JPS6135081Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は製品の製造中、或いは試験中製品のカ
バーを一時的に取外して保管する収容棚の構造に
関する。

工場に於いて、製品の製造、或いは特に試験中
に於いては、製品のカバーを一時取外して内部の
実装装置に直接コンタクトして各種の試験を行わ
なければならない。

この際、取外したカバーの置場所が問題にな
り、作業の邪魔になつたり、傷を付けたりするの
で、一時的に保管する事が要求されており、更に
又、製品から取外したカバーを他の位置に移動し
た製品に取付ける場合があり、斯かる場合には、
カバーを製品の位置迄移動する必要がある。

以上の如き理由から、上記状件に適合したカバ
ー収容棚の実現が要望されている。

〔従来の技術〕

以下従来の技術について、その一例を第２図を
参照して説明する。第２図はカバー収容筐体の斜
視図である。

図示の如く、収容筐体１は底板２と背板３及び
両側板４とから成る構成をしており、前面と上面
が解放されている。材料は例えば木板等を使用し
て作られており、底板２と背板３には凹凸部５が
設けられていて、凹部５ａにカバー６が挿入され
収容筐体１に立てゝ収容されるようになつてい
る。

又、底板２にはキヤスタ７が取付けてあつて、
収容筐体１ごと移動可能になつている。

従つて、斯かる構造の収容筐体１に収容された
カバー６は所望の場所に随時移動され製品に取付
ける事が出来る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

以上説明した如く、従来の収容筐体は、カバー
の収容は１段のみであり、空間のスペース効率が
悪く、収容されるカバーの大きさに依つてはその
都度新たに製造しなければならない問題点があつ
た。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記問題点を解決する為のものであつ
て、収容したカバー類を移送する移動手段と少な
くとも１枚以上の棚板の高さ方向の調整手段とを
備えた枠体の背面に、縦方向に複数の凹凸を形成
したカバー係止部材を高さ方向に調整可能に設け
るようにしたものである。

即ち、１枚以上の棚板を有しその高さ方向の寸
法が調整可能な構造の枠体の背面に、複数の凹凸
を形成したカバー係止部材を設け、カバーを前記
係止部材に縦に挿入して収容するよにしたもので
あつて、枠体は下部にキヤスタを有していてカバ
ーを収容した侭移動可能になつている。

〔作 用〕

上記手段に依り、カバー類はその大きさに適合
するように調整された枠体の棚板の上に整然と収
納され、必要に応じて更に複数段の棚板を設け空
間効率を向上させた収容が可能となつた。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を第１図を参照して説明
する。

第１図は本考案に依るカバー収容棚の構造を示
す斜視図である。

図において、８は枠体、９は底板、１０は支
柱、１１は天井板、１２は係止孔、１３は棚板、
１４は係止用金具、１５は係止用部材、１６はク
ツシヨン部材、１７は側板、１８はカバー類収容
棚である。全図を通じて同一部分には同一符号を
付して示した。

図示の如く枠体８は底板９と、底板９の４隅に
係止用金具１４で立設した４本の支柱１０と、支
柱１０に係止用金具１４で固定された天井板１１
とから構成されている。

支柱１０には一定間隔で複数の係止孔１２が設
けられており、少なくとも１枚以上の棚板１３が
係止用金具１４で前記係止孔１２の所望の場所に
固定されるようになつている。

枠体８の後部の２本の支柱１０には、支柱１０
の係止孔１２に係止するように横方向にカバー６
の係止部材１５が固定されている。

係止部材１５は例えば発泡プラスチツク等で形
成した複数の縦方向の凹凸部５を備えており、カ
バー６は凹部５ａに挿入されて係止するようにな
つている。

底板９及び、棚板１３には必要に応じて、カバ
ー６の保護の為に例えばカーペツト等のクツシヨ
ン部材１６を全面に貼着している。

又、収容されたカバー６の転倒防止の為に両端
の２本の支柱１０間にクツシヨン部材を表面に形
成して成る側板１７等を設けている。

そして、必要に応じて、図示の如く底板９及び
棚板１３に凹凸部５を設けて収容されたカバー６
の転倒防止を行う。

斯かる構造のカバー類収容棚１８にカバー６を
収容する場合には、先ず収納されるカバー６の縦
寸法より高く棚板１３を支柱１０に係止用金具で
固定する。

然る後、係止部材１５を収納カバー６の高さの
略中間部以上で係止するように後部の２本の支柱
１０間に横方向に固定する。

側板１７も係止部材１５と略同高に両端の２本
の支柱１０間に固定する。

収容するカバー６の数量が多い場合には、枠体
８の大きいものを用意して複数の棚板１３を上記
方法にて多段の収容部を構成する。

斯くてカバー６は枠体８の底板９及び棚板１３
上に立にして挿入され、係止部材１５の凹部５ａ
に係合して係止され、カバー収容棚１８内に収容
される。

上記した如く、カバー収容棚１８の下部にはキ
ヤスタ７が設けてあり、従つて収容されたカバー
６はカバー収容棚１８内に収容された侭所望の場
所迄容易に運ぶことが出来る。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案のカバー収容棚を
使用することに依り、各種の寸法のカバーに対応
した収容部を構成することが出来、カバーを収容
部に整然と収納し、必要に応じて更に複数段の棚
板を設けて空間効率を向上させることが可能とな
つた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に依るカバー収容棚の構造を示
す斜視図、第２図はカバー収容筐体の斜視図であ
る。 図に於いて、１は収容筐体、５は凹凸部、５ａ
は凹部、６はカバー、７はキヤスタ、８は枠体、
９は底板、１０は支柱、１１は天井板、１２は係
止孔、１３は棚板、１４は係止用金具、１５は係
止用部材、１６はクツシヨン部材、１７は側板、
１８はカバー類収容棚である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カバー類を収容する棚を備えたカバー類収容棚
   であつて、カバー類が搭載される棚板を高さ方向
   に移動可能に保持する調整手段と、この棚板が取
   付けられる枠体と、この枠体の背面に設けられ縦
   方向に複数の凹凸を形成したカバー係止部材とを
   具備してなることを特徴とするカバー類収容棚。