JPH068023Y2 - 合成樹脂製の折りたたみ式コンテナー - Google Patents

合成樹脂製の折りたたみ式コンテナー

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JPH068023Y2
JPH068023Y2 JP1989032497U JP3249789U JPH068023Y2 JP H068023 Y2 JPH068023 Y2 JP H068023Y2 JP 1989032497 U JP1989032497 U JP 1989032497U JP 3249789 U JP3249789 U JP 3249789U JP H068023 Y2 JPH068023 Y2 JP H068023Y2
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朝雄 正田
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Yazaki Kako Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、機械部品などを収納して保管し又は運搬す
る目的で使用されるコンテナーに係り、さらに云えば、
非使用時(物品の非収納時)には4面の側板を順次内側
へ折りたたんで嵩を小さくでき、使用時には4面の側板
を起立させコンテナーとして組立てを完成して使用目的
に供せられる、合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーに
関する。
従来の技術 従来、合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーは例えば実
公昭51−18184号、実開昭54−54539号公
報に記載されて公知に属する。
実公昭51−18184号公報に記載された折りたた
み式コンテナーは、第18図に要部を示したように、底
部材aの4隅に、4面の側板を軸支するための軸受部b
を設け、相対向する2辺の側板cにはその左右両端に内
向きの折り返し部dを連接し、この折り返し部dの連接
箇所の内隅の上端部分に方形の板片eを付設し、この板
片eに孔fを設けている。他の2辺の相対向する側板g
にはその上端面の全長にわたって凹溝hを設け、この凹
溝hにはめ込まれて該溝hを貫通する係止具jを含むも
のが、前記方形の板片eに隣接して前記折り返し部dの
内面側に配置されている。そして、各側板c,gの起立
状態で係止具jの両端に設けた鉤形部kを前記方形の板
片eの孔fに挿入して両側板c,gのコーナー部が固定
されている。
実開昭54−54539号公報に記載された折りたた
み式コンテナーは、各側板c,gの外面に補強のため適
宜の配置でリブを設けてあり、特に第19図に示したよ
うに2辺の相対向する側板gにはそれぞれの上端部に該
側板gの幅よりやや長い係止具jを装着し、該係止具j
のコ状に屈曲された両端部が、他の2辺の相対向する側
板cの上端部の左右両端寄り位置に設けられた凹溝mに
係止して両側板c,gのコーナー部分が固定されてい
る。
本考案が解決しようとする課題 (1)実公昭51−18184号公報に記載された折り
たたみ式コンテナーは、各側板c,gの起立や折りたた
みのための係止具jの操作が面倒で不便である。また、
このコンテナーは、側板gが位置する側の厚みが、係止
具jを含めた側板g全体の厚みと他方の側板cの両端に
設けた折り返し部dの厚みとが重なり合う厚みとなって
嵩ばるので、結局、折りたたみ式コンテナーの持つ最大
の趣旨である省スペース性の面から好ましくない。
(2)実開昭54−54539号公報に記載された折り
たたみ式コンテナーの場合、係止具jのコ字形に屈曲さ
れた両端部lの特にl,lがコンテナーの内外に出
張った存在となるので、側板起立状態において、l
分はコンテナーの収容能力を害し、l部分はコンテナ
ーの嵩を実質上大きくする存在となり、側板折りたたみ
状態においてもやはりl部分はコンテナーの嵩を実質
上大きくする存在となってこれらの点が解決すべき課題
となっている。
課題を解決するための手段 上記従来技術の課題を解決するための手段として、この
考案に係る合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーは、図
面の第1図〜第17図に実施例を示したとおり、 方形の底部材5の4辺に側板7,8がその下辺側を回動
支点として順次内側に折りたたみ可能に取付けられ、各
側板7,7及び8,8の外面には側板補強のために適当
な配置でリブが設けられている合成樹脂製の折りたたみ
式コンテナーにおいて、 イ)相対向する一対の側板7,7は、それぞれ、両側縁
部の位置に内向きに折り返し部11が連接した。
ロ)他の相対向する一対の側板8,8はそれぞれ、両側
縁部8b,8bがその外面に前記補強のためのリブを設
けることなく起立状態において前記イ)の側板7の折り
返し部11の内面に当接する平板状に形成した(以上、
第5図)。
ハ)前記ロ)の側板8には、その上端部中央にコンテナ
ーとしての取手部42を設けた(第11図)。
ニ)前記ロ)の側板8の上端部には、当該側板8の両側
縁部に及ぶ長さの係止具24を、前記ハ)の取手部42
よりも上方の位置に、かつ当該係止具24の両端部が前
記イ)の側板7の折り返し部11の上端部外面に係脱す
るストロークで上下方向への移動が可能に装着した(第
1図と第11図)。
ホ)前記ニ)の係止具24と前記ハ)の取手部42との
間に係止具24に対する手掛け用の間隙41を形成した
こと(第11図)、 をそれぞれ特徴とする。
作用 起立された一方の側板7の折り返し部11の内面に、次
いで起立された他方の側板8の他の外面箇所に設けられ
る補強のためのリブを設けられることなく平板状に形成
された側縁部8bの外面が当接した状態において、側板
8に付属する係止具24の両端部で折り返し部11の上
端部外面に係止するので、係止具24の両端部において
少なくとも折り返し部11の上端部外面に係止する部分
が、補強のためのリブを含めた側板8の厚さの範囲内に
収まるよう設計される限り、コンテナーとしての側壁部
分はコーナー部を含めて全体を両側板7,8の厚さの範
囲内に形成可能である(第5図、第12図)とともに、
側板7,8が交わるコーナー部が固定され側板8の内方
への倒れをしっかりと阻止する(第8図、第14図)。
そして、係止具24は、手掛け用の間隙41を通じて指
先を入れ持ち上げることにより、折り返し部11への係
止は解除され、側板7,8の折りたたみを可能ならしめ
るので操作性に優れる(第8,14図)。しかも、係止
具24は側板8に不離一体的に付属せしめているので、
その管理に手間を要しない。
このコンテナーは、取手部42に手を掛けて持ち運ぶこ
とができる。
実施例 次に、図示した本考案の実施例を説明する。
第1図に示した合成樹脂製の折りたたみ式コンテナー
は、たて×よこ×高さの外寸が364×538×325
ぐらいであり、4面の側板7,7及び8,8はそれぞれ
の枢着部6を回動支点として規則的な順番で第2図のよ
うに底部材5の内方へ平たく折りたたむことができる。
この折りたたみ式コンテナーは、第3図に分解して示し
た各構成要素の集合体から成る。
この折りたたみ式コンテナーの構造上の基礎となる底部
材5は、平面的に見ると、たて×よこが略338×49
8mmぐらいの長方形をなす底面部1の4辺に、約85mm
ぐらいの比較的背の低い側面部2,2及び3,3の上端
開口縁4が全周にわたり均等な高さに起立せしめられて
いる。しかも各側面部2,2及び3,3の高さは、4面
の側板7,7と8,8を順次内方へ平たく折りたたんだ
際の嵩高よりも背の高いものとされている(第2図)。
各側面部2,2及び3,3の上端が外向きに水平に屈曲
された細幅板状の開口縁4として形成されている(第2
図)。この底部材5は、全体を合成樹脂の一体構造とし
て射出成形されている。
次に、4面の側板7,7及び8,8は、それぞれ上記底
部材5の各側面部2,2及び3,3の内面の左右2箇所
ずつの位置に設けた枢着部6,6(ヒンジ)を回動支点
として同底部材5の側面部に沿って起立させられ、ある
いは規則的な順序で同底部材5の内方へ平たく折りたた
めるように取付けられている。
側板7,7及び8,8は、その外面に、側板7,8への
剛性付与、コンテナーとしての、積重ね圧縮荷重強度の
向上等を目的とする補強のためとして、適宜の配置で側
板7には補強リブ9,9a,9bを、側板8には補強リ
ブ10,10a,10b,21,21a,23を有し、
その中9a,10aは起立された側板7,8の上端開口
縁を形成する補強リブ9b,10bは側板7,8の外面
下部の水平方向に配置されて側板7,8が枢着部6を回
動支点として底部材5の側面部3に沿って垂直に起立せ
しめられたとき、底部材5の側面部3の上端の開口縁4
の上にぴったり当接する(重なる)、水平方向に一定幅
の板状をなす補強リブ21,21aは補強効果の大きい
幅広、肉盗み型の補強リブである。以上構成において、
側板8の両側縁部8bには補強リブ10,10a,10
b,21,21a,23が設けられることなく平板状に
形成されている。この補強リブ9,9a,9b群、1
0,10a,10b,21,21a,23群の存在、及
び補強リブ9b,10bと開口縁4との重なり効果によ
り、側板7,8に加わるかなりな大きさの荷重、外力特
に垂直荷重に対して耐える構成とされている。
底部材5の長手辺に沿って位置し平行に相対向する関係
にある一対の側板7,7は、それぞれの幅を底部材5に
おける当該側板7の幅と同方向(長手辺の方向)の内の
り寸法(約515mm)よりも若干小さい(本実施例では
514mm)ものとされている。また、該側板7の両側縁
の位置には、内向きに略直角に突出する折り返し部11
がほぼ全長にわたり約10mm位の幅寸の板状に形成され
ている(第5図)。但し、第3図で明らかなように、折
り返し部11の上端は、側板7の上端開口縁を形成する
補強リブ9aの位置からおよそ20mmぐらい下った位置
とされ、該折り返し部11の上端部外面には、後述する
係止具の係合段部11aが形成されている(第8図も参
照)。
側板7の下辺部には、左右2箇所の配置で腕部14,1
4により両端支持された2個のヒンジ軸15,15が突
設されている(第3図)。
一方、底部材5における長手辺の底面部2の内面には、
前記側板7の2個のヒンジ軸15,15と相対向する左
右2箇所の位置に、第3図と第7図で明らかなように、
側板7の前記ヒンジ軸15及び両側の腕部14,14の
全横長よりも若干大きい横寸法で、しかも中央部にはヒ
ンジ軸15の出入りを拘束する起立片16と可撓拘束片
17とが上下に出張って開口幅を十分に狭められた切欠
き開口18がヒンジ軸受として形成されている。側板7
は、そのヒンジ軸15を前記切欠き開口18の中へ、同
開口入口の可撓拘束片17をこじ開けるように変形させ
つつ入れ込み、回動自在な枢着部6を構成して取付けら
れている(第7図)。従って、側板7は枢着部6を回動
支点として起伏自在である。この側板7において、ヒン
ジ軸15を支持する腕部14の厚さは、該側板7の内面
からヒンジ軸15の中心までの距離と等しいものとされ
ている。他方、底部材5の側面部2のうち特に前記側板
7の腕部14が装着される部位は、側面部2の内面側か
ら前記腕部14の厚さ相当だけへこませて外側約半分の
壁厚による薄壁部20として形成し、もって側板7は前
記枢着部6を回動支点とし、底部材5の側面部2に沿っ
て垂直に起立させることが可能な構成とされている(第
3,7図)。
次に、底部材5の短手辺に沿って位置し平行に相対向す
る関係にある一対の側板8,8は、枢着部6を回動支点
として垂直に起立させると、コーナー部において、その
両側縁端面が先に垂直に起立された前記長手辺の側板7
の内面にぴったり当接し、かつ平板状の両側縁8b,8
bの外面が長手辺の側板7の両側縁に連接された折り返
し部11の内側にぴったり当接し、もって略直角に交わ
る両側板7,8同士はコーナー部において両側板本来の
厚さの範囲内で交わり相互に拘束し合う(第5図)。
かくしてコーナー部で交わる2枚の側板7,8の結合又
は固定の状態をより積極的に強固にする第1の手段につ
いて述べる。短手辺に位置する側板8の外面に突設され
た縦方向の補強リブのうち、袋段付きリブを2つ連ねた
態様に段付き溝状に折返した幅広、肉盗み型リブ21に
は、上端開口縁を形成する補強リブ10aの直下位置に
横一線の配置で縦に長い長方形の通孔22,22を設
け、単に板状に突設された補強リブ23は背の低いもの
とされている。そして、側板8の全幅と略等長で横断面
が長方形の真直ぐな棒状をなす係止具24を前記幅広、
肉盗み型リブ21の通孔22…へ通し、補強リブ23の
外方を通過させ、両側縁部8b,8bに位置する長手辺
の側板7の折り返し部11に形成された前記係合段部1
1aに係止具24の両端部が係止する構成とされてい
る。かくして装着された係止具24の両端は、長手辺に
位置する側板7の折り返し部11上端部の基部(係合段
部11aの横外方)に若干の高さ突出された凸部40で
横方向の抜けが防止されている(第4,5図)。
なお、上記幅広、肉盗み型リブ21の通孔22の位置
は、特にその開口下辺が、係止具24の両端部が第8図
のように折り返し部11の係合段部11aに外接してこ
れに係止位置とされている。そして、同通孔22の開口
上辺の位置は、上方へ引き上げられた係止具24の両端
が前記係合段部11aから上方へ外れるまで上方への移
動が可能な高さ位置とされている。
側板8にはまた、その上端部中央に水平補強リブの外端
下面に垂下片を配した 状部片43を利用した取手部42が形成され、この取手
部42よりも上方の位置に、前記係止具24が水平方向
に配置されている。したがって、取手部42の 状部片43と係止具24との間には、使用者の指先を差
し入れるのに必要十分な間隔(約10mm)で手掛け用の
間隙41が確保されている。よって、使用者は指先で係
止具24を上下方向へ移動させることでその両端の係合
段部11aに対する係脱を行なえる。
次に第2の手段について述べる。長手辺に位置する側板
7の折り返し部11の略中央の位置には、上下方向に一
直線状の配置でほぼ等ピッチにスリット25…が形成さ
れている。他方、短手辺の側板8の平板状の両側縁8
b,8bの外面であって前記スリット25と対応する位
置には、折り返し部11の内面側に形成された浅い凹溝
部27へ係合する背の低い突条形態の第一係合部28が
設けられている。さらに前記の各スリット25…へ貫入
する大きさ、形状の係合片26…が前記第一係合部28
を延長した形の板状に突設されている。したがって、二
つの側板7,8を起立させ組立てると、それだけの操作
で第一係合部28は凹溝部27へ係合し、かつ各係合片
26…はそれぞれ対応するスリット25…へ貫入して側
板の高さ方向の全長にわたりコーナー部の拘束ないし固
定が強固に行なわれる(第9図)。
なお、係合片26の形状はコンテナーの深さ方向に沿っ
て上から下へ第9図A,B,Cに示したように異なって
おり、もってコーナー部の拘束ないし固定の実効性を高
らしめている。
当該短手辺に位置する側板8の下辺部にも、やはり左右
2箇所の配置で、腕部29,29で両端支持されたヒン
ジ軸30,30が突設されている(第3図)。
一方、底部材5における短手辺の側面部3の内面には、
前記側板8の2個のヒンジ軸30,30と相対応する左
右2箇所の位置に、第11図で明らかなように、側板8
の前記ヒンジ軸30及び両側の腕部29,29の全横長
よりも若干大きい横寸法で、しかも中央部には内部目隠
し片32とヒンジ軸30の出入りを拘束する可撓拘束片
31とが上下に出張って切欠き開口33がヒンジ軸受と
して形成されている。内部目隠し片32及び可撓拘束片
はそれぞれ側面部3と共通な平面で形成され、可撓拘束
片31はたわみ片34の先端部として形成されている。
つまり、側板8は、そのヒンジ軸30を底部材5の前記
切欠き開口33の中へ同開口入口の可撓拘束片31をこ
じ開けるように変形させつつ入り込み、回動自在な枢着
部6を構成して取付けられている(第11図)。したが
って、側板8は枢着部6を回動支点として起伏自在であ
る。
この側板8において、ヒンジ軸30を支持する腕部29
の厚さは、該側板8の内面からヒンジ軸30の中心まで
の距離と略等しいものとされている。
該側板8の下辺部は、底部材5の上端の開口縁4の位置
から前記たわみ片34の直上位置までが、前記腕部29
と同厚の延長壁面部35に形成されている。他方、底部
材5の側面部3のうち、特に前記側板8の腕部29及び
延長壁面部35が装着される部位は、側面部3の内面側
から前記腕部29の厚さ相当だけへこませて外側約半分
の壁厚による薄壁部36として形成されている。従っ
て、側板8は前記枢着部6を回動支点として底部材5の
側面部3に沿って垂直に起立させることができる(第1
1図)。
次に、底部材5の側面部2,2及び3,3の下部の外面
には、およそ底面部1裏面とほぼ同じレベル位置に、長
手辺には細幅の板状をなす水平積み重ねリブ12が、短
手辺には 状に屈曲された積み重ね片12aと該積み重ね片12a
の内側に垂直積み重ねリブ12bが突設されている。そ
して、該底部材5の底面部1裏面には、第6図に示した
ように、下段の底部材5における開口縁4の内側へ、及
び下段のコンテナーの各側板7,7及び8,8の起立さ
れた状態でその上端開口縁を形成する補強リブ9a,9
a,10a,10aの内側へ嵌合される落し込みリブ1
3が下向きの背の低いリブとして、しかも格子構造のリ
ブとして形成されている。したがって、水平積み重ねリ
ブ12、積み重ね片12a、垂直積み重ねリブ12b
は、4面の側板7,7と8,8を順次内方へ平たく折り
たたんだ状態では(第2図参照)下段の底部材5の開口
縁4の上へ、また4面の側板7,7及び8,8を起立さ
せ組立てを完成した状態では(第1図参照)、下段のコ
ンテナーの補強リブ9a,9a,10a,10aから形
成される側板7,7及び8,8の上端開口縁の上へ重ね
合せる要領で積み重ねることができる。かくすると落し
込みリブ13が、開口縁4の内側へ、または補強リブ9
a,9a,10a,10aから形成される上端開口縁の
内側へ落し込み嵌合されるため、横ずれの心配がない安
定な積み重ね状態が得られる。
第2の実施例 次に、第12図〜第17図には、射出成形された係止具
44による側板7と8のコーナー部の固定手段を示して
いる。本実施例の場合も、側板7の側縁部の折り返し部
11の内面に、側板8の平板状の側縁8bの外面が当接
してコーナー部の交わりを構成することは、上記第1実
施例と同じである。但し、第14図のように、折り返し
部11及び側縁部8bの上端縁には、係止具44の操作
を容易ならしめる内向きの傾斜面11c,8cに形成さ
れている。
この係止具44の基本形状は、第13図と第16図で明
瞭なように下向きの溝形鋼状とされている。そして、折
り返し部11及び側縁部8bの重なり部分の内外を挟ん
で拘束する両端部分だけは、第14図、第15図のよう
に外側の垂下壁44aを半分位まで浅く形成し、この垂
下壁44aの内部に形成された補強リブ44bの下向き
の切欠き44cにより、重なり合った折り返し部11と
側縁部8bの内外面を深さYの引掛り量で挟み固定(拘
束)する構成とされている。他方、第13図に示したよ
うに、係止具44の外側垂下壁の内面には、側板8の上
端開口縁を形成する補強リブ10aの下面に突き当る抜
け止めストッパー45が、補強リブ10aの下面から前
記引掛り量Yよりも少し大きい寸法Y′だけ下った位置
(Y′>Y)に突設されている。また、係止具44の外
側垂下壁の中央部分には、手掛け用の間隙41を形成す
るへこみも形成されている(第16,17図)。
したがって、本実施例の係止具44の場合も、使用者が
手掛け用の間隙41から指先を差し入れて、抜け止めス
トッパー45が補強リブ10aに衝突して止まる位置ま
で上方へ持ち上げると、コンテナーのコーナー部を形成
する折り返し部11と側縁部8bとの重なり状態が解放
され、各側板7と8は順に内側へ折りたたむことができ
るのである。
尚、この考案においては、底部材5、各側板7,7及び
8,8共、適宜の各面が網目状に形成されていても良
い。また、折り返し部11が短辺の側板の側に配され、
両側縁部がその外面に補強のためリブを設けられること
なく平板状に形成される側板が長手辺に配される構成で
あっても良い。
本考案が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この考
案に係る合成樹脂製の折りたたみ式コンテナーは、起立
された一方の側板7の折り返し部11の内面に、次いで
起立された他方の側板8の他の外面箇所に設けられる補
強のためのリブを設けることなく平板状に形成された側
縁部8bの外面が当接した状態において、側板8に付属
する係止具24又は44の両端部が、折り返し部11の
上端部外面に係止する。したがって、係止具24又は4
4の両端部において少なくとも折り返し部11の上端部
外面に係止する部分が、側板8補強のためリブを含めた
側板8の厚さの範囲内に収まるよう設計される限り、コ
ンテナーとしての側面部分はコーナー部を含めて全体を
両側板7,8の厚さの範囲に形成することができる。ま
た、側板7,8が交わるコーナー部が固定され側板8の
内方への倒れをしっかりと阻止する。
しかも係止具24又は44は、手掛け用の間隙41を通
じて指先を入れ持ち上げることにより、コンテナーコー
ナー部分(折り返し部11と側縁部8bの重なり状態)
の固定が解除され、側板7,8の折りたたみを可能なら
しめるので、操作性に優れ使い易い。その上、係止具2
4又は44は側板8に不離一体的に付属されているの
で、脱落や紛失のおそれがなく、管理に手間を要しな
い。
この折りたたみ式コンテナーは、取手部42に手を掛け
て楽に持ち運ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る折りたたみ式コンテナーを示し
た斜視図、第2図は前記コンテナーの各側板を折りたた
んだ状態の斜視図、第3図は前記コンテナーの構成を分
解して示した斜視図、第4図はコンテナーの平面図、第
5図は第6図の5−5矢視の断面図、第6図は左半分を
断面にしたコンテナーの右側面図、第7図は第10図の
7−7矢視の断面図、第8図は第6図の8−8矢視の断
面図、第9図A,B,Cはそれぞれ第6図の9A−9
A,9B−9B,9C−9C矢視の断面図、第10図は
コンテナーの右半分を断面にした正面図、第11図は第
6図の11−11矢視の断面図、第12図は第2実施例
の係止具の使用状態を示したコンテナーコーナー部分の
平面図、第13図と第14図は第12図の13−13,
14−14矢視の断面図、第15図は第12図の右側面
図、第16図は第17図の16−16矢視の断面図、第
17図は係止具の使用状態を側板中央の上部について示
した側面図、第18図と第19図は従来の側板コーナー
部の固定手段を示した斜視図である。 5…底部材、7,8…側板 11…折り返し部、8b…平板状の側縁部 42…取手部、24,44…係止具 Y′…係脱のストローク 41…手掛け用の間隙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】方形の底部材の4辺に側板がその下辺側を
    回動支点として順次内側に折りたたみ可能に取付けら
    れ、各側板の外面には側板補強のために適当な配置でリ
    ブが設けられている合成樹脂製の折りたたみ式コンテナ
    ーにおいて、 イ)相対向する一対の側板はそれぞれ、両側縁部の位置
    に内向きに折り返し部が連接されており、 ロ)他の相対向する一対の側板は、それぞれ、両側縁部
    がその外面に前記補強のためのリブを設けられることな
    く、起立状態において前記イ)の側板の折り返し部の内
    面に当接する平板状に形成されており、 ハ)前記ロ)の側板にはその上端部中央にコンテナーと
    しての取手部が設けられており、 ニ)前記ロ)の側板の上端部には、当該側板の両側縁部
    に及ぶ長さの係止具が、前記ハ)の取手部より上方の位
    置に、かつ当該係止具の両端部が前記イ)の側板の折り
    返し部の上端部外面に係脱するストロークで上下方向へ
    の移動が可能に装着されており、 ホ)前記ニ)の係止具と前記ハ)の取手部との間に係止
    具に対する手掛け用の間隙が形成されていること、 をそれぞれ特徴とする合成樹脂製の折りたたみ式コンテ
    ナー。
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