JPH0677578U - キャスター付ラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 用途に応じて縦型や横型に組立てられるキャ
スター付ラックを提供する。 【構成】 一面に開口を有する長方体の本体と、該本体
の前記開口面を正方形に仕切る少なくとも１枚以上の前
記本体に固定した仕切り板と、正方形に仕切られた収納
部に可動棚を載置するために収納部内側４面に並設した
ダボ孔と、前記本体のコーナーを保護する同一の取り付
け形状を有するコーナーアングルやキャスター付コーナ
ーアングルと、該コーナーアングルやキャスター付コー
ナーアングルを取り外し自在にする本体に埋設した埋め
込みナットとによって、縦型や横型に組立てられるよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ラックに関し、特にＡＶ機器収納ラックに係わる。

【０００２】

【従来の技術】

図６（ａ）（ｂ）に従来のラックの斜視図を示す。一般に図６（ａ）に示す横 長タイプ（ローボードタイプ）と、図６（ｂ）に示す縦長タイプ（トールボーイ タイプ）に分かれている。そして、機器８の放熱効果を促すために機器８の上下 間に適当な間隔を設ける必要があり、その手段として本体１１内壁側面にダボ穴 ７を設け、ダボで棚板１２を支持することによって、棚板１２の位置を調節して いた。また機器８収納後、ケーブルの接続等をラック背面で行う必要があるため 、本体１１の底板にキャスター１を設け、本体１１の移動を簡単に行えるように した構造が良く見られる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ダボ穴の位置やキャスターの固定位置によって、横長タイプと 縦長タイプに分かれる従来のものでは、購入時に設置方法を拘束されることにな り、使用環境が変わり、ラック本体を縦横回転して使用したい場合、縦横回転後 、棚板をＡＶ機器に合わせて移動したりキャスターによるラックの移動が不可能 であった。特にキャスターの移動構造を有するラックが見あたらなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そのため本考案では、一面に開口を有する直方体の本体と、該本体の前記開口 面を正方形に仕切る少なくとも１枚以上の前記本体に固定した仕切り板と、正方 形に仕切られた収納部に可動棚を載置するために収納部内側４面に並設したダボ 孔と、前記本体のコーナーを保護する同一の取り付け形状を有するコーナーアン グル及びキャスター付コーナーアングルと、該コーナーアングルやキャスター付 コーナーアングルを取り外し自在にする本体に埋設した埋め込みナットとによっ て、縦型もしくは横型に組立てられることを特徴としたものである。

【０００５】

【作用】

上記の構造により、ラックの置き方に応じて４つのアングルと可動棚板を移動 することで、縦置き、横置きにかかわらず、キャスターによるラック本体の移動 と、ＡＶ機器の収納が可能となるため、１つのラックで従来の横長タイプのラッ クと縦長タイプのラックの両方の特性を生かした使用ができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図１〜図５を用いて説明する。図１は本考案のラックを横長 タイプとして使う場合の分解構成図を示す。図２は横長タイプとして使用する場 合の使用例の斜視図を示す。図３は本考案のラックを縦長タイプとして使う場合 の分解構成図を示す。図４は縦長タイプとして使用する場合の使用例の斜視図を 示す。図５は本考案のラックの本体とアングルとの取り付け部拡大図を示す。

【０００７】 先に図１，図２を用いて、本考案のラックを横長タイプとして使う場合の実施 例を説明する。図において本体の４隅に着脱可能な４つのアングルのうち、２つ はキャスター１の付いたキャスター付きコーナーアングル２，残りの２つはキャ スター１の付いていないコーナーアングル３である。本体４は固定棚５によって 仕切られており、収納開口部は正方形となる。本体４及び固定棚５による４面の 内壁には可動棚６をダボで支持するためのダボ穴７が並設している。

【０００８】 以上の構成による本考案のラックを、横置きにした場合、底面となる位置にキ ャスター１が配置されるように、４つのアングル２，３を各コーナーに取り付け る。このキャスター１によってラックの移動時の負担を軽減できる。また可動棚 ６は本体４と固定棚５に設けられたダボ穴７にダボを差し込み、そのダボに支持 されるため、機器８の放熱効果などを考慮した適当な間隔が得られる。

【０００９】 次に図３，図４で、本考案のラックを縦長タイプとして使う場合の実施例を示 す。これらの図に示すように、上記の横長タイプの場合と同様にして組み立てる ことができるので、説明を省略する。

【００１０】 次に図５を用いて、ラックの本体とアングルとの取り付け部の構造について説 明する。ラック本体４は、一般にパーティクルボード等の木製合板であるため、 埋め込みナット９を本体４に打ち込み、ボルト１０によってキャスター付きアン グル２を取り付けることができる。ただし本体４が金属やプラスチックの場合、 直接本体４にネジ穴を設けても良い。また、本実施例ではキャスター付きアング ル２やコーナーアングル３をそれぞれ２個ずつ用いて構成したが、各コーナー毎 にコーナーアングルを設け、計８個によって構成しても良い。

【００１１】

【考案の効果】

以上本考案によれば、ラックの縦置き、横置きにかかわらず、キャスターによ るラック本体の移動とＡＶ機器の収納が可能であるため、１つのラックで従来の 横長タイプと縦長タイプのラックの両方の特性を生かした使用ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例で、ラックを横長タイプとし
て使う場合の分解構成図。

【図２】図１の使用例を示す斜視図。

【図３】本考案の他の一実施例で、ラックを縦長タイプ
として使う場合の分解構成図。

【図４】図３の使用例を示す斜視図。

【図５】本考案の詳細を示す取り付け部の拡大図。

【図６】（ａ）（ｂ）は従来のラックを示す斜視図。

【符号の説明】

１ キャスター ２ キャスター付きコーナーアングル ３ コーナーアングル ４、１１ 本体 ５ 固定棚 ６ 可動棚 ７ ダボ穴 ８ 機器 ９ 埋め込みナット １０ ボルト １２ 棚板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一面に開口を有する直方体の本体と、該
   本体の前記開口面を正方形に仕切る少なくとも１枚以上
   の前記本体に固定した仕切り板と、正方形に仕切られた
   収納部に可動棚を載置するために収納部内側４面に並設
   したダボ孔と、前記本体のコーナーを保護する同一の取
   り付け形状を有するコーナーアングル及びキャスター付
   コーナーアングルと、該コーナーアングルやキャスター
   付コーナーアングルを取り外し自在にする本体に埋設し
   た埋め込みナットとによって、縦型もしくは横型に組立
   てられることを特徴とするキャスター付ラック。