JPH0679123A - ガス状アルケンと1種以上のアルカン類を含んだガス混合物からガス状アルケンを分離する方法 - Google Patents

ガス状アルケンと1種以上のアルカン類を含んだガス混合物からガス状アルケンを分離する方法

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JPH0679123A
JPH0679123A JP5129483A JP12948393A JPH0679123A JP H0679123 A JPH0679123 A JP H0679123A JP 5129483 A JP5129483 A JP 5129483A JP 12948393 A JP12948393 A JP 12948393A JP H0679123 A JPH0679123 A JP H0679123A
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swing adsorption
pressure swing
alkene
gas mixture
alkanes
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JP5129483A
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Ramakrishnan Ramachandran
ラマクリシュナン・ラマチャンドラン
Loc H Dao
ロック・エイチ・ダオ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C7/00Purification; Separation; Use of additives
    • C07C7/12Purification; Separation; Use of additives by adsorption, i.e. purification or separation of hydrocarbons with the aid of solids, e.g. with ion-exchangers
    • C07C7/13Purification; Separation; Use of additives by adsorption, i.e. purification or separation of hydrocarbons with the aid of solids, e.g. with ion-exchangers by molecular-sieve technique

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、圧力スイング吸着ユニットを単独
使用して、あるいは蒸留塔と組み合わせて使用すること
によってガス状アルカンからガス状アルケンを分離する
方法を提供する。 【構成】 本発明の方法によれば、約50〜200℃の
温度にて、4Aゼオライトの層にアルケンが優先的に吸
着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本特許出願は、1992年5月29日付け
提出の特許出願第07/891,501号の一部継続出
願である。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、エネルギーの損失を最
小限に抑える温度・圧力条件下で不飽和炭化水素が優先
的に吸着される圧力スイング吸着システムを使用して、
エチレン性不飽和炭化水素から飽和炭化水素を分離する
方法に関する。本発明の方法は、エチレン性不飽和炭化
水素の高純度ストリームを、従来のシステムより低いコ
ストで生成させることができる。本発明はさらに、組合
わされた圧力スイング吸着システム、ならびに圧力スイ
ング吸着操作と蒸留操作とを含んだ複合分離システムを
使用することによって、飽和炭化水素から種々の生成物
要件に適合するエチレン性不飽和炭化水素を効率的な仕
方で生成させる方法に関する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】蒸留
によってエチレン性不飽和炭化水素(例えばプロピレ
ン)から飽和炭化水素(例えばプロパン)を分離できる
ことが知られている。脱水素反応器や炭化水素分解装置
(hydrocarbon cracker)からは通
常、飽和炭化水素と不飽和炭化水素との混合物が得られ
る。炭化水素分解装置は、主として飽和炭化水素で構成
された供給ガスを受け取り、この供給ガスを脱水素また
は分解して、エチレン性不飽和炭化水素を、残留してい
る未反応供給ガスとの混合物の形で形成させる。
【0004】主としてプロパンで構成された供給ガスか
らプロピレンを製造する従来の方法は、通常3つの主要
な工程を含む: i) 脱水素反応器または炭化水素分解装置中にてプロ
パン供給物からプロピレンを生成させる工程; ii) 軽質成分を分離する工程;および iii) プロパンと他の重質成分からプロピレンを分
離する工程。
【0005】プロパンからのプロピレンの製造は一般
に、接触脱水素反応器または熱分解装置中にて行われ
る。接触脱水素反応器は通常、高温(500〜700
℃)および低圧(3〜50psia)で運転される。生
成する流出物を冷却・圧縮し、水素、メタン、およびC
2炭化水素等の軽質成分を除去する。C2成分はデエタナ
イザー(deethanizer)によって除去するこ
とができ、また上記のより軽質の成分はデメタナイザー
(demethanizer)によって除去することが
できる。より重質の成分(C3以上の成分)が引き続き
3スプリッター(一般には二塔式蒸留システム)に供
給される。二塔式蒸留システムの第1の塔は、プロパン
の実質的な部分を分離して少なくとも90容量%純度
(典型的には約96容量%)の化学グレードもしくは製
油所グレードのプロピレンを生成させる。第2の塔は純
度レベルを99+容量%に向上させ、これによりポリマ
ーグレードのプロピレンが得られる。デオイラー(de
oiler)によって重質の成分を引き続き除去して、
反応器に再循環するための未反応プロパンを再生利用す
る。
【0006】蒸留によってプロパンからプロピレンを分
離するプロセスは、操作が難しく且つコストがかかる。
これは、ポリマーグレードのプロピレンの製造が、極め
てエネルギー集約的なプロセスだからである。一般に
は、第2の蒸留塔は、そのサイズが第1の蒸留塔とほぼ
等しくなければならず、このためプロセスに対してかな
りの資本支出を伴う。さらに、従来の蒸留プロセスにお
いて純度を96容量%から99+容量%まで向上させる
のに必要とされるエネルギーは、40容量%プロパン/
60容量%プロピレンの混合物から化学グレードもしく
は製油所グレードの純度のプロピレン(約96容量%の
純度)を生成させるのに必要とされるエネルギーの半分
以上である。
【0007】プロパンからプロピレンを製造するための
従来のプロセスにおいては、反応器から低圧(3〜50
psia)および高温(500〜700℃)にて得られ
る供給混合物を、より高い圧力(一般には200〜65
0psia)に圧縮し、次いで軽質成分を除去するため
に、ほぼ周囲温度(20〜50℃)に冷却する。軽質炭
化水素成分を除去するには、通常はデメタナイザー塔や
デエタナイザー塔が使用される。蒸留塔(スーパー・フ
ラクショネーター)を使用してプロパンからプロピレン
を分離するために、プロセスガスストリームが膨張さ
れ、そしてさらに−50℃に冷却される。
【0008】プロパン含量の高いストリームがスーパー
・フラクショネーター(super−fraction
ator)の塔底生成物として得られ、そしてこのスト
リームが反応器に再循環される。塔の頂部から、プロピ
レン含量の高いガスが最終生成物として得られる。96
容量%を越えるプロピレン純度レベルが求められる場合
は、第2の蒸留塔を使用しなければならない。蒸留塔の
高い資本支出に加えて、反応器流出物の圧力上昇と温度
低下は相当量のエネルギー消費を必要とし、これにより
システムのコストが増大する。
【0009】したがって、飽和炭化水素の供給ストリー
ムから不飽和炭化水素を生成させるために、また飽和炭
化水素と不飽和炭化水素とを分離するために連続した状
態の蒸留塔を使用することは、2つの大きな欠点をこう
むる。従来のプロセスは、高温ガスが、蒸留システムに
導入される前に圧縮・冷却されるときに、大量のエネル
ギーを使用する。さらに、特にプロパンからのプロピレ
ンの製造において、99容量%以上の不飽和炭化水素純
度レベルを得るために複数の蒸留塔が使用される場合、
多大の資本支出を招く。
【0010】米国特許第4,917,711号は、銅化
合物と表面積の大きい支持体(例えばシリカゲル、また
は4Aゼオライト、5Aゼオライト、タイプXゼオライ
ト、もしくはタイプYゼオライト等のゼオライトモレキ
ュラーシーブ)を含んだ吸着剤を使用して、不飽和炭化
水素と飽和炭化水素とを含有した混合物から不飽和炭化
水素を吸着することについて説明している。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、その最も広い
態様においては、4Aゼオライトを吸着剤として使用
し、約50〜200℃の範囲の温度にて、圧力スイング
吸着によってガス状飽和炭化水素とガス状不飽和炭化水
素を分離する方法である。
【0012】本発明は、2〜6個の炭素原子を有するア
ルカン類から2〜6個の炭素原子を有するアルケン類を
分離するのに適用することができる。本発明は、前述の
ように単独にて行われる圧力スイング吸着プロセスにお
いて、あるいは蒸留プロセスと組み合わせて行われる圧
力スイング吸着プロセスにおいて、あるいは他の圧力ス
イング吸着プロセスと組み合わせて行われる圧力スイン
グ吸着プロセスにおいてアルケン類を優先的に吸着させ
ることによって、2〜4個の炭素原子を有する1種以上
のアルカンから2〜4個の炭素原子を有する1種以上の
アルケンを分離するのに特に適しており、このとき使用
される特定のシステムは、処理される供給ストリーム中
に存在する成分、および最終生成物の仕様によって決ま
る。
【0013】本発明では、より厳しい生成物仕様に効果
的に適合するよう、必要に応じてハイブリッドなプロセ
ス技術を使用する。本発明にしたがってガス状アルケン
を得るための1つのハイブリッドな分離方法において
は、アルケンとアルカンとのガス状混合物〔例えば、プ
ロピレンと対応するアルカンであるプロパンとの混合物
(プロパン供給ガスの脱水素反応から得られる)〕を圧
縮・冷却して軽質成分(すなわち最大2個までの炭素原
子を有する炭化水素)を除去し、次いでさらなる精製の
ために蒸留塔に供給される。加温状態のガス状生成物が
必要とされることが多いので、連続的に繋がった2つの
蒸留塔を使用して、従来法にしたがってプロピレンから
プロパンを分離するよりむしろ、第2の蒸留工程を前記
の圧力スイング吸着プロセスで置き換えることができ
る。
【0014】蒸留塔の塔底生成物(飽和炭化水素含量の
多いストリーム)が反応器に再循環される。オーバーヘ
ッド生成物(アルケン含量の多いストリーム)が加熱さ
れ、前記の圧力スイング吸着システムに送られ、そこで
アルケンが優先的に吸着されることによって残留アルカ
ンのほとんどが除去される。圧力スイング吸着ユニット
中に残留しているいかなるアルカンも、非吸着アルケン
との混合物として、脱水素ユニットもしくは蒸留塔に再
循環させることができる。高純度のアルケン蒸気(すな
わち、99容量%以上のアルケン)が得られる。圧力ス
イング吸着システムにおける吸着剤を再生すると、不飽
和炭化水素が99容量%を越える純度レベルで得られ
る。
【0015】液状のアルケン生成物が要求される場合
は、蒸留工程の前に圧力スイング吸着プロセスが行われ
る。この実施態様においては、ガス状混合物(軽質炭化
水素成分を取り除いてある)が圧力スイング吸着ユニッ
トに供給され、そこでアルカンの大部分が除去されて反
応器に再循環される。次いで、圧力スイング吸着ユニッ
トからのアルケン含量の多いストリームが蒸留塔に送ら
れ、そこで残留アルカンのほとんどが除去される。蒸留
塔のオーバーヘッド凝縮器から、液状のアルケン生成物
が、99容量%を越える純度レベルで得られる。
【0016】本発明の他の実施態様においては、反応器
流出物からの水素、メタン、C2炭化水素、および数種
の高級アルカン類等の軽質成分が、予備的な第1の圧力
スイング吸着プロセスによって除去される。この実施態
様においては、予備的な圧力スイング吸着プロセスを出
たストリームが、前述の圧力スイング吸着プロセスにて
処理され、このときアルカンが分離されて反応器に再循
環され、アルケンの高純度ストリームが最終生成物とし
て得られる。この実施態様においては、第2の吸着プロ
セスの終わりに蒸留工程を組み込むことによって、極め
て高い純度の液状アルケンを得ることができる。
【0017】本発明は、ガス状アルケンをガス状アルカ
ンから分離するのに有用である。分離は、適用される吸
着温度においてアルカンよりアルケンのほうを容易に吸
着する吸着剤を使用して、圧力スイング吸着により行わ
れる。本発明のプロセスによって分離することのできる
アルケンは、一般に2〜6個の炭素原子を有するアルケ
ンであり、エチレン、プロピレン、ブテン類、ペンテン
類、およびヘキセン類などがある。アルケンが分離され
るガス状アルカンは、一般に2〜6個の炭素原子を有す
るアルカンであり、エタン、プロパン、ブタン類、ペン
タン類、およびヘキサン類などがある。好ましい実施態
様においては、本発明のプロセスは、2〜4個の炭素原
子を有するアルカンから2〜4個の炭素原子を有するア
ルケンを分離するのに適用される。本発明の最も有益な
応用としては、2〜6個の炭素原子を有するアルケン
を、対応するアルカン(すなわち、分離されるアルケン
と同数の炭素原子を有するアルカン)から分離すること
が挙げられる。好ましい分離としては、エチレンとエタ
ンとの分離、プロピレンとプロパンとの分離、ブテン類
間の1種(例えばイソブチレン)の分離、およびブタン
類の1種以上(例えばノルマルブタンやイソブタン)の
分離、などがある。
【0018】アルケンとアルカンとの混合物からアルケ
ンを吸着するための好ましい吸着剤はタイプ4Aゼオラ
イト、すなわちタイプAゼオライトのナトリウム処理品
であり、約4オングストローム単位の孔サイズを有す
る。この吸着剤は、高温にてアルケン/アルカン混合物
からアルケンを吸着するに際してより高い選択性と能力
を提供する。
【0019】場合によっては、ナトリウムイオンの一部
を他の金属イオンで置き換えるのが望ましいこともあ
る。このことは、交換されるイオンのパーセントがそれ
ほど大きくはないので、高温でアルケン/アルカンガス
混合物からアルケンを選択的に吸着する吸着剤の能力が
あまり悪影響を受けない、という条件下で行うことがで
きる。一般には、4Aゼオライトにおけるナトリウムイ
オンの最高約25%までが、吸着剤の4A特性を変化さ
せることなく、イオン交換によって他のカチオンで置き
換えることができる、ということが明らかとなってい
る。アルケンとアルカンの分離に使用される4Aゼオラ
イトとイオン交換することのできるカチオンとしては、
カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウ
ム、亜鉛、コバルト、銀、銅、マンガン、およびカドミ
ウム等がある。
【0020】ある特定の酸化可能な金属カチオンを含ん
だ4Aゼオライトは、約100℃以上の温度でのアルケ
ン/アルカンガス状混合物からのアルケンの優先的な吸
着に関して、より高い吸着能力と選択性を示す。例え
ば、銅で交換された4Aゼオライトは、約100〜20
0℃の範囲の温度にて、エチレンとプロピレンとこれら
に対応したアルカン類を含んだ混合物から、エチレンと
プロピレンを強く吸着する。
【0021】アルケン/アルカン吸着プロセスの吸着工
程が行われる温度は、分離されるアルケンやアルカンの
種類、使用される吸着剤の種類(例えば、未変性の4A
ゼオライトや特定の金属で交換された4Aゼオライ
ト)、および吸着が行われる圧力等の種々のファクター
によって異なる。吸着工程は一般に、約50℃以上の温
度で(好ましくは約70℃以上の温度で)行われる。本
発明のプロセスの吸着工程が行われる上限温度は、ほと
んどの場合その経済的な観点から決定される。吸着工程
は一般に、アルケンが化学反応(例えば重合)を受ける
温度より低い温度で行うことができる。未変性の4Aゼ
オライトを吸着剤として使用する場合、反応は一般に2
00℃未満の温度(好ましくは170℃未満の温度)に
て行われる。ある特定の金属で交換された4Aゼオライ
ト(特に銅含有4Aゼオライト)を吸着剤として使用す
る場合、吸着工程は、一般には約100〜200℃の温
度で、好ましくは約125〜200℃の範囲の温度で、
そして最も好ましくは約150〜200℃の範囲の温度
で行われる。
【0022】本発明の吸着工程と再生工程が行われる圧
力は重要なポイントではなく、一般にはこの工程は、ガ
ス圧力スイング吸着プロセスに対して使用される通常の
いかなる圧力においても行うことができる。通常、吸着
工程時の絶対圧力は約0.2〜20絶対気圧(好ましく
は約1〜10気圧)であり、また再生工程時の絶対圧力
は約20ミリバール〜約1気圧である。
【0023】本発明についての説明を単純化するため
に、吸着されるアルケンとしてプロピレンを、そして吸
着されないアルカンとしてプロパンを挙げて、本発明の
好ましい実施態様を説明することとする。しかしなが
ら、前述したように、本発明は、他のガス状アルケンや
ガス状アルカンの分離に対しても適用できることに留意
しなければならない。
【0024】図1と2を参照すると、プロピレンとプロ
パンのガス状混合物が圧力スイング吸着システムに直接
送られる形の、本発明の第1の実施態様が示されてい
る。図1と2に示されているように、プロパン供給物
が、ライン2を介してプロパン脱水素反応器または炭化
水素分解装置4に送られ、ここでプロパンの一部(通常
は約40容量%)がプロピレンに転化される。本反応
は、500〜700℃の反応温度および3〜50psi
aの反応圧力を含めた通常の条件下で行われる。脱水素
反応は、その詳細がよく知られており、本発明の一部を
構成していない。
【0025】プロパンとプロピレンの混合物が、ライン
5を介して脱水素反応器4から公知の装置(例えば、C
1炭化水素および場合によってはC2炭化水素も含めた軽
質成分をライン6から実質的に除去するための、デメタ
ナイザー蒸留塔システムまたはデエタナイザー蒸留塔シ
ステム7)に送られる。軽質成分の除去は、圧縮・冷却
という公知の方法によっても行うことができる。
【0026】プロパン/プロピレン混合物(軽質成分を
実質的に含まない)が、ライン8を介して圧力スイング
吸着ユニット10に送られる。ユニット10は、プロピ
レンを優先的に吸着すべく調製された4Aタイプゼオラ
イト吸着剤を含んだ少なくとも1つの床を有する。ユニ
ット10を通過するプロパンは、未回収のプロピレンと
ともに脱水素反応器4に再循環することができる。圧力
スイング吸着システムの構造と操作についての詳細は本
発明の一部を構成しないが、単一床や複数床を含んだ圧
力スイング吸着システムは、例えば米国特許第2,94
4,627号および第3,156,464号に開示され
ている。
【0027】実質的に純粋な(99+容量%)不飽和炭
化水素(プロピレン)のストリームが、ライン12を介
してユニット10を出て貯蔵容器(図示せず)に送られ
るか、あるいは重合反応器(図示せず)等のエンドユー
ザーに直接送られる。
【0028】吸着剤によって吸着されたプロピレンは、
圧力スイング吸着システムにおいて使用される通常の再
生プロセスにより除去される。床に吸着されたプロピレ
ンは、好ましくは減圧条件下にて脱着によって除去さ
れ、その大部分がライン12を介して生成物として回収
される。プロピレンの少量部分が、未反応のプロパンと
共にライン14を介して脱水素反応器4に戻され、さら
なる処理が施される。
【0029】図2に示すように、吸着剤床は、窒素のよ
うな不活性パージガス、または実質的に純粋な不飽和炭
化水素生成物の一部でフラッシングすることができる。
次いで、パージガス混合物を圧力スイング吸着ユニット
10から除去する。窒素をパージガスとして使用する場
合は、得られる混合ストリームを燃焼させるか、あるい
は大気中に排出するのが好ましい。これとは別に、ライ
ン2からライン15を介して、プロパン供給物の一部を
パージガスとして使用することができ、この場合、排ガ
スが脱水素反応器4に送られる。さらに、再生された吸
着剤床を不飽和炭化水素生成物で再加圧することによっ
て、生成物の純度をより一層高めることができる。
【0030】プロパン供給物は、一般には3〜50pa
iaの圧力および500〜700℃の温度で脱水素反応
器4にて反応する。このようにして得られるプロパン/
プロピレン混合物が、軽質成分の除去後に圧力スイング
吸着ユニット10に送られ、前述したように、通常は5
0〜200℃の温度および1〜10気圧の絶対圧力にて
操作される。したがって、圧力スイング吸着ユニット1
0の操作温度は、蒸留塔(ガス状混合物を−50℃の低
温に冷却しなければならない)の操作温度範囲より一般
にはかなり高い。したがって、図1と2に示されている
本発明の実施態様は、公知の蒸留システムにおいて必要
とされるより少ない冷却量で、飽和炭化水素と不飽和炭
化水素を分離することができる。
【0031】デメタナイザー/デエタナイザー蒸留シス
テムに代わるものとしての予備的圧力スイング吸着ユニ
ットを使用して、軽質成分を除去することができる。図
3を参照すると、プロパンとプロピレンの混合物がライ
ン2を介して脱水素反応器4に導入され、そこからライ
ン5を介して予備圧力スイング吸着ユニット11に送ら
れる。ユニット11はプロパンとプロピレンを優先的に
吸着し、したがって水素、メタン、およびC2炭化水素
を含む軽質成分が、ライン6を介してプロセスストリー
ムから除去される。プロパンとプロピレンを優先的に吸
着し、かつ軽質成分を拒絶する(reject)ために
ユニット11において使用される吸着剤は、シリカゲル
および活性炭から選択するのが好ましい。未反応プロパ
ンと脱水素生成物(プロピレン)が、ライン8を介して
圧力スイング吸着ユニット11を出て、第2の圧力スイ
ング吸着ユニット10に入る。これとは別に、ユニット
10と11を合わせて、飽和炭化水素と不飽和炭化水素
を回収するための床と、軽質成分を拒絶するための別個
の床をもった単一のシステムにすることもできる。プロ
パン/プロピレン混合物を、図1と2の実施態様に関し
て前述したのと同様の仕方で処理して、実質的に純粋な
プロピレン生成物を得る。
【0032】図1〜3に関連して説明した実施態様は、
ガス状不飽和炭化水素(例えばガス状プロピレン)の製
造に特に適している。以下に記載の実施態様において
は、プロセススキームに蒸留塔を加えて、液状のアルケ
ン生成物を製造するためのオプションを与えている。
【0033】図4を参照すると、本発明の他の実施態様
が示されており、ここでは圧力スイング吸着システムを
先ず最初に使用して、ガス混合物からアルケンを約96
容量%の純度レベルにまで分離している。次いで、アル
ケン含量の多いストリームを蒸留塔に送ってさらなる量
のアルケンを除去し、これによって99容量%以上の純
度レベルのアルケンを得る。
【0034】3〜50psiaの圧力および500〜7
00℃の温度で操作される脱水素反応器もしくは熱分解
装置24に、ライン22を介してプロパン供給物を送っ
て、図1〜3の実施態様において説明したように、プロ
パン/プロピレン混合物(容量%の比が約40/60)
を形成させる。次いで、プロパン/プロピレン混合物を
処理して軽質成分を除去する。この操作は、圧縮と冷却
によって、あるいはデメタナイザー塔とデエタナイザー
塔を使用することによって、あるいは図4において具体
的に示されているように、圧力スイング吸着ユニット2
7を使用することによって遂行することができる。ユニ
ット27は、プロパンとプロピレンを優先的に吸着する
シリカゲルや活性炭等の吸着剤を含んでいる。次いで軽
質成分が、ライン26を介してユニット27から除去さ
れる。
【0035】こうして得られたガス混合物(軽質成分を
実質的に含まない)が、ライン28を介して第2の圧力
スイング吸着ユニット30に進み、そこでプロピレンと
プロパンの最初の分離が行われる。
【0036】圧力スイング吸着ユニット27から得られ
るプロピレン含量の多いガス中に存在するプロピレン
が、第2の圧力スイング吸着ユニット30(50〜20
0℃の温度、および約1〜10気圧の絶対圧力にて操作
される)において吸着される。ユニット30の吸着剤床
(未変性の4Aゼオライトを含むのが好ましい)はプロ
ピレンを優先的に吸着し、これによって少なくとも90
容量%(典型的には約96容量%)の純度レベルを有す
るプロピレン生成物が得られる。
【0037】圧力スイング吸着ユニット30は、ライン
29を介して窒素等の不活性ガスまたはプロピレン生成
物ガスでパージすることができる。前述の実施態様にお
いては、パージガス混合物は燃焼処理されるか、あるい
は大気中に排出されている。本実施態様においては、パ
ージガス混合物を圧力スイング吸着ユニット30に再循
環するのが好ましい。プロパン供給物は、ライン29を
介して通すことによってパージガスとしても使用するこ
とができる。
【0038】こうして得られるポリプロピレン含量の多
いストリームが、ライン31を介して圧力スイング吸着
ユニット30から除去される。このストリームは、例え
ば圧縮機32によって10〜300psigに圧縮さ
れ、そして圧縮されたストリームが熱交換器33におい
て40〜−50℃に冷却される。次いで圧縮・冷却され
たガスが、ライン35を介して蒸留塔36に送られる。
プロパンとプロピレンの混合物が蒸留塔36から排出さ
れ、再循環物としてライン38を介して圧力スイング吸
着ユニット30に送られる。99+容量%の純度レベル
を有する液状のプロピレン生成物が、ライン37を介し
てオーバーヘッド生成物として得られる。プロピレンと
プロパンの実質的な分離が圧力スイング吸着ユニット3
0によって果たされているので、蒸留塔36のサイズだ
けでなく、圧縮機32および熱交換器33のサイズも比
較的小さくてよい。
【0039】図5を参照すると、混合供給物ストリーム
から軽質成分を除去するのに使用される圧力スイング吸
着ユニットが、アルカンからアルケンを分離するのに使
用される圧力スイング吸着ユニットと組合わされ、これ
により統合された圧力スイング吸着システムが形成され
ている、という本発明の1つの実施態様が示されてい
る。ライン52を介して脱水素反応器50から得られる
プロパン/プロピレン混合ストリームが、組合わされた
圧力スイング吸着ユニット54に送られる。ユニット5
4は、プロパンとプロピレンを優先的に吸着し且つ軽質
成分を拒絶する一組の吸着剤床を有する(軽質成分は、
ライン56を介してシステムから除去される)。プロピ
レン/プロパン含量の多い混合物(軽質成分を含まな
い)がもう一つの組の吸着剤床に送られ、そこでプロピ
レンが優先的に吸着されて、最高96容量%の純度レベ
ルのプロピレンが得られる。プロピレン含量の多いスト
リームが、ライン58を介して蒸留塔60に送られる。
圧力スイング吸着ユニット54をパージしてプロピレン
と未反応プロパンを除去し、こうして得られるガス混合
物を、ライン62を介して脱水素反応器50に再循環す
るか、あるいは大気中に排出する。
【0040】蒸留塔60から、主として未反応プロパン
とプロピレンで構成された塔底生成物が得られる。この
混合物ストリームを、ライン64を介して組み合わせ圧
力スイング吸着ユニット54に再循環する。ライン66
を介して蒸留塔60から、実質的に純粋なプロピレン
(99+容量%)が取り出される。
【0041】図6を参照すると、蒸留塔を先ず最初に使
用して、不飽和炭化水素を飽和炭化水素から約96容量
%の純度レベルにまで分離する、という本発明の他の実
施態様が示されている。次いで、不飽和炭化水素含量の
多いストリームが圧力スイング吸着ユニットに送られて
さらなる量のアルカンが除去され、これによってアルケ
ンが99容量%以上の純度レベルで得られる。
【0042】プロパン供給物がライン70を介して脱水
素反応器もしくは熱分解装置72に送られ、図1と2の
実施態様に関して説明したように、プロパンとプロピレ
ンの混合物(約40/60の容量%比)が形成される。
本混合物が、3〜50psiaの圧力、および500〜
700℃の温度にて、ライン74を介して脱水素反応器
72を出る。次いで本混合物を処理して、冷却・圧縮す
ることによって、あるいは図6に示したようにデメタナ
イザー塔76を使用することによって、あるいは前述の
ように圧力スイング吸着ユニットを使用することによっ
て軽質成分を除去する。軽質成分は、ライン78を介し
て除去される。ガス混合物は、デメタナイザー76を出
たあと、熱交換器82において40〜−50℃の温度に
冷却される。
【0043】次いで、冷却された炭化水素が、ライン8
6を介して蒸留塔88に進み、そこでプロピレンとプロ
パンの最初の分離が行われる。少なくとも90容量%
(典型的には約96容量%の純度)のプロピレン含量の
多いストリームが、ライン90を介して蒸留塔88から
除去されて圧力スイング吸着ユニット92に送られ、そ
こでさらに精製される。プロパンとプロピレンの再循環
ストリームがさらに、蒸留塔88からライン98を介し
て脱水素反応器72に送られる。プロパンとプロピレン
の混合物が、ライン96を介して蒸留塔88に再循環さ
れる。
【0044】ライン90から得られるプロピレン含量の
多いガス中に存在するプロピレンは、圧力スイング吸着
システム92において、約50〜200℃の温度および
約1〜10気圧の絶対圧力にて吸着される。吸着剤床
(未変性の4Aゼオライトを含むのが好ましい)がプロ
ピレンを優先的に吸着し、これによって99+容量%の
純度レベルを有するプロピレン生成物が得られる。
【0045】圧力スイング吸着システムの吸着剤床は、
図1と2の実施態様に関して説明したように再生させる
ことができる。不活性のパージガスを供給することもで
きる。パージガスは、メタンやプロパン等の非吸着性ガ
スであるのが好ましい。パージガスが使用されるとき
は、排ガスは脱水素反応器72に直接送られる。パージ
ガスが使用されない場合は、真空ポンプ(図示せず)を
通常の仕方で使用することができる。
【0046】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、特に明記しない限り、部、パーセント、
および比は、いずれも容量基準である。
【0047】
【実施例】実施例1〜8 これらの実施例は、一対の平行配列のステンレス鋼製吸
着容器〔それぞれが加熱用ジャケットを装備し、384
2グラム(約2.5リットル)の4Aタイプゼオライト
を収容している〕を含んだ実験室用の圧力スイング吸着
装置にて行った。吸着サイクルは、床の均等化(9
秒);非吸着生成物を使用した向流による再加圧(7
秒);供給ガスの同時吸着(34秒);床の均等化(9
秒);および向流による減圧(41秒);の各工程から
なった。ハーフサイクルのためのトータル時間は50秒
であった。各実験は少なくとも3時間の長さにて行い、
定常状態の条件が確実に得られるようにした。吸着は約
25psiaの圧力にて行い、床を10psiaの圧力
に均等化し、そして床を脱気して100〜200ミリバ
ールの絶対圧力にした。これらの実施例においては、約
12容量%のプロパンと約88容量%のプロピレンで構
成されたガスを供給ガスとして使用した。供給物ストリ
ームの流量、高圧生成物(HPP)の流量、および低圧
生成物(LPP)の流量〔これらは標準条件(すなわち
室温と大気圧)に対して求められる〕を、1分当たりの
標準リットル数〔standard liters p
er minute(SLPM)〕として以下に記載す
る。
【0048】 上記の実施例は、本発明によって得られる利点を実証し
ている。上記の一連の実施例において、実施例2〜5は
本発明の範囲内に含まれ、実施例1と実施例6〜8は比
較例である。実施例2〜5は、本発明の範囲内の実験を
行うと、供給物ストリーム中の高いパーセントのプロピ
レンが回収され、且つ良好なプロパン拒絶割合(rej
ection rate)が得られる、ということを示
している。これと比べて、実施例1は、吸着プロセスを
30℃で行うと、供給物ストリーム中の高いパーセント
のプロピレンが回収されるが、しかし供給物ストリーム
中の43.7%のプロパンが拒絶されるにすぎない(す
なわち、非吸着生成物ストリーム中に43.7%が存在
する)、ということを示している。
【0049】比較例6〜8は、5Aゼオライトや13X
ゼオライトを使用した場合はプロパンの拒絶割合が極め
て低いという点において、5Aゼオライトおよび13X
ゼオライトは、プロピレンとプロパンの高温吸着分離に
関して4Aゼオライトよりかなり劣る、ということを示
している。
【0050】本発明は、上記の実施例に限定されること
はなく、当業者にとって容易に考えられる変形も本発明
に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】飽和炭化水素と不飽和炭化水素との混合物が圧
力スイング吸着システムに直接送られる、という本発明
の1つの実施態様の概略図である。
【図2】パージガスを使用して圧力スイング吸着システ
ムを再生させる、という図1に類似の、本発明の他の実
施態様の概略図である。
【図3】第1の圧力スイング吸着ユニットが軽質成分を
処理し、第2の圧力スイング吸着ユニットが飽和炭化水
素を不飽和炭化水素から分離する、という本発明のさら
に他の実施態様の概略図である。
【図4】脱水素反応器の流出物を第1の圧力スイング吸
着ユニットにおいて処理して軽質成分を除去し、飽和炭
化水素と不飽和炭化水素との混合物を第2の圧力スイン
グ吸着ユニットに送り、こうして得られる不飽和炭化水
素含量の多い供給物を冷却し、圧縮し、そして蒸留塔に
送ってさらに精製する、という本発明のさらに他の実施
態様の概略図である。
【図5】2つの圧力スイング吸着ユニットを組み合わせ
て単一の圧力スイング吸着システムにしている、図4の
実施態様に類似した本発明のさらに他の実施態様の概略
図である。
【図6】飽和炭化水素と不飽和炭化水素との混合物を蒸
留塔に送り、そして不飽和炭化水素含量の多い供給物を
圧力スイング吸着システムに送ってさらなる精製を行
う、という本発明のさらに他の実施態様の概略図であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 ロック・エイチ・ダオ アメリカ合衆国ニュージャージー州08805, バウンド・ブルック,メテープ・ノース 261

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス状アルケンと1種以上のアルカン類
    を含んだガス混合物からガス状アルケンを分離する方法
    であって、 (a) 前記ガス混合物を約50℃以上の温度にて4A
    ゼオライト吸着剤の少なくとも1つの床に通し、これに
    よって前記ガス混合物から前記アルケンを優先的に吸着
    させることを含む第1の圧力スイング吸着プロセスに
    て、前記ガス混合物を処理する工程;および (b) 吸着されたアルケンを前記少なくとも1つの床
    から脱着させる工程;を含む前記方法。
  2. 【請求項2】 前記アルケンが2〜6個の炭素原子を含
    み、前記1種以上のアルカン類が2〜6個の炭素原子を
    含み、そして前記ガス混合物が、約50〜200℃の範
    囲の温度および約0.2〜20気圧の絶対圧力にて、4
    Aゼオライトの前記少なくとも1つの床に通される、請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記アルケンが2〜4個の炭素原子を含
    み、前記1種以上のアルカン類が2〜4個の炭素原子を
    含む、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記アルケンと前記アルカン類の少なく
    とも1種が同数の炭素原子を含む、請求項1記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ガス混合物が実質的にプロピレンと
    プロパンからなる、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ガス混合物が実質的にエチレンとエ
    タンからなる、請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ガス混合物が、約70〜170℃の
    範囲の温度および約1〜10気圧の絶対圧力にて、4A
    ゼオライトの前記床に通される、請求項5または6に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ガス混合物を前記第1の圧力スイン
    グ吸着プロセスにて処理する前に、前記アルケンより少
    ない炭素原子を有するアルカン類と水素を含む軽質成分
    を、前記ガス混合物から除去する工程をさらに含む、請
    求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ガス混合物から前記軽質成分を除去
    する工程が、前記第1の圧力スイング吸着プロセスによ
    る処理の前に、予備圧力スイング吸着プロセスにて前記
    ガス混合物を処理し、これによって前記アルケンと、前
    記アルケンより少ない炭素原子を有するアルカン類以外
    のアルカン類を、前記ガス混合物から優先的に吸着させ
    ることを含む、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記予備圧力スイング吸着プロセス
    が、シリカゲルおよび活性炭からなる群から選ばれる少
    なくとも1種の吸着剤の存在下で行われる、請求項9記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 前記の予備圧力スイング吸着プロセス
    と第1の圧力スイング吸着プロセスが、別個の吸着剤床
    を有する単一の圧力スイング吸着システムにて行われ
    る、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の圧力スイング吸着プロセス
    からの脱着物を蒸留塔にて分留し、オーバーヘッドスト
    リームとしての高純度アルケンフラクションを前記蒸留
    塔から除去する工程をさらに含む、請求項1記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記予備圧力スイング吸着プロセスか
    らの脱着物を冷却し、冷却された脱着物を蒸留し、これ
    によって前記アルケンの濃縮されたガス混合物を、前記
    第1の圧力スイング吸着プロセスへの供給ストリームと
    して生成させる工程をさらに含む、請求項9記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 実質的にアルカンを含んだ供給ストリ
    ームを脱水素処理して前記ガス混合物を形成させる工
    程、および前記第1の圧力スイング吸着プロセスからの
    未反応アルカンを、前記供給ストリームを脱水素処理す
    る前記工程が行われるユニットに再循環する工程をさら
    に含む、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 実質的にアルカンを含んだ供給ストリ
    ームを脱水素処理して前記ガス混合物を形成させる工
    程、前記第1の圧力スイング吸着プロセスからの未反応
    アルカンを前記蒸留塔に再循環する工程、および前記蒸
    留塔からの未反応アルカンを、前記供給ストリームを脱
    水素処理する前記工程が行われるユニットに再循環する
    工程をさらに含む、請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 減圧手段によって前記少なくとも1つ
    の床を再生する工程をさらに含む、請求項1記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 不活性ガス、非吸着ガス、および吸着
    済みの生成物ガスのうちの1種以上でパージすることに
    よって、前記少なくとも1つの床を再生する工程をさら
    に含む、請求項1記載の方法。
  18. 【請求項18】 不活性ガス、非吸着ガス、および吸着
    済みの生成物ガスのうちの1種以上を使用する前記再生
    工程時において、前記床が減圧とパージによって再生さ
    れる、請求項1記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記床が吸着済みの生成物ガスで再加
    圧される、請求項1記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記吸着剤が銅により変性された4A
    ゼオライトであり、前記吸着工程が100℃以上の温度
    で行われる、請求項1記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記吸着工程が約125〜200℃の
    範囲の温度にて行われる、請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記吸着工程が約150〜200℃の
    範囲の温度にて行われる、請求項20記載の方法。
JP5129483A 1992-05-29 1993-05-31 ガス状アルケンと1種以上のアルカン類を含んだガス混合物からガス状アルケンを分離する方法 Pending JPH0679123A (ja)

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