JPH0678054U - 自動運転継続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】本装置は、自動車等の運転中にアクセルペダル
から足を離して心身を休ませることを自動的に可能にす
ることにより、疲労を防ぎ、注意の集中力を高め、安全
運転を促し、事故を防止することを目的とし、特に長距
離運転者、高齢者、身体障害者等に有効なものである。 【構成】本装置は、アクセルペダル（１１）に連動する
滑り板（５）を弾性体（６）付き逆行止刃（２）で保持
することによりアクセルペダル（１１）の踏込量を自動
的に保持させ、このアクセルペダル（１１）の保持の解
除を、逆行止刃の柄（３）をブレーキペダルとチェンジ
ペダルとを各々連動させることにより行なう構成であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車等の運転操作の省力化を図る装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の装置には、走行中にスイッチを入れるとその時の速度に対応し たガソリンの噴射量が維持され、アクセルペダルから足を離しても路面の状態に 無関係にそのままの速度で走行を続け、ブレーキやアクセルペダルを踏むと解除 されるオートドライブと称する電動装置が高級車等に装備されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の装置には、一々手でスイッチを入れて働かさねばならないと言う煩わし さがある上、速度をかえる度にオートドライブが解除されるので、他車追従運転 時には使用が面倒くさくなり使う機会が少なくなると言う欠点がある。

【０００４】 又、電気部品を使っているので故障時の危険の恐れがあること、さらに仕組み が複雑で既製の車にとりつけれない等の問題点があって一般に普及するに至って いない。

【０００５】 本考案は、従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする ところは、通常の運転操作を行なううちに自動運転継続装置の稼働、解除が自動 的、機械的に行なわれ、安全性を損なうことなく省力化を図り、すべての車に簡 取り付けれるよう装置を簡単にすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における自動運転継続装置は、アクセルペ ダルと連動する滑り板（５）と逆行止枠（１）とからなり、逆行止枠（１）の中 で回転する逆行止刃（２）により、アクセルペダルの逆戻りをの阻止すれば、自 動的にアクセルペダルの踏み込み量が保持され、装置を手動でセットする必要が なくなる。

【０００７】 さらに、逆行止刃（２）とブレーキペダル及びチェンジペダルとを各々連動さ せれば、自動運転継続装置の解除を運転操作に伴って自動的に行なうことになる 。

【０００８】 又このように構造を簡単にすると、全ての自動車等に取り付けが可能となり、 故障の危険もなくなる。

【０００９】

【実施例】

本装置の実施例を図面により説明する。自動車等のエンジンを始動し、アクセ ルペダル（１１）を踏み込むと、シャシー（１０）に接着固定された螺旋管（７ ）の中を通るアクセルペダル（１１）に固定されたピアノ線（８）に接続した滑 り板（５）が踏み込み量に従って一方向に移動する。

【００１０】 このようにアクセルペダル（１１）の動きを滑り板（５）に伝えるえる方法は 、アクセルの構造により、直接連結法、定滑車連結法などが可能である。

【００１１】 チェンジ中は、テングス（１６）が逆行止刃の柄（３）を回転させるので、滑 り板（５）は自由に移動し、エンジンの空ふかしは起こらない。

【００１２】 必要な運転速度になってから足をアクセルペダル（１１）から離すと、移動し た滑り板（５）には、下側に革が張ってあり、弾性体（６）により逆行止刃（２ ）が革に当たるので、アクセルペダル（１１）が戻らず、微調節した任意の設定 速度の運転が持続され、登り坂などでのアクセルペダル（１１）のさらなる踏込 量も保持される。

【００１３】 減速するときは、ブレーキペダル（１２）に足を向けるとテングス（１５）に 足が触れ逆行止刃の柄を（３）を回転させるので、逆行止刃（２）が外れアクセ ルペダル（１１）はもとに戻り始め、さらに踏み込むとブレーキがかかる。

【００１４】 又、逆行止の柄（３）に回転可能に取り付けた把手をつけストッパーの位置で 一時的に固定すると、弾性体（６）が弛んだままになり本装置の働きを全面的に 解除することができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、上記のとおり構成されているので次に記載する効果を奏する。

【００１６】 請求項１の自動運転継続装置においては、通常の運転操作を行なううちに自動 的に本装置を働かすことができるので、従来のオートドライブ装置と違って速度 調節の度に装置を働かす煩わしさがなく、負担が軽減され疲労を防ぐと同時にそ の分注意力を高めるので、安全運転にに役立ち特に長距離運転業務者や身体障害 者に効果が著しい。

【００１７】 又、従来のように機構が複雑でなく、アクセルペダルの保持の解除が、ブレー キペダルチェンジペダル及び手等でできるので安全性が高く、装置が極めて安価 にどの車両にも取り付け易い特徴がある。

【００１８】 従来のオートドライブ装置は、路面の状態によって速度が変化せず、通常の運 転感覚と異なるため誤操作の恐れがあるが、本装置は通常の運転感覚で運転しな がら心身を休ませることができるので安全性もより高い。

【００１９】 さらに、追い越しをかけられても、足がアクセルペダルから離れているので本 能的競争心による踏込を防ぎ、速度を低めに設定し、車間距離を多く取った方が 設定速度の調節の必要が少なくなり楽なので、自然に安全運転を促進する。

【００２０】 一般的には、運転速度の保持機能がない機械は自動車の類のみで、常時人力で 速度調節をしている負担は心身の疲労を招き、疲労がゆとりを失わせ事故を招い ている実例は枚挙に暇がない現状である。本装置は安全運転のみならず自動車等 の安全性そのものを高める効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本装置を車内に取り付けた場合の側面図で、カ
バーを外し内部を点線で現わしたものである。

【図２】本装置の平面図で、内部の一部を点線で現わし
たものである。

【符号の説明】 １ 逆行止枠 ２ 逆行止刃 ３ 逆行止刃の柄 ４ 逆行止刃の軸 ５ 滑り板 ６、１４ 弾性体 ７ 螺旋管 ８ ピアノ線 ９ 螺旋管止 １０ 床面 １１ アクセルペダル １２ ブレーキペダル １３ チエンジペダル １５、１６ テングス １７ ストッパー １８ ピアノ線固定具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車等のアクセルペダル（１１）と車
   体に固着した逆行止枠（１）の中を通る滑り板（５）と
   を同時に動くように連結し、逆行止枠（１）の中の逆行
   止刃（２）で滑り板（５）の逆戻りを阻止することによ
   り、アクセルペダル（１１）の踏込量を自動的に保持
   し、任意の速度を継続させ、さらに逆行止刃（２）とブ
   レーキペダル（１２）及びチェンジペダル（１３）を各
   々連動させてアクセルペダル（１１）の逆戻りを可能に
   する自動運転継続装置。