JPH0679234U - シート巻き取り装置 - Google Patents

シート巻き取り装置

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JPH0679234U
JPH0679234U JP021072U JP2107293U JPH0679234U JP H0679234 U JPH0679234 U JP H0679234U JP 021072 U JP021072 U JP 021072U JP 2107293 U JP2107293 U JP 2107293U JP H0679234 U JPH0679234 U JP H0679234U
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winding shaft
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    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

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  • Greenhouses (AREA)
  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートを円滑に展開でき、シートや巻取軸の
破損を防止できるシート巻き取り装置を提供することに
ある。 【構成】 並設した複数本の山形のたるき材3を桁材
4,棟木材5で連結して被覆面を形成する。そして、こ
の被覆面を被覆するビニールシート6のうち、この被覆
面を形成する棟木材5に位置する縁部を棟木材5に固定
するとともに、桁材4に位置する縁部を巻取軸9に固定
する。さらに、少なくとも展開時に展開方向に引っ張ら
れる展開用紐20の一端部を前記巻取軸9に固定し、前
記ビニールシート6とともに巻き取ることを特徴とする
シート巻き取り装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はシート巻き取り装置、特に、そのシートの展開機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート巻き取り装置としては、例えば、実開平4−21246号公報に 記載のものがある。すなわち、巻取軸に直結したモータを駆動して前記巻取軸を 回転させると、ガイド部材を介し、巻取軸がビニールシートの下方部を巻き取り つつ、たるき材に沿って上昇するとともに、前記モータがガイド軸に沿って上昇 するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ビニールシートは極めて薄く、かつ、柔らかいものであり 、巻取軸の自重に基づく引張力によって緊密に巻き取られるので、巻き取ったビ ニールシート同士がくっつきやすい。このため、前記モータを逆回転させてビニ ールシートを展開する場合に、展開の途中でビニールシート同士がくっついて離 れないときがある。このようなときにモータを無理に逆回転させると、巻取軸に 巻き取ったビニールシートの上面に、既に展開したビニールシートの下面が巻き 付きやすい。この結果、巻取軸を逆回転させているにもかかわらず、巻取軸がビ ニールシートを巻き取りながら再び上昇し、時にはビニールシートが破れ、巻取 軸が折れ曲がるという問題点がある。特に、このような問題点は、傾斜面の傾斜 角度が小さいと、巻取軸のビニールシートに対する剥離力が小さいので、発生し やすい。
【0004】 本考案は、前記問題点に鑑み、シートを円滑に展開でき、シート,巻取軸の破 損を防止できるシート巻き取り装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案にかかるシート巻き取り装置は、前記目的を達成するため、並設した複 数本の縦部材の両端部を横部材で連結して被覆面を形成し、この被覆面を被覆す るシートのうち、前記被覆面を形成する片方の横部材に位置する縁部を片方の横 部材に固定するとともに、他方の横部材に位置する縁部を巻取軸に固定する一方 、少なくとも展開時に展開方向に引っ張られる展開用紐の一端部を前記巻取軸に 固定し、前記シートとともに巻き取る構成としたものである。
【0006】
【作用】
したがって、本考案によれば、展開時に、展開用紐がシートを巻き取った巻取 軸を引っ張り、くっついたシートを強制的に剥離させることになる。
【0007】
【実施例】
次に、本考案にかかる実施例を図1ないし図7に示す添付図面に従って説明す る。 第1実施例はビニールハウスに適用した場合であり、このビニールハウスの骨 組みは所定の間隔で対向するように立設した支柱1,2間に、略く字形状に屈曲 した山形のたるき材3を架設するとともに、前記支柱1,2と、これと隣り合う 位置に立設した他の支柱1,2との間に桁材4,4をそれぞれ架設した後、他の支 柱1,2間および前記桁材4,4間にたるき材3をそれぞれ架設することにより、 以後同様の操作によって増設できるものである。
【0008】 そして、前記ビニールハウスは、前記たるき材3の頂部内側に母屋材5を設け ることにより、前記たるき材3の頂部を所定のピッチで位置決めした後、前記た るき材3が形成する傾斜面全面をビニールシート6で被覆したものである。この ビニールシート6は、その中央部を前記母屋材5に固定器具であるパッカ8で固 定する一方、下方端部を巻取軸9にパッカ8で取り付けてある。
【0009】 次に、最外側に位置するたるき材3であるガイド軸10にはスライド軸受から なるスライド部材11がスライド自在に組み付けてあるとともに、このスライド 部材11には前記巻取軸9の端部に直結したモータ12が固定されている。この モータ12は減速ギアを内蔵するもので、電源を切ると、その内部の回転軸をロ ックするようになっている。なお、モータ12の電源コード13はガイド軸10 に移動自在に吊り下げられている。
【0010】 そして、前記支柱1,2の上端部に設けた接続部1a,2a間にはアーチ材14が 架設され、このアーチ材14の頂部内側に設けた棟木材15で前記アーチ材14 の頂部が所定のピッチで位置決めされている。
【0011】 また、中間に位置する支柱1,2には展開用紐20を巻き取る巻取ドラム21 が回動自在に設けられており、前記紐20の一端部は巻取軸9に固定されている 。前記巻取ドラム21の片面には、重り22を吊り下げた紐23を巻き取る巻取 ドラム24が同一軸心上に設けられている。したがって、巻取軸9を回転させて ビニールシート6を巻き取ると、巻取ドラム21に巻き取ってある前記紐20が 繰り出されると同時に、巻取ドラム24に紐23が巻き取られる。
【0012】 なお、対向する支柱1,2に設けた巻取ドラム21,21は略同一垂直面上に 配置されているので、支柱1,2には捩りモーメントが作用しない。 また、前記アーチ材14が形成する湾曲面および支柱1,2が形成する側面は ビニールシートで覆われているが、説明の便宜上、図示しない。 さらに、前記紐22は断面円形のものに限らず、例えば、扁平な帯状のもので あってもよく、その材質,断面形状は問わない。
【0013】 次に、ビニールハウスの開閉作業について説明する。 夜間、外気温が低い場合にはビニールシート6は閉じられている。そして、日 の出とともに外気温が上昇した場合に、モータ12を駆動すると、紐20の引張 力に抗して巻取軸9が回動し、ビニールシート6の下方端部および紐20の一端 部を同時に巻き取りながらたるき材3に沿って上昇し、これにつれてモータ12 ,スライド部材11がガイド軸10に沿って上昇する。このため、紐20を繰り 出す巻取ドラム21に一体な巻取ドラム24が回動して紐23を巻き取り、重り 22を引き上げる。この結果、巻取軸9には、常時、重り22に基づく引張力が 作用する。
【0014】 なお、巻取軸9がビニールシート6を巻き取ると、巻取軸9は巻き太ってゆく が、ビニールシート6は極めて薄いものであり、かつ、巻取軸9の自重および重 り22の引張力によって緊密に巻き取られるので、巻取軸9はあまり太くならな い。しかも、たるき材3,3間の距離が長いので、巻取軸9は支障なくビニール シート6を巻き取りながら上昇する。
【0015】 そして、巻取軸9がビニールシート6を巻き取って所定の位置まで上昇したと きに、モータ12を停止すると、モータ12は、その内部の回転軸を内蔵するロ ック機構でロックする。このため、巻取軸9は、その自重および紐20の引張力 で下降することはない。
【0016】 なお、ビニールハウスのビニールシート6を全開することにより、ビニールハ ウス内の温度上昇を防止できるとともに、太陽光線の透過量が増大するので、作 物の成長が促進されることになる。
【0017】 次に、外気温が低くなった場合には、モータ12を前述と逆方向に駆動して巻 取軸9を逆回転させると、これに巻取軸9の自重および重り22に基づく紐20 の引張力が加わり、巻取軸9が巻き取ったビニールシート6を強制的に剥離させ ながら展開して下降し、これにつれてモータ12,スライド部材11がガイド軸 10に沿って元の位置に復帰する。そして、モータ12を停止することにより、 ビニールハウスの開閉作業が完了する。
【0018】 この結果、本実施例にかかるビニールハウスは天井が二重構造となり、保温性 が高まり、ビニールハウス内の温度低下を防止できる。
【0019】 第2実施例は、図3に示すように、前述の第1実施例とほぼ同様であり、異な る点は紐20の取り付け構造である。 すなわち、一端部を巻取軸9に固定した紐20の他端部が桁材4に取り付けた 滑車25aおよび滑車25bを介して前記桁材4に固定されている。さらに、こ の滑車25bに一端部を取り付けた紐26の他端部は母屋材5に取り付けた滑車 25cおよひ滑車25dを介して母屋材5に取り付けられ、前記滑車25dには 重り22が吊り下げられている。
【0020】 本実施例によれば、滑車25a,25b,25c,25dを介して紐20を引 っ張るので、巻取軸9の巻き取り距離が長くとも、重り22の昇降距離を短くで きるという利点がある。
【0021】 第3実施例は、図4に示すように、前述の第1実施例とほぼ同様であり、異な る点は桁材4を支柱2に回動自在に取り付けて巻戻軸としたことである。なお、 説明の便宜上、異なる部分のみを図示する。 すなわち、前記巻戻軸4は、その一端部に、最外側の支柱1,2に固定したモ ータ27を直結している。そして、この巻戻軸4には巻取ドラム28が設けられ ており、一端部を巻取軸9に固定した紐20が滑車25eを介して巻取ドラム2 8に巻き取られるようになっている。なお、前記滑車25eには重り22が吊り 下げられている。
【0022】 したがって、本実施例において巻き取ったビニールシート6を展開する場合に は、モータ12のロックを解除し、モータ27を駆動して巻戻軸4を回動し、紐 20を巻取ドラム28に巻き取って引っ張ることにより、巻取軸9に巻き取った ビニールシート6を強制的に剥離させながら展開すればよい。 なお、巻き取ったビニールシート6を展開する場合には、モータ12を同時に 回動して展開するようにしてもよい。他は前述の実施例と同様であるので、説明 を省略する。
【0023】 第4実施例は、図5ないし図7に示すように、前述の実施例のいずれもが巻取 軸9にモータ12を一体化して回動させる場合であるのに対し、巻取軸9に着脱 自在な駆動棹30を介して回動させる場合である。 すなわち、図5に示すように、巻取軸9の端部9aは、最外側に位置するたる き材3であるガイド軸10から外側に突出しているとともに、角パイプ形状とな っており、駆動棹30の回動軸34に嵌合可能となっている。
【0024】 そして、前記駆動棹30は、図6に示すように、円筒状棹部31の一端部に図 示しないモータを内蔵した操作ボックス32を有する一方、その他端部に歯車ボ ックス33を介して回動軸34が設けられている。この回動軸34は、その先端 形状が前記巻取軸9の端部9aに嵌合可能な断面形状であり、前記歯車ボックス 33内の図示しない歯車機構を介して回動可能となっている。
【0025】 そして、前記操作ボックス32のスイッチ35を操作して内蔵するモータを回 動すると、前記棹部31内に回動自在に収納された図示しない連動軸が回動し、 この連動軸が歯車ボックス33内の歯車機構を駆動して前記回動軸34を回動す る。なお、36は肩紐、37は握り部、38は電源コードである。
【0026】 したがって、ビニールハウスを開閉する場合には、作業者が駆動棹30の回動 軸34を巻取軸9の端部9aに嵌合した後、スイッチ35を操作してモータを駆 動し、回動軸34を回動させて巻取軸9を回動すると、巻取軸9がビニールシー ト6および展開用紐20を巻き取りつつ、たるき材3,ガイド軸10に沿って上 昇する。
【0027】 そして、巻取軸9が所定の位置に達したときに、モータを停止すると、モータ のロック機構が作動する。このため、モータの停止と同時に、巻取軸9が、その 自重および重りによる引張力で逆回転することがない。
【0028】 ついで、駆動棹30を持ち上げ、巻取軸9の端部9aをガイド軸10に設けた 係止金具10aに係止し(図7参照)、巻取軸9の端部9aから駆動棹30の回 動軸34を取り外すことにより、巻き取り作業が完了する。
【0029】 次に、ビニールシート6を展開する場合には、巻取軸9の端部9aに回動軸3 4を嵌合して係止金具10aから外し、モータを前述と逆方向に回動して巻取軸 9を逆回転させると、前述の実施例と同様に、巻き取ったビニールシート6を展 開しながら巻取軸9が下降し、たるき材3,ガイド軸10に沿って元の位置に復 帰する。そして、駆動棹30の回動軸34を巻取軸9の端部9aから取り外すこ とにより、ビニールハウスの開閉作業が完了する。
【0030】 なお、前述の実施例では、ビニールハウスのビニールシートを巻き取る場合に ついて説明したが、必ずしもこれに限らず、例えば、日よけの黒布を巻き取るこ とにより、茶畑,養魚場の日よけを自動的に開閉するようにしてもよい。 また、適用すべき被覆面は前述の実施例のような傾斜面に限らず、フラットな 水平面であってもよく、あるいは、円弧を描く傾斜面であってもよい。 さらに、前述の実施例では、巻取用モータのロックを解除した後、回動軸の自 重および重りに基づく展開用紐の引張力だけでビニールシートを強制的に剥離し て展開するようにしてもよく、前記展開用紐は人力で引っ張るものであってもよ い。
【0031】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案にかかるシート巻き取り装置によれば 、シートの展開時に、展開用紐がシートを巻き取った巻取軸を展開方向に引っ張 るので、くっついているシートを強制的に剥離する。このため、シートを円滑に 展開できるだけでなく、従来例のようなシートや巻取軸の破損を防止できるとい う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案にかかるシート巻き取り装置の第1実
施例を示す斜視図である。
【図2】 本考案にかかるシート巻き取り装置の第1実
施例を示す要部斜視図である。
【図3】 本考案にかかるシート巻き取り装置の第2実
施例を示す要部斜視図である。
【図4】 本考案にかかるシート巻き取り装置の第3実
施例を示す要部斜視図である。
【図5】 本考案にかかるシート巻き取り装置の第4実
施例を示す要部斜視図である。
【図6】 本考案にかかるシート巻き取り装置の第4実
施例において使用する駆動棹を示す要部斜視図である。
【図7】 本考案にかかるシート巻き取り装置の第4実
施例において使用する係止手段を示す要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
3…たる木、4…桁材、5…棟木材、6…ビニールシー
ト、9…巻取軸、10…ガイド軸、20…展開用紐、2
1,24,28…巻取ドラム、22…重り、23…紐。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設した複数本の縦部材の両端部を横部
    材で連結して被覆面を形成し、この被覆面を被覆するシ
    ートのうち、前記被覆面を形成する片方の横部材に位置
    する縁部を片方の横部材に固定するとともに、他方の横
    部材に位置する縁部を巻取軸に固定する一方、少なくと
    も展開時に展開方向に引っ張られる展開用紐の一端部を
    前記巻取軸に固定し、前記シートとともに巻き取ること
    を特徴とするシート巻き取り装置。
JP1993021072U 1993-04-22 1993-04-22 シ―ト巻き取り装置 Expired - Lifetime JP2508778Y2 (ja)

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