JPH068042B2 - 角折り自動包装用積層フィルム - Google Patents

角折り自動包装用積層フィルム

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JPH068042B2
JPH068042B2 JP1336261A JP33626189A JPH068042B2 JP H068042 B2 JPH068042 B2 JP H068042B2 JP 1336261 A JP1336261 A JP 1336261A JP 33626189 A JP33626189 A JP 33626189A JP H068042 B2 JPH068042 B2 JP H068042B2
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JP
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film
stretched
laminated
polyester film
automatic packaging
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光伸 今村
秋司 山口
伸明 東城
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、角折り自動包装用に好適に使用しうる包装用
積層用フィルムに関するものである。
〔従来の技術〕
角折り自動包装は、自動包装機を使用して被包装物にほ
ぼ正方形の包装用フィルムを被せ、その角部を被包装物
に沿わせて折り曲げて、重なり合った角部同志をヒート
シールにより融着するのであるが、従来の角折り自動包
装用包装フィルムとしては、防湿セロファン単独、また
は紙/アルミニウムラミネート物と防湿セロファンとの
重ね合わせ、または紙とポリエチレンとのラミネートフ
ィルム等が使用されてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、防湿セロファンの場合には、セロファンよりも
防湿性が改善されてはいるが、被包装物の水分の影響、
あるいは外気の湿度条件によりフィルムが吸湿してカー
ル(上カール、下カール)が生じ、しかもこのカールの
状態は四季の変化によつて変わるので、自動包装機にて
自動包装のできない場合が生ずる欠点があった。
さらに、防湿セロファンの内側に印刷を施す場合には、
インキが被包装物に付着するため、通常は防湿セロファ
ンの外側に印刷を施しているが、インキが外側に露出す
るため美麗さに欠ける欠点もあった。
つぎに、紙/アルミニウムラミネート物と防湿セロファ
ンを重ねて使用する場合には、アルミニウムが高価なた
めコストアツプとなるほか、外層に使用される防湿セロ
ファンが吸湿するため、カールが生じる欠点があった。
さらに、紙/ポリエチレンラミネート物の場合には、安
価な利点はあるが、被包装物の香味成分などが逸散する
という欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、かかる現状に鑑み、延伸原反ポリエステルフ
ィルムが延伸方向に沿つて切断されていて、片面に低融
点接着剤がコートされているフィルムの内、前記延伸原
反ポリエステルフィルムの全幅の中心線に対して対称の
位置の2枚のフィルムがコート面を外側となる如く積層
し、かつほぼ正方形に裁断されてなることを特徴とする
角折り自動包装用積層フィルムである。
〔作用〕
本発明においては、強度が大きく、寸法安定性に優れ、
疎水性で、しかし香味成分が逸散しにくいポリエステル
フィルムの原反幅の左右対称の位置にある2枚を使用す
るので、被包装物の水分や外気の湿度の変化によるカー
ルが少なく、自動包装に好適に適用し得るとともに、凹
凸のない平滑な表面状態の包装物が得られる。
さらに、ポリエステルフィルムには、低融点接着剤が施
してあるので、比較的低温でヒートシール可能なため、
自動包装が容易である。また、印刷を施す場合にはポリ
エステル層に直接に行い、その上を他のポリエステル層
で被覆されるため、印刷は耐久性のあるものとなるとと
もに、印刷インキは透明なポリエステル層を透過して見
られるので、特有の美麗さが生じることとなる。
〔実施例〕
以下、本発明を図示の実施例に従って詳細に説明するこ
ととする。
図において、1は積層フィルムであって、該積層フィル
ム1は低融点接着剤層2、延伸ポリエステルフィルム
3、印刷インキ層4、接着剤層5、延伸ポリエステルフ
ィルム6、低融点接着剤層7からなっている。
低融点接着剤層2は自動包装のさいに比較的低温でヒー
トシールしうるポリ塩化ビニリデンまたはホットメルト
剤等のコート層であって、ポリ塩化ビニリデンはエマル
ジョンまたは溶剤溶液の状態で延伸ポリエステルフィル
ム3にコートされる。ポリ塩化ビニリデンを使用する場
合には、保香性を高め、高度の機能を奏することができ
る。ホットメルト剤はポリエステル系、ポリアクリル系
のものが好ましく、エマルジョンまたは溶剤溶液の状態
で延伸ポリエステルフィルム3にコートされる。
接着剤層5は積層フィルムが安定してラミネート状態を
維持しうるためのもので、各種の接着剤が使用しうる。
延伸ポリエステルフィルム3,6は延伸原反ポリエステ
ルフィルムを延伸方向に沿って細幅に切断(スリット)
して得られるフィルム2枚であつて、この2枚には延伸
原反フィルムの全幅に対する中心を基準として左右対称
のスリット位置のものを使用する。
二軸延伸フィルムにおいては、よく知られているよう
に、その延伸過程でほぼ例外なくボーイング現象があら
われる。すなわち、未延伸フィルムに分かり易いように
枡目を印刷した後、二軸延伸すると、その枡目は第2図
に示すように変形する。第2図においてはフィルム中の
分子の横方向の主配向方向を←→で示す。従って、二軸
延伸機で延伸されたフィルム(ミルロール:通常4〜5
m程度の広幅)の完全な中央部は機械方向(フィルムの
走行方向、MD)または横方向(フィルムの走行方向と
直交する方向、TD)に主配向軸があるが、その他の大
部分の位置では角度の大きさ、配向度の差はあれ、必ず
配向軸はMDから斜めに向いているものである。
そして、ラミネートに供せられる二軸延伸フィルムは印
刷機、ラミネーターの幅、袋の大きさに応じて0.5〜1.2
m程度の狭幅に切断(スリット)して使用されるのであ
るが、ほとんどの延伸フィルムは機械方向に対して斜め
の主配向軸(肉眼では見えない)をもつたフィルムとし
て使用されていることとなる。
このようなフィルムの片面に低融点接着剤をコートした
フィルムをコート面を外にして積層するさいに、フィル
ムの取り位置の差異によつて主配向軸の影響により積層
フィルムの歪みが発生し、カールを生じることが分かっ
た。
この理由はポリエステルフィルムの熱による収縮が主配
向方向によって他の方向よりも大きく影響されるものと
考えられる。例えば、第1図のA同志あるいはAとBな
どの組み合わせて積層した場合、第3図に示すように積
層フィルムの2層のポリエステルフィルムの主配向方向
が異なるため、貼り合わせ時の熱による歪みが生じ、カ
ールが発生し、角折り自動包装時にミス包装が生じ易い
ことが分かった。
このカールを防ぐために種々検討の結果、第1図に示す
AとJあるいはBとI、CとH、DとG、EとFのよう
に延伸ポリエステルフィルムの全幅に対して左右対称に
貼り合わせると、第4図に示すように主軸方向が一致
し、カールがほとんど生じないことが分かった。
そこで、この積層した2枚の取り位置を変えた場合の実
例について示すこととする。先ず、積層した2枚のフィ
ルムが延伸原反フィルムの全幅に対する中心を基準とし
て左右対称でなく、中心より一方側のもののみを使用し
た場合には、歪みの程度を示すカール高さは表−1のと
おりであり、大きい値を示した。
これに対し、積層する2枚のフィルムが延伸原反ポリエ
ステルフィルムの全幅に対する中心を基準として左右対
称のフィルムを使用した場合には、カール高さは次の表
−2のとおりであり、優れた値を示した。
これに対する比較例として、さらに、防湿セロファンを
示すと、そのカール高さは次の表−3のとおりである。
大きな値を示した。
なお、上記の各カール高さは、次の測定条件で行ったも
のである。上記の包装用フィルムを90×90mmの大き
さにカットして自由変形しうる状態で24時間放置した
後、第5図に示すように平板上に置き、フィルムの一側
縁をテープで固定し、他側縁の2隅部におけるフィルム
の浮き上がり高さhを測定してカール高さとした。
本発明の積層フィルム1の製造にさいしては、先ず延伸
原反ポリエステルフィルムの全幅に対する中心線を基準
として対称の位置で延伸方向に沿って切断した延伸ポリ
エステルフィルム3,6の片面に低融点接着剤を塗布し
て低融点接着剤層2を形成し、一方の延伸ポリエステル
フィルム3のコートされていない側に印刷し、この上に
接着剤をコートして他方の延伸ポリエステルフィルム6
のコートされていない側を貼り合わせることにより形成
する。なお、原反ポリエステルフィルムに直接低融点接
着剤を塗布した後、延伸方向に沿って切断することも可
能である。
〔発明の効果〕
以上の記載から明らかなように、本発明によれば、比較
的低温でヒートシール可能で、自動包装が容易であり、
しかも被包装物の水分や外気の湿度の変化によるカール
が少なく、自動包装に好適に適用し得るとともに、凹凸
のない平滑な表面状態の包装物が得られ、また、印刷を
施す場合にはポリエステル層に直接に行い、その上を他
のポリエステル層で被覆することができるため、印刷は
耐久性のあるものとなるとともに、印刷インキは透明な
ポリエステル層を透過して見られるので、特有の美麗さ
が生じることとなるなどの実用上における優れた効果を
奏し得ることとなる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る積層フィルムの一実施例を示すもの
で、第1図はその断面図、第2図は延伸ポリエステルフ
ィルムの配向性を示す説明図、第3図、第4図は積層フ
ィルムの配向性を示す説明図、第5図はカール性の測定
方法の説明図である。 1:積層フィルム 2,7:低融点接着剤層 3,6:延伸ポリエステルフィルム 4:印刷インキ層 5:接着剤層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】延伸原反ポリエステルフィルムが延伸方向
    に沿って切断されていて、片面に低融点接着剤がコート
    されているフィルムの内、前記延伸原反ポリエステルフ
    ィルムの全幅の中心線に対して対称の位置の2枚のフィ
    ルムがコート面を外側となる如く積層し、かつほぼ正方
    形に裁断されてなることを特徴とする角折り自動包装用
    積層フィルム。
JP1336261A 1989-12-27 1989-12-27 角折り自動包装用積層フィルム Expired - Lifetime JPH068042B2 (ja)

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JPH03197139A JPH03197139A (ja) 1991-08-28
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IL150938A0 (en) * 2000-02-14 2003-02-12 Mitsubishi Polyester Film Llc Impact and tear resistant film
JP5377941B2 (ja) * 2008-05-30 2013-12-25 大王製紙株式会社 衛生用薄葉紙包装体及び衛生用薄葉紙包装体用の外装フィルム製造方法

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