JPH0678315U - 水平回転棚式台車保管装置の台車ロック構造 - Google Patents

水平回転棚式台車保管装置の台車ロック構造

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JPH0678315U
JPH0678315U JP2341293U JP2341293U JPH0678315U JP H0678315 U JPH0678315 U JP H0678315U JP 2341293 U JP2341293 U JP 2341293U JP 2341293 U JP2341293 U JP 2341293U JP H0678315 U JPH0678315 U JP H0678315U
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trolley
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truck
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安彦 山路
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 台車を台車積載車上に保管する水平回転棚式
台車保管装置において、保管した台車が飛出さないよう
に、台車積載車上に台車をロックする構造を提供する。 【構成】 ロック構造80は、水平循環移動するチェー
ン50に牽引され且つ台車60を積載して走行する台車
積載車51に組込まれており、台車60に設けられた被
係合部64に係脱自在な係合体81と、この係合体81
を被係合部64に係合させる方向に付勢する弾性体88
と、係合体81に接続されたフートペダル82とを有し
ている。被係合部64は、台車積載車51に台車60が
積載されるとき、弾性体64に抗して係合体81を一旦
移動させ、その後、押し戻されるその係合体81に係合
する。これによって、台車60は台車積載車51にロッ
クされる。フートペダル82を踏むと、係合体81が被
係合部64から離れ、ロックが解除される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考察は、車輪付き台車を台車積載車上に保管する水平回転棚式台車保管装置 において、保管した台車が飛出さないように、台車積載車上に台車をロックする ための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水平回転棚式の台車保管装置の一例として、実開平4−84207号公 報に記載のものがある。 この台車保管装置20は、図9に示すように、水平循環移動するチェーン21 と、このチェーン21に設けられ複数の自在車輪22に支持されて床を走行する 複数の台車積載車23とを有している。
【0003】 台車積載車23には、台車24に取付けられた4つの自在車輪25を受け入れ る長溝状の一対の凹部26,26がチェーン21と交差する向きに形成されてい る。このため、台車24は、台車積載車23にチェーン21と交差する方向に出 し入れされる。
【0004】 台車積載車23には、台車積載車23が台車保管装置20のコーナ部分27を 走行する台車積載車23から遠心力によって台車24が飛出さないようにストッ パー28からなる飛出し防止機構が設けられている。ストッパー28は、作業員 が爪先で軽く蹴り上げると台車積載車23上に突出する突片状の部材である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような飛出し防止機構のストッパー28は、突片状の部材であ るため、台車24の飛出しを確実に防止することが出来ないという問題点を有し ている。 特に、台車保管装置20のコーナ部分27を台車積載車23が走行するとき、 ストッパー28は、台車24の遠心力によって押し曲げられ、台車24の飛出し を防止することが出来なくなる恐れもあるという問題点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、水平循環移動するチェーンに牽引され且つ台車を積載して走行する 台車積載車を有する水平回転棚式台車保管装置において、前記台車積載車に搭載 され、前記台車に設けられた被係合部に係脱自在な係合体と、前記係合体を前記 被係合部に係合させる方向に付勢する弾性体と、前記係合体に連結されたフート ペダルとを有してなる台車ロック構造により、前記の課題を解決した。
【0007】
【作用】
台車積載車に台車が積載されるとき、被係合部は、係合体に接触し、係合体を 弾性体に抗して移動させる。 台車積載車に台車が完全に積載されると、被係合部は、係合体に係合しうる位 置に移動する。 この結果、係合体は、弾性体に押し戻されて係合体に係合し、台車を台車積載 車上にロックする。 弾性体に抗してフートペダルを踏むと、係合体が被係合部から引き離され、ロ ックが解除される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1乃至図8に基づいて説明する。 台車・物品保管システム40(図1参照)は、主に、平行に設置された2台の 水平回転棚式台車保管装置(以下、単に「保管装置」と称する。)41,42と 、2台の保管装置41,42の間に設置された2台のコンベヤ43,44と、保 管する物品(図示省略)に関する情報が表示される表示器45とで構成されてい る。 なお、2台の保管装置41,42は同一構造であるため、一方の保管装置41 のみ説明し、他方の保管装置42の説明は省略することとする。
【0009】 保管装置41は、平面的に見ると長円状に形成されており、主に、チェーン5 0と、複数台のベースパレット(台車積載車)51とで構成されている。 チェーン50は、モータ52によって回転する駆動スプロケット53と、従動 スプロケット54とに掛け渡されて循環移動するようになっている。 ベースパレット51は、台車60を積載して、床F上を循環走行するようにな っている。
【0010】 次に、台車を図2乃至図4に基づいて説明する。 台車60は、長方形状のフレーム61と、4つの自在車輪62と、2つの固定 車輪63とを有している。 自在車輪62はフレーム61の下面四隅に、固定車輪63はフレーム61の両 側の中央に各々設けられている。 自在車輪62は、公知の車輪であり、中心線CL(図2参照)を中心にして水 平旋回するようになっている。
【0011】 固定車輪63は、固定車輪63を中心にして台車60が水平旋回し易いように 、又、台車60を押し引きする時、固定車輪63を前輪又は後輪にして台車60 が走行することができるように、自在車輪62より距離X(図2参照)だけ下方 に突出している。 自在車輪62は、固定車輪63を中心とした台車60の水平旋回に伴い、向き を変えられてもフレーム61の外側に突出しないように、固定車輪63より距離 Y(図3参照)だけ内側に設けられている。 フレーム61の両側面の中央には、後述するロック構造80が係合する凸部6 4,64が突設されている。
【0012】 次に、ベースパレット51を図4乃至図7に基づいて説明する。 ベースパレット51は、図5,6に示すように、チェーン50に接続されてい る。 又、ベースパレット51には、ガイドローラ70が2つ回転自在に設けられて いる。このガイドローラ70はガイドレール71内を走行するようになっている 。ガイドレール71は、チェーン50の下方の床F上に敷設されており、断面L 字状のアングル材を向き合わせて断面コの字状に形成されている。 ベースパレット51の下面の四隅には、公知の自在車輪72が設けられている 。 自在車輪72が走行する床Fには、自在車輪72が円滑に走行できるように鉄 板73が敷いてある。鉄板73は、図1に示すように、平面的に見ると、長円の ドーナツ状に形成されている。
【0013】 ベースパレット51は、図5に示すように、平面的に見ると、長方形に形成さ れている。ベースパレット51の長辺は、チェーン50と平行になっており、短 辺はチェーン50と交差する方向に向いている。 ベースパレット51の上面には、フェンス77が立設されている。 さらに、ベースパレット51の上面には、台車60の自在車輪62と固定車輪 63を受け入れる受入溝74がチェーン50と平行に2本形成されている。
【0014】 受入溝74の出入口には、台車60を受け入れ易くするための、スロープ75 ,75が形成されている。 受入溝74には、出入口より中間部が低くなるように傾斜面76,76(図4 参照)が形成されている。 この傾斜面76は、台車60を受け入れたとき、固定車輪63と自在車輪62 5の段差X(図2参照)によるベースパレット51上でのガタを防止するために 形成されている。
【0015】 従って、ベースパレット51は、自在車輪72に支持され、台車60を安定し た状態で積載し、チェーン50の牽引と、ガイドローラ70とガイドレール71 の案内とによって床F上を循環走行することができる。 ベースパレット51上の台車60は、ベースパレット51の始動停止時、又は 、移動中にベースパレット51から飛出さないようにベースパレット51に組込 まれた後述するロック構造80(図5参照)によってロックされている。
【0016】 次に、ロック構造80を図5、図7、図8に基づいて説明する。 ロック構造80は、ベースパレット51に組込まれており、台車60をベース パレット51上にロックする装置である。 ロック構造80は、主に、係止部材81と、フートペダル82と、ワイヤ83 とで構成されている。 係止部材81は、ベースパレット51の長手方向の略々中央に具えられ、台車 60上の凸部64(図2、図3参照)に係合する部材である。なお、凸部64と 係止部材81との取付け関係は逆にしてもよい。 係止部材81は、両端に傾斜部84,84が、中央部に凹部85が各々形成さ れ、背部に2本の支軸86,86が突設されている。支軸86はベースパレット 51上のガイド片87に移動自在に支持されている。
【0017】 係止部材81とガイド片87との間には、付勢ばね88が設けられている。 係止部材81は、通常、付勢ばね88によって受入溝74側へ付勢され、受入 溝74内に突出している。 又、係止部材81とフートペダル82はワイヤ83によって連結されている。 ワイヤ83はチューブ89によって保護されている。
【0018】 次に、ロック構造80の動作を説明する。 台車60は、作業員によってベースパレット51のスロープ75から受入溝7 4に進入させられる。台車60は、受入溝74に進入しながら、凸部64で係止 部材81の傾斜部84を押圧し、係止部材81を受入溝74から離れる方向へ移 動させる。係止部材81は、図5において、付勢バネ88に抗して、実線の位置 から想像線の位置へと移動させられる。
【0019】 台車60がベースパレット51上に完全に進入し、凸部64が凹部85に対向 すると、係止部材81は、付勢ばね88によって受入溝74内に押し戻され、凸 部64と係合する(図8参照)。 これによって、台車60はベースパレット51上にロックされる。 台車60をベースパレット51から降ろす場合は、フートペダル82を踏み、 ワイヤ83によって係止部材81を実線の位置から想像線の位置へと引き込み、 ロックを解除した後に、台車60を牽引又は押してベースパレット51から降ろ す。 フートペダル82、スロープ75、傾斜部84は、一対設けられているため、 ベースパレット51の長手方向の両端から台車60の出し入れを行うことができ る。
【0020】 なお、受入溝74には、ベースパレット51に積載された台車60の落ち着き を良くするため、傾斜部84が形成されているが、傾斜部84の替わりに、台車 60の自在車輪62と固定車輪63とが走行する面を水平にし、固定車輪62の みが落込むスリット(図示省略)を受入溝の長手方向に形成してもよい。 又は、ロック機構80にロックされた台車60の固定車輪63の下に、受入溝 の長手方向と交差する方向にスリットを形成し、固定車輪63を逃がすようにし てもよい。 後者のスリットの場合、固定車輪63が一旦落込むため、ベースパレット51 上に進入した台車60を所定の位置に停止させるストッパー機能を備えている。
【0021】 さらに、受入溝は、固定車輪63が走行する面と自在車輪62が走行する面と に図2における距離Xだけ高低差を設けた受入溝(図示省略)であってもよい。 この場合、台車60は、ベースパレットに積載されている間、4つの自在車輪 62と2つの固定車輪63とで保管物品の荷重を受けることができる。
【0022】 次に、台車・物品保管システム40全体の動作を図1に基づいて説明する。 先ず、作業員Mは、保管装置41のチェーン50の駆動・停止操作を繰り返し ながら、コーナ部分46に停止する各ベースパレット51上に空の台車60を矢 印A方向から次々に送り込む。ベースパレット51上に積載された台車60はロ ック構造80(図5参照)によってベースパレット51上にロックされる。 全てのベースパレット51上に台車60が載置された後に、一方のコンべヤ4 3によって、保管物品が搬送されてくる。
【0023】 作業員Mは、表示器45で指定された台車60を積載しているベースパレット 51を表示器45の傍まで移動させ、その台車60に指定された数量だけ保管物 品を収納する。 次に、作業員Mが表示器45の完了ボタン(図示省略)を押すと、次のベース パレット51が移動させられてくるとともに、保管数量が表示器45に表示され る。作業員Mは、指定された数量だけ保管物品を台車60に収納する。 これを繰り返すことにより一方の保管装置41の各台車60に保管物品が収納 される。すなわち、保管装置41は、保管物品を収納した台車60を台車60ご と保管することになる。 その後、他方の保管装置42に保管される保管物品が他方のコンベヤ44によ って搬送されてくる。作業員Mは、同様にして、他方の保管装置42の台車60 に保管物品を保管する。
【0024】 出荷時は、所望の台車60を積載したベースパレット51を保管装置41のコ ーナ部分46まで移動させ、矢印B方向に台車60を取出す。台車60を取出す とき、フートペダル82を踏んでロックを解除してから台車60を取出す。 なお、各保管装置41,42に積載される台車60の台数は、トラック一台分 に相当する保管物品を保管できるだけの数に設定されている。 又、各台車60は、保管物品を出荷先別毎に保管するようになっている。
【0025】 なお、コーナ部分46にある、3台のベースパレット51,511,51に対 して台車60を同時に出し入れすることもできる。 又、コーナ部分46において、チェーン50に対して接線方向に向いているベ ースパレット511には、ベースパレット511の両端から台車60の出し入れ を行うことができることは勿論のこと、ベースパレット511を通り抜けるよう にして台車60の出し入れを行うこともできる。 さらに、台車60の出し入れは、図1の左端のコーナ部分46のみならず、右 端のコーナ部分46でも台車60の出し入れを行うことができる。この場合、台 車60を一方のコーナ部分46で積載し、他方のコーナ部分46で降ろす場合に は、台車60は、ベースパレット51を通り抜けるようにして出し入れされる。
【0026】 又、ベースパレット51の受入溝74がチェーン50と平行に形成されている ため、保管装置41,42のコーナ部分46を走行するベースプレート51に積 載されている台車60に遠心力が加わっても、受入溝74で受け止められ、ロッ ク機構80には殆ど遠心力が加わるようなことがない。 しかも、凸部64と凹部85は、チェーン50と直交する方向、すなわち、コ ーナ部分46において、放射方向に向くように形成されているため、凸部64と 凹部85との互いの係合面に遠心力が加わるようなことがない。
【0027】 又、台車60は受入溝74の部分に積載されているため、台車60に保管物品 を放り込むようにして収納するような場合、受入溝74によって台車60の移動 が規制されるため、収納作業能率が向上する。
【0028】
【考案の効果】
本考案の台車ロック構造は、台車の被係合部と係合体との係合によって、台車 を台車積載車にロックするため、台車の飛出しを確実に防止することができる。 特に、台車保管装置のコーナ部分を台車積載車が走行するとき、台車の遠心力 を受けても、被係合部と係合体とが殆ど変形するようなことがないため、コーナ 部分においても台車の飛出しを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の水平回転棚式台車保管装置を有する物
品保管システムの概略平面図である。
【図2】台車の正面図である。
【図3】台車の底面図である。
【図4】台車を積載したベースパレットの正面図であ
り、図6中4−4矢視断面図である。
【図5】ベースパレットの平面図であり、一部分切り欠
いた図である。
【図6】ベースパレットの左側面図であり、スロープの
部分を破断した図である。
【図7】ベースパレットの正面図であり、図5、図6中
7−7矢視断面図である。
【図8】台車が積載されたベースパレットの平面図であ
り、台車の一部分を切り欠いた図である。
【図9】従来の水平回転棚式台車保管装置の平面図であ
る。
【符号の説明】
41,42 台車保管装置 50 チェーン 51 ベースパレット(台車積載車) 60 台車 64 凸部(被係合部) 80 ロック構造 81 係止部材(係合体) 82 フートペダル 88 付勢ばね(弾性体)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平循環移動するチェーンに牽引され且
    つ台車を積載して走行する台車積載車を有する水平回転
    棚式台車保管装置において、前記台車積載車に搭載さ
    れ、前記台車に設けられた被係合部に係脱自在な係合体
    と、前記係合体を前記被係合部に係合させる方向に付勢
    する弾性体と、前記係合体に連結されたフートペダルと
    を有してなる、台車ロック構造。
JP1993023412U 1993-04-09 1993-04-09 水平回転棚式台車保管装置の台車ロック構造 Expired - Lifetime JP2545210Y2 (ja)

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JP2545210Y2 JP2545210Y2 (ja) 1997-08-25

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01126315U (ja) * 1988-02-24 1989-08-29

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01126315U (ja) * 1988-02-24 1989-08-29

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