JPH0678091B2 - 肉製品のスライスを圧力により寸法再調整する方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は肉製品を圧力により寸法再調整する方法に関す
る。

本発明の種々の特質は、圧力発生装置と組合わされる制
限された腔部の概念を用いる方法に具体化され、該方法
により本発明のパッケージの寸法及び形状に製品が実質
的に合致するように変形し得る製品の寸法再調整を行う
ものである。

従来の技術 変形し得る製品、特に加工した肉類の如き食品は一般に
一貫して均等な寸法を有するように製造することができ
ない。個々の製品の寸法および形状にパッケージを合致
させるべく広範囲の寸法のこのような製品のための商業
的な包装を行うことは経済的に不可能である。

例えば、ソーセージや他のランチョン・ミートは、最初
は寸法および形状、特にその全長にわたって断面積が変
化する大きな塊体又は長形の塊体でフィルム内に充填さ
れた形態で製造される。一般的なソーセージ製品は、例
えば、長手方向の中間部付近よりその両端部で比較的細
い断面を有する。このような加工肉製品が均等な予め定
めた重量に包装されて販売される時、１つの製品単位の
寸法は２つ目の製品単位の寸法とは異なり、周囲寸法お
よび高さは塊体のどの部分が用いられるかに依存する。
個々のソーセージ塊体における変動に加えて、均一でな
い調理歩留り、不揃いの形態、製品の密度差、および滅
菌温度およびブラスト冷却条件の変動の故に、塊体間に
も変動が存在する。

寸法の変動が大きければ大きい程、肉製製品とそれをと
り囲むパッケージとの間には余裕を持たせてスペースを
とる必要があり、このようなスペースの存在のためパッ
ケージは肉製品で支持されない状態にあり、力が加わる
とパッケージは変形されパッケージされた製品が不合格
となる頻度は大きくなる。典型的なパッケージの欠点と
しては下記の如きものが含まれる。即ち、 座屈：パッケージ材料の鋭いしわを生じるパッケージ側
壁面の酷い陥没。

パネリング：パッケージ側壁面の陥没。

バルヂング（ふくらみ）：パッケージ側壁面又は頂壁面
のふくらみ。

デイシュ（皿形の反り）：パッケージと異なる形状およ
び寸法を有する製品の周囲にパッケージを真空封止する
時のパッケージの頂部面の陥没。

パッケージの他の不合格の理由は、パッケージのシール
部分への製品の進出および貯蔵後の封止されたパッケー
ジ内の水分の収集を含む。

これ等の問題を克服するため、これ迄にとられた１つの
試みは製品の寸法の不均一性を改善しようとすることで
あるが、このような試みには比較的低い滅菌温度の利用
および厳格な寸法公差形状の採用が含まれる。

別の試みは、スライス前のまだ成形された塊体の状態の
ときに再成形してその寸法を均一にすることを含み、こ
れにより塊体はある期間にわたり均等な寸法形態に拘束
される。しかし、スライスした後は、塊体は、おそらく
は塊体がその最初の寸法「記憶」を有するため、最初に
成形された塊体の寸法に戻ろうとする傾向を有する。

このため、スライスした後にこれらスライスを予め成形
されたプラスチック・パッケージ内に入れてこのときパ
ッケージからスライスに力が加わりこれによってパッケ
ージ内がスライスでほぼ満たされるようにしたものが、
例えば米国特許第3,498,018号に開示されている。

発明が解決しようとする課題 上述のように、パッケージが肉製品のスライスによって
完全に満たされれば、その後のパッケージの変形の問題
は大きく改善されるが、従来の技術では上述の通りパッ
ケージによってスライスに力を加えているためスライス
を大きく寸法再調整することができず、スライスとパッ
ケージとの間の間隙を十分に除去することができない。
またパッケージは逆にスライスから力を受けることにな
り、このような力によって破損しないように、側壁と頂
壁との間の湾曲したビード部により接続したり側壁を蛇
腹様にしたりしてパッケージの容積がスライスから受け
る圧力によって可変となるようになっているが、これら
湾曲したビード部や蛇腹部はすなわちパッケージとスラ
イスとの間の間隙であって、これらの間に水分が溜まり
やすくまたこの部分でパッケージはスライスにより支持
されていないため変形しやすく、問題の十分な解決には
なっていない。

また上述のような問題を解決しようとして、スライスと
パッケージとの間に実質的に間隙がなくなる程度までス
ライスを寸法再調整しようとして大きな圧力を加える
と、その力でパッケージが変形し、上述した座屈、パネ
リング、バルジング等の欠陥が同様に生じて問題の解決
には全くならない。

問題を解決するための手段 本発明では、スライスに対してパッケージによって力を
加えるのではなく、このパッケージを、側壁制限部材
と、閉鎖面と、押圧面とで形成された腔部に置き、パッ
ケージと腔部との間に実質的に間隙がない状態でパッケ
ージを介してスライスに力を加え、これによってスライ
スがパッケージの形状にならうように寸法再調整する。

発明の効果 上述の構成を有する結果、本発明ではパッケージは腔部
により十分支えられているため大きな力を加えても変形
することがなく、またスライスはこの大きな力で十分に
寸法再調整されるため、パッケージの形状にならい、パ
ッケージとの間に実質的に間隙がなくなり、製品として
完成後も間隙への水分の集積や、この間隙に起因しての
パッケージの変形が防止できる。

実施例 第１図および第２図に示される望ましい寸法再調整装置
は、符号21で全体的に示される腔部形成装置と、全体的
に22で示される密閉端部制限部材と、全体的に23で示さ
れる圧力発生装置を含む。又、本体部材24と閉鎖パネル
25を含む半硬質の予め成形されたパッケージも示され、
肉のスライス即ち変形し得る製品26はこのパッケージ内
に配置される。この実施例では閉鎖パネル25は本体部材
を密閉するものであり、従って以下密閉パネルの用語を
用いる。

腔部形成装置21は側壁制限部材を有し、この部材は金属
（ステンレス鋼の如き）又は天然ゴム又は合成ゴムでも
よい。側壁制限部材の内側寸法および形状は、側壁制限
部材とパッケージ本体部材24間の間隙が実質的に除去さ
れる程度に、パッケージの本体部材24の外側寸法および
形状と略々同じである。屡々、パッケージの本体部材24
は、図示の如く、製品を容易に除去することができるよ
うに、密閉パネル25に向って僅かに拡開するテーパ形状
を有し、この場合側壁制限部材は関連するテーパ形状を
呈する。

密閉端部制限部材22は、側壁制限部材と共に、腔部形成
装置を構成する高さ制限部材39を含む。高さ制限部材39
は、その側壁制限部材が形成される種類の材料の内の１
つの材料から作られた部材であることが望ましい。高さ
制限部材39は変形し得る製品に対して圧縮力を及ぼすよ
う作用し、この力は変形し得る製品26の高さに沿った方
向成分に加えて、製品26に対して寸法の再調整力を与え
る。高さ制限部材は、作動時パッケージの閉鎖パネル25
のほぼ全体に接する閉鎖面を有し、該閉鎖面は、製品が
パッケージの本体部材24と略々同じ寸法および形状とな
る迄製品の周部寸法を増加させる略々半径方向の成分を
有する。

この半径方向の即ち周方向の作用力成分の発生は高さ制
限部材39の閉鎖面における内側にテーパ状をなす表面を
含ませることによって助長され、このような表面は製品
26の中心高さに向ってテーパ状をなす。

一般に、密閉端部制限部材22は又、本体部材24の縁部フ
ランジ31と密閉パネル25の周部フランジ32に対してエネ
ルギ（通常は熱エネルギ）を与える従来周知の構造の封
止部材29を含む。この種のパッケージのための周知の封
止技術により縁部フランジ31と周部フランジ32間に感圧
形又は感熱形の接着剤を塗布することもできる。この構
造により、縁部フランジ31と周部フランジ32は通常パッ
ケージの従来の抜気措置と関連して完全密封される。こ
の密封がなされるため、高さ制限部材と圧力発生装置23
とが第２図に示される状態まで互いに近づきフランジ3
1,32を接触させるが、この互いに近づく運動の間高さ制
限部材39と側壁制限部材と圧力発生装置23とが協働して
製品に圧力を加え、密封が完了するまでに寸法再調整を
行なう。種々の寸法および形状の他の制限部材を密閉端
部制限部材22に包含させて、封止工程の間密閉パネル25
の寸法および形状の維持を補佐することもできる。パッ
ケージの封止のための超音波技術又はフィルム同志の直
接接合法も又使用できる。

製品26は、側壁面33と、端壁面34と、密閉パネル25の内
側面と接触する閉鎖面35を含む。端壁面34は閉鎖面35と
対向関係にある。

圧力発生装置23は、パッケージの本体部材24を介して製
品の端壁面34に押圧力を及ぼすための押圧板36を含み該
押圧板はパッケージ本体部材の端壁面に接する押圧面を
有する。図から明らかなように、押圧面はパッケージ本
体の端壁面と寸法及び形状が一致している。この押圧力
は側壁制限部材と高さ制限部材39によって与えられる力
と協働する。圧力発生装置23の本実施例においては、押
圧力は、空圧作動シリンダであることが望ましい往復運
動シリンダ37の如き入れ子式押圧装置により与えられ
る。

第３図に示される実施例においては、腔部形成装置41は
一体的な側壁制限部材と、高さ制限部材として作用する
密閉端部制限部材42とを有する。腔部形成装置41は、パ
ッケージ本体部材24の外表面と略々同じ寸法および形状
の内表面を有する。密閉端部制限部材42は、変形し得る
製品46の高さに沿いかつその周部に向う方向成分を有す
る作用力を及ぼす。必要に応じて、側部制限部材と密閉
端部制限部材42は各々製品46の寸法再調整作用を促進す
るため弾性を持たせることができる。本実施例におい
て、密閉端部制限部材42が側部制限部材に対して閉鎖さ
れる時寸法再調整作用が達成され、この側部制限部材
は、所望量の押圧力を製品46の端壁面44に与える圧力発
生装置43の挿入により、予め定めた変更範囲に高さを決
められる。図示のように、パッケージ本体の端壁面に接
する圧力発生装置43の押圧面は該端壁面と寸法及び形状
が一致している。

第１図および第２図に示される望ましい実施例の場合
は、製品26の寸法調整とパッケージの閉鎖を１つのスト
ロークで行うことができる。

本発明を実施する際、ある量の製品が、これをパッケー
ジの寸法を超える運動を妨げる側壁面を有する腔部に製
品を置くことによって、予め成形されたプラスチックパ
ッケージの内側面と略々合致するように圧力により寸法
が再調整される。次に、製品の閉鎖面を拘束し、かつ閉
鎖面の端面と対向位置の製品の端壁面に力を与えるため
力が与えられ、これにより製品の腔部の寸法および形状
に略々合致するように寸法が再調整される。

本発明により寸法が再調整される変形し得る製品は略々
均等な重量であっても、一般的には密度、組成および寸
法において相互に変化する。本発明によれば、このよう
な変動は、略々均等な重量のものが略々均等な寸法に再
調整されるため、実質的に除去される。通常製品は、ラ
ンチョンミートの積重ねられたスライスの如き食品の直
立体である。

本発明の望ましい実施態様においては、製品を１つの腔
部に定置する工程は、製品を１つの側壁面と１つの端壁
面とこの端壁面と対向位置の１つの閉鎖面を有する半硬
質の予め成形されたパッケージ本体部材内に定置するこ
とを含む。閉鎖面は、製品が挿入された後、閉鎖パネル
によって封止された。

本発明による製品の寸法再調整に必要な力は製品の性質
（密度、組成、温度、重量、寸法、形状等）によって決
定される。

これ等の種々の実施例は入手可能な処理装置に応じた工
程の変更を許容する。しかし、本発明の望ましい実施態
様は、寸法の再調整および密閉作用が１つのステーショ
ンにおいて行われ作用的には単一の工程で行われる故に
特に有利である。

本発明の方法により製造される最終的に包装された製品
は、寸法の再調整操作の性質をもたずに製造された製品
に比していくつかの改良点および長所を有する。以下の
特定の実施例は、更に正確に本発明により達成される改
良点および長所を示す。

例１ 第３図に全体的に示される如き構造の腔部形成装置を有
する１つの装置（寸法再調整装置Ａと称する）と、側壁
制限部材、密閉端部制限部材及び圧力発生装置を持たな
い点を除いて寸法再調整装置Ａと略々同じ他の装置（制
御装置Ａと称する）を用いて比較テストを行った。制御
装置Ａはここで問題としている構成に関しては米国特許
3,498,018号の第３図乃至第５図に示された装置と略々
同じである。即ち制御装置Ａでは、その腔部はパッケー
ジの側壁面を拘束しない。５つの異なる種類のスライス
されたランチョン・ミートが各装置の腔部内の本体部材
に挿入され、密閉パネルが本体部材の開口上に配置さ
れ、次に寸法再調整の工程にともなって本体部材に対し
封止され、本体部材および密閉パネルは各々第３図に示
された如き構造を有する。

上記工程をより詳しく説明すると、商業的な食肉加工設
備において処理された如き四角なスライスされたランチ
ョン・ミートの227gおよび340g（８および12オンス）の
山を再び秤量した。各山を従来からある一般的な本体部
材（Barexという商品名のプラスチック材料製）に入
れ、次にその一部のものを寸法再調整装置Ａに置いて本
発明に従って寸法を再調整し、またその他のものは制御
装置Ａに置いてこの場合は寸法の再調整を行わなかっ
た。各パッケージは抜気され、熱で封止された。密閉
後、各製品パッケージはパッケージの品質について評価
された。パネリング（1.6mm、2/32インチ以上）、座屈
（「指の爪」検査を用いる）、デイッシングの如きパッ
ケージの欠陥、およびシール状態の肉の観察を記憶し、
表１にまとめた。（ｎはパッケージの個数を示す） 表１のデータは、寸法再調整装置Ａにおいて包装された
製品における不合格レベルが、テストされた５種類のラ
ンチョン・ミートの内の２についてのシール部の肉テス
トにおける結果を除いて、制御装置Ａにおける製品より
も非常に低いことを示す。このシール部における例外的
な結果は、超過充填（約10.6g＝13/32オンス以上）およ
び製品が温かいことがテスト結果に影響を及ぼす要因で
あったと思われる。

例２ 第１図および第２図に示した如き１つの装置（寸法再調
整装置Ｂ）と米国特許第3,498,018号の第３図乃至第５
図と類似の他の装置（制御装置Ｂ）を用いて別の比較テ
ストを行った。制御装置Ｂは又本願の第１図および第２
図に示す如き装置と類似するが、これから側壁制限部材
と密閉端部制限部材と圧力発生装置が取外されたものに
相当する。

５つの異なるランチョン・ミートの227g（８オンス）の
山が寸法再調整装置Ｂと制御装置Ｂのいずれかにより事
例１に述べた如く包装された。寸法再調整装置Ｂに対す
る往復運動シリンダの設定内容が、押出板が寸法再調整
に必要な最適力を生じるように異なるランチョン・ミー
トについて明らかな超過充填量又は温度の変動要因に従
って変更された。必要な力の大きさは通常、超過量の程
度よりも製品温度に大きく依存した。「ｎ」は再びパッ
ケージの個数である。

寸法再調整装置Ｂにより包装された製品は制御装置Ｂを
用いた場合よりも不合格レベルが非常に低かった。寸法
再調整装置Ｂの製品のシール部の肉は、主として圧力発
生装置に対する調整により、大巾に除去される。

例３ 事例２により包装された製品を３日間４℃（40°Ｆ）の
温度で貯蔵し、次にパッケージ内の分離水分の比率につ
いてテストした結果を表３に示す。

パッケージ内の分離水分の比率は、実際に制御装置Ｂを
用いて密閉された製品の方が高いことが判った。この結
果はこれ等のパッケージが座屈状態およびパネリング状
態を多く含むパネルである事実の故であるものと信じら
れ、その結果温度平衡後、座屈およびパネリング状態の
区域が肉汁で充満状態となり、これによりパッケージ内
の分離水分のレベルが増加することになる。寸法再調整
装置Ｂは座屈状態およびパネリング状態のパッケージを
実質的に除去し、従ってパッケージ内の分離水分の量が
減少する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を実施するのに望ましい装置およ
び処理ステーションの分解断面図、第２図は同時にバブ
ル内に製品寸法を再調整しつゝバブル部をベースに封止
する工程を示す第１図の装置の断面図、第３図はパッケ
ージを拘束する腔部の特質および圧力付加の概念が直接
腔部に組込まれた別の実施例を示す断面図である。 21……腔部形成装置、22……密閉端部制限部材 23……圧力発生装置、24……本体部材 25……密閉パネル、26……製品 29……封止部材、31……フランジ 32……フランジ、34……製品端壁面 35……閉鎖面、36……押圧板 37……シリンダ、39……高さ制限部材 41……腔部形成装置、42……密閉端部制限部材 43……圧力発生装置、44……端壁面 46……製品

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キャロル・ピー・ハートル アメリカ合衆国ウィスコンシン州53703, マジソン，ラットレッジ・ストリート 1409 (56)参考文献 特開 昭53−4690（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】側壁面と平坦な端壁面を含む本体部材を有
   するあらかじめ成形されたパッケージの内側面と実質的
   に合致するように肉製品のスライスの重なりを圧力によ
   り寸法調整する方法であり、前記パッケージは又端壁面
   と対向位置の平坦な閉鎖パネルを有し前記スライスを包
   囲するためのものであり、前記スライスの重なりが側壁
   面と平坦な端壁面とこの端壁面と対向位置の平坦な閉鎖
   面とを有する物体の形態に置かれる方法において、 前記スライスの重なりの側壁面の平均周方向寸法を前記
   パッケージ本体部材の側壁面の平均周方向寸法より小さ
   く選定し、 前記スライス及びパッケージを、前記パッケージの本体
   部材の側壁面と実質的に同じ寸法および形状を有し該側
   壁面との間に間隙を形成することのない側壁制限部材を
   有した腔部を形成する腔部形成装置内に定置し、 前記腔部形成装置の閉鎖面を前記閉鎖パネルのほぼ全体
   に接触させることにより前記スライスの重なりの閉鎖面
   のほぼ全体に該閉鎖面を制限する力を付加し、 前記腔部形成装置の押圧面であり、前記本体部材の前記
   端壁面と寸法及び形状が一致した押圧面により前記スラ
   イスの重なりに対して力を付加し、以て腔部形成装置と
   前記本体部材の側壁面、端壁面及び閉鎖パネルとの間に
   実質的に間隙を形成することなくこの力の付加を行い、
   前記スライスの重なりを横方向に膨張させ前記腔部の寸
   法および形状に実質的に合致するようにスライスの重な
   りの寸法を再調整することを特徴とする寸法再調整方
   法。