JPH0678268A - 映像記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体への映像の一時的な記録が連続して
良好にできる映像記録再生装置を提供する。 【構成】 入力映像信号をディスクに記録するディスク
記録再生部１０と、このディスク記録再生部１０より再
生された映像信号と入力映像信号とを選択的に出力させ
る切換手段２０と、この切換手段２０が出力する映像信
号を表示させるディスプレイ５とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気ディスク
の記録再生装置に適用して好適な映像記録再生装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、映像信号の記録装置としてはＶＴ
Ｒ（ビデオテープレコーダ）が開発されている。このＶ
ＴＲを使用することで、ビデオテープ（磁気テープ）に
映像信号が記録され、例えば２時間の映像が記録できる
長さのビデオテープが装填されたテープカセットを使用
することで、２時間のテレビジョン番組を記録すること
ができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ＶＴＲを使用した場合には、ＶＴＲに装着したテープカ
セット内のビデオテープの長さまでしか連続して記録で
きない不都合があった。即ち、例えば２時間の映像が記
録できる長さのビデオテープが装填されたテープカセッ
トを使用した場合に、２時間以上連続してテレビジョン
番組の記録を行うことを考えたとき、２時間の記録が行
われてビデオテープが終端部になったとき、テープを頭
まで巻き戻してから、再び記録させる操作が必要で、巻
き戻しに要する時間だけ記録作業が中断してしまう。Ｖ
ＴＲの場合、この巻き戻しに要する時間は比較的長く、
この巻き戻し中に放送されたテレビジョン番組中に、も
う一度見たい箇所があっても、記録されてないので、後
で見ることができない。

【０００４】また、このようなビデオテープへの繰り返
し記録を行う場合には、ビデオテープが絶えず走行，巻
き戻しを繰り返すと共に記録も繰り返し行われることに
なり、テープの耐久性の点からも問題があった。

【０００５】本発明はかかる点に鑑み、記録媒体への映
像の一時的な記録が連続して良好にできる映像記録再生
装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図１に
示すように、入力映像信号をディスクに記録するディス
ク記録再生部１０と、このディスク記録再生部１０より
再生された映像信号と入力映像信号とを選択的に出力さ
せる切換手段２０と、この切換手段２０が出力する映像
信号を表示させるディスプレイ５とを設けたものであ
る。

【０００７】またこの場合に、入力映像信号を圧縮して
ディスク記録再生部１０に供給し、ディスクに記録する
と共に、ディスク記録再生部１０でディスクから再生さ
れた映像信号を伸長して、切換手段２０に供給するよう
にしたものである。

【０００８】またこの場合に、圧縮された映像信号を記
憶するメモリ１３を設け、入力映像信号が静止画像であ
るとき、メモリ１３から出力された映像信号を伸長させ
てディスプレイ５側に供給できるようにしたものであ
る。

【０００９】

【作用】本発明によると、ディスク記録再生部でディス
ク状の記録媒体に入力映像信号を記録するようにしたこ
とで、ディスクはアクセス時間が短いので、入力映像信
号を連続的に記録することが可能になる。

【００１０】また、入力映像信号を圧縮してディスクに
記録するようにしたことで、効率の良い記録が行われ
る。

【００１１】また、圧縮された映像信号を記憶するメモ
リを設けて、静止画像の場合には、このメモリから直接
ディスプレイ側に供給するようにしたことで、ディスク
側を使用することなく、メモリのアクセスだけで静止画
像の再生が可能になる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を、添付図面を参照
して説明する。

【００１３】図１において、１はテレビジョン放送信号
入力端子を示し、この入力端子１に得られるテレビジョ
ン放送信号をテレビジョンチューナ２に供給して、所定
のチャンネルの放送信号より映像信号を復調して、この
映像信号を切換スイッチ３に供給する。また、４は映像
信号入力端子を示し、ビデオカメラなどの映像機器から
この入力端子４に得られる映像信号を、切換スイッチ３
に供給する。そして、この切換スイッチ３でテレビジョ
ンチューナ２の出力と端子４の出力とを選択して、選択
された映像信号を記録再生装置１０に供給する。この記
録再生装置１０は、光磁気ディスクに映像信号の記録を
行う装置で、光磁気ディスクとしては直径数センチ程度
の比較的小型のものを使用し、光学ピックアップと磁気
ヘッドとを使用して、ディスクと非接触でデータの記録
及び再生が行われる。

【００１４】この記録再生装置１０について説明する
と、切換スイッチ３から供給される映像信号を、アナロ
グ／デジタル変換器１１及び切換スイッチ２０の一方の
固定接点２１に供給する。そして、アナログ／デジタル
変換器１１では、供給される映像信号をデジタル映像信
号に変換し、変換されたデジタル映像信号を圧縮処理回
路１２に供給して、ビット圧縮などによりデータ量を数
分の１に圧縮する処理を行う。そして、圧縮されたデジ
タル映像信号を、フレームメモリで構成されるフレーム
バッファ１３に供給して一旦記憶させた後、ディスク記
録・再生部１４に供給して、このディスク記録・再生部
１４内で記録用に変調処理を行い、処理された記録デー
タをディスク記録・再生部１４に装着された光磁気ディ
スク（図示せず）の所定のトラックに記録させる。この
光磁気ディスクへの記録は、磁界変調記録方式と称され
る記録処理が行われる。即ち、光学ピックアップからデ
ィスクに照射されるレーザビームで、記録箇所を加熱さ
せながら、この磁気ヘッドで発生された磁界を記録する
処理が行われる。なお、この磁界変調記録方式による記
録の場合には、いわゆるオーバーライトが可能で、既に
データが書込まれた箇所に新たにデータを書込む場合に
も、前のデータを消去する作業が必要ない。

【００１５】このようにして行われる映像信号の記録
は、例えば１枚の光磁気ディスクに螺旋状にデータ記録
用のトラックが形成されているとすると、この螺旋状の
トラックの最内周から順に記録させ、最外周のトラック
まで記録したとき、再び最内周のトラックから記録させ
て、連続的にエンドレスで記録させる制御が行われる。

【００１６】なお、フレームバッファ１３は、記録再生
装置１０に映像信号が供給されるタイミングと、ディス
ク記録・再生部１４での記録タイミングとを合わせるた
めに設けられたもので、コントローラ１５によりフレー
ムバッファ１３への書込み，読出しが制御される。ま
た、ディスク記録・再生部１４での記録及び再生も、コ
ントローラ１５の制御に基づいて行われる。この場合、
コントローラ１５にはキー１６が接続され、このキー１
６の操作に基づいて記録や後述する再生の制御が行われ
る。

【００１７】また、このように記録されている間には、
切換スイッチ２０の可動接点２３が一方の固定接点２１
と接続状態になるように、コントローラ１５で制御さ
れ、この一方の固定接点２１に得られる記録中の映像信
号と同じ映像信号が、切換スイッチ２０の可動接点２３
から出力される。そして、この切換スイッチ２０の可動
接点２３に得られる映像信号を、この記録再生装置１０
の出力としてＣＲＴディスプレイ５に供給し、このＣＲ
Ｔディスプレイ５の画面に表示させる。従って、記録再
生装置１０で切換スイッチ３で選択された映像信号の記
録中には、ＣＲＴディスプレイ５にもこの映像信号が供
給されて表示される。

【００１８】次に、このように記録された映像信号を再
生する構成について説明すると、キー１６により所定の
トラックに記録された映像信号を再生することが指示さ
れたとき、記録を一時的に中断して、指示されたトラッ
クの記録データを再生する指令をコントローラ１５から
ディスク記録・再生部１４に送り、再生したデジタル映
像信号をフレームバッファ１３に供給させる。そして、
このフレームバッファ１３に一旦記憶されたデジタル映
像信号を読出して伸長処理回路１７に供給し、記録用に
圧縮されたデジタル映像信号を元のデータ量に復元させ
る。そして、この伸長されたデジタル映像信号をデジタ
ル／アナログ変換器１８に供給し、アナログ映像信号に
変換する。そして、変換されたアナログ映像信号を切換
スイッチ２０の他方の固定接点２２に供給する。

【００１９】そして、この再生時にはコントローラ１５
の制御により、切換スイッチ２０の可動接点２３を、他
方の固定接点２２側に切換えさせ、ディスク記録・再生
部１４から再生されて切換スイッチ２０に供給される再
生映像信号を、ＣＲＴディスプレイ５に供給させ、表示
させる。

【００２０】このようにして、記録再生装置１０を使用
して光磁気ディスクにエンドレスで映像信号の記録がで
き、所定時にこの記録された映像信号を再生させてＣＲ
Ｔディスプレイ５に表示させることができることで、Ｃ
ＲＴディスプレイ５で例えばテレビジョン放送を視聴さ
せている場合に、数分前の映像が見たくなったとき、キ
ー１６を操作して対応した時間だけ前に記録された映像
を再生させてＣＲＴディスプレイ５に表示させることが
できる。この場合、再生中以外は光磁気ディスクにエン
ドレスで映像信号が記録されるので、記録が途切れるこ
とがなく、例えば１枚のディスクに１５分間の映像信号
の記録ができる場合には、１５分前までの映像はいつで
も必ず再生できる。また、光磁気ディスクは、ヘッドや
光学ピックアップがディスクに対し非接触の状態で記録
や再生が行われるので、繰り返し記録を行っても、ディ
スクが磨耗することがなく、原理的には半永久的に連続
記録が可能で、ビデオテープに記録する場合に比べ記録
媒体に連続記録できる時間が非常に長くなる。

【００２１】また、記録された映像信号の中から見たい
映像を探すいわゆるサーチを行う場合にも、ディスクは
アクセス時間が非常に短いので、瞬時に必要な映像を再
生させることができる。

【００２２】なお、切換スイッチ３が出力する映像信号
が静止画像の場合には、この再生を行う場合に、ディス
ク記録再生部１４から再生させる代わりに、フレームバ
ッファ１３に書込まれた記録用のデジタル映像信号を、
直接読出して伸長処理回路１７に供給させ、デジタル／
アナログ変換器１８，切換スイッチ２０を介してＣＲＴ
ディスプレイ５に供給させるようにしても良い。このよ
うにすることで、ディスクに記録されたデータを再生さ
せることなく、静止画像をＣＲＴディスプレイ５で表示
できる。このときには、記録作業を中断させる必要がな
く、連続的な記録が継続して行われる。

【００２３】なお、上述実施例ではテレビジョン放送を
視聴中に記録するようにしたが、他の映像を記録するよ
うにしても良い。例えば、入力端子４を監視用のビデオ
カメラと接続して、このビデオカメラが出力する映像信
号を記録再生装置１０で光磁気ディスクに記録するよう
にすることで、常時監視映像の記録が行われ、監視場所
に何らかの変化があったときの映像を、必ず記録でき
る。

【００２４】また、上述実施例では映像信号だけを記録
するようにしたが、映像に付随する音声信号の記録も同
時に行うようにしても良い。

【００２５】さらに、上述実施例においては、光磁気デ
ィスクに映像を記録するようにしたが、光ディスクなど
の他のディスク状の記録媒体に映像を記録するようにし
ても良い。

【００２６】

【発明の効果】本発明によると、ディスク記録再生部で
ディスク状の記録媒体に入力映像信号を記録するように
したことで、ディスクはアクセス時間が短いので、入力
映像信号をエンドレスで連続的に記録することが可能に
なり、ビデオテープにエンドレスで記録する場合の巻戻
し時のように、一時的に記録が途切れることがなくな
る。

【００２７】また、入力映像信号を圧縮してディスクに
記録するようにしたことで、ディスクに長時間の映像の
記録が可能になり、効率の良い記録が行われる。

【００２８】また、圧縮された映像信号を記憶するメモ
リを設けて、静止画像の場合には、このメモリから直接
ディスプレイ側に供給するようにしたことで、ディスク
側を使用することなく、メモリのアクセスだけで静止画
像の再生が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す構成図である。

【符号の説明】

１ テレビジョン放送信号入力端子 ２ テレビジョンチューナ ４ 映像信号入力端子 ５ ＣＲＴディスプレイ １０ 記録再生装置 １２ 圧縮処理回路 １３ フレームバッファ １４ ディスク記録・再生部 １５ コントローラ ２０ 切換スイッチ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力映像信号をディスクに記録するディ
   スク記録再生部と、該ディスク記録再生部より再生され
   た映像信号と上記入力映像信号とを選択的に出力させる
   切換手段と、該切換手段が出力する映像信号を表示させ
   るディスプレイとを有する映像記録再生装置。
2. 【請求項２】 上記入力映像信号を圧縮して上記ディス
   ク記録再生部に供給し、上記ディスクに記録すると共
   に、 上記ディスク記録再生部で上記ディスクから再生された
   映像信号を伸長して、上記切換手段に供給するようにし
   た請求項１記載の映像記録再生装置。
3. 【請求項３】 圧縮された映像信号を記憶するメモリを
   設け、 上記入力映像信号が静止画像であるとき、上記メモリか
   ら出力された映像信号を伸長させて上記ディスプレイ側
   に供給できるようにした請求項２記載の映像記録再生装
   置。