JPH0680545A - 抗プラーク化合物としてグリセロ糖脂質を含有する口腔衛生組成物 - Google Patents
抗プラーク化合物としてグリセロ糖脂質を含有する口腔衛生組成物Info
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- JPH0680545A JPH0680545A JP4362071A JP36207192A JPH0680545A JP H0680545 A JPH0680545 A JP H0680545A JP 4362071 A JP4362071 A JP 4362071A JP 36207192 A JP36207192 A JP 36207192A JP H0680545 A JPH0680545 A JP H0680545A
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q11/00—Preparations for care of the teeth, of the oral cavity or of dentures; Dentifrices, e.g. toothpastes; Mouth rinses
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/60—Sugars; Derivatives thereof
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 下記式(I)及び(II)
(式中、A1は1以上のβ−D−ガラクトース基を含む
サッカライドであり、R及びR1は両方が同時に水素で
はなく、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基、環式脂肪
族基、及びアシル基の中から選ばれる) (式中R2及びR3は、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族
基及び環式脂肪族基の中から選ばれ、BはOHかNR5
R6基であり、R5とR6は同一でも異なっていてもよ
く、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基及び環式脂肪族
基であり、BとNR2R3の位置は互換可能である)のグ
ループより選択された少なくともひとつの化合物を歯垢
形成予防に効果的な量含む口腔衛生組成物。 【効果】 グリセロ糖脂質はバクテリア付着相互作用を
増強しかつ界面活性効果及び/あるいは抗菌効果を提供
する。
サッカライドであり、R及びR1は両方が同時に水素で
はなく、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基、環式脂肪
族基、及びアシル基の中から選ばれる) (式中R2及びR3は、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族
基及び環式脂肪族基の中から選ばれ、BはOHかNR5
R6基であり、R5とR6は同一でも異なっていてもよ
く、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基及び環式脂肪族
基であり、BとNR2R3の位置は互換可能である)のグ
ループより選択された少なくともひとつの化合物を歯垢
形成予防に効果的な量含む口腔衛生組成物。 【効果】 グリセロ糖脂質はバクテリア付着相互作用を
増強しかつ界面活性効果及び/あるいは抗菌効果を提供
する。
Description
【産業上の利用分野】本発明は、歯垢の原因であるバク
テリアの凝集を阻害する口腔衛生組成物に関するもので
ある。
テリアの凝集を阻害する口腔衛生組成物に関するもので
ある。
【従来の技術】本発明の組成物は以下に示す構造をもつ
β−D−ガラクトース基を少なくとも1つ含有するグリ
セロ糖脂質である抗プラーク剤を含む。天然の糖脂質は
当業界で知られており、そしてその構造はすでに解明さ
れている。糖脂質という用語は、加水分解により糖(例
えば、ガラクトースあるいはグルコース)及び脂質(例
えば置換グリセロール基)を生ずる脂質を指す。この糖
脂質の1つの主要分類にグリセロ糖脂質すなわちグリセ
ロールの骨格構造を基にする糖脂質がある。例えば、そ
の化合物は、グリセロール構造の1つの末端に−OH基
のかわりに糖構造をもち、かつ、グリセロールに通常認
められる他の−OH基のうち1つもしくは両方において
エステル結合をもっている。グリセロ糖脂質の他の例
は、グリセロール構造の1つの末端に−OH基のかわり
に糖構造をもち、かつ、グリセロールに通常認められる
他の−OH基のうち1つもしくは両方においてエーテル
結合をもつ化合物である。さらにグリセロ糖脂質の別の
例では、グリセロール構造の1つの末端に−OH基の代
わりに糖基をもち、かつ、通常グリセロールに認められ
る他の−OH基のうち1つもしくは両方においてアミン
グループ(すなわちNRR1、特に、R及びR1のひと
つもしくは両方ともアルキル鎖であるアミン)をもつこ
ともあり得る。本出願人により1991年12月31日
に提出されたS/N 816、437及びS/N 81
6、423は、アミン及びエーテル結合をもっているグ
リセロ糖脂質の、個人用製品における界面活性剤として
の一般的有用性を記載している。本発明の口腔衛生組成
物は同時に出願された明細書に教示された界面活性剤分
子を含んでいてもよい。しかし、本発明は、β−D−ガ
ラクトース基を含みかつ以下詳細に述べる特異構造をも
つグリセロ糖脂質が立体特異的なバクテリア結合を分裂
することにより抗プラーク効果を与えるという発見に基
づいている。一般的に、歯垢の形成は歯へのバクテリア
の付着に始まることが認識されている。歯表面へのバク
テリアの付着には通常、付着物と称される細胞表面結合
性蛋白質と以下の唾液膜、歯垢中に存在する他のバクテ
リア表面、あるいは細胞外プラークマトリックスのいず
れかで結合部位を形成する同起源構造との間の立体特異
的相互作用が関与する(Gibbons,R.J;J
Dent Res 68,750−760)。当業界で
周知の口腔内バクテリア付着物の多くは炭水化物−特異
結合を示し、細胞表面からはみ出た繊維状の伸張部分
(すなわち毛あるいはフィムブリエでしばしば認められ
る。この認識された炭水化物の構造は、レクチンとも称
されるが、歯上への宿主−由来もしくは微生物−由来の
サッカライド−含有構造の結合を仲介する。何種類かの
異なるバクテリアレクチンについて文献で述べられてい
る。歯垢バクテリアによって一般的に強調されているレ
クチンはβ−ガラクトシド−特異性あるいは“ラクトー
ス感受性”付着物である。β−ガラクトシド−特異性付
着物をもたらすバクテリアの種類は、アクチノミセス属
の放線菌、連鎖状球菌、ポルフィロモナス、フソバクテ
リウム属、ヘモフィルス属、カプノナイトファーガ属
(Capnocytophaga),ベイヨネラ属、プ
レボテラ属(Prevotella)、ブドウ球菌属、
及びナイセリア属;これらは歯で一次及び二次両方のコ
ロニー形成を行ない、以上のような多種多様な分類範囲
を包含する(Kollenbrander,P.E.;
Crit Rev Microbiol 17:137
−159)。Kollenbranderは、バクテリ
ア凝集は、歯垢形成及び口腔内生態系の上皮細胞へのバ
クテリアの吸着に活性的役割を演じることを述べてい
る。抗付着機構により歯垢をコントロールしようとする
ほとんど試みは、歯へのバクテリア付着の非−立体特異
的阻害、通常は表面活性ポリマーを含む構成物を必要と
する。例えば、G.B.Pat.No.2,224,2
04A及びU.S.Pat.No.4,877,603
はハイドロキシアバタイト表面へのバクテリア付着を阻
害するリン酸塩−含有ポリマー(phosphonat
o−containing polymers)を含む
口腔内構成物を発表する。同様に、U.S.Pat.N
o.4,663,202は、バクテリア吸着を阻止する
バリヤーを形成するポリマーを組み合わせた表面処理の
方法を発表する。口腔内バクテリア付着を仲介する立体
特異的相互作用の阻害に関しては、ヒト細胞へのレクチ
ン−仲介性付着の阻害剤として、モノオリゴサッカライ
ドの使用がいわれている。例として、U.S.Pate
nt 7349772の抜粋で、吸着性歯垢の形成を阻
害するS.sanguisより分離したオリゴサッカラ
イドについて述べている。Gaffar et al.
(U.S. Patent5,002,759)は歯み
がき剤調製の際に、ヒト上皮細胞への、Strepto
cocous pyogenes(化膿性連鎖球菌)の
付着を阻害する薬剤としてガラクトース(おそらくβ−
D−ガラクトース)及び/あるいはフコースのどちらか
を含むオリゴサッカライドを発表している。ヨーロッパ
のPatent Application 184,1
21は食物、飲料、及び薬剤に、虫歯を予防する(an
ti−caries)薬剤としてガラクトース及びある
いはラクトースの使用を発表している。Neeser
(U.S. Patents4,992,420、及び
4,994,441)は、試験管内(in vitr
o)でヒト赤血球への歯垢バクテリアの吸着阻害剤とし
て、kappa−caseino−glycopept
ide、カッパカゼイン性グリコペプテド化合物、及び
その脱アシル化誘導体(従ってその誘導体はβ−D−ガ
ラクトースを含有する)について述べている。Lync
h et al.(U.S. Patent 4,85
5,128)は、バクテリア凝集を阻害する歯垢阻害剤
として、キサンゴム、トラガカントゴム、グアールゴ
ム、カラヤゴム、コンドロイチン硫酸、ポリガラクトロ
ニック酸(ペクチン)、アルギン酸ナトリウム、そして
kappa/lambda配位のカラゲーナン;kap
pa/lambda配位のカラゲーナンとコンドロイチ
ン硫酸はβ−D−ガラクトースを含有する、以上のよう
なポリサッカロイドを発表している。Stromber
g et al.(J.Biol.Cham.265,
11251−11258)は、N−アセチル−ガラクト
サミン−β1,3−ガラクトース−O−エチル(aβ−
ガラクトサミングリコシド)がヒト赤血球へのActi
nomyces viscosusやActinomy
ces naeslundiiの結合阻害剤であること
を発表している。McIntire et al.(I
nfection and Immunity,vo
l.41,No.2,848−850)はActino
myces(アクチノミセス属)sp.と、Strep
tococcuss sanguis(サングイス連鎖
球菌)の間の凝集を阻害するガラクトース−β1,3−
N−アセチル−ガラクトサミンのO−グリコシド、その
フェニル、フェニルエチル、及びニトロフェニル誘導体
も含めて、述べている;McIntire et a
l.はアグリコンを添加することにより、そんな過激で
はないが有意に阻害活性を増すことを記している。St
romberg et al.(“Synthetic
Receptoranalogues Preven
t Plaque Formationin Man;
Abstracts of Internationa
l Association for Dental
Research Scandinavian Div
ision,Helsinki,August 22−
24,1991)は、Actinomyces(アクチ
ノミマス)種12104とLY7の付着を阻害したGa
lNAcβ−3Galα1−O−エチルの歯垢阻害活性
を証明した研究を発表している。臨床的に歯垢の原因と
なる種について5名のヒトを対象に口腔内をすすぐ実験
で評価を行なった。本研究はGalNAcβ−3Gal
α1−O−エチルのような受容体の類似体が、歯垢の予
防療法の将来に有用であることを証明するために書かれ
た。しかしながらStrombergとMcIntir
eの文献によって発表されたジサッカライドのような化
合物より成るグリコシドは合成すると高価な分子であ
る;それゆえに、それら化合物を実際に利用してバクテ
リア結合の立体特異性を研究するには限界がある。本発
明の化合物とは異なりサッカライドに由来するレクチン
結合部位類似体の非−歯科的環境下での適用が発表され
た。Mardh et al.(U.S.Patent
4,851,338)は構造1のグリコシド(おそら
くβ−D−ガラクトースを含有している)をStaph
ylococcus(ブドウ状球菌)バクテリア及びB
ordatella pertussis(百日咳菌)
のバクテリアの存在の診断に利用することを発表した。
β−D−ガラクトース基を少なくとも1つ含有するグリ
セロ糖脂質である抗プラーク剤を含む。天然の糖脂質は
当業界で知られており、そしてその構造はすでに解明さ
れている。糖脂質という用語は、加水分解により糖(例
えば、ガラクトースあるいはグルコース)及び脂質(例
えば置換グリセロール基)を生ずる脂質を指す。この糖
脂質の1つの主要分類にグリセロ糖脂質すなわちグリセ
ロールの骨格構造を基にする糖脂質がある。例えば、そ
の化合物は、グリセロール構造の1つの末端に−OH基
のかわりに糖構造をもち、かつ、グリセロールに通常認
められる他の−OH基のうち1つもしくは両方において
エステル結合をもっている。グリセロ糖脂質の他の例
は、グリセロール構造の1つの末端に−OH基のかわり
に糖構造をもち、かつ、グリセロールに通常認められる
他の−OH基のうち1つもしくは両方においてエーテル
結合をもつ化合物である。さらにグリセロ糖脂質の別の
例では、グリセロール構造の1つの末端に−OH基の代
わりに糖基をもち、かつ、通常グリセロールに認められ
る他の−OH基のうち1つもしくは両方においてアミン
グループ(すなわちNRR1、特に、R及びR1のひと
つもしくは両方ともアルキル鎖であるアミン)をもつこ
ともあり得る。本出願人により1991年12月31日
に提出されたS/N 816、437及びS/N 81
6、423は、アミン及びエーテル結合をもっているグ
リセロ糖脂質の、個人用製品における界面活性剤として
の一般的有用性を記載している。本発明の口腔衛生組成
物は同時に出願された明細書に教示された界面活性剤分
子を含んでいてもよい。しかし、本発明は、β−D−ガ
ラクトース基を含みかつ以下詳細に述べる特異構造をも
つグリセロ糖脂質が立体特異的なバクテリア結合を分裂
することにより抗プラーク効果を与えるという発見に基
づいている。一般的に、歯垢の形成は歯へのバクテリア
の付着に始まることが認識されている。歯表面へのバク
テリアの付着には通常、付着物と称される細胞表面結合
性蛋白質と以下の唾液膜、歯垢中に存在する他のバクテ
リア表面、あるいは細胞外プラークマトリックスのいず
れかで結合部位を形成する同起源構造との間の立体特異
的相互作用が関与する(Gibbons,R.J;J
Dent Res 68,750−760)。当業界で
周知の口腔内バクテリア付着物の多くは炭水化物−特異
結合を示し、細胞表面からはみ出た繊維状の伸張部分
(すなわち毛あるいはフィムブリエでしばしば認められ
る。この認識された炭水化物の構造は、レクチンとも称
されるが、歯上への宿主−由来もしくは微生物−由来の
サッカライド−含有構造の結合を仲介する。何種類かの
異なるバクテリアレクチンについて文献で述べられてい
る。歯垢バクテリアによって一般的に強調されているレ
クチンはβ−ガラクトシド−特異性あるいは“ラクトー
ス感受性”付着物である。β−ガラクトシド−特異性付
着物をもたらすバクテリアの種類は、アクチノミセス属
の放線菌、連鎖状球菌、ポルフィロモナス、フソバクテ
リウム属、ヘモフィルス属、カプノナイトファーガ属
(Capnocytophaga),ベイヨネラ属、プ
レボテラ属(Prevotella)、ブドウ球菌属、
及びナイセリア属;これらは歯で一次及び二次両方のコ
ロニー形成を行ない、以上のような多種多様な分類範囲
を包含する(Kollenbrander,P.E.;
Crit Rev Microbiol 17:137
−159)。Kollenbranderは、バクテリ
ア凝集は、歯垢形成及び口腔内生態系の上皮細胞へのバ
クテリアの吸着に活性的役割を演じることを述べてい
る。抗付着機構により歯垢をコントロールしようとする
ほとんど試みは、歯へのバクテリア付着の非−立体特異
的阻害、通常は表面活性ポリマーを含む構成物を必要と
する。例えば、G.B.Pat.No.2,224,2
04A及びU.S.Pat.No.4,877,603
はハイドロキシアバタイト表面へのバクテリア付着を阻
害するリン酸塩−含有ポリマー(phosphonat
o−containing polymers)を含む
口腔内構成物を発表する。同様に、U.S.Pat.N
o.4,663,202は、バクテリア吸着を阻止する
バリヤーを形成するポリマーを組み合わせた表面処理の
方法を発表する。口腔内バクテリア付着を仲介する立体
特異的相互作用の阻害に関しては、ヒト細胞へのレクチ
ン−仲介性付着の阻害剤として、モノオリゴサッカライ
ドの使用がいわれている。例として、U.S.Pate
nt 7349772の抜粋で、吸着性歯垢の形成を阻
害するS.sanguisより分離したオリゴサッカラ
イドについて述べている。Gaffar et al.
(U.S. Patent5,002,759)は歯み
がき剤調製の際に、ヒト上皮細胞への、Strepto
cocous pyogenes(化膿性連鎖球菌)の
付着を阻害する薬剤としてガラクトース(おそらくβ−
D−ガラクトース)及び/あるいはフコースのどちらか
を含むオリゴサッカライドを発表している。ヨーロッパ
のPatent Application 184,1
21は食物、飲料、及び薬剤に、虫歯を予防する(an
ti−caries)薬剤としてガラクトース及びある
いはラクトースの使用を発表している。Neeser
(U.S. Patents4,992,420、及び
4,994,441)は、試験管内(in vitr
o)でヒト赤血球への歯垢バクテリアの吸着阻害剤とし
て、kappa−caseino−glycopept
ide、カッパカゼイン性グリコペプテド化合物、及び
その脱アシル化誘導体(従ってその誘導体はβ−D−ガ
ラクトースを含有する)について述べている。Lync
h et al.(U.S. Patent 4,85
5,128)は、バクテリア凝集を阻害する歯垢阻害剤
として、キサンゴム、トラガカントゴム、グアールゴ
ム、カラヤゴム、コンドロイチン硫酸、ポリガラクトロ
ニック酸(ペクチン)、アルギン酸ナトリウム、そして
kappa/lambda配位のカラゲーナン;kap
pa/lambda配位のカラゲーナンとコンドロイチ
ン硫酸はβ−D−ガラクトースを含有する、以上のよう
なポリサッカロイドを発表している。Stromber
g et al.(J.Biol.Cham.265,
11251−11258)は、N−アセチル−ガラクト
サミン−β1,3−ガラクトース−O−エチル(aβ−
ガラクトサミングリコシド)がヒト赤血球へのActi
nomyces viscosusやActinomy
ces naeslundiiの結合阻害剤であること
を発表している。McIntire et al.(I
nfection and Immunity,vo
l.41,No.2,848−850)はActino
myces(アクチノミセス属)sp.と、Strep
tococcuss sanguis(サングイス連鎖
球菌)の間の凝集を阻害するガラクトース−β1,3−
N−アセチル−ガラクトサミンのO−グリコシド、その
フェニル、フェニルエチル、及びニトロフェニル誘導体
も含めて、述べている;McIntire et a
l.はアグリコンを添加することにより、そんな過激で
はないが有意に阻害活性を増すことを記している。St
romberg et al.(“Synthetic
Receptoranalogues Preven
t Plaque Formationin Man;
Abstracts of Internationa
l Association for Dental
Research Scandinavian Div
ision,Helsinki,August 22−
24,1991)は、Actinomyces(アクチ
ノミマス)種12104とLY7の付着を阻害したGa
lNAcβ−3Galα1−O−エチルの歯垢阻害活性
を証明した研究を発表している。臨床的に歯垢の原因と
なる種について5名のヒトを対象に口腔内をすすぐ実験
で評価を行なった。本研究はGalNAcβ−3Gal
α1−O−エチルのような受容体の類似体が、歯垢の予
防療法の将来に有用であることを証明するために書かれ
た。しかしながらStrombergとMcIntir
eの文献によって発表されたジサッカライドのような化
合物より成るグリコシドは合成すると高価な分子であ
る;それゆえに、それら化合物を実際に利用してバクテ
リア結合の立体特異性を研究するには限界がある。本発
明の化合物とは異なりサッカライドに由来するレクチン
結合部位類似体の非−歯科的環境下での適用が発表され
た。Mardh et al.(U.S.Patent
4,851,338)は構造1のグリコシド(おそら
くβ−D−ガラクトースを含有している)をStaph
ylococcus(ブドウ状球菌)バクテリア及びB
ordatella pertussis(百日咳菌)
のバクテリアの存在の診断に利用することを発表した。
【化3】 上記式中、R1、R2及びR3は同じでも異なっていて
もよく、水素あるいは低級アルキル、低級アシル、ある
いは炭水化物残基のような有機残基、あるいは硫酸塩や
リン酸塩のような無機残基であり、OR1はα−あるい
はβ−配置である。これまで歯科業界は、バクテリア付
着相互作用の阻害能をもつ歯垢予防薬剤として比較的コ
スト的に有利な合成グリセロ糖脂質を含む歯みがき組成
物を利用してこなかった。
もよく、水素あるいは低級アルキル、低級アシル、ある
いは炭水化物残基のような有機残基、あるいは硫酸塩や
リン酸塩のような無機残基であり、OR1はα−あるい
はβ−配置である。これまで歯科業界は、バクテリア付
着相互作用の阻害能をもつ歯垢予防薬剤として比較的コ
スト的に有利な合成グリセロ糖脂質を含む歯みがき組成
物を利用してこなかった。
【発明が解決しようとする課題】それゆえに、本発明の
目的は歯垢予防剤としてグリセロ糖脂質を含む口腔衛生
組成物を提供することである。本発明の第二の目的は、
口腔内におけるバクテリア付着の阻害方法を提供するこ
とである。本発明のこれらのそして他の目的も以下の詳
細なる説明及び実施例により明白になるであろう。
目的は歯垢予防剤としてグリセロ糖脂質を含む口腔衛生
組成物を提供することである。本発明の第二の目的は、
口腔内におけるバクテリア付着の阻害方法を提供するこ
とである。本発明のこれらのそして他の目的も以下の詳
細なる説明及び実施例により明白になるであろう。
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下のグ
ループから選択された少なくとも1つの化合物を歯垢予
防に効果的な量含んでいる口腔衛生組成物を包含する本
発明により成し遂げられる。 (i)
ループから選択された少なくとも1つの化合物を歯垢予
防に効果的な量含んでいる口腔衛生組成物を包含する本
発明により成し遂げられる。 (i)
【化4】 式中、Aはβ−D−ガラクトースを含むサッカライドで
あり、R及びR1は同じでも異なっていてもよく、Rと
R1が同時に水素であり得ないことを除いて、水素、脂
肪族炭化水素基、芳香族基、環式脂肪族基及びアシル基
より成るグループから選択される; (ii)
あり、R及びR1は同じでも異なっていてもよく、Rと
R1が同時に水素であり得ないことを除いて、水素、脂
肪族炭化水素基、芳香族基、環式脂肪族基及びアシル基
より成るグループから選択される; (ii)
【化5】 式中、R2とR3は同じでも異なっていてもよく、水
素、脂肪族炭化水素基、芳香族基及び環式脂肪族基より
成るグループより選択され、BはOHあるいはNR5R
6基であり、R5とR6は同じでも異なっていてよく、
水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基、及び環式脂肪族基
であり、BとNR2R3は位置的に互換可能である。R
2、R3、R5あるいはR6のうち少なくとも1つは1
から36個の炭素原子をもつ炭化水素基であることが望
ましい。式AとBの化合物は、本発明において、口腔衛
生組成物の中で歯垢予防剤として適切に使用され得るグ
リセロ糖脂質を表わしている。少なくともひとつのβ−
ガラクトース基の存在という条件が満たされる限り、A
1はモノ、ジ、あるいはオリゴサッカライドのどれでも
良い。合成法を単純化しかつ費用を軽減するために、A
1はジサッカライド(例えばラクトース)かβ−ガラク
トースがよい。本発明の歯科用組成物はバクテリア付着
相互作用の阻害効果を増強するグリセロ糖脂質を含む。
本発明の範囲内のいくつかのグリセロ糖脂質類はバクテ
リア付着相互作用の阻害に加えて界面活性効果及び/あ
るいは抗−バクテリア効果を提供する。そのような二重
あるいは三重作用をもつグリセロ糖脂質は、これらがバ
クテリア付着相互作用の阻害能及びバクテリア分散能及
び/あるいは同時に抗バクテリア活性をもつため、本発
明の歯垢予防剤として好ましい。本発明の組成物は、歯
垢の原因となるバクテリアの付着及び/あるいは成長を
阻害することにより、歯垢形成、歯垢−誘起性疾患、歯
石形成、むし歯、歯肉炎、歯周病を予防する。本発明の
組成物は、練り歯みがき、含嗽剤、リンス、歯みがき
粉、ジェル、デンタルフロス、チューインガム、そして
トローチ剤、他の口腔用剤の形をとり得る。又、本発明
では、口腔内へ発明組成物を適用することからなる、歯
垢形成及び成長の阻害方法も述べている。本発明の口腔
衛生組成物は、β−ガラクトースを含有しかつ以下で討
論されるような構造を持つ少なくとも一種のグリセロ糖
脂質を歯垢予防への効果的量含んでいる。本発明の第一
の実施態様において、本発明の組成物は、式Aのグリセ
ロ糖脂質を歯垢予防の効果的量含んでいる。
素、脂肪族炭化水素基、芳香族基及び環式脂肪族基より
成るグループより選択され、BはOHあるいはNR5R
6基であり、R5とR6は同じでも異なっていてよく、
水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基、及び環式脂肪族基
であり、BとNR2R3は位置的に互換可能である。R
2、R3、R5あるいはR6のうち少なくとも1つは1
から36個の炭素原子をもつ炭化水素基であることが望
ましい。式AとBの化合物は、本発明において、口腔衛
生組成物の中で歯垢予防剤として適切に使用され得るグ
リセロ糖脂質を表わしている。少なくともひとつのβ−
ガラクトース基の存在という条件が満たされる限り、A
1はモノ、ジ、あるいはオリゴサッカライドのどれでも
良い。合成法を単純化しかつ費用を軽減するために、A
1はジサッカライド(例えばラクトース)かβ−ガラク
トースがよい。本発明の歯科用組成物はバクテリア付着
相互作用の阻害効果を増強するグリセロ糖脂質を含む。
本発明の範囲内のいくつかのグリセロ糖脂質類はバクテ
リア付着相互作用の阻害に加えて界面活性効果及び/あ
るいは抗−バクテリア効果を提供する。そのような二重
あるいは三重作用をもつグリセロ糖脂質は、これらがバ
クテリア付着相互作用の阻害能及びバクテリア分散能及
び/あるいは同時に抗バクテリア活性をもつため、本発
明の歯垢予防剤として好ましい。本発明の組成物は、歯
垢の原因となるバクテリアの付着及び/あるいは成長を
阻害することにより、歯垢形成、歯垢−誘起性疾患、歯
石形成、むし歯、歯肉炎、歯周病を予防する。本発明の
組成物は、練り歯みがき、含嗽剤、リンス、歯みがき
粉、ジェル、デンタルフロス、チューインガム、そして
トローチ剤、他の口腔用剤の形をとり得る。又、本発明
では、口腔内へ発明組成物を適用することからなる、歯
垢形成及び成長の阻害方法も述べている。本発明の口腔
衛生組成物は、β−ガラクトースを含有しかつ以下で討
論されるような構造を持つ少なくとも一種のグリセロ糖
脂質を歯垢予防への効果的量含んでいる。本発明の第一
の実施態様において、本発明の組成物は、式Aのグリセ
ロ糖脂質を歯垢予防の効果的量含んでいる。
【化6】 式中、A1はサッカライドであり、好ましいのはβ−D
−ガラクトースあるいはジサッカライド(すなわちラク
トース)であり、RとR1は同じでも異なっていてもよ
く、RとR1が同時に水素ではあり得ないことを除い
て、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基、環式脂肪族基
及びアシル基より成るグループより選択される。付加的
に界面活性効果を与えるために、RとR1は全部で36
個までの炭素原子を含んでおり、最も好ましくは6から
18個の炭素原子を含んでいる。R1が水素でありそし
てRが6から18個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基
であることが最も好ましい。適切な脂肪族炭化水素基に
は、メチル、エチル、アミル、ヘキシル、ヘプチル、ノ
ニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テ
トラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシ
ル、そしてオクタデシル、アリル、ウンデセシル、オレ
イル、リノレイル、リノレニル、プロペニル、ヘプテニ
ルのような飽和及び不飽和基が包含されるが、これらに
限定されない。本発明組成物の活性化合物が直鎖あるい
は分枝状の脂肪族基を含んでいてもよい。芳香族基の例
はフェニルあるいは置換されたフェニル基である。適度
に混合された脂肪族芳香族基の例は、ベンジル、フェニ
ルエチル、フェノキシエチル及びビニルベンジルであ
る。環式脂肪族基の例にはシクロペンチル及びシクロヘ
キルが包含されるが、これらに限定されない。本発明の
第一の実施態様の組成物に適した化合物の例を以下に示
す:3−(ブチルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−
β−D−ガラクトピラノシド,3−(ペンチルオキシ)
−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシ
ド,3−(ヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル
−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ヘプチルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラ
ノシド,3−(オクチルオキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ノニルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラ
ノシド,3−(デシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ドデシルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラ
ノシド,3−(テトラデシルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ヘキサ
デシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガ
ラクトピラノシド,3−(オクタデシルオキシ)−2−
ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3
−(エイコシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β
−D−ガラクトピラノシド,3−(ドコシルオキシ)−
2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシ
ド,3−(テトラコシルオキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ヘキセニル
オキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクト
ピラノシド,3−(デセニルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ドデセ
ニルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラ
クトピラノシド,3−(テトラデセニルオキシ)−2−
ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3
−(ヘキサデセニルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル
−β−D−ガラクトピラノシド,3−(オクタデセニル
オキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクト
ピラノシド,3−(ドコセニルオキシ)−2−ヒドロキ
シプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(テト
ラコセニルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D
−ガラクトピラノシド,3−(3−オキサートリデシル
オキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクト
ピラノシド,3−(フルオロドデシルオキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−
(オクチルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−ラ
クトシド,3−(ドデシルオキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル−β−ラクトシド,3−(ドデシルオキシ)−2
−ヒドロキシプロピル−α−ラクトシド。 本発明の第二の実施態様の組成物は、式Bのグリセロ糖
脂質を歯垢予防の効果的量含んでいる。
−ガラクトースあるいはジサッカライド(すなわちラク
トース)であり、RとR1は同じでも異なっていてもよ
く、RとR1が同時に水素ではあり得ないことを除い
て、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基、環式脂肪族基
及びアシル基より成るグループより選択される。付加的
に界面活性効果を与えるために、RとR1は全部で36
個までの炭素原子を含んでおり、最も好ましくは6から
18個の炭素原子を含んでいる。R1が水素でありそし
てRが6から18個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基
であることが最も好ましい。適切な脂肪族炭化水素基に
は、メチル、エチル、アミル、ヘキシル、ヘプチル、ノ
ニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テ
トラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシ
ル、そしてオクタデシル、アリル、ウンデセシル、オレ
イル、リノレイル、リノレニル、プロペニル、ヘプテニ
ルのような飽和及び不飽和基が包含されるが、これらに
限定されない。本発明組成物の活性化合物が直鎖あるい
は分枝状の脂肪族基を含んでいてもよい。芳香族基の例
はフェニルあるいは置換されたフェニル基である。適度
に混合された脂肪族芳香族基の例は、ベンジル、フェニ
ルエチル、フェノキシエチル及びビニルベンジルであ
る。環式脂肪族基の例にはシクロペンチル及びシクロヘ
キルが包含されるが、これらに限定されない。本発明の
第一の実施態様の組成物に適した化合物の例を以下に示
す:3−(ブチルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−
β−D−ガラクトピラノシド,3−(ペンチルオキシ)
−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシ
ド,3−(ヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル
−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ヘプチルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラ
ノシド,3−(オクチルオキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ノニルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラ
ノシド,3−(デシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ドデシルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラ
ノシド,3−(テトラデシルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ヘキサ
デシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガ
ラクトピラノシド,3−(オクタデシルオキシ)−2−
ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3
−(エイコシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β
−D−ガラクトピラノシド,3−(ドコシルオキシ)−
2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシ
ド,3−(テトラコシルオキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ヘキセニル
オキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクト
ピラノシド,3−(デセニルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ドデセ
ニルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラ
クトピラノシド,3−(テトラデセニルオキシ)−2−
ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3
−(ヘキサデセニルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル
−β−D−ガラクトピラノシド,3−(オクタデセニル
オキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクト
ピラノシド,3−(ドコセニルオキシ)−2−ヒドロキ
シプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(テト
ラコセニルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D
−ガラクトピラノシド,3−(3−オキサートリデシル
オキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクト
ピラノシド,3−(フルオロドデシルオキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−
(オクチルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−ラ
クトシド,3−(ドデシルオキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル−β−ラクトシド,3−(ドデシルオキシ)−2
−ヒドロキシプロピル−α−ラクトシド。 本発明の第二の実施態様の組成物は、式Bのグリセロ糖
脂質を歯垢予防の効果的量含んでいる。
【化7】 式中、A1はサッカライドであり、好ましいのはβ−D
−ガラクトースあるいはジサッカライド(すなわちラク
トース)であり、R2とR3は同じでも異なっていても
よく、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基及び環式脂肪
族基より成るグループから選択され、BはOHかあるい
はNR5R6基であり、R5とR6は同じでも異なって
いてもよく、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基、環式
脂肪族基である。ここでBとNR2R3は位置的に互換
可能である。R2、R3、R5あるいはR6のうち少な
くともひとつは、バクテリア付着を予防する利点に加え
て界面活性作用を与えるため、炭化水素基であることが
望ましい(すなわち、全てが同時に水素でなくてよ
い)。これらの基のうちの少なくともひとつは好ましく
はC6−C22、より好ましくはC6−C18、最も好
ましくはC10−C14であるべきである。界面活性効
果を最大にするために、式Bの化合物はR2(あるいは
R3)が水素そしてR3(あるいはR2)は例えば炭素
数10から14個のアルキル鎖をもつようなモノアルキ
ルアミンであることが望ましい。費用を軽減しかつ界面
活性効果を与えるためには、A1はβ−ガラクトース、
R2はC6−C18アルキル鎖、R3は水素、そしてB
はOHであることが望ましい。適切な脂肪族炭化水素基
の例にはメチル、エチル、アミル、ヘキシル、ヘプチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプ
タデシル、オクタデシル、アリル、ウンデセニル、オレ
イル、リノレイル、リノレニル、プロペニル、ヘプテニ
ルのような飽和及び不飽和基が包含されるか、これらに
限定されない。本発明の組成物の活性化合物が直鎖ある
いは分枝状の脂肪族基を含んでいてもよい。芳香族基の
例はフェニル、アニリンあるいは置換されたフェニルあ
るいはアニリン基である。適度に混合された脂肪族芳香
族基の例はベンジル、フェニルエチル、フェノキシエテ
ル、及びビニルベンジルである。環式脂肪族基の例には
シクロペンチル及びシクロヘキルが包含されるが、これ
らに限定されない。本発明の第二実施態様の組成物に配
合するのに適した化合物の例を以下に示す:3−(N,
N−ジブチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−
D−ガラクトピラノシド,3−(ブチルアミノ)−2−
ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3
−(ペンチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−
D−ガラクトピラノシド,3−(ヘキシルアミノ)−2
−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,
3−(ヘプチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β
−D−ガラクトピラノシド,3−(オクチルアミノ)−
2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシ
ド,3−(ノニルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−
β−D−ガラクトピラノシド,3−(デシルアミノ)−
2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシ
ド,3−(ドデシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル
−β−D−ガラクトピラノシド,3−(テトラデシルア
ミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピ
ラノシド,3−(ヘキサデシルアミノ)−2−ヒドロキ
シプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(オク
タデシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−
ガラクトピラノシド,3−(エイコシルアミノ)−2−
ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3
−(ドコシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−
D−ガラクトピラノシド,3−(テトラコシルアミノ)
−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシ
ド,3−(ヘキセニルアミノ)−2−ヒドロキシプロピ
ル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(デセニルアミ
ノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラ
ノシド,3−(ドデセニルアミノ)−2−ヒドロキシプ
ロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(テトラデ
セニルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガ
ラクトピラノシド,3−(ヘキサデセニルアミノ)−2
−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,
3−(オクタデセニルアミノ)−2−ヒドロキシプロピ
ル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ドコセニルア
ミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピ
ラノシド,3−(テトラコセニルアミノ)−2−ヒドロ
キシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(3
−オキサ−トリデシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピ
ル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(フルオロドデ
シルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラ
クトピラノシド,3−(ブチルアミノ)−2−ヒドロキ
シプロピル−ラクトシド,3−(N,N−ジメチルアミ
ノ)−2−ヒドロキシプロピル−ラクトシド,3−(オ
クチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−ラクトシ
ド,3−(ドデシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル
−ラクトシド。 式Bの化合物は、化合物をハロゲン化アルキル(4級化
するため)か酸(プロトン化するため)で処理して4級
化される。適切なハロゲン化アルキルは例えば、塩化メ
チル等である。適切な酸は有機及び無機酸であり、塩
酸、硫酸及び酢酸のようなものが非限定的に例示され
る。式Bの4級化化合物の例を非限定的に例示する: 3−(N,N,N−トリメチルアンモニオ)−2−ヒド
ロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド、塩酸 3−(N−メチル−N,N−ジブチルアンモニオ)−2
−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,
塩酸。 本発明の第三の実施態様の口腔衛生組成物は式Bの化合
物と式Aの化合物とのいかなる混合物も含み得る。本発
明の組成物に配合されるのに適切な式Aと式Bをもつグ
リセロ糖脂質は、エーテルあるいはアミン結合が形成さ
れる位置にエポキシド基をもちかつ(β−D−ガラクト
ースを含む)糖基をもつ前駆体より形成される。糖は保
護されていても保護されていないくてもよい。このよう
な前駆体の例は、以下の構造をもつβ−D−ガラクトー
スエポキシド化合物である。
−ガラクトースあるいはジサッカライド(すなわちラク
トース)であり、R2とR3は同じでも異なっていても
よく、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基及び環式脂肪
族基より成るグループから選択され、BはOHかあるい
はNR5R6基であり、R5とR6は同じでも異なって
いてもよく、水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基、環式
脂肪族基である。ここでBとNR2R3は位置的に互換
可能である。R2、R3、R5あるいはR6のうち少な
くともひとつは、バクテリア付着を予防する利点に加え
て界面活性作用を与えるため、炭化水素基であることが
望ましい(すなわち、全てが同時に水素でなくてよ
い)。これらの基のうちの少なくともひとつは好ましく
はC6−C22、より好ましくはC6−C18、最も好
ましくはC10−C14であるべきである。界面活性効
果を最大にするために、式Bの化合物はR2(あるいは
R3)が水素そしてR3(あるいはR2)は例えば炭素
数10から14個のアルキル鎖をもつようなモノアルキ
ルアミンであることが望ましい。費用を軽減しかつ界面
活性効果を与えるためには、A1はβ−ガラクトース、
R2はC6−C18アルキル鎖、R3は水素、そしてB
はOHであることが望ましい。適切な脂肪族炭化水素基
の例にはメチル、エチル、アミル、ヘキシル、ヘプチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプ
タデシル、オクタデシル、アリル、ウンデセニル、オレ
イル、リノレイル、リノレニル、プロペニル、ヘプテニ
ルのような飽和及び不飽和基が包含されるか、これらに
限定されない。本発明の組成物の活性化合物が直鎖ある
いは分枝状の脂肪族基を含んでいてもよい。芳香族基の
例はフェニル、アニリンあるいは置換されたフェニルあ
るいはアニリン基である。適度に混合された脂肪族芳香
族基の例はベンジル、フェニルエチル、フェノキシエテ
ル、及びビニルベンジルである。環式脂肪族基の例には
シクロペンチル及びシクロヘキルが包含されるが、これ
らに限定されない。本発明の第二実施態様の組成物に配
合するのに適した化合物の例を以下に示す:3−(N,
N−ジブチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−
D−ガラクトピラノシド,3−(ブチルアミノ)−2−
ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3
−(ペンチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−
D−ガラクトピラノシド,3−(ヘキシルアミノ)−2
−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,
3−(ヘプチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β
−D−ガラクトピラノシド,3−(オクチルアミノ)−
2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシ
ド,3−(ノニルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−
β−D−ガラクトピラノシド,3−(デシルアミノ)−
2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシ
ド,3−(ドデシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル
−β−D−ガラクトピラノシド,3−(テトラデシルア
ミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピ
ラノシド,3−(ヘキサデシルアミノ)−2−ヒドロキ
シプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(オク
タデシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−
ガラクトピラノシド,3−(エイコシルアミノ)−2−
ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3
−(ドコシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−
D−ガラクトピラノシド,3−(テトラコシルアミノ)
−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシ
ド,3−(ヘキセニルアミノ)−2−ヒドロキシプロピ
ル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(デセニルアミ
ノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラ
ノシド,3−(ドデセニルアミノ)−2−ヒドロキシプ
ロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(テトラデ
セニルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガ
ラクトピラノシド,3−(ヘキサデセニルアミノ)−2
−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,
3−(オクタデセニルアミノ)−2−ヒドロキシプロピ
ル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(ドコセニルア
ミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピ
ラノシド,3−(テトラコセニルアミノ)−2−ヒドロ
キシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(3
−オキサ−トリデシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピ
ル−β−D−ガラクトピラノシド,3−(フルオロドデ
シルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラ
クトピラノシド,3−(ブチルアミノ)−2−ヒドロキ
シプロピル−ラクトシド,3−(N,N−ジメチルアミ
ノ)−2−ヒドロキシプロピル−ラクトシド,3−(オ
クチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−ラクトシ
ド,3−(ドデシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル
−ラクトシド。 式Bの化合物は、化合物をハロゲン化アルキル(4級化
するため)か酸(プロトン化するため)で処理して4級
化される。適切なハロゲン化アルキルは例えば、塩化メ
チル等である。適切な酸は有機及び無機酸であり、塩
酸、硫酸及び酢酸のようなものが非限定的に例示され
る。式Bの4級化化合物の例を非限定的に例示する: 3−(N,N,N−トリメチルアンモニオ)−2−ヒド
ロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド、塩酸 3−(N−メチル−N,N−ジブチルアンモニオ)−2
−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラノシド,
塩酸。 本発明の第三の実施態様の口腔衛生組成物は式Bの化合
物と式Aの化合物とのいかなる混合物も含み得る。本発
明の組成物に配合されるのに適切な式Aと式Bをもつグ
リセロ糖脂質は、エーテルあるいはアミン結合が形成さ
れる位置にエポキシド基をもちかつ(β−D−ガラクト
ースを含む)糖基をもつ前駆体より形成される。糖は保
護されていても保護されていないくてもよい。このよう
な前駆体の例は、以下の構造をもつβ−D−ガラクトー
スエポキシド化合物である。
【化8】 前駆体化合物が得られたら、望ましくは塩化亜鉛あるい
は塩化スズのようなルイス酸触媒の存在下でアルコール
ROH(ここでRはエーテル結合を形成するアルキル基
の望ましい鎖長を表わしている)と反応させる。あるい
はエーテル結合を有する所望のグリセロ糖脂質(式A)
を形成する目的で、2,3−ジクロロ−5,6−ジシア
ノベンゾキノン(DDQ)のような陽イオンラジカル発
生剤の存在下でアルコールROHと反応させる。得られ
た化合物を更に適切な塩化アシルと反応させて、式A
(ここでR1は水素ではない)のグリセロ糖脂質を得
る。アミン結合をもつ望ましいグリセロ糖脂質(式B)
を得る目的で、前駆体化合物を得たら、それを一級ある
いは二級アミンNHR2R3(ここでR2とR3は上に
定義した通り)と反応させる。アミンを不活性溶媒(例
えば、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジオキサ
ン)中に加えるかもしくは室温に静置する。歯垢予防剤
として望ましいグリセロ糖脂質を形成する目的で使われ
たエポキシド前駆体は様々な方法で合成可能である。例
として、ガラクトースエポキシド化合物は、アリルアル
コール及びβ−ガラクトシダーゼの存在下でラクトース
の加水分解を経て酵素的に合成され、β−アリルガラク
トピラノシドを得る。その後保護され、ジクロロメタン
中のm−クロロ−ペルオキシ安息香酸(m−CPBA)
で対応するエポキシドに酸化される。この反応タイプ
は、Nilsson,K.G.I.,Carbohyd
rate,Research,180:53−59(1
988)の中で述べられており、以下に記述する:
は塩化スズのようなルイス酸触媒の存在下でアルコール
ROH(ここでRはエーテル結合を形成するアルキル基
の望ましい鎖長を表わしている)と反応させる。あるい
はエーテル結合を有する所望のグリセロ糖脂質(式A)
を形成する目的で、2,3−ジクロロ−5,6−ジシア
ノベンゾキノン(DDQ)のような陽イオンラジカル発
生剤の存在下でアルコールROHと反応させる。得られ
た化合物を更に適切な塩化アシルと反応させて、式A
(ここでR1は水素ではない)のグリセロ糖脂質を得
る。アミン結合をもつ望ましいグリセロ糖脂質(式B)
を得る目的で、前駆体化合物を得たら、それを一級ある
いは二級アミンNHR2R3(ここでR2とR3は上に
定義した通り)と反応させる。アミンを不活性溶媒(例
えば、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジオキサ
ン)中に加えるかもしくは室温に静置する。歯垢予防剤
として望ましいグリセロ糖脂質を形成する目的で使われ
たエポキシド前駆体は様々な方法で合成可能である。例
として、ガラクトースエポキシド化合物は、アリルアル
コール及びβ−ガラクトシダーゼの存在下でラクトース
の加水分解を経て酵素的に合成され、β−アリルガラク
トピラノシドを得る。その後保護され、ジクロロメタン
中のm−クロロ−ペルオキシ安息香酸(m−CPBA)
で対応するエポキシドに酸化される。この反応タイプ
は、Nilsson,K.G.I.,Carbohyd
rate,Research,180:53−59(1
988)の中で述べられており、以下に記述する:
【化9】 ガラクトースエポキシドの化学的調製法は、シアン化水
銀とアリルアルコールを混合したアセトブロモガラクト
ース(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D
−ガラクトピラノシルプロミド)の使用を必要とする。
この簡単なKoenigc−Knorr グリコシデー
ションは高い収率で、β−アリルガラクトピラノシドテ
トラアセテートを提供する。過酸による酸化は保護され
たエポキシド糖を提供する。
銀とアリルアルコールを混合したアセトブロモガラクト
ース(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D
−ガラクトピラノシルプロミド)の使用を必要とする。
この簡単なKoenigc−Knorr グリコシデー
ションは高い収率で、β−アリルガラクトピラノシドテ
トラアセテートを提供する。過酸による酸化は保護され
たエポキシド糖を提供する。
【化10】 本発明の範囲内のグリセロ糖脂質化合物に、親サッカラ
イド、例えば、β−ガラクトースもしくはラクトースに
よるバクテリア付着阻害作用よりもはるかに高いレベル
の阻害作用をもつ改善された、歯垢予防効果をもたらす
ことができる。グリセロ糖脂質化合物は本発明中で、歯
垢形成を阻害するために有効な量が使われている。その
量は、使われた特定の化合物に依存しており、その量の
範囲は、最終組成物量の一般的には約0.0001%か
ら約20%であり、好ましくは約0.001%から約1
0%であり、最も望ましい範囲は約0.0%から約5%
である。また、アミノ糖は、特に練り歯みがき、含嗽剤
組成物の形成を容易にし、そして歯垢マトリックスへの
アミノ糖の拡散性を増すために水溶性であることが好ま
しい。本発明の望ましい口腔組成物は練り歯みがき、歯
科用クリーム、ジェルあるいは歯みがき粉や、含嗽剤、
歯みがき前のリンス処方物、あるいは歯みがき後リンス
処方物、チューインガムそしてトローチ剤の形で存在す
る。練り歯みがき及びジェルに典型的に含まれる成分が
本発明に従って練り歯みがきとジェル組成物に使われ
る。適切な成分は研磨剤、起泡調節剤、香料、湿潤剤、
結合剤、甘味料、そして水である。含嗽剤は典型的に、
水/アルコール溶液、香料、湿潤剤、甘味料、起泡剤、
及び着色料を含む。本発明の組成物に用いられる研磨剤
には、α−アルミナ3水和物、トリケイ酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、アルミノ珪酸塩(例えば焼成ケ
イ酸アルミニウムやケイ酸アルミニウム)、炭酸カルシ
ウム、ケイ酸ジルコニウム、ポリメチルメタクリレー
ト、粉末ポリエチレン、シリカキセロゲル、ハイドロゲ
ル及びエアロゲル等のようなアルミナ及び水和物が包含
される。また研磨剤として適切な物質には、ピロ燐酸カ
ルシウム、不溶性メタ燐酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、オルト燐酸ジカルシウム、粒状ヒドロキシアパタイ
ト等がある。口腔組成物の形に依存して、特に練り歯み
がきの場合、研磨剤は重量0から70重量%の量、好ま
しくは1から70重量%であり、より好ましくは10か
ら70重量%の量で存在する。本発明での使用が考慮さ
れる湿潤剤にはグリセロール、ポリオール、ソルビトー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
水素化された部分的加水分解ポリサッカライド等が包含
される。一般的に湿潤剤は、特に練り歯みがきにおいて
0から80重量%、好ましくは5から70重量%存在す
る。本発明の使用に適切な増粘剤はシリカである。増粘
剤は練り歯みがきクリーム及びジェルに0.1から20
重量%の量存在する。本発明の組成物への使用に適切な
結合剤には、ヒドロキシエチルセルロース(Natro
sol(R))、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム及びヒドロキシプロピルセルロース(Klucel
(R))や、キサンタンゴム、アイルランドコケ及びト
ラガントゴムが包含される。結合剤は、本発明の練り歯
みがき中に0.01から10%の程度まで存在する。こ
の練り歯みがきへの使用に適切な甘味料はサッカリンで
あり、その量は約0.1から5%が好ましい。適切な起
泡剤には石けん、陰イオン性、陽イオン性、非イオン
性、両性及び/あるいは双性界面活性剤が包含される。
これらは、0から15重量%、好ましくは0.1から1
5重量%、より好ましくは0.25から10重量%の量
で存在し得る。本発明のグリコシド表面活性剤の多くは
起泡剤として0から15重量%の濃度範囲で使用可能で
あることは注目されるべきである。あるピロリン酸塩及
び他のポリリン酸塩は、U.S.Patent No
s.4,515,772と4,627,977の中で歯
石予防剤として有用であると記載されている。これらの
中には、ジ−及びテトラ−アルカリ金属ピロリン酸塩が
包含され、この中のアルカリ金属はナトリウム及びカリ
ウムより成るグループより選択されることが望ましい。
ポリリン酸塩は、一般的に、ポリリン酸陰イオンを少な
くとも0.5%、上限約10%、好ましくは約7.5%
程度供給するような量で含まれている。歯石予防及び/
あるいは歯垢予防剤として様々な陰イオンポリマーが使
用され得る。適切なポリマーには、カルボキシレートポ
リマー、スルホネートポリマー、スルホネート及びカル
ボキシレート部分を含むポリマー、ホスフィネートユニ
ットを含むカルボキシレートポリマー、及びその混合物
が包含される。本発明の組成物に適切なカルボキシレー
トポリマーは、Gaffar et al.,U.S.
Patent 4,808,400(参照により本明細
書に包含される)に記載されている。ポリマー骨格に沿
ってモノ−あるいはジ−置換された次亜燐酸塩単位を含
む適切なカルボキシレートポリマーは、U.S.Pat
ent 5,001,682(参照により本明細書に包
含される)に記載されている。陰イオン性ポリマーは約
0.01から約10%の量好ましくは約0.05から約
5%の量で含まれる。亜鉛塩は、歯石予防剤及び歯垢予
防剤としてU.S.Patent No.4,100,
269とU.S.Patent Nos.4,416,
867、4,425,325、4,339,432に記
載されている。本発明の好ましい組成物は亜鉛塩であ
り、特にクエン酸亜鉛である。亜鉛化合物は、組成物中
に、亜鉛約0.01%から約4%、あるいは好ましくは
約0.05%から約1%の亜鉛イオンをもたらすのに充
分な量存在している。フッ化ナトリウム、フッ化第一ス
ズ、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化亜鉛アンモ
ニウム、フッ化スズアンモニウム、フッ化カルシウム、
フッ化コバルトアンモニウムのように練り歯みがきに使
われるフッ素源を存在してもよく、好ましくはむし歯予
防効果をもたらすために含まれている。本発明の望まし
い組成物はフッ素源を含む。フッ素イオンは代表的には
0から1500ppm、好ましくは50から1500p
pmのレベルで提供されるが、約3000ppmまでの
高いレベルも使用可能である。香料は通常、練り歯みが
き中に低量例えば0.01から約5重量%、特に0.1
%から5重量%含まれている。ジグルコン酸クロルヘキ
シジン、ヘキセチジン、アレキシジン、抗プラーク第四
アンモニウム化合物及び亜鉛、銅、銀、スズのようなあ
る種の金属イオンの水溶性源(例として、塩化亜鉛、塩
化銅、塩化スズ、硝酸銀)のような水溶性抗菌剤も含ま
れ得る。二酸化チタンは適切な白色化剤である。歯みが
き剤に適した染色/着色料、すなわちFD&C Blu
e #1、FD&C Yellow #10、FD&C
Red #40、etc.,は本発明の歯みがき剤に
も使用可能である。本発明の組成物は、他に様々な任意
成分、例えば保存剤、ビタミンC及びEのようなビタミ
ン類、スズ塩、銅塩、ストロンチウム塩及びマグネシウ
ム塩のような他の歯垢予防剤を含んでいる。また、pH
調整剤、むし歯予防剤たとえば尿素、グリセロリン酸カ
ルシウム、トリメタリン酸ナトリウム、シリコーンポリ
マー、植物抽出物、硝酸カリウムやクエン酸カリウムの
ように過敏な歯に対する感受性低下剤、そしてそれらの
混合物も含まれ得る。カゼイン及び/あるいはその加水
分解物がむし歯予防剤として、例えば0.01から20
重量%、好ましくは0.1から10%の量で含まれ得
る。練り歯みがきに使われる上述された対応化合物は、
一般的に含嗽剤に対してもその範囲が適切である。含嗽
剤はエタノールを0から60重量%、好ましくは5から
30重量%の量で含有する。本発明の組成物は練り歯み
がきクリームあるいはジェル、あるいは含嗽剤の一体的
な部分を構成し、定期的なブラッシング中に適用するあ
るいは、この組成物は別々の処理のために作られ包装さ
れ、そして、定期的なブラッシングの前、後、及び/あ
るいはブラッシング中に別々に適用される。本組成物は
プラッシング、すすぎ、かむこと等により適用され得
る。
イド、例えば、β−ガラクトースもしくはラクトースに
よるバクテリア付着阻害作用よりもはるかに高いレベル
の阻害作用をもつ改善された、歯垢予防効果をもたらす
ことができる。グリセロ糖脂質化合物は本発明中で、歯
垢形成を阻害するために有効な量が使われている。その
量は、使われた特定の化合物に依存しており、その量の
範囲は、最終組成物量の一般的には約0.0001%か
ら約20%であり、好ましくは約0.001%から約1
0%であり、最も望ましい範囲は約0.0%から約5%
である。また、アミノ糖は、特に練り歯みがき、含嗽剤
組成物の形成を容易にし、そして歯垢マトリックスへの
アミノ糖の拡散性を増すために水溶性であることが好ま
しい。本発明の望ましい口腔組成物は練り歯みがき、歯
科用クリーム、ジェルあるいは歯みがき粉や、含嗽剤、
歯みがき前のリンス処方物、あるいは歯みがき後リンス
処方物、チューインガムそしてトローチ剤の形で存在す
る。練り歯みがき及びジェルに典型的に含まれる成分が
本発明に従って練り歯みがきとジェル組成物に使われ
る。適切な成分は研磨剤、起泡調節剤、香料、湿潤剤、
結合剤、甘味料、そして水である。含嗽剤は典型的に、
水/アルコール溶液、香料、湿潤剤、甘味料、起泡剤、
及び着色料を含む。本発明の組成物に用いられる研磨剤
には、α−アルミナ3水和物、トリケイ酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、アルミノ珪酸塩(例えば焼成ケ
イ酸アルミニウムやケイ酸アルミニウム)、炭酸カルシ
ウム、ケイ酸ジルコニウム、ポリメチルメタクリレー
ト、粉末ポリエチレン、シリカキセロゲル、ハイドロゲ
ル及びエアロゲル等のようなアルミナ及び水和物が包含
される。また研磨剤として適切な物質には、ピロ燐酸カ
ルシウム、不溶性メタ燐酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、オルト燐酸ジカルシウム、粒状ヒドロキシアパタイ
ト等がある。口腔組成物の形に依存して、特に練り歯み
がきの場合、研磨剤は重量0から70重量%の量、好ま
しくは1から70重量%であり、より好ましくは10か
ら70重量%の量で存在する。本発明での使用が考慮さ
れる湿潤剤にはグリセロール、ポリオール、ソルビトー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
水素化された部分的加水分解ポリサッカライド等が包含
される。一般的に湿潤剤は、特に練り歯みがきにおいて
0から80重量%、好ましくは5から70重量%存在す
る。本発明の使用に適切な増粘剤はシリカである。増粘
剤は練り歯みがきクリーム及びジェルに0.1から20
重量%の量存在する。本発明の組成物への使用に適切な
結合剤には、ヒドロキシエチルセルロース(Natro
sol(R))、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム及びヒドロキシプロピルセルロース(Klucel
(R))や、キサンタンゴム、アイルランドコケ及びト
ラガントゴムが包含される。結合剤は、本発明の練り歯
みがき中に0.01から10%の程度まで存在する。こ
の練り歯みがきへの使用に適切な甘味料はサッカリンで
あり、その量は約0.1から5%が好ましい。適切な起
泡剤には石けん、陰イオン性、陽イオン性、非イオン
性、両性及び/あるいは双性界面活性剤が包含される。
これらは、0から15重量%、好ましくは0.1から1
5重量%、より好ましくは0.25から10重量%の量
で存在し得る。本発明のグリコシド表面活性剤の多くは
起泡剤として0から15重量%の濃度範囲で使用可能で
あることは注目されるべきである。あるピロリン酸塩及
び他のポリリン酸塩は、U.S.Patent No
s.4,515,772と4,627,977の中で歯
石予防剤として有用であると記載されている。これらの
中には、ジ−及びテトラ−アルカリ金属ピロリン酸塩が
包含され、この中のアルカリ金属はナトリウム及びカリ
ウムより成るグループより選択されることが望ましい。
ポリリン酸塩は、一般的に、ポリリン酸陰イオンを少な
くとも0.5%、上限約10%、好ましくは約7.5%
程度供給するような量で含まれている。歯石予防及び/
あるいは歯垢予防剤として様々な陰イオンポリマーが使
用され得る。適切なポリマーには、カルボキシレートポ
リマー、スルホネートポリマー、スルホネート及びカル
ボキシレート部分を含むポリマー、ホスフィネートユニ
ットを含むカルボキシレートポリマー、及びその混合物
が包含される。本発明の組成物に適切なカルボキシレー
トポリマーは、Gaffar et al.,U.S.
Patent 4,808,400(参照により本明細
書に包含される)に記載されている。ポリマー骨格に沿
ってモノ−あるいはジ−置換された次亜燐酸塩単位を含
む適切なカルボキシレートポリマーは、U.S.Pat
ent 5,001,682(参照により本明細書に包
含される)に記載されている。陰イオン性ポリマーは約
0.01から約10%の量好ましくは約0.05から約
5%の量で含まれる。亜鉛塩は、歯石予防剤及び歯垢予
防剤としてU.S.Patent No.4,100,
269とU.S.Patent Nos.4,416,
867、4,425,325、4,339,432に記
載されている。本発明の好ましい組成物は亜鉛塩であ
り、特にクエン酸亜鉛である。亜鉛化合物は、組成物中
に、亜鉛約0.01%から約4%、あるいは好ましくは
約0.05%から約1%の亜鉛イオンをもたらすのに充
分な量存在している。フッ化ナトリウム、フッ化第一ス
ズ、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化亜鉛アンモ
ニウム、フッ化スズアンモニウム、フッ化カルシウム、
フッ化コバルトアンモニウムのように練り歯みがきに使
われるフッ素源を存在してもよく、好ましくはむし歯予
防効果をもたらすために含まれている。本発明の望まし
い組成物はフッ素源を含む。フッ素イオンは代表的には
0から1500ppm、好ましくは50から1500p
pmのレベルで提供されるが、約3000ppmまでの
高いレベルも使用可能である。香料は通常、練り歯みが
き中に低量例えば0.01から約5重量%、特に0.1
%から5重量%含まれている。ジグルコン酸クロルヘキ
シジン、ヘキセチジン、アレキシジン、抗プラーク第四
アンモニウム化合物及び亜鉛、銅、銀、スズのようなあ
る種の金属イオンの水溶性源(例として、塩化亜鉛、塩
化銅、塩化スズ、硝酸銀)のような水溶性抗菌剤も含ま
れ得る。二酸化チタンは適切な白色化剤である。歯みが
き剤に適した染色/着色料、すなわちFD&C Blu
e #1、FD&C Yellow #10、FD&C
Red #40、etc.,は本発明の歯みがき剤に
も使用可能である。本発明の組成物は、他に様々な任意
成分、例えば保存剤、ビタミンC及びEのようなビタミ
ン類、スズ塩、銅塩、ストロンチウム塩及びマグネシウ
ム塩のような他の歯垢予防剤を含んでいる。また、pH
調整剤、むし歯予防剤たとえば尿素、グリセロリン酸カ
ルシウム、トリメタリン酸ナトリウム、シリコーンポリ
マー、植物抽出物、硝酸カリウムやクエン酸カリウムの
ように過敏な歯に対する感受性低下剤、そしてそれらの
混合物も含まれ得る。カゼイン及び/あるいはその加水
分解物がむし歯予防剤として、例えば0.01から20
重量%、好ましくは0.1から10%の量で含まれ得
る。練り歯みがきに使われる上述された対応化合物は、
一般的に含嗽剤に対してもその範囲が適切である。含嗽
剤はエタノールを0から60重量%、好ましくは5から
30重量%の量で含有する。本発明の組成物は練り歯み
がきクリームあるいはジェル、あるいは含嗽剤の一体的
な部分を構成し、定期的なブラッシング中に適用するあ
るいは、この組成物は別々の処理のために作られ包装さ
れ、そして、定期的なブラッシングの前、後、及び/あ
るいはブラッシング中に別々に適用される。本組成物は
プラッシング、すすぎ、かむこと等により適用され得
る。
【実施例】以下の特定実施例で、さらに本発明を詳しく
説明する。しかし本発明はそれに限定されない。実施例1 本発明に用いるのに適した様々なグリセロ糖脂質を以下
の如く合成した:3−(N,N−ジブチルアミノ)−2−ヒドロキシプロ
ピル−β−D−ガラクトピラノシドの合成 アセトブロモガラクトース(2,3,4,6−テトラ−
O−アセチル−α−D−ガラクトピラノシルブロミド)
をアリルアルコールとシアン化第二水銀と混合し、Ko
enigs−Knorrグリコシル化によって、アリル
β−D−ガラクトピラノシドテトラアセテートを得た。
次に、これをジクロルメタン中の3−クロロ過安息香酸
で酸化し、2,3−エポキシプロピル−β−D−ガラク
トピラノシド 2,3,4,6−O−テトラアセテート
を得る。35mlの二ツ口フラスコの中に上で確認され
たエポキシド化合物0.32g(0.8mmoles)
と乾燥したアセトニトリル1.5mlを加え、次にN,
N−ジブチルアミン(0.2g 1.6mmoles)
を添加した。室温で反応させた後、溶離液としてアンモ
ニア水1滴を含む9:1 CHCl3:MeOHを用い
て薄層クロマトグラフィを行なった。新規生成物のRf
値は0.36であることが判明した(反応によって消費
される前の出発エポキシドのRf値は0.80であっ
た)。カラムクロマトグラフィを用いて過剰アミンから
開環した付加物を分離した。このとき、溶離液としてア
ンモニア水1滴を含む9:1 CHCl3:MeOHを
用いた。このシロップ状の開環生成物の総収量は0.4
0gであった。生成物はNMRと質量分光法で確認し
た。更に本生成物を、無水メタノール20ml中ナリウ
ムメトキシドの触媒量を用いて脱保護した。8時間後、
その生成物が完全に脱アセチル化されたことをTLC
(薄層クロマトグラフィ)で確認した。脱アシル化した
生成物は短かいシリカゲルカラム(8:2 CHC
l2:メタノール)を通過させ、最終生成物3−(N,
N−ジブチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−
D−ガラクトピラノシド 0.175gを得た。3−(オクチルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β
−D−ガラクトピラノシドの合成 アセトブロモガラクトース(2,3,4,6−テトラ−
O−アセチル−α−D−ガラクトピラノシルブロミド)
をアリルアルコールとシアン化第二水銀と混合し、Ko
enigs−Knorrグリコシル化によってアリル−
β−D−ガラクトピラノシドテトラアセテートを得た。
次に、これをジクロロメタン中の3−クロロ過安息香酸
で酸化して、2,3−エポキシプロピル−β−D−ガラ
クトピラノシド 2,3,4,6−O−テトラアセテー
ト(エポキシド化合物)を得た。上で確認されたエポキ
シド化合物(0.50g,1.24mmoles)と1
−オクタノール(5−6ml)の溶液中に0.045g
のDDQ(2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,
4−ベンゾキノン)を添加した。窒素の不活性雰囲気
下、60−70℃で反応させた。次に、反応液を、酢酸
エチル/ヘキサン(50/50,v/v)を溶離液とす
る薄層クロマトグラフィに掛けた。生成物のRf値は
0.6であった。1日後、この混合液に0.06gのD
DQを添加した。反応が完了した時、60A(Merc
k)シリカゲルのカラム、50%酢酸エチル/50%ヘ
キサンの溶媒系を用いてカラムクロマトグラフィで生成
物(0.35g)を分離した。無水メタノール35ml
中のナトリウムメトキシドを用いて、5−6時間、脱保
護を行なった。減圧化メタノールを除去した。粗生成物
はさらにシリカゲルカラム(9:1,CHCl3:Me
OH)で精製し、以下に示すような白色固体(0.15
g)の最終生成物を得た:
説明する。しかし本発明はそれに限定されない。実施例1 本発明に用いるのに適した様々なグリセロ糖脂質を以下
の如く合成した:3−(N,N−ジブチルアミノ)−2−ヒドロキシプロ
ピル−β−D−ガラクトピラノシドの合成 アセトブロモガラクトース(2,3,4,6−テトラ−
O−アセチル−α−D−ガラクトピラノシルブロミド)
をアリルアルコールとシアン化第二水銀と混合し、Ko
enigs−Knorrグリコシル化によって、アリル
β−D−ガラクトピラノシドテトラアセテートを得た。
次に、これをジクロルメタン中の3−クロロ過安息香酸
で酸化し、2,3−エポキシプロピル−β−D−ガラク
トピラノシド 2,3,4,6−O−テトラアセテート
を得る。35mlの二ツ口フラスコの中に上で確認され
たエポキシド化合物0.32g(0.8mmoles)
と乾燥したアセトニトリル1.5mlを加え、次にN,
N−ジブチルアミン(0.2g 1.6mmoles)
を添加した。室温で反応させた後、溶離液としてアンモ
ニア水1滴を含む9:1 CHCl3:MeOHを用い
て薄層クロマトグラフィを行なった。新規生成物のRf
値は0.36であることが判明した(反応によって消費
される前の出発エポキシドのRf値は0.80であっ
た)。カラムクロマトグラフィを用いて過剰アミンから
開環した付加物を分離した。このとき、溶離液としてア
ンモニア水1滴を含む9:1 CHCl3:MeOHを
用いた。このシロップ状の開環生成物の総収量は0.4
0gであった。生成物はNMRと質量分光法で確認し
た。更に本生成物を、無水メタノール20ml中ナリウ
ムメトキシドの触媒量を用いて脱保護した。8時間後、
その生成物が完全に脱アセチル化されたことをTLC
(薄層クロマトグラフィ)で確認した。脱アシル化した
生成物は短かいシリカゲルカラム(8:2 CHC
l2:メタノール)を通過させ、最終生成物3−(N,
N−ジブチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル−β−
D−ガラクトピラノシド 0.175gを得た。3−(オクチルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β
−D−ガラクトピラノシドの合成 アセトブロモガラクトース(2,3,4,6−テトラ−
O−アセチル−α−D−ガラクトピラノシルブロミド)
をアリルアルコールとシアン化第二水銀と混合し、Ko
enigs−Knorrグリコシル化によってアリル−
β−D−ガラクトピラノシドテトラアセテートを得た。
次に、これをジクロロメタン中の3−クロロ過安息香酸
で酸化して、2,3−エポキシプロピル−β−D−ガラ
クトピラノシド 2,3,4,6−O−テトラアセテー
ト(エポキシド化合物)を得た。上で確認されたエポキ
シド化合物(0.50g,1.24mmoles)と1
−オクタノール(5−6ml)の溶液中に0.045g
のDDQ(2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,
4−ベンゾキノン)を添加した。窒素の不活性雰囲気
下、60−70℃で反応させた。次に、反応液を、酢酸
エチル/ヘキサン(50/50,v/v)を溶離液とす
る薄層クロマトグラフィに掛けた。生成物のRf値は
0.6であった。1日後、この混合液に0.06gのD
DQを添加した。反応が完了した時、60A(Merc
k)シリカゲルのカラム、50%酢酸エチル/50%ヘ
キサンの溶媒系を用いてカラムクロマトグラフィで生成
物(0.35g)を分離した。無水メタノール35ml
中のナトリウムメトキシドを用いて、5−6時間、脱保
護を行なった。減圧化メタノールを除去した。粗生成物
はさらにシリカゲルカラム(9:1,CHCl3:Me
OH)で精製し、以下に示すような白色固体(0.15
g)の最終生成物を得た:
【化11】 3−(オクチルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β
−D−ガラクトピラノシド:25mlの二ツ口丸底フラ
スコに、2,3−エポキシプロピル−β−D−ガラクト
ピラノシド 2,3,4,6−O−テトラアセテート
0.80g(1.98mmoles)と4.0当量の1
−オクタノールを加えた。反応混合液を−10℃に冷却
した後、SnCl4の1.0Mジクロロメタン溶液0.
34当量を添加した。反応液は1時間かけて室温まで暖
めた後、12−14時間、45℃の温度に加熱した。カ
ラムクロマトグラフィを用いて生成物を精製した。最初
にヘキサン/酢酸エチル 9:1の溶離液を用いて過剰
のオクタノールを分離した。続いて、ヘキサン/酢酸エ
チル1:1で溶出し、透明なシロップ状物質0.55g
(収率52%)を得た。1H NMRと質量分光法はD
DQ反応生成物と同一のスペクトルを示した。脱保護
(実施例1に同じ)を行ない最終生成物0.36g(収
率95%)を得た。実施例2 実施例1で調製した本発明の範囲内の抗歯垢形成剤につ
いて、A.naeslundiiとS.sanguis
の間の凝集阻害能を試験した。細菌性凝集アッセイ(bacterial coagg
regation assay) 細菌性凝集アッセイを用いて、様々な細菌種間のレクチ
ン仲介性結合を妨害する種々の抗歯垢形成剤の能力を測
定した。例えば、多くのActinomyces na
eslundii種は、A.naeslundii細胞
によって生成されたレクチンと連鎖球菌の表面上のβ−
D−ガラクトース含有構造との結合の結果、Strep
tococcus sanguisと凝集する。このア
ッセイのために、A.naeslundii PK29
とS.sanguis G9Bを、2.5%トリプト
ン、1.5%酵母抽出物、0.1%硫酸マグネシウム及
び1.0%フルクトースを含有する培地中で一晩、培養
した。その後、細胞を1.0mM塩化カルシウム、0.
1mM塩化マグネシウム、50.0mM塩化カリウムを
含む1.0mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.8)
(緩衝化KCl)で2回洗った後、光学密度(540n
m)1.5の緩衝化KClに再懸濁した。凝集反応は、
3.0mlのキャップのできるポリスチレンキュベット
中で、各々の細菌懸濁液0.5mlに、5.0%ウシ血
清アルブミン(BSA)と適切な濃度の試験対象である
抗歯垢形成剤0.8mlを合して、行なった。キュベッ
ト(光路長1cm)を室温で静かに転倒し、光学密度
(OD)(540nm)の経時変化を測定した(2分間
隔;20分間)。ODを測定するために使用した機器は
Gilson Response(登録商標)分光光度
計(Gilsonより購入)であった。“相対的有効性
(relative potency)”値を、凝集ア
ッセイで試験対象の抗歯垢形成剤の取込みの結果起こる
光学密度の変化の差を計算し、この値を親サッカライド
(parent saccharide)の取込みの結
果起こる光学密度の変化の差で割ることにより得て、各
試験化合物に割り当てた。得られた結果を表1にまとめ
た。
−D−ガラクトピラノシド:25mlの二ツ口丸底フラ
スコに、2,3−エポキシプロピル−β−D−ガラクト
ピラノシド 2,3,4,6−O−テトラアセテート
0.80g(1.98mmoles)と4.0当量の1
−オクタノールを加えた。反応混合液を−10℃に冷却
した後、SnCl4の1.0Mジクロロメタン溶液0.
34当量を添加した。反応液は1時間かけて室温まで暖
めた後、12−14時間、45℃の温度に加熱した。カ
ラムクロマトグラフィを用いて生成物を精製した。最初
にヘキサン/酢酸エチル 9:1の溶離液を用いて過剰
のオクタノールを分離した。続いて、ヘキサン/酢酸エ
チル1:1で溶出し、透明なシロップ状物質0.55g
(収率52%)を得た。1H NMRと質量分光法はD
DQ反応生成物と同一のスペクトルを示した。脱保護
(実施例1に同じ)を行ない最終生成物0.36g(収
率95%)を得た。実施例2 実施例1で調製した本発明の範囲内の抗歯垢形成剤につ
いて、A.naeslundiiとS.sanguis
の間の凝集阻害能を試験した。細菌性凝集アッセイ(bacterial coagg
regation assay) 細菌性凝集アッセイを用いて、様々な細菌種間のレクチ
ン仲介性結合を妨害する種々の抗歯垢形成剤の能力を測
定した。例えば、多くのActinomyces na
eslundii種は、A.naeslundii細胞
によって生成されたレクチンと連鎖球菌の表面上のβ−
D−ガラクトース含有構造との結合の結果、Strep
tococcus sanguisと凝集する。このア
ッセイのために、A.naeslundii PK29
とS.sanguis G9Bを、2.5%トリプト
ン、1.5%酵母抽出物、0.1%硫酸マグネシウム及
び1.0%フルクトースを含有する培地中で一晩、培養
した。その後、細胞を1.0mM塩化カルシウム、0.
1mM塩化マグネシウム、50.0mM塩化カリウムを
含む1.0mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.8)
(緩衝化KCl)で2回洗った後、光学密度(540n
m)1.5の緩衝化KClに再懸濁した。凝集反応は、
3.0mlのキャップのできるポリスチレンキュベット
中で、各々の細菌懸濁液0.5mlに、5.0%ウシ血
清アルブミン(BSA)と適切な濃度の試験対象である
抗歯垢形成剤0.8mlを合して、行なった。キュベッ
ト(光路長1cm)を室温で静かに転倒し、光学密度
(OD)(540nm)の経時変化を測定した(2分間
隔;20分間)。ODを測定するために使用した機器は
Gilson Response(登録商標)分光光度
計(Gilsonより購入)であった。“相対的有効性
(relative potency)”値を、凝集ア
ッセイで試験対象の抗歯垢形成剤の取込みの結果起こる
光学密度の変化の差を計算し、この値を親サッカライド
(parent saccharide)の取込みの結
果起こる光学密度の変化の差で割ることにより得て、各
試験化合物に割り当てた。得られた結果を表1にまとめ
た。
【表1】 思いがけなく、本発明の範囲内のグリセロ糖脂質は出発
サッカライド、ガラクトースの阻害活性よりもかなり大
きい阻害活性を示した。表1に示したように、ガラクト
ースに比較して、本発明の範囲内の抗歯垢形成剤は、
A.naeslundii PK29とS.sangu
is G9Bの間のβ−ガラクトース特異的凝集阻害剤
として約2−5倍の効力をもっていた。実施例3 抗菌活性測定 目的薬剤の抗菌活性は最小阻止濃度(MIC)を測定す
ることで評価した。表2に示したような口腔内細菌株の
様々な種の純粋培養物に、目的薬剤をウシ心臓浸出液プ
ロスで希釈した一連の希釈液を合した。開始細菌濃度は
約1.0×10E6 コロニー形成単位(CFU)/m
lであった。この混合液を37℃で好気的にインキュベ
ートし、培養液の光学密度(540nm,光路長1c
m)をBausch and Lomb Spec 2
0 可変波長分光光度計を用いて、0.0、24.0及
び48.0時間に測定した。
サッカライド、ガラクトースの阻害活性よりもかなり大
きい阻害活性を示した。表1に示したように、ガラクト
ースに比較して、本発明の範囲内の抗歯垢形成剤は、
A.naeslundii PK29とS.sangu
is G9Bの間のβ−ガラクトース特異的凝集阻害剤
として約2−5倍の効力をもっていた。実施例3 抗菌活性測定 目的薬剤の抗菌活性は最小阻止濃度(MIC)を測定す
ることで評価した。表2に示したような口腔内細菌株の
様々な種の純粋培養物に、目的薬剤をウシ心臓浸出液プ
ロスで希釈した一連の希釈液を合した。開始細菌濃度は
約1.0×10E6 コロニー形成単位(CFU)/m
lであった。この混合液を37℃で好気的にインキュベ
ートし、培養液の光学密度(540nm,光路長1c
m)をBausch and Lomb Spec 2
0 可変波長分光光度計を用いて、0.0、24.0及
び48.0時間に測定した。
【表2】 表2から明らかなように、炭素原子8個以上を含むR及
び/又はR1をもつ本発明の範囲内の式Aの化合物は実
質的な抗菌活性を示した。そのような化合物は10〜1
6個の炭素原子を含むことが望ましい。同様に、界面活
性剤活性をもつ式Bのアミン結合グリセロ糖脂質もまた
抗菌活性を示すことが予想される。四吸化された式Bの
化合物も実質的抗菌活性をもつことが予想される。実施例4 本発明の組成物に使用される抗歯垢形成化合物のいくつ
かのグループには、例えば8個又はそれ以上の炭素原子
を含むRおよび/又はR1をもつ式Aの化合物、8個又
はそれ以上の炭素を含有するR2及び/又はR3をもつ
式Bの化合物がある。これら化合物のR2、R3、R5
又はR6のうち少なくともひとつは炭化水素基である。
様々なグリセロ糖脂質の界面活性特性について、同時係
属出願(代理人書類 No.91−0099−EDG及
び91−0128−EDG)の中で詳細に述べられてい
る、本発明中に含まれるグリセロ糖脂質の界面活性特性
を証明しているこれら特許出願の例は以下の如くであ
る:臨界ミセル濃度(CMC) CMCは、界面活性剤が溶液中でミセルを形成しはじめ
る界面活性剤の濃度として定義される。特に、疎水性基
と親水性基の両方を含む物質(例えば界面活性剤)はそ
れらを含んでいる溶媒(すなわち水)の構造をひずませ
る傾向があり、それゆえに、その系のもつ自由エネルギ
ーを増加させる。その物質のもつ疎水性基が溶媒と反対
の向きに配向して表面に集まるため、溶液の自由エネル
ギーは最小となる。自由エネルギーを最小にする別の方
法では、これらの界面活性剤分子をクラスターやミセル
の中に凝集し、その疎水基をクラスターの内部に、親水
基を溶媒の方に向けることによって、自由エネルギーの
低下を達成し得る。CMCの数値は、Wilhemy
plate法を用いて表面張力測定によって決定した。
理論によって拘束されるつもりはないが、低いCMC値
は界面活性の基準となる(すなわち、ある界面活性剤の
CMCが他の活性剤に比べて低ければ、より低いCMC
値の界面活性剤の方がより高い界面活性をもつことを示
している)。この点については、CMCの低いことは、
CMCの高い界面活性剤と同一の界面活性効果を得るの
に必要な界面活性剤の量が少なくてすむことを意味して
いる。3−(ドデシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル−β−D−ガラクトピラノシドのCMCは25℃で
1.23×10−4Mであった。エトキシ化されたユニ
ット7つをもつn−C12アルコール(Neodol
(登録商標)界面活性剤,Shell製)のCMCは4
0℃で7.3×10−5Mであった。このことは、本発
明の界面活性剤が良く知られた市販の界面活性剤に匹敵
することを示している。クラフト点 界面活性剤がミセルを形成し始める温度をクラフト点
(Tk)と称する。この温度では界面活性剤の溶解度は
そのCMCに等しくなる。界面活性剤が水に分散した1
%溶液を調製して、クラフト点を測定した。界面活性剤
が室温で溶けるときには、溶液を0℃に冷却した。界面
活性剤が沈澱しないときには、クラフト点は0℃より低
いとみなした。界面活性剤が沈澱するときには、溶液を
水浴中で撹拌しながらゆっくりと暖めた。沈澱物が溶解
した温度をクラフト点として測定した。クラフト点が室
温よりも高いときには、最初に溶液を速やかに加熱し
て、全ての界面活性剤を溶解した。次いで、沈澱物が生
じるまで溶液を冷却し、それからゆっくり暖めて、前記
クラフト点を測定した。理論によって拘束されるつもり
はないが、クラフト点が低くなれば、界面活性剤は水性
系により解けると考えられる。更には、ミセルはTkよ
り高い温度でのみ存在するので、Tkの高い界面活性剤
は低温での活性が低くなる。最後に、クラフト点の低い
界面活性剤は、塩の許容度が大きくなるために多電解質
系での処方が簡単になると考えられる。3−(ドデシル
オキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクト
ピラノシドのクラフト点の測定値は8℃よりも低かっ
た。このクラフト点も、界面活性が良好であることを示
している。泡の高さ 界面活性剤に関する大半の起泡データは通常Ross−
Miles法(Ross, J. and Mile
s, G.D., Am. Soc. forTesi
ng Material Metohd D1173−
53 Philadelphia, PA.[195
3];Oil & Soap[1958]62:126
0)によって得られるので、これらの界面活性剤の起泡
性もこの方法を使用して決定した。Ross−Mile
s法では、内径が2.9mmのオリフィスを有する特定
寸法のピペット内に含まれる界面活性剤溶液200ml
を、水ジャケットによって所定温度に維持された円筒容
器内に含まれる同一溶液50ml上に向けて90cmほ
ど落とした。全ての溶液がピペットからなくなった直後
に円筒容器内に発生した泡の高さを読取り(最初の泡の
高さ)、次いで所定時間が経過した後に再度読取った。
この方法を使用して、泡の発生(最初に測定)及び泡の
安定性(10分後の高さ)を調べた。全ての泡は硬度が
120ppmの水において45℃で発生した。泡の高さ
はミリメートル(mm)で表す。3−(ドデシルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラ
ノシド(DHG)及び通常の界面活性剤であるドデシル
スルホン酸ナトリウム(SDS)について、最初の泡の
高さと10分後の泡の高さ(即ち泡の安定性)とを測定
し、その結果を以下に示す。
び/又はR1をもつ本発明の範囲内の式Aの化合物は実
質的な抗菌活性を示した。そのような化合物は10〜1
6個の炭素原子を含むことが望ましい。同様に、界面活
性剤活性をもつ式Bのアミン結合グリセロ糖脂質もまた
抗菌活性を示すことが予想される。四吸化された式Bの
化合物も実質的抗菌活性をもつことが予想される。実施例4 本発明の組成物に使用される抗歯垢形成化合物のいくつ
かのグループには、例えば8個又はそれ以上の炭素原子
を含むRおよび/又はR1をもつ式Aの化合物、8個又
はそれ以上の炭素を含有するR2及び/又はR3をもつ
式Bの化合物がある。これら化合物のR2、R3、R5
又はR6のうち少なくともひとつは炭化水素基である。
様々なグリセロ糖脂質の界面活性特性について、同時係
属出願(代理人書類 No.91−0099−EDG及
び91−0128−EDG)の中で詳細に述べられてい
る、本発明中に含まれるグリセロ糖脂質の界面活性特性
を証明しているこれら特許出願の例は以下の如くであ
る:臨界ミセル濃度(CMC) CMCは、界面活性剤が溶液中でミセルを形成しはじめ
る界面活性剤の濃度として定義される。特に、疎水性基
と親水性基の両方を含む物質(例えば界面活性剤)はそ
れらを含んでいる溶媒(すなわち水)の構造をひずませ
る傾向があり、それゆえに、その系のもつ自由エネルギ
ーを増加させる。その物質のもつ疎水性基が溶媒と反対
の向きに配向して表面に集まるため、溶液の自由エネル
ギーは最小となる。自由エネルギーを最小にする別の方
法では、これらの界面活性剤分子をクラスターやミセル
の中に凝集し、その疎水基をクラスターの内部に、親水
基を溶媒の方に向けることによって、自由エネルギーの
低下を達成し得る。CMCの数値は、Wilhemy
plate法を用いて表面張力測定によって決定した。
理論によって拘束されるつもりはないが、低いCMC値
は界面活性の基準となる(すなわち、ある界面活性剤の
CMCが他の活性剤に比べて低ければ、より低いCMC
値の界面活性剤の方がより高い界面活性をもつことを示
している)。この点については、CMCの低いことは、
CMCの高い界面活性剤と同一の界面活性効果を得るの
に必要な界面活性剤の量が少なくてすむことを意味して
いる。3−(ドデシルオキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル−β−D−ガラクトピラノシドのCMCは25℃で
1.23×10−4Mであった。エトキシ化されたユニ
ット7つをもつn−C12アルコール(Neodol
(登録商標)界面活性剤,Shell製)のCMCは4
0℃で7.3×10−5Mであった。このことは、本発
明の界面活性剤が良く知られた市販の界面活性剤に匹敵
することを示している。クラフト点 界面活性剤がミセルを形成し始める温度をクラフト点
(Tk)と称する。この温度では界面活性剤の溶解度は
そのCMCに等しくなる。界面活性剤が水に分散した1
%溶液を調製して、クラフト点を測定した。界面活性剤
が室温で溶けるときには、溶液を0℃に冷却した。界面
活性剤が沈澱しないときには、クラフト点は0℃より低
いとみなした。界面活性剤が沈澱するときには、溶液を
水浴中で撹拌しながらゆっくりと暖めた。沈澱物が溶解
した温度をクラフト点として測定した。クラフト点が室
温よりも高いときには、最初に溶液を速やかに加熱し
て、全ての界面活性剤を溶解した。次いで、沈澱物が生
じるまで溶液を冷却し、それからゆっくり暖めて、前記
クラフト点を測定した。理論によって拘束されるつもり
はないが、クラフト点が低くなれば、界面活性剤は水性
系により解けると考えられる。更には、ミセルはTkよ
り高い温度でのみ存在するので、Tkの高い界面活性剤
は低温での活性が低くなる。最後に、クラフト点の低い
界面活性剤は、塩の許容度が大きくなるために多電解質
系での処方が簡単になると考えられる。3−(ドデシル
オキシ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクト
ピラノシドのクラフト点の測定値は8℃よりも低かっ
た。このクラフト点も、界面活性が良好であることを示
している。泡の高さ 界面活性剤に関する大半の起泡データは通常Ross−
Miles法(Ross, J. and Mile
s, G.D., Am. Soc. forTesi
ng Material Metohd D1173−
53 Philadelphia, PA.[195
3];Oil & Soap[1958]62:126
0)によって得られるので、これらの界面活性剤の起泡
性もこの方法を使用して決定した。Ross−Mile
s法では、内径が2.9mmのオリフィスを有する特定
寸法のピペット内に含まれる界面活性剤溶液200ml
を、水ジャケットによって所定温度に維持された円筒容
器内に含まれる同一溶液50ml上に向けて90cmほ
ど落とした。全ての溶液がピペットからなくなった直後
に円筒容器内に発生した泡の高さを読取り(最初の泡の
高さ)、次いで所定時間が経過した後に再度読取った。
この方法を使用して、泡の発生(最初に測定)及び泡の
安定性(10分後の高さ)を調べた。全ての泡は硬度が
120ppmの水において45℃で発生した。泡の高さ
はミリメートル(mm)で表す。3−(ドデシルオキ
シ)−2−ヒドロキシプロピル−β−D−ガラクトピラ
ノシド(DHG)及び通常の界面活性剤であるドデシル
スルホン酸ナトリウム(SDS)について、最初の泡の
高さと10分後の泡の高さ(即ち泡の安定性)とを測定
し、その結果を以下に示す。
【表3】 このデータから分かるように、DHGの起泡性は、よく
知られた他の市販の界面活性剤の起泡性に匹敵し得る。
界面活性剤としての機能ももつβ−ガラクトース含有グ
リセロ糖脂質を含有する口腔内衛生組成物は、2つの利
点:細菌付着相互作用阻害能と細菌分散能により、本発
明にとって望ましい。実施例5 本発明中のグリセロ糖脂質抗歯垢形成、歯垢阻害剤を含
む代表的練り歯みがきの処方は次のとおりである。
知られた他の市販の界面活性剤の起泡性に匹敵し得る。
界面活性剤としての機能ももつβ−ガラクトース含有グ
リセロ糖脂質を含有する口腔内衛生組成物は、2つの利
点:細菌付着相互作用阻害能と細菌分散能により、本発
明にとって望ましい。実施例5 本発明中のグリセロ糖脂質抗歯垢形成、歯垢阻害剤を含
む代表的練り歯みがきの処方は次のとおりである。
【表4】 実施例6 本発明のグリセロ糖脂質抗歯垢形成剤を含む含嗽剤の代
表的処方は次の通りである:
表的処方は次の通りである:
【表5】 本発明中に使われた材料の供給先のいくつかは本明細書
中にすでに記載した。本発明中に記載の他の材料は以下
の供給先より入手される:
中にすでに記載した。本発明中に記載の他の材料は以下
の供給先より入手される:
【表6】 本明細書中で説明され、述べられている本発明の特定例
は代表的なもののみであることを理解するべきである。
本明細書において示唆された内容に限定されないものを
含めて、本発明の変形は、ここに記載の明確な教示から
はずれることなく、証明された具体例で可能であろう。
従って、本発明の充分な範囲を決定している特許請求の
範囲が参照されるべきである。
は代表的なもののみであることを理解するべきである。
本明細書において示唆された内容に限定されないものを
含めて、本発明の変形は、ここに記載の明確な教示から
はずれることなく、証明された具体例で可能であろう。
従って、本発明の充分な範囲を決定している特許請求の
範囲が参照されるべきである。
フロントページの続き (72)発明者 カート・マシユウ・シリング アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07044、ベロナ、ウエイランド・ドライ ブ・20 (72)発明者 シヤン−レン・ウー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07430、マーワー、グレンミアー・テレイ ス・80
Claims (10)
- 【請求項1】 (i) 【化1】 (式中、A1は少なくとも1つのβ−D−ガラクトース
基を含むサッカライドであり、R及びR1は同じでも異
なっていてもよく、RとR1両方が同時に水素ではあり
得ない場合を除いては、水素、脂肪族炭化水素基、芳香
族基、環式脂肪族基、及びアシル基の中から選ばれ
る);及び(ii) 【化2】 (式中、R2及びR3は同じでも異なっていてもよく、
水素、脂肪族炭化水素基、芳香族基及び環式脂肪族基の
中から選ばれ、BはOHかNR5R6基であり、R5と
R6は同一でも異なっていてもよく、水素、脂肪族炭化
水素基、芳香族基及び環式脂肪族基であり、BとNR2
R3の位置は互換可能である)のグループより選択され
た少なくともひとつの化合物を歯垢形成予防に効果的な
量含む口腔衛生組成物。 - 【請求項2】 R2、R3、R5あるいはR6のうちの
少なくともひとつは1から36個の炭素原子をもつ炭化
水素基である請求項1の組成物。 - 【請求項3】 R及びR1は同じでも異なっていてもよ
く、両方共に1から36個の炭素原子を含んでいる請求
項1の組成物。 - 【請求項4】 A1はβ−D−ガラクトースである請求
項1の組成物。 - 【請求項5】 A1はラクトースである請求項1の組成
物。 - 【請求項6】 A1はβ−D−ガラクトース、R1は水
素、そしてRは6から18個の炭素原子をもつ直鎖炭化
水素基である請求項1の組成物。 - 【請求項7】 R2とR3は同じでも異なっていてもよ
く、両方共に1から36個の炭素原子を含んでいる請求
項1の組成物。 - 【請求項8】 R2は水素、R3は6から18個の炭素
原子をもつ炭化水素基であり、そしてBはOHである請
求項1の組成物。 - 【請求項9】 A1はβ−D−ガラクトースである請求
項8の組成物。 - 【請求項10】 A1はラクトースである請求項8の組
成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/816,418 US5409902A (en) | 1991-12-31 | 1991-12-31 | Oral hygiene compositions containing glyceroglycolipids as antiplaque compounds |
US816418 | 1991-12-31 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680545A true JPH0680545A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=25220542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4362071A Pending JPH0680545A (ja) | 1991-12-31 | 1992-12-28 | 抗プラーク化合物としてグリセロ糖脂質を含有する口腔衛生組成物 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5409902A (ja) |
EP (1) | EP0551674A1 (ja) |
JP (1) | JPH0680545A (ja) |
AU (1) | AU3051892A (ja) |
CA (1) | CA2086025A1 (ja) |
ZA (1) | ZA9210114B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005033122A1 (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-14 | Kao Corporation | グリセリンカーボネート配糖体 |
WO2015097899A1 (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-02 | 花王株式会社 | 口腔用組成物 |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19506141A1 (de) * | 1995-02-22 | 1996-08-29 | Hoechst Ag | Verwendung von Aerogelen in der Pharmazie, in der Kosmetik und im Pflanzenschutz |
US6153736A (en) | 1995-09-27 | 2000-11-28 | The Liposome Company, Inc. | Modified ether glyceroglycolipids |
DE19634020A1 (de) * | 1996-08-23 | 1998-02-26 | Beiersdorf Ag | Herstellung von Glycoglycerolipiden, deren Verwendung als Tenside sowie kosmetische oder dermatologische Zubereitungen, solche Glycoglycerolipide enthaltend |
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