、1.18(t,3,J=7.
48Hz)、0.94(t,3,J=7.34Hz)。 IR(KBr)3292、3475、1750、172
5、1641、1587cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e561(M++1)。 元素分析(C24467として) 理論値 C、72.86;H、7.14 実測値 C、73.07;H、7.41。
【0198】G.エチル 7−[3−[(1−ベンジル
オキシ−6−ヒドロキシ−4−エチル−3−イル)オキ
シ]プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−
2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシラートの製
造。 CH2Cl2(0.18M)中のアルデヒドの溶液を室温
の下でm−クロロ過安息香酸(1.1当量)で処理し、
反応物を室温で攪拌した。30分後に沈澱が生成した。
反応は5時間後に完了した。この沈澱を濾過により除い
た。溶媒を減圧で除去し、得られた固体をTHF(0.
28M)に溶解し、2N NaOH(2.5当量)と共
に一夜攪拌した。続いてTHFを減圧で除き、得られた
水性混合物をH2Oで希釈し、1N HClでpH1に
酸性化した。乳状の懸濁液をEtOAcで数回抽出し
た。有機抽出物を飽和NaHCO3水溶液で数回、次い
でブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒除去により茶色の油状物8.70g
が得られた。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製した。
【0199】エチル 7−[3−[(1−ベンジルオキ
シ−6−ヒドロキシ−4−エチル−3−イル)オキシ]
プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−2H
−1−ベンゾピラン−2−カルボキシラートが、エチル
7−[3−[(1−ベンジルオキシ−6−ホルミル−
4−エチル−3−イル)オキシ]プロポキシ]−3,4
−ジヒドロ−8−プロピル−2H−1−ベンゾピラン−
2−カルボキシラートから27%の収率で得られた。
【0200】TLC Rf=0.37(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.43(m,5)、6.8
6(d,1,J=8.40Hz)、6.83(s,
1)、6.62(s,1)、6.53(d,1,J=
8.40Hz)、5.39(s,1)、5.06(s,
1)、4.76(dd,1,J=6.50、4.21H
z)、4.27(m,2)、4.18(m,2)、2.
74(m,4)、2.62(q,2,J=7.44H
z)、2.26(m,4)、1.65(m,2)、1.
33(t,3,J=7.07Hz)、1.22(t,
3,J=7.45Hz)、1.01(t,3,J=7.
33Hz)。 IR(CHCl3)3643、3579、3029、2
979、2943、2800、1757、1729、1
620、1586、1514cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e548(M+)。 元素分析(C33407−0.1H2Oとして) 理論値 C、71.94;H、7.36 実測値 C、71.37;H、7.52。
【0201】H.エチル [3−[(1−ベンジルオキ
シ−4−エチル−2−メトキシ−5−イル)オキシ]プ
ロポキシ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−2H−
1−ベンゾピラン−2−カルボキシラートの製造。 乾燥DMF(1.3M溶液)に入れた、ヘキサンで洗浄
したNaH(2.10当量)の懸濁液を、室温でアルゴ
ン雰囲気下に攪拌した。乾燥DMF(0.15M)中の
フェノールの溶液を、このNaH懸濁液に徐々に加え
た。反応物を室温で30分間攪拌した。この反応物に1
8−クラウン−6を加え、次にハロゲン化アルキル
(5.0当量)を滴下した。室温で数時間攪拌した後、
飽和NH4Cl水溶液で反応停止させ、水で希釈しEt
OAcで抽出した。EtOAc抽出物を水洗し、次いで
MgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去により粗
生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラ
フィーにより精製した。
【0202】エチル [3−[(1−ベンジルオキシ−
4−エチル−2−メトキシ−5−イル)オキシ]プロポ
キシ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−2H−1−
ベンゾピラン−2−カルボキシラートが、エチル 7−
[3−[(1−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシ−4−
エチル−3−イル)オキシ]プロポキシ]−3,4−ジ
ヒドロ−8−プロピル−2H−1−ベンゾピラン−2−
カルボキシラートから、透明な油状物として84%の収
率で製造された。
【0203】TLC Rf=0.48(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.43(m,5)、6.8
5(d,2,J=8.40Hz)、6.80(s,
1)、6.61(s,1)、6.51(d,2,J=
8.40Hz)、5.15(s,2)、4.78(d
d,1,J=6.44、4.25Hz)、4.27
(m,2)、4.16(t,2,J=6.00Hz)、
4.10(t,2,J=6.00Hz)、3.90
(s,3)、2.69(m,6)、2.24(m,
4)、1.64(m,2)、1.32(t,3,J=
7.06Hz)、1.23(t,3,J=7.53H
z)、1.00(t,3,J=7.35Hz)。 IR(CHCl3)3031、3015、2977、2
946、2870、1750、1730、1630、1
600、1515、1450cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e562(M+)。 元素分析(C34427として) 理論値 C、72.57;H、7.52 実測値 C、73.85;H、7.40。
【0204】I.エチル [3−[(6−エチル−3−
ヒドロキシ−4−メトキシ−1−イル)オキシ]プロポ
キシ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−2H−1−
ベンゾピラン−2−カルボキシラートの製造。 酢酸エチルまたはメタノール(0.14M溶液)中のベ
ンジルエーテルの溶液に、10%Pd/C(15%w/
w)を加えた。気体水素をこの溶液に15分間通気し
た。次いで反応物を室温で水素雰囲気下に攪拌した。出
発物質が消費された後、反応混合物中にアルゴンを15
分間通気した。反応混合物を半融ガラス漏斗中のセライ
ト層を介して濾過し、触媒をEtOAcで洗浄した。得
られた粗生成物を、固体支持体としてシリカゲルを用い
酢酸エチル/ヘキサン混合物で溶出するフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。
【0205】エチル [3−[(6−エチル−3−ヒド
ロキシ−4−メトキシ−1−イル)オキシ]プロポキ
シ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−2H−1−ベ
ンゾピラン−2−カルボキシラートが、エチル [3−
[(1−ベンジルオキシ−4−エチル−2−メトキシ−
5−イル)オキシ]プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−
8−プロピル−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキ
シラートから91%の収率で製造された。
【0206】TLC Rf=0.32(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ6.81(d,1,J=8.
32Hz)、6.70(s,1)、6.57(s,
1)、6.47(d,1,J=8.32Hz)、5.5
1(s,1)、4.75(dd,1,J=6.63、
4.13Hz)、4.23(m,2)、4.12(m,
4)、3.86(s,3)、2.65(m,6)、2.
23(m,4)、1.60(m,2)、1.29(t,
3,J=7.18Hz)、1.17(t,3,J=7.
43Hz)、0.94(t,3,J=7.32Hz)。 IR(CHCl3)3546、3022、2964、2
877、1762、1730、1615、1585、1
510cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e472(M+)。 元素分析(C27367として) 理論値 C、68.62;H、7.68 実測値 C、68.88;H、7.40。
【0207】J.3,4−ジヒドロ−8−プロピル−7
−[3−(2−エチル−5−ヒドロキシ−4−メトキシ
−フェノキシ)プロポキシ]−2H−1−ベンゾピラン
−2−カルボン酸の製造。 エチルエステルを室温下にジオキサン(0.14M溶
液)中で攪拌した。この溶液を3.0当量のNaOH
(2N水溶液)で処理した。反応物を室温で2.5時間
攪拌し、次いでジオキサンを減圧で除去した。得られた
残留物を水に溶解し、5N HClでpH1に酸性化し
た(白色沈澱が生成する)。水性混合物を酢酸エチルで
数回抽出し、次いでMgSO4で乾燥した。濾過および
溶媒の除去により粗生成物を得た。
【0208】3,4−ジヒドロ−8−プロピル−7−
[3−(2−エチル−5−ヒドロキシ−4−メトキシ−
フェノキシ)プロポキシ]−2H−1−ベンゾピラン−
2−カルボン酸を、6.5/3.4/0.1のEtOA
c/ヘキサン/AcOHで溶出するシリカゲル上のフラ
ッシュクロマトグラフィーにより精製した。所望の酸が
白色固体(0.115g、41%)として得られた。
【0209】TLC Rf=0.38(6.5/3.4
/0.1のEtOAc/ヘキサン/AcOH)。1 HNMR(CDCl3)δ6.84(d,1,J=8.
40Hz)、6.70(s,1)、6.56(s,
1)、6.51(d,1,J=8.40Hz)、4.7
6(dd,1,J=8.40、3.72Hz)、4.1
5(t,2,J=6.10Hz)、4.11(t,2,
J=6.28Hz)、3.86(s,3)、2.78
(m,2)、2.63(m,4)、2.27(m,
4)、1.54(m,2)、1.17(t,3,J=
7.46Hz)、0.94(t,3,J=7.30H
z)。 IR(KBr)3430、2957、2945、288
5、1701、1612、1515、1464cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e444(M+)。 元素分析(C25327として) 理論値 C、67.55;H、7.26 実測値 C、66.29;H、6.86。
【0210】実施例10 A.5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒ
の製造。 ジメチルホルムアミド(250ml)をアルゴン雰囲気
下で0℃に冷却した。このDMFにPOCl3(18.
60ml、0.20mol)を攪拌しながら徐々に加え
た。0℃で数分経過後に反応物を室温に加温し、CH2
Cl2(150ml)を反応混合物に加えて固体を溶解
した。続いて反応物を0℃に再冷却した。4−エチルレ
ゾルシノール(25.0g、0.181mol)を20
0mlのCH2Cl2溶液として反応混合物に加えた。0
℃で10分間攪拌した後、反応物を室温に加温し、次い
で16時間還流した。反応物を室温に冷却し、NaOA
c(50g)の水溶液100mlを徐々に加えた。この
混合物を40分間還流し、次いで室温に冷却した。水層
をCH2Cl2で数回洗浄した。有機物を合し1N HC
l溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒の除去により橙色の固体を得、これ
をトルエンおよびヘキサンから再結晶した(17g、5
6%)。
【0211】TLC Rf=0.39(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.30(s,1)、9.
71(s,1)、7.29(s,1)、6.36(s
(br),1)、2.61(q,2,J=7.48H
z)、1.25(t,3,J=7.54Hz)。
【0212】B.1−(3−クロロプロポキシ−1−イ
ル)−3−ヒドロキシ−4−ホルミル−5−エチル ベ
ンゼンの製造。 5−エチル−2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド
(8.00g、48.1mmol)の乾燥THF溶液1
90ml、3−クロロプロパノール(4.55g、4
8.1mmol)およびトリフェニルホスフィン(1
2.62g、48.1mmol)を室温で攪拌した。こ
の溶液にジエチルアゾジカルボキシラート(7.60m
l、48.1mmol)のTHF溶液10mlを加え
た。反応物を室温で17時間攪拌し、この後溶媒を減圧
で除去した。粗製物質をメルク60μシリカゲル125
gに吸着させ、次いでメルクシリカゲル100mlのプ
ラグを介して30%EtOAc/ヘキサン1lで溶出し
た。得られた黄色油状物を、次いで5%ないし30%E
tOAc/ヘキサンの溶媒勾配で45分間溶出するシリ
カゲル上のウォーターズ・プレプ500クロマトグラフ
ィーによってさらに精製した。所望生成物が透明な油状
物(7.03g、61%)として得られた。
【0213】TLC Rf=0.47(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ11.40(s,1)、9.
71(s,1)、7.26(s,1)、6.42(s,
1)、4.18(t,2,J=5.80Hz)、3.7
7(t,2,J=6.28Hz)、2.57(q,2,
J=7.41Hz)、2.30(m,2)、1.96
(t,3,J=7.54Hz)。 IR(CHCl3)3021、2971、2937、1
643、1586、1494cm-1。 マススペクトル(FD)m/e243(M+)。 元素分析(C12153Clとして) 理論値 C、59.33;H、6.23;Cl、14.
61 実測値 C、59.24;H、6.18;Cl、14.
69。
【0214】C.1−ベンジルオキシ−3−[3−クロ
ロプロポキシ]−4−エチル−6−ホルミル ベンゼン
の製造。 乾燥DMFに入れた、ヘキサンで洗浄したNaH(60
%油中分散物2.40g、60mmol)の懸濁液を、
室温でアルゴン雰囲気下に攪拌した。1−(3−クロロ
プロポキシ−1−イル)−3−ヒドロキシ−4−ホルミ
ル−5−エチルベンゼン(6.92g、28.6mmo
l)の乾燥DMF溶液50mlを、このNaH懸濁液に
徐々に加え、この混合物を室温で30分間攪拌した。こ
のアルコキシド溶液に臭化ベンジル(9.78g、5
7.2mmol)を加え、室温で攪拌を続けた。3時間
後に飽和NH4Cl溶液で注意深く反応停止させ、次い
で反応物を水で希釈しEtOAc数回で抽出した。有機
抽出物を水洗し、MgSO4で乾燥した。濾過および溶
媒の除去により黄色固体を得た。この固体を、シリカゲ
ル支持体を用い5%ないし40%EtOAc/ヘキサン
の溶媒勾配で45分間溶出するウォーターズ・プレプ5
00クロマトグラフィーにより精製した。所望生成物が
白色固体(7.14g、75%)として得られた。
【0215】TLC Rf=0.34(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ10.41(s,1)、7.
68(s,1)、7.42(m,5)、6.49(s,
1)、5.20(s,2)、4.17(t,2,J=
5.78Hz)、3.78(t,2,J=6.22H
z)、2.57(q,2,J=7.53Hz)、2.2
9(m,2)、1.18(t,3,J=7.50H
z)。 IR(CHCl3)3013、2971、2875、1
667、1607、1505、1465cm-1。 マススペクトル(FD)m/e332(M+)。 元素分析(C19213Clとして) 理論値 C、68.57;H、6.36;Cl、10.
65 実測値 C、68.68;H、6.54;Cl、10.
53。
【0216】D.1−ベンジルオキシ−3−[3−クロ
ロプロポキシ]−4−エチル−6−ヒドロキシベンゼン
の製造。 CH2Cl2(0.18M)中のアルデヒドの溶液を室温
の下でm−クロロ過安息香酸(1.1当量)で処理し、
反応物を室温で攪拌した。30分後に沈澱が生成した。
反応は5時間後に完了した。この沈澱を濾過により除い
た。溶媒を減圧で除去し、得られた固体をTHF(0.
28M)に溶解し、2N NaOH(2.5当量)と共
に一夜攪拌した。続いてTHFを減圧で除き、得られた
水性混合物をH2Oで希釈し、1N HClでpH1に
酸性化した。乳状の懸濁液をEtOAcで数回抽出し
た。有機抽出物を飽和NaHCO3水溶液で数回、次い
でブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒除去により茶色の油状物8.70g
が得られた。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーにより精製した。
【0217】1−ベンジルオキシ−2−[3−クロロプ
ロポキシ]−4−エチル−6−ヒドロキシベンゼンが、
1−ベンジルオキシ−2−[3−クロロプロポキシ]−
4−エチル−6−ホルミルベンゼンから66%の収率で
得られた。
【0218】TLC Rf=0.46(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.44(m,5)、6.7
9(s,1)、6.58(s,1)、5.25(s,
1)、5.10(s,2)、4.03(t,2,J=
5.77Hz)、3.78(t,3,J=6.36H
z)、2.56(q,2,J=7.56Hz)、2.2
3(m,2)、1.17(t,3,J=7.59H
z)。 IR(CHCl3)3552、3012、2969、2
934、1511、1469cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e320(M+)。 元素分析(C18213Clとして) 理論値 C、67.39;H、6.60;Cl、11.
05 実測値 C、67.09;H、6.56;Cl、10.
82。
【0219】E.1−ベンジルオキシ−3−[3−クロ
ロプロポキシ]−4−エチル−6−エトキシ ベンゼン
の製造。 乾燥DMF(1.3M溶液)に入れた、ヘキサンで洗浄
したNaH(2.10当量)の懸濁液を、室温でアルゴ
ン雰囲気下に攪拌した。乾燥DMF(0.15M)中の
フェノールの溶液を、このNaH懸濁液に徐々に加え
た。反応物を室温で30分間攪拌した。この反応物に1
8−クラウン−6を加え、次にハロゲン化アルキル
(5.0当量)を滴下した。室温で数時間攪拌した後、
飽和NH4Cl水溶液で反応停止させ、水で希釈しEt
OAcで抽出した。EtOAc抽出物を水洗し、次いで
MgSO4で乾燥した。濾過および溶媒の除去により粗
生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラ
フィーにより精製した。
【0220】1−ベンジルオキシ−2−[3−クロロプ
ロポキシ]−4−エチル−6−エトキシ ベンゼンが、
1−ベンジルオキシ−2−[3−クロロプロポキシ]−
4−エチル−6−ヒドロキシ ベンゼンおよびヨウ化エ
チルから、白色固体として77%の収率で製造された。
【0221】TLC Rf=0.48(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.40(m,5)、6.8
0(s,1)、6.56(s,1)、5.16(s,
2)、4.10(q,2,J=6.97Hz)、4.0
0(t,2,J=5.70Hz)、3.77(t,z,
J=6.73Hz)、2.60(q,2,J=7.50
Hz)、2.21(m,2)、1.43(t,3,J=
6.97Hz)、1.20(t,3,J=7.46H
z)。 IR(CHCl3)3011、2971、2950、2
890、1620、1507、1471cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e348(M+)。 元素分析(C20253Clとして) 理論値 C、68.86;H、7.22 実測値 C、69.35;H、7.38。
【0222】F.クロモンの製造。 EtOH(無水)225mlの溶液に、室温およびアル
ゴン雰囲気下で金属Na16.56gを1時間かけて加
えた。全てのNaが添加された後、反応混合物を1時間
還流し、次いで室温に冷却した。2,4−ジヒドロキシ
アセトフェノン(34.82g、0.180mol)、
ジエチルオキシラート(54.57ml、0.41mo
l)、無水EtOH(45ml)、およびジエチルエー
テル(45ml)の混合物をこのナトリウムエトキシド
溶液に25分間かけて加えた。得られた濃い栗色の反応
混合物を次に2.5時間還流し次いで室温に冷却した。
反応混合物をおよそ600mlの1N HClに注ぎ、
次いでEt2Oで数回抽出した。エーテルを抽出物から
除き、得られたゴム状物をEtOH135mlに溶解し
た。次いでこの溶液に濃HCl2.25mlを加え、こ
の後45分間還流した。反応物を室温に冷却し、EtO
Hを減圧で除去すると茶色の固体が残った。この固体を
EtOAcに溶解し、H2Oで1回、飽和NaHCO3
2回、H2Oで1回洗浄し、次いでMgSO4で乾燥し
た。濾過および溶媒の除去により茶色の固体87gを
得、これをEtOAc/石油エーテルから再結晶した。
再結晶により黄褐色固体のクロモン24.07g(48
%)が得られた。
【0223】TLC Rf=0.27(40%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ8.80(s(br),
1)、7.98(d,1,J=8.78Hz)、7.1
3(d,1,J=8.78Hz)、7.13(s,
1)、4.47(q,2,J=7.11Hz)、2.9
6(t,2,J=7.25Hz)、1.73(m,
2)、1.46(t,3,J=7.16Hz)、1.0
2(t,3,J=7.11Hz)。
【0224】G.エチル 3,4−ジヒドロ−8−プロ
ピル−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシラート
の製造。 パー瓶中でクロモン(12.07g、0.044mo
l)を酢酸210mlに溶解した。この溶液に10%P
d/C(7.2g)触媒を加え、瓶を52psiの気体
2で加圧した。反応物を23時間攪拌した。半融ガラ
ス漏斗中のセライト層を介する濾過によって触媒を除去
した。触媒をEtOAcで洗浄した。濾液から溶媒を除
き、得られた油状物をトルエンと共沸させて12gの茶
色の油状物を得た。この物質を、シリカゲルカートリッ
ジを備え、5%ないし40%EtOAc/ヘキサンの勾
配で250ml/分の流速で50分間溶出し、500m
lの画分を集めるウォーターズ・プレプ500HPLC
で精製した。精製されたクロマンが桃色の油状物(10
g、86%)として得られた。
【0225】TLC Rf=0.50(40%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ6.73(d,1,J=8.
20Hz)、6.37(d,1,J=8.20Hz)、
4.78(s(br),1)、4.75(m,1)、
4.25(m,2)、2.68(m,4)、2.16
(m,2)、1.60(m,2)、1.29(t,3,
J=7.07Hz)、0.99(t,3,J=7.34
Hz)。
【0226】H.エチル [3−[(1−ベンジルオキ
シ−4−エチル−2−エトキシ−5−イル)オキシ]プ
ロポキシ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−2H−
1−ベンゾピラン−2−カルボキシラートの製造。 アセトン(8.0ml)中の1−ベンジルオキシ−3−
[3−クロロプロポキシ]−4−エチル−6−エトキシ
ベンゼン(1.0g、2.87mmol)の溶液に、
アルゴン雰囲気下でNaI(4.31g、28.7mm
ol)を加えた。反応混合物を8時間還流し、次いで室
温に冷却した。アセトンを減圧で反応混合物から除去
し、残留物をジエチルエーテルに溶解し、水洗した。エ
ーテル抽出物をMgSO4で乾燥し、濾過した。溶媒を
除去すると1.09gのヨウ化物が黄色油状物として得
られ、これは−4℃に放置すると固化した。
【0227】アルゴン雰囲気下、室温で、乾燥DMF
4.0ml中のエチル 3,4−ジヒドロ−8−プロピ
ル−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキシラート
(0.545g、2.06mmol)およびK2CO
3(0.854g、6.18mmol)の混合物を、上
で製造されたヨウ化物のDMF溶液4.0mlで処理し
た。
【0228】室温で42時間攪拌した後、水で反応を停
止させ、次いで酢酸エチルで数回抽出した。酢酸エチル
抽出物を水洗し次いでMgSO4で乾燥した。濾過およ
び溶媒の除去により黄色油状物1.30gを得た。この
油状物を20%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカ
ゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し
た。所望の連結した生成物(0.932g)が黄色油状
物として79%の収率で得られた。
【0229】TLC Rf=0.48(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ7.43(m,5)、6.8
5(d,1,J=8.37Hz)、6.82(s,
1)、6.60(s,1)、6.50(d,1,J=
8.37Hz)、5.13(s,2)、4.78(m,
1)、4.26(m,2)、4.13(m,6)、2.
67(m,6)、2.24(m,4)、1.62(m,
2)、1.46(t,3,J=7.00Hz)、1.3
2(t,3,J=7.09Hz)、1.21(t,3,
J=7.47Hz)、0.98(t,3,J=7.34
Hz)。 IR(CHCl3)3027、3010、2966、2
930、2867、1750、1611、1507、1
469cm-1。 マススペクトル(FAB)m/e486(M+)。 元素分析(C35447として) 理論値 C、72.89;H、7.69 実測値 C、72.85;H、7.40。
【0230】I.エチル [3−[(6−エチル−4−
エトキシ−3−ヒドロキシ−1−イル)オキシ]プロポ
キシ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−2H−1−
ベンゾピラン−2−カルボキシラートの製造。 酢酸エチルまたはメタノール(0.14M溶液)中のベ
ンジルエーテルの溶液に、10%Pd/C(15%w/
w)を加えた。気体水素をこの溶液に15分間通気し
た。次いで反応物を室温で水素雰囲気下に攪拌した。出
発物質が消費された後、反応混合物中にアルゴンを15
分間通気した。反応混合物を半融ガラス漏斗中のセライ
ト層を介して濾過し、触媒をEtOAcで洗浄した。得
られた粗生成物を、固体支持体としてシリカゲルを使用
し酢酸エチル/ヘキサン混合物で溶出するフラッシュク
ロマトグラフィーにより精製した。
【0231】エチル [3−[(6−エチル−4−エト
キシ−3−ヒドロキシ−1−イル)オキシ]プロポキ
シ]−3,4−ジヒドロ−8−プロピル−2H−1−ベ
ンゾピラン−2−カルボキシラートが、エチル [3−
[(1−ベンジルオキシ−4−エチル−2−エトキシ−
5−イル)オキシ]プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−
8−プロピル−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボキ
シラートから、白色固体として87%の収率で製造され
た。
【0232】TLC Rf=0.32(30%EtOA
c/ヘキサン)。1 HNMR(CDCl3)δ6.85(d,1,J=8.
37Hz)、6.74(s,1)、6.62(s,
1)、6.52(d,1,J=8.37Hz)、4.7
9(m,1)、4.19(m,8)、2.68(m,
8)、2.26(m,4)、1.62(m,2)、1.
45(t,3,J=6.96Hz)、1.33(t,
3,J=7.14Hz)、1.21(t,3,J=7.
54Hz)、1.00(t,3,J=7.33Hz)。 IR(CHCl3)3540、3026、2965、2
934、2873、1750、1611、1509、1
492cm-1。 マススペクトル(FD)m/e486(M+)。 元素分析(C2838NO7として) 理論値 C、69.11;H、7.87 実測値 C、69.00;H、8.00。
【0233】J.3,4−ジヒドロ−8−プロピル−7
−[3−(2−エチル−5−ヒドロキシ−4−エトキシ
−フェノキシ)プロポキシ]−2H−1−ベンゾピラン
−2−カルボン酸の製造。 エチルエステルを室温下にジオキサン(0.14M溶
液)中で攪拌した。この溶液を3.0当量のNaOH
(2N水溶液)で処理した。反応物を室温で2.5時間
攪拌し、次いでジオキサンを減圧で除いた。得られた残
留物を水に溶解し、5N HClでpH1に酸性化した
(白色沈澱が生成する)。水性混合物を酢酸エチルで数
回抽出し、次いでMgSO4で乾燥した。濾過および溶
媒の除去により粗生成物を得た。
【0234】3,4−ジヒドロ−8−プロピル−7−
[3−(2−エチル−5−ヒドロキシ−4−エトキシ−
フェノキシ)プロポキシ]−2H−1−ベンゾピラン−
2−カルボン酸をEtOAc/ヘキサンから再結晶する
ことにより精製した。所望の酸が白色結晶(0.436
g、71%)として得られた。
【0235】TLC Rf=0.49(6.5/3.4
/0.1のEtOAc/ヘキサン/AcOH)。1 HNMR(CDCl3)δ6.84(d,1,J=8.
44Hz)、6.69(s,1)、6.56(s,
1)、6.50(d,1,J=8.44Hz)、5.6
5(s(br),1)、4.77(dd,1,J=7.
62、3.72Hz)、4.10(m,6)、2.77
(m,2)、2.62(m,4)、2.22(m,
4)、1.54(m,2)、1.42(t,3,J=
6.98Hz)、1.16(t,3,J=7.48H
z)、0.94(t,3,J=7.30Hz)。 IR(KBr)3215(br)、2956、293
0、2870、1706、1613、1589、151
6cm-1。 マススペクトル(FD)m/e458(M+)。 元素分析(C26347として) 理論値 C、68.10;H、7.47 実測値 C、68.13;H、7.56。
【0236】式Iの化合物は、ロイコトリエンB4の過
剰放出を特徴とする、臨床状態を包含する任意の状態の
処置に有用でなければならない。これらの状態は、喘息
のような即時型過敏反応を包含する。ロイコトリエンB
4の「過剰放出」という語は、ロイコトリエンの量に関
連した特定の状態を引き起こすに充分なロイコトリエン
の量を意味する。過剰であると考えられるロイコトリエ
ンの量は、特定の状態を惹起するのに要するロイコトリ
エンの量、および関係する哺乳動物の種を包含する様々
な因子に依存するであろう。当業者には理解できるであ
ろうが、ロイコトリエンの過剰放出を特徴とする状態と
なっているまたは該状態になり易い哺乳動物の、式Iの
化合物による処置の成功は、その状態の症状の退縮また
は防止によって測定されるであろう。
【0237】 ヒト好中球に対する[3H]−LTB4の結合の阻害 ヒト好中球に対する[3H]−LTB4の結合を阻害する本
発明化合物の有効性を、D.W.ゴールドマン、および
E.J.ゲッツェル:スペシフィック・バインディング
・オブ・リューコトリエン・B4・トゥー・レセプター
ズ・オン・ヒューマン・ポリモルヌクレアー・リューコ
サイツ、ジャーナル・オブ・イミュノロジー(J.Im
munol.)129巻1600−1604頁(198
2)により開発された放射性リガンド結合検定の適応を
用いることにより測定した。ヘパリン処理した静脈血を
正常な人間のポランティアから採取し、フィコール−ハ
イパーク遠心、デキストラン70沈降および低張性溶解
の標準技術によって好中球を単離した。細胞調製物は≧
90%が好中球であり、≧90%が生存していた。シラ
ン処理した12x75mmのガラス管に以下の順序で加
えることにより、結合検定を実施した:相異なる量の被
験化合物を含有するDMSO10μl、2.65nM[3
H]−LTB420μl、および0.1%卵アルブミンを
含有するハンクス均衡塩類溶液中に懸濁させた細胞50
0μl(2x107細胞/ml)。管を4℃で10分間
インキュベートし、ブランデルMB−48R収穫器で細
胞を分離することにより反応を停止させた。細胞に結合
した放射活性をシンチレーション分光法によって測定し
た。2000倍過剰より多くの非放射性リガンドを添加
した時の結合した標識の量を測定することにより、非特
異結合を決定した。データを解析する際には、非特異結
合についての適当な補正を行なった。インキュベーショ
ン混合物中のDMSOの濃度(1.9%)は、放射性リ
ガンドの結合に影響しなかった。10%および90%の
間の対照の結合の値のlog−logitプロットの直
線回帰分析を用いてデータを分析し、IC50を算出し
た。
【0238】モルモットの肺膜に対するトリチウム化L
TB4の結合を阻害する式Iの化合物の有効性を以下の
ように決定した。
【0239】モルモットの肺膜における[3H]−LTB4
放射性リガンド結合検定。[3H]−LTB4(196−2
00Ci/mmol)はニュー・イングランド・ヌクレ
アー(ボストン、MA)から購入した。他の材料は全て
シグマ(セントルイス、MO)から購入した。ポリプロ
ピレンのミニ管中30℃で45分間のインキュベーショ
ン(555ml)を行なうが、この中には、25mM
MOPS、10mM MgCl2、10mM CaC
2、pH6.5、およそ140pMの[3H]−LTB4
を含有しリガンドまたは媒質(1mM炭酸ナトリウム中
0.1%DMSO。最終濃度。)を適宜置換させた緩衝
液中に入れたモルモットの肺膜蛋白25mg(ソーシー
等、モレキュラー・ファーマコロジー(Mol.Pha
rmacol.)39巻72頁(1991))を入れ
た。氷冷洗浄緩衝液(25mMトリス−HCl、pH
7.5)1mlを添加し直ちにブランデル(ガイサース
バーグ、MD)48プレイス収穫器を用いてファットマ
ンGF/Cグラスファイバーフィルターで減圧濾過する
ことにより、この結合反応を停止させた。フィルターを
洗浄緩衝液1mlで3回洗浄した。計数効率50%の液
体シンチレーション計数により、レディー・プロテイン
・プラス・カクテル(ベックマン、フラートン、CA)
を使用して、捕捉された放射活性を測定した。置換され
得なかった結合を1mM LTB4の存在下で測定した
が、これは通常、総結合の10%に満たなかった。対照
の結合の10%および90%の間の値のlog−log
itプロットの直線回帰分析を用いてデータを分析し、
IC50および勾配の計数(疑似−ヒル計数)を算出し
た。このようにして得られたIC50値を放射性リガンド
の濃度について補正して(チェングおよびプルソフ、バ
イオケミカル・ファーマコロジー(Biochem.P
harmacol.)22巻3099頁(1973))
i値を算出した。下に報告するデータは、n回の実験
についての、pKiとして知られる−logKiの平均
値である。
【0240】
【表1】 化合物 ヒト好中球との結合 モルモットの肺との結合(実施例No.) IC50(nM) pKi(n) 1 6.0 7.64±0.16 (4) 2 4.8 7.91±0.10 (7) 3 6.6 7.67±0.13 (3) 4 12 7.39±0.13 (7) 5 36 7.13±0.09 (7) 6 42 7.11±0.14 (4) 7 885 6.66±0.13 (4) 8 31 6.96±0.02 (3) 9 2.9 8.82±0.25 (3) 10 4.2 8.89±0.20 (8)
【0241】上記のように、本発明化合物は選択的なロ
イコトリエンB4アンタゴニストとして有用である。よ
って、本発明のさらなる態様は、ロイコトリエンB4
過剰放出を特徴とする状態にあるまたは該状態になり易
い哺乳動物を処置する方法であって、式Iに係る化合物
またはその薬学上許容し得る塩の有効量を投与すること
からなる方法である。
【0242】本明細書中使用される「有効量」という語
は、該状態の症候を退縮または防止することのできる本
発明化合物の量を意味する。本発明により意図されるロ
イコトリエン拮抗は、医学上の治療的および/または予
防的処置の両者を適宜包含する。本発明に従って投与さ
れる化合物の個々の用量は、無論、例えば投与される化
合物、投与経路、および処置される状態を含む、当該症
例を取り巻く個々の状況によって決定されるであろう。
典型的な日用量は、本発明に係る活性化合物約0.1m
g/kgないし約300mg/kgを含むであろう。好
ましい日用量は一般に約0.5ないし約20mg/kg
となろう。
【0243】該化合物は、経口、直腸、経皮、皮下、静
脈内、筋肉内、そして経鼻を含む様々な経路によって投
与することができる。
【0244】様々な生理学的機能がロイコトリエンB4
に付随している。したがって本発明化合物は、喘息およ
びアレルギー疾患(アレルギー性鼻炎を含む)、炎症性
腸疾患、乾癬、虚血、ショック、成人呼吸窮迫症候群な
らびに関節炎といったような、ロイコトリエンB4に関
連する、哺乳動物における様々な異常を処置する能力を
有すると信じられる。故に、本発明はさらに、喘息、ア
レルギー疾患、炎症性腸疾患、乾癬、ショック、虚血、
成人呼吸窮迫症候群または関節炎を軽減する用量の本発
明化合物を投与することにより、ロイコトリエンB4
拮抗するとして上に開示される程度に上記異常を処置す
る方法を提供する。
【0245】本発明化合物は、好ましくは投与前に調合
される。故に、本発明のさらなる態様は、式Iの化合物
またはその薬学上許容し得る塩の有効量およびそのため
の薬学上許容し得る担体、希釈剤または賦形剤からなる
薬用製剤である。
【0246】係る製剤中の活性成分は、該製剤の0.1
%ないし99.9%(重量)からなる。薬学上許容し得
るという語は、担体、希釈剤または賦形剤が製剤の他の
成分と共存することができ、その被投与者にとって有害
でないものでなければならないことを意味する。
【0247】本薬用製剤は、既知の且つ容易に入手し得
る成分を用いて既知の方法により製造される。本発明に
係る組成物の製造において、活性成分は通常、担体と混
合し、または担体によって希釈し、またはカプセル、サ
シェー、紙もしくは他の容器の形であってよい担体内に
入れる。担体が希釈剤としての役割を持つとき、これは
固体、半固体または液体物質であってよく、該活性成分
のための媒質、賦形剤または基質として働く。したがっ
て該組成物は、錠剤、丸剤、散剤、トローチ剤、サシェ
ー、カシェー剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、溶液、
シロップ剤、エアロゾル剤(固体としてまたは液体基質
中の)、例えば10重量%までの活性化合物を含有する
軟膏、軟および硬ゼラチンカプセル剤、座剤、無菌注射
溶液、無菌の包装された散剤などの剤型とすることがで
きる。
【0248】好適な担体、賦形剤、および希釈剤の例
は、乳糖、デキストロース、シュクロース、ソルビトー
ル、マンニトール、澱粉、アラビアゴム、燐酸カルシウ
ム、アルギン酸塩、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カ
ルシウム、微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、
セルロース、ウォーターシロップ、メチルセルロース、
メチルヒドロキシベンゾアート、プロピルヒドロキシベ
ンゾアート、タルク、ステアリン酸マグネシウムおよび
鉱油である。さらに該製剤は、潤滑剤、湿潤剤、甘味
料、香料などを含有させることができる。本発明に係る
組成物は、当分野で良く知られる方法を用いることによ
り、患者への投与後に活性成分の迅速な、持続的な、ま
たは遅延させた放出を提供するように製剤化することが
できる。
【0249】該組成物は好ましくは単位投薬型に製剤化
し、各用量は一般に約0.1ないし約300mg、好ま
しくは約1ないし約250mgの活性成分を含有する。
「単位投薬型」という語は、人間である対象または他の
哺乳動物に対する一回の用量として好適な物理的に別個
の単位を意味し、各々の単位は、所望の治療効果を産む
よう計算された前もって定められた量の活性物質を適当
な薬学的担体と共に含有する。
【0250】以下の製剤例は単なる例示であって、いか
なる方法によっても本発明の範囲を限定するものと解し
てはならない。「活性成分」とは、無論、式Iに係る化
合物またはその薬学上許容し得る塩を意味する。
【0251】製剤1 以下の成分を用いて硬ゼラチンカプセル剤を製造する: 量(mg/カプセル) 活性成分 250 乾燥澱粉 200 ステアリン酸マグネシウム 10 計 460mg
【0252】上の成分を混合し、460mgの量を硬ゼ
ラチンカプセルに充填する。
【0253】製剤2 下の成分を用いて錠剤を製造する: 量(mg/カプセル) 活性成分 250 微結晶セルロース 400 二酸化ケイ素、(fumed) 10 ステアラート酸 5 計 665mg
【0254】成分を混和し圧縮して各々665mgの重
量の錠剤を形成させる。
【0255】製剤3 以下の成分を含有するエアロゾル溶液を製造する: 量(mg/カプセル) 活性成分 250 微結晶セルロース 400 二酸化ケイ素、(fumed) 10 ステアラート酸 5 計 665mg
【0256】活性化合物をエタノールと混合し、この混
合物をプロペラント22の一部に加え、−30℃に集
め、充填装置に移す。次いで、必要な量をステンレスス
チール容器に供給し、プロペラントの残量で希釈する。
次いでバルブユニットをこの容器に装着する。
【0257】製剤4 活性成分60mgを各々含有する錠剤を以下のように製
造する: 活性成分 60mg 澱粉 45mg 微結晶セルロース 35mg ポリビニルピロリドン(水中10%溶液として) 4mg カルボキシメチル澱粉ナトリウム 4.5mg ステアリン酸澱粉マグネシウム 0.5mg タルク 1mg 計 150mg
【0258】活性成分、澱粉およびセルロースを米国N
o.45メッシュの篩で篩過し、完全に混合する。ポリ
ビニルピロリドンを含有する水溶液を、得られた粉末と
混合し、この混合物を米国No.14メッシュの篩で篩
過する。こうして製造された顆粒を50℃で乾燥し、米
国No.18メッシュの篩で篩過する。次いでこの顆粒
に、予め米国No.60メッシュの篩で篩過しておいた
カルボキシメチル澱粉ナトリウム、ステアリン酸マグネ
シウムおよびタルクを添加し、混合した後打錠機で圧縮
して各々150mgの重量の錠剤を得た。
【0259】製剤5 各々80mgの活性成分を含有するカプセル剤を以下の
ように製造する: 活性成分 80mg 澱粉 59mg 微結晶セルロース 59mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 計 200mg
【0260】活性成分、セルロース、澱粉、およびステ
アリン酸マグネシウムを混和し、米国No.45メッシ
ュの篩で篩過し、200mgの量を硬ゼラチンカプセル
に充填する。
【0261】製剤6 活性成分225mgを各々含有する座剤を以下のように
製造する: 活性成分 225mg 飽和脂肪酸グリセリド 2000mg 計 2225mg 活性成分を米国No.60メッシュの篩で篩過し、前も
って必要最小限の熱を用いて融解してある飽和脂肪酸グ
リセリドに懸濁する。次いでこの混合物を公称2g容量
の座剤用鋳型に注ぎ、放冷する。
【0262】製剤7 5ml用量につき活性成分50mgを含有する懸濁液を
以下のように製造する: 活性成分 カルボキシメチルセルロースナトリウム 50mg シロップ 1.25ml 安息香酸溶液 0.10ml 香料 適量 着色料 適量 精製水で計5mlとする
【0263】活性成分を米国No.45メッシュの篩で
篩過し、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび
シロップと混合して滑らかなペーストを生成させる。安
息香酸溶液、香料および着色料を少量の水で希釈し、攪
拌しながら添加する。次いで必要な容量とするに充分な
水を加える。
【0264】製剤8 静脈用製剤を以下のように製造する: 活性成分 100mg 等張食塩水 1000ml
【0265】上の成分を有する溶液は一般に1ml/分
の速度で対象に静脈内投与される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/165 9283−4C 31/185 9283−4C 31/19 9283−4C 31/35 9360−4C 31/365 ABF 9360−4C 31/41 AED 9360−4C 31/445 9360−4C 31/495 9360−4C C07D 257/04 7433−4C 295/18 A Z 311/66 7252−4C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、 DはOまたはSであり;R1は、C1−C10アルキル、C
    3−C8シクロアルキル、または、ハロゲン、C1−C4
    ルキル、C1−C4アルコキシ、トリフルオロメチル、も
    しくはジ(C1−C4アルキル)アミノから選ばれる0な
    いし3個の同一のもしくは異なる置換基をフェニル環上
    に有する(C1−C4アルキル)フェニルであり;R
    2は、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C2−C
    5アルキニル、C1−C4アルコキシであり;Xは−O
    −、−S−、−C(=O)−、または−CH2−であ
    り;Yは−O−または−CH2−であり;または合して
    −X−Y−が−CH=CH−もしくは−C≡C−であ
    り;Zは、結合、または直鎖もしくは分枝鎖C1−C10
    アルキリデニルであり;Aは、結合、−O−、−S−、
    −CH=CH−、または−CRab−[式中、Raおよ
    びRbは各々独立して水素、C1−C5アルキル、または
    6−置換フェニルであり、またはこれらの結合してい
    る炭素原子と合してC4−C8シクロアルキル環を形成し
    ている]であり;R3はR4、 【化2】 [式中、 Rは各々独立して水素またはC1−C4アルキルであり;
    4は各々独立して−COOH、5−テトラゾリル、−
    CON(R72、または−CONHSO28であり;R
    5は水素またはハロゲンであり;R6は各々水素、C1
    4アルキル、C2−C5アルケニル、C2−C5アルキニ
    ル、ベンジル、メトキシ、−W−R4、−T−G−R4
    (C1−C4アルキル)−T−(C1−C4アルキリデニ
    ル)−O−、またはヒドロキシであり;R7は各々独立
    して水素、フェニル、またはC1−C4アルキル、または
    窒素原子と合してモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジ
    ノ、もしくはピロリジノ基を形成し;R8はC1−C4
    ルキルまたはフェニルであり;R9は水素、ハロゲン、
    ヒドロキシ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、
    (C1−C4アルキル)−S(O)q−、トリフルオロメ
    チル、またはジ(C1−C3アルキル)アミノ、−W−R
    4、または−T−G−R4であり;Wは各々結合または炭
    素原子数1ないし8の直鎖もしくは分枝鎖二価ヒドロカ
    ルビル残基であり;Gは各々炭素原子数1ないし8の直
    鎖または分枝鎖二価ヒドロカルビル残基であり;Tは各
    々結合、−CH2−、−O−、−NH−、−NHCO
    −、−C(=O)−、または−S(O)q−であり;q
    は各々独立して0、1、または2であり;pは0または
    1であり;そして、 tは0または1である]である。ただし、 Xが−O−または−S−である時、Yは−O−ではな
    く;Yが−O−である時、ZおよびAが共に結合である
    ことはなく;Aが−O−または−S−である時、R4
    6ではなく;Aが−O−または−S−であり且つZが
    結合である時、Yは−O−ではなく;Yが−O−である
    時、Zは結合ではなく;そして、 pが0である時、Wは結合ではない。]で示される化合
    物またはその薬学上許容し得る塩基付加塩。
  2. 【請求項2】 式: 【化3】 [式中、R1はC1−C6アルキルまたはC5−C6シクロ
    アルキルであり;R2はC 1−C4アルキルであり;Zは
    2−C4アルキリデンであり;Aは−O−、−CH
    2−、または−(CH32−であり;R3は−COOH、
    5−テトラゾリルまたは構造: 【化4】 [式中、 Rはn−プロピルであり、 Tは−O−であり、 Wは結合であり、そしてR4は−COOHまたは5−テ
    トラゾリルである]を有する二環式基である]で示され
    る請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 4−エチル−2−メトキシ−5−[[6
    −メチル−6−(2H−テトラゾール−5−イル)ヘプ
    チル]オキシ]フェノールまたはその薬学上許容し得る
    塩基付加塩、 3,4−ジヒドロ−8−プロピル−7−[3−(2−エ
    チル−5−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェノキシ)プ
    ロポキシ]−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸
    またはその薬学上許容し得る塩基付加塩、 4−エチル−2−エトキシ−5−[[6−メチル−6−
    (2H−テトラゾール−5−イル)ヘプチル]オキシ]
    フェノールまたはその薬学上許容し得る塩基付加塩、お
    よび、 3,4−ジヒドロ−8−プロピル−7−[3−(2−エ
    チル−5−ヒドロキシ−4−エトキシ−フェノキシ)プ
    ロポキシ]−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸
    またはその薬学上許容し得る塩基付加塩、 より成る群から選ばれる、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 ロイコトリエンの過剰放出を特徴とする
    任意の状態にあるまたは該状態になり易い哺乳動物を処
    置する方法であって、請求項1に記載の化合物またはそ
    の薬学上許容し得る塩基付加塩のロイコトリエン拮抗量
    を当該哺乳動物に投与することからなる方法。
  5. 【請求項5】 ロイコトリエンの過剰放出を特徴とする
    任意の状態にあるまたは該状態になり易い哺乳動物を処
    置する方法であって、請求項2に記載の化合物またはそ
    の薬学上許容し得る塩基付加塩のロイコトリエン拮抗量
    を当該哺乳動物に投与することからなる方法。
  6. 【請求項6】 喘息により代表される型の即時過敏反応
    にあるまたはこれになり易い哺乳動物を処置する方法で
    あって、請求項1に記載の化合物またはその薬学上許容
    し得る塩基付加塩の治療的有効量を当該哺乳動物に投与
    することからなる方法。
  7. 【請求項7】 喘息により代表される型の即時過敏反応
    にあるまたはこれになり易い哺乳動物を処置する方法で
    あって、請求項2に記載の化合物またはその薬学上許容
    し得る塩基付加塩の治療的有効量を当該哺乳動物に投与
    することからなる方法。
  8. 【請求項8】 薬学上許容し得る担体と組み合わせた請
    求項1の化合物またはその薬学上許容し得る塩基付加塩
    からなる薬用製剤。
  9. 【請求項9】 薬学上許容し得る担体と組み合わせた請
    求項2の化合物またはその薬学上許容し得る塩基付加塩
    からなる薬用製剤。
JP5154990A 1992-07-01 1993-06-25 ロイコトリエンアンタゴニストとして有用な1,2,4−トリ酸素化ベンゼン誘導体 Pending JPH0680566A (ja)

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