JPH067817U

JPH067817U - フィルタ・エレメント

Info

Publication number: JPH067817U
Application number: JP11136191U
Authority: JP
Inventors: 伸典鈴木
Original assignee: 浜松研磨株式会社
Priority date: 1991-11-23
Filing date: 1991-11-23
Publication date: 1994-02-01

Abstract

(57)【要約】【目的】ろ過面積が広くても、ろ紙の山と山が極度に
接近せず、その結果として空気の通りがよく、製作も容
易なフイルタ・エレメントを提供すること。【構成】内リングと外リング間の輪状部へ、山と谷が
連続するように折曲げたろ紙を山が水平方向へ放射状に
ひろがるように取付けたフイルタ・エレメントにおい
て、内リングを小径とするとともに、内外リングの間へ
中間リングを設けて輪状部を二分し、両輪状部へ折曲げ
たろ紙をそれぞれ装着してなるフイルタ・エレメント。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、エア・クリーナの改良に関するもので、そのうち特にフイルタ・エレメントの改良に係るものである。

【０００３】

【従来の技術】

たとえば、自動車ではエンジンに吸入されるエアのほこり・ごみ等の異物を取り除くとともに、吸気音を消すために、エア・クリーナが付設されている。従来のろ紙式エア・クリーナのフイルタ・エレメント２１では、山と谷が長さ方向へ連続するようにろ紙２２を折曲げたものが、ケース２５内に収められ、空気はろ紙２２の一面から他面へ通過して、異物が除去される。

【０００３】しかし、上記のフイルタ・エレメント２１では、図２に示すように内リング２４の直径が外リング２５の直径の半分近くもあるため、ろ紙２２のろ過面積が狭まくて、ろ過作用が弱い。そこで、内リング２４を小さくしてろ過面積をひろげると、中心近くのろ紙２２をごく細く折曲げることとなり、隣り合うろ紙２２がきわめて接近する。この結果、空気の通りが悪化して、エンジン出力に悪影響を与える。また、ろ紙２２を固定するため、内リング２４の外周縦方向に設けるスリット（図示せず）も密接して、内リング用の金型製作がきわめて困難という欠点も生ずる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の欠点を伴うことなく、ろ過面積が広いエア・クリーナを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するため、つぎのように構成する。すなわち、内リングと外リング間の輪状部へ、山と谷が連続するように折曲げたろ紙を山が水平方向へ放射状にひろがるように取付けたフイルタ・エレメントにおいて、内リングを小径とするとともに、内外リングの間へ中間リングを設けて輪状部を二分し、両輪状部へ折曲げたろ紙をそれぞれ装着してなるフイルタ・エレメント。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案の実施例を図面に基いて説明する。図１に示すようにフイルタ・エレメント１を内リング２と外リング３とで構成し、外リング３の外周にはリブ３１を周設する。リング２、３（リブ３１を含む）は任意の合成樹脂で成型する。内リング２の半径を従来より小径とし、内外のリング２、３間の輪状部４のほぼ中央へ中間リング５を設けて、輪状部４を内側輪状部４１と外側輪状部４２とに２分する。

【０００７】内外の輪状部４１、４２へそれぞれ別個のろ紙６１と６２を装着する。両ろ紙６１、６２とも従来のように長方形のろ紙を山７と谷（図示せず）が長さ方向へ連続するよう折曲げ、これを輪状に彎曲させて、両輪状部４１、４２内へ装着する。装着手段は、従来と同様である。（ア）は内側のろ紙６１の両側を接続するためのリブ。（イ）は外側のろ紙６２の両側を接続するためのリブである。

【０００８】外側のろ紙６２は、山７の頂角を６度、山数を６０とする。内側のろ紙６１は、山７の頂角を１２度、山数を外側ろ紙６２の半分の３０とする。内側のろ紙６１の山数を、外側のろ紙６２の山数の半分としたが、内側のろ紙６１は半径が外側ろ紙６２の半分近くのため、山と山の間隔は内側ろ紙６１も外側ろ紙６２とほぼ同じとなる。このため、内側ろ紙６１の中心側でも、隣接する山７の間隔は、外側ろ紙６２とほぼ同じで密接した状態にはならない。（ウ）（エ）は、内外のリング２、３の変形防止（台成樹脂の収縮による）のためのリブである。

【０００９】本考案は上記のように構成したので、つぎの効果を有する。（１）内リングを小径としたので、外リングの径が同じでも、ろ過面積が増加する。（２）内側ろ紙の山数を、外側ろ紙の山数に比して、その径に見合うように減じたので、山と山が密接しない。このため、内リングを単に小径としたものと違って、空気の通りが中心部で悪くならず、且つろ紙を固定するスリットも密接しない。このため、内リングをつくる金型の製作が可能となる。（３）内外のろ紙を中間リングで支えるため、ろ紙が強化されて風圧が強くなっても、ろ紙が倒れる虞れがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のフイルタ・エレメントを示す平面図で
ある。

【図２】従来のフイルタ・エレメントを示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１フイルタ・エレメント２内リング３外リング４輪状部５中間リング６ろ紙６１内側ろ紙６２外側ろ紙７山

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】内リングと外リング間の輪状部へ、山と
谷が連続するように折曲げたろ紙を山が水平方向へ放射
状にひろがるように取付けたフイルタ．エレメントにお
いて、内リングを小径とするとともに、内外リングの間
へ中間リングを設けて輪状部を二分し、両輪状部へ折曲
げたろ紙をそれぞれ装着してなるフイルタ・エレメン
ト。